JPH06256383A - 6α−クロロ−スチグマスタン−3β−オール誘導体 - Google Patents
6α−クロロ−スチグマスタン−3β−オール誘導体Info
- Publication number
- JPH06256383A JPH06256383A JP8376693A JP8376693A JPH06256383A JP H06256383 A JPH06256383 A JP H06256383A JP 8376693 A JP8376693 A JP 8376693A JP 8376693 A JP8376693 A JP 8376693A JP H06256383 A JPH06256383 A JP H06256383A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chloro
- stigmastan
- epoxy
- solution
- formula
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B41/00—After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
- C04B41/45—Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements
- C04B41/52—Multiple coating or impregnating multiple coating or impregnating with the same composition or with compositions only differing in the concentration of the constituents, is classified as single coating or impregnation
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
- Steroid Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】 右記の一般式で表される6α−クロロ−スチ
グマスタン−3β−オール誘導体。 [式中、R1およびR2は、それぞれ水素原子を表すか
又はR1とR2は共に結合していてエポキシドを表す] 【効果】 チャバネゴキブリを防除するために有用な物
質であるブラテラスタノシドAおよびブラテラスタノシ
ドBを製造するための中間体物質として有用である。
グマスタン−3β−オール誘導体。 [式中、R1およびR2は、それぞれ水素原子を表すか
又はR1とR2は共に結合していてエポキシドを表す] 【効果】 チャバネゴキブリを防除するために有用な物
質であるブラテラスタノシドAおよびブラテラスタノシ
ドBを製造するための中間体物質として有用である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な化学物質6α−
クロロ−スチグマスタン−3β−オール誘導体に関す
る。さらに詳しく言えば、害虫であるチャバネゴキブリ
(Blattella germanica L.)を
防除するために有用な物質であるブラテラスタノシドA
(Blattellastanoside A)および
ブラテラスタノシドB(Blattellastano
side B)を製造するための中間体物質としての新
規な6α−クロロ−スチグマスタン−3β−オール誘導
体、すなわち6α−クロロ−4β,5β−エポキシ−ス
チグマスタン−3β−オール[下記式(I)]および6
α−クロロ−5β−ヒドロキシ−スチグマスタン−3β
−オール[下記式(II)]に関するものである。
クロロ−スチグマスタン−3β−オール誘導体に関す
る。さらに詳しく言えば、害虫であるチャバネゴキブリ
(Blattella germanica L.)を
防除するために有用な物質であるブラテラスタノシドA
(Blattellastanoside A)および
ブラテラスタノシドB(Blattellastano
side B)を製造するための中間体物質としての新
規な6α−クロロ−スチグマスタン−3β−オール誘導
体、すなわち6α−クロロ−4β,5β−エポキシ−ス
チグマスタン−3β−オール[下記式(I)]および6
α−クロロ−5β−ヒドロキシ−スチグマスタン−3β
−オール[下記式(II)]に関するものである。
【0002】
【化2】
【0003】
【背景技術】チャバネゴキブリは、衛生害虫として忌み
嫌われており、それを防除する方法の開発が望まれてい
る。一般に害虫の防除手段として用いられるいわゆる殺
虫剤は、人体に対する毒性の点や環境汚染の点からみて
解決すべき問題点を数多く有しており、その使用は好ま
しくないものとされている。そのような観点から、近
年、フェロモンの利用が検討されるようになり、フェロ
モン物質の多量の供給が要請されている。
嫌われており、それを防除する方法の開発が望まれてい
る。一般に害虫の防除手段として用いられるいわゆる殺
虫剤は、人体に対する毒性の点や環境汚染の点からみて
解決すべき問題点を数多く有しており、その使用は好ま
しくないものとされている。そのような観点から、近
年、フェロモンの利用が検討されるようになり、フェロ
モン物質の多量の供給が要請されている。
【0004】チャバネゴキブリは、全世代が集団で生活
している準社会性昆虫である。この集団の形成、維持
は、排泄物と共に分泌されるフェロモンによってコント
ロールされている(S.Ishii,Y.Kuwaha
ra,Appl.Ent.Zool.2巻,203(1
967))。研究の進展に伴い、このフェロモンは単一
ではなく、複数のアルキルアミン塩よりなる誘引物質及
び直接触れて定着を促す拘束物質より成り立っているこ
とが報告されている。この拘束物質は、これまで2種の
化合物が単離されており、それぞれブラテラスタノシド
AおよびブラテラスタノシドBと命名された(M.Sa
kuma,H.Fukami,日本農芸化学会誌,66
巻,442(1992))。ブラテラスタノシドA、す
なわち1−(6α−クロロ−4β,5β−エポキシ−ス
チグマスタン−3β−イル)−β−D−グルコピラノシ
ドは、下記式(III)で表され、ブラテラスタノシド
B、すなわち1−(6α−クロロ−5β−ヒドロキシ−
スチグマスタン−3β−イル)−β−D−グルコピラノ
シドは、下記式(IV)で表される。
している準社会性昆虫である。この集団の形成、維持
は、排泄物と共に分泌されるフェロモンによってコント
ロールされている(S.Ishii,Y.Kuwaha
ra,Appl.Ent.Zool.2巻,203(1
967))。研究の進展に伴い、このフェロモンは単一
ではなく、複数のアルキルアミン塩よりなる誘引物質及
び直接触れて定着を促す拘束物質より成り立っているこ
とが報告されている。この拘束物質は、これまで2種の
化合物が単離されており、それぞれブラテラスタノシド
AおよびブラテラスタノシドBと命名された(M.Sa
kuma,H.Fukami,日本農芸化学会誌,66
巻,442(1992))。ブラテラスタノシドA、す
なわち1−(6α−クロロ−4β,5β−エポキシ−ス
チグマスタン−3β−イル)−β−D−グルコピラノシ
ドは、下記式(III)で表され、ブラテラスタノシド
B、すなわち1−(6α−クロロ−5β−ヒドロキシ−
スチグマスタン−3β−イル)−β−D−グルコピラノ
シドは、下記式(IV)で表される。
【0005】
【化3】
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このブラテラスタノシ
ドAおよびブラテラスタノシドBについては、これまで
その合成法は報告されておらず、これら有用な物質を産
業上利用可能とするために化学的製造法の実現が強く望
まれていた。
ドAおよびブラテラスタノシドBについては、これまで
その合成法は報告されておらず、これら有用な物質を産
業上利用可能とするために化学的製造法の実現が強く望
まれていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意研究を行なった結果、入手容易な既知
物質であるβ−シトステロールを出発原料として、ブラ
テラスタノシドA(III)およびブラテラスタノシド
B(IV)のアグリコン部分に相当する新規な6α−ク
ロロ−4β,5β−エポキシ−スチグマスタン−3β−
オール(I)および6α−クロロ−5β−ヒドロキシ−
スチグマスタン−3β−オール(II)の合成に成功
し、これらの新規な化合物が、ブラテラスタノシドA
(III)およびブラテラスタノシドB(IV)の合成
中間体として大変有用であることを見出し、本発明を完
成した。
を解決すべく鋭意研究を行なった結果、入手容易な既知
物質であるβ−シトステロールを出発原料として、ブラ
テラスタノシドA(III)およびブラテラスタノシド
B(IV)のアグリコン部分に相当する新規な6α−ク
ロロ−4β,5β−エポキシ−スチグマスタン−3β−
オール(I)および6α−クロロ−5β−ヒドロキシ−
スチグマスタン−3β−オール(II)の合成に成功
し、これらの新規な化合物が、ブラテラスタノシドA
(III)およびブラテラスタノシドB(IV)の合成
中間体として大変有用であることを見出し、本発明を完
成した。
【0008】本発明は、6α−クロロ−スチグマスタン
−3β−オール誘導体、すなわち、6α−クロロ−4
β,5β−エポキシ−スチグマスタン−3β−オール
(I)および6α−クロロ−5β−ヒドロキシ−スチグ
マスタン−3β−オール(II)を提供するものであ
る。本発明に係る6α−クロロ−4β,5β−エポキシ
−スチグマスタン−3β−オール(I)および6α−ク
ロロ−5β−ヒドロキシ−スチグマスタン−3β−オー
ル(II)は、下記の反応式によって合成することがで
きる。
−3β−オール誘導体、すなわち、6α−クロロ−4
β,5β−エポキシ−スチグマスタン−3β−オール
(I)および6α−クロロ−5β−ヒドロキシ−スチグ
マスタン−3β−オール(II)を提供するものであ
る。本発明に係る6α−クロロ−4β,5β−エポキシ
−スチグマスタン−3β−オール(I)および6α−ク
ロロ−5β−ヒドロキシ−スチグマスタン−3β−オー
ル(II)は、下記の反応式によって合成することがで
きる。
【0009】
【化4】
【0010】上記反応式を詳細に説明すると、既知化合
物β−シトステロール(V)に有機溶媒中過酸、例えば
m−クロロ過安息香酸を作用させて二重結合をエポキシ
化し、5,6−エポキシ−スチグマスタン−3β−オー
ル(VI)に変換する。この反応で得られる化合物(V
I)は、α−エポキシドおよびβ−エポキシドの立体異
性体混合物として得られ、その存在比率は反応条件によ
って種々異なる。
物β−シトステロール(V)に有機溶媒中過酸、例えば
m−クロロ過安息香酸を作用させて二重結合をエポキシ
化し、5,6−エポキシ−スチグマスタン−3β−オー
ル(VI)に変換する。この反応で得られる化合物(V
I)は、α−エポキシドおよびβ−エポキシドの立体異
性体混合物として得られ、その存在比率は反応条件によ
って種々異なる。
【0011】かくして得られる5,6−エポキシ−スチ
グマスタン−3β−オール(VI)を、有機溶媒中塩酸
処理してエポキシドを開裂し、次いで適当な酸化剤、例
えばジョーンズ試薬を作用させることにより、3位水酸
基をケトンに酸化して6β−クロロ−5α−ヒドロキシ
−スチグマスタン−3−オン(VII)が得られる。
グマスタン−3β−オール(VI)を、有機溶媒中塩酸
処理してエポキシドを開裂し、次いで適当な酸化剤、例
えばジョーンズ試薬を作用させることにより、3位水酸
基をケトンに酸化して6β−クロロ−5α−ヒドロキシ
−スチグマスタン−3−オン(VII)が得られる。
【0012】次に、式(VII)で表される化合物を酸
触媒、例えば塩酸酸性酢酸溶液中脱水反応して6α−ク
ロロ−4−スチグマステン−3−オン(VIII)が得
られる。
触媒、例えば塩酸酸性酢酸溶液中脱水反応して6α−ク
ロロ−4−スチグマステン−3−オン(VIII)が得
られる。
【0013】化合物(VIII)を、α,β不飽和ケト
ンを還元してアリールアルコールに変換するのに用いる
還元剤、例えば、リチウムトリt−ブトキシアルミニウ
ムハイドライドを作用させることにより、3位ケトンを
アルコールに還元し、次いで過酸、例えばm−クロロ過
安息香酸を作用させて二重結合をエポキシ化し、適当な
塩基性触媒存在下アセチル化剤を作用させることによ
り、式(IX)で表される6α−クロロ−4β,5β−
エポキシ−スチグマスタン−3β−イル アセテートへ
変換することができる。
ンを還元してアリールアルコールに変換するのに用いる
還元剤、例えば、リチウムトリt−ブトキシアルミニウ
ムハイドライドを作用させることにより、3位ケトンを
アルコールに還元し、次いで過酸、例えばm−クロロ過
安息香酸を作用させて二重結合をエポキシ化し、適当な
塩基性触媒存在下アセチル化剤を作用させることによ
り、式(IX)で表される6α−クロロ−4β,5β−
エポキシ−スチグマスタン−3β−イル アセテートへ
変換することができる。
【0014】かくして得られる6α−クロロ−4β,5
β−エポキシ−スチグマスタン−3β−イル アセテー
ト(IX)は、適当な還元剤、例えばジイソブチルアル
ミニウムハイドライドを用い、エポキシドが開裂しない
緩和な条件下で、3位のアセトキシル基のみを還元的に
開裂して、式(I)で表される6α−クロロ−4β,5
β−エポキシ−スチグマスタン−3β−オールを得るこ
とができる。この際のジイソプロピルt−ブチルアルミ
ニウムハイドライドの使用量は、1〜5等量、好ましく
は、1.1から2等量であり、反応温度は、−80〜−
40℃、特に−80〜−60℃が好ましく、反応時間は
10分〜1時間が好ましい。
β−エポキシ−スチグマスタン−3β−イル アセテー
ト(IX)は、適当な還元剤、例えばジイソブチルアル
ミニウムハイドライドを用い、エポキシドが開裂しない
緩和な条件下で、3位のアセトキシル基のみを還元的に
開裂して、式(I)で表される6α−クロロ−4β,5
β−エポキシ−スチグマスタン−3β−オールを得るこ
とができる。この際のジイソプロピルt−ブチルアルミ
ニウムハイドライドの使用量は、1〜5等量、好ましく
は、1.1から2等量であり、反応温度は、−80〜−
40℃、特に−80〜−60℃が好ましく、反応時間は
10分〜1時間が好ましい。
【0015】また、式(II)で表される6α−クロロ
−5β−ヒドロキシ−スチグマスタン−3β−オールは
次のようにして得ることができる。式(IX)で表され
る6α−クロロ−4β,5β−エポキシ−スチグマスタ
ン−3β−イル アセテートは、適当な還元剤、例えば
ジイソブチルアルミニウムハイドライドを用い、3位の
アセトキシル基ならびに5、6位のエポキシドを同時に
開裂させてジオールを得る。この場合のジイソプロピル
t−ブチルアルミニウムハイドライドの使用量は1〜5
等量、好ましくは、1.1から2等量であり、反応温度
は、−30〜80℃、特に−20〜20℃が好ましく、
反応時間は30分〜8時間、特に1〜2時間が好まし
い。
−5β−ヒドロキシ−スチグマスタン−3β−オールは
次のようにして得ることができる。式(IX)で表され
る6α−クロロ−4β,5β−エポキシ−スチグマスタ
ン−3β−イル アセテートは、適当な還元剤、例えば
ジイソブチルアルミニウムハイドライドを用い、3位の
アセトキシル基ならびに5、6位のエポキシドを同時に
開裂させてジオールを得る。この場合のジイソプロピル
t−ブチルアルミニウムハイドライドの使用量は1〜5
等量、好ましくは、1.1から2等量であり、反応温度
は、−30〜80℃、特に−20〜20℃が好ましく、
反応時間は30分〜8時間、特に1〜2時間が好まし
い。
【0016】かくして得られる式(X)で表される6α
−クロロ−5β−ヒドロキシ−スチグマスタン−3β−
イル アセテートは、塩基性条件下、例えばメタノール
中ナトリウムメトキシドを用い、式(II)で表される
6α−クロロ−5β−ヒドロキシ−スチグマスタン−3
β−オールに変換することができる。
−クロロ−5β−ヒドロキシ−スチグマスタン−3β−
イル アセテートは、塩基性条件下、例えばメタノール
中ナトリウムメトキシドを用い、式(II)で表される
6α−クロロ−5β−ヒドロキシ−スチグマスタン−3
β−オールに変換することができる。
【0017】上記の方法で合成された本発明の6α−ク
ロロ−4β,5β−エポキシ−スチグマスタン−3β−
オール(I)を用いて、配糖体合成の一般的な方法(例
えば、Richard R.Schmidt,Ange
w.Chem.Int.Ed.Engl.,25巻、2
12頁(1986)、H.Paulsen,Chem.
Soc.Rev.13巻、15頁(1984)等に記載
の方法)によってブラテラスタノシドAを容易に合成す
ることができる。同様にして、6α−クロロ−5β−ヒ
ドロキシ−スチグマスタン−3β−オール(II)を用
いて、ブラテラスタノシドBを容易に合成することがで
きる。
ロロ−4β,5β−エポキシ−スチグマスタン−3β−
オール(I)を用いて、配糖体合成の一般的な方法(例
えば、Richard R.Schmidt,Ange
w.Chem.Int.Ed.Engl.,25巻、2
12頁(1986)、H.Paulsen,Chem.
Soc.Rev.13巻、15頁(1984)等に記載
の方法)によってブラテラスタノシドAを容易に合成す
ることができる。同様にして、6α−クロロ−5β−ヒ
ドロキシ−スチグマスタン−3β−オール(II)を用
いて、ブラテラスタノシドBを容易に合成することがで
きる。
【0018】
【実施例】以下に、実施例及び参考例により、本発明を
さらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定される
ものではない。
さらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定される
ものではない。
【0019】実施例1 6α−クロロ−4β,5β−
エポキシ−スチグマスタン−3β−オール(I)の製造 (1)β−シトステロール(V)(5.92g)の塩化
メチレン溶液(150ml)に、0℃でm−クロロ過安
息香酸(80%純度、3.68g)の塩化メチレン溶液
(80ml)を滴下する。20℃で1.5時間攪拌し、
反応液を10%亜硫酸ナトリウム溶液、5%チオ硫酸ナ
トリウム溶液、飽和重曹水、飽和食塩水の順に洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した後、溶媒を減
圧下留去し、5,6−エポキシ−スチグマスタン−3β
−オール(VI)6.0gをα、β−エポキシ体混合物
(1H−NMRシグナル強度比より約4:1)として得
た。1 H−NMR(CDCl3)δppm:0.61(ma
jor)and0.64(minor)(each
s,total 3H),0.81(d,J=6.5H
z,3H),0.83(d,J=6.5Hz,3H),
0.84(t,J=7.2Hz,3H),0.89
(d,J=6.5Hz,3H),1.00(mino
r)and1.06(major)(each s,t
otal 3H),2.90(major,J=4.4
Hz),and3.06(minor,J=2.2H
z)(each d,total 1H),3.63−
3.76(minor)and3.84−3.98(m
ajor)(each m,total 1H).
エポキシ−スチグマスタン−3β−オール(I)の製造 (1)β−シトステロール(V)(5.92g)の塩化
メチレン溶液(150ml)に、0℃でm−クロロ過安
息香酸(80%純度、3.68g)の塩化メチレン溶液
(80ml)を滴下する。20℃で1.5時間攪拌し、
反応液を10%亜硫酸ナトリウム溶液、5%チオ硫酸ナ
トリウム溶液、飽和重曹水、飽和食塩水の順に洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した後、溶媒を減
圧下留去し、5,6−エポキシ−スチグマスタン−3β
−オール(VI)6.0gをα、β−エポキシ体混合物
(1H−NMRシグナル強度比より約4:1)として得
た。1 H−NMR(CDCl3)δppm:0.61(ma
jor)and0.64(minor)(each
s,total 3H),0.81(d,J=6.5H
z,3H),0.83(d,J=6.5Hz,3H),
0.84(t,J=7.2Hz,3H),0.89
(d,J=6.5Hz,3H),1.00(mino
r)and1.06(major)(each s,t
otal 3H),2.90(major,J=4.4
Hz),and3.06(minor,J=2.2H
z)(each d,total 1H),3.63−
3.76(minor)and3.84−3.98(m
ajor)(each m,total 1H).
【0020】(2)上記(1)で得られた5,6−エポ
キシ−スチグマスタン−3β−オール(VI)(5.7
5g)のクロロホルム溶液150mlに、0℃で0.3
規定塩酸クロロホルム溶液(67ml)を加え、同温度
で45分間攪拌する。クロロホルムを減圧下留去した
後、残留物を塩化メチレン(100ml)とアセトン
(50ml)混合液に溶解し、ジョーンズ試薬(10m
l)を加えて20℃で30分攪拌する。反応液を水中に
投入し、エーテルで抽出した。この抽出液を飽和食塩水
で洗浄してから無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し
た後、溶媒を減圧下留去して得られた残留物をアセトン
/酢酸エチルより再結晶して6β−クロロ−5β−ヒド
ロキシ−スチグマスタン−3−オン(VII)3.99
gを得た。 m.p.224−226℃. [α]D 19+1.63゜(c=0.57,クロロホル
ム). IR(KBr) 3400,1710,1465,13
80,1265,1230,725cm−1.1 H−NMR(CDCl3)δppm:0.73(s,
3H),0.82(d,J=6.5Hz,3H),0.
84(d,J=6.5Hz,3H),0.85(t,J
=7.1Hz,3H),0.92(d,J=6.5H
z,3H),1.45(s,3H),1.00−1.7
5(m),1.75−2.08(m),2.14(d
d,J=15,2Hz,1H),2.30−2.50
(m,2H),3.35(d,J=15Hz,1H),
3.84(br,t,J=2.5Hz,1H).
キシ−スチグマスタン−3β−オール(VI)(5.7
5g)のクロロホルム溶液150mlに、0℃で0.3
規定塩酸クロロホルム溶液(67ml)を加え、同温度
で45分間攪拌する。クロロホルムを減圧下留去した
後、残留物を塩化メチレン(100ml)とアセトン
(50ml)混合液に溶解し、ジョーンズ試薬(10m
l)を加えて20℃で30分攪拌する。反応液を水中に
投入し、エーテルで抽出した。この抽出液を飽和食塩水
で洗浄してから無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し
た後、溶媒を減圧下留去して得られた残留物をアセトン
/酢酸エチルより再結晶して6β−クロロ−5β−ヒド
ロキシ−スチグマスタン−3−オン(VII)3.99
gを得た。 m.p.224−226℃. [α]D 19+1.63゜(c=0.57,クロロホル
ム). IR(KBr) 3400,1710,1465,13
80,1265,1230,725cm−1.1 H−NMR(CDCl3)δppm:0.73(s,
3H),0.82(d,J=6.5Hz,3H),0.
84(d,J=6.5Hz,3H),0.85(t,J
=7.1Hz,3H),0.92(d,J=6.5H
z,3H),1.45(s,3H),1.00−1.7
5(m),1.75−2.08(m),2.14(d
d,J=15,2Hz,1H),2.30−2.50
(m,2H),3.35(d,J=15Hz,1H),
3.84(br,t,J=2.5Hz,1H).
【0021】(3)上記(2)で得られた6β−クロロ
−5β−ヒドロキシ−スチグマスタン−3β−オン(V
II)(3.71g)に酢酸(150ml)と濃塩酸
(15ml)を加え、100℃で20分加熱攪拌した
後、20℃で6時間攪拌した。反応液を水中に投入し、
塩化メチレンで抽出した。この抽出液を飽和食塩水で洗
浄してから無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した
後、溶媒を減圧下留去して得られた残留物をシリカゲル
クロマト[n−ヘキサン/酢酸エチル(10/1)]で
精製することにより、6α−クロロ−4−スチグマステ
ン−3−オン(VIII)1.98gを得た。 m.p.106−108℃. [α]D 19+59.2゜(c=0.98,クロロホル
ム). IR(KBr)1690,1620,1460,138
0,1230,1180,885,795cm−1.1 H−NMR(CDCl3)δppm:0.71(s,
3H)0.82(d,J=6.5Hz,3H)0.84
(d,J=6.5Hz,3H),0.85(t,J=
7.2Hz,3H),0.92(d,J=6.5Hz,
3H),1.21(s,3H),0.80−1.96
(m),2.00−2.10(m),2.31−2.5
2(m),4.67(ddd,J=12.5,5,2H
z,1H),6.38(d,J=2Hz,1H).
−5β−ヒドロキシ−スチグマスタン−3β−オン(V
II)(3.71g)に酢酸(150ml)と濃塩酸
(15ml)を加え、100℃で20分加熱攪拌した
後、20℃で6時間攪拌した。反応液を水中に投入し、
塩化メチレンで抽出した。この抽出液を飽和食塩水で洗
浄してから無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した
後、溶媒を減圧下留去して得られた残留物をシリカゲル
クロマト[n−ヘキサン/酢酸エチル(10/1)]で
精製することにより、6α−クロロ−4−スチグマステ
ン−3−オン(VIII)1.98gを得た。 m.p.106−108℃. [α]D 19+59.2゜(c=0.98,クロロホル
ム). IR(KBr)1690,1620,1460,138
0,1230,1180,885,795cm−1.1 H−NMR(CDCl3)δppm:0.71(s,
3H)0.82(d,J=6.5Hz,3H)0.84
(d,J=6.5Hz,3H),0.85(t,J=
7.2Hz,3H),0.92(d,J=6.5Hz,
3H),1.21(s,3H),0.80−1.96
(m),2.00−2.10(m),2.31−2.5
2(m),4.67(ddd,J=12.5,5,2H
z,1H),6.38(d,J=2Hz,1H).
【0022】(4)上記(3)で得られた6α−クロロ
−4−スチグマステン−3−オン(VIII)(1.8
3g)をテトラヒドロフラン(100ml)に溶解し、
0℃で水素化トリ−t−ブトキシアルミニウムの1M−
テトラヒドロフラン溶液(6.1ml)を滴下し、10
℃で2.5時間攪拌した。反応液を過剰量の1規定塩酸
中に投入し、エーテルで抽出した。この抽出液を飽和食
塩水で洗浄してから無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾
過した後、減圧濃縮して得られた残留物を塩化メチレン
(50ml)に溶解し、0℃でm−クロロ過安息香酸
(80%純度、1.15g)の塩化メチレン溶液(30
ml)を滴下する。20℃で6時間攪拌し、反応液をエ
ーテルで希釈後、5%チオ硫酸ナトリウム溶液、飽和食
塩水の順に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾
過した後、溶媒を減圧下留去した。得られた残留物を塩
化メチレン(30ml)に溶解し、トリエチルアミン
(2.8ml)、無水酢酸(0.8ml)および触媒量
の4−ジメチルアミノピリジンを加えて20℃で5時間
攪拌した。反応液をエーテルで希釈後、1規定塩酸、飽
和食塩水の順で洗浄してから無水硫酸マグネシウムで乾
燥し、濾過した後、溶媒を減圧下留去して得られた残留
物をシリカゲルクロマト[n−ヘキサン/酢酸エチル
(15/1)]で精製することにより、6α−クロロ−
4β、5β−エポキシ−スチグマスタン−3β−イルア
セテート(IX)1.47gを得た。 [α]D 20−30.2゜(c=1.00,クロロホル
ム). IR(KBr)1735,1460,1370,123
5,1025,970,905,770cm−1.1 H−NMR(CDCl3)δppm:0.68(s,
3H),0.81(d,J=6.5Hz,3H),0.
84(d,J=6.5Hz,3H),0.85(t,J
=7.3Hz,3H),0.91(d,J=6.5H
z,3H),1.07(s,3H),0.80−1.7
2(m),1.80−1.96(m),2.00(d
t,J=12.5,3Hz,1H),2.26(dt,
J=12.5,4Hz,1H),3.79(d,J=4
Hz,1H),4.43(dd,J=12.5,4H
z,1H),5.18(dt,J=4.5,4Hz,1
H).
−4−スチグマステン−3−オン(VIII)(1.8
3g)をテトラヒドロフラン(100ml)に溶解し、
0℃で水素化トリ−t−ブトキシアルミニウムの1M−
テトラヒドロフラン溶液(6.1ml)を滴下し、10
℃で2.5時間攪拌した。反応液を過剰量の1規定塩酸
中に投入し、エーテルで抽出した。この抽出液を飽和食
塩水で洗浄してから無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾
過した後、減圧濃縮して得られた残留物を塩化メチレン
(50ml)に溶解し、0℃でm−クロロ過安息香酸
(80%純度、1.15g)の塩化メチレン溶液(30
ml)を滴下する。20℃で6時間攪拌し、反応液をエ
ーテルで希釈後、5%チオ硫酸ナトリウム溶液、飽和食
塩水の順に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾
過した後、溶媒を減圧下留去した。得られた残留物を塩
化メチレン(30ml)に溶解し、トリエチルアミン
(2.8ml)、無水酢酸(0.8ml)および触媒量
の4−ジメチルアミノピリジンを加えて20℃で5時間
攪拌した。反応液をエーテルで希釈後、1規定塩酸、飽
和食塩水の順で洗浄してから無水硫酸マグネシウムで乾
燥し、濾過した後、溶媒を減圧下留去して得られた残留
物をシリカゲルクロマト[n−ヘキサン/酢酸エチル
(15/1)]で精製することにより、6α−クロロ−
4β、5β−エポキシ−スチグマスタン−3β−イルア
セテート(IX)1.47gを得た。 [α]D 20−30.2゜(c=1.00,クロロホル
ム). IR(KBr)1735,1460,1370,123
5,1025,970,905,770cm−1.1 H−NMR(CDCl3)δppm:0.68(s,
3H),0.81(d,J=6.5Hz,3H),0.
84(d,J=6.5Hz,3H),0.85(t,J
=7.3Hz,3H),0.91(d,J=6.5H
z,3H),1.07(s,3H),0.80−1.7
2(m),1.80−1.96(m),2.00(d
t,J=12.5,3Hz,1H),2.26(dt,
J=12.5,4Hz,1H),3.79(d,J=4
Hz,1H),4.43(dd,J=12.5,4H
z,1H),5.18(dt,J=4.5,4Hz,1
H).
【0023】(5)上記(4)で得られた6α−クロロ
−4β、5β−エポキシ−スチグマスタン−3β−イル
アセテート(IX)(0.66g)を塩化メチレン(2
5ml)に溶解し、−78℃でジイソブチルアルミニウ
ムハイドライドの0.93M−ヘキサン溶液(3.5m
l)を滴下し、同温度で20分攪拌した。反応液にメタ
ノール(0.5ml)、水を順に加えた後、不溶物を濾
過した。濾液を水で希釈後、酢酸エチルで抽出し、抽出
液を1規定塩酸、飽和食塩水の順で洗浄してから無水硫
酸マグネシウムで乾燥し、濾過した後、溶媒を減圧下留
去して得られた残留物をシリカゲルクロマト[n−ヘキ
サン/酢酸エチル(6/1)]で精製することにより、
6α−クロロ−4β,5β−エポキシ−スチグマスタン
−3β−オール(I)0.60gをアモルファスな固体
として得た。 [α]D 19−14.6°(c=0.98,クロロホル
ム). IR(KBr)3450,1465,1385,103
5,970,780cm−1.1 H−NMR(CDCl3)δppm:0.68(s,
3H),0.81(d,J=6.5Hz,3H),0.
84(d,J=6.5Hz,3H),0.85(t,J
=7.3Hz,3H),0.91(d,J=6.5H
z,3H),0.80−1.75(m),1.05
(s,3H),1.81−1.95(m,1H),2.
00(dt,J=12.5,3Hz,1H),2.21
−2.32(m,2H),3.80(d,J=4.5H
z,1H),4.06−4.15(m,1H),4.4
7(dd,J=12.5,4.5Hz,1H).
−4β、5β−エポキシ−スチグマスタン−3β−イル
アセテート(IX)(0.66g)を塩化メチレン(2
5ml)に溶解し、−78℃でジイソブチルアルミニウ
ムハイドライドの0.93M−ヘキサン溶液(3.5m
l)を滴下し、同温度で20分攪拌した。反応液にメタ
ノール(0.5ml)、水を順に加えた後、不溶物を濾
過した。濾液を水で希釈後、酢酸エチルで抽出し、抽出
液を1規定塩酸、飽和食塩水の順で洗浄してから無水硫
酸マグネシウムで乾燥し、濾過した後、溶媒を減圧下留
去して得られた残留物をシリカゲルクロマト[n−ヘキ
サン/酢酸エチル(6/1)]で精製することにより、
6α−クロロ−4β,5β−エポキシ−スチグマスタン
−3β−オール(I)0.60gをアモルファスな固体
として得た。 [α]D 19−14.6°(c=0.98,クロロホル
ム). IR(KBr)3450,1465,1385,103
5,970,780cm−1.1 H−NMR(CDCl3)δppm:0.68(s,
3H),0.81(d,J=6.5Hz,3H),0.
84(d,J=6.5Hz,3H),0.85(t,J
=7.3Hz,3H),0.91(d,J=6.5H
z,3H),0.80−1.75(m),1.05
(s,3H),1.81−1.95(m,1H),2.
00(dt,J=12.5,3Hz,1H),2.21
−2.32(m,2H),3.80(d,J=4.5H
z,1H),4.06−4.15(m,1H),4.4
7(dd,J=12.5,4.5Hz,1H).
【0024】実施例2 6α−クロロ−5β−ヒドロ
キシ−スチグマスタン−3β−オール(II)の製造 (1)上記実施例1の(4)で得られた6α−クロロ−
4β、5β−エポキシースチグマスタン−3β−イルア
セテート(IX)(0.36g)を塩化メチレン(10
ml)に溶解し、−15℃でジイソブチルアルミニウム
ハイドライドの0.93M−ヘキサン溶液(2.3m
l)を滴下し、同温度で30分攪拌した。反応液にメタ
ノール(0.5ml)、水を順に加え、エーテルで希釈
してから有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過
した後、減圧濃縮して得られた残留物を塩化メチレン
(10ml)に溶解し、トリエチルアミン(0.5m
l)、無水酢酸(0.17ml)20℃で12時間攪拌
した。反応液をエーテルで希釈後、1規定塩酸、飽和食
塩水の順で洗浄してから無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、濾過した後、溶媒を減圧下留去して得られた残留物
をシリカゲルクロマト[n−ヘキサン/酢酸エチル(1
5/1)]で精製することにより、6α−クロロ−5β
−ヒドロキシ−スチグマスタン−3β−イルアセテート
(X)0.10gを得た。 m.p.115−116℃. [α]D 20+37.6゜(c=1.00,クロロホル
ム). IR(KBr)3610,3450,1715,145
5,1370,1270,1045cm−1.1 H−NMR(CDCl3)δppm:0.66(s,
3H),0.81(d,J=6.5Hz,3H),0.
83(d,J=6.5Hz,3H),0.85(t,J
=7.3Hz,3H),0.91(d,J=6.5H
z,3H),0.80−1.47(m),1.50−
1.94(m),1.97−2.20(m),2.09
(s,3H),2.98(s,1H),4.32(d
d,J=12.8,4.8Hz,1H),5.27(b
r s,W1/2=9.0Hz,1H).
キシ−スチグマスタン−3β−オール(II)の製造 (1)上記実施例1の(4)で得られた6α−クロロ−
4β、5β−エポキシースチグマスタン−3β−イルア
セテート(IX)(0.36g)を塩化メチレン(10
ml)に溶解し、−15℃でジイソブチルアルミニウム
ハイドライドの0.93M−ヘキサン溶液(2.3m
l)を滴下し、同温度で30分攪拌した。反応液にメタ
ノール(0.5ml)、水を順に加え、エーテルで希釈
してから有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過
した後、減圧濃縮して得られた残留物を塩化メチレン
(10ml)に溶解し、トリエチルアミン(0.5m
l)、無水酢酸(0.17ml)20℃で12時間攪拌
した。反応液をエーテルで希釈後、1規定塩酸、飽和食
塩水の順で洗浄してから無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、濾過した後、溶媒を減圧下留去して得られた残留物
をシリカゲルクロマト[n−ヘキサン/酢酸エチル(1
5/1)]で精製することにより、6α−クロロ−5β
−ヒドロキシ−スチグマスタン−3β−イルアセテート
(X)0.10gを得た。 m.p.115−116℃. [α]D 20+37.6゜(c=1.00,クロロホル
ム). IR(KBr)3610,3450,1715,145
5,1370,1270,1045cm−1.1 H−NMR(CDCl3)δppm:0.66(s,
3H),0.81(d,J=6.5Hz,3H),0.
83(d,J=6.5Hz,3H),0.85(t,J
=7.3Hz,3H),0.91(d,J=6.5H
z,3H),0.80−1.47(m),1.50−
1.94(m),1.97−2.20(m),2.09
(s,3H),2.98(s,1H),4.32(d
d,J=12.8,4.8Hz,1H),5.27(b
r s,W1/2=9.0Hz,1H).
【0025】(2)上記(1)で得られた6α−クロロ
−5β−ヒドロキシ−スチグマスタン−3β−イルアセ
テート(X)(0.35g)をメタノール/テトラヒド
ロフラン(20ml/5ml)に溶解し、0℃でナトリ
ウムメトキシド(75mg)を加え、同温度で3時間攪
拌した。反応液を1規定塩酸にて酸性とした後、エーテ
ルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄してから無水硫
酸マグネシウムで乾燥し、濾過した後、溶媒を減圧下留
去して得られた残留物をシリカゲルクロマト[n−ヘキ
サン/酢酸エチル(6/1)]で精製することにより、
6α−クロロ−5β−ヒドロキシ−スチグマスタン−3
β−オール(II)0.31gを得た。 m.p.133−134℃. [α]D 20+24.5゜(c=1.04,クロロホル
ム). IR(KBr)3425,1460,1380,109
5,1050,755cm−1.1 H−NMR(CDCl3)δppm:0.65(s,
3H),0.81(d,J=6.5Hz,3H),0.
83(d,J=6.5Hz,3H),0.85(t,J
=7.4Hz,3H),0.91(d,J=6.5H
z,3H),0.98(s,3H),0.80−1.7
3(m),1.80−2.18(m),3.11(d,
J=7.2Hz,1H),3.26(s,1H),4.
12−4.21(m,1H),4.30(dd,J=1
2.8,4.8Hz,1H).
−5β−ヒドロキシ−スチグマスタン−3β−イルアセ
テート(X)(0.35g)をメタノール/テトラヒド
ロフラン(20ml/5ml)に溶解し、0℃でナトリ
ウムメトキシド(75mg)を加え、同温度で3時間攪
拌した。反応液を1規定塩酸にて酸性とした後、エーテ
ルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄してから無水硫
酸マグネシウムで乾燥し、濾過した後、溶媒を減圧下留
去して得られた残留物をシリカゲルクロマト[n−ヘキ
サン/酢酸エチル(6/1)]で精製することにより、
6α−クロロ−5β−ヒドロキシ−スチグマスタン−3
β−オール(II)0.31gを得た。 m.p.133−134℃. [α]D 20+24.5゜(c=1.04,クロロホル
ム). IR(KBr)3425,1460,1380,109
5,1050,755cm−1.1 H−NMR(CDCl3)δppm:0.65(s,
3H),0.81(d,J=6.5Hz,3H),0.
83(d,J=6.5Hz,3H),0.85(t,J
=7.4Hz,3H),0.91(d,J=6.5H
z,3H),0.98(s,3H),0.80−1.7
3(m),1.80−2.18(m),3.11(d,
J=7.2Hz,1H),3.26(s,1H),4.
12−4.21(m,1H),4.30(dd,J=1
2.8,4.8Hz,1H).
【0026】
【参考例】以下、参考例として、本発明で合成できる6
α−クロロ−4β,5β−エポキシ−スチグマスタン−
3β−オール(I)を用いたブラテラスタノシドA(I
II)および6α−クロロ−5β−ヒドロキシ−スチグ
マスタン−3β−オール(II)を用いたブラテラスタ
ノシドB(IV)の製造例を掲げる。
α−クロロ−4β,5β−エポキシ−スチグマスタン−
3β−オール(I)を用いたブラテラスタノシドA(I
II)および6α−クロロ−5β−ヒドロキシ−スチグ
マスタン−3β−オール(II)を用いたブラテラスタ
ノシドB(IV)の製造例を掲げる。
【0027】 参考例1 ブラテラスタノシドA(III)の製造例 (1)上記実施例1で得られた6α−クロロ−4β,5
β−エポキシ−スチグマスタン−3β−オール(I)
(0.21g)のニトロメタン溶液(15ml)に、乾
燥ベンゼン(15ml)を加え、110℃で攪拌しなが
ら内容量が10mlになるまで溶媒を留去した。この溶
液をアルゴン気流下20℃まで冷却後、臭化テトラ−O
−アセチル−α−D−グルコピラノシル(0.37g)
とシアン化水銀(0.23g)を加え、90℃で1時間
攪拌した。反応液をエーテルで希釈後、飽和重曹水、飽
和食塩水の順に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、濾過した後、溶媒を減圧下留去し、残留物をシリカ
ゲルクロマト[n−ヘキサン/酢酸エチル(3/1)]
で精製することにより、1−(6α−クロロ−4β、5
β−エポキシ−スチグマスタン−3β−イル)−2、
3、4、6−テトラアセチル−β−D−グルコピラノシ
ド0.25gを得た。 m.p.136−137℃. [α]D 19−26.6゜(c=1.01,クロロホル
ム). IR(KBr) 2975,2880,1755,13
70,1235,1080,1060,1040cm
−1.1 H−NMR(CDCl3)δppm:0.67(s,
3H),0.81(d,J=6.5Hz,3H),0.
83(d,J=6.5Hz,3H),0.84(t,J
=7.2Hz,3H),0.90(d,J=6.5H
z,3H),1.02(s,3H),0.80−1.7
5(m),1.80−1.95(m),2.01,2.
02,2.09and2,10(each s,12
H),1.96−2.05(m,1H),2.26(d
t,J=12.5,4Hz,1H),3,70(d,J
=3.5Hz,1H),3.74(ddd,J=9.
5,4.5,2.5Hz,1H),4.16(dd,J
=12.5,2.5Hz,1H),4.21−4.28
(m,1H),4.28(dd,J=12.5,4.5
Hz,1H),4.43(dd,J=12.5,4H
z,1H),4.83(d,J=8Hz,1H),5.
00(dd,J=9.5,8Hz,1H),5.10
(t,J=9.5Hz,1H),5.27(t,J=
9.5Hz,1H).
β−エポキシ−スチグマスタン−3β−オール(I)
(0.21g)のニトロメタン溶液(15ml)に、乾
燥ベンゼン(15ml)を加え、110℃で攪拌しなが
ら内容量が10mlになるまで溶媒を留去した。この溶
液をアルゴン気流下20℃まで冷却後、臭化テトラ−O
−アセチル−α−D−グルコピラノシル(0.37g)
とシアン化水銀(0.23g)を加え、90℃で1時間
攪拌した。反応液をエーテルで希釈後、飽和重曹水、飽
和食塩水の順に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、濾過した後、溶媒を減圧下留去し、残留物をシリカ
ゲルクロマト[n−ヘキサン/酢酸エチル(3/1)]
で精製することにより、1−(6α−クロロ−4β、5
β−エポキシ−スチグマスタン−3β−イル)−2、
3、4、6−テトラアセチル−β−D−グルコピラノシ
ド0.25gを得た。 m.p.136−137℃. [α]D 19−26.6゜(c=1.01,クロロホル
ム). IR(KBr) 2975,2880,1755,13
70,1235,1080,1060,1040cm
−1.1 H−NMR(CDCl3)δppm:0.67(s,
3H),0.81(d,J=6.5Hz,3H),0.
83(d,J=6.5Hz,3H),0.84(t,J
=7.2Hz,3H),0.90(d,J=6.5H
z,3H),1.02(s,3H),0.80−1.7
5(m),1.80−1.95(m),2.01,2.
02,2.09and2,10(each s,12
H),1.96−2.05(m,1H),2.26(d
t,J=12.5,4Hz,1H),3,70(d,J
=3.5Hz,1H),3.74(ddd,J=9.
5,4.5,2.5Hz,1H),4.16(dd,J
=12.5,2.5Hz,1H),4.21−4.28
(m,1H),4.28(dd,J=12.5,4.5
Hz,1H),4.43(dd,J=12.5,4H
z,1H),4.83(d,J=8Hz,1H),5.
00(dd,J=9.5,8Hz,1H),5.10
(t,J=9.5Hz,1H),5.27(t,J=
9.5Hz,1H).
【0028】(2)上記(1)で得られた1−(6α−
クロロ−4β、5β−エポキシ−スチグマスタン−3β
−イル)−2、3、4、6−テトラアセチル−β−D−
グルコピラノシド(135mg)のメタノール/THF
(20ml/5ml)溶液に、ナトリウムメトキシド
(30mg)を加え、20℃で45分攪拌した。反応液
に触媒用イオン交換樹脂(Amberlyst15,
1.5g)を加え、30分攪拌後、濾過した。溶媒を減
圧下留去し、残留物をシリカゲルクロマト[クロロホル
ム/メタノール(8/1)]で精製することにより、ブ
ラテラスタノシドA(III)103mgを得た。 m.p.164−166℃. [α]D 19−29.5゜(c=1.03,エタノー
ル). IR(KBr)3425,2970,2880,146
0,1380,1365,1160,1075,104
5,905,770cm−1.1 H−NMR(CDCl3)δppm:0.68(s,
3H),0.81(d,J=6.5Hz,3H),0.
83(d,J=6.5Hz,3H),0.85(t,J
=7.3Hz,3H),0.91(d,J=6.5H
z,3H),0.80−1.48(m),1,50−
1.70(m),1.80−1.95(m,1H),
2.00(br d,J=12.5Hz,1H),2.
25(dt,J=12.5,4Hz,1H),3.35
−3.50(m,2H),3.55−3.70(m,2
H),3.81(d,J=3.5Hz,1H),3.8
0−3.95(m,2H),4.25(br s,W1
/2=10.5Hz,1H),4.44(dd,J=1
2.5,4Hz,1H),4.60(d,J=7.5H
z,1H).13 C−NMR(CDCl3)δppm:12.0(x
2),18.6(x2),19.0,19.8,21.
4,23.1,23.5,24.2,26.2,28.
1,29.1,30.1,33.9,35.8,36.
1,38.3,39.5,41.7,42.7,45.
45.8,48.3,55.5,56.1,56.2,
58.5,61.9,67.5,69.8,72.2,
73.6,75.7,76.3,101.8.
クロロ−4β、5β−エポキシ−スチグマスタン−3β
−イル)−2、3、4、6−テトラアセチル−β−D−
グルコピラノシド(135mg)のメタノール/THF
(20ml/5ml)溶液に、ナトリウムメトキシド
(30mg)を加え、20℃で45分攪拌した。反応液
に触媒用イオン交換樹脂(Amberlyst15,
1.5g)を加え、30分攪拌後、濾過した。溶媒を減
圧下留去し、残留物をシリカゲルクロマト[クロロホル
ム/メタノール(8/1)]で精製することにより、ブ
ラテラスタノシドA(III)103mgを得た。 m.p.164−166℃. [α]D 19−29.5゜(c=1.03,エタノー
ル). IR(KBr)3425,2970,2880,146
0,1380,1365,1160,1075,104
5,905,770cm−1.1 H−NMR(CDCl3)δppm:0.68(s,
3H),0.81(d,J=6.5Hz,3H),0.
83(d,J=6.5Hz,3H),0.85(t,J
=7.3Hz,3H),0.91(d,J=6.5H
z,3H),0.80−1.48(m),1,50−
1.70(m),1.80−1.95(m,1H),
2.00(br d,J=12.5Hz,1H),2.
25(dt,J=12.5,4Hz,1H),3.35
−3.50(m,2H),3.55−3.70(m,2
H),3.81(d,J=3.5Hz,1H),3.8
0−3.95(m,2H),4.25(br s,W1
/2=10.5Hz,1H),4.44(dd,J=1
2.5,4Hz,1H),4.60(d,J=7.5H
z,1H).13 C−NMR(CDCl3)δppm:12.0(x
2),18.6(x2),19.0,19.8,21.
4,23.1,23.5,24.2,26.2,28.
1,29.1,30.1,33.9,35.8,36.
1,38.3,39.5,41.7,42.7,45.
45.8,48.3,55.5,56.1,56.2,
58.5,61.9,67.5,69.8,72.2,
73.6,75.7,76.3,101.8.
【0029】 参考例2 ブラテラスタノシドB(IV)の製造 (1)上記実施例2で得られた6α−クロロ−5β−ヒ
ドロキシ−スチグマスタン−3β−オール(II)
(0.21g)のニトロメタン溶液(15ml)に、乾
燥ベンゼン(15ml)を加え、120℃で攪拌しなが
ら内容量が10mlになるまで溶媒を留去した。この溶
液をアルゴン気流下20℃まで冷却後、臭化テトラ−O
−アセチル−α−D−グルコピラノシル(0.37g)
とシアン化水銀(0.23g)を加え、90℃で1時間
攪拌した。反応液をエーテルで希釈後、飽和重曹水、飽
和食塩水の順に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、濾過した後、溶媒を減圧下留去し、残留物をシリカ
ゲルクロマト[n−ヘキサン/酢酸エチル(3/1)]
で精製することにより、1−(6α−クロロ−5β−ヒ
ドロキシ−スチグマスタン−3β−イル)−2、3、
4、6−テトラアセチル−β−D−グルコピラノシド
0.28gを得た。 m.p.233−235℃. [α]D 19+9.15゜(c=1.01,クロロホル
ム). IR(KBr)3570,2950,2880,175
0,1440,1370,1225,1190,104
0cm−1.1 H−NMR(CDCl3)δppm:0.64(s,
3H),0.81(d,J=6.5Hz,3H),0.
83(d,J=6.5Hz,3H),0.84(t,J
=7.3Hz,3H),0.90(d,J=6.5H
z,3H),0.94(s,3H),0.80−1.4
5(m),1.47−1.92(m),1.95−2.
20(m),2.01,2.02,2.09and2,
13(each s,12H),3.27(s,1
H),3.69(ddd,J=9.5,4.8,2.6
Hz,1H),4.10(br s,1H),4.13
(dd,J=12.5,2.6Hz,1H),4.25
(dd,J=12.5,4.8Hz,1H),4.26
(dd,J=12.5,4.8Hz,1H),4.61
(d,J=8Hz,1H),4.98(dd,J=9.
5,8Hz,1H),5.07(t,J=9.5Hz,
1H),5.27(t,J=9.5Hz,1H).
ドロキシ−スチグマスタン−3β−オール(II)
(0.21g)のニトロメタン溶液(15ml)に、乾
燥ベンゼン(15ml)を加え、120℃で攪拌しなが
ら内容量が10mlになるまで溶媒を留去した。この溶
液をアルゴン気流下20℃まで冷却後、臭化テトラ−O
−アセチル−α−D−グルコピラノシル(0.37g)
とシアン化水銀(0.23g)を加え、90℃で1時間
攪拌した。反応液をエーテルで希釈後、飽和重曹水、飽
和食塩水の順に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、濾過した後、溶媒を減圧下留去し、残留物をシリカ
ゲルクロマト[n−ヘキサン/酢酸エチル(3/1)]
で精製することにより、1−(6α−クロロ−5β−ヒ
ドロキシ−スチグマスタン−3β−イル)−2、3、
4、6−テトラアセチル−β−D−グルコピラノシド
0.28gを得た。 m.p.233−235℃. [α]D 19+9.15゜(c=1.01,クロロホル
ム). IR(KBr)3570,2950,2880,175
0,1440,1370,1225,1190,104
0cm−1.1 H−NMR(CDCl3)δppm:0.64(s,
3H),0.81(d,J=6.5Hz,3H),0.
83(d,J=6.5Hz,3H),0.84(t,J
=7.3Hz,3H),0.90(d,J=6.5H
z,3H),0.94(s,3H),0.80−1.4
5(m),1.47−1.92(m),1.95−2.
20(m),2.01,2.02,2.09and2,
13(each s,12H),3.27(s,1
H),3.69(ddd,J=9.5,4.8,2.6
Hz,1H),4.10(br s,1H),4.13
(dd,J=12.5,2.6Hz,1H),4.25
(dd,J=12.5,4.8Hz,1H),4.26
(dd,J=12.5,4.8Hz,1H),4.61
(d,J=8Hz,1H),4.98(dd,J=9.
5,8Hz,1H),5.07(t,J=9.5Hz,
1H),5.27(t,J=9.5Hz,1H).
【0030】(2)上記(1)で得られた1−(6α−
クロロ−5β−ヒドロキシ−スチグマスタン−3β−イ
ル)−2、3、4、6−テトラアセチル−β−D−グル
コピラノシド(154mg)のメタノール/THF(1
5ml/5ml)溶液に、ナトリウムメトキシド(60
mg)を加え、4℃で2時間攪拌した。反応液に触媒用
イオン交換樹脂(Amberlyst15,1.5g)
を加え、30分攪拌後、濾過した。溶媒を減圧下留去
し、残留物をシリカゲルクロマト[クロロホルム/メタ
ノール(8/1)]で精製後、エタノールより再結晶す
ることにより、ブラテラスタノシドB(IV)112m
gを得た。 m.p.158−160℃. [α]D 19+2.4゜(c=1.0,エタノール). IR(KBr)3400,2930,2860,145
0,1375,1100,1075,1030,750
cm−1.1 H−NMR(CDCl3)δppm:0.65(s,
3H),0.81(d,J=6.5Hz,3H),0.
83(d,J=6.5Hz,3H),0.85(t,J
=7.3Hz,3H),0.91(d,J=6.5H
z,3H),0.94(s,3H),0.80−1.4
7(m),1.47−2.12(m),2.27(br
d,J=13.0Hz,1H),3.30−3.48
(m,2H),3.50−3.66(m,2H),3.
76.3−3.82(m,2H),4.16(br
s,W1/2=J9.5Hz,1H),4.28(d
d,J=12.5,4.3Hz,1H),4.45
(d,J=7.5Hz,1H).13 C−NMR(CDCl3)δppm:12.0(x
2),16.9,18.7,19.1,19.8,2
1.6,23.2,24.2,25.8,26.4(x
2),28.2,28.8,29.3,34.0,3
5.6,36.2,39.5,39.8,42.8,4
2.9,43.0,45.9,56.2(x2),6
1.9,67.3,70.0,73.3,74.8,7
5.8,76.2,101.2.
クロロ−5β−ヒドロキシ−スチグマスタン−3β−イ
ル)−2、3、4、6−テトラアセチル−β−D−グル
コピラノシド(154mg)のメタノール/THF(1
5ml/5ml)溶液に、ナトリウムメトキシド(60
mg)を加え、4℃で2時間攪拌した。反応液に触媒用
イオン交換樹脂(Amberlyst15,1.5g)
を加え、30分攪拌後、濾過した。溶媒を減圧下留去
し、残留物をシリカゲルクロマト[クロロホルム/メタ
ノール(8/1)]で精製後、エタノールより再結晶す
ることにより、ブラテラスタノシドB(IV)112m
gを得た。 m.p.158−160℃. [α]D 19+2.4゜(c=1.0,エタノール). IR(KBr)3400,2930,2860,145
0,1375,1100,1075,1030,750
cm−1.1 H−NMR(CDCl3)δppm:0.65(s,
3H),0.81(d,J=6.5Hz,3H),0.
83(d,J=6.5Hz,3H),0.85(t,J
=7.3Hz,3H),0.91(d,J=6.5H
z,3H),0.94(s,3H),0.80−1.4
7(m),1.47−2.12(m),2.27(br
d,J=13.0Hz,1H),3.30−3.48
(m,2H),3.50−3.66(m,2H),3.
76.3−3.82(m,2H),4.16(br
s,W1/2=J9.5Hz,1H),4.28(d
d,J=12.5,4.3Hz,1H),4.45
(d,J=7.5Hz,1H).13 C−NMR(CDCl3)δppm:12.0(x
2),16.9,18.7,19.1,19.8,2
1.6,23.2,24.2,25.8,26.4(x
2),28.2,28.8,29.3,34.0,3
5.6,36.2,39.5,39.8,42.8,4
2.9,43.0,45.9,56.2(x2),6
1.9,67.3,70.0,73.3,74.8,7
5.8,76.2,101.2.
Claims (1)
- 【請求項1】一般式 【化1】 [式中、R1およびR2は、それぞれ水素原子を表すか
又はR1とR2は共に結合していてエポキシドを表す]
で表される6α−クロロ−スチグマスタン−3β−オー
ル誘導体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8376693A JPH06256383A (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | 6α−クロロ−スチグマスタン−3β−オール誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8376693A JPH06256383A (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | 6α−クロロ−スチグマスタン−3β−オール誘導体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06256383A true JPH06256383A (ja) | 1994-09-13 |
Family
ID=13811713
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8376693A Pending JPH06256383A (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | 6α−クロロ−スチグマスタン−3β−オール誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06256383A (ja) |
-
1993
- 1993-03-04 JP JP8376693A patent/JPH06256383A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH04266880A (ja) | 3 −dpa− ラクトンの製造方法 | |
JP3763598B2 (ja) | トラネキサム酸の製造方法 | |
Bichard et al. | Acetonides of heptonolactones: Kiliani ascension of 3-O-benzyl-D-glucose and 3-O-benzyl-D-allose | |
DE69308965T2 (de) | Verfahren zum Herstellen einer gesättigten monocyclischen Kohlenwasserstoffverbindung und ein Zwischenprodukt für dieses | |
JPH06256383A (ja) | 6α−クロロ−スチグマスタン−3β−オール誘導体 | |
DE2347172A1 (de) | Prostaglandin e tief 1-synthese | |
US4133817A (en) | 11-Oxa-prostaglandin analogs | |
JPH01258691A (ja) | リン脂質誘導体及びその製造方法 | |
JPH0121146B2 (ja) | ||
US4133948A (en) | Monosaccharides and products resulting therefrom | |
JPS6341896B2 (ja) | ||
Brown et al. | Two new protected acyl protecting groups for alcoholic hydroxy functions | |
JP2872468B2 (ja) | イソカルバサイクリン誘導体、その製造法および光親和性標識法 | |
Okada et al. | New method for the synthesis of pyrromethanes | |
EP0162235B1 (de) | Enantiomerenreine acetalisch mono-geschützte Diole, deren Herstellung und Verwendung | |
JPS60116642A (ja) | 2−モノ−置換メチル−5,5−ジメチル−シクロ−2−ヘキセノン誘導体 | |
JPH05230048A (ja) | (S)−γ−ラクトンの製造方法 | |
JPH05310723A (ja) | セスターテルペン化合物 | |
DE69120760T2 (de) | Verfahren zur Herstellung von (S)-Gamma-Acyloxy-Methyl-alpha-beta-Butenolid | |
JPH0912594A (ja) | ステロイド骨格を有する化合物類及びそれらによるゴキブリ拘束物質の製造方法ならびにステロイド骨格を有する新規化合物 | |
JPS60188381A (ja) | d,l−アナストレフイン及びd,l−エピアナストレフインの製造法 | |
CH639082A5 (de) | Bicyclische lactol-methyl-aether und ein verfahren zu ihrer herstellung. | |
JPS6126555B2 (ja) | ||
DE2342462A1 (de) | Cyclische verbindungen | |
WO1988003526A1 (en) | New process for manufacturing optically active carbocycline intermediates |