JP2009291953A - ウインドモールの成形方法、ウインドモール及びウインドモール付き窓ガラス - Google Patents
ウインドモールの成形方法、ウインドモール及びウインドモール付き窓ガラス Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009291953A JP2009291953A JP2008144814A JP2008144814A JP2009291953A JP 2009291953 A JP2009291953 A JP 2009291953A JP 2008144814 A JP2008144814 A JP 2008144814A JP 2008144814 A JP2008144814 A JP 2008144814A JP 2009291953 A JP2009291953 A JP 2009291953A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molding
- heating
- experiment
- wind
- corner
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
【解決手段】隅12が丸められた自動車用窓ガラス10に嵌めるウインドモールの成形方法であって、隅に対応する円弧溝25を備えている加熱型20及び直線形状のモール素材24を準備する工程と、モール素材24の隅に対応する部分に加熱型20をセットする工程と、加熱型20を所定圧力で型締めし、所定温度まで加熱する加熱工程と、この加熱工程の次に、加熱型20を強制冷却する冷却工程と、からなることを特徴とする。
【効果】加熱型20は隅12に対応する部分にのみ配置される。隅12に対応する部分にのみ配置すれば足りるため、小型の加熱型20を用いればよい。小型の加熱型20のみを用いてモール素材24を成形するため、ウインドモール11を安価に製造することができる。
【選択図】図1
Description
前記隅に対応する円弧溝を備えている加熱型を準備すると共に直線形状のモール素材を準備する工程と、
前記円弧溝に前記モール素材の前記隅に対応する部位を嵌める要領で、前記モール素材に前記加熱型をセットする工程と、
前記加熱型を所定圧力で型締めし、所定温度まで加熱する加熱工程と、
この加熱工程の次に、前記加熱型を強制冷却する冷却工程と、からなることを特徴とする。
このウインドモールは、直線状のモール素材を、前記隅に倣った形状に変形させ、この変形形状が保たれるように加熱処理されている非直線状のモールであることを特徴とする。
又、曲率半径が25mmを下回ると、加熱型で成形しても元に戻ってしまい曲げ形状を保つことが困難になる。
そこで本発明では、円弧溝の曲率半径は25mm〜60mmとする。
加熱工程での所定温度が170℃未満であると、モール素材が十分に変形しない。
一方、加熱工程での所定温度が230℃よりも大きいと、モール素材の劣化を招く虞がある。
加熱工程での所定温度が100℃〜230℃であれば、モール素材の劣化を招くことなく十分にモール素材を成形させることができる。
所定圧力が80kg/cm2未満であると、モール素材が十分に変形しない。
一方、所定圧力が100kg/cm2よりも大きいと、モール素材の劣化を招く虞がある。
ウインドモールが安価であるため、出来上がったウインドモール付き窓ガラスも安価となる。すなわち、ウインドモール付き窓ガラスの製造コストを容易に下げることができる。
図1は本発明に係るウインドモール付き窓ガラスの構成図であり、(a)のb−b線断面図である(b)に示すように、ウインドモール11は、自動車用窓ガラス10に接着材料14で取り付けられている。
接着材料14は、アクリルフォームの両面にアクリル系接着剤を塗布してなる、いわゆる両面テープが好適であるが、この他にもウレタン系接着剤、シリコン系接着剤、一液式接着剤、二液式接着剤も用いることができ、種類は問わない。
このようなウインドモールの成形方法を以下に説明する。
下型21には、ウインドモール(図1ウインドモール11)の素材となるモール素材24を配置するための円弧溝25(図4参照)と、この円弧溝25の下方に配置されモール素材24を加熱するための下部ヒータ26と、この下部ヒータ26の下方に配置されモール素材24を冷却するために内部に水が流れる下部冷却管27、27とが配置される。
上型22の上面には、上型22を昇降自在に支持し型締め圧力を調節する支持アーム33が支持部34を介して配置されている。
なお、モール素材24の成形の原理については後述する。
下型21の上面端部には、上型(図2上型22)とのずれを防止するために上型に設けられる穴部と嵌合するピン36、36が配置される。
円弧溝の曲率半径が25mm未満であると、モールの弾性力が大きくなり、成形させることが困難である。
一方、円弧溝の曲率半径が60mmよりも大きければ、加熱型で成形することなく隅に接着させることができるため、成形する必要がない。
以上に説明したウインドモールの成形方法を以下にまとめる。
図7は本発明に係るウインドモールの曲げ部の断面図であり、(a)に示すように、ウインドモール11の断面には無数の空洞43が認められる。モール素材(図5、符号24)を押出し成形する前に、原料を節約することを目的に発泡剤を入れる。この発泡剤がガス化して気泡を発生させる。発生した気泡の跡がモール素材に空洞43の形態となって残る。
これは、押出し成形の際に、表皮が圧縮され、緻密化したことによる。
加えて、射出成形法では、ウインドモール全体に対応したキャビティを有する大きな金型が必要であり、設備コストが嵩む。さらには、2色成形法は、射出機が2台必要であり、設備コストが更に嵩む。この点、本発明では曲げ部に対応した金型(加熱型)だけを準備すればよく、製造コストを大幅に下げることができる。
図8は本発明に係る実験を説明する図であり、様々な条件で成形したウインドモール11について、成形してから所定の時間が経過するまでの変化量tを計測した。
実験の詳細を以下に述べる。
モール素材:エチレン−プロピレンゴム(EPDM)
曲率半径R:37mm
冷却時間:5分
冷却水温度:10℃〜20℃
計測装置:ノギス
型締め圧力:80kg/cm2
加熱温度:200℃
加熱時間:5分
型締め圧力:80kg/cm2
加熱温度:200℃
加熱時間:8分
型締め圧力:80kg/cm2
加熱温度:210℃
加熱時間:10分
型締め圧力:80kg/cm2
加熱温度:170℃
加熱時間:15分
結果は、成形直後の変化量tが4mmであった。以後1時間後、2時間後、3時間後と時間を経るにつれ、9mm、12mm、16mmと変化量tが増大した。
16時間後、63時間後の変化量tは共に16mmであり、3時間後の変化量tと変わらなかった。
同様に実験番号2では、型締め圧力80kg/cm2、加熱温度200℃、加熱時間8分の条件で成形を行い、成形直後からの変化量は6mmであった。
なお、実験番号3では変化量tを考慮し、予め多めに曲げを行った。即ち、図7の曲げ部13よりも、予め先端部41を図面右側に曲げておいた。従って、成形直後の変化量tが−2mmになっている。
実験番号1〜実験番号4の結果を次図に示す。
実験番号2〜実験番号4に対して、実験番号1は成形直後からの変化量が大きい。変化量が大きいと、隅(図1隅12)の曲率半径との差が大きくなる。隅の曲率半径との差が大きくなると、ウインドモール及び自動車用窓ガラスの密着性が阻害されるため好ましくない。
型締め圧力:80kg/cm2
加熱温度:210℃
加熱時間:10分
型締め圧力:100kg/cm2
加熱温度:210℃
加熱時間:10分
どちらも成形直後からの変化量が小さく良好であるが、より成形直後からの変化量が小さい8−13平均、即ち型締め圧力を100kg/cm2で行った実験番号8〜実験番号13の方が望ましい。
型締め圧力は、100kg/cm2であることが望ましいが、80kg/cm2〜100kg/cm2のうち任意の型締め圧力で型締めすることができる。
一方、所定圧力が100kg/cm2よりも大きいと、モール素材の劣化を招く虞がある。
所定圧力が80kg/cm2〜100kg/cm2であれば、モール素材の劣化を招くことなく十分にモール素材を成形させることができる。
型締め圧力:100kg/cm2
加熱温度:220℃
加熱時間:8分
型締め圧力:100kg/cm2
加熱温度:220℃
加熱時間:7分
どちらも成形直後からの変化量が小さく良好である
加熱時間は7分〜8分であることが望ましいが、7分〜15分の間で任意の時間を選択することができる。
一方、加熱時間が15分よりも長いと、いたずらにウインドモールの成形時間を長大化させる。
加熱時間が7分〜15分であれば、モール素材を十分に再架橋させることができ、且つウインドモールの成形を短時間で行うことができる。
型締め圧力:100kg/cm2
加熱温度:220℃
加熱時間:7分
加熱温度は220℃〜230℃であることが望ましいが、100℃〜230℃の間で任意の加熱温度とすることができる。
一方、加熱工程での所定温度が230℃よりも大きいと、モール素材の劣化を招く虞がある。
加熱工程での所定温度が100℃〜230℃であれば、モール素材の劣化を招くことなく十分にモール素材を成形させることができる。
図10は実験番号5〜実験番号26の結果を説明する変化量−経過時間線図であり、縦軸に変化量(mm)を示し、横軸に経過時間を示す。
実験番号5〜実験番号7を5−7平均で示し、同様に8−13平均、14−17平均、18−21平均、22−26平均で示す。
14−17平均及び18−21平均は同じ結果であったため、1本の線で示す。
実験番号14〜実験番号21の条件が最も望ましいウインドモールの成形方法の条件ということができる。
Claims (6)
- 隅が丸められた自動車用窓ガラスに嵌めるウインドモールの成形方法であって、
前記隅に対応する円弧溝を備えている加熱型を準備すると共に直線形状のモール素材を準備する工程と、
前記円弧溝に前記モール素材の前記隅に対応する部位を嵌める要領で、前記モール素材に前記加熱型をセットする工程と、
前記加熱型を所定圧力で型締めし、所定温度まで加熱する加熱工程と、
この加熱工程の次に、前記加熱型を強制冷却する冷却工程と、からなることを特徴とするウインドモールの成形方法。 - 前記円弧溝の曲率半径は、25mm〜60mmであることを特徴とする請求項1記載のウインドモールの成形方法。
- 前記加熱工程での所定温度は、100℃〜230℃であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のウインドモールの成形方法。
- 前記所定圧力は、80kg/cm2〜100kg/cm2であることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載のウインドモールの成形方法。
- 隅が丸められた自動車用窓ガラスの前記隅に嵌められるウインドモールであって、
このウインドモールは、直線状のモール素材を、前記隅に倣った形状に変形させ、この変形形状が保たれるように加熱処理されている非直線状のモールであることを特徴とするウインドモール。 - 請求項5記載のウインドモールと、隅が丸められた自動車用窓ガラスと、この自動車用窓ガラスに前記ウインドモールを接着する接着材料と、からなることを特徴とするウインドモール付き窓ガラス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008144814A JP5342808B2 (ja) | 2008-06-02 | 2008-06-02 | ウインドモールの成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008144814A JP5342808B2 (ja) | 2008-06-02 | 2008-06-02 | ウインドモールの成形方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009291953A true JP2009291953A (ja) | 2009-12-17 |
JP5342808B2 JP5342808B2 (ja) | 2013-11-13 |
Family
ID=41540600
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008144814A Expired - Fee Related JP5342808B2 (ja) | 2008-06-02 | 2008-06-02 | ウインドモールの成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5342808B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015195546A (ja) * | 2014-03-20 | 2015-11-05 | 株式会社フジクラ | 窓フレーム |
WO2023121095A1 (ko) * | 2021-12-20 | 2023-06-29 | 주식회사 엘지에너지솔루션 | 파우치 성형 장치 및 방법 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0610010U (ja) * | 1992-07-17 | 1994-02-08 | 株式会社ニフコ | ウィンドモール |
JPH06143403A (ja) * | 1992-10-30 | 1994-05-24 | Tokai Kogyo Kk | モールディングの製造方法 |
JPH06255362A (ja) * | 1993-03-01 | 1994-09-13 | Inoac Corp | 自動車用ウインドモールディングの曲げ構造 |
JP2004025906A (ja) * | 2002-06-21 | 2004-01-29 | Honda Motor Co Ltd | ウインドモールの取り付け構造 |
-
2008
- 2008-06-02 JP JP2008144814A patent/JP5342808B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0610010U (ja) * | 1992-07-17 | 1994-02-08 | 株式会社ニフコ | ウィンドモール |
JPH06143403A (ja) * | 1992-10-30 | 1994-05-24 | Tokai Kogyo Kk | モールディングの製造方法 |
JPH06255362A (ja) * | 1993-03-01 | 1994-09-13 | Inoac Corp | 自動車用ウインドモールディングの曲げ構造 |
JP2004025906A (ja) * | 2002-06-21 | 2004-01-29 | Honda Motor Co Ltd | ウインドモールの取り付け構造 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015195546A (ja) * | 2014-03-20 | 2015-11-05 | 株式会社フジクラ | 窓フレーム |
WO2023121095A1 (ko) * | 2021-12-20 | 2023-06-29 | 주식회사 엘지에너지솔루션 | 파우치 성형 장치 및 방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5342808B2 (ja) | 2013-11-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN1938148B (zh) | 由热塑性材料制造成型体的方法 | |
CN103920795B (zh) | 一种汽车后桥桥壳的固体颗粒的热胀振动复合成形工艺 | |
JP2012515101A (ja) | 成形プロセスのための動的シール及びその使用方法 | |
KR102022601B1 (ko) | 패리슨 금형 안착을 향상하기 위한 패리슨 블로우 성형 방법 | |
JP5342808B2 (ja) | ウインドモールの成形方法 | |
JP5152809B2 (ja) | 複合押出成形品及びその製造方法 | |
KR100812213B1 (ko) | 컬러필름을 이용한 자동차용 윈드 실드 또는 루프 몰딩의제조방법 | |
CA2342644C (en) | Molded resin laminate and method for producing the same | |
JP2007296669A (ja) | 自動車用シール部材の製造方法 | |
JP3654538B2 (ja) | 枠状構造体の製造方法 | |
JP2008006700A (ja) | ウエザストリップの成形方法とその成形用金型 | |
JP3856851B2 (ja) | 合成樹脂枠体付き窓体の製造方法 | |
JP3325540B2 (ja) | 曲管用プロテクター | |
CN110406134B (zh) | 一种成形碳纤维增强热塑性复合材料零件的方法 | |
KR20200076769A (ko) | 차량용 일체형 워셔 컨테이너의 제조방법 및 이에 의해 제조된 워셔 컨테이너 | |
JP2007044714A (ja) | 中空状成形体の成形方法および成形装置並びに中空状成形体 | |
JP2002127838A (ja) | 自動車用モールとその製造方法および製造装置 | |
CN219806373U (zh) | 一种s型气道成型工装 | |
JP4074216B2 (ja) | 自動車用シール材の成形方法 | |
CN100467162C (zh) | 制造高尔夫球杆头用蜡模的结合方法 | |
KR100513620B1 (ko) | 폴리카보네이트 수지를 이용한 시작차용 윈도우의성형방법 | |
JP4003607B2 (ja) | 自動車用ウエザストリップの製造方法 | |
JP3625749B2 (ja) | 繊維強化樹脂の成形方法、およびその成形方法を用いて製造された膨張成形品 | |
CN116160609A (zh) | 带有软触表层的纤维结构件的注塑成型方法 | |
MXPA05003854A (es) | Metodo para moldear productos semiacabados hechos de material de poro abierto. |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110203 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120821 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120822 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121019 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130806 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130812 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5342808 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |