JPS5930864B2 - 給水装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は起動部より発する信号に基づいて便器、洗面器
、手洗器等の水洗器へ給水する給水装置に関する。

従来のこの種給水装置は起動信号が発せられれば、その
都度自動的に給水されるように構成されている。

従って間断なく起動信号が発せられれば給水も間断なく
行なわれることになり、水の無駄な消費が多い。

例えば、便器の洗浄水供給用にこのような給水装置を用
いる場合頻繁に便器を使用する現場では起動信号が頻繁
に出され、それに伴って洗浄水が出っばなしになり、無
駄に水を消費しているのが現況である。

一方、近年水資源不足が大きな社会問題となりつつあり
、水資源を節約し得る給水装置の開発が要望されている
。

しかして、本発明は起動信号が発せられて一旦給水が開
始されると、ある一定の時間内は次の起動信号が発せら
れてもこれを無視して、それ以降の動作に入らないよう
にし、それにより無駄な水の消費を防止し得る給水装置
を提供せんとするものである。

以下、図面に示す実施例に基づいて本発明の詳細な説明
する。

給水装置は起動部ａ、制御部ｂ、駆動部ｃ、＠水部ｄよ
り構成されており、上記給水部ｄより、水洗器ｅ内に水
が供給されるようになっている。

そして図示例では水洗器ｅは水洗小便器Ｅであり、これ
に給水する給水部ｄはフラッシュバルブＤにて構成され
、その流出口３が温水管２を介して小便器Ｅに接続して
いる。

図中１はフラッシュバルブＤの本体で給水源に接続され
た流入口（図示せず）と流出口３とを連絡する流路には
弁座４が形成されている。

また本体１には弁座４を挾んで互いに相対する開口５、
６が開設されており、これら開口５，６のうち、一次側
７の開口５には蓋８が螺着され二次側９の開口６には起
動杆支持部材１０が挿入固定されると共に駆動部Ｃを構
成する電磁石Ｃが取付固定される。

フラッシュバルブＤと電磁石ＣとはフラッシュパルプＤ
の開口６に形成したフランジ３１と電磁石Ｃのボデー２
５に設けたアダプタープレート３２とをビス止り等適当
な手段により締着し、両者り、Ｃを一体に結合する。

１１は弁体で、本体１内壁に摺擦するピストンよりなり
、一次側７より弁座４に対応して主弁１２を構成すると
共にその背後にはこの弁体１１と蓋８とにより一次側と
区画された空間部をもって圧力室１３を形成する。

尚、この弁体１１の本体１内壁への摺接面には不可逆パ
ツキン１４を装着して圧力室１３内の水の一次側７への
洩出を可能とし、逆に一次側７の水の圧力室１３への洩
出を不能とする。

圧力室１３は弁体１１の適当な箇所に穿設した小孔１５
を介して一次側と、また弁体１１の略中央部に設けた、
リリーフ弁１７のリリーフ弁体１８が摺接するガイド３
３内周面に切欠いた逃し溝３３′と逃し弁座１６と逃し
弁座１６の中央部に穿設した挿通孔１６′と、弁体１１
の案内羽根筒２１の略周縁部に穿設した孔２１′とで形
成される小通路を介して二次側９と連絡する。

同、上記リリーフ弁１７のリリーフ弁体１８は上記逃し
弁座１６に対して圧力室１３側から設置せしめ、バネ１
９により常時逃し弁座１６側へ弾圧されており、その下
面に突設した軸２０が逃し弁座１６に設けた挿通孔１６
′を挿通し、更に弁体１１の案内羽根筒２１の中央部に
穿設した摺動孔２１′内を通り二次側９へ延びている。

またこのリリーフ弁体１８は蓋８の中央部に螺着されて
圧力室１３内に延びるストローク調整螺子２２の捻じ込
み具合によって移動距離が調整され、それによって主弁
１２の開度な調整する。

２３はＩＪ ＩＪ−フ弁体１８及び弁体１１を直接押圧
して、先ずＩＪ ＩＪ−フ弁１７を、次いで主弁１２を
作動せしめる起動杆で、起動杆支持部材１０に支持せし
めて開口６内に往復動自在に装備され、その先端はＩＪ
ＩＪ−フ弁体１８の軸２０に近接状に対向する。

そしてこの起動杆２３はスプリング２４によりＩＪ Ｉ
Ｊ−フ弁体１８と反対側に常時弾圧されている。

尚３０はストップバルブである。

電磁石Ｃは直流電磁石を用い、ボデー２５内にコイル２
６及び固定鉄芯２７等を備え、更にプランジャー２８を
往復動自在に挿入すると共にプランジャー２８には押棒
２９が一体に設けられており、該押棒２９はフラッシュ
パルプＤの開口６内に延び、その先端を起動杆２３の後
端に当接する。

而して、この電磁石Ｃに電源を投入すればコイル２６の
電磁力によってプランジャー２８が固定鉄芯２７側に吸
引され、押棒２９を前進させて起動杆２３を押し、リリ
ーフ弁体１８の軸２０を圧力室１３側に押圧し、先づリ
リーフ弁体１８を逃し弁座１６から離脱させて、リリー
フ弁１７を開き、圧力室１３内の水が逃し溝３３逃し弁
座１６挿通孔１６ζ及び孔２１′から成る小通路を通り
二次側９へ徐々に排出され始め、更に引き続く起動杆２
３の前進により今度は起動杆２３が弁体１１の案内羽根
筒２１を直接圧力室１３側に押圧し、該弁体１１を、前
記圧力室１３内の水が二次側９へ排出された分だけ前記
弁座４から押し上げ、いわゆるダッシュポット効果によ
り、該弁１２の開弁時間を緩慢ならしめつつ、一次側７
の水を二次側９へと流出させ、流出口３から吐出せしめ
る。

そして電磁石Ｃへの通電が切れて押棒２９がフリーの状
態になると、との押棒２９はスプリング２４０弾発力に
よって後退し、またリリーフ弁１７もバネ１９によって
閉弁され、同時に一次側７の水が小孔１５より圧力室１
３内へ徐々に流入し始め、それにつれて弁体１１が少し
づつ降下しついには主弁１２が閉弁するに至る。

給水部ｄを上記した如き構造のフラッシュパルプＤとす
ることにより、その弁体が電磁石で直接突き上げられる
ので、確実に開弁でき水圧の低いところでも安心して使
用出来、しかもこのフラッシュパルプＤの弁は、いわゆ
るダッシュポット効果により圧力室から逃げる水に応じ
たスピードでしか開かず、閉弁も緩慢に行なわれしかも
電磁石のプランジャーで直接弁を突（ようにしているの
で、プランジャーが固定鉄芯に瞬間的に密着する事を制
御し得、よって該電磁石及び弁の破壊や衝撃音を緩衝し
、この事により水撃作用をも防止する事が出来る効果が
ある。

更に、上記電磁石は直流電磁石を使用したことにより、
上述のようにプランジャーがゆつく駆動いても交流電磁
石のように雑音の発生、熱の発生それによるコイリの焼
き切れがなく、又、プランジャーな動きの途中でも止め
られるので、弁開度（弁のストローク）の任意な調整が
出来、流量の調整が出来る効果がある。

伺、給水部ｄは上述した如きフラッシュバルブ方式のも
のに限定されるものではなく、例えばピストン弁の代り
にダイヤフラムを用いてもよく、更に通常の電磁バルブ
或いは電気駆動式のバルブでもよく、タンクを使用した
電磁サイホンでも良く要は水洗器ｅへ洗浄水を供給する
流路の途中に駆動部Ｃの作動において開閉する弁があれ
ばよいのである。

次に起動部ａは例えば自己復帰式の押釦スイッチの操作
スイッチａ−１が用いられる。

制御部すは操作スイッチａ−１の投入により作動し、Ｔ
１ タイマー回路ｂ−２とＴ２タイマー回路ｂ−４と
をスタートさせる信号を出すと共に自己保持即ち記憶す
るメモリー回路ｂ−１と、メモリー回路ｂ−１からの信
号でＴ１時間作動し、タイムアツプするとメモリーリセ
ット回路ｂ−３，を作動させる信号を出すＴｏ タイマ
ー回路ｂ−２とＴ１ タイマー回路ｂ−２からの信号
を受けてメモリー回路ｂ−ｔにその記憶を消すメモリー
セット信号を出すメモリーリセット回路ｂ−３と、メモ
リー回路ｂ−１からの信号でＴ２時間巾の出力信号を出
力回路ｂ−５に出すＴ２タイマー回路ｂ−４と、Ｔ２
タイマー回路ｂ −４からの出力信号を増巾して駆動部
Ｃを構成せる電磁石Ｃに通電する出力回路ｂ−５とに構
成される。

尚、Ｔ□タイマー回路ｂ−２のタイムアツプ時間ＴＩ
及ヒＴ２ タイマー回路ｂ−４のタイムアツプ時間Ｔ２
はそれぞれ適宜の時間にセット可能とし、ここではＴ１
を２５〜３０秒、Ｔ２を１秒にセットする。

駆動部Ｃは電磁力により弁体１１を開閉動する機構によ
り構成される。

前述のフラッシュバルブＤにおいては直流電磁石でその
起動部を作動せしめる構造となっている。

以下動作について説明する。

まず起動部ａの操作−スイッチａ−１、例えば自己復帰
式の押釦スイッチを投入すると、制御部すのメモリー回
路ｂ−１が作動し、Ｔ１ タイマー回路ｂ−２とＴ２
タイマー回路ｂ−４とをスタートさせ、自己保持即ち記
憶状態となる。

メモリー回路ｂ−１が記憶状態の時には操作スイッチａ
−１が何度投入されてもＴ１ タイマー回路ｂ−２とＴ
２ タイマー回路す−４へは新たなスタート信号を出さ
ない。

Ｔ タイマー回路ｂ−４は、メモリー回路ｂ−１から信
号を受けるとＴ２時間巾の出力信号を出して出力回路ｂ
−ｓを作動させ、出力回路ｂ−５はＴ２時間電磁石Ｃに
通電し、電磁フラッシュバルブＤから成る給水部ｄを駆
動し、水洗器ｅ例えば小便器Ｅに給水してこれを洗浄す
る。

一方Ｔ１ タイマー回路ｂ ２は、メモリー回路ｂ−１
からの信号を受けると作動を開始し、Ｔ１時間後タイム
アツプしてメモリーリセット回路す−３を作動させメモ
リー回路ｂ−’ｌの記憶を消す。

従って、最初の操作スイッチａ１の投入で電磁フラッシ
ュパルプＤが駆動されると共にメモリー回路ｂ−１が記
憶状態になり、記憶状態の時に何度操作スイッチａ−１
が投入されても電磁フラッシュパルプＤは駆動されない
。

最初の操作スイッチａ−１の投入から７０時間経過して
、Ｔ□ タイマー回路ｂ−２がタイムアツプメモリーリ
セット回路ｂ−３を介してメモリー回路ｂ−１の記憶が
消されて後操作スイッチａ−１を投入すると、再び電磁
フラッシュパルプＤが駆動される。

その時、再びメモリー回路ｂ−１が記憶状態になるのは
明白である。

而して使用に際しては用便後操作スイッチを押せば電磁
フラッシュパルプＤが作動し一定量の水が供給され便器
が洗浄される。

Ｔ□時間内に操作スイッチを更に押しても電磁フラッシ
ュパルプＤは作動しない。

従って従来のフラッシュバルブの様に吐水途中にバンド
ルを押した時吐水が続く様なことがない。

本装置において、Ｔ１時間（禁示時間）を２５〜３０秒
、１２時間を１秒にセットしたのは給水部ｄに電磁フラ
ッシュパルプＤを用いだからであり、電磁フラッシュパ
ルプＤは電磁石Ｃに１秒間通電すると約１０〜１５秒流
水し必要な流量が得られるので、更にいたずら等で操作
スイッチａ −１を押して更に流水させるような無駄を
防止する為である。

（また電磁石Ｃの間歇定格として約１５〜２０秒必要で
ある。

）その他用途に応じ、一回の使用に要する給水時間に対
応してＴ１時間を決定する。

また水洗器が１回洗浄すればしばらくの間洗浄する必要
がないものであれば長（することが出来る等１０数秒〜
１０数分等、用途に応じ自由に設定できる。

給水部ｄとしてＴ２ タイマーによる通電時間と開弁時
間が等しい一般の電磁弁を用いることもできる。

Ｔ１時間とＴ２時間を等しくする場合にはタイマー回路
を１つで兼用しても良い。

なお、本実施例では誤動作と間違えられるのを防ぐだめ
操作スイッチが投入されるとすぐ洗浄されるようにした
が、必要に応じて遅延回路等を用いて投入後間をおいて
洗浄が始まるようにしても良い。

起動部は実施例の様に手動式としても良いが、多数の給
水部を集中制御する遠隔操作式或いは光電式等の感知す
ることにより起動する方法をとっても良く、その設置場
所も任意である。

勿論等間隔に便器を洗浄する便器洗浄装置を２４時間タ
イマーにより制御するもの、あるいは感知式により水洗
器を洗浄するもの等に掃除用スイッチとして付加して用
いることもできる。

不発明は以上のように起動部より起動信号が発せられ一
旦給水部からの給水が開始されると、以後の一定時間内
においては再び起動部が作動しても給水が行なわれない
ように構成したので無駄に水を使用することなぐ清潔な
給水装置を得ることが出来る。

まだ、その時間を給水部の１回の給水時間に対応させる
ことにより必要かつ十分な給水を行うことが出来る。

依って所期の目的を達成し得る。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明給水装置の実施態様を示し、第１図は装置
全体の概略図、第２図は駆動部と給水部の一部切欠断面
図、第３図は電気回路のブロック図、第４図はタイムチ
ャートである。 図中、ａ・・・・・・起動部、ｂ・・・・・・制御部、
Ｃ・・・・・・駆動部、ｄ・・・・・・給水部、ｅ・・
・・・・水洗器。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 起動部、該起動部からの起動信号に基づいて作動す
   る制御部、この制御部の出力を受けて作動する駆動部、
   及び駆動部の作動に連係して水洗器に給水する給水部に
   より構成され、上記制御部は起動信号に基づき駆動部を
   作動すると共に禁止時間を始動し、その禁止時間内の起
   動信号を無視するように構成することを特徴とする給水
   装置。 ２ 起動部、該起動部からの起動信号に基づいて作動す
   る制御部、この制御部の出力を受けて作動する駆動部、
   及び駆動部の作動に連係して水洗器に給水する給水部に
   より構成され、上記制御部は起動信号に基づき１駆動部
   を作動すると共に給水部の１回の給水時間に等しいかそ
   れよりやや長い時間帯よりなる禁止時間を始動し、その
   禁止時間内の起動信号を無視するように構成することを
   特徴とする給水装置。