JPS6395937A - ホ−ス補強用繊維材の処理剤 - Google Patents

ホ−ス補強用繊維材の処理剤

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JPS6395937A
JPS6395937A JP61242759A JP24275986A JPS6395937A JP S6395937 A JPS6395937 A JP S6395937A JP 61242759 A JP61242759 A JP 61242759A JP 24275986 A JP24275986 A JP 24275986A JP S6395937 A JPS6395937 A JP S6395937A
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JP
Japan
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hose
fiber
fibers
reinforcing
treatment
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JP61242759A
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English (en)
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Hiroyoshi Mori
浩芳 森
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Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、燃料油ホース、潤滑油ホース、エアコン用冷
媒ガスホース、化学薬品および溶剤等の流体輸送用ホー
スにおける繊維補強層構成用のホース補強用繊維材を処
理する処理剤に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、上記のような各種の流体輸送用のホースとして
は、内管ゴム層の外周に、有機繊維糸もしくは布からな
るホース補強用繊維材によって繊維補強層を密着形成し
、さらにこの繊維補強層の外周に外管ゴム層を密着形成
することにより得られたものが使われている。上記のホ
ースにおいては、繊維補強層を構成する有機繊維として
、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、ポリビニルアルコ
ール繊維、ポリプロピレン繊維等の合成繊維や綿等の天
然繊維を用い、これらの糸を編み組み(スパイラルもし
くはブレード)して、あるいは上記有機繊維を用いて得
られた布(織布もしくは不織布)をテーピングして繊維
補強層を形成している。この場合、上記有機繊維糸もし
くは布等のホース補強用繊維材に対しては、内管、外管
に対する接着性を向上させるため、レゾルシン・ホルマ
リン・ゴムラテックス(以下rRFLJと略す)溶液の
含浸処理を施し、さらに上記RFL溶液処理済のホース
補強用繊維材で構成された繊維補強層に対して、内、外
管に対する接着性を向上させるため、接着剤を施すこと
が行われている。このようにして得られたホースは、繊
維補強層が内、外管に対して良好に接着しており、各種
流体の輸送に良好な性能を発揮する。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、最近においては、上記従来の流体輸送用
ホースの性能特性を遥かに超えた性能特性を備えたホー
スの提供が望まれている。例えば、自動車用の燃料用ホ
ースでは、車の小形化、高性能化によるエンジンルーム
内の高温化に伴い、上記ホースに対して過度な熱が加わ
り、かつそれに伴いφa送ガソリンのサワーガソリン化
(ガソリンが高温で酸化されバーオキザイドを含むよう
になっているもの)が生じ、これら熱や侵食性の強いガ
ソリンに対する耐性を備えていることが望まれている。
さらに、将来の燃料事情の変化に基づき、アルコール混
合ガソリン等の溶解性の強いガソリンに対する耐性の向
上も望まれている。また、潤滑油ホースでは、エンジン
オイル、パワーステアリング等、潤滑油の液温の高温化
が生起し、それに伴い油の浸透性も大きくなることから
、熱および油に対する耐性の向上が望まれている。さら
に、カーエアコン用ホースについては、熱およびフレオ
ンガスのような冷媒ガスに対する耐性の向上に加え、酸
あるいは不凍液等がふりかかることに対する耐性の向上
も望まれている。ところが、前記従来のホースでは、こ
れらの要求特性を充分に満足させることはできない。す
なわち、従来のホースは、要求特性に合致した内、外管
の形状、材料等の選択に主眼がおかれ、繊維補強層は単
なる耐圧層としての機能のみを発揮させるという程度の
ものであり、繊維補強層に対しては何ら配慮がなされて
いないため、最近における上記苛酷な使用条件下におい
ては、内管等を透過した流体が繊維補強層を侵食し、内
、外管の劣化に先立って繊維補強層が劣化するケースが
多発して、繊維補強層の折損が惹起し、耐圧強度が低下
してホースの機能を喪失するという致命的な問題を生じ
る。
このような問題を解決するためには、上記繊維補強層を
構成するホース補強用繊維材に対してホース内を流通す
る輸送流体に侵食されず、かつ耐熱性等の特性を冨むよ
うに、その性能を向上させることが強く求められている
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、ホー
ス内を流通する輸送流体に侵食されず、かつ耐熱性等の
特性に富むようホース補強用繊維材を処理しうるホース
補強用繊維材の処理剤を提供することをその目的とする
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本発明は、下記の(A)お
よび(B)成分を含有し、さらに(C)および(D)成
分の少なくとも一方を含有する処理液からなるホース補
強用繊維材の処理剤を第1の要旨とし、 (A)レゾルシン・ホルマリン・ゴムラテックス。
(B)セラミックス粉末。
(C)エチレン尿素化合物。
(D)エポキシ変性フェノールホルムアルデヒド縮合物
下記の(E)、  (F)および(G)成分を含有する
処理液と、上記(A)、  (B)成分と(C)および
(D)成分の少なくとも一方を含有する処理法とからな
るホース補強用繊維材の処理剤を第2の要旨とする。
すなわち、本発明者は、上記ホース補強用繊維材の特性
を向上させるためには、補強用繊維材をセラミックス層
で被覆すれば良好な結果が得られると着想し、セラミッ
クス粉末を上記RFL溶液に分散含有させた。しかし、
それだけではセラミックス粉末の付着性や得られる効果
の点で不足するため、さらに上記エチレン尿素化合物、
エポキシ変性フェノールホルムアルデヒド縮合物を併用
した結果、優れた効果が得られることを見いだし本発明
に到達した。
本発明のホース補強用繊維材の処理剤は、下記の組成の
処理液(水系)として使用される。
(A)レゾルシン・ホルマリン・ゴムラテックス。
(B)セラミックス粉末。
(C)エチレン尿素化合物。
(D)エポキシ変性フェノールホルムアルデヒド縮合物
上記処理液において(A)、  (B)成分は必須成分
であり、(C)、  (D)成分はそのいずれか一方も
しくは双方が使用される。
上記(A)成分のレゾルシン・ホルマリン・ゴムラテッ
クスは、先に述べたように、一般にRFLと呼ばれてい
るものであり、レゾルシンとホルムアルデヒドとのモル
比が1:0.1〜1:8に設定されている。好ましいの
は1:0.5〜1:5であり、最も好ましいのは1:1
〜1:4の範囲内のものである。上記レゾルシン、ホル
マリンとともに用いられるゴムラテックスとしては、例
えば天然ゴムラテックス、スチレン・ブタジェンコポリ
マーラテックス、ビニルピリジン・スチレン・ブタジェ
ンターポリマーラテックス、ニトリルゴムラテックス、
クロロプレンゴムラテックス等があげられ、単独でもし
くは併用される。特に好適なのは上記ゴムラテックスの
中でもビニルピリジン・スチレン・ブタジェンターポリ
マーラテックスを単独ないしは全体の1/2量以上使用
することである。レゾルシンと上記ゴムラテックスとの
配合比率は、固形分を基準として1:1〜1:15に設
定することが行われ、好適なのは1:3〜1:12の範
囲内である。
(B)成分のセラミックス粉末は、粒径が小さい程良好
な性能を発揮し、通常0.01〜10μmの範囲のもの
が用いられ、好適なのは0.01〜1μmの範囲内のも
のである。
(C)成分のエチレン尿素化合物は、下記の一般式(1
)で表されるものである。
上記エチレン尿素化合物の代表例としては、オクタデシ
ルイソシアネー1−.ヘキサメチレンジイソシアネート
、イソホロンジイソシアネート、トリレンジイソシアネ
ート、メタキシレンジイソシアネート、ジフェニルメタ
ンジイソシアネート。
ナフチレンジイソシアネート3 トリフェニルメタント
リイソシアネート等の芳香族・脂肪族イソシアネートと
エチレンイミンとの反応生成物があげられる。好適なの
はジフェニルメタンジエチレン尿素等の芳香族エチレン
尿素化合物である。
(D)成分のエポキシ変性フェノールホルムアルデヒド
縮合物は、下記の一般式(2)で表されるものである。
上記の式(2)において、分子量1200〜1300で
エポキシ価4.0〜4.5 eq / kgの化合物を
用いることが好結果をもたらす。
上記(A)〜(D)成分からなる処理液において、(A
)成分と(C)および(D)成分の少なくとも一方との
合計固形分量は、10〜25重景%(重量「%」と略す
)になるように設定することが好適である。そして、上
記(A)成分と(C)および(D)成分の少なくとも一
方の合計量と、セラミックス粉末と、の割合は、重量基
準で、前者対後者が1:0.5〜1.5、好ましくは1
:0゜8〜1.2に設定することである。
上記処理液を用いて、上記有機繊維糸、布等からなるホ
ース補強用繊維材に対してセラミックス被覆を施すこと
は、上記処理液中に上記有機繊維糸、布等からなるホー
ス補強用繊維材を浸漬したり、もしくはノズルから噴霧
したり、またはローラとの接触によって、上記処理液を
上記ホース補強用繊維材に含浸させ乾燥すること等が行
われる。この場合の上記処理液の付着量は、固形分を基
準として全体の0.5〜10%に設定することが好適で
あり、より好ましいのは1〜5%程度である。
なお、上記処理液の処理対象となる有機繊維を主体とす
る糸、布等からなるホース補強用繊維材は、ポリエステ
ル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリビニルアル
コール繊維、ポリプロピレン繊維等の合成繊維や綿繊維
等の天然繊維を主体とする糸、布等とからなるものであ
り、繊維の種類は特に問わない。炭素繊維、ガラス繊維
、金属繊維等の無機繊維が多少混入していても差し支え
はない。ここで、主体とするとは、主体となる有機繊維
のみで糸、布等からなるホース補強用繊維材が構成され
ている場合も含める趣旨である。このように、上記ホー
ス用繊維材の主たる構成繊維は有機繊維であり、有機繊
維であれば特にその種類は問わない。しかし、ポリエス
テル繊維を使用するときに良好な効果が得られるように
なる。
特に、ポリエステル繊維を使用するときに、最も優れた
効果を得るためには、上記処理液で処理するに先立って
、下記の(E)、  (F)および(G)成分を含有す
る処理液で含浸処理し、その後、上記処理液で含浸処理
することが好適である。
(E)ポリエポキシド化合物。
(F)ブロツクドポリイソシアネート化合物。
(G)ゴムラテックス。
このように、本発明のホース補強用繊維材の処理剤とし
ては、先に述べた(A)〜(D)成分を含む処理液のみ
からなるものと、上記のように、(A)〜(D)成分を
含む処理液と、上記(E)〜(G)成分を含む処理液と
からなる2種類の処理剤が存在する。
上記(E)成分のポリエポキシド化合物は、1分子中に
少なくとも2個以上のエポキシ基を化合物100g当た
り0.2g当量以上含有する化合物のことであり、エチ
レングリコール、グリセロール、ソルビトール、ペンタ
エリスリトール、ポリエチレングリコールのような多価
アルコール類と、エピクロルヒドリンのようなハロゲン
含有エポキシド類との反応生成物や、レゾルシン5 ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)ジメチルメタン、フ工ノ
ール・ホルムアルデヒド樹脂、レゾルシン・ホルムアル
デヒド樹脂のような多価フェノール類とハロゲン含有エ
ポキシド類との反応生成物があげられ、さらに過酢酸も
しくは過酸化水素等で不飽和化合物を酸化して得られる
ポリエポキシド化合物、例えば3.4−エポキシシクロ
ヘキセンエポキシド、3,4−エポキシシクロヘキシル
メチル=3.4−エポキシシクロヘキセンカルボキシレ
ート、ビス(3,4−エポキシ−6−メチル−シクロヘ
キシルメチル)アジペート等があげられる。特に好適な
のは多価アルコールとエピクロルヒドリンとの反応生成
物である。
(F)成分のブロツクドポリイソシアネート化合物は、
ポリイソシアネート化合物とブロック化剤との付加化合
物であり、加熱によってブロック成分が遊離して活性な
ポリイソシアネート化合物を生起させるものである。上
記ポリイソシアネート化合物としては、例えばトリレン
ジイソシアネート、メタフェニレンジイソシアネート、
ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジ
イソシアネート、ポリメチレンポリフェニルイソシアネ
ート、トリフェニルメタントリイソシアネートのような
ポリイソシアネートやそれらポリイソシアネートと活性
水素原子を2個以上有する化合物、例えばトリメチロー
ルプロパン、ペンタエリスリトール等とをイソシアネー
ト基(−NGO)とヒドロキシル基(−OH)とのモル
比が1を超える割合で反応させて得られる末端イソシア
ネート基含有ポリアルキレングリコールアダクトポリイ
ソシアネート等があげられる。特に、トリレンジイソシ
アネート、ジエチルメタンジイソシアネート、ポリメチ
レンポリフェニルイソシアネートのような芳香族ポリイ
ソシアネートが好ましい。ブロック化剤としては、例え
ばフェノール、チオフェノール、クレゾール、レゾルシ
ノール等のフェノール類や、ジフェニルアミン、キシリ
ジン等の芳香族第二級アミン類、フタル酸イミド類、カ
プロラクタム等のラクタム類やその他オキシム類ならび
に酸性亜硫酸ソーダ等があげられる。
(G)成分のゴムラテックスの代表例としては、天然ゴ
ムラテックス、スチレン・ブタジェンコポリマーラテッ
クス、二l・リルゴムラテックス、クロロプレンゴムラ
テックス、ビニルピリジン・スチレン・ブタジェンター
ポリマーラテックス等があげられる。これらのゴムラテ
ックスの中でも、ビニルピリジン・スチレン・ブタジェ
ンターポリマーラテックスを単独で使用するか、全体の
1/2量以上使用すると好結果が得られる。
上記成分からなる処理液は水性液であり、各成分の配合
重量比が(E)/ ((E)+ (F))が0.05〜
0.9で、(G)/ ((E)+ (F))が0.5〜
15となるようにとなるように使用することが好ましい
。特に好適なのは(E)/ ((E)+ (F))が0
.1〜0.5で、(G)/ ((E)+(F)〕が1〜
10の範囲である。
このような成分を含む上記水性液は、上記有機繊維糸、
布等からなるホース補強用繊維材に対して固形分重量で
上記ホース補強用繊維材重量に対し1〜30%になるよ
うに含浸させることが好適であり、より好ましいのは3
〜20%である。この処理液の含浸方法は、前記(A)
〜(D)成分を含む処理液の含浸と同様にして行うこと
ができる。
このようにして、処理剤によって処理されたホース補強
用繊維材は、内管ゴム層と外管ゴム層との間に繊維補強
層を形成する。
上記内管ゴム層、外管ゴム層は、アクリロニトリル・ブ
タジェン共重合体(NBR)、その共役ジエン単位部分
の一部もしくは全部を水素化した水素化NBR,NBR
/PVC(塩化ビニル系樹脂)、フッ素ゴム(FKM)
、  クロロスルホン化ポリエチレン(CLSM)、塩
素化ポリエチレン(CPE)、クロロブレン(CR)、
エチレン・プロピレン共役ジエン共重合体(EPDM)
、イソプレン・イソブチレン共重合体(I I R) 
等のゴムやpvc、ポリアミド樹脂、ポリオレフィン樹
脂等の熱可塑性樹脂を用いて製造される。
上記のようにして、処理剤で処理されたホース補強用繊
維材を用いてホースを製造する場合は、例えばつぎのよ
うにして行われる。
(1)内管形成用の未加硫のゴム組成物を押出機から押
し出して内管を形成する。
(2)つぎに、押し出された内管上に、予め上記(A)
〜(D)成分からなる処理液中に浸漬し、乾燥処理した
セラミックス被覆の有機繊維糸(ホース補強用繊維材)
を編み組みし、上記内管の外周に繊維補強層を形成する
(3)上記繊維補強層の外周に外管形成用の未加硫のゴ
ム組成物を押し出して外管を形成する。
(4)上記内管、繊維補強層、外管からなる3層構造体
を一体加硫成形(150〜b 〜60m1n)する。(この工程で、上記有機繊維糸を
被覆していたセラミックス層が低温焼成されて加熱硬化
し、強固に有機繊維糸に結着する。)このようにして得
られたホースは、一般に自動車用のものであって、燃料
油、潤滑油ホースとして、またカーエアコン用等に好適
に使用される。
本発明のホースは、上記の方法とは異なるつぎのような
方法によっても製造することができる。
(1)内管形成用の未加硫の帯状ゴム組成物を、マンド
レル上にスパイラル状に重ね巻きして内管を形成する。
(2)上記内管上に、予め上記(E)〜(G)成分で浸
漬、乾燥処理し、さらに(A)〜(D)成分の処理液を
浸漬、乾燥処理したセラミックス被覆の有機繊維織布(
ホース補強用繊維材)を、スパイラル状に重ね巻きし、
第1補強層を形成する。
(3)上記第1補強層上に、中間ゴム層形成用の帯状の
ゴム組成物をスパイラル状に重ね巻きして第1中間ゴム
層を形成したのち、その上に鋼線を適宜のピッチでスパ
イラル状に巻回し、さらにこの鋼線の巻回層の上に、上
記第1中間層で用いたと同様の帯状ゴム組成物をスパイ
ラル状に重ね巻きして第2中間ゴム層を形成する。
(4)上記第2中間ゴム層上に、上記(2)で用いたと
同様のセラミックス被覆の有機繊維織布(ホース補強用
繊維材)を、スパイラル状に重ね巻きして第2繊維補強
層を形成する。
(511記第2繊維補強層上に、外管形成用の帯状のゴ
ム組成物を、スパイラル状に重ね巻きして外管を形成す
る。
(6)上記(1)〜(5)の工程を経て得られた積層物
を一体加硫成形(150〜180 ’CX 20〜90
m1n)、する。(この工程で、上記有機繊維織布を被
覆するセラミックス層が低温焼成され加熱硬化して、強
固に上記布に結着する。) 上記のようにして得られたホースは、繊維補強層がセラ
ミックス層で被覆されて補強されており、したがって、
輸送流体の侵食性に対して高度の抵抗力を持ち、しかも
セラミックス層自身の耐熱性によって、耐熱性にも優れ
ており全体が極めて長寿命である。したがって、最近の
苛酷な条件下における使用に充分耐えうるようになる。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明の処理剤は、(A)成分のRFL
に、(B)成分のセラミックス粉末を含有させ、さらに
(C)成分のエチレン尿素化合物および(D)成分のエ
ポキシ変性フェノールホルムアルデヒド縮合物の片方ま
たは双方を含有しているため、ホース内を流通する輸送
流体に侵食されす、かつ耐熱性等の特性に冨むようホー
ス補強用繊維材を処理しうる。そして、上記(A)〜(
D)成分含有の処理液と、(E)〜(F)成分含有の処
理液とからなる処理剤は、特に上記のような効果をポリ
エステル系ホース補強用繊維材に対して好適に発揮させ
うる。したがって、これらを用いて繊維補強層を構成し
たホース、例えば燃料油ホースにおいてはエンジンルー
ムの高温ならびにサワーガソリン等に対する高度な耐久
性を備えるようになる。すなわち、本発明の上記処理剤
によって処理されたホース補強用繊維材を使用している
ホースは、繊維補強層の性能が著しく向上しており、内
管、外管に比べて繊維補強層が早期に侵食されてホース
寿命が短くなるという事態を生じない。しかも、上記繊
維補強層においては、セラミックス被覆ホース補強用繊
維材の伸度が従来品に比べて小さくなる結果、内圧負荷
状態における径変化が抑制され繊維補強層の組織のゆる
み防止効果が得られるようになる。その結果、上記繊維
補強層がバリヤ一層として作用するようになるため、流
体の透過性が小さくホース性能の向上効果が得られるよ
うになる。これらの効果は、潤滑油輸送用、カーエアコ
ン用についても同様である。さらに、上記繊維補強層が
耐薬品等にも優れているため、薬品、溶剤等の輸送用の
ホースとしても上記と同様顕著な効果が得られるように
なる。
そのうえ、上記繊維補強層が優れた特性を備えているた
め、内、外管層の薄肉化をも実現しうるようになるので
ある。
つぎに、本発明を実施例にもとづいて詳しく説明する。
〔実施例1〕 10%の苛性ソーダ水溶液10g、28%アンモニア水
溶液30gを水250gに加え、よ(攪拌して得られた
水溶液中に、酸性触媒下で反応させて得られたレゾルシ
ン・ホルマリン初期縮合物(40重重量アセトン溶液)
60gを添加して、充分に攪拌し分散させた。他方、ビ
ニルピリジン・スチレン・ブタジェンターポリマーラテ
ックスの40%水乳化液(日木ゼオン社裂、ニツポール
251)240gおよびスチレン・ブタジェンコポリマ
ーの40%水乳化液(日本ゼオン社製、ニラポールLx
−112)100gを水200 gテ希釈した。つぎに
、この希釈液の中に、上記レゾルシン・ホルマリン初期
縮合分散液を攪拌しながら添加し、さらに37%のホル
マリン水溶液を20g添加して均一に混合した。ついで
、この混合液中に、ジフェニルメタンジエチレン尿素1
4g、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム塩の3
0%水溶液(第一工業製薬社製、ネオコールSV/−3
0)5g、水36gをボールミル中で24時間混合させ
て得られた水分散液を加えて混合する。そして、この混
合液の固形分量と同等量のセラミックス材料(シリカ粉
末を骨材とする)を加えて混合し、さらにフェノール・
ホルマリン樹脂縮合物のエポキシ化合物(チバ・ガイギ
ー社製。
ECNI 299)7.5gを予めトルエンに溶解して
おき、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム塩(第
一工業製薬社製、ネオコールP)0.1gとメチルセル
ロース0.6gを加えて溶解しておいた水28gを攪拌
しながら添加し分散したものを加えて混合し、目的とす
る(A)〜(D)成分を含む処理液をつくった。つぎに
、この処理液中にビニロン繊維糸(ホース補強用繊維材
)を連続的に通過させて処理液を含浸させ、ついで15
0℃で2分間乾燥し、つづいて250°Cで1分間熱処
理してセラミックス被覆層を形成した。この場合、処理
剤の付着量は固形分で2.5%であった。このようにし
て得られたセラミックス被覆糸を用い、従来公知の方法
に従い、内管および外管を構成しホースを製造した。す
なわち、内管形成用のゴム組成物を押出機から押し出す
ことにより内管ゴム層1 (図面参照)を形成し、この
押し出された内管ゴム層1の外周に、上記セラミックス
被覆糸を編み組みして繊維補強層2を形成し、さらにこ
の繊維補強層2の上に、外管形成用のゴム組成物を押出
機から押し出して外管ゴム層3を形成した。
〔実施例2〕 繊維補強層を構成する有機繊維糸としてポリエステル繊
維糸を用いた。それ以外は、実施例1と実質的に同様に
してホースをつくった。
〔実施例3〕 繊維補強層構成用の有機繊維糸(ホース補強用繊維材)
としてポリエステル繊維糸を用い、これに、上記実施例
1で得られた(A)〜(D)成分からなる処理剤の含浸
乾燥に先立って、つぎのような(E)〜(G)成分から
なる処理剤の含浸処理を施した。すなわち、ソルビトー
ルポリグリシジルエーテル(長潮産業社製、テナコール
EX−611)6gに、界面活性剤としてジオクチルス
ルホサクシネートナトリウム塩の30%水溶液(第一工
業製薬社製、ネオコールSW−30)4gを加え均一に
溶解した。つぎに、これを水805gに攪拌しながら加
え、上記ソルビトールポリグリシジルエーテルを水に均
一に溶解した。ついで、4.4−ジフェニルメタン・ジ
イソシアネートのフェノールブロック体(デュポン社製
、ハイレンMP)14.g、界面活性剤としてのジオク
チルスルホサクシネートナトリウム塩の30%水溶液4
gおよび水42gをボールミル中で24時間混合して得
られた分散物、ならびにビニルピリジン・スチレン・ブ
タジェンターポリマーの40%水乳化物(日本ゼオン社
製、ニラポール251FS)125gを加え均一に混合
し、(E)〜(G)成分からなる処理液をつ(つた。つ
いでこの処理液中を、ポリエステル繊維糸を通過させて
150℃で2分間乾燥し、ひき続き250°Cで1分間
熱処理し、固形分が2.2%付着するようにした。つぎ
に、これに、前記実施例1と同様、(A)〜(D)成分
からなる処理液の含浸処理を同様にして施した。それ以
外は実施例1と同様にしてホースを得た。
〔比較例1〜4〕 ホース補強用繊維糸として、ビニロン繊維糸。
ポリエステル繊維糸を用い、繊維糸の処理を未処理ない
しRFL処理を施し、これを用いた。それ以外は、実施
例1と同様にしてホースを得た。
以上の実施例および比較例で得られたホースの性能を試
験して後記の第1表に示した。
(余  白  ) 、−+cy    cv)    寸   の・川・1
)      ・川       ・1)      
・田上記の表から明らかなように、実施例の処理剤で処
理されたホース補強用繊維材を用いたホースにおいては
、繊維補強層がセラミックス被覆ホース補強用繊維材に
よって構成されているため、熱および不凍液等によって
劣化を生じることはなく、優れた耐熱および耐不凍液性
を備えている。さらに注目すべきことは、実施例の処理
剤で処理されたホース補強用繊維材を用いたホースは、
フレオンガスないしはガソリン等の流体の透過が、比較
例に比べてかなり減少していることである。これは、セ
ラミックス被覆糸の編み組み繊維補強層を有するホース
においては、先に述べたように、繊維糸の伸度が従来の
RF L処理系に比べて低下(伸度低下率が10〜30
%程度)する結果、内圧負荷状態下でのホースの径変化
が抑制され、これが編み組み層の編み目の拡大防止効果
となって現れ、流体の透過を抑制すると考えられるから
である。そのうえ、実施例の処理剤で処理されたホース
補強用繊維材を用いたホースにおいては、繊維補強層を
構成するホース補強用繊維材の表面がセラミックスで被
覆され、セラミックス粒子によって粗面状に形成されて
いるため、ホース補強用繊維材と内、外管を形成するゴ
ムとの間の投錨効果が発現され、上記繊維糸のレゾルシ
ンとホルマリン成分に基づく化学的結合力と、上記投錨
効果に基づく物理的結合力とが相俟って相互の接着力が
大幅に向上するようになる。その結果、ホースの層間接
着力が向上し、ホースを屈曲して使用させても層間剥離
するという事態を招かずホースの長寿命化が実現される
なお、上記の実施例では、流体に対する耐性として耐不
凍液性を示しているが、セラミックス自身の特性に起因
して耐化学薬品性、耐潤滑油性。
耐溶剤性等の特性についても優れた効果が発現されるこ
とが確認されている。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例の処理剤で処理されたホース補
強用繊維材を用いたホースの断面図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記の(A)および(B)成分を含有し、さらに
    (C)および(D)成分の少なくとも一方を含有する処
    理液からなるホース補強用繊維材の処理剤。 (A)レゾルシン・ホルマリン・ゴムラテックス。 (B)セラミックス粉末。 (C)エチレン尿素化合物。 (D)エポキシ変性フェノールホルムアルデヒド縮合物
  2. (2)下記の(E)、(F)および(G)成分を含有す
    る処理液と、 (E)ポリエポキシド化合物。 (F)ブロツクドポリイソシアネート化合物。 (G)ゴムラテックス。 下記の(A)および(B)成分を含有し、さらに(C)
    および(D)成分の少なくとも一方を含有する処理液と
    からなるホース補強用繊維材の処理剤。 (A)レゾルシン・ホルマリン・ゴムラテックス。 (B)セラミックス粉末。 (C)エチレン尿素化合物。 (D)エポキシ変性フェノールホルムアルデヒド縮合物
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