JPH0625486Y2 - テレスコピック型円形スチ−ルフオ−ムのインバ−トフオ−ム巻揚装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 （産業上の利用分野） この考案は、テレスコピック型円形スチールフオームの
インバートフオームを脱枠し、任意の位置において巻揚
げ、たたみ込み可能に形成したインバート巻揚装置に関
するものである。

（従来の技術） 従来、インバートフオームの巻揚装置は、固定された位
置においてのみ巻揚可能に形成されていたため、コンク
リート打設工事において作業性が悪かった。

（考案の解決しようとする問題点） この考案は、上述の事情にかんがみて、インバートフオ
ームを脱枠し、任意の位置において巻揚げ、たたみ込み
可能に形成したインバートフオーム巻揚装置を得ようと
するものである。

〔考案の構成〕

（問題点を解決するための手段） この考案は、上述の目的を達成するため、テレスコピッ
ク型円形スチールフオームに装設されるガントリーのラ
ンウエイＲに架設されるインバートトロリー装置におい
て、インバートフオームの脱枠機構とカーブ施工時に対
応される横送り機構を具設してなるインバート吊上げ駆
動装置をトロリービームの前後部に吊設し、その中央部
に脱枠されたインバートフオームを任意の位置において
巻揚げ、たたみ込み可能に装設したチェーンの下端をイ
ンバートフオームの両側にそれぞれ係止した上、巻揚中
心線において走行方向に並設したチェーンホイルにそれ
ぞれ巻き込みながら巻揚げてインバートフオームのたた
み込みができるチェーンホイルに直結したインバート巻
揚装置を装架したテレスコピック型円形スチールフオー
ムのインバートフオーム巻揚装置である。

（作用） この考案の作用を実施例の図面を参照しながら以下説明
する。

テレスコピック型円形スチールフオームＦによるコンク
リート打設において、インバートフオームＩＮを脱枠す
る場合、第１１図および第１４図に示すように、円形ス
チールフオームＦ内を走行自在のガントリーＧのランウ
エイＲに架設され自走自在のインバートトロリー装置２
の前後部に吊設されているインバート吊上げ油圧シリン
ダー３の結合ロッド２１を第５図および第９図に示すよ
うに、左右のインバートフオームＩＮの中心支点２２に
ピン止めした上、ソレノイドバルブＳを操作して矢印Ｚ
のように吊上げることによってインバートフオームＩＮ
を第９図（ロ）図に示すように、容易に打設コンクリー
トから脱枠させることができる。また、円形スチールフ
オームＦにカーブライナーを挟設したカーブ施工時にお
いても直線移動するインバートトロリー装置２に吊設さ
れた吊上げ油圧シリンダー３の横送り機構として第９図
（ロ）に示す矢印Ｙのように、トロリーフレーム２５に
設けた取付軸２４に枢着した油圧シリンダー３の基端部
２３を軸方向に移動可能に形成されているので容易に対
応できる。

つぎに、インバートフオームＩＮを第１３図に示すよう
に、巻揚げ、たたみ込みたい場合は、第５図、第１０図
（イ）図に示すように、インバートトロリー装置２に装
設されているインバート巻揚装置４の巻揚げチェーン８
の下端を左右のインバートフオームＩＮにフック１９を
介して係止し、任意の位置に吊上げられたインバートフ
オームＩＮを、さらにチェーン８をチェーンホイル１５
に巻き込みチェーン８の上端側を懸垂させながら、第１
０図（ロ）図に示すように、たたみ込むことができるの
で、作業性を格段と改善できる作用効果は大きい。

（実施例） この考案の実施例を以下図面に基づいて説明する。

第１図、第２図に示すこの考案のインバートフオーム巻
揚装置１は、インバートトロリー装置２の前後両部に吊
設されるインバート吊上げ油圧シリンダー３と中間部に
装設されたインバート巻揚装置４とからなるものであ
る。インバートトロリー装置２は、第３図、第４図に示
されるガントリーＧの中心線ＸＸに構設されたＩ形桁か
らなるランウエイＲに架設される２ケのプレーントロリ
ー５と１ケのギヤードトロリー６を着設して円形スチー
ルフオームＦ内に第１１図に示すように、装設され自走
自在に形成され、トロリービームの前後部にインバート
吊上げ油圧シリンダー３、中央部にインバート巻揚装置
４を装設すると共に、ソレノイドバルブＳを装着して第
１４図に示す巻揚操作用ペンダントスイッチＯに連携さ
せる。上述のインバート巻揚装置４および吊上げ油圧シ
リンダー３は第５図に示すように、インバートフオーム
ＩＮにそれぞれチェーン８を介して係止およびピン９で
止着され、インバートフオームＩＮを吊上げ、たたみ込
み自在に形成する。第６図〜第８図は、チェーンの巻揚
駆動を行うインバート巻揚装置４の本体を示すもので、
電動または油圧モーターＵに直結のスパーピニオン１０
に噛合される中間スパーギヤー１１と同軸上にスパーギ
ヤー１２を設け、これと同じスパーギヤー１２を噛合状
態で並設してフレーム１３に軸着した軸１４にチェーン
ホイル１５を枢着し、スパーギヤー１２の側部において
螺設して互いに対向する方向に回転させて巻装したチェ
ーン８を巻き込みながら、チェーン８の上端部をフレー
ムの継ぎ材１６に嵌挿したカラー１７に固定させ、巻き
込んだチェーン８を第１０図（ロ）図に示すように、懸
垂させる。

なお、中間スパーギヤー１１はチェーンホイル１５に直
結するスパーギヤー１２にスプリングピン１８止めされ
駆動される。チェーン８の下端部に設けたフック１９を
インバートフオームＩＮの係止ピン２０に係止させ、第
１０図（イ）図に示すように、開閉自在にチェーン止め
される。

また、吊上げ用油圧シリンダー３の結合ロッド２１の下
端部はインバートフオームの中心支点２２に第１０図
（イ）図に示すようピン止めされて矢印Ｚのように昇降
自在に形成され、また油圧シリンダー３の基端部２３を
横方向に矢印Ｙのように、駆動可能に取付軸２４をトロ
リーフレーム２５の取付幅一杯に形成し軸着させる。

第１１図、第１２図は、このテレスコピック型円形スチ
ールフオームＦをコンクリート打設のため装設したレイ
アウトを示すもので、インバートフオームＩＮはその一
部として円形スチールフオームＦ４組からなる打設スパ
ンに亘り装設され、第１３図に示す中心線ＸＸに対して
左側に示す断面において打設のためセットされたスチー
ルフオームを右側に示す断面において想像線で示すよう
に、脱枠し巻揚げ、たたみ込み状態とし、ガントリーＧ
自体も降下状態とした円形スチールフオームＦである。

第１４図は、ガントリーＧの架台のランウエイＲに装設
されたインバートフオーム巻揚装置１を示すもので、フ
オームリフト用シリンダーＬを内装したガントリーＧの
門形架台に装設さた油圧タンクＨとは反対側に設けたマ
ニュアルバルブＭを介してインバートトロリー装置２に
装架したソレノイドバルブＳに油圧配管し、インバート
吊上げ油圧シリンダー３およびインバート巻揚装置４の
昇降作用を行わせ、インバートフオームＩＮを装脱させ
ることができる。

なお、門形架台には隣接した片持架台Ｃには側フオーム
用シリンダーＡが吊設され、側部のスチールフオームＦ
を引寄せることができる。

〔考案の効果〕

この考案は、上述の構成を有するので、以下の利点があ
る。

（１）インバートフオームを脱枠し、任意の位置におい
て巻揚げ、たたみ込みができるので、テレスコピック型
円形スチールフオームによるコンクリート打設における
作業性を格段と改善できること。

（２）インバート吊上げ駆動装置に脱枠機構とカーブ施
工時に対応される横送り機構を設けてあるので、インバ
ート巻揚装置と相まって作用効果をさらに高めることが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこのコンクリートのテレスコピック型円形スチ
ールフオームのインバートフオーム巻揚装置の実施例を
設けたインバートトロリー装置の組立説明図（正面
図）、第２図は同じく（平面図）、第３図は中心線ＸＸ
の左側に第４図に示すガントリー架台の部分組立のＡ矢
視架台の部分組立説明図（側面図）、右側に同じくＢ矢
視架台の部分組立説明図（側面図）、第４図は第３図の
Ｃ矢視架台の部分組立説明図（正面図）、第５図はイン
バートフオーム巻揚装置のインバートフオーム取付状態
部分説明図（正面図）、第６図はインバート巻揚装置部
分断面組立説明図（正面図）、第７図は同じく（平面
図）、第８図は同じく（側面図）、第９図はインバート
フオーム脱枠機構および横送り機構作用説明図、（イ）
図は取付状態、（ロ）図は脱枠状態を示す（正面図）、
第１０図はインバート巻揚装置の巻揚作用説明図、
（イ）は取付状態、（ロ）図は巻揚げ、たたみ込み状態
を示す（正面図）、第１１図はテレスコピック型円形ス
チールフオームの装設配置説明図（正面図）、第１２図
は同上（平面図）、第１３図は同上断面説明図、中心線
ＸＸの左側に円形スチールフオーム取付状態、右側には
同じく巻揚げ状態（想像線）を示す（断面図）、第１４
図はインバートフオーム巻揚げ装置の架台に装設状態全
体説明図（斜視図）である。 （主要部分の符号の説明） １……テレスコピック型円形スチールフオームのインバ
ートフオーム巻揚装置 ２……インバートトロリー装置 ３……インバート吊上げ油圧シリンダー ４……インバート巻揚装置 ８……チェーン １５……チェーンホイル Ｆ……円形スチールフオーム ＩＮ……インバートフオーム

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】テレスコピック型円形スチールフオームＦ
   に装設されるインバートトロリー装置２において、イン
   バートフオームＩＮの脱枠機構とカーブ施工時に対応さ
   れる横送り機構を設けたインバート吊上げ油圧シリンダ
   ー３を吊設すると共に、脱枠したインバートフオームＩ
   Ｎを任意の位置において巻揚げたたみ込み可能に装設し
   たチェーン８を巻き込むチェーンホイル１５を並設した
   インバート巻揚装置４を装架してなることを特徴とする
   テレスコピック型円形スチールフオームのインバートフ
   オーム巻揚装置。