JPH0625552U - 船舶のポータブル燃料タンク装置 - Google Patents

船舶のポータブル燃料タンク装置

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JPH0625552U
JPH0625552U JP6118192U JP6118192U JPH0625552U JP H0625552 U JPH0625552 U JP H0625552U JP 6118192 U JP6118192 U JP 6118192U JP 6118192 U JP6118192 U JP 6118192U JP H0625552 U JPH0625552 U JP H0625552U
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JP
Japan
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fuel tank
ship
fuel
portable
installation base
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Application number
JP6118192U
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English (en)
Inventor
隆志 藤永
Original Assignee
川崎重工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 船舶の満載排水量を減少しつつ、燃料タンク
積み込みを迅速にできる、ポータブル式の燃料タンク装
置を提供する。 【構成】 船舶の燃料タンク1をポータブル式とし、か
つ必要最小限の燃料を収容する小容量のタンクとなし、
燃料タンク1を据え付けるための据付台2をデッキD上
に設け、据付台2側に燃料タンク1の自重を利用して自
動的にこれを固定保持しうる自動ロック機構3を備え
る。また、自動給油機構4を設けて本船側の固定配管と
の連結作業を不要とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、船舶のポータブル式の燃料タンク装置に係り、詳しくは高速カー フェリー等の高速船において満載排水量を減らすため一航海または往復航海に必 要な最小量の燃料を積載すべく構成された、据え付け簡単なポータブル燃料タン ク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、高速船等の船舶における燃料の積み込みは、陸上側に貯蔵タンクと燃料 管が固定設備してあり、船が次の航海に向けて出航するまでの停泊時間内に、作 業員が本船上に固定配管された燃料積み込み管と陸上側の燃料管とをフレキシブ ルホースで接続して、船内に固設されている燃料タンクに所定量の燃料を積載し ている。
【0003】 特にピストン輸送する船舶においては停泊時間が短いため、燃料の積み込み作 業は迅速に行う必要がある。一般に高速船では航海時間が短いことや船の排水量 軽減等の要請から燃料タンクの容量はそれほど大きいものではない。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】 燃料タンクの容量がさほど大きくないことから、一航海毎、或いは往復航海 毎に上記の燃料積み込み作業をしなければならない場合がある。積み込み回数が 多くなればその作業が煩わしく、しかも船が港に停泊している短時間内に終了す べく迅速な作業が強いられるため、作業員の負担が大きい。特に、最近の省人化 された船舶であれば、停泊時の繁忙な時間内に燃料積み込み作業にさくことがで きる時間や人数も少なく、また、燃料積み込み作業は危険が伴うため慎重を期す る必要があり、作業員の負担が一層増大する傾向にある。
【0005】 燃料タンクの容量は比較的小さいといっても、高速船にとって燃料積載量、 即ち燃料は時々刻々消費されるため排水量の増減の推進性能面への影響を無視で きない。
【0006】 本考案の目的は、排水量を減少しつつ、燃料積み込みを迅速にできる、ポータ ブル式の燃料タンク装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、本考案は、燃料タンクをポータブル式とし、かつ必要最 小限の燃料を収容する小容量のタンクとなし、該燃料タンク用据付台に該燃料タ ンクの自重を利用して自動的にこれを固定保持しうる自動ロック機構を備えたこ とを特徴とする船舶のポータブル燃料タンク装置である。
【0008】
【作用】
上記構成においては、船の満載排水量を極力減じることが可能となり、これは 特に高速カーフェリーなどの高速船にとって推進性能上有利となる。ポータブル 燃料タンクの積み込みも簡単で停泊時間の短い船(例えばカーフェリー)の場合 には作業員の負担が軽減される。ポータブル燃料タンクの据付台への固定が自動 的になされるので作業の迅速性が確保される。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面を参照しながら説明する。 図1はポータブル燃料タンク1とその据付台2の斜視図で、燃料タンク1をこ れから据付台2上に載置しようとする状態を示す。図2は据付台2側に設けた自 動ロック機構3の側断面図、図3は燃料タンク1側に設けた自動給油機構4と据 付台2側の配管を示す断面図である。図4、図5はポータブル燃料タンク1の船 内への積み込み要領および船舶(高速カーフェリーを例示)への積み込み位置を 示す概略図である。
【0010】 図1に示すように、着脱運搬可能なポータブル燃料タンク1は方形箱状をなし 、その大きさは、特に高速カーフェリー等の高速船において満載排水量を減らす ため一航海または往復航海に必要な最小量の燃料を積載すべき容量に設定してあ る。燃料タンク1の底板1aの片隅には後述する自動給油機構4が配置されてい る。また、燃料タンク1の側壁1bが底板1a位置より下方に延設されて支壁1 cを形成しており、この支壁1cの深さ分、燃料タンク1が底上げされた形とな っており、上記自動給油機構4はこの深さ内に収められている。また、支壁1c の左右各2ヶ所に矩形状の押え部材5が水平に突設されており、押え部材5の下 面と自動給油機構4を収める給油箱の下面とは面一となっている。一方、船体( デッキ)D上に設けられる据付台2はデッキDから一定の空間をもって平坦な天 板2aを備え、天板2a上の四隅には下記に詳述する自動ロック機構3が配備さ れている。上記燃料タンク1の4つの押え部材5は自動ロック機構3により形成 された凹部6に入り込み、ここに天板2a上から少し突出している後述の揺動体 7の短頭部7aの先端に当接するようになっている。
【0011】 図2に自動ロック機構3の詳細を示す。 据付台2の天板2a上の隅に一端が開口8した方形箱状の収納箱9が設けられ 、収納箱9は天板2aとの間に押え部材5の厚さに相当する高さに嵩上げすべく 嵩上げ部材9aを有している。収納箱9内にスプリング10とこれに連結された 棒状の突出杆11が内蔵されている。突出杆11が静置しているところの上記嵩 上げ部材9aの上面は前方に向かって下がる勾配が付けられており、その前端位 置で係止段部12が形成されるようになっている。この係止段部12で突出杆1 1の先端が係止されることにより収納箱9内に突出杆11が保持されるようにな っている。突出杆11の操作はその横腹に設けた操作棒13によってなされる。
【0012】 操作棒13は収納箱9に設けた横孔9b(図1参照)から突出しており、これを 横孔9bに沿って水平方向に移動することよって、スプリング10を短縮して突 出杆11を図2の解除(アンロック)位置に戻すものである。
【0013】 嵩上げけ部材14bによって収納箱9と同じ高さ位置に、しかも収納箱先端の 開口8と対向する位置に受け口14aを有する受入部材14が設けられ、スプリ ング力によって飛び出してくる突出杆11の先端部分を受入れてこれを係止する ようになっている。収納箱9と受入部材14との間には燃料タンク1の押え部材 5が入りこむことができる凹部6が形成され、この位置の天板2aに揺動体7の 短頭部7aが出没する開口15が設けてある。揺動体7は、天板2a下面にピン 16で枢支された水平部7bと、一端に短い短頭部7aと他端に長い長頭部7c が一体連接された略U形をなしている。揺動体7は短頭部7a側に偏った位置に そのヒンジ支点16が設けられ、ヒンジ支点16のまわりに不釣り合い状態で揺 動できるようになっている。従って、長頭部7c側が重いために燃料タンクが載 せられていない状態では、長頭部7c側が下がった位置にあり、この時、短頭部 7aの先端は天板開口15より突出し、長頭部7cの先端は嵩上げ部材9aに設 けた開口18から突出しないようになっている。
【0014】 かくして、ポータブル燃料タンク1が据付台2上に載置される際、押え部材5 が凹部6に嵌まり込んで天板2aに当接すると、揺動体7の短頭部7aは下方に 押され、揺動体7は反時計方向に揺動して長頭部7cが嵩上げ部材9aの開口1 8から突出して突出杆11を仮想線の位置まで押し上げる。すると、突出杆11 は、その先端部が係止段部8から外れ、スプリング10力によって前方に押し出 され、凹部6に嵌まり込んでいる燃料タンク1の押え部材5の上を跨いで受入部 材14の中に突入して係止される。これによって、燃料タンク1は据付台2側に 固定保持される。なお、嵩上げ部材9a、14bによって据付台2の左右端にコ ーミング壁が形成され、これによって燃料タンク1の左右方向の動きが阻止され る。アンロック状態にする時は、操作棒13を持って水平方向に移動すれば、突 出杆11は図2の如くもとの収納箱9の中にスプリング10力に抗して収納され ると同時に先端が下方に沈んで、係止段部8で係止され、収納箱9内に保持され る。その後空になった燃料タンクを作業車等で吊り上げて取り除き、また、満載 された燃料タンクを据付台上に載置する。
【0015】 図3は自動給油機構4の詳細を示す。 デッキDを貫通して給油管19が固定配管されており、給油管19の上端部に フランジ20が設けてある。給油管19を囲むような形で据付台2と連接された 支え台21が設けられている。支え台21の頂面と据付台2の天板2aとが面一 となっている。フランジ20の上には環状パッキン22が添設されている。一方 、燃料タンク1の底板1aの下部には、給油機構を内蔵した給油箱23が設置さ れ、給油箱23は支え台21上に着座するものである。給油箱23内には中央部 に設けた開口24上に上端にフランジ25を有する外管26が立設され、この外 管26内に摺動可能に上端にフランジ27を有し、下端が給油箱23下面から突 出した内管28が設けてある。外管26と内管28との間はシール部材29によ ってシールされているとともに、フランジ25、27間をシールすべくパッキン 30がフランジ25上に固着されている。そして内管28の上部周面には給油孔 28aが周設されている一方、そのフランジ27上には底板1aとの間にスプリ ング31が介装されている。32は底板1aに設けた給油口32である。
【0016】 ポータブル燃料タンク1を据付台2に載せると、タンクの自重により給油箱2 3の下方より突出している内管28の下部が支え台21の中央部の給油管フラン ジ20上のパッキン22上に載ってこれを押え付け、給油箱23の底面が支え台 21に着座する。この時、内管28はスプリング31を縮めながら上方に押し上 げられ、内管28の給油孔28aが外管フランジ25より上方に露出するととも に、フランジ25、27間に間隙33が形成される。すると、底板1aの給油開 口32から間隙33を経由し、さらに給油孔28aから内管28を通じて本船側 の給油管19に繋がる矢印に沿った給油路が自動的に形成されることになる。か くして、燃料タンク1内の燃料は、矢印方向の給油路を通って、固定配管されて いる給油管19を通じて船内の所定の位置まで移送される。
【0017】 上述したように、ポータブル燃料タンク1を据付台2に載せると、自動的にロ ックされ、同時に自動的に給油系統が開設されるため、燃料タンク1の据付台2 への固定作業や船内固定配管と燃料タンクとの連結作業が不要となる。
【0018】 図4のカーフェリーのような場合、燃料タンクの積み込み位置は、船底内部か カーデッキ上に形成された暴露部が考えられる。すなわち、フォークリフト等の 作業車34で燃料タンク1を吊り上げて岸壁35に架け渡されたランプウェイ3 6から船内カーデッキD上を走行して運搬し、カーデッキDの開口から船底内部 へ吊り下ろして、上記据付台上に載置するようにする。或いは、図5(a)(b)のよ うにカーデッキDの舷側に仕切り壁37で区画形成した暴露部にポータブル燃料 タンク1の積載スペースを設けるようにしてもよい。
【0019】
【考案の効果】 燃料タンクがポータブルであり着脱も煩雑でないので、その容量を例えば一 航海に要する燃料を収容できるだけのコンパクトな燃料タンクとなし得、船の満 載排水量を極力減じて、推進性能の向上を図ることができる。また、陸上側の燃 料積み込み装置(貯蔵タンク、配管等)が不要となる。
【0020】 小容量の燃料タンクゆえハンドリングも容易となり、船内への据え付けも簡 単となる。この場合、燃料タンクの自重を利用して据付台に設けた自動ロック機 構を作動させて燃料タンクの固定を行えるので、人手が要らず迅速に据え付けで きる。カーフェリー等の場合には作業車が船内に往来可能であるからポータブル 燃料タンクの積み込み、積み卸しが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ポータブル燃料タンクを据付台に据え付ける際
の斜視図である。
【図2】据付台側に設けた自動ロック機構の側断面図で
ある。
【図3】(a)(b)は燃料タンク側に設けた自動給油機構と
据付台側の配管を示し、それぞれタンク据え付け前と据
え付け後の状態を示す断面図である。
【図4】高速カーフェリーの船体内に作業車によって燃
料タンクを積み込む状態図である。
【図5】(a)(b)は高速カーフェリーの暴露部の車両甲板
上に燃料タンクを積み込んだ状態の平面図と側面図であ
る。
【符号の説明】
1…ポータブル燃料タンク 2…据付台 3…自動ロック機構 4…自動給油機構 5…押え部材 7…揺動体 11…突出杆

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンクをポータブル式とし、かつ必
    要最小限の燃料を収容する小容量のタンクとなし、該燃
    料タンク用据付台に該燃料タンクの自重を利用して自動
    的にこれを固定保持しうる自動ロック機構を備えたこと
    を特徴とする船舶のポータブル燃料タンク装置。
JP6118192U 1992-08-31 1992-08-31 船舶のポータブル燃料タンク装置 Pending JPH0625552U (ja)

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JP6118192U JPH0625552U (ja) 1992-08-31 1992-08-31 船舶のポータブル燃料タンク装置

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JPH0625552U true JPH0625552U (ja) 1994-04-08

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ID=13163740

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JP6118192U Pending JPH0625552U (ja) 1992-08-31 1992-08-31 船舶のポータブル燃料タンク装置

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008105448A (ja) * 2006-10-23 2008-05-08 Chugoku Electric Power Co Inc:The 船舶及び船舶への燃料供給方法
JP2008105447A (ja) * 2006-10-23 2008-05-08 Chugoku Electric Power Co Inc:The 船舶並びに船舶へのngh供給方法
JP2013525169A (ja) * 2010-04-09 2013-06-20 ワルトシラ フィンランド オサケユキチュア Lngを燃料とする船舶の作動方法及びその船舶
KR20160128083A (ko) * 2015-04-28 2016-11-07 대우조선해양 주식회사 부유식 생산설비의 윤활유 공급 방법 및 시스템

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