JPH06254987A - 酸性流体高圧ゴムホース - Google Patents
酸性流体高圧ゴムホースInfo
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- JPH06254987A JPH06254987A JP4377793A JP4377793A JPH06254987A JP H06254987 A JPH06254987 A JP H06254987A JP 4377793 A JP4377793 A JP 4377793A JP 4377793 A JP4377793 A JP 4377793A JP H06254987 A JPH06254987 A JP H06254987A
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Abstract
を大幅に向上させることができる高圧ゴムホースを提供
する。 【構成】内層ゴムチューブ上に編組層があり、その編組
層上に外層ゴムが被覆して成る高圧ゴムホースにおい
て、編組層はその編組層の10gを水100mlに浸漬
したときその浸漬水のPHが9以上となるような接着剤
で含浸処理して成ることを特徴とする酸性流体用高圧ホ
ース。
Description
に関するものである。
体として液状油が流通している。
チューブ上に補強層として編組層が設けてあり、その編
組層上に外層ゴムが被覆してある。
油性が優れたニトリルゴム、スチレンブタジエンゴム、
クロロロプレンゴム、エチレンプロピレンジエンゴム等
が使用されている。
ル繊維、ポリビニルアルコール系繊維、ポリアミド繊
維、アラミド繊維等の糸により編組されたものである。
なお、編組層は単層の場合と複層の場合とがある。編組
層が複層の場合、補強糸としては同一の糸を用いるもの
と異種の糸を組合せるものとがある。そして編組層が複
層の場合にはその編組層間に天然ゴム等の中間ゴム層を
設けるの通例である。
れたクロロプレンゴム、エチレンプロピレンジエンゴム
等が使用されている。
はホース内に圧力伝達媒体として液状油が流通してい
る。
流体に耐えられるように頑強に製作されている。しかし
ながら高圧ゴムホースを超ミクロ的に観察してみると、
極微量のホース内の液状油が内層ゴムチューブ層を透過
して編組層まで拡散していることが判ってきた。
物質、例えば酸性高圧流体等であるときには編組層が浸
蝕されることになる。勿論、高圧流体が水分との反応に
より酸性となるものであっても、同様に編組層が浸蝕さ
れることになる。この場合水分は、高圧ゴムホースを高
温で且つ長期間に亘り使用したときに外層ゴムを介して
極微量が編組層まで浸透する訳である。
性が弱いことから、上記のような状況下で高圧ゴムホー
スを長期間使用した場合には耐疲労特性の低下が避けら
れない。
あって、その目的とするところは、前記した従来技術の
欠点を解消し、酸性高圧流体を使用しても耐圧力、耐疲
労寿命を大幅に向上させることができる高圧ゴムホース
を提供することにある。
ろは、内層ゴムチューブ上に編組層があり、その編組層
上に外層ゴムを被覆して成る高圧ゴムホースにおいて、
編組層はその編組層の10gを水100mlに浸漬した
ときその浸漬水のPHが9以上となるような接着剤で含
浸処理して成ることを特徴とする酸性流体用高圧ホース
にある。
態でPH9以上を示すアルカリ性水分散型接着剤若しく
は水溶性接着剤、または含浸処理した後の編組糸又は編
組層10gを水100mlに浸漬したときその浸漬水の
PHが9以上となるような溶剤型接着剤若しくは無溶剤
型接着剤である。
aOH,KOH,Ca(OH)2 等の無機の強アルカリ
が効果的であるが、アミン類やアンモニウム塩等の有機
の塩基類も有効である。
混入することもできるし、また水溶性高分子皮膜や低融
点熱溶融性高分子等でアルカリ性物質をマイクロカプセ
ル化してもよい。
しても、また編組してから含浸処理してもよい。
編組層に上記のアルカリ性接着剤を含浸処理する方法
と、糸若しくは編組層にまずアルカリ性物質だけをコー
テイングした後その上層に非アルカリ性接着剤を含浸処
理する方法とがある。
より溶解するポリビニルアルコール、メチル化セルロー
ズ、水溶性ポリエステル等の水溶性高分子か、或いは水
分透過性が大きい高分子接着剤若しくは多孔質接着剤が
望ましい。
でも、また通常は中性を保っているが水分吸収等により
酸性となるものである。
水100mlに浸漬したときその浸漬水のPHが9以上
となるような接着剤で含浸処理したことにより、編組層
に内層ゴム層から極微量の酸性高圧流体が、また外層か
ら極微量の水分が透過したとしても効果的に中和でき、
その結果編組層の酸性劣化を完全に抑止でき、それによ
り高圧ゴムホースの耐圧性、耐疲労寿命特性を顕著に向
上したことにある。
は、内層ゴム層から極微量の酸性高圧流体、また外層か
ら極微量の水分がともに透過しないときにはアルカリ性
を示さないから自己アルカリ劣化をすることがない。
実施例を図面により説明する。
成る内層ゴムチューブ上にアルカリ性水分散型アクリル
系接着剤を含浸処理したポリビニルアルコール系繊維糸
により編組した第1編組層を設け、次いでその編組層上
に天然ゴムから成る中間ゴム層を被覆し、更にその中間
ゴム層上にアルカリ性水分散型アクリル系接着剤を含浸
処理したポリビニルアルコール系繊維糸により編組した
第2編組層を設け、最後にその第2編組層上に外層ゴム
を被覆し、実施例1の酸性流体高圧ゴムホースを得た。
の酸性流体高圧ゴムホースを示したものである。
第1編組層、4は第2編組層、3は第1編組層と第2編
組層4間の擦れ劣化を防止するための中間天然ゴム層、
5は第2編組層4上に形成された外層ゴムである。
糸を5%水酸化ナトリウム水溶液により浸漬してから乾
燥し、それから表面に水酸化ナトリウムを塗装したポリ
ビニルアルコール系繊維糸上に20%ポリビニルアルコ
ール水溶液を含浸し、更に高温で焼き付けてアルカリ〜
ポリビニルアルコール塗布ポリビニルアルコール系繊維
糸を得た。次いで、得られたアルカリ〜ポリビニルアル
コール塗布ポリビニルアルコール系繊維糸を用いて編組
した編組層を用いた以外は実施例1と同様にして実施例
2の酸性流体高圧ゴムホースを得た。
イクロカプセル化した水酸化ナトリウムを配合した無溶
剤エポキシ塗料を含浸処理して成るポリビニルアルコー
ル系繊維糸を用いて編組した編組層を用いた以外は実施
例1と同様にして実施例3の酸性流体高圧ゴムホースを
得た。
成る内層ゴムチューブ上にポリビニルアルコール系繊維
糸により編組した第1編組層を設け、次いでその編組層
上に天然ゴムから成る中間ゴム層を被覆し、更にその中
間ゴム層上にポリビニルアルコール系繊維糸により編組
した第1編組層を設け、最後にその第2編組層上に外層
ゴムを被覆し、比較例1の酸性流体高圧ゴムホースを得
た。
性流体高圧ゴムホース、比較例1の高圧ゴムホースにつ
いて、温度40℃、相対湿度90%の試験雰囲気で酸性
流体中に1年間浸漬し、加速劣化試験を行った。
状の有無で評価した。
了ホースを長手方向に引張り、その破断強度(kgf)
を求めたものである。
ホースはホースの膨れ不良が発生し、ホース強度も低下
した。
流体高圧ゴムホースはホース外観の以上がなく、ホース
強度も優れた結果を示した。また、ここでは示していな
いが、本発明の実施例1〜3の酸性流体高圧ゴムホース
は耐圧試験でも優れた比較例の高圧ゴムホースの2倍以
上の優れた耐圧特性を発揮した。
層ゴムとは共にゴム材料を用いたが、これはプラスチッ
ク材料の場合であっても同様である。
が流通している場合を想定したものであるが、ホース内
をアルカリ性高圧流体が流通している場合にはPHが5
〜6の接着剤を接着処理した繊維補強層を用いることに
より耐アルカリ性高圧流体ホースが得られる。
ース内を酸性流体や吸湿により酸性になる高圧流体が流
通しても補強層の浸蝕劣化が完全に抑止でき、その結果
耐圧性能や耐疲労性能が著しく向上できるものであり、
工業上有用である。
した一部縦断面正面説明図である。
Claims (5)
- 【請求項1】内層ゴムチューブ上に編組層があり、該編
組層上に外層ゴムを被覆して成る高圧ゴムホースにおい
て、前記編組層は該編組層の10gを水100mlに浸
漬したときその浸漬水のPHが9以上となるように接着
剤で含浸処理して成ることを特徴とする酸性流体用高圧
ホース。 - 【請求項2】接着剤が水分散状態でPH9以上を示すア
ルカリ性水分散型接着剤若しくは水溶性接着剤であるこ
とを特徴とする請求項1記載の酸性流体用高圧ホース。 - 【請求項3】接着剤が溶剤型接着剤若しくは無溶剤型接
着剤であることを特徴とする請求項1記載の酸性流体用
高圧ホース。 - 【請求項4】含浸処理した接着剤には水溶性高分子若し
くは低融点熱溶融性高分子でマイクロカプセル化したア
ルカリ性物質が含まれていることを特徴とする請求項1
記載の酸性流体用高圧ホース。 - 【請求項5】糸若しくは編組層にアルカリ性物質だけが
コーテイングしてあり、該アルカリ性物質コーテイング
層上に水溶性高分子接着剤若しくは多孔質高分子接着剤
を含浸処理して成ることを特徴とする酸性流体高圧ゴム
ホース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5043777A JP3070325B2 (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | 酸性流体高圧ゴムホース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5043777A JP3070325B2 (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | 酸性流体高圧ゴムホース |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06254987A true JPH06254987A (ja) | 1994-09-13 |
JP3070325B2 JP3070325B2 (ja) | 2000-07-31 |
Family
ID=12673192
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5043777A Expired - Lifetime JP3070325B2 (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | 酸性流体高圧ゴムホース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3070325B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008163488A (ja) * | 2006-12-27 | 2008-07-17 | Teijin Fibers Ltd | 耐熱ホース用補強糸およびゴムホース |
JP2009085347A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Tokai Rubber Ind Ltd | 低ガス透過性ホース及びその製造方法 |
CN111465794A (zh) * | 2017-12-08 | 2020-07-28 | 派莱福荷兰私人有限公司 | 具有拉挤成型元件的高压管材及其生产方法 |
CN112145816A (zh) * | 2020-09-22 | 2020-12-29 | 张尚斌 | 一种pvc管道加热防结冰破裂装置 |
-
1993
- 1993-03-04 JP JP5043777A patent/JP3070325B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008163488A (ja) * | 2006-12-27 | 2008-07-17 | Teijin Fibers Ltd | 耐熱ホース用補強糸およびゴムホース |
JP2009085347A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Tokai Rubber Ind Ltd | 低ガス透過性ホース及びその製造方法 |
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CN112145816A (zh) * | 2020-09-22 | 2020-12-29 | 张尚斌 | 一种pvc管道加热防结冰破裂装置 |
CN112145816B (zh) * | 2020-09-22 | 2022-01-18 | 重庆维斯顿实业有限公司 | 一种pvc管道加热防结冰破裂装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3070325B2 (ja) | 2000-07-31 |
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