JPH06253975A

JPH06253975A - 高温乾燥蒸気調理器

Info

Publication number: JPH06253975A
Application number: JP5071171A
Authority: JP
Inventors: Teruhiko Takeda; 照彦竹田
Original assignee: SAN SHIYOKUZAI KK
Current assignee: SAN SHIYOKUZAI KK
Priority date: 1993-03-05
Filing date: 1993-03-05
Publication date: 1994-09-13
Anticipated expiration: 2010-07-05
Also published as: US5287798A; JPH0761301B2

Abstract

(57)【要約】【目的】高温の乾燥蒸気によって効率的に煮物や炒めも
のといった加熱調理を行うことができ、食品本来の水分
や栄養素を損なうことなく風味豊かに各種の調理を行う
ことができる高温乾燥蒸気調理器を得ることを目的とす
る。【構成】水を収容する調理器本体１と、被調理物を収容
し上端部に外鍔2a備えたトレー２と、トレー２の上方を
覆う蒸気フラップ４及び調理器本体の上方を覆う蓋３と
で構成する。調理器本体の上端部にはトレー２、蒸気フ
ラップ４、蓋３を支受する段部を形成し、かつ段部の一
部を省略してトレー２の外周と調理器本体の間に蒸気通
路を形成させ、調理器本体内で発生した蒸気をトレーと
調理器本体内面の間の空間で加熱して高温乾燥蒸気の状
態とし、高温乾燥蒸気を蒸気通路から噴出させるととも
に、噴出した高温乾燥蒸気を蒸気フラップによってトレ
ー上の被調理物に向けて案内する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、高温乾燥蒸気を発生
させ、その高温乾燥蒸気を利用して食品を煮る、蒸す、
温める、あるいは冷凍食品の解凍復元、水を利用しない
で野菜をゆでるといった各種の調理を短時間に効率よく
行うことができる高温乾燥蒸気調理器に関する発明であ
る。

【０００２】

【従来の技術】蒸気を利用して食品の調理を行うものに
は、水を収容し蒸気を発生させる本体内に、被調理物を
載置する受け台を設けた蒸し器が従来から広く知られて
いる。また、実開昭５９−１８１０６９号に開示される
ように、水を収容し蒸気を発生させる容器本体と、容器
本体内に装着されるトレー状の受体及び蓋体とで構成す
るとともに、受体の周壁に多数の蒸気孔を設け蒸し器と
して利用できる簡易容器の考案も知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来公知の蒸し器や、
実開昭５９−１８１０６９号に開示されている蒸し器と
して利用できる簡易容器は、なべ本体で発生した蒸気を
直接湿り蒸気の状態で被調理物の収容部分に送り込み、
その熱によって調理を行うものであった。したがって、
被調理物を加熱した蒸気は直ちに凝結して水分となり、
被調理物の表面に付着したりトレー内に溜まり被調理物
を水分の多いものとしてしまう。そのために、従来の蒸
し器、蒸気調理器では煮物や炒めものの調理を行うこと
ができなかった。

【０００４】従来、煮物や炒めものの調理を行うには、
直接火にかけるなべやフライパンを利用するのが普通で
あった。このようなものでは、なべ表面に接している被
調理物が非常に高温となり焦げつく可能性があるととも
に、被調理物の上方は開放されているため水分が蒸発す
る。したがって、食品の持つ水分やマグネシウム、カル
シウム、ビタミンといった人体に有用な微量要素を破壊
もしくは散逸させてしまうとともに、有害な物質を含む
可能性のある水を必要以上に使用しなければならなかっ
た。

【０００５】本発明者は、水を収容する調理器本体とそ
の内部に収容するトレー及び上蓋で構成し、トレーの側
面に設けた通気孔から蒸気をトレー内に導入し上記従来
技術の欠点を解消せんとするものを発明しているが、い
まだ十分とはいえない。このような実情に鑑み、本発明
は蒸気、特に乾燥蒸気を利用して煮物や炒め物といった
従来の蒸し器では調理することができなかったものを、
極めて能率的に加熱調理することができるとともに、食
品本来の持つ水分を有効に利用し、食品内の有効成分を
損なうことなく調理することができる新しい調理器を発
明したものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、内部に水を収
容する調理器本体１と、被調理物Ａを収容し上端の全周
にわたって外下がりとなる外鍔2aを有するトレー２と、
調理器本体１の上面を覆う蓋３及び蒸気フラップ４とで
構成する。調理器本体１の上端部には、下から順にトレ
ー２の外周縁部分を支受する段部５と、蒸気フラップ４
を支受する段部６及び蓋３を支受する段部７を形成する
とともに、トレー２の外周方の複数個所には調理器本体
１の段部５の一部を省略して蒸気通路８，８を形成す
る。蒸気フラップ４は、蒸気通路８を通過した蒸気をト
レー２内に収容される被調理物Ａの方向に向けて案内す
るガイド部4aを備えたものとする。

【０００７】

【作用】調理器本体１内に収容した水を沸騰させると、
蒸発した蒸気は調理器本体１とトレー２の間の空間を上
昇する。このとき、外部加熱手段によって加熱される調
理器本体の外周面は摂氏１００度以上に加熱されている
ため、摂氏１００度の湿り蒸気がトレー２外周面と調理
器本体１内周面の間の空間９を上昇し、かつこの空間９
に溜められる間に、高温の調理器本体１からの熱によっ
て加熱され、摂氏１１０〜１３０度程度の高温乾燥蒸気
となって蒸気通路８から上方に噴出する。上方に噴出し
た高温乾燥蒸気は、直上にあるフラップによってトレー
２内の被調理物の方向に向けて吹きつけられ、被調理物
を加熱する。被調理物の加熱によって熱を奪われた蒸気
は上方に押し出され、フラプの上面を通ってその外周部
分から水滴もしくは湿り蒸気として調理器本体内に還元
される。

【０００８】調理器本体１内に還元された水滴もしくは
湿り蒸気は、調理器本体内の水もしくは湿り蒸気と合流
し、空間９内で再度高温乾燥蒸気の状態に加熱されて循
環することになる。このとき、被調理物Ａの外周雰囲気
及び被調理物Ａ自体の温度は全て蒸気温度になっている
とともに、被調理物Ａは全周から飽和状態の高温乾燥蒸
気によって加熱調理されることになるため、蒸気の凝結
及び被調理物内の水分の蒸発のいずれの現象も生じな
い。

【０００９】

【実施例】以下、本発明高温乾燥蒸気調理器の実施例を
添付の図面に基づいて説明する。図１は全体の分解斜視
図である。本発明高温乾燥蒸気調理器は、水を収容する
調理器本体１と、調理器本体の中に収容されるものであ
って、被調理物Ａを収容し全周にわたって外下がりとし
た環状の外鍔2aを有するトレー２と、トレー２の上方に
位置する蒸気フラップ４及び調理器本体の上面を覆う蓋
３とで構成する。

【００１０】調理器本体１の上端部には、下から順にト
レー２の外鍔外周縁部分を支受する段部５と、蒸気フラ
ップ４を支受する段部６及び蓋３を支受する段部７を形
成してある。図示実施例において蓋３を支受する段部７
は、調理器本体の上端とし蓋３と調理器本体１とは印籠
嵌合的に係合するようにしているが、図10に示すよう
に、調理器本体１の上端は段部７からもう一段拡径し、
その段部７に蓋が載置されるようなものであってもよ
い。

【００１１】調理器本体１の上端部に形成される段部
５，６は、図１及び図５に示すように等間隔の四個所に
おいて一定幅Ｗの範囲を省略、つまり調理器本体１の内
周面を外方に膨出させ、図２及び図４に示すようにトレ
ー２を収容したときにトレーの外周と調理器本体の内面
の間に蒸気通路８が形成されるようにする。図面上、段
部５と６はともに省略しているが、段部６は必ずしも省
略する必要はない。例えば、僅かながら段部６を残し蒸
気フラップの外周縁を支受するものであってもよい。し
かしながら、少なくともトレー２と調理器本体１との間
に蒸気通路８が形成されるものとする。

【００１２】図１及び図３に示す実施例において、トレ
ー２の上方に位置し段部６に支受される蒸気フラップ４
は、蒸気通路８の幅W'よりもやや広い幅Ｗとしたガイド
部4aが中心方向に延び、全体として十字形となるととも
に、複数のリング部を外周において連結する一定幅のリ
ング部4bとで構成し、これらを一体に成型されて全体と
して一定の形状を保つ強度を有するものとし、かつ全体
の外周縁が段部６に支受されるようにしている。蒸気フ
ラップ４のガイド部4aは、上方に向けて噴出する蒸気を
内方へ誘導する斜め上方の傾斜面と、さらにトレー２の
中心部すなわち、トレー２内に収容される被調理物Ａに
向けて蒸気を誘導する下向きの傾斜面とで構成し、中心
部においては上方に傾斜し、複数のガイド部4aが合流す
るものとしている。フラップ４の主要な機能は、蒸気を
下向きに誘導することである。そのため、外周から下向
きの傾斜面までの範囲を蒸気通路８よりも広い幅Ｗと
し、中心部を細幅とし、かつ中心に小さな持ち手を装着
してある。

【００１３】図６、図７は本発明に係る高温乾燥蒸気調
理器の使用状態を示すもので、図６は蒸気通路以外の部
分の断面図、図７は蒸気通路部分の断面図である。図７
に示すように、調理器本体１内に水を収容し、こんろ等
の外部加熱手段で加熱すると、蒸発した湿り蒸気は調理
器本体１とトレー２の間の空間９を上昇する。本発明に
おいては、トレー２の外鍔の外周縁部分が調理器本体の
段部５に支受され、トレー２の外周面と調理器本体１の
内周面との間に比較的広い空間９、つまり蒸気溜めが形
成される。この蒸気溜めとなる空間９内の蒸気が、高温
である調理器本体によって加熱されて高温乾燥蒸気とな
り、調理器本体の内周面に沿って蒸気通路８からトレー
内に噴出する。トレーの側面に蒸気孔を設けたもので
は、蒸発した湿り蒸気がトレーの外表面に沿って上昇
し、湿り蒸気の状態でトレー内に噴出する可能性がある
が、本発明では蒸気溜めの効果によって、蒸気は完全な
高温乾燥蒸気の状態でトレー内に供給されることにな
る。蒸気通路８を通って上方に噴出した高温乾燥蒸気
は、蒸気フラップ４のガイド部4aに沿ってトレー内の被
調理物Ａに向けて供給され、被調理物の加熱が行われ
る。

【００１４】被調理物Ａの加熱に供された蒸気は、その
熱をある程度奪われるとともに、次々に供給される蒸気
によって、図６に示すようにその中心部やガイド部以外
の空間から上方に押し出され、蓋３の下面に沿って外方
へ流れ水滴や湿り蒸気としてフラップ外周と調理器本体
との間から調理器本体内に還流することになる。このよ
うなことから、蓋３は調理器の蓋として一般化している
突球面状とし、内面に付着した水分が外周方に流れるよ
うな形状のものを利用する。また、その具体例として調
理状態を確認しながら調理を行える透明なガラス蓋とし
ておくのが好ましい。なお、調理器本体の内面に沿って
還流した水滴や湿り蒸気は、トレー２の外鍔2aが外下が
りとなっていることから、トレー２に流入することはな
いとともに、トレー２の外鍔上に落下した水分は、最も
流入し易い所、すなわち蒸気通路８を通過して調理器本
体内に還流することになる。

【００１５】図８は、図１に示す蒸気フラップの変形実
施例である。この実施例は、ガイド部の幅Ｗを、蒸気通
路８の幅W'よりも少し広幅とし、その両側部分を調理器
本体の段部６に支受させるとともに、リング部4bの外径
を寸法Ｘだけ小径としたものである。また、ガイド部の
少なくとも最低位置となる部分の両側縁部分に、水滴の
落下を防止する壁10を設けている。

【００１６】この実施例では図10に示すように、蒸気フ
ラップを調理器本体に装着した際にリング部4bと調理器
本体１との間に還流通路11が形成され、蓋３の下面、す
なわち蒸気フラップ上面を通過した湿り蒸気や水滴が、
調理器本体内に還流し易いものとなる。また、トレー２
や蒸気フラップは飽和状態の高温蒸気の環境内にあるた
め、蒸気の凝結や水分の蒸発のいずれの作用も生じにく
いものであるが、調理当初において常温の蒸気フラップ
が加熱される際や、還流される湿り状態の蒸気によって
フラップ上面に僅かながら水滴を生じる可能性がある。
そこで壁10を設けておくと、図９に示すように壁10によ
ってフラップの上面に水滴溜めが形成され、例え僅かで
あっても蒸気の水が被調理物Ａの中に混入することが防
止できることになる。

【００１７】図11は、蒸気フラップの別の実施例を示す
もので、この実施例では、全体を比較的広い幅の環状
（ドーナツ状）としその断面形状は、図12に示すように
蒸気フラップの外周部分と対向する蒸気通路８を通って
下から噴出する蒸気を、内方へ誘導する外下がりの傾斜
面と、その蒸気をトレー内の中心部、すなわち被調理物
Ａに向けて誘導する内下がりの傾斜面とで構成し、内周
縁部分に立ち上がり部12を形成し、水滴溜めが形成され
るようにしている。また、その外径寸法は、先の実施例
において説明したガイド部とリング部の関係と同じよう
に、蒸気通路の上方を覆う部分のみを大径としその余の
部分を寸法Ｘだけ小径とし、還流通路が形成されるよう
にしている。この実施例では、外観上円環の四方に寸法
Ｘの突出部が形成されることになる。

【００１８】図11，図12に示す実施例では、蒸気通路８
から噴出した高温乾燥蒸気が、環状（ドーナツ状）の蒸
気フラップ４の下方空間に籠もり、かつ調理に作用した
後の湿り蒸気が蒸気フラップの上方空間を流れるという
ように明確に区画されるため、加熱調理がより効率的に
行われることになる。つまり、全体として蒸気の流れが
蒸気フラップの下では外周から内方へ、蒸気フラップの
上では内方から外方へと整然とした流れになり、高温階
層蒸気と低温の湿り蒸気の混合を回避することができる
実効を有するものとなる。

【００１９】図11に示す実施例は、その外径寸法を全周
にわたって同一、つまり完全な円形としてもよい。この
場合、蒸気フラップ上面に発生する水滴や湿り蒸気は、
全周の隙間から調理器本体内に還流することになる。し
かしながら、この還流をより促進するには、何らかの還
流通路を形成することが好ましい。図13には、外周を完
全な円形とし蒸気通路の両側方に相当する部分に、還流
通路となる切り欠き13を設けた実施例を示している。こ
の実施例では、高温乾燥蒸気による調理空間と、湿り蒸
気のある還流空間とをより完全に区画し、かつ蒸気フラ
ップ上面を伝って外方に流れた水分が、蒸気通路８の近
くで段部６上に流下し、この流下した水分が蒸気通路を
通って調理器本体に戻るというように、より円滑な還流
が実現できるものとなる。

【００２０】このように本発明に係る高温乾燥蒸気調理
器では、水が蒸気となって調理器本体内を還流し、調理
器本体内の内圧が大きくなると、蓋を押し上げて多少の
蒸気が器外に噴出することがあるとはいうものの、器外
に洩れる蒸気が少なく熱的なロスが少なく効率的な調理
を短時間で行えることるなる。このことから、本発明の
高温乾燥蒸気調理器では弱い火力でも十分な加熱調理が
行えることになる。また、一旦収容した水が散逸する量
も少なく、長時間にわたって継続的に使用することがで
き、水切れによる空炊きの虞がないものとなる。

【００２１】

【発明の効果】請求項１記載の本発明高温乾燥蒸気調理
器によれば、調理器本体内に水を、トレー内に被調理物
を収容し外部加熱手段によって加熱すると、調理器本体
内の水が蒸発してトレーと調理器本体の間を上昇する間
に高温乾燥蒸気の状態に加熱され、これが蒸気通路を通
ってトレー内の被調理物に向けて誘導され、調理に供し
た後の蒸気は湿り蒸気や水滴となって調理器本体内を還
流する。そのため、トレー上に収容した被調理物を一定
の高温である飽和状態の高温乾燥蒸気によって短時間の
うちに熱効率良く調理することができる。また、被調理
物は一定の高温雰囲気中でむらなく内部まで加熱される
とともに、不必要な高温に晒されることがないため焦げ
つきを生じることがない。

【００２２】さらに、調理に際しては水道水などの調理
水を一切加えることなく、食品自体に含まれる水分のみ
によって一定の高温で調理を行うことができる。そして
調理中に水蒸気の凝結水が被調理物を収容しているトレ
ー上に混入することもないため、食品本来の風味を損な
うことなく調理することができるとともに、食品に含ま
れるビタミンなどの栄養素、水に溶けやすいマグネシウ
ムなどを失うことなく調理することができる。

【００２３】請求項２記載の発明によれば、蒸気フラッ
プの形状を比較的簡単なものとし、かつ一体的な強度を
有するものとすることができる。

【００２４】請求項３記載の発明によれば、調理に供さ
れた後の湿り蒸気や水滴の調理器本体内における還流を
円滑なものとすることができる。

【００２５】請求項４記載の発明によれば、例え僅かで
あっても蒸気フラップの上面に発生する可能性のある水
滴をトレー内に混入することを防止することができる。

【００２６】請求項５記載の発明によれば、高温乾燥蒸
気による被調理物の加熱空間と、湿り蒸気や水分を含む
蒸気の還流空間を区画し、より熱効率に優れたものとす
ることができるとともに、蒸気トレー自体を強度的に優
れたものとすることができる。

【００２７】請求項６及び請求項７記載の発明によれ
ば、高温乾燥蒸気による調理空間と湿り蒸気や水分を含
む蒸気の還流空間を区画するものであって、湿り蒸気や
水滴の調理器本体内における還流を円滑なものとするこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明高温乾燥蒸気調理器の実施例を示す分解
斜視図、

【図２】本発明高温乾燥蒸気調理器の実施例を示す縦断
面図、

【図３】本発明高温乾燥蒸気調理器の実施例であって、
蓋を取った状態の平面図、

【図４】本発明高温乾燥蒸気調理器の実施例であって、
蓋及び蒸気フラップを取った状態の平面図、

【図５】本発明高温乾燥蒸気調理器の実施例であって、
調理器本体の平面図、

【図６】本発明高温乾燥蒸気調理器の実施例を示す蒸気
通路以外の部分における縦断面図、

【図７】本発明高温乾燥蒸気調理器の実施例を示す蒸気
通路部分における縦断面図、

【図８】本発明高温乾燥蒸気調理器の蒸気フラップの変
形実施例を示す平面図、

【図９】図８に示す実施例のガイド部部分における縦断
面図、

【図１０】図８に示す実施例の蒸気フラップを使用した
蒸気通路以外の部分における縦断面図、

【図１１】本発明高温乾燥蒸気調理器の蒸気フラップの
別の実施例を示す平面図、

【図１２】図１１に示す蒸気フラップの縦断面図、

【図１３】図１１に示す蒸気フラップの変形実施例を示
す平面図、

【図１４】図１３に示す蒸気フラップの縦断面図。

【符号の説明】

１…調理器本体、２…トレー、 2a…外鍔、３…
蓋、４…蒸気フラップ、 4a…ガイド部、 4b…リン
グ部、５，６，７…段部、８…蒸気通路、９…空
間、 10…壁、 11…還流通路、 12…立ち上がり部、
13…切り欠き。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】内部に水を収容する調理器本体１と、被調
理物Ａを収容し上端の全周にわたって外下がりとした環
状の外鍔2aを有するトレー２と、調理器本体１の上面を
覆う蓋３及び蒸気フラップ４とで構成し、調理器本体１の上端部には、下から順にトレー２の外鍔
2aの外周縁部分を支受する段部５と、蒸気フラップ４を
支受する段部６及び蓋３を支受する段部７を形成すると
ともに、トレー２の外周方の複数個所には調理器本体１
の段部５の一部を省略してトレー２外周縁と調理器本体
１内面の間に蒸気通路８，８を形成し、上記、蒸気フラ
ップ４は蒸気通路８を通過した蒸気をトレー内の被調理
物Ａに向けて案内するガイド部4aを備えたことを特徴と
する高温乾燥蒸気調理器。
【請求項２】蒸気フラップ４は、蒸気通路８上面を覆い
中心方向に向けて延びるガイド部4aと、複数のガイド部
を連結する一定幅のリング部4bとを一体に形成してなる
請求項１記載の高温乾燥蒸気調理器。
【請求項３】ガイド部4aの外周端の幅Ｗを蒸気通路８の
幅W'よりも広幅とし、ガイド部4aの外周端の両側部を段
部６に支受させるとともに、リング部4bの外径をガイド
部4aの外径よりも小径とし、調理器本体との間に還流通
路11を形成してなる請求項２記載の高温乾燥蒸気調理
器。
【請求項４】中心に向けて延びるガイド部4aの少なくと
も最低位に位置する部分の両側縁部分に水滴の落下を防
止する壁10を形成してなる請求項２記載の高温乾燥蒸気
調理器。
【請求項５】蒸気フラップ４は、全体を比較的広い幅の
環状とし、その外周から内方に向けて蒸気通路を通過し
た蒸気を下方に案内する傾斜面を形成し、内周縁部分に
立ち上がり部12を形成してなる請求項１記載の高温乾燥
蒸気調理器。
【請求項６】環状の蒸気フラップ４の外径は、蒸気通路
８上面を覆い蒸気通路８の幅W'よりも広幅の範囲を大
径、その余の範囲を小径とし、調理器本体との間に還流
通路11を形成してなる請求項５記載の高温乾燥蒸気調理
器。
【請求項７】蒸気フラップ４の外周に、蒸気通路８の直
上を覆う範囲の左右両側部に、還流通路となる切り欠き
13を設けてなる請求項５記載の高温乾燥蒸気調理器。