JPH06254888A - 積層板の製造方法及び製造装置 - Google Patents
積層板の製造方法及び製造装置Info
- Publication number
- JPH06254888A JPH06254888A JP5045595A JP4559593A JPH06254888A JP H06254888 A JPH06254888 A JP H06254888A JP 5045595 A JP5045595 A JP 5045595A JP 4559593 A JP4559593 A JP 4559593A JP H06254888 A JPH06254888 A JP H06254888A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- laminated sheet
- plate
- hot press
- press
- press plates
- Prior art date
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- Pending
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- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 積層板構成材料を加熱加圧した後冷却すると
きに生ずる歪を少なくして、この歪に原因するそり及び
寸法変化を少なくする。 【構成】 積層板構成材料１を、鏡板２で挟んでプレス
熱板３内に挿入し、加熱加圧した後、プレス熱板３内で
冷却するとき、冷却時の温度勾配が、外側から中央に行
くにしたがい低くなるようにする。積層板構成材料１を
加熱加圧するプレス熱板３に、その中央から外側に流れ
るように流路５を設ける。
きに生ずる歪を少なくして、この歪に原因するそり及び
寸法変化を少なくする。 【構成】 積層板構成材料１を、鏡板２で挟んでプレス
熱板３内に挿入し、加熱加圧した後、プレス熱板３内で
冷却するとき、冷却時の温度勾配が、外側から中央に行
くにしたがい低くなるようにする。積層板構成材料１を
加熱加圧するプレス熱板３に、その中央から外側に流れ
るように流路５を設ける。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、積層板の製造方法及び
製造装置に関する。
製造装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】積層板は、構成材料１を鏡板２で挟んで
プレス熱板３内に挿入し、クッション材４を介して加熱
加圧して製造される（図１（ｂ）参照）。電気絶縁板を
製造するときには、熱硬化性樹脂を紙やガラス繊維布な
どの基材に含浸し、樹脂を半硬化させて得られるプリプ
レグを構成材料とし、プリント回路板用積層板を製造す
るときには、プリプレグ及び銅はくを構成材料とし、多
層プリント回路板用積層板を製造するときには、内層回
路を形成した内層回路板、プリプレグ及び銅はくを構成
材料とする。
プレス熱板３内に挿入し、クッション材４を介して加熱
加圧して製造される（図１（ｂ）参照）。電気絶縁板を
製造するときには、熱硬化性樹脂を紙やガラス繊維布な
どの基材に含浸し、樹脂を半硬化させて得られるプリプ
レグを構成材料とし、プリント回路板用積層板を製造す
るときには、プリプレグ及び銅はくを構成材料とし、多
層プリント回路板用積層板を製造するときには、内層回
路を形成した内層回路板、プリプレグ及び銅はくを構成
材料とする。
【０００３】加熱加圧終了後、得られた積層板をプレス
熱板３で押さえたまま冷却して、製品の反りを防止して
いる。プレスでの加熱冷却は、プレス熱板３に設けられ
た流路に、加熱するときは蒸気又は熱水を、冷却すると
きは水を流すことによって行われるのが一般的である。
これまで、プレス熱板３に設けられた流路５は、設備設
計上単純な構造をとっており、冷却水をプレス熱板３の
外側から中央に向けて流すようになっていた。
熱板３で押さえたまま冷却して、製品の反りを防止して
いる。プレスでの加熱冷却は、プレス熱板３に設けられ
た流路に、加熱するときは蒸気又は熱水を、冷却すると
きは水を流すことによって行われるのが一般的である。
これまで、プレス熱板３に設けられた流路５は、設備設
計上単純な構造をとっており、冷却水をプレス熱板３の
外側から中央に向けて流すようになっていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】冷却水をプレス熱板３
の外側から中央に向けて流すと、温度勾配は、外から中
に向けて高くなるので、中央部が高温で膨張した状態で
あるにもかかわらず、周辺部から収縮し、積層板にひず
みを残し、その後の加工時にそり、寸法変化を生ずる要
因となっていた。本発明は、このような欠点を解消する
ことを目的とするものである。
の外側から中央に向けて流すと、温度勾配は、外から中
に向けて高くなるので、中央部が高温で膨張した状態で
あるにもかかわらず、周辺部から収縮し、積層板にひず
みを残し、その後の加工時にそり、寸法変化を生ずる要
因となっていた。本発明は、このような欠点を解消する
ことを目的とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、積層板構成材
料１を、鏡板２で挟んでプレス熱板３内に挿入し、加熱
加圧した後、プレス熱板３内で冷却する積層板の製造方
法において、冷却時の温度勾配が、外側から中央に行く
にしたがい低くなるようにしたことを特徴とする積層板
の製造方法である。
料１を、鏡板２で挟んでプレス熱板３内に挿入し、加熱
加圧した後、プレス熱板３内で冷却する積層板の製造方
法において、冷却時の温度勾配が、外側から中央に行く
にしたがい低くなるようにしたことを特徴とする積層板
の製造方法である。
【０００６】本発明製造方法は、積層板構成材料１を加
熱加圧するプレス熱板３に、その中央から外側に流れる
ように流路５を設けてなる積層板の製造装置（図１
（ａ）参照）によって実現される。
熱加圧するプレス熱板３に、その中央から外側に流れる
ように流路５を設けてなる積層板の製造装置（図１
（ａ）参照）によって実現される。
【０００７】流路５は、図１（ｃ）に示すように中央か
ら外側に向けて渦巻状にするのが理想的である。しかし
ながら、流路の加工が困難であるから、（図１（ａ）に
示す形状であってもよい。
ら外側に向けて渦巻状にするのが理想的である。しかし
ながら、流路の加工が困難であるから、（図１（ａ）に
示す形状であってもよい。
【０００８】
【作用】積層板構成材料１と鏡板２を交互に重ね合わせ
て、さらにその両側にクッション材４を介在させて加熱
加圧する積層板の多数枚成形の場合、常温から最高温度
までの約１５０℃の温度変化がある。この温度変化の際
に、熱膨張係数の違いから各材料の熱膨張量に差が生じ
ることになる。
て、さらにその両側にクッション材４を介在させて加熱
加圧する積層板の多数枚成形の場合、常温から最高温度
までの約１５０℃の温度変化がある。この温度変化の際
に、熱膨張係数の違いから各材料の熱膨張量に差が生じ
ることになる。
【０００９】これが、冷却過程において各材料が全て自
由な状態で収縮すれば問題ないが、プレス熱板３に冷却
水を通水しても通水経路が長いため、入り口と出口で
は、３〜１０℃の温度差を生ずる。このとき、冷却水を
熱板の周辺部から通水すると、積層板の周辺部から冷却
が開始されるようになり、中央部が高温で膨張した状態
にあるにも係わらず、周辺部から収縮を開始し、製品に
歪が残る。これが、そりや寸法変化の要因となる。
由な状態で収縮すれば問題ないが、プレス熱板３に冷却
水を通水しても通水経路が長いため、入り口と出口で
は、３〜１０℃の温度差を生ずる。このとき、冷却水を
熱板の周辺部から通水すると、積層板の周辺部から冷却
が開始されるようになり、中央部が高温で膨張した状態
にあるにも係わらず、周辺部から収縮を開始し、製品に
歪が残る。これが、そりや寸法変化の要因となる。
【００１０】本発明では、冷却水をプレス熱板３の中央
から通水し、中央から冷却することで、各材料の収縮が
中央部から周辺部へスムーズに移行する。その結果、歪
が残らず、そりと寸法変化を小さくすることができる。
から通水し、中央から冷却することで、各材料の収縮が
中央部から周辺部へスムーズに移行する。その結果、歪
が残らず、そりと寸法変化を小さくすることができる。
【００１１】
実施例 ガラスクロス（ＮＥＭＡ規格７６２８タイプ）を基材と
するエポキシ樹脂プリプレグを８枚重ね、その両側に厚
さ１８μｍの電解銅はくを配してステンレス鏡板ではさ
んだもの１０組をプレス一段分として銅張積層板を製造
した。使用したプレスは、図１（ａ）に示すような流路
を持ち、温度１７０℃、圧力４ＭＰａで加熱加圧した
後、プレス熱板中央から冷却水を通水して冷却した。
するエポキシ樹脂プリプレグを８枚重ね、その両側に厚
さ１８μｍの電解銅はくを配してステンレス鏡板ではさ
んだもの１０組をプレス一段分として銅張積層板を製造
した。使用したプレスは、図１（ａ）に示すような流路
を持ち、温度１７０℃、圧力４ＭＰａで加熱加圧した
後、プレス熱板中央から冷却水を通水して冷却した。
【００１２】比較例 冷却水がプレス熱板の周辺部から通水される構造をもつ
プレスを使用した以外は、実施例と同じ条件で銅張積層
板を製造した。
プレスを使用した以外は、実施例と同じ条件で銅張積層
板を製造した。
【００１３】得られた銅張積層板について、３３０ｍｍ
×２５０ｍｍの試料を作り、そり及び寸法変化を調べ
た。その測定結果を表１に示す。寸法変化は、ＪＩＳ
Ｃ ６４８１に規定する方法に従い、測定した。
×２５０ｍｍの試料を作り、そり及び寸法変化を調べ
た。その測定結果を表１に示す。寸法変化は、ＪＩＳ
Ｃ ６４８１に規定する方法に従い、測定した。
【００１４】
【表１】 注） 寸法変化の（＋）は膨張、（−）は収縮を示す。
【００１５】
【発明の効果】積層板の中央部から冷却を開始するプレ
ス設備を使用することによって、ひずみの残留を防ぎ、
そりと寸法変化を少なくできる。
ス設備を使用することによって、ひずみの残留を防ぎ、
そりと寸法変化を少なくできる。
【図１】本発明の一実施例を示し、（ａ）及び（ｃ）は
流路の一例を示す平面図であり、（ｂ）はプレスのの概
略図である。
流路の一例を示す平面図であり、（ｂ）はプレスのの概
略図である。
１ 積層板構成材料 ２ 鏡板 ３ プレス熱板 ４ クッション材 ５ 流路
Claims (2)
- 【請求項１】 積層板構成材料を、鏡板で挟んでプレス
熱板内に挿入し、加熱加圧した後、プレス熱板内で冷却
する積層板の製造方法において、冷却時の温度勾配が、
外側から中央に行くにしたがい低くなるようにしたこと
を特徴とする積層板の製造方法。 - 【請求項２】 積層板構成材料を加熱加圧するプレス熱
板に、その中央から外側に流れるように流路を設けてな
る積層板の製造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5045595A JPH06254888A (ja) | 1993-03-08 | 1993-03-08 | 積層板の製造方法及び製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5045595A JPH06254888A (ja) | 1993-03-08 | 1993-03-08 | 積層板の製造方法及び製造装置 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001309636A Division JP2002172639A (ja) | 2001-10-05 | 2001-10-05 | 積層板の製造方法及び製造装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06254888A true JPH06254888A (ja) | 1994-09-13 |
Family
ID=12723711
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5045595A Pending JPH06254888A (ja) | 1993-03-08 | 1993-03-08 | 積層板の製造方法及び製造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06254888A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009021271A (ja) * | 2007-07-10 | 2009-01-29 | Nippon Mektron Ltd | プリント配線板の貼付装置および貼付方法 |
-
1993
- 1993-03-08 JP JP5045595A patent/JPH06254888A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009021271A (ja) * | 2007-07-10 | 2009-01-29 | Nippon Mektron Ltd | プリント配線板の貼付装置および貼付方法 |
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