JPH0625610Y2 - エンジンのリリーフ弁 - Google Patents
エンジンのリリーフ弁Info
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- JPH0625610Y2 JPH0625610Y2 JP1987181442U JP18144287U JPH0625610Y2 JP H0625610 Y2 JPH0625610 Y2 JP H0625610Y2 JP 1987181442 U JP1987181442 U JP 1987181442U JP 18144287 U JP18144287 U JP 18144287U JP H0625610 Y2 JPH0625610 Y2 JP H0625610Y2
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- Japan
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- valve
- oil
- valve body
- spring
- engine
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Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、エンジンのリリーフ弁に関し、詳しくは、エ
ンジンの潤滑の油圧が高くなつたときに逃がすためのリ
リーフ弁に関する。
ンジンの潤滑の油圧が高くなつたときに逃がすためのリ
リーフ弁に関する。
背景技術 従来からたとえば4サイクルの内燃機関の潤滑油経路に
おいて、その油圧が予め定めた値以上になつたとき潤滑
油をタンクに返すようにしたリリーフ弁は、弁座上に弁
体がばねによつて常時ばね付勢されて構成されている。
おいて、その油圧が予め定めた値以上になつたとき潤滑
油をタンクに返すようにしたリリーフ弁は、弁座上に弁
体がばねによつて常時ばね付勢されて構成されている。
潤滑油の圧力がそのリリーフ弁の設定圧近辺にあるとき
には、弁体が弁座からばね力に抗して離間すると、弁孔
よりも潤滑油の流入方向上流側の圧力が低下し、弁体が
ばね力によつて弁座に向けてばね付勢されてその弁体が
弁座に着座する。この直後に、再び前記上流側の圧力が
上昇し、前記弁体は弁座から離反する方向にばね力に抗
して変位し、このような弁体の開閉動作が連続的に繰返
されることによつて、いわゆる叩き音が生じることにな
る。
には、弁体が弁座からばね力に抗して離間すると、弁孔
よりも潤滑油の流入方向上流側の圧力が低下し、弁体が
ばね力によつて弁座に向けてばね付勢されてその弁体が
弁座に着座する。この直後に、再び前記上流側の圧力が
上昇し、前記弁体は弁座から離反する方向にばね力に抗
して変位し、このような弁体の開閉動作が連続的に繰返
されることによつて、いわゆる叩き音が生じることにな
る。
これによつて騒音が発生したり、弁座が偏摩耗したり、
また組立時に余計な力を要するため面倒である。
また組立時に余計な力を要するため面倒である。
なお先行技術として、実公昭62−20655および実
開昭58−137809に開示されている。
開昭58−137809に開示されている。
考案が解決しようとする課題 このような先行技術では、弁体が常時弁座に当接するよ
うにばね付勢する構成であり、油圧がリリーフ弁の設定
圧に達すると、油圧によつて弁体を押上げたり、また油
圧がリリーフ弁の設定油圧より低くなると弁体は、弁座
と当接するため、弁座と弁体との間に叩き音が発生し、
騒音の原因となつている。また弁座が偏摩耗する原因と
なる。
うにばね付勢する構成であり、油圧がリリーフ弁の設定
圧に達すると、油圧によつて弁体を押上げたり、また油
圧がリリーフ弁の設定油圧より低くなると弁体は、弁座
と当接するため、弁座と弁体との間に叩き音が発生し、
騒音の原因となつている。また弁座が偏摩耗する原因と
なる。
本考案の目的は、上述の技術的課題を解決し、弁体と弁
座の間に叩き音などの騒音の発生がなくかつ弁体が弁座
との当接によつて生ずる弁座の偏摩耗を防止することを
可能とし、かつ組立性の向上を図つたエンジンのリリー
フ弁を提供することである。
座の間に叩き音などの騒音の発生がなくかつ弁体が弁座
との当接によつて生ずる弁座の偏摩耗を防止することを
可能とし、かつ組立性の向上を図つたエンジンのリリー
フ弁を提供することである。
課題を解決するための手段 本考案は、潤滑用オイルが貯留される貯留部11を有す
るケーシング9に、前記貯留部11内の潤滑用オイルが
ポンプ13によって圧送されるオイル通路25が形成さ
れ、このオイル通路25内の潤滑用オイルの圧力が設定
値を超えたとき、前記オイル通路25に連通する弁孔2
6を前記貯留部11が臨み内部空間30に開放させて、
オイル通路25内の潤滑用オイルの一部を前記内部空間
30側に導くエンジンのリリーフ弁において、 前記ケーシング9には、前記弁孔26よりも大径の直円
筒状の内周面4aを有し、球状の弁体2がその最大外径
を有する部分で前記内周面4aと第1の隙間S1をあけ
て収納される弁室4が形成され、 前記ケーシング9の内部空間30に臨む表面には、前記
弁室4の内周面4aに連なる直円筒面の一部を構成する
内面31を有し、軸線方向に延びる長孔3が形成される
筒体1が設けられ、 前記筒体1の上方の端部には、部材17が設けられてお
り、前記弁体2と部材17との間には、弁体2が弁座6
に着座した状態で、前記部材17と第2の隙間S2を有
するばね7が設けられることを特徴とするエンジンのリ
リーフ弁である。
るケーシング9に、前記貯留部11内の潤滑用オイルが
ポンプ13によって圧送されるオイル通路25が形成さ
れ、このオイル通路25内の潤滑用オイルの圧力が設定
値を超えたとき、前記オイル通路25に連通する弁孔2
6を前記貯留部11が臨み内部空間30に開放させて、
オイル通路25内の潤滑用オイルの一部を前記内部空間
30側に導くエンジンのリリーフ弁において、 前記ケーシング9には、前記弁孔26よりも大径の直円
筒状の内周面4aを有し、球状の弁体2がその最大外径
を有する部分で前記内周面4aと第1の隙間S1をあけ
て収納される弁室4が形成され、 前記ケーシング9の内部空間30に臨む表面には、前記
弁室4の内周面4aに連なる直円筒面の一部を構成する
内面31を有し、軸線方向に延びる長孔3が形成される
筒体1が設けられ、 前記筒体1の上方の端部には、部材17が設けられてお
り、前記弁体2と部材17との間には、弁体2が弁座6
に着座した状態で、前記部材17と第2の隙間S2を有
するばね7が設けられることを特徴とするエンジンのリ
リーフ弁である。
作用 本考案に従えば、ケーシング9のオイル通路25内の潤
滑用オイルの圧力が上昇すると、弁室4内の弁体2は弁
座6から離反して、前記オイル通路25内の潤滑用オイ
ルの一部は、弁座6と弁体2との間に形成された開口部
を経て、弁体2と弁室4との内周面4aとの間に形成さ
れる第1の隙間S1を通過し、さらに筒体1の長孔3を
通過して内部空間30に導かれる。このとき、ばね7は
弁体2とともに上昇するけれども、このばね7と部材1
7との間には第2の隙間S2が設けられるので、弁体2
はばね7によつて弾発的に押圧されていない。したがつ
て弁体2とばね7とが、これらの自重によつて弁座6に
着座している。弁体2に弁孔26側から油圧が作用する
と、前記自重に抗して弁体2は弁座6から容易に離反す
ることができる。このようにして圧力の上昇に応答して
弁体2を上昇させた状態に保つことができるので、弁体
2の弁座6への当接によるいわゆる叩き音の発生を防止
することができる。
滑用オイルの圧力が上昇すると、弁室4内の弁体2は弁
座6から離反して、前記オイル通路25内の潤滑用オイ
ルの一部は、弁座6と弁体2との間に形成された開口部
を経て、弁体2と弁室4との内周面4aとの間に形成さ
れる第1の隙間S1を通過し、さらに筒体1の長孔3を
通過して内部空間30に導かれる。このとき、ばね7は
弁体2とともに上昇するけれども、このばね7と部材1
7との間には第2の隙間S2が設けられるので、弁体2
はばね7によつて弾発的に押圧されていない。したがつ
て弁体2とばね7とが、これらの自重によつて弁座6に
着座している。弁体2に弁孔26側から油圧が作用する
と、前記自重に抗して弁体2は弁座6から容易に離反す
ることができる。このようにして圧力の上昇に応答して
弁体2を上昇させた状態に保つことができるので、弁体
2の弁座6への当接によるいわゆる叩き音の発生を防止
することができる。
また弁体2の最大外径を有する部分と、弁室4の内周面
4aとの間には、第1の隙間S1が形成されるので、弁
孔26側の圧力の上昇によつてばね7が部材17に当接
した状態からさらに弁体2が上方へ押圧され、したがつ
て弁体2と弁座6との間に形成された隙間が大きくなつ
ても、前記第1の隙間S1は一定に保たれており、した
がつて流路断面積は変化しない。これによつて前記弁体
2よりも弁孔26側の圧力が急激に低下することはな
く、したがつて弁体2が弁座6に当接してしまうことを
防止することができ、これによつてもまた、叩き音の発
生を防止することができる。
4aとの間には、第1の隙間S1が形成されるので、弁
孔26側の圧力の上昇によつてばね7が部材17に当接
した状態からさらに弁体2が上方へ押圧され、したがつ
て弁体2と弁座6との間に形成された隙間が大きくなつ
ても、前記第1の隙間S1は一定に保たれており、した
がつて流路断面積は変化しない。これによつて前記弁体
2よりも弁孔26側の圧力が急激に低下することはな
く、したがつて弁体2が弁座6に当接してしまうことを
防止することができ、これによつてもまた、叩き音の発
生を防止することができる。
実施例 第1図は本考案の一実施例のエンジンのリリーフ弁付近
の断面図であり、第2図は第1図の平面図であり、第3
図はリリーフ弁の蓋部材17を取りはずした状態の断面
図であり、第4図はリリーフ弁の作動時における断面図
である。
の断面図であり、第2図は第1図の平面図であり、第3
図はリリーフ弁の蓋部材17を取りはずした状態の断面
図であり、第4図はリリーフ弁の作動時における断面図
である。
エンジン(図示せず)の下部付近には、該エンジンと一
体的に潤滑用オイルの貯留部であるオイルパン11が形
成される。
体的に潤滑用オイルの貯留部であるオイルパン11が形
成される。
このオイルパン11付近には、エンジンにオイル潤滑の
ためのオイルポンプ13が設けられ、このオイルポンプ
13の駆動によつてクランク軸およびシリンダ、シリン
ダヘツド(図示せず)にオイルが圧送され、エンジンの
クランク軸のような回転部分およびピストンとシリンダ
のような摺動部分の焼付きが起こらないようにする。こ
れらの部分に潤滑され、残余のオイルは自然落下などに
よつてオイルパン11に回収し、このオイルパン11に
よつてオイルは冷却され、この冷却されたオイルはオイ
ルパン11に備えられる過器(図示せず)で過し、
オイルポンプ13がこのオイルを吸入し、圧送するとい
う工程を繰返す。このようにして、エンジンのクランク
軸およびシリンダ、シリンダヘツドなどの潤滑を行う。
ためのオイルポンプ13が設けられ、このオイルポンプ
13の駆動によつてクランク軸およびシリンダ、シリン
ダヘツド(図示せず)にオイルが圧送され、エンジンの
クランク軸のような回転部分およびピストンとシリンダ
のような摺動部分の焼付きが起こらないようにする。こ
れらの部分に潤滑され、残余のオイルは自然落下などに
よつてオイルパン11に回収し、このオイルパン11に
よつてオイルは冷却され、この冷却されたオイルはオイ
ルパン11に備えられる過器(図示せず)で過し、
オイルポンプ13がこのオイルを吸入し、圧送するとい
う工程を繰返す。このようにして、エンジンのクランク
軸およびシリンダ、シリンダヘツドなどの潤滑を行う。
第1図において、エンジンの下部のケーシングであるク
ランクケース9の一部でオイルパン11を形成してい
る。このクランクケース9のオイルパン11には、オイ
ルポンプ13が設けられ、このオイルポンプ13の駆動
によつてオイルを圧送し、クランク軸の回転部分および
シリンダとピストンの摺動部分の潤滑を行うように構成
している。オイル通路25は、オイルポンプ13からク
ランクケースの厚肉部分に形成し、本考案の実施例のリ
リーフ弁の弁室4と連通する。このリリーフ弁の弁室4
は、大略的に垂直な軸線上に形成され、該弁室4の底部
には弁座6を形成し、弁座6は傾斜面を形成し、この傾
斜面に鋼球などの弁体2の周面が密着できるように形成
される。リリーフ弁の筒体1は、弁室4と同じ内径、す
なわち直円筒状の内周面4aを有し、弁室4と同一軸線
上にクランクケース9と一体に形成され、オイルパン1
1の前記オイルパン11が臨む表面である底面から上方
の内部空間30に延出する筒形の形状を形成し、オイル
パンの油面27より高い位置に長孔3を形成する。
ランクケース9の一部でオイルパン11を形成してい
る。このクランクケース9のオイルパン11には、オイ
ルポンプ13が設けられ、このオイルポンプ13の駆動
によつてオイルを圧送し、クランク軸の回転部分および
シリンダとピストンの摺動部分の潤滑を行うように構成
している。オイル通路25は、オイルポンプ13からク
ランクケースの厚肉部分に形成し、本考案の実施例のリ
リーフ弁の弁室4と連通する。このリリーフ弁の弁室4
は、大略的に垂直な軸線上に形成され、該弁室4の底部
には弁座6を形成し、弁座6は傾斜面を形成し、この傾
斜面に鋼球などの弁体2の周面が密着できるように形成
される。リリーフ弁の筒体1は、弁室4と同じ内径、す
なわち直円筒状の内周面4aを有し、弁室4と同一軸線
上にクランクケース9と一体に形成され、オイルパン1
1の前記オイルパン11が臨む表面である底面から上方
の内部空間30に延出する筒形の形状を形成し、オイル
パンの油面27より高い位置に長孔3を形成する。
長孔3は筒体1の直円筒面の一部を構成する内面22か
ら外周部に通じるよう形成し、本考案の実施例では、筒
体1の縦の軸線と直交する水平な軸線上に形成する。こ
の筒体1と弁室4と弁座6には、弁座の傾斜面に密着す
る弁体2が設けられ、弁体2の球面の最大径の外周面と
弁室4の内周面とは第1の隙間であるサイドクリアラン
スS1を有する。弁体2の上部には、コイル巻線などの
ばね7を設ける。このばね7は、自由長時において、蓋
部材17とコイルばね7の端面との間隙はS2であり、
弁体2が油圧によつて押上げられてもS2に達するまで
は、ばね力によつて弁体を押圧することはない。
ら外周部に通じるよう形成し、本考案の実施例では、筒
体1の縦の軸線と直交する水平な軸線上に形成する。こ
の筒体1と弁室4と弁座6には、弁座の傾斜面に密着す
る弁体2が設けられ、弁体2の球面の最大径の外周面と
弁室4の内周面とは第1の隙間であるサイドクリアラン
スS1を有する。弁体2の上部には、コイル巻線などの
ばね7を設ける。このばね7は、自由長時において、蓋
部材17とコイルばね7の端面との間隙はS2であり、
弁体2が油圧によつて押上げられてもS2に達するまで
は、ばね力によつて弁体を押圧することはない。
蓋部材17は筒体1の上面を覆つて設け、ばね7の上端
部の位置決めをする。この蓋部材は、クランクケース9
と一体に形成したボス21の上端にボルト19によつて
取付けられて固着する。
部の位置決めをする。この蓋部材は、クランクケース9
と一体に形成したボス21の上端にボルト19によつて
取付けられて固着する。
したがつて、リリーフ弁の弁体2が油圧によつて押上げ
られ、ばね7の下端部から突上げても、ばね7は蓋部材
によつて外部に飛出すことはない。
られ、ばね7の下端部から突上げても、ばね7は蓋部材
によつて外部に飛出すことはない。
第2図において、蓋部材17は、図示しないオイルポン
プの蓋部材と一体的に形成される。または別体に形成し
てもよい。筒体1には前述のように長孔3が形成されて
おり、エンジンを駆動した時、潤滑オイルは、オイルポ
ンプ13(第1図参照)からオイル通路25を通り、リ
リーフ弁の弁体2を押上げて弁座6と弁体2の周面の線
接触部分に間隙が生じ、その間隙から、弁室4と弁体2
の第1の隙間であるサイドクリアランスS1を通つた潤
滑用のオイルは長孔3から矢符Aの方向に流れ、オイル
パン11にバイパスされる。さらに油圧が高くなると弁
体2が押上げられるから、ばね7を押上げて潤滑オイル
のオイルパン11へのバイパス量を増加する。
プの蓋部材と一体的に形成される。または別体に形成し
てもよい。筒体1には前述のように長孔3が形成されて
おり、エンジンを駆動した時、潤滑オイルは、オイルポ
ンプ13(第1図参照)からオイル通路25を通り、リ
リーフ弁の弁体2を押上げて弁座6と弁体2の周面の線
接触部分に間隙が生じ、その間隙から、弁室4と弁体2
の第1の隙間であるサイドクリアランスS1を通つた潤
滑用のオイルは長孔3から矢符Aの方向に流れ、オイル
パン11にバイパスされる。さらに油圧が高くなると弁
体2が押上げられるから、ばね7を押上げて潤滑オイル
のオイルパン11へのバイパス量を増加する。
なお潤滑用オイルは、エンジンの寒気時は粘性が高いた
め、油圧が上がる。
め、油圧が上がる。
第3図に示すように、筒体1はオイル通路25と連通
し、筒形に形成される。筒体1の内筒は、オイル通路2
5から上方に向かつて弁室4の下部に形成した弁孔26
が連通し、前述のように弁室の下部に傾斜面を有する弁
座6を形成し、上向きの弁孔26と連通する。該弁座6
には、たとえば鋼球などの弁体2が着座している。
し、筒形に形成される。筒体1の内筒は、オイル通路2
5から上方に向かつて弁室4の下部に形成した弁孔26
が連通し、前述のように弁室の下部に傾斜面を有する弁
座6を形成し、上向きの弁孔26と連通する。該弁座6
には、たとえば鋼球などの弁体2が着座している。
弁体2の上方にはコイル巻きばね7が載置され、該ばね
7の自由長時において、蓋部材17との間の間隙は、S
2になるように設けられている。
7の自由長時において、蓋部材17との間の間隙は、S
2になるように設けられている。
なお弁体2の外周面と弁室とのサイドクリアランスS1
を設ける。
を設ける。
第4図において、オイルポンプ13(第1図参照)から
潤滑オイルはオイル通路25を通り、その油圧が設定油
圧より高いときに、弁体2が上方に押上げてばね7を圧
縮し、弁体2の球体の外周面とクランクケース9と一体
に形成した筒体1の長孔3から潤滑用オイルがオイルパ
ン11に放出する。
潤滑オイルはオイル通路25を通り、その油圧が設定油
圧より高いときに、弁体2が上方に押上げてばね7を圧
縮し、弁体2の球体の外周面とクランクケース9と一体
に形成した筒体1の長孔3から潤滑用オイルがオイルパ
ン11に放出する。
以上のように構成された本考案の実施例によれば、エン
ジンのリリーフ弁は、クランクケース9の一部にオイル
パン11を形成し、該オイルパン11にクランクケース
と一体的に筒体1を形成し、筒体1にはオイルの通路2
5と連通する弁孔26を形成し、弁孔26の上方には、
傾斜面を有する弁座6を形成しこの弁座6に弁体2を着
座させ、弁室4とこの弁体2の外周面とにサイドクリア
ランスを設け、筒体1にはオイルの通路となる長孔3を
設け、該筒体1内にばね7を弁体2の上部に位置するよ
うに載置し、該筒体1の上面にばね7の位置を決めるた
めの蓋部材17を設けて、クランクケース9と一体に形
成したボス21にボルト19によつて固着する。したが
つて、エンジンのクランジ軸およびシリンダ、シリンダ
ヘツド15などの潤滑用オイルの油圧が設定値以上にな
ると、潤滑用オイルは、該リリーフ弁を開いてオイルパ
ン11にバイパスする。
ジンのリリーフ弁は、クランクケース9の一部にオイル
パン11を形成し、該オイルパン11にクランクケース
と一体的に筒体1を形成し、筒体1にはオイルの通路2
5と連通する弁孔26を形成し、弁孔26の上方には、
傾斜面を有する弁座6を形成しこの弁座6に弁体2を着
座させ、弁室4とこの弁体2の外周面とにサイドクリア
ランスを設け、筒体1にはオイルの通路となる長孔3を
設け、該筒体1内にばね7を弁体2の上部に位置するよ
うに載置し、該筒体1の上面にばね7の位置を決めるた
めの蓋部材17を設けて、クランクケース9と一体に形
成したボス21にボルト19によつて固着する。したが
つて、エンジンのクランジ軸およびシリンダ、シリンダ
ヘツド15などの潤滑用オイルの油圧が設定値以上にな
ると、潤滑用オイルは、該リリーフ弁を開いてオイルパ
ン11にバイパスする。
該リリーフ弁は、先行技術のようにばねが常時弁体を押
付けているものではなく、弁体2は、潤滑用オイル圧が
ある値(≒0)以上であつてもさらに高くなるまでは、
弁室4を弁体2が油圧によつて移動しても弁室4と弁体
2のサイドクリアランスからオイルが通過するため、弁
体2は、弁座6から離間している。また油圧がさらに高
くなると、弁体2はばね7を押圧して上昇し、最大外径
部分が弁室4よりも上方に移動すると、オイルの流れは
増量してオイルパン11に放出する。
付けているものではなく、弁体2は、潤滑用オイル圧が
ある値(≒0)以上であつてもさらに高くなるまでは、
弁室4を弁体2が油圧によつて移動しても弁室4と弁体
2のサイドクリアランスからオイルが通過するため、弁
体2は、弁座6から離間している。また油圧がさらに高
くなると、弁体2はばね7を押圧して上昇し、最大外径
部分が弁室4よりも上方に移動すると、オイルの流れは
増量してオイルパン11に放出する。
以上のような構成によつて、叩き音が発生しない理由を
述べると、ポンプ作動に伴う油圧発生は、本考案の機構
においては、初期(ばね7が部材17に接するまで)に
は弁体2と弁室4によつて生じるサイドクリアランスS
1によつて生じる。これは、オイルが弁体2と弁座6と
の間に流れることで生じるので、弁体2は常時、浮いて
いることになる。さらに設定油圧は、ばね7のばね力と
サイドクリアランスS1および弁室4の深さ(溝3まで
の高さ)によつて決まる。
述べると、ポンプ作動に伴う油圧発生は、本考案の機構
においては、初期(ばね7が部材17に接するまで)に
は弁体2と弁室4によつて生じるサイドクリアランスS
1によつて生じる。これは、オイルが弁体2と弁座6と
の間に流れることで生じるので、弁体2は常時、浮いて
いることになる。さらに設定油圧は、ばね7のばね力と
サイドクリアランスS1および弁室4の深さ(溝3まで
の高さ)によつて決まる。
したがつて弁体2は、通常のエンジン運転状態において
弁座6から常時離間しているため、弁座6を叩くことは
なく、また弁座を偏摩耗することはない。
弁座6から常時離間しているため、弁座6を叩くことは
なく、また弁座を偏摩耗することはない。
効果 以上のように本考案によれば、弁体と弁室の内周面との
間に第1の隙間S1を形成し、またばねと蓋部材との間
に第2の隙間S2を形成するようにしたので、エンジン
の駆動時においては、リリーフ弁の弁体が常に弁座から
離間して弁室内を浮遊しているため、油圧の変動に伴つ
て弁体が弁座を叩く音が発生しない。したがつて騒音が
発生しない。
間に第1の隙間S1を形成し、またばねと蓋部材との間
に第2の隙間S2を形成するようにしたので、エンジン
の駆動時においては、リリーフ弁の弁体が常に弁座から
離間して弁室内を浮遊しているため、油圧の変動に伴つ
て弁体が弁座を叩く音が発生しない。したがつて騒音が
発生しない。
また弁体が弁座を叩くことがなくなつたため、弁座の偏
摩耗がない。
摩耗がない。
さらにばねをばねの自由長状態でリリーフ弁の組立を可
能としたため、組立作業性の向上が図れる。
能としたため、組立作業性の向上が図れる。
第1図は本考案の一実施例のエンジンのリリーフ弁付近
の断面図、第2図は第1図の平面図、第3図はリリーフ
弁の蓋部材17を取りはずした状態の断面図、第4図は
リリーフ弁の作動時における断面図である。 1……筒体、2……弁体、3……長孔、4……弁室、4
a……内周面、6……弁座、7……ばね、30……内部
空間、31……内面、S1……サイドクリアランス、S
2……間隙
の断面図、第2図は第1図の平面図、第3図はリリーフ
弁の蓋部材17を取りはずした状態の断面図、第4図は
リリーフ弁の作動時における断面図である。 1……筒体、2……弁体、3……長孔、4……弁室、4
a……内周面、6……弁座、7……ばね、30……内部
空間、31……内面、S1……サイドクリアランス、S
2……間隙
Claims (1)
- 【請求項1】潤滑用オイルが貯留される貯留部(11)
を有するケーシング(9)に、前記貯留部(11)内の
潤滑用オイルがポンプ(13)によって圧送されるオイ
ル通路(25)が形成され、このオイル通路(25)内
の潤滑用オイルの圧力が設定値を超えたとき、前記オイ
ル通路(25)に連通する弁孔(26)を前記貯留部
(11)が臨む内部空間(30)に開放させて、オイル
通路(25)内の潤滑用オイルの一部を前記内部空間
(30)側に導くエンジンのリリーフ弁において、 前記ケーシング(9)には、前記弁孔(26)よりも大
径の直円筒状の内周面(4a)を有し、球状の弁体
(2)がその最大外径を有する部分で前記内周面(4
a)と第1の隙間(S1)をあけて収納される弁室
(4)が形成され、 前記ケーシング(9)の内部空間(30)に臨む表面に
は、前記弁室(4)の内周面(4a)に連なる直円筒面
の一部を構成する内面(31)を有し、軸線方向に延び
る長孔(3)が形成される筒体(1)が設けられ、 前記筒体(1)の上方の端部には、部材(17)が設け
られており、前記弁体(2)と部材(17)との間に
は、弁体(2)が弁座(6)に着座した状態で、前記部
材(17)と第2の隙間(S2)を有するばね(7)が
設けられることを特徴とするエンジンのリリーフ弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987181442U JPH0625610Y2 (ja) | 1987-11-28 | 1987-11-28 | エンジンのリリーフ弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987181442U JPH0625610Y2 (ja) | 1987-11-28 | 1987-11-28 | エンジンのリリーフ弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0185409U JPH0185409U (ja) | 1989-06-06 |
JPH0625610Y2 true JPH0625610Y2 (ja) | 1994-07-06 |
Family
ID=31472925
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987181442U Expired - Lifetime JPH0625610Y2 (ja) | 1987-11-28 | 1987-11-28 | エンジンのリリーフ弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0625610Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
SE9703810D0 (sv) * | 1997-10-20 | 1997-10-20 | Siemens Elema Ab | Ventil |
JP6004019B2 (ja) | 2014-11-21 | 2016-10-05 | 住友金属鉱山株式会社 | コーンバルブ |
WO2016080013A1 (ja) * | 2014-11-21 | 2016-05-26 | 住友金属鉱山株式会社 | コーンバルブ |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5739609Y2 (ja) * | 1978-08-16 | 1982-09-01 | ||
JPS5744912U (ja) * | 1980-08-27 | 1982-03-12 |
-
1987
- 1987-11-28 JP JP1987181442U patent/JPH0625610Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0185409U (ja) | 1989-06-06 |
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