JPH0625431B2 - 女子用トイレの洗浄装置 - Google Patents
女子用トイレの洗浄装置Info
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- JPH0625431B2 JPH0625431B2 JP63050109A JP5010988A JPH0625431B2 JP H0625431 B2 JPH0625431 B2 JP H0625431B2 JP 63050109 A JP63050109 A JP 63050109A JP 5010988 A JP5010988 A JP 5010988A JP H0625431 B2 JPH0625431 B2 JP H0625431B2
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- valve
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、女性が小便時に行為音を消すために使用する
擬音洗浄の洗浄水量を少なくすると共に、小便か又は大
便かを判断してその流量を変え、節水するようにした女
子用トイレの洗浄装置に関するものである。
擬音洗浄の洗浄水量を少なくすると共に、小便か又は大
便かを判断してその流量を変え、節水するようにした女
子用トイレの洗浄装置に関するものである。
女性は、小便の行為音を消すために洗浄水を流しながら
用を足すのが普通である。そして、トイレットペーパー
(以下は、ペーパーという)の使用後に、もう一回洗浄
水を流し、少なくとも二回の洗浄を行うのが一般的であ
る。このため、無駄な洗浄水の使用量が増加するという
問題があった。
用を足すのが普通である。そして、トイレットペーパー
(以下は、ペーパーという)の使用後に、もう一回洗浄
水を流し、少なくとも二回の洗浄を行うのが一般的であ
る。このため、無駄な洗浄水の使用量が増加するという
問題があった。
一方、便器の洗浄機構には、小便用と大便用の二形態を
持ち、小便時には小流量の洗浄水を流し、大便時には大
流量の洗浄水を流すものがある。このような洗浄機構に
おいて、女性は小用であるにも拘わらず、操作レバーを
大便側へ操作して大流量の洗浄水を流し、洗浄水の流れ
ている時間を長くしてその間に小便を済ませるようにす
ることも多く、これまた無駄な洗浄水の使用量が増える
という欠点があった。
持ち、小便時には小流量の洗浄水を流し、大便時には大
流量の洗浄水を流すものがある。このような洗浄機構に
おいて、女性は小用であるにも拘わらず、操作レバーを
大便側へ操作して大流量の洗浄水を流し、洗浄水の流れ
ている時間を長くしてその間に小便を済ませるようにす
ることも多く、これまた無駄な洗浄水の使用量が増える
という欠点があった。
前記問題点を解決するものとして、入室時点から吐水弁
を操作した時点までの経過時間の長短により、小用のた
めの洗浄か若しくは大便用のための洗浄かを判断し、洗
浄水と吐出量を切り換えるようにした女子用水洗便所の
節水装置(特開昭60-233240 号)が公知である。これ
は、第6図に示す通りである。
を操作した時点までの経過時間の長短により、小用のた
めの洗浄か若しくは大便用のための洗浄かを判断し、洗
浄水と吐出量を切り換えるようにした女子用水洗便所の
節水装置(特開昭60-233240 号)が公知である。これ
は、第6図に示す通りである。
この従来装置は、電磁式の吐水弁1を吐水スイッチ2か
らの信号で開とし、洗浄水の吐出を開始している。そし
て、吐水弁1を閉とするためのリセット信号の出力タイ
ミングを、入室時点から吐水スイッチ2を操作した時点
までの経過時間tの長短により決定するようにしてい
る。
らの信号で開とし、洗浄水の吐出を開始している。そし
て、吐水弁1を閉とするためのリセット信号の出力タイ
ミングを、入室時点から吐水スイッチ2を操作した時点
までの経過時間tの長短により決定するようにしてい
る。
前記経過時間tは、ドアスイッチ3により入室の時点を
検知し、この時点から吐水スイッチ2を操作した時点ま
での時間を検知することで計測している。
検知し、この時点から吐水スイッチ2を操作した時点ま
での時間を検知することで計測している。
そして、タイマー4において、前記経過時間tと設定時
間Tとを比較することで、吐水スイッチ2の操作が小用
のための洗浄か若しくは大便用のための洗浄かを判断し
ている。経過時間tと設定時間Tとの関係が、t≧Tで
あれば大便用の洗浄と判断し、メモリ5を介してゲート
6へ“H”レベル信号を出力している。ゲート6は、フ
ロートスイッチ7と、前記メモリ5からの出力信号とが
共に“H”レベルである場合に、OR素子8を介してメモ
リ9をリセットし、吐水弁1を閉にする。また経過時間
tと設定時間Tとの関係が、t<Tであれば小用のため
の洗浄と判断し、ゲート10へ“H”レベル信号を出力し
ている。ゲート10は、フロートスイッチ11と前記タイマ
ー4からの出力信号とが共に“H”レベルである場合、
OR素子8を介してメモリ9をリセットし、吐水弁1を閉
にする。
間Tとを比較することで、吐水スイッチ2の操作が小用
のための洗浄か若しくは大便用のための洗浄かを判断し
ている。経過時間tと設定時間Tとの関係が、t≧Tで
あれば大便用の洗浄と判断し、メモリ5を介してゲート
6へ“H”レベル信号を出力している。ゲート6は、フ
ロートスイッチ7と、前記メモリ5からの出力信号とが
共に“H”レベルである場合に、OR素子8を介してメモ
リ9をリセットし、吐水弁1を閉にする。また経過時間
tと設定時間Tとの関係が、t<Tであれば小用のため
の洗浄と判断し、ゲート10へ“H”レベル信号を出力し
ている。ゲート10は、フロートスイッチ11と前記タイマ
ー4からの出力信号とが共に“H”レベルである場合、
OR素子8を介してメモリ9をリセットし、吐水弁1を閉
にする。
前記フロートスイッチ7及び11は、第7図に示すよう
に、パイプ12及び13に案内されるフロート14,15 と、パ
イプ12及び13の内方下部に取り付けられたリードスイッ
チ16,17とよりなる。従って、経過時間tと設定時間T
との関係がt≧Tである場合に、吐水弁1が閉塞される
のは、フロートスイッチ7が作動したときであるため、
洗浄水量はタンク内水位のL分となる。また経過時間t
と設定時間Tとの関係がt<Tの場合の使用洗浄水量
は、タンク内水位のl分となる。つまり、入室時点から
吐水スイッチ2を操作するまでの経過時間tが設定時間
Tと等しいか若しくはTより長い場合は、大便用のため
の洗浄とみなし、多くの洗浄水を吐出している。また前
記経過時間tが設定時間Tより短い場合は、小用のため
の洗浄とみなし、少ない洗浄水量としている。
に、パイプ12及び13に案内されるフロート14,15 と、パ
イプ12及び13の内方下部に取り付けられたリードスイッ
チ16,17とよりなる。従って、経過時間tと設定時間T
との関係がt≧Tである場合に、吐水弁1が閉塞される
のは、フロートスイッチ7が作動したときであるため、
洗浄水量はタンク内水位のL分となる。また経過時間t
と設定時間Tとの関係がt<Tの場合の使用洗浄水量
は、タンク内水位のl分となる。つまり、入室時点から
吐水スイッチ2を操作するまでの経過時間tが設定時間
Tと等しいか若しくはTより長い場合は、大便用のため
の洗浄とみなし、多くの洗浄水を吐出している。また前
記経過時間tが設定時間Tより短い場合は、小用のため
の洗浄とみなし、少ない洗浄水量としている。
ところで、前記従来装置における小用のための洗浄で
は、小用を済ませた後に、すぐに吐水スイッチ2を操作
する場合は小流量の洗浄水を流すことが可能である。と
ころが、小用を済ませた後に身繕いをしたりする等して
用便後から所定時間経過後に吐水スイッチ2を操作した
場合は、小用であるにも拘わらず、大便用の洗浄とな
り、無駄な洗浄水が流れるという欠点があった。すなわ
ち、このような場合は、本来の目的を達成することがで
きなかった。
は、小用を済ませた後に、すぐに吐水スイッチ2を操作
する場合は小流量の洗浄水を流すことが可能である。と
ころが、小用を済ませた後に身繕いをしたりする等して
用便後から所定時間経過後に吐水スイッチ2を操作した
場合は、小用であるにも拘わらず、大便用の洗浄とな
り、無駄な洗浄水が流れるという欠点があった。すなわ
ち、このような場合は、本来の目的を達成することがで
きなかった。
本発明は従来の前記問題点を鑑みてこれを改良除去した
ものであって、女性が小用を足す場合には、必ずペーパ
ーを使用することに着目し、人体を検知した時点からペ
ーパーを使用するまでの時間により、小便及び擬音発生
のための洗浄か若しくは大便のための洗浄かを判断し、
洗浄水量を変えて節水するようにした女子用トイレの手
動洗浄装置を抵抗せんとするものである。
ものであって、女性が小用を足す場合には、必ずペーパ
ーを使用することに着目し、人体を検知した時点からペ
ーパーを使用するまでの時間により、小便及び擬音発生
のための洗浄か若しくは大便のための洗浄かを判断し、
洗浄水量を変えて節水するようにした女子用トイレの手
動洗浄装置を抵抗せんとするものである。
而して、前記問題点を解決するために本発明が採用した
手段は、便器への洗浄水の供給を制御するフラッシュバ
ルブと、ペーパーの使用の有無を検知するペーパー使用
検出器と、便器使用者の有無を検出する人体検出器と、
ペーパーの使用が人体を検出してから設定された時間か
時間経過後かを判断する判断回路とより成り、前記フラ
ッシュバルブは主弁の弁室にソレノイドによって突出退
入して主弁のストロークを変更するスプールを有してお
り、前記ソレノイドは判断回路の出力信号に応じてON,
OFF 制御されることを特徴とする女子用トイレの洗浄装
置である。
手段は、便器への洗浄水の供給を制御するフラッシュバ
ルブと、ペーパーの使用の有無を検知するペーパー使用
検出器と、便器使用者の有無を検出する人体検出器と、
ペーパーの使用が人体を検出してから設定された時間か
時間経過後かを判断する判断回路とより成り、前記フラ
ッシュバルブは主弁の弁室にソレノイドによって突出退
入して主弁のストロークを変更するスプールを有してお
り、前記ソレノイドは判断回路の出力信号に応じてON,
OFF 制御されることを特徴とする女子用トイレの洗浄装
置である。
ペーパーの使用が人体を検知してから設定時間内であ
り、然る後にフラッシュバルブを操作した場合は、小便
のための洗浄か擬音発生のための洗浄とみなし、小流量
の洗浄水を吐水する。
り、然る後にフラッシュバルブを操作した場合は、小便
のための洗浄か擬音発生のための洗浄とみなし、小流量
の洗浄水を吐水する。
またペーパーの使用が人体を検知してから設定時間経過
後であり、然る後にフラッシュバルブを操作した場合
は、大便のための洗浄とみなし、大流量の洗浄水を吐出
する。
後であり、然る後にフラッシュバルブを操作した場合
は、大便のための洗浄とみなし、大流量の洗浄水を吐出
する。
これは、女性が小用をする場合は、必ずペーパーを使用
することに着目したものであり、また小用の場合の人体
検知からペーパーを使用するまでの時間は極めて短く、
大便の場合の人体検知からペーパーを使用するまでの時
間は比較的に長く、これを検知することで小用及び擬音
発生のための洗浄か又は大便のための洗浄かを正確に判
断することが可能であることに着目したものである。
することに着目したものであり、また小用の場合の人体
検知からペーパーを使用するまでの時間は極めて短く、
大便の場合の人体検知からペーパーを使用するまでの時
間は比較的に長く、これを検知することで小用及び擬音
発生のための洗浄か又は大便のための洗浄かを正確に判
断することが可能であることに着目したものである。
小流量と大流量との切り換え(放水量)は、フラッシュ
バルブの主弁のストロークを弁室ヘソレノイドによって
突出退入するスプールをON,OFF 制御して変更すること
で行っている。
バルブの主弁のストロークを弁室ヘソレノイドによって
突出退入するスプールをON,OFF 制御して変更すること
で行っている。
以下に、本発明の構成を、図面に示す実施例に基づいて
説明すると次の通りである。
説明すると次の通りである。
第1図は本発明の一実施例に係るブロック図、第2図は
そのフラッシュバルブの縦断面図である。同図に示す如
く、この実施例の洗浄装置は、ドアスイッチや光電スイ
ッチ又は荷重スイッチ等により人体を検知する人体検出
器20と、ペーパー(第3図及び第4図参照)21の使用の
有無を検知するペーパー使用検出器22と、便器への洗浄
水の供給を制御するフラッシュバルブ23と、該フラッシ
ュバルブ23に大流量か若しくは小流量のいずれかの洗浄
水を吐出するよう指示を与える判断回路24とよりなる。
そのフラッシュバルブの縦断面図である。同図に示す如
く、この実施例の洗浄装置は、ドアスイッチや光電スイ
ッチ又は荷重スイッチ等により人体を検知する人体検出
器20と、ペーパー(第3図及び第4図参照)21の使用の
有無を検知するペーパー使用検出器22と、便器への洗浄
水の供給を制御するフラッシュバルブ23と、該フラッシ
ュバルブ23に大流量か若しくは小流量のいずれかの洗浄
水を吐出するよう指示を与える判断回路24とよりなる。
而して、この実施例における判断回路24は、タイマー25
とラッチ回路26とよりなる。タイマー25は、人体検出器
20からの出力信号aが“H”レベルになった時点から設
定時間t1をタイムカウントするものである。またラッ
チ回路26は、設定時間t1体にペーパー使用検出器22か
らの出力信号cが“H”レベルになった場合には“H”
レベル出力を継続して維持し、また設定時間t1の経過
後に出力信号cが“H”レベルになつた場合には“L”
レベル出力をするものである。
とラッチ回路26とよりなる。タイマー25は、人体検出器
20からの出力信号aが“H”レベルになった時点から設
定時間t1をタイムカウントするものである。またラッ
チ回路26は、設定時間t1体にペーパー使用検出器22か
らの出力信号cが“H”レベルになった場合には“H”
レベル出力を継続して維持し、また設定時間t1の経過
後に出力信号cが“H”レベルになつた場合には“L”
レベル出力をするものである。
ペーパー使用検出器22は、ペーパー21が所定速度以上で
引き出された場合にのみ、“H”レベル出力するように
設定されており、その具体的な構成は、例えば第3図及
び第4図に示す通りであり、またその電気回路は第5図
に示す通りである。第3図に示すペーパー使用検出器22
は、ホール素子30と、スプリング31によつてペーパー21
に圧接されたローラ32とを有し、ローラ32の外周面一部
には磁石33が埋設されている。そして、ホール素子30を
ローラ32の軸に対して所定位置に取り付けている。また
第4図に示すペーパー使用検出器22は、ローラ32を弾性
支持棒34でペーパー21に圧接している。その他の基本的
な構成は第3図に示すペーパー使用検出器22と同じであ
る。
引き出された場合にのみ、“H”レベル出力するように
設定されており、その具体的な構成は、例えば第3図及
び第4図に示す通りであり、またその電気回路は第5図
に示す通りである。第3図に示すペーパー使用検出器22
は、ホール素子30と、スプリング31によつてペーパー21
に圧接されたローラ32とを有し、ローラ32の外周面一部
には磁石33が埋設されている。そして、ホール素子30を
ローラ32の軸に対して所定位置に取り付けている。また
第4図に示すペーパー使用検出器22は、ローラ32を弾性
支持棒34でペーパー21に圧接している。その他の基本的
な構成は第3図に示すペーパー使用検出器22と同じであ
る。
而して、ペーパー21が使用によつて回転するとローラ32
が回転し、その外周面一部に埋設された磁石33が、ホー
ル素子30の前を複数回通過することになる。ホール素子
30は、素子面の磁界の変化を電圧の変化として出力す
る。そのため、第5図に示すように、ホール素子30から
の出力電圧を、比較器35で定電圧と比較することによ
り、比較器35からの出力はペーパー21の引き出し速度に
応じたある周波数を持った矩形波となる。この矩形波を
F−V変換器36で周波数−電圧変換することにより、変
換器36の出力は、周波数に比例した電圧出力となる。こ
の電圧出力を比較器37で定電圧と比較することにより、
ペーパー使用検出器22からの出力は、ペーパー21がある
速度以上で引き出された時のみ、“H”レベルとなる。
が回転し、その外周面一部に埋設された磁石33が、ホー
ル素子30の前を複数回通過することになる。ホール素子
30は、素子面の磁界の変化を電圧の変化として出力す
る。そのため、第5図に示すように、ホール素子30から
の出力電圧を、比較器35で定電圧と比較することによ
り、比較器35からの出力はペーパー21の引き出し速度に
応じたある周波数を持った矩形波となる。この矩形波を
F−V変換器36で周波数−電圧変換することにより、変
換器36の出力は、周波数に比例した電圧出力となる。こ
の電圧出力を比較器37で定電圧と比較することにより、
ペーパー使用検出器22からの出力は、ペーパー21がある
速度以上で引き出された時のみ、“H”レベルとなる。
一方、フラッシュバルブ23は、第2図の縦断面図に示す
通りであり、ハンドル38を傾斜させると、スピンドル39
が前進し、副弁40を開状態にする。そのため、弁室41が
二次側(大気側)に連通し、内部の水がポート42から流
出する。これにより、弁室41内の圧力が低下し、主弁43
が弁座44から離れ、洗浄水の供給口45が開となって便器
側へ洗浄水が供給される。そして、主弁43の小孔46から
前記弁室41へ洗浄水が供給され、弁室41の圧力が次第に
回復し、主弁43は弁座44に向かって降下を始めるように
なる。やがて、主弁43は弁座44へ着座し、供給口45を閉
塞して便器への洗浄水の供給を停止する。ところで、洗
浄水の吐出量は、主弁43が離座してから再び着座するま
でのフラッシュ時間によって決定され、これは主弁43の
上昇距離によって規定される。この実施例では、弁室41
の側面部にコイル47によってスプール48が突出退入する
ソレノイド49を取り付け、主弁43の上昇距離を決定する
ようにしている。
通りであり、ハンドル38を傾斜させると、スピンドル39
が前進し、副弁40を開状態にする。そのため、弁室41が
二次側(大気側)に連通し、内部の水がポート42から流
出する。これにより、弁室41内の圧力が低下し、主弁43
が弁座44から離れ、洗浄水の供給口45が開となって便器
側へ洗浄水が供給される。そして、主弁43の小孔46から
前記弁室41へ洗浄水が供給され、弁室41の圧力が次第に
回復し、主弁43は弁座44に向かって降下を始めるように
なる。やがて、主弁43は弁座44へ着座し、供給口45を閉
塞して便器への洗浄水の供給を停止する。ところで、洗
浄水の吐出量は、主弁43が離座してから再び着座するま
でのフラッシュ時間によって決定され、これは主弁43の
上昇距離によって規定される。この実施例では、弁室41
の側面部にコイル47によってスプール48が突出退入する
ソレノイド49を取り付け、主弁43の上昇距離を決定する
ようにしている。
次に、上述の如く構成された洗浄装置の動作態様を説明
する。
する。
今、小用のために女性が便器を使用する場合を仮定す
る。女性の使用者がトイレ室へ入室するか又は便座へ座
着すると、これを光電式又は荷重式等の人体検出器20が
検知する。そのため、その出力信号aが“H”レベルと
なり、ラッチ回路26はこの信号aを受けてON動作可能状
態となる。またタイマー25は、前記信号aが“H”レベ
ルとなった時点から設定時間t1のタイムカウントを開
始する。そして、この設定された時間t1内におけるラ
ッチ回路26の出力信号dは、ペーパー使用検出器22の出
力信号cとは無関係に“H”レベル出力するように設定
されており、ソレノイド49を励磁(ON動作)させてスプ
ール48の先端を弁室41内へ突出させている。従って、前
記設定時間t1内に、使用者が擬音洗浄のためにフラッ
シュバルブ23のハンドル38を操作したとしても、主弁43
は前記スプール48の位置までしか上昇せず、小流量の擬
音洗浄が行なわれる。
る。女性の使用者がトイレ室へ入室するか又は便座へ座
着すると、これを光電式又は荷重式等の人体検出器20が
検知する。そのため、その出力信号aが“H”レベルと
なり、ラッチ回路26はこの信号aを受けてON動作可能状
態となる。またタイマー25は、前記信号aが“H”レベ
ルとなった時点から設定時間t1のタイムカウントを開
始する。そして、この設定された時間t1内におけるラ
ッチ回路26の出力信号dは、ペーパー使用検出器22の出
力信号cとは無関係に“H”レベル出力するように設定
されており、ソレノイド49を励磁(ON動作)させてスプ
ール48の先端を弁室41内へ突出させている。従って、前
記設定時間t1内に、使用者が擬音洗浄のためにフラッ
シュバルブ23のハンドル38を操作したとしても、主弁43
は前記スプール48の位置までしか上昇せず、小流量の擬
音洗浄が行なわれる。
そして、小便を終え、ペーパー21を使用すると、ペーパ
ー使用検出器22からの信号cが“H”レベルとなる。通
常、トイレ室内への入室等により人体が検知された時点
から、小便を終え、ペーパー21を使用するまでの時間
は、比較的短い。この実施例では、前記設定時間t
1は、この小便を終えてペーパー21を使用するまでの平
均的な時間よりも長く設定されている。そのため、小用
後にペーパー21を使用したとしても、ラッチ回路26から
出力される信号dは依然として“H”レベルのままであ
り、ソレノイド49はスプール48を突出状態に維持してい
る。従って、このような状態でフラッシュバルブ23のハ
ンドル38を操作したとしても、前述の擬音洗浄の場合と
同じように、主弁43の上昇ストロークは短く、便器側へ
は小流量の洗浄水しか供給されない。
ー使用検出器22からの信号cが“H”レベルとなる。通
常、トイレ室内への入室等により人体が検知された時点
から、小便を終え、ペーパー21を使用するまでの時間
は、比較的短い。この実施例では、前記設定時間t
1は、この小便を終えてペーパー21を使用するまでの平
均的な時間よりも長く設定されている。そのため、小用
後にペーパー21を使用したとしても、ラッチ回路26から
出力される信号dは依然として“H”レベルのままであ
り、ソレノイド49はスプール48を突出状態に維持してい
る。従って、このような状態でフラッシュバルブ23のハ
ンドル38を操作したとしても、前述の擬音洗浄の場合と
同じように、主弁43の上昇ストロークは短く、便器側へ
は小流量の洗浄水しか供給されない。
また小便を終え、設定時間t1内にペーパー21を使用し
た後で身繕い等をし、所定時間経過後(例えば、t1時
間経過後)にハンドル38を操作したとしても、ラッチ回
路26から出力される信号dは“H”レベルを維持したま
まである。そのため、主弁43はスプール48の位置までし
か上昇しない。即ちやはり小流量の洗浄しか行われな
い。
た後で身繕い等をし、所定時間経過後(例えば、t1時
間経過後)にハンドル38を操作したとしても、ラッチ回
路26から出力される信号dは“H”レベルを維持したま
まである。そのため、主弁43はスプール48の位置までし
か上昇しない。即ちやはり小流量の洗浄しか行われな
い。
一方、大便の場合は、設定時間t1が経過した後にその
排泄行為を終了するのが通常である。また前記設定時間
t1は、これらのことを考慮して設定する必要がある。
そして、ペーパー21を使用し、事後の処理を行うと、ペ
ーパー使用検出器22がこれを検出し、信号cが“H”レ
ベルとなる。ラッチ回路26は、このように設定時間t1
の経過後にペーパー使用検出器22から“H”レベル出力
があると、“L”レベル信号を出力するようになる。こ
のため、ソレノイド49のコイル47への通電が停止され
(ソレノイド49がOFF 動作し)、スプール48はスプリン
グ50によって弁室41から退入する。この状態で、フラッ
シュバルブ23のハンドル38を操作すると、今度は主弁43
が弁室41の上端まで上昇し、フラッシュ時間が長くなっ
て、大流量の洗浄が行われる。
排泄行為を終了するのが通常である。また前記設定時間
t1は、これらのことを考慮して設定する必要がある。
そして、ペーパー21を使用し、事後の処理を行うと、ペ
ーパー使用検出器22がこれを検出し、信号cが“H”レ
ベルとなる。ラッチ回路26は、このように設定時間t1
の経過後にペーパー使用検出器22から“H”レベル出力
があると、“L”レベル信号を出力するようになる。こ
のため、ソレノイド49のコイル47への通電が停止され
(ソレノイド49がOFF 動作し)、スプール48はスプリン
グ50によって弁室41から退入する。この状態で、フラッ
シュバルブ23のハンドル38を操作すると、今度は主弁43
が弁室41の上端まで上昇し、フラッシュ時間が長くなっ
て、大流量の洗浄が行われる。
このように、本実施例の洗浄装置は、人体を検出してか
らペーパー21を使用するまでの時間が、設定時間t1内
のものであるかこれを越えるものであるかを判断し、設
定時間t1内のものであれば小流量の洗浄を行わせ、ま
た設定時間t1を越える場合は大流量の洗浄を行わせて
いる。これは、人体を検知してからペーパー21を使用す
るまでの時間が短い場合は、小用の場合か、擬音洗浄の
場合かのいずれかであり、また人体を検知してからペー
パー21を使用するまでの時間が長い場合は、大便の場合
の洗浄に限るからである。従って、本実施例の洗浄装置
では、便器の使用形態を正確に判断して、それに応じた
洗浄水量を決定することができ、極めて節水に優れてい
る。
らペーパー21を使用するまでの時間が、設定時間t1内
のものであるかこれを越えるものであるかを判断し、設
定時間t1内のものであれば小流量の洗浄を行わせ、ま
た設定時間t1を越える場合は大流量の洗浄を行わせて
いる。これは、人体を検知してからペーパー21を使用す
るまでの時間が短い場合は、小用の場合か、擬音洗浄の
場合かのいずれかであり、また人体を検知してからペー
パー21を使用するまでの時間が長い場合は、大便の場合
の洗浄に限るからである。従って、本実施例の洗浄装置
では、便器の使用形態を正確に判断して、それに応じた
洗浄水量を決定することができ、極めて節水に優れてい
る。
ところで、本発明は上述した実施例に限定されるもので
はなく、適宜の変更が可能である。例えば、ラッチ回路
26の出力信号dによるソレノイド23の動作は、設定時間
t1の経過後にペーパー使用検出器22からの信号cが
“H”レベルになった場合に、ラッチ回路26が“H”レ
ベル信号を出力し、ソレノイド23を励磁して主弁43の上
昇ストロークを長くするようにしてもよい。
はなく、適宜の変更が可能である。例えば、ラッチ回路
26の出力信号dによるソレノイド23の動作は、設定時間
t1の経過後にペーパー使用検出器22からの信号cが
“H”レベルになった場合に、ラッチ回路26が“H”レ
ベル信号を出力し、ソレノイド23を励磁して主弁43の上
昇ストロークを長くするようにしてもよい。
以上説明したように本発明にあっては、女性が小用を行
う場合には、必ずペーパーを使用することと、小用後に
身繕い等をする場合はペーパーを使用した後に行うのが
通常であることに着目し、人体を検知してからペーパー
を使用するまでの時間が設定時間内のものである場合
は、その後に行うフラッシュバルブの操作は、擬音洗浄
のための操作か若しくは小用のための操作と判断し、小
流量の洗浄水を放水している。
う場合には、必ずペーパーを使用することと、小用後に
身繕い等をする場合はペーパーを使用した後に行うのが
通常であることに着目し、人体を検知してからペーパー
を使用するまでの時間が設定時間内のものである場合
は、その後に行うフラッシュバルブの操作は、擬音洗浄
のための操作か若しくは小用のための操作と判断し、小
流量の洗浄水を放水している。
また人体を検知してからペーパーを使用するまでの時間
が設定時間経過後のものである場合は、その後に行うフ
ラッシュバルブの操作は、大便用のための操作と判断
し、大流量の洗浄水を放水している。従って、便器の使
用形態を正確に判断して、これに対応した洗浄水量を吐
出することができ、無駄な洗浄水を使用することがな
い。
が設定時間経過後のものである場合は、その後に行うフ
ラッシュバルブの操作は、大便用のための操作と判断
し、大流量の洗浄水を放水している。従って、便器の使
用形態を正確に判断して、これに対応した洗浄水量を吐
出することができ、無駄な洗浄水を使用することがな
い。
つまり、節水に優れた女子用トイレの洗浄装置を提供す
ることが可能である。
ることが可能である。
更に、フラッシュバルブの主弁のストロークをソレノイ
ドによって弁室へ突出退入するスプールによって変更す
ることで、小流量と大流量との切り換えを行うことがで
き、全ての操作を電気的に行え、極めて便利である。
ドによって弁室へ突出退入するスプールによって変更す
ることで、小流量と大流量との切り換えを行うことがで
き、全ての操作を電気的に行え、極めて便利である。
第1図乃至第5図は本発明の一実施例に係るものであ
り、第1図はブロック図、第2図はフラッシュバルブの
縦断面図、第3図及び第4図はそれぞれペーパー使用検
出器を示す概略側面図、第5図はペーパー使用検出器の
電気回路図、第6図は従来の洗浄装置のブロック回路
図、第7図は同装置のスロートスイッチを示す概略図で
ある。 20……人体検出器 21……トイレットペーパー 22……ペーパー使用検出器 23……フラッシュバルブ 24……判断回路
り、第1図はブロック図、第2図はフラッシュバルブの
縦断面図、第3図及び第4図はそれぞれペーパー使用検
出器を示す概略側面図、第5図はペーパー使用検出器の
電気回路図、第6図は従来の洗浄装置のブロック回路
図、第7図は同装置のスロートスイッチを示す概略図で
ある。 20……人体検出器 21……トイレットペーパー 22……ペーパー使用検出器 23……フラッシュバルブ 24……判断回路
Claims (1)
- 【請求項1】便器への洗浄水の供給を制御するフラッシ
ュバルブと、トイレットペーパーの使用の有無を検知す
るペーパー使用検出器と、便器使用者の有無を検出する
人体検出器と、ペーパーの使用が人体を検出してから設
定された時間内か時間経過後かを判断する判断回路とよ
り成り、前記フラッシュバルブは主弁の弁室にソレノイ
ドによって突出退入して主弁のストロークを変更するス
プールを有しており、前記ソレノイドは判断回路の出力
信号に応じてON,OFF 制御されることを特徴とする女子
用トイレの洗浄装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63050109A JPH0625431B2 (ja) | 1988-03-02 | 1988-03-02 | 女子用トイレの洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63050109A JPH0625431B2 (ja) | 1988-03-02 | 1988-03-02 | 女子用トイレの洗浄装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01223231A JPH01223231A (ja) | 1989-09-06 |
JPH0625431B2 true JPH0625431B2 (ja) | 1994-04-06 |
Family
ID=12849923
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63050109A Expired - Lifetime JPH0625431B2 (ja) | 1988-03-02 | 1988-03-02 | 女子用トイレの洗浄装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0625431B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6226807B1 (en) | 1999-06-04 | 2001-05-08 | Mag Aerospace Industries, Inc. | System and method for a reduced water consumption vacuum toilet |
LU92711B1 (fr) * | 2015-05-07 | 2016-11-08 | Frank Faber | Chasse d'eau automatique de wc |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6389740A (ja) * | 1986-10-03 | 1988-04-20 | エナジーサポート株式会社 | 水洗便所の節水装置 |
-
1988
- 1988-03-02 JP JP63050109A patent/JPH0625431B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01223231A (ja) | 1989-09-06 |
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