JPH06256029A - 板ガラス成形体の製造法 - Google Patents

板ガラス成形体の製造法

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JPH06256029A
JPH06256029A JP6249193A JP6249193A JPH06256029A JP H06256029 A JPH06256029 A JP H06256029A JP 6249193 A JP6249193 A JP 6249193A JP 6249193 A JP6249193 A JP 6249193A JP H06256029 A JPH06256029 A JP H06256029A
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宏和 貴堂
Koichi Nakabayashi
幸一 中林
Shotaro Tomoma
昌太郎 友眞
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  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 少なくとも一の直線的曲げ部分を有する、複
数の平面部により構成される板ガラス成形体を作る方法
において、曲げ部のガラスの機械的強度に優れた板ガラ
ス成形体の製造法を提供する。 【構成】 板ガラス上に溝状の切り込み線を設けた後、
該切り込み線に沿って切り込み線を内側にして板ガラス
を曲げることにより、又は複数の板ガラスの端部を所定
角度で接合することにより、少なくとも一の直線的曲げ
部分を有する、複数の平面部により構成される板ガラス
成形体を作る方法において、上記切り込み線又は接合部
若しくはその近傍に導電性材料を用いて線条を描き、該
線条部に給電することにより、該線条部のガラスを該板
ガラスの軟化点以上の温度に加熱して該切り込み線又は
接合部のガラスを融着することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築用及び一般産業用
としての板ガラス成形体の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、板ガラスは、建築外装用及び内装
用又は一般産業用として、例えば窓、ショーウインド
ウ、壁面材、ドア、パーティション、ディスプレイケー
ス、水槽、家具等の多種の用途において数多く使用され
ている。従来、窓、ショーウインドウ、ディスプレイケ
ース等のコーナー部分は、二枚の板ガラスを金属、木
材、プラスチック等のフレームを用いて所定の角度に結
合し、それぞれの板ガラスとフレームの接合部をシリコ
ーンゴム等のコーキング材及びシーリング材により接着
していた。しかし、該方法では、フレームの存在により
コーナー部分の外観及び透視性が悪く、またコーナー部
分にステンレス製のフレーム等を使用した場合にはコス
トが上昇し経済的にも好ましくないという欠点があっ
た。一方、上記フレームを用いず二枚の板ガラスを突き
合わせて、該突き合わせ部分をシリコーンゴム等のコー
キング材及びシーリング材で接合する方法がある。しか
し、該方法ではコーナー部分の外観及び透視性は改善さ
れず、接合した突き合わせ部分は強度的に弱い。またコ
ーキング材及びシーリング材の耐候性等に限界があるた
めに、一般的に接合部の寿命が比較的短いという欠点も
あった。上記欠点を除去する方法として、一枚の板ガラ
スに熱加工を施して所定の角度を有する曲げ部分を作る
ことが知られている。例えば、所定の角度を有する曲げ
部分を持つ型枠の上部に通常のフロート板ガラスを水平
に載せ、該板ガラス全体を500〜580℃程度に加熱
し、更に曲げ部分については局部的に700〜750℃
程度に加熱して、重力又は他の外力により型枠上に成形
して所定の曲げ部分を作ることが行われている。しか
し、該方法では、その曲げ部分は比較的大きな曲率半径
を有し(例えば、板ガラスの厚さが4mmの場合、曲率
半径は最小で35〜40mm程度である)、窓、水槽、
ショーウインドウ、ディスプレイケース等の用途に使用
した場合には物体が大きく歪んで見えることから好まし
くない。また、板ガラスの曲げ部分付近を相当の範囲に
わたってなまし温度以上の高温にさらすため、成形後の
板ガラスの曲げ部分付近に相当の範囲にわたって歪みが
生じ、平面部分の歪みが大きいという欠点を有してい
た。図5に上記方法により成形した曲げ部分を有する板
ガラスの曲げ方向の断面の一例を示す。曲げ部分B1
おける曲率半径は板ガラスの厚さの約10倍程度であ
り、AB1 及びAB2 部分は平面部分A1 、A2 と曲げ
部分B1 の中間的部分として厚さdの数倍の長さにわた
って生じる歪みのある光学特性の悪い部分であり、ま
た、平面であるA1 及びA2 部分も高温にさらされた結
果、熱加工前の平面性を維持することができず、光学的
透視歪み及び反射歪みがある。
【0003】また、板ガラス上の曲げるべき箇所に溝状
の切り込み線を設けた後、板ガラス全体を徐冷点以上に
加熱して、該切り込み線に沿って板ガラスを所定の角度
に曲げることにより曲げ板ガラスを成形する方法が知ら
れている。しかし、成形後の切り込み部は融着していな
いので、この部分の機械的強度は非常に小さく、建築用
及び一般産業用として使用するには適していなかった。
また、該曲げ部の強度を上げるべく、上記切り込みを小
さくすると、板ガラスを所定の角度に曲げるための時間
が非常に長くなるばかりでなく、曲げ加工中にガラスの
破損が生じ好ましくない。曲げ時間の短縮及びガラスの
破損を防止すべく加熱温度を上げれば成形後の曲げ板ガ
ラスの平面部に歪みを生じるという欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、曲げ部のガ
ラスの機械的強度が優れた板ガラス成形体の製造法を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、板ガラス上に
溝状の切り込み線を設けた後、該切り込み線に沿って切
り込み線を内側にして板ガラスを曲げることにより、又
は複数の板ガラスの端部を所定角度で接合することによ
り、少なくとも一の直線的曲げ部分を有する、複数の平
面部により構成される板ガラス成形体を作る方法におい
て、上記切り込み線又は接合部若しくはその近傍に導電
性材料を用いて線条を描き、該線条部に給電することに
より、該線条部のガラスを該板ガラスの軟化点以上の温
度に加熱して該切り込み線又は接合部のガラスを融着す
ることを特徴とする板ガラス成形体の製造法である。
【0006】即ち、本発明の方法において、切り込み線
又は接合部若しくはその近傍に導電性材料を用いて線条
が描かれる。板ガラスに切り込み線を入れる態様におい
ては、好ましくは、切り込み線内、切り込み線に隣接す
るガラス面上及び/又は切り込み線と反対側のガラス面
上の曲げ部に導電性材料の線条が描かれる。複数の板ガ
ラスを接合する態様においては、好ましくは、ガラス端
面上及び/又はガラス端面に隣接するガラス面上に導電
性材料の線条が描かれる。本発明において板ガラスに溝
状の切り込み線を設ける方法は公知である。例えば、板
ガラス用Vカットマシン(鈴木商会有限会社製)を使用
して作成することができる。該切り込み線の数は、製品
として要求される板ガラス成形体の曲げ部分の数と同じ
であり、一枚の板ガラス上に少なくとも一本が設けられ
る。該切り込み線を複数設ける場合には、所望する製品
の形状によって互いに平行に、又は非平行に設けられ
る。切り込みの断面形状は、三角形、四角形等が挙げら
れるが、三角形が好ましい。該断面の寸法は、板ガラス
の厚さあるいは板ガラス成形体の曲げ角度等によって適
宜定められる。切り込みの深さは、通常曲げ後の板ガラ
ス成形体の曲げ部に直角な方向における曲面の外周の曲
率半径をどの程度にするかによって定められる。切り込
みの深さは、好ましくは板ガラスの厚さの1/5〜1/
2倍である。また、三角形の断面を有する切り込み線の
開口部に向う角度は、好ましくは成形後の板ガラス成形
体の曲げ角度に等しい。このような切り込み線として
は、例えば、厚さ5.0mmの板ガラスを直角に曲げる
場合には、開口部に向う角度が直角で、深さ2.0mm
の三角形の断面を有するものが挙げられる。該切り込み
線は、通常、板ガラスを曲げる際に内側となる面上のみ
に作成される。複数の板ガラスを接合する態様において
は、ガラス平面間が所望の角度となるように、板ガラス
の端面を所定角度に加工する。板ガラスの接合は、それ
らを所定の角度で互いに接触させ、押圧する。
【0007】導電性材料の線条は、例えば図1に示した
位置に描かれる。図1は、板ガラスにおける切り込み線
又は接合部の近傍を拡大して示す断面図である。図中の
黒い太線は、導電性材料の線条の断面を示し、但し、そ
の寸法は図示の都合上、不正確である。板ガラスに切り
込み線を入れる態様においては、切り込み線は通常三角
形の断面を有する。例えば、線条は(A)に示したよう
に切り込み線の溝の面上に描かれる。次いで、該線条部
に通電すると、ジュール熱によりガラス表面は高温にな
り線条部は溶融状態となって溶融ラインが形成される。
通電を継続すると溶融ライン下部のガラスは溶融状態と
なって導電性を有するようになる。導電性材料は、高温
で燃焼、揮発、又はガラス内へ拡散し、電流は次第に溶
融ライン下部の導電性を有するガラス内の溶融部を流
れ、ジュール熱によりこの箇所は更に加熱され、次ぎに
その下層にも電流が流れ、加熱が生じる。その結果、切
り込み線の長手方向に沿ってガラスは軟化点以上の温度
に加熱される。従って、曲げ加工ができる。また、切り
込み線の溝内のガラスは溶融されているので、曲げたと
きに溝の両面が完全に融着される。従って、製品の強度
が大きい。この際、溝内にあった導電性材料は燃焼、揮
発又はガラス内へ拡散してしまうので、ガラスの融着の
妨げにならない。
【0008】別の実施態様においては、線条は、切り込
み線の近傍、即ち切り込み線に隣接する左右ガラス面上
(B)、切り込み線と反対側のガラス面上(C)、又は
この双方(D)に描くことができる。この場合にも、通
電により上記と同様に加熱が生じる。その結果、切り込
み線近傍のガラスは表裏を貫いて軟化点以上の温度に加
熱され溶融状態となり、曲げ後の溝の両面は完全に融着
される。
【0009】別の実施態様においては、線条は、切り込
み線の溝の面上と切り込み線に隣接する左右ガラス面上
(E)、切り込み線の溝の面上、切り込み線に隣接する
左右ガラス面上及び切り込み線と反対側のガラス面上
(F)、又は切り込み線の溝の面上と切り込み線と反対
側のガラス面上(G)に描くことができる。通電により
切り込み線の近傍及び切り込み線の溝内のガラスは十分
に軟化溶融され、曲げ後の溝の両面は完全に融着され
る。特に厚い板ガラスにおいて、溝面及び曲げ部を迅速
に加熱することができると共に、曲げ部の曲率半径を小
さくすることができるため有効である。
【0010】また、線条は切り込み線の溝の底部
(H)、又は切り込み線と反対のガラス面上の曲げ部に
別途切り込み線を設けたその中(I)に描くことができ
る。いずれの場合にも、好ましくは比較的厚い板ガラス
に使用され、軟化溶融部を極めて狭くすることができ
る。(I)については線条を描くために作成した切り込
み線は、板ガラスの曲げに対して外側となるため、成形
後は引伸ばされて平坦になり消失する。
【0011】以上では、切り込み線の溝が三角形の断面
を有しているが、これに限定されない。例えば、上記
(A)〜(I)において切り込み線は四角形の断面を有
することができる。(J)は上記(C)に対応する場合
を示すものである。このように溝の断面を大きくする態
様は、特に厚い板ガラスで、曲げ部の曲率半径を板厚以
下にする場合に有効である。但し、折り曲げ後に溝部に
隙間ができないように、曲げ角度に応じて溝の形状及び
寸法を決めることが好ましい。
【0012】複数の板ガラスを接合する態様において
は、例えば、板ガラスの接合部の両ガラス端面上(K)
に描かれる。この場合にも、通電により上記と同様に加
熱が生じる。その結果、板ガラスの接合部及びその近傍
は接合部の長手方向に沿って軟化点以上の温度に加熱さ
れる。従って、接合後の両ガラス端面が完全に融着さ
れ、製品の強度が大きい。この際、接合部にあった導電
性材料は燃焼、揮発又はガラス内へ拡散してしまうの
で、ガラスの融着の妨げにならない。
【0013】また、別の実施態様においては、板ガラス
の接合部のガラス端面上とガラス端面に隣接するガラス
面上(L)に描かれる。(L)は二平面が直角の板ガラ
ス成形体を作るに際して接合部の加工が不要で特に有効
である。
【0014】線条はガラス端面に隣接するガラス面上
(M)に描くこともできる。この場合も、通電により板
ガラスの接合部及びその近傍は接合部の長手方向に沿っ
て軟化点以上の温度に加熱され、接合後の両ガラス端面
が完全に融着される。また、必要に応じて、更に板ガラ
スの接合部のガラス端面上に線条を描くこともできる。
【0015】また、好ましい実施態様においては、上記
線条はその長手方向に沿って幅又は厚さが均一であるか
又は断続しており、該線条に給電することにより線条に
沿ってアーク放電を生じせしめ、該箇所のガラスをその
軟化点以上の温度に加熱する方法が用いられる。該方法
によれば、線条の幅又は厚さが小さい箇所又は断点(以
下では単に狭小部と言う)においては電気抵抗が大きい
ので、狭小部をまたいでアーク放電が連続して起こる。
すると、この箇所は高温になり、ガラスが溶融して溶融
スポットが形成される。導電性材料は、上記同様燃焼、
揮発、又はガラス内へ拡散していくので、幅広な(又は
厚さが大きい)線条部の上記溶融スポットに接する箇所
の導電性材料の量が減少し、その結果、この箇所でもア
ーク放電が生じる。この結果、ついには溶融スポットは
互いに連続して、溶融ラインとなる。該溶融ラインは、
700℃以上の高温となり、ナトリウムイオンを発生
し、ガラスは良好な導電性を示して、電流はガラスの表
面部を流れるようになる。更に時間の経過と共に導電性
材料は更に逸散し、ガラス表面でのアーク放電は無くな
る。この際、ガラス表面は放熱により温度上昇が妨げら
れ、溶融ライン直下の温度がガラス表面より高温とな
る。電流は、より高温で導電性の高い溶融ライン直下の
ガラス内部を流れるようになる。その結果、溶融ライン
直下のガラス内部はジュール熱により加熱され、溶融状
態となる。この繰返しにより、その下層にも電流が流
れ、加熱が生じる。この結果、電流は線条直下のガラス
内部に集中して流れ、ガラスは溶融状態となる。実際に
目で観察したところによると、ガラスが表面から内部方
向に向かって急速に溶融して行くのが見える。現象の細
部はともかく、いずれにせよガラスは線条部において極
めて局部的に軟化点以上の温度に加熱され、板ガラスの
互いに接着すべき箇所が完全に融着される。上記の現象
は、極めて短時間(例えば数秒〜30秒)で完了する。
従って、上記の板ガラス成形体を極めて短時間のうちに
製造することができる。
【0016】本発明は上記のような電気的加熱を使用す
るため、線条部において極めて局所的に加熱できる。従
って、ガラス平面方向への伝熱が少なく、曲げ部近傍の
ガラス平面部は軟化点まで上昇しない。従って、平面部
分の平面性が曲げ部分近傍まで極めて良好な板ガラス成
形体を製造することができる。
【0017】本発明において、上記の線条部への給電に
よる電気的加熱は、通常曲げ加工前、又は複数の板ガラ
スを接合する態様においては二枚の板ガラスの接触前に
行われるが、これに限定されるものではない。例えば、
板ガラスに切り込み線を入れる態様においては、上記の
従来法にしたがって、板ガラス全体を徐冷点以上に加熱
して、該切り込み線に沿って板ガラスを所定の角度に曲
げた後、線条部への通電を実施して切り込み線部を軟化
溶融し融着することができる。ここで板ガラスの徐冷点
とは、一般にガラスの粘度が約1013ポイズに相当する
温度をいう。
【0018】本発明の板ガラス成形体の製造法におい
て、線条を描くために使用する導電性材料としては、公
知のものを用いることができる。該導電性材料として
は、好ましくは黒鉛等のカーボン系又は銀、銅、ニッケ
ル、クロム、パラジウム、白金等の金属系、酸化すず等
の酸化物系若しくは炭化ケイ素等の炭化物系等の導電性
塗料あるいは合金例えば鉄‐ニッケル‐クロム系合金、
銅‐すず合金、アルミニウム合金等が挙げられる。カー
ボン系の導電性塗料としては日本黒鉛商事株式会社製バ
ニーハイト(F−525W−1)等が、また銀系の導電
性塗料としては北陸塗料株式会社製H9100又は藤倉
化成株式会社製D−1230(改)等が挙げられる。こ
れらのうちから、線条を描く箇所、切り込み線の溝の形
状及び寸法、線条の長さ、幅あるいは厚さ、ガラスへの
付着性、金属イオンの拡散によるガラスの着色、使用電
圧等に応じて、適宜選択することができる。
【0019】ペースト状の導電性塗料は、スクリーン印
刷法、凸版印刷法、吹き付けあるいは転写を用いて板ガ
ラスの上に塗布される。金属又は合金は、金属溶射法、
CVD、あるいはパイロリティク法により施与され得
る。金属溶射法においては、線条に対応するスリットを
有するマスクをガラス板上に置き、導電性材料として上
記金属を使用して、該金属を電気アーク又は火炎により
溶融し、圧搾空気でノズルより吹き出させ、板ガラス上
に溶射して線条を描く。上記いずれの方法においても、
描かれた線条は板ガラスの面上に密着して、かつ予め定
められた箇所に正確にプリントすることができる。スク
リーン印刷法及び金属溶射法が、正確性及び簡便性の故
に好ましい。
【0020】該線条の幅は、線条を描く箇所、切り込み
線の溝の形状及び寸法、板ガラスの厚さ、曲げ角度、使
用電圧、線条の形状等により異なる。板ガラスに切り込
み線を入れる態様において、線条を切り込み線の溝面に
描く場合(図1の(A)、(E)、(F)又は(G))
には、溝面全体あるいは溝面の一部に線条を描くことが
できる。ガラスが比較的厚い場合に、溝の底部に導電性
材料の線条を描くことで軟化溶融部を極めて狭くし、か
つ十分な加熱をすることができる(図1のH)。切り込
み線に隣接するガラス面上に描く場合(図1の(B))
あるいは切り込み線と反対側のガラス面上の曲げ部に描
く場合(図1の(C)及び(J))には、好ましくは切
り込み線部の板ガラスの厚さの0.2〜3倍であり、特
に好ましくは0.5〜1.0倍である。複数の線条を描
く場合(図1の(D)、(F)及び(G))には、各線
条の幅が上記より狭くても、加熱は十分行われる。複数
の板ガラスを接合する態様において、接合面に線条を描
く場合(図1の(K)又は(L))には、接合面の中央
部分に描くことが好ましい。接合面に隣接するガラス面
上に描く場合(図1の(M))には、好ましくは平面部
における板ガラスの厚さの0.2〜3倍であり、特に好
ましくは0.5〜1.0倍である。上記いずれの場合に
も、線条の幅が広すぎては、軟化点近傍に加熱される板
ガラスの範囲が広すぎ、曲げ部近傍の板ガラスの平面部
に歪みを生じ好ましくなく、狭すぎては、十分な加熱が
行えず、板ガラスの接着部のガラスの融着が不十分とな
り好ましくない。
【0021】該線条の厚みは、導電性材料の種類、線条
を描くために使用する方法あるいは線条を描く箇所によ
って異なるが、所定温度まで所定時間で安定にガラスを
加熱することができればよく、好ましくは0.1〜数1
00μmであり、例えばスクリーン印刷法では10〜1
00μm、溶射法では30〜300μmが好ましい。
【0022】また、長手方向に沿って幅が不均一である
か又は断続している線条としては、例えば図2に示すも
のが挙げられる。図中において寸法はmm単位である。
該線条の幅の広い箇所の幅は、好ましくは0.5〜5m
mであり、特に好ましくは1〜3mmである。該広い箇
所の幅が0.5mm未満では、必要な電力による加熱が
行えないので好ましくない。また、5mmを越えては、
軟化点近傍に加熱される板ガラスの範囲が広すぎ、曲げ
部近傍の板ガラスの平面部に歪みを生じ好ましくない。
該線条の狭い箇所の幅は、好ましくは1mm以下であ
り、特に好ましくは0.5mm以下である。該狭い箇所
の幅が1mmを越えてはアーク放電が生じ難くなり好ま
しくない。また、線条は、好ましくは0.1〜3mm、
特に好ましくは1〜2mmの間隔をおいて断続している
ものでもよい。該間隔が3mmを越えては、アーク放電
が生じ難くなり好ましくない。また、上記線条は、幅の
広い箇所と狭い箇所の繰り返し、厚さが大きい箇所と小
さい箇所の繰り返し又は断続する箇所の繰り返しが、好
ましくは0.3〜10mmの長さであり、特に好ましく
は1〜3mmの長さの繰り返しパターンである。該繰り
返しが10mmを越えては、加熱に要する時間が長くな
り好ましくなく、0.3mm未満では、正確な形状で線
条を作成するのが困難となり好ましくない。また、該線
条の厚みは、導電性材料の種類、線条を描くために使用
する方法あるいは線条を描く箇所によって異なるが、所
定温度まで所定時間で安定にガラスを加熱することがで
きればよく、好ましくは0.1〜数100μmであり、
例えばスクリーン印刷法では10〜100μm、溶射法
では30〜300μmが好ましい。また、線条は、その
厚みを変化させたものでもよい。線条の厚さの大きい箇
所の厚さは好ましくは10〜50μmであり、小さい箇
所の厚さは好ましくは5〜15μmである。該線条の幅
は、好ましくは0.5〜5mmであり、厚さの大きい箇
所と小さい箇所の繰返しは、好ましくは0.3〜10m
mの長さの繰り返しパターンである。例えば、幅が1.
0mmであり、厚さが大きい箇所の厚さが30μm、小
さい箇所の厚さが10μmであり、厚さの大きい箇所と
小さい箇所の繰返しが1mmの長さである線条が挙げら
れる。
【0023】板ガラス上に描いた線条に給電する方法と
しては、好ましくは以下に記載した方法が使用される。
即ち、適当な形状の固体電極を板ガラスの端で上記線条
に接触させて給電し加熱する方法、リチウムイオン等を
発生する導電性高温ガスフレームを板ガラスの端で上記
線条に接触させ該フレームを通じて給電し加熱する方
法、あるいは線条をループ状に描き高周波電流を用いて
誘電加熱する方法である。線条を切り込み線内又は複数
の板ガラスを接合する態様においては接合面に描き通電
する場合には、リチウムイオン等を発生する導電性高温
ガスフレームを板ガラスの端で上記線条に接触させ該フ
レームを通じて給電し加熱する方法が作業上好ましい。
電源は、一般商用として用いられている50又は60H
zの交流電源、100KHz〜50MHzの高周波電源
又は直流電源が用いられる。上記の固体電極を使用する
方法では、上記いずれの種類の電源も使用し得るが、導
電性高温ガスフレームを使用する方法では、高周波電源
が好ましく、誘電加熱では高周波電源のみが使用でき
る。この使用電源の種類の選定は、上記の線条を加熱す
る方法の種類のほか、板ガラスの寸法等も考慮して決定
される。また、長手方向に沿って幅又は厚さが不均一で
あるか又は断続している線条に給電してアーク放電させ
る場合には、上記の誘電加熱する方法以外を使用するこ
とができる。電源は上記と同一のものが使用されるが、
電圧はアーク放電を生じせしめるために十分な電圧が必
要であり、好ましくは数千ボルト〜2万ボルト程度であ
り、電流は好ましくは0.5〜2アンペア程度である。
【0024】また、温度制御は、電流、電圧、通電時
間、使用する板ガラスの厚さ、寸法、線条の幅、切り込
み線の溝の形状及び寸法、線条を描く箇所等、また長手
方向に沿って幅又は厚さが不均一であるか又は断続して
いる線条を用いる場合は更に線条の広い箇所及び狭い箇
所の幅、断続する線条の断続する箇所の間隔、線条の繰
返しパターンの長さ等を考慮して、好ましくは電流及び
通電時間を制御することで行われる。制御因子には上記
のような多数のパラメーターが含まれるので、好ましく
はコンピューターコントロールにより温度制御が行わ
れ、所望する加熱温度を極めて容易に達成することがで
きる。通常、30秒〜5分間、特に1〜3分間の通電
で、また長手方向に沿って幅又は厚さが不均一であるか
又は断続している線条の場合には数秒〜30秒間の通電
で線条の長さ10cm当たり数10〜数100Wの加熱
ができ、これで十分である。
【0025】上記加熱方法により、板ガラス上に描かれ
た線条部が所定の温度に加熱される。該温度は、線条部
の板ガラスの温度が使用した板ガラスの軟化点以上であ
り、特に好ましくは軟化点〜軟化点プラス140℃の範
囲である。上記範囲を越える温度では、加工後の曲げ部
近傍のガラス平面部に歪みが生じ、また経済性の面から
も好ましくない。該加熱により、板ガラスの線条部のガ
ラスは溶融し、接着すべき箇所のガラスは相互に完全に
融着する。ここで板ガラスの軟化点とは、ガラスの粘度
が約108 ポイズに相当し、ガラスが自重で変形する温
度をいう(普通フロートガラスでは約740℃であ
る)。
【0026】また、本発明においては、板ガラス全体を
好ましくは板ガラスの徐冷点未満の温度、更に好ましく
は板ガラスの徐冷点より0〜200℃低い温度、特に好
ましくは板ガラスの徐冷点より50〜100℃低い温度
で略均一に加熱した後、線条部に給電し加熱することが
好ましい。このように予め板ガラスを均一に加熱するこ
とで、線条部に給電して加熱する際に生じるガラスの割
れを防止することができるため好ましい。
【0027】本発明の方法において、板ガラスの線条部
の加熱は通常空気中で行われるが、これに限られない。
【0028】本発明の方法において、切り込み線に沿っ
て平面板ガラスを所定の角度に曲げる方法は、適当に設
計された板ガラス保持機構により行われる。その際、曲
げ速度、曲げ外力及び最終曲げ角度は、該保持機構を通
じて精密に制御される。これにより曲げ部分におけるク
ラックの発生が防止され、かつ曲げ部分の所定の断面形
状及び肉厚が得られる。該板ガラス保持機構としては、
例えばアームに取り付けた板によって板ガラスをサンド
イッチ状にはさんで把持し、動力によってアームを動か
すことにより所定の角度に板ガラスを曲げる装置が挙げ
られる。これにより、隣り合う二の平面間の内角を好ま
しくは60〜160度にする。該曲げ操作は、非常に短
時間の内に完了することができ、通常1〜5分が好まし
い。
【0029】また、板ガラスを曲げる際に、切り込み線
近傍の板ガラスを輻射加熱することが好ましい。該輻射
加熱は、好ましくはシーズヒーター又はハロゲンランプ
を用いて行われる。例えば、直径15mmの棒状のシー
ズヒーターを、切り込み線から板ガラス面に対して直角
方向に約40mm離れた部分に切り込み線と平行に設置
して加熱する。
【0030】本発明で使用する板ガラスは、建築用ある
いは一般産業用に使用するもの等である。該板ガラスは
公知の方法によって製造されたものでよいが、本発明の
方法により製造される板ガラス成形体の平面部分に歪み
がないことの必要性から、融解すず金属上で成形された
フロート板ガラスを使用することが好ましい。使用する
板ガラスの板厚、形状、寸法は目的に応じて定められ、
特に制限はない。本発明の方法は、溝状の切り込み線を
設けて又は複数の板ガラスを接合することにより曲げ部
を所定の角度とするため、板厚の大きいガラスについて
も曲げ部分に直角な方向における曲面の外周の曲率半径
を非常に小さくできる。また、その組成についても特に
制限はなく、一般に使用されているソーダ石灰ガラス、
ほうけい酸ガラス、高強度結晶化ガラス等の種々の軟化
点を有する板ガラスを使用することができる。また、該
板ガラスの種類については、普通板ガラス、網入板ガラ
ス、磨き板ガラス、形板ガラス等が使用される。また、
上記板ガラスに熱線反射コート、無反射コート、特定の
パターン印刷、表面のエッチング加工等の各種の表面処
理を施したものであってもよい。
【0031】切り込み線内又は接合部の導電性材料の成
分の多くは、融着前の加熱中に徐々に燃焼、揮発又はガ
ラス内へ拡散してなくなることが好ましい。従って、成
形終了後には殆ど残っていない。この点でカーボン系導
電性塗料が好ましい。上記以外に描かれた線条は、加熱
中又は加熱成形後に除去することができる。ガラス面上
に描いた線条の導電性材料はガラス表面に残存しても融
着に悪影響を及ぼさない。残存した導電性材料は、加熱
成形後に酸素を吹き込んで完全に燃焼して除去するか、
あるいはガラスを冷却後に研磨等の適当な機械的方法又
は化学的方法によって除去することができる。また、デ
ザイン上の観点から、完成した板ガラス成形体に導電性
材料による線条を残すことを希望する場合には、予め所
望する色調が現れるような所定の組成を有する導電性材
料を使用して線条を描くことができる。
【0032】加熱成形後のガラスは、従来と同様に後処
理され、例えば徐冷又は急冷を施して徐冷品、強化品又
は倍強化品とすることができる。また熱線反射コート、
無反射コート、特定のパターン印刷、表面のエッチング
加工等の各種の表面処理を施すこともできる。
【0033】本発明の方法によって製造された少なくと
も一の直線的曲げ部分を有する、複数の平面部により構
成される一枚の板ガラス成形体は、上記曲げ部分に直角
な方向における曲面の外周の曲率半径が平面部における
板ガラスの厚さの4倍以下であり、好ましくは2倍以下
である。該曲率半径が板ガラスの厚さの4倍を越える場
合は、曲げ部分において、透視した物体の歪みが大きく
なり好ましくなく、著しい場合には、透視した物体が拡
大して見える。また、僅かに変形して平坦性を失ってい
る遷移領域が曲げ部分と平面部の間に存在してもよく、
該遷移領域の幅が好ましくは板ガラスの厚さの6倍以下
であり、特に好ましくは2倍以下である。該幅が2倍を
越える場合は、曲げ部分近傍の平面部において透視した
物体に歪みが生じ好ましくない。該板ガラス成形体は、
その平面部の板ガラス面が実質的に平坦である。例えば
フロート板ガラスを使用した板ガラス成形体の場合に
は、曲げ加工前の該フロート板ガラスの平面性をそのま
ま維持している。
【0034】上記板ガラス成形体は、少なくとも一のコ
ーナー部分を有するものを言い、例えば図3に示すよう
な種々の成形体が挙げられる。
【0035】以下、実施例により本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではな
い。
【0036】
【実施例1】縦横1000mm、厚さ5mmの正方形の
フロート板ガラス(ソーダ石灰ガラス、軟化点740
℃、徐冷点540℃)の中央に、断面が三角形(開口部
に向う角度が直角、深さ2mm)の切り込み線を、板ガ
ラス用Vカットマシン(鈴木商会有限会社製)を使用し
て作成した。次に、図1の(B)に示した位置に、銀系
の導電性材料(商標H9100、北陸塗料株式会社製)
を使用して、切り込み線の左右両端から幅3mmで平行
に2本の線条をスクリーン印刷法を用いて50μmの厚
さで板ガラス面上に描いた。次いでアームに取り付けた
板によって板ガラスをサンドイッチ状にはさむ板ガラス
保持機構により板ガラスを把持し、電気炉中で470℃
に均一加熱した。続いて上記線条の端部に固体電極を接
触させ、該線条に50Hz、AC38Vの電流を2分間
流して、線条部の板ガラスを800℃に加熱した。続い
て、該板ガラスを板ガラス保持機構により、約1分間で
二平面部が互いに直角になるように切り込み線を内側に
して曲げた。次に板ガラスを徐冷した。
【0037】製造された板ガラス成形体の曲げ部分は隙
間なく完全に融着されていた。
【0038】
【実施例2】実施例1と同一寸法のフロート板ガラスに
同一形状の切り込み線を作成した。次に、図1の(D)
に示した位置に、該切り込み線の左右両端から幅2mm
で平行に2本の線条を、また該切り込み線部と反対側の
ガラス面の曲げ部に幅2mmで1本の線条を描いた。上
記合計3本の線条はカーボン系の導電性材料(商標バニ
ーハイトF‐525W‐1、日本黒鉛商事株式会社製)
を使用して、スクリーン印刷法を用いて20μmの厚さ
に板ガラス面上に描いた。次に、実施例1と同様にして
板ガラス保持機構により、板ガラスを把持し、470℃
に均一加熱した。続いて上記線条の端部に固体電極を接
触させ、該線条に50Hz、AC38Vの電流を1分間
流して、線条部の板ガラスを800℃に加熱した。続い
て、該板ガラスを板ガラス保持機構により、約30秒間
で二平面部が互いに直角になるように切り込み線を内側
にして曲げた。次に板ガラスを徐冷した。
【0039】製造された板ガラス成形体の曲げ部分は隙
間なく完全に融着されていた。
【0040】
【実施例3】長辺1000mm、短辺500mm、厚さ
5mmの長方形のフロート板ガラス(ソーダ石灰ガラ
ス、軟化点740℃、徐冷点540℃)を二枚用意し
た。次いで、各板ガラスの一長辺の端面がガラス平面に
対して45度になるように、角を落とした。次に、図1
の(K)に示した位置に、カーボン系の導電性材料(商
標バニーハイトF‐525W‐1、日本黒鉛商事株式会
社製)を使用して、広い箇所の幅が接合面の幅の1/2
である以外は図2のIに示したものと同一の形状を有す
る線条をスクリーン印刷法を用いて20μmの厚さに描
いた。次に、アームに取り付けた板によって板ガラスを
サンドイッチ状にはさむ板ガラス保持機構により、各板
ガラスを把持した後、板ガラス全体を電気炉中に挿入し
て470℃に均一加熱した。続いて上記線条の端部に固
体電極を接触させ、該線条に50Hzの電流を図4に示
す電力パターンで通電した。通電80秒後(d)に線条
部の板ガラスは850℃に加熱された。続いて上記板ガ
ラス保持機構により二枚のガラスの二平面部の内角が互
いに直角になるようにして互いに押圧して両板ガラスを
接合した。このようにして成形後、徐冷して板ガラス成
形体を製造した。
【0041】製造された板ガラス成形体の接合部は隙間
なく完全に融着されていた。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、極めて短時間で線条部
の板ガラスを軟化点以上の温度に加熱し、溝部又は接合
部を完全に融着することができる。その結果、曲げ部の
機械的強度に優れた板ガラス成形体が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における板ガラスにおける切り込み線又
は接合部の近傍を拡大して示す断面図である。
【図2】本発明の方法に使用する、長手方向に沿って幅
が不均一であるか又は断続している線条パターンの例で
ある。
【図3】本発明の方法により製造された板ガラス成形体
の例である。
【図4】本発明の実施例3において、線条部に給電して
ガラスを加熱した際の電力パターンである。
【図5】従来法により製造された曲げ板ガラスの曲げ方
向の断面図の一例である。
【符号の説明】
d:板ガラスの厚さ A1 、A2 :平面部分 AB1 、AB2 :平面部分A1 、A2 と曲げ部分B1
遷移領域 B1 :曲げ部分

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板ガラス上に溝状の切り込み線を設けた
    後、該切り込み線に沿って切り込み線を内側にして板ガ
    ラスを曲げることにより、又は複数の板ガラスの端部を
    所定角度で接合することにより、少なくとも一の直線的
    曲げ部分を有する、複数の平面部により構成される板ガ
    ラス成形体を作る方法において、上記切り込み線又は接
    合部若しくはその近傍に導電性材料を用いて線条を描
    き、該線条部に給電することにより、該線条部のガラス
    を該板ガラスの軟化点以上の温度に加熱して該切り込み
    線又は接合部のガラスを融着することを特徴とする板ガ
    ラス成形体の製造法。
  2. 【請求項2】 線条を描く箇所が、切り込み線内、切り
    込み線に隣接するガラス面上及び/又は切り込み線と反
    対側のガラス面上の曲げ部、又は複数の板ガラスを接合
    する態様においてはガラス端面上及び/又はガラス端面
    に隣接するガラス面上である請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 線条がその長手方向に沿って幅又は厚さ
    が不均一であるか又は断続しており、該線条に給電する
    ことにより線条に沿ってアーク放電を生じせしめ、該線
    条部のガラスを加熱することを特徴とする請求項1記載
    の方法。
  4. 【請求項4】 線条の幅が広い箇所の幅が0.5〜5m
    m、狭い箇所の幅が1mm以下である請求項3記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 線条が0.1〜2mmの間隔をおいて断
    続するものである請求項3記載の方法。
  6. 【請求項6】 線条が長手方向に沿って0.3〜10m
    mの長さの繰り返しパターンより成る請求項3〜5のい
    ずれか一つに記載の方法。
  7. 【請求項7】 板ガラス全体を板ガラスの徐冷点未満の
    温度で略均一加熱した後、線条部を上記に従い加熱する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の
    方法。
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