JPH06255362A - 自動車用ウインドモールディングの曲げ構造 - Google Patents

自動車用ウインドモールディングの曲げ構造

Info

Publication number
JPH06255362A
JPH06255362A JP6619293A JP6619293A JPH06255362A JP H06255362 A JPH06255362 A JP H06255362A JP 6619293 A JP6619293 A JP 6619293A JP 6619293 A JP6619293 A JP 6619293A JP H06255362 A JPH06255362 A JP H06255362A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molding
strip
glass
bent
bending
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6619293A
Other languages
English (en)
Inventor
Isamu Eto
勇 江藤
Takaaki Higashijima
高秋 東島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inoac Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inoue MTP KK, Inoac Corp filed Critical Inoue MTP KK
Priority to JP6619293A priority Critical patent/JPH06255362A/ja
Publication of JPH06255362A publication Critical patent/JPH06255362A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 単一のモールディングを小さな曲げ半径で屈
曲しても、モールディングの各部に肉溜まり部やばんざ
い部またはたおれ部が生じない構造を提案する。 【構成】 ウインドモール10をガラス挟持条片13側
を内側にして屈曲したものにおいて、ガラス挟持条片の
屈曲部分の内奥部近傍に複数の切欠部20が形成されて
いるとともに、装飾条片12およびひれ条片17の屈曲
部分が熱および型によって所定形状に矯正処理されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動車用ウインドモー
ルディングの曲げ構造に関し、特には比較的小さな曲げ
半径で屈曲されたウインドモールディングの曲げ部の構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のフロントまたはリアのウインド
は細長い紐状に押出成形されたプラスチックを主体とす
るウインドモールディングによって車体に取り付けられ
る。特にリアウインドにあっては、単一のモールディン
グを窓枠形状にループ状に曲げ加工して使用される。
【0003】しかるに、近年、ボディ形状の変化もあっ
て窓枠のコーナー部の曲げ半径が小さくなることがしば
しばある。従来では1本もののモールディングの曲げ半
径の限界は概ね半径40mm程度であって、これより小
さい半径の曲げ部では肉溜まりや反転などができて使用
が不可能とされていた。
【0004】添付の図面の図6は従来のウインドモール
ディング50の曲げ部Dの状態を示す一部斜視図で、図
7は図6の7−7線の断面図である。ウインドモールデ
ィング50は、脚本体51上部に装飾条片52を有し、
脚本体51の一方の側端に前記装飾条片の下面側52A
と協働してガラス挟持部55を構成するガラス挟持条片
53が設けられている。また、脚本体51の他方の側端
には車体パネルPへの当接部となるひれ条片57が設け
られている。
【0005】この従来モールディング50では、例えば
図のように半径15mmで屈曲した曲げ部Dでは、まず
装飾条片52およびガラス挟持条片53の屈曲部分の内
側近傍にそれらの片部分が捩れて波打つ「肉溜まり」部
52V,53Vが生ずる。また、曲げ部Dの外側部分に
位置するひれ条片57の屈曲部分には、図7に示すよう
に、上方へ反転する「ばんざい」部57Vまたは下方へ
反転する「たおれ」部57Wが生ずる。
【0006】装飾条片52の肉溜まり部52Vはモール
ディングとしての装飾機能を著しく損なう。また、ガラ
ス挟持部53の肉溜まり部53Vはガラス挟持部55の
外観を損ねるばかりでなくときにはガラスGの装着を不
能にする。さらに、ひれ条片57のばんざい部57Vま
たはたおれ部57Wは、図7のように車体パネルPとの
間に隙間Sを形成したりあるいはパネルP下方に当接し
てモールディング50を所期の姿勢に保持することがで
きず、モールディングとしての機能を果たすことができ
ない。
【0007】そこで、このような場合には、やむを得ず
該コーナー部形状のピースを別成形し、これにモールデ
ィング端末を接続するということになるのであるが、こ
のようなことは成形工程および組み付け工程が増えて、
効率的にもコスト的にも大きく不利である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明は、
このような問題点に鑑み提案されたものであって、単一
のモールディングを小さな曲げ半径で屈曲しても、モー
ルディングの各部に肉溜まり部やばんざい部またはたお
れ部が生じない構造を提案するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
脚本体上部に装飾条片を有し、前記脚本体の一方の側端
に前記装飾条片の下面側と協働してガラス挟持部を構成
するガラス挟持条片を、他方の側端には車体への当接部
となるひれ条片をそれぞれ有するウインドモールを前記
ガラス挟持条片側を内側にして屈曲したものにおいて、
前記ガラス挟持条片の屈曲部分の内奥部近傍に複数の切
欠部が形成されているとともに、前記装飾条片およびひ
れ条片の屈曲部分が熱および型によって所定形状に矯正
処理されていることを特徴とする自動車用ウインドモー
ルディングの曲げ構造に係る。
【0010】
【実施例】以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説
明する。図1はこの発明の一実施例を示すウインドモー
ルディングの曲げ部の一部斜視図、図2はその2−2線
の断面図、図3は曲げ加工前のモールディングの裏側か
ら見た一部斜視図、図4は熱処理装置の一部斜視図、図
5は熱処理状態を示す型の要部断面図である。
【0011】図1および図2において、符号10は従来
公知のタイプのプラスチックを主体とし、通常押出成形
によって同一断面形状に成形されたウインドモールディ
ングを表わす。このウインドモールディング10は、図
示のように、脚本体11上部に装飾条片12を有し、脚
本体11の一方の側端に前記装飾条片の下面側12Aと
協働してガラスG挟持部15を構成するガラス挟持条片
13が設けられ、かつ脚本体11の他方の側端には車体
パネルPへの当接部となるひれ条片17が設けられてい
る。
【0012】このモールディング10は、前記ガラス挟
持条片13側の側端を内側にして比較的小さい曲げ半
径、例えば曲げ半径15mmで屈曲されている。そし
て、該モールディング10の当該屈曲部Cにおいては、
ガラス挟持条片13の屈曲部分の内奥部近傍に複数の切
欠部20が形成されているとともに、装飾条片12およ
びひれ条片17の屈曲部分が熱および型によって所定形
状に矯正処理されている。
【0013】図3は曲げ加工前のモールディング10を
表し、該モールディング10のガラス挟持条片13の屈
曲部分となるべき部分13Cには、図のような鋸歯状の
切欠部20が複数形成される。この切欠部20は、モー
ルディング10をガラス挟持条片13側の側端に沿って
内側方向I−Iに屈曲した際に、当該ガラス挟持条片1
3の屈曲部に生ずる肉溜まりを解消するためのものであ
ることはいうまでもない。従って、この切欠部20は、
図1のように、屈曲部Cの内奥部の両側近傍に適度な長
さLをもって形成される。実施例では長さLは約30m
mに形成されている。また、各切欠部20の深さおよび
大きさは、肉溜まりを防ぐ目的において適宜なものとす
ればよい。
【0014】さらに、モールディング10の装飾条片1
2およびひれ条片17の屈曲部Cに生ずるこことのある
前記したような肉溜まり部およびばんざい部ならびにた
おれ部を防ぐために、該装飾条片12およびひれ条片1
7の屈曲部分が熱および型によって所定形状に矯正処理
される。
【0015】図4および図5には熱および型によってモ
ールディングを所定の曲げ形状に矯正処理する装置の一
例として高周波処理装置40が示される。この高周波処
理装置40は、真鍮等の電導性材料よりなる下型41お
よび上型42を有し、該下型41および上型42の合着
面には、モールディング10を所定位置にセットするた
めに所定形状に形成されたシリコーンゴム等の非電導性
材料よりなるガイド部材43および44が設けられてい
る。
【0016】下型41および上型42の各電極は公知の
高周波発振装置49に接続されていて、モールディング
の熱変形温度、例えば塩化ビニル樹脂であれば120〜
180℃に内部加熱するように構成されている。
【0017】そして、曲げ加工前の直線状のモールディ
ング10を、図5のように、下型41および上型42の
ガイド部材43および44に沿ってセットする。なお、
符号45はガラス挟持部に装着したダミー用の真鍮板で
ある。
【0018】このとき、セットされた加工前のモールデ
ィングには、従来技術の項で述べたような肉溜まり部や
ばんざい部、たおれ部等の現象が生じているが、高周波
発振器49の作動に伴う誘電加熱によってモールディン
グが熱変形温度まで加熱されかつガイド部材43,44
に規制されつつ固定冷却されていくに従って、モールデ
ィングの屈曲部内側に生ずる圧縮歪みおよび外側に生ず
る伸びによる変形が分散吸収され、所定の曲げ形状およ
び姿勢に矯正処理される。
【0019】実施例の高周波処理装置40による処理
は、150℃で15秒間加熱し、その後15秒間冷却し
て行なわれる。
【0020】この熱および型による矯正処理は、上の実
施例の高周波処理装置のほか、熱風処理後所定のクラン
プ型で行なうなど、適宜の手段によって行なうことがで
きる。
【0021】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
モールディングの曲げ構造によれば、ガラス挟持条片の
屈曲部分の内奥部近傍に複数の切欠部が形成され、かつ
装飾条片およびひれ条片の屈曲部分が熱および型によっ
て所定形状に矯正処理されているものであるから、従来
の単一のモールディングでは不可能とされていた小さな
曲げ半径で屈曲された場合でも、捩れや反転による肉溜
まり部、ばんざい部ないしはたおれ部57などが生ずる
ことがない。従って、外観性に優れた、しかもモールデ
ィングとしての機能を全く損なうことがないウインドモ
ールディングの曲げ構造を提供することができる。
【0022】この発明構造によれば、従来のような別成
形したコーナーピースを用いることなく、単一のモール
ディングによって小さな曲げ半径で曲げ部を形成するこ
とができるので、設備および生産効率およびコスト的に
極めて有利であるのみならず、コーナーピースとの接合
線がないので見栄えがよく、すっきりとしたラインで窓
枠部が構成でき、この種ウインドモールディングの構造
として極めておおきな利益を持つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すウインドモールディ
ングの曲げ部の一部斜視図である。
【図2】その2−2線の断面図である。
【図3】曲げ加工前のモールディングの裏側から見た一
部斜視図である。
【図4】熱処理装置の一部斜視図である。
【図5】熱処理状態を示す型の要部断面図である。
【図6】従来のウインドモールディング50の曲げ部D
の状態を示す一部斜視図である。
【図7】図6の7−7線の断面図である。
【符号の説明】
10 ウインドモールディング 11 脚本体 12 装飾条片 13 ガラス挟持条片 15 ガラス挟持部 20 切欠部 40 高周波処理型

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脚本体上部に装飾条片を有し、前記脚本
    体の一方の側端に前記装飾条片の下面側と協働してガラ
    ス挟持部を構成するガラス挟持条片を、他方の側端には
    車体への当接部となるひれ条片をそれぞれ有するウイン
    ドモールを前記ガラス挟持条片側を内側にして屈曲した
    ものにおいて、 前記ガラス挟持条片の屈曲部分の内奥部近傍に複数の切
    欠部が形成されているとともに、前記装飾条片およびひ
    れ条片の屈曲部分が熱および型によって所定形状に矯正
    処理されていることを特徴とする自動車用ウインドモー
    ルディングの曲げ構造。
JP6619293A 1993-03-01 1993-03-01 自動車用ウインドモールディングの曲げ構造 Pending JPH06255362A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6619293A JPH06255362A (ja) 1993-03-01 1993-03-01 自動車用ウインドモールディングの曲げ構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6619293A JPH06255362A (ja) 1993-03-01 1993-03-01 自動車用ウインドモールディングの曲げ構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06255362A true JPH06255362A (ja) 1994-09-13

Family

ID=13308742

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6619293A Pending JPH06255362A (ja) 1993-03-01 1993-03-01 自動車用ウインドモールディングの曲げ構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06255362A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009291953A (ja) * 2008-06-02 2009-12-17 Nippon Sheet Glass Co Ltd ウインドモールの成形方法、ウインドモール及びウインドモール付き窓ガラス

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009291953A (ja) * 2008-06-02 2009-12-17 Nippon Sheet Glass Co Ltd ウインドモールの成形方法、ウインドモール及びウインドモール付き窓ガラス

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US2774811A (en) Antenna and trim
US2193393A (en) Heat insulating glass
KR910004345A (ko) 장식용 플라스틱 트림 스트립과 그 제조방법 및 장치
KR910000548A (ko) 접촉에 의하여 볼록 구부리고 뜨임하는 방법 및 장치
JPH06255362A (ja) 自動車用ウインドモールディングの曲げ構造
US3200448A (en) Sealing strips, beadings or mouldings
US3290826A (en) Channel section window guides
JP2002240122A (ja) 樹脂枠付き板状体の製造方法
JP3204524B2 (ja) モールディング曲部の処理方法
US1606526A (en) Windshield and the like
JP3107469B2 (ja) モールディングの製造方法
JPH0550532A (ja) プラスチツク製モールの端末加工方法
CN210162016U (zh) 一种汽车密封条的密封钢带结构
JP3373184B2 (ja) ウェザーストリップの接続方法及びウェザーストリップ
JP2002127756A (ja) ドアウェザーストリップ
JP4734764B2 (ja) 自動車用モール及びその製造方法
JP3142753B2 (ja) ウインドモールディングの曲げ加工装置
JP3143609B2 (ja) シールフード用ウェザーストリップの製造方法
JP2004306460A (ja) 予備成形用シート折り曲げ型およびこれを用いたインサートシートの予備成形方法
JP3808174B2 (ja) 車両用モールディングの端末成形方法および成形型
JPS6341138Y2 (ja)
RU44964U1 (ru) Зеркало заднего вида с обогревом для транспортного средства
JPS5935539Y2 (ja) 硝子板彎曲装置
JPH10184204A (ja) 玄関ドア枠の下枠
JPH04197617A (ja) Pvcトリム部品の加工法