JP2888397B2 - 板ガラス構造体 - Google Patents

板ガラス構造体

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JP2888397B2 JP27480292A JP27480292A JP2888397B2 JP 2888397 B2 JP2888397 B2 JP 2888397B2 JP 27480292 A JP27480292 A JP 27480292A JP 27480292 A JP27480292 A JP 27480292A JP 2888397 B2 JP2888397 B2 JP 2888397B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築用及び一般産業用
としての板ガラス構造体に関し、より詳しくは曲げ部分
に継目のない複数の平面により構成される板ガラスを二
枚以上所定の間隔に組み合わせてなる板ガラス構造体に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、板ガラスは、建築外装用及び内装
用又は一般産業用として、例えば窓、ショーウインド
ウ、壁面材、ドア、パーティション、ディスプレイケー
ス、水槽、家具等の多種の用途において数多く使用され
ている。窓等の用途では、特に寒冷地において防寒とい
う見地から複数の板ガラスを重ねて使用することが多
い。外装用としてのショーウインドウ、ディスプレイケ
ース等の用途においても、上記見地から複数の板ガラス
を重ねて使用する傾向が強い。従来、かかる窓、ショー
ウインドウ、ディスプレイケース等のコーナー部分は、
図6に示すように予め複数の板ガラスをスペーサー等を
介し一定間隔に重ね合わせた後、シリコーンゴム等のコ
ーキング剤及びシーリング剤を使用して密閉し、金属、
木材、プラスチック等のフレームにより所定の角度に接
合していた。しかし、該方法では、ガラス間を密閉する
ために使用するシーリング材、例えばブチルゴム等の耐
候性が悪いため、スペーサーのシール部に直接光があた
らないようにする必要性がある。そのためフレーム奥行
きを十分深くしていた。したがって、コーナー部分の外
観及び透視性が悪い。またステンレス製のフレーム等を
使用した場合にはコストが上昇し経済的にも好ましくな
いという欠点があった。このような欠点を除去するた
め、フレームを使用せずにそのまま突き合わせ、該突き
合わせ部分をシリコーンゴム等のコーキング材及びシー
リング材で接合する方法が考えられる。しかし、該方法
ではブチルゴム等のシーリング材に直接光があたるた
め、その寿命が著しく短く実用に適さない。上記欠点を
除去する方法として、一枚の板ガラスに熱加工を施して
所定の角度を有する曲げ部分を作り、該曲げ部分を有す
る板ガラスを一定間隔で二枚以上重ね合わせる方法が知
られている。一枚の板ガラスに曲げ部分を作る方法は、
例えば、所定の角度を有する曲げ部分を持つ型枠の上部
に通常のフロート板ガラスを水平に載せ、該板ガラス全
体を500〜580℃程度に加熱し、更に曲げ部分につ
いては局部的に700〜750℃程度に加熱して、重力
又は他の外力により型枠上に成形して所定の曲げ部分を
作ることが行われている。しかし、該方法では、その曲
げ部分は比較的大きな曲率半径を有し(例えば、板ガラ
スの厚さが4mmの場合、曲率半径は最小で35〜40
mm程度である)、窓、ショーウインドウ、ディスプレ
イケース等の用途に使用した場合には物体が大きく歪ん
で見えることから好ましくない。また、板ガラスの曲げ
部分付近を相当の範囲にわたってなまし温度以上の高温
にさらすため、成形後の板ガラスの曲げ部分付近に相当
の範囲にわたって歪みが生じ、平面部分の歪みが大きい
という欠点を有していた。図7に上記方法により成形し
た曲げ部分を有する板ガラスの曲げ方向の断面の一例を
示す。曲げ部分B1 における曲率半径は板ガラスの厚さ
の約10倍程度であり、AB1 及びAB2 部分は平面部
分A1 、A2 と曲げ部分B1 の中間的部分として厚さd
の数倍の長さにわたって生じる歪みのある光学特性の悪
い部分であり、また、平面であるA1 及びA2 部分も高
温にさらされた結果、熱加工前の平面性を維持すること
ができず、光学的透視歪み及び反射歪みがある。このよ
うな曲げ板ガラスを二枚以上重ね合わせた板ガラス構造
体も上記曲げ板ガラスの持つ種々の欠点を有する。更
に、重ね合せる複数の板ガラスの曲げ角度又は曲率半径
等を同じにすることが要求される。しかし、上記の従来
法では、かかる要求を満たすことは困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、曲げ部分に
継目のない複数の平面部により構成される板ガラスを二
枚以上所定の間隔に固定してなる板ガラス構造体を提供
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、二枚以上の板
ガラス、該板ガラスの周縁部において板ガラスの間隔を
定めるスペーサー、及び該板ガラスと該スペーサーとの
間隙を充填する手段より成る板ガラス構造体において、
上記各板ガラスが少なくとも一の直線的曲げ部分を有す
る複数の平面部により構成され、該曲げ部分に直角な方
向における曲面の外周の曲率半径が平面部における板ガ
ラスの厚さの1〜4倍で、平面部の板ガラス面が実質的
に平坦であり、かつ上記曲率半径が互いに略等しい板ガ
ラス構造体である。
【0005】本発明者は、上記した従来の板ガラスの曲
げ加工方法では一定曲率半径のものを繰り返し作ること
が困難であるという欠点を除去すべく、鋭意研究を重ね
た結果、少なくとも一の直線的曲げ部分を有する、複数
の平面部より構成される一枚の曲げ板ガラスを作る方法
において、板ガラス上の曲げるべき箇所に導電性塗料を
用いて折り曲げ線を描き、該折り曲げ線部のガラスを該
板ガラスの軟化点以上の温度に電気的に加熱した後、該
折り曲げ線に沿って該板ガラスを曲げることによって、
一定曲率半径の曲げ板ガラスを繰り返し作ることが可能
である曲げ板ガラスの製造法を完成した。
【0006】上記の板ガラスの製造法によれば、板ガラ
ス上に描かれた折り曲げ線部のガラスを電気的に加熱す
るという方法を採用するため、板ガラスを極めて局部的
に所定の温度に加熱することができる。従って該加熱箇
所以外の平面部分は不必要な高温加熱を受けることがな
く、熱変形が完全に防止されて、曲げ加工後もその平面
性が維持される。好ましくは上記折り曲げ線部分以外も
輻射加熱及び/又は伝熱加熱によりガラス軟化点以下の
所定の温度に加熱することにより、板ガラス中の二次元
内部応力を低下して、曲げ加工時の板ガラスの破損を防
止することができる。また、折り曲げ線に沿って軟化点
近傍に加熱される領域の幅が狭いので、その曲げ部分を
非常にシャープにすることができると共に曲げ角度の等
しい同一寸法の曲げ板ガラスを非常に再現性良く製造す
ることができる。
【0007】上記の方法により製造された曲げ板ガラス
は、その曲げ部分は非常にシャープであり,かつ相隣り
合う二平面の平面性は曲げ部分の近傍まで極めて良好で
ある。これは、従来品からは想像することもできない驚
くべき優れた特質である。
【0008】本発明の板ガラス構造体は、上記方法によ
り製造された曲げ板ガラスを二枚以上所定の間隔に固定
したものであり、従って、上記の曲げ板ガラスが有する
非常にシャープな曲げ部分及び曲げ部分の近傍まで極め
て良好な平面性という特質をそのまま備えており、窓、
ショーウインドウ、ディスプレイケース等の用途に使用
した場合に物体が全く歪んで見えることがなく、従来の
製品からは想像することもできない優れた特質を有する
板ガラス構造体を再現性良く製造することができる。
【0009】まず、上記の曲げ板ガラスの製造法におい
て、折り曲げ線を描くために使用する導電性材料として
は、公知のいずれのものも用いることができる。該導電
性材料としては、好ましくはカーボン系又は銀、パラジ
ウム、白金等の金属系若しくは酸化すず等の酸化物系等
の導電性塗料あるいは金属又は合金例えば鉄‐ニッケル
‐クロム系合金、銅‐すず合金、アルミニウム合金等が
挙げられる。カーボン系の導電性塗料としては日本黒鉛
商事(株)製バニーハイト(F−525W−1)等が、
また銀系の導電性塗料としては北陸塗料(株)製H91
00又は藤倉化成(株)製D−1230(改)等が挙げ
られる。これらのうちから、板ガラスの大きさ、厚さ、
曲げ角度、曲げ速度、使用電圧等に応じて、適宜選択す
ることができる。
【0010】ペースト状の導電性塗料は、スクリーン印
刷法、凸版印刷法、吹き付けあるいは転写を用いて板ガ
ラスの表面上に線状に描かれる。金属又は合金は、金属
溶射法、CVD、あるいはパイロリティク法により施与
されうる。金属溶射法においては、折り曲げ線に対応す
るスリットを有するマスクをガラス板上に置き、導電性
材料として上記金属を使用して、該金属を電気アーク又
は火炎により溶融し、圧搾空気でノズルより吹き出さ
せ、板ガラス表面に溶射して折り曲げ線を描く。上記し
たいずれの方法においても、描かれた折り曲げ線は板ガ
ラスの表面上に密着して、かつ予め定められた箇所に正
確にプリントすることができる。スクリーン印刷法及び
金属溶射法が、正確性及び簡便性の故に好ましい。該折
り曲げ線の数は、製品として要求される板ガラス構造体
を構成する板ガラスの曲げ部分の数と同じであり、一枚
の板ガラス上に少なくとも一本が描かれる。該折り曲げ
線を複数描く場合には、所望する製品の形状によって互
いに平行に、又は非平行に描かれる。本発明の板ガラス
構造体を構成する一枚の板ガラスの形状の例を図4に示
す。
【0011】該折り曲げ線の幅は、上記した要素(即
ち、板ガラスの大きさ、厚さ、曲げ角度、曲げ速度、使
用電圧等)により異なるが、好ましくは平面部における
板ガラスの厚さの0.3〜3倍であり、特に好ましくは
0.5〜1.5倍である。該折り曲げ線の幅が平面部に
おける板ガラスの厚さの3倍を越えると、軟化点近傍に
加熱される板ガラスの範囲が広すぎ、曲げ部分がシャー
プにならない。該幅が0.3倍未満では、十分な加熱が
行えず、かつ曲げ部分の肉厚が減少するので好ましくな
い。該折り曲げ線の厚みは、導電性材料の種類、折り曲
げ線を描くために使用する方法によって異なるが、所定
温度まで所定時間で安定にガラスを加熱することができ
ればよく、好ましくは0.1〜数100μmであり、例
えばスクリーン印刷法では10〜100μm、溶射法で
は30〜300μmが好ましい。
【0012】該折り曲げ線は、板ガラスの片面上、両面
上、片面及び両端面上、あるいは両面と両端面上を結ぶ
ループ状のいずれに描いてもよい。一般的には、板ガラ
スが薄い場合には、該板ガラスを曲げる際に外側となる
面上のみに折り曲げ線が描かれる。板ガラスが厚い場合
には、両面上に折り曲げ線を描くことが好ましい。後述
する誘電加熱を行う場合には、ループ状に連続して折り
曲げ線を描くことが必要である。
【0013】上記曲げ板ガラスを製造する方法で使用す
る板ガラスは、建築用あるいは一般産業用に使用するも
の等である。該板ガラスは公知のいずれの方法によって
製造されたものでもよいが、本発明の方法により製造さ
れる板ガラス構造体の平面部分に歪みがないことの必要
性から、融解すず金属上で成形されたフロート板ガラス
を使用することが好ましい。使用する板ガラスの板厚、
形状、寸法は目的に応じて定められ、特に制限はない。
その組成についても特に制限はなく、一般に使用されて
いるソーダ石灰ガラス、ほうけい酸ガラス、高強度結晶
化ガラス等の種々の軟化点を有する板ガラスを使用する
ことができる。また、該板ガラスの種類についても特に
制限はなく、普通板ガラス、網入板ガラス、磨き板ガラ
ス、形板ガラス等が使用される。また、上記板ガラスに
熱線反射コート、無反射コート、特定のパターン印刷、
表面のエッチング加工等の各種の表面処理を施したもの
であってもよい。
【0014】板ガラス上に描いた折り曲げ線部のガラス
を電気的に加熱する方法としては、好ましくは以下に記
載した方法が使用される。即ち、適当な形状の固体電極
を板ガラスの端で上記折り曲げ線に接触させて給電し加
熱する方法、リチウムイオン等を発生する導電性高温ガ
スフレームを板ガラスの端で上記折り曲げ線に接触させ
該フレームを通じて給電し加熱する方法、あるいは折り
曲げ線をループ状に描き高周波電流を用いて誘電加熱す
る方法である。上記方法に使用する電流は、一般商用と
して用いられている50又は60Hzの交流電流、10
0KHz〜50MHzの高周波電流又は直流電流が用い
られる。上記の固体電極を使用する方法では、上記いず
れの種類の電流も使用し得るが、導電性高温ガスフレー
ムを使用する方法では、高周波電流が好ましく、誘電加
熱では高周波電流のみが使用できる。この使用電流の種
類の選定は、上記の折り曲げ線部を加熱する方法の種類
のほか、板ガラスの寸法等も考慮して決定される。ま
た、該電気的加熱の制御は、使用する板ガラスの厚さ、
寸法、折り曲げ線の幅、板ガラス全面の温度分布、成形
時の板ガラスの曲げ速度及び最終曲げ角度等を考慮し
て、好ましくは通電時間を制御することで行われる。制
御因子には上記のような多数のパラメーターが含まれ、
かつ板ガラス全面の温度分布は時間的にも変化するの
で、好ましくはコンピューターコントロールにより温度
制御が行われる。通常、30秒〜5分間、特に1〜3分
間の通電で折り曲げ線長さ10cm当たり数10〜数1
00Wの加熱ができ、これで十分である(従来の曲げガ
ラス製造法において、加熱には20分間も要した)。
【0015】上記加熱方法により、板ガラス上に描かれ
た折り曲げ線部が所定の温度に加熱される。該温度は、
折り曲げ線部の板ガラスの温度が使用した板ガラスの軟
化点以上であり、特に好ましくは軟化点〜軟化点プラス
140℃の範囲である。上記範囲を越える温度では、曲
げ加工後の折り曲げ線近傍の平面部に歪みが生じ、また
経済性の面からも好ましくない。ここで板ガラスの軟化
点とは、ガラスの粘度が約108 ポイズに相当し、ガラ
スが自重で変形する温度をいう(普通フロートガラスで
は約740℃である)。
【0016】また、上記の曲げ板ガラスを製造する方法
を更に好適に達成するためには、折り曲げ線部の加熱に
より発生する不均一な温度分布によって板ガラス中に一
時的に発生する二次元内部応力による板ガラスの破損を
防止しなければならない。該方法においては、エッジテ
ンションを破壊強度以下に制御するために以下に記載し
た加熱方法を併用することが好ましい。
【0017】即ち、上記折り曲げ線近傍の板ガラスを輻
射加熱することが好ましい。該輻射加熱は、好ましくは
シーズヒーター又はハロゲンランプを用いて行われる。
例えば、直径15mmの棒状のシーズヒーターを、折り
曲げ線から板ガラス面に対して直角方向に約40mm離
れた部分に折り曲げ線と平行に設置して加熱する。ま
た、更に板ガラス全体を輻射加熱及び/又は伝熱加熱す
ることが好ましい。該伝熱加熱は、好ましくは板ガラス
の折り曲げ線近傍以外を加熱板ではさむことによって行
われる。例えば、伝熱用のフレキシブルヒーターをガラ
スの両面に接触させ、更にその上に設置した保温材によ
りフレキシブルヒーターをガラス表面にはさみつけるこ
とにより加熱する。
【0018】上記のような加熱により、好ましくは上記
折り曲げ線から直角方向に左右それぞれ3cm以上の範
囲の板ガラス部分の温度を、使用した板ガラスの軟化点
より200〜500℃低い温度とし、該折り曲げ線から
直角方向に左右それぞれ3cm未満(例えば2cmでも
よい)の範囲の板ガラス部分を、上記3cm以上の範囲
の板ガラス部分より高い温度とし、かつ該折り曲げ線部
の板ガラスを、該板ガラスの軟化点以上の温度とする。
更に好ましくは、上記折り曲げ線及びそれと向かい合う
周縁の間の温度勾配を設ける。例えば、周縁部から該折
り曲げ線方向に5cm以内の板ガラス部分を、板ガラス
の軟化点より400〜500℃低い温度とし、該折り曲
げ線から直角方向に左右それぞれ3cm以上、かつ該折
り曲げ線と向かい合う周縁部分から該折り曲げ線方向に
5cmを越える範囲の板ガラス部分を、上記周縁部分の
温度以上とする。
【0019】上記の曲げ板ガラスを製造する方法により
達成された板ガラス上の温度分布の一例を図2に示す。
図において、板ガラスGは縦400mm,横800m
m、厚さ4mmであり、軟化点は740℃である。板ガ
ラスの横方向中央に折り曲げ線Lが描かれている。これ
を本発明の方法に従って加熱したとき、線XX´に沿う
ガラスの温度分布が図に示されている。板ガラスG上の
位置pは、温度分布上にもpにより示されている。線X
X´に沿う温度分布において、折り曲げ線Lの左右それ
ぞれ約6mmの範囲は800℃近くになっている。その
外側の輻射加熱された箇所において、折り曲げ線Lから
2.5cmまでの間で温度が急に低下する。折り曲げ線
Lから約10cmの位置にある点pにおいては約450
℃であり、周縁部分までその温度はほぼ一定である。即
ち、折り曲げ線近くのガラスの平面性を保持するため
に、折り曲げ線L近傍において温度分布を極めてシャー
プにしたにも拘らず、ガラス板全体の温度分布を適切に
コントロールすることにより、ガラスの割れを防止でき
る。
【0020】また、上記の折り曲げ線に直角な方向の温
度分布に加えて、折り曲げ線に平行な方向においても、
所定の温度分布を与えることが好ましい(しかし、必須
ではない)。即ち、折り曲げ線から直角方向に左右それ
ぞれ10cmの箇所の該折り曲げ線に平行な方向の板ガ
ラスの温度分布において、板ガラス周縁部分の温度が中
心部分の板ガラス温度より30〜150℃高い温度、好
ましくは50〜100℃高い温度とすることが好まし
い。該温度分布を達成することにより、更に好適に二次
元内部応力による板ガラスの破損を防止することができ
る。このような折り曲げ線に平行な所定の温度分布は、
当該周縁部を加熱するための輻射加熱及び/又は伝熱加
熱により達成できる。
【0021】上記折り曲げ線に平行な方向の温度分布を
与えた温度分布の一例を図3に示す。図において、板ガ
ラスG1 は図2の板ガラスと同じである。これを上記の
方法に従って加熱したとき、線X1 1 ´に沿うガラス
の温度分布、及び線Y1 1´に沿うガラスの温度分布
が図に示されている。板ガラスG1 上の位置p1 は、二
つの温度分布上にもp1 により示されている。線X1
1 ´に沿う温度分布において、折り曲げ線L1 の左右そ
れぞれ約6mmの範囲は800℃近くになっており、更
に周縁方向に進むと温度がやや緩やかに低くなる。折り
曲げ線L1 から約10cmの位置にある点p1 において
は約350℃である。そこから、温度は更に緩やかに低
下し、周縁では約250℃である。一方、線Y1 1 ´
に沿う温度分布では、周縁部は中央より高い温度とさ
れ、これが二次元応力によるガラスの割れを防止するた
めに重要である。即ち、折り曲げ線近くのガラスの平面
性を保持するために、折り曲げ線L1 において温度分布
を極めてシャープにしたにも拘らず、ガラス板全体の温
度分布を適切にコントロールすることにより、ガラスの
割れを防止できるため好ましい。図3の態様において
は、図2に比べてガラス板を加熱する総熱量が少なくて
すむ。
【0022】上記の曲げ板ガラスを製造する方法におけ
る上記加熱は、通常空気中で行われるが、これに限られ
ない。
【0023】また、上記曲げ板ガラスを製造する方法に
おいて好ましくは、板ガラス全体を輻射加熱及び/又は
伝熱加熱を行った後、上記折り曲げ線近傍の板ガラス部
分を輻射加熱し、続いて該折り曲げ線部のガラスを電気
的に加熱することが好ましい。この順で加熱することに
より、折り曲げ線部に適切なピークがある温度分布を容
易に達成できる。
【0024】上記曲げ板ガラスを製造する方法におい
て、折り曲げ線に沿って平面板ガラスを所定の角度に曲
げる方法は、通常適当に設計された板ガラス保持機構に
より行われる。その際、曲げ速度、曲げ外力及び最終曲
げ角度は、該保持機構を通じて精密に制御される。これ
により曲げ部分におけるクラックの発生が防止され、か
つ曲げ部分の所定の断面形状及び肉厚が得られる。平面
部に対して輻射加熱及び/又は伝熱加熱を使用した場合
には該加熱に使用した装置に板ガラス保持機構を設け
て、該ガラス保持機構により板ガラスを所定の角度に曲
げることが好ましい。該板ガラス保持機構としては、例
えば伝熱用のフレキシブルヒーターをガラスの両面に接
触させ、その上に保温材を置き、更にその上から、アー
ムに取り付けた板によってサンドイッチ状にはさんで把
持し、動力によってアームを動かすことにより所定の角
度に板ガラスを曲げる装置が挙げられる。これにより、
隣り合う二の平面間の内角を好ましくは60〜160度
にする。該曲げ操作は、非常に短時間の内に完了するこ
とができ、通常1〜5分が好ましい。
【0025】上記の折り曲げ線を描いた導電性材料は、
通常上記の加熱成形後に除去される。導電性材料の成分
の多くは加熱中に徐々に燃焼又は飛散し、成形終了後に
は殆ど残っていないこともある。この点でカーボン系導
電性塗料が好ましい。導電性材料の種類又はその厚みに
よっては、完全に燃焼して除去されずガラス表面に残存
する場合もある。かかる場合には、加熱成形後に酸素を
吹き込んで完全に燃焼して除去するか、あるいはガラス
を冷却後に研磨等の適当な機械的方法又は化学的方法に
よって除去することができる。また、デザイン上の観点
から、完成した板ガラス構造体に導電性材料による線条
を残すことを希望する場合には、予め所望する色調が現
れるような所定の組成を有する導電性材料を使用して折
り曲げ線を描くことができる。
【0026】加熱成形後のガラスは、従来と同様に後処
理され、例えば徐冷又は急冷を施して徐冷品、強化品又
は倍強化品とすることができる。また熱線反射コート、
無反射コート、特定のパターン印刷、表面のエッチング
加工等の各種の表面処理を施すこともできる。
【0027】上記曲げ板ガラスを製造する方法によって
製造された少なくとも一の直線的曲げ部分を有する、複
数の平面部により構成される一枚の板ガラスにおいて、
上記曲げ部分に直角な方向における曲面の外周の曲率半
径が平面部における板ガラスの厚さの1〜4倍であり、
好ましくは1〜3倍である。該曲率半径が板ガラスの厚
さの4倍を越える場合は、曲げ部分において、透視した
物体の歪みが大きくなり好ましくなく、著しい場合に
は、透視した物体が拡大して見える。一方、曲率半径が
1倍未満では、コーナー部分の強度が小さく、かつ人間
に対する安全性の面から好ましくない。また、僅かに変
形して平坦性を失っている遷移領域が曲げ部分と平面部
の間に存在してもよく、該遷移領域の幅が好ましくは板
ガラスの厚さの2倍以下であり、特に好ましくは1倍以
下である。該幅が2倍を越える場合は、曲げ部分近傍の
平面部において透視した物体に歪みが生じ好ましくな
い。該板ガラスは、その平面部の板ガラス面が実質的に
平坦である。例えばフロート板ガラスを使用した板ガラ
ス構造体の場合には、曲げ加工前の該フロート板ガラス
の平面性をそのまま維持している。
【0028】上記の曲げ板ガラスの折り曲げ部の曲げ方
向の断面の例を図1に示す。図中のRが本発明に従う曲
率半径である。点P及びQは曲面が始まる点である。本
発明の板ガラスの曲げ点P及びQの外側に、見掛上は平
坦であるが僅かに変形して平坦性を損なっている光学的
特性の比較的悪い部分、即ち遷移領域Sが存在してもよ
い。従来の曲げ部分を有する板ガラスにおいては、図5
に示したように曲率半径が著しく大きく、かつ平面部と
曲げ部分との境界が明瞭でなく、平面部から曲げ部分に
至る中間に、僅かに変形して平面性を損なっている遷移
領域が相当長さにわたって存在する。これに比べて、本
発明の各板ガラスは、顕著に異なる。
【0029】上記板ガラスは、少なくとも一のコーナー
部分を有するものを言い、例えば図4に示すような種々
のものが挙げられる。
【0030】本発明の板ガラス構造体は、上記の曲げ板
ガラス、即ち少なくとも一の直線的曲げ部分を有する複
数の平面部により構成され、かつ上記曲げ部分に直角な
方向における曲面の外周の曲率半径が互いに略等しい板
ガラスを二枚以上、好ましくは二枚又は三枚をスペーサ
ー及び板ガラスとスペーサーとの間隙を充填する手段を
用いて所定の間隔に固定したものである。
【0031】該板ガラス構造体において、各板ガラスは
好ましくは実質的に平行に固定され、その間隔は、用途
によって異なるが好ましくは3〜60mmであり、更に
好ましくは3〜30mmであり、特に好ましくは4〜2
4mmである。上記板ガラスの間隔は、各板ガラスが隣
接して向かい合う平面部間の間隔をいう。
【0032】本発明の板ガラス構造体の一例を図5に示
す。また、図中の断面図は板ガラス構造体のイロ又はハ
ニ部分の断面を示す。外板ガラス2と内板ガラス1の厚
さは共に4mmであり、その平面部間の間隔は6mmで
ある。外板ガラスの直線的曲げ部分に平行な辺の長さは
400mmであり、曲げ部分に直角な辺の長さはいずれ
も400mmである。外板ガラスと内板ガラスは、その
周縁部に沿って、上記板ガラスの間隔を確保するに必要
な幅を有するスペーサー3によって隔てられている。該
スペーサーは、板ガラスを一定間隔に設置することがで
きるものであればいずれのものでもよい。好ましくはア
ルミニウム、軟鋼、ステンレス等の金属あるいはプラス
チック等で作られた例えば図のような中空の四角柱状の
もの等が挙げられる。二枚の板ガラスは断面図に示すよ
うに上記スペーサーを介してブチルゴム等のシーリング
材6及びシリコーンゴム、多硫化系合成ゴム等のコーキ
ング材5により充填されている。板ガラスとスペーサー
との間隙を充填する手段としては、上記のほか公知のい
ずれのものであってもよい。例えば、スペーサー自体に
機械的に板ガラスを固定する締結部材を備えている装置
等が挙げられる。また、スペーサー3の内部には、その
全部又は一部に乾燥材4が充填されていることが好まし
い。該乾燥剤としては、例えばシリカゲル又はモレキュ
ラーシーブ等が使用される。シーリング材6はシールし
た二平面間に水分が侵入するのを防止して、シールした
二平面間での水分によるガラスのくもりを防止するもの
である。また、乾燥材4はシールした二平面間中に組み
立て時に侵入した極僅かな水分によるガラスのくもりを
防止するものである。本発明の板ガラス構造体は、板ガ
ラス周縁部の接合部分を窓枠等のフレーム中に納め、フ
レームを固定することによって据え付けることができ
る。
【0033】該板ガラス構造体は上記した曲げ板ガラス
が有する特徴をそのまま有している。従って、該板ガラ
ス構造体を構成する各板ガラスは非常にシャープな曲げ
部分及び曲げ部分の近傍まで極めて良好な平面性を有し
ており、かかる板ガラスからなる本発明の板ガラス構造
体の透視性は非常に優れている。
【0034】以下、実施例により本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではな
い。
【0035】
【実施例1】縦400mm,横800mm、厚さ4mm
の長方形のフロート板ガラス(ソーダ石灰ガラス、軟化
点740℃)の横方向中央で縦方向に、銀系の導電性材
料(商標D‐1230(改)、藤倉化成(株)製)を使
用して、幅2mm、厚さ20μmの折り曲げ線をスクリ
ーン印刷法を用いて板ガラスの片面及び両端面上に描い
た。該折り曲げ線の端部に固体電極を設置した。次い
で、直径15mmの棒状のシーズヒーターを折り曲げ線
から板ガラス面に直角方向に40mm離れた位置に折り
曲げ線に平行に設置した。また、フレキシブルヒーター
から成る伝熱加熱装置を折り曲げ線から左右それぞれ5
cmを残して該板ガラス全面に設置した。該伝熱加熱装
置は板ガラスを両面からはさみつけるようにして設置さ
れ、板ガラス保持機構として機能する。次に、まず伝熱
加熱を開始して板ガラス全体を450℃に加熱した後、
折り曲げ線近傍を輻射加熱し、続いて折り曲げ線に50
Hz、AC38Vの電流を2分間流して、折り曲げ線部
の板ガラスを800℃に加熱した。板ガラス面は図2に
示す所定の温度分布となった。続いて、上記板ガラス保
持機構により、約1分間で二平面部が互いに直角になる
ように該板ガラスを曲げた。このようにして成形後、徐
冷して曲げ板ガラスを製造した。
【0036】製造された板ガラスの曲げ部分に直角な方
向における曲面の外周の曲率半径は、平面部における板
ガラスの厚さの1.2倍の5mmであり、僅かに変形し
て平坦性を失っている遷移領域は殆ど見られなかった。
また、該曲げ板ガラスの平面部は、本発明の方法に使用
したフロート板ガラスの元のままの平面性を維持してお
り、その光学的透視歪み及び反射歪みの増大は全く認め
られなかった。
【0037】このようにして製造した二枚の曲げ板ガラ
スをアルミニウム製の中空四角柱状のスペーサーを介し
て平面部間の間隔が6mmとなるように重ね合せた。該
スペーサーの中空部分全体に乾燥剤としてシリカゲルを
充填した。また、シーリング材としてのブチルゴムを板
ガラス面とスペーサー間に充填し、かつコーキング材と
してのシリコーンゴムをスペーサーの外側に面した面の
板ガラス間に充填して、図5と同様の板ガラス構造体を
製造した。
【0038】製造された板ガラス構造体は、その曲げ部
分は非常にシャープであり,その平面部は歪みがなく非
常に透視性のよいものであった。また、長時間使用後に
おいても、二枚の板ガラスにより仕切られた空間の水分
によるくもりは生じなかった
【0039】。
【発明の効果】本発明は、直線的曲げ部分を有する複数
の平面部より構成され、かつ曲げ部分に直角な方向にお
ける曲面の外周の曲率半径がほぼ等しい二枚以上の板ガ
ラスを所定の間隔で固定してなる板ガラス構造体を提供
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の板ガラス構造体を構成する板ガラスの
曲げ部分の曲げ方向の断面図の一例である。
【図2】本発明の板ガラス構造体を構成する板ガラスを
製造する方法により達成された板ガラス上の温度分布の
一例である。
【図3】本発明の板ガラス構造体を構成する板ガラスを
製造する方法により達成された板ガラス上の温度分布の
一例である。
【図4】本発明の板ガラス構造体を構成する板ガラスの
例である。
【図5】本発明の板ガラス構造体の一例である。
【図6】フレームにより繋ぎ合わせた板ガラス構造体の
曲げ方向の断面図の一例である。
【図7】従来法により製造された曲げ板ガラスの曲げ方
向の断面図の一例である。
【符号の説明】
R:曲げ部分に直角な方向における曲面の外周の曲率半
径 S:遷移領域 P、Q:曲げ部分の始まり点 d:板ガラスの厚さ G、G1 :板ガラス L、L1 :折り曲げ線 A1 、A2 :平面部分 AB1 、AB2 :平面部分A1 、A2 と曲げ部分B1
遷移領域 B1 :曲げ部分 1、1a:内板ガラス 2、2a:外板ガラス 3、3a:スペーサー 4、4a:乾燥剤 5、5a:コーキング材 6、6a:シーリング材 7:内板ガラスと外板ガラスの接合部 7a:コーキング材及びシーリング材 8a:フレーム
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C03C 27/06 101

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二枚以上の板ガラス、該板ガラスの周縁
    部において板ガラスの間隔を定めるスペーサー、及び該
    板ガラスと該スペーサーとの間隙を充填する手段より成
    る板ガラス構造体において、上記各板ガラスが少なくと
    も一の直線的曲げ部分を有する複数の平面部により構成
    され、該曲げ部分に直角な方向における曲面の外周の曲
    率半径が平面部における板ガラスの厚さの1〜4倍で、
    平面部の板ガラス面が実質的に平坦であり、かつ上記曲
    率半径が互いに略等しい板ガラス構造体。
  2. 【請求項2】 上記曲率半径が平面部における板ガラス
    の厚さの1〜3倍であることを特徴とする請求項1記載
    の板ガラス構造体。
  3. 【請求項3】 上記各板ガラスに僅かに変形して平坦性
    を失っている遷移領域が曲げ部分と平面部の間に存在
    し、該遷移領域の幅が板ガラスの厚さの2倍以下である
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の板ガラス構造
    体。
  4. 【請求項4】 上記遷移領域の幅が板ガラスの厚さの1
    倍以下であることを特徴とする請求項3記載の板ガラス
    構造体。
  5. 【請求項5】 上記各板ガラスが互いに実質的に平行で
    あることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一に記載
    の板ガラス構造体。
  6. 【請求項6】 上記板ガラスの間隔が3〜60mmであ
    ることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一に記載の
    板ガラス構造体。
  7. 【請求項7】 各板ガラスにおいて、上記曲げ部分を介
    して隣り合う二の平面間の内角が60〜160度である
    ことを特徴とする請求項1〜7のいづれか一に記載の板
    ガラス構造体。
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