JPH06253725A - 魚の骨抜き加工法 - Google Patents

魚の骨抜き加工法

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JPH06253725A
JPH06253725A JP6597793A JP6597793A JPH06253725A JP H06253725 A JPH06253725 A JP H06253725A JP 6597793 A JP6597793 A JP 6597793A JP 6597793 A JP6597793 A JP 6597793A JP H06253725 A JPH06253725 A JP H06253725A
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JP
Japan
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fish
tip
vertebral
bone
vertebra
Prior art date
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Pending
Application number
JP6597793A
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English (en)
Inventor
Kiyuusuke Kanuka
久助 鹿糠
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 脊椎骨と無数の小さい腹骨のついた魚を調理
したり食べたりする時に邪魔にならないように、予め骨
類を肉部分から全部抜き取っておく魚の骨抜き加工法の
提供。 【構成】 魚の腸を含む内臓部分を切り取る工程、鰓部
分を切り取るとともに前記内臓部分を吸引除去する工
程、脊椎骨の付け根部分を切断する工程、脊椎骨部分を
肉部分から剥離する工程、さらに魚を裏返して脊椎骨部
分を肉部分から剥離する工程、剥離後の骨を頭部のつけ
根と尾鰭の後端部で切断する工程、しかる後に口腔から
挟み具を挿入し前記脊椎骨部分をはさみこれを周囲の腹
骨部分とともに引き出す工程から成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、魚の骨抜き加工法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】魚類には脊椎骨とそれについた無数の小
さい肋骨とがあるため、魚を調理する時や食べる時に非
常に邪魔になっており、多くの人々の魚離れの原因とな
っているといわれている。しかし、従来、このような原
因を除去するための魚の骨抜き加工法は全く発明されな
かったのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、魚の提供者側
において、予め骨部分を完全に抜き取った骨のない魚体
にしておき、焼魚,煮魚,揚魚にするときに、腹側も背
側も全く切り裂かれていない自然のままの魚の姿で調理
することができるようにし、また筒切りにして調理する
場合でも骨のない食べ易くした画期的な魚を流通提供す
ることを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、魚の鰓蓋の付
け根部分及び肛門部分に刃物の先端部を入れて腸を含む
内臓部分を切り取る工程、吸引機に連通したホースの先
端部に取付けた吸引管を前記魚の口腔から挿入して鰓部
分を切り取るとともに前記内臓部分を吸引除去する工
程、魚の大きさに応じて肛門に又は尾端部に近い表面に
刃物を入れて脊椎骨の付け根部分を切断する工程、口腔
又は鰓蓋部から先端中央部に凹部を有する長尺の特殊へ
らを挿入しその先端凹部を脊椎骨の一側面に沿って押し
込みながら脊椎骨部分を肉部分から剥離する工程、さら
に魚を裏返して前記特殊へらを同様に挿入しその先端凹
部を脊椎骨の他側面に沿って押し込みながら脊椎骨部分
を肉部分から剥離する工程、剥離後の骨を頭部のつけ根
と尾鰭の後端部で切断する工程、しかる後に口腔から挟
み具を挿入し前記脊椎骨部分をはさみこれを周囲の腹骨
部分とともに引き出す工程から成るものである。
【0005】
【作用】本発明の作用は、前記した手段どおりの作業工
程を行うことによって達成されるものである。
【0006】
【実施例】本発明の加工方法を工程順に説明する。
【0007】(1) 鰓及び内臓部分の切り取り工程 鮮魚にした魚の鰓蓋を指で持ち上げ、包丁または鋏など
の刃物の先端部を入れ鰓の両端部の付け根部分を切り取
る。また、肛門から包丁または鋏などの刃物の先端を差
し込み腸の付け根部分を刃物の先端部を廻して切り取
る。
【0008】中形・大形の魚の場合には、細長の鋸を肛
門から差し込んで2〜3回廻して腸を絡ませ、これを引
き抜いて切り取ってしまう。
【0009】(2) 鰓及び内臓部分の除去工程 その後、切り取った鰓部分や内臓部分を吸引機(バキュ
ーム・クリーナ)によって強制吸引して除去する。
【0010】除去装置の機構は、貯蔵タンクを有する吸
引機1に連通するホース2の先端部に吸引管3を取付け
る。この吸引管3の口端部4の周縁には刃を形成する。
また、吸引管3またはホース2の連結部近くには開口部
5を設けるが、この開口部には開閉蓋を設けてもよい。
開閉蓋を設けないときは、手掌をかけて開口部を塞ぐな
どして吸引風力を調節する。
【0011】なお、前記吸引管3はホース2に対して自
由に回動し得るようにするが、ホース2自体が可撓性の
ものであれば吸引管も自由に動くことができるから、ホ
ースに固定でもよい。これは、吸引管を持って行う作業
性を良くするためである。
【0012】まず、吸引管3の口端部4を魚の口腔内に
差し込んでこれを左右に少し廻して鰓を完全に切り取
る。しかる後に、腹腔内に吸引管3を少し差し込んだ所
で開口部5を手掌で完全に塞いで吸引風力を増大し、さ
らに吸引管3を押し込めば鰓部分とともにすでに切り取
られている内臓部分を全部吸引する。吸引された鰓と内
臓部は、ホース2を通って吸引機1のタンクに吸い込ま
れて貯蔵されるようになる。
【0013】このように吸引機は、鰓部分及び内臓部分
を一体にして同時に全部吸引するものであるが、魚の大
きさ等に合わせて口径の違う吸引管3に取り換える。
【0014】(3) 洗浄工程 しかる後に、魚の口腔に水道の放流水を送って腹空腔内
部をきれいに洗浄する。
【0015】(4) 剥離及び骨抜き工程 長尺の特殊へら6を把持してその先端部を口腔または鰓
蓋部から脊椎骨に沿って押し込むと、その先端中央部の
凹部7によって脊椎骨部分が肉部分から剥離するように
なる。この特殊へら6による切り離し途中において、腹
骨(肋骨)方向に特殊へら6の先端部を廻して腹骨も肉
部分から剥離するようにする。
【0016】更に、この魚を裏返しにして同様に脊椎骨
部分や腹骨部分を肉部分から剥離し、骨部分が全体とし
て抜け易いようにする。
【0017】前記特殊へら6の構成は、その先端中央部
に凹部7が形成され、その先端部及びこれに隣接する左
右側縁部に刃8が形成されているものである。
【0018】この特殊へら6は、魚の大きさ,肉質,骨
質などに合わせ専用のへらを用意すると良い。材質は問
わない。
【0019】前記した剥離作業が終わった後は、その魚
体の骨を、頭部のつけ根部と尾鰭の後端部にそれぞれ鋏
を入れて切断する。
【0020】中,大型の魚は鋏がとどかない場合がある
から、皮の上から鋏の先端部を差し込んで骨を切断す
る。この差し込み個所は、製品となったときに目立たな
い個所を選ぶ。
【0021】骨部分を肉部分から剥離した魚の口腔また
は鰓蓋部に、挟み具を差し込んで脊椎骨の前端部分をは
さんだ後これを引き出せば、脊椎骨とともに腹骨も一体
になって引き出されるようになる。
【0022】(5) 調理工程 以上のように骨抜きした魚を一定時間薄塩の水に漬け、
血抜きをするとともに塩味をつける。その後、魚種に応
じてそれぞれの味付けと調理法を施す。
【0023】調理法の一つとして、内蔵も骨も全部除去
した魚体の腹腔内部にサラダのような詰め物を詰め込む
ことがある。また、ツミレにした同一魚の肉を詰め込
み、ステーキ用に提供する。(このようにして調理した
骨抜魚の加工品については、すでに特願平4−1422
32号にかかる発明がある。)
【0024】
【発明の効果】今日、われわれは動物性蛋白質の摂取を
牛,豚,マトンなどの畜産物に大部分を依存するため、
動物性脂肪のとり過ぎが問題となることから、魚肉が注
目され、魚に含まれるタウリンやエイコサペンタエン酸
が健康保持のために多大に評価されている。また、ドコ
サヘキサエン酸(DHA)が脳の働きを良くすることが
明らかにされている。
【0025】しかし、内臓物や骨の処理が面倒であるこ
と、食べる時に骨が邪魔で食べにくいこと、アラの処理
が面倒であること等によって魚離れの現象を来たしてい
る。
【0026】そこで本発明は、魚について、前記のよう
な処理作業を各家庭で行わなくても食べられる魚にする
ための加工処理を販売者側において確実に行っておくも
のであるから、食用時に骨を取り去らなければならない
という手数を一切省くことができるようになり、いつで
も簡単に食べられる魚を流通提供することができ、バラ
ンスのとれた食生活ができるように魚の食生活を画期的
に変革することができるようになるのであり、その効果
はきわめて多大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】吸引装置の例示図
【図2】特殊へらの斜視図
【符号の説明】
3 吸引管 4 その口端部 6 特殊へら 7 凹部 8 刃部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 魚の鰓蓋の付け根部分及び肛門部分に刃
    物の先端部を入れて腸を含む内臓部分を切り取る工程、
    吸引機に連通したホースの先端部に取付けた吸引管を前
    記魚の口腔から挿入して鰓部分を切り取るとともに前記
    内臓部分を吸引除去する工程、魚の大きさに応じて肛門
    に又は尾端部に近い表面に刃物を入れて脊椎骨の付け根
    部分を切断する工程、口腔又は鰓蓋部から先端中央部に
    凹部を有する長尺の特殊へらを挿入しその先端凹部を脊
    椎骨の一側面に沿って押し込みながら脊椎骨部分を肉部
    分から剥離する工程、さらに魚を裏返して前記特殊へら
    を同様に挿入しその先端凹部を脊椎骨の他側面に沿って
    押し込みながら脊椎骨部分を肉部分から剥離する工程、
    剥離後の骨を頭部のつけ根と尾鰭の後端部で切断する工
    程、しかる後に口腔から挟み具を挿入し前記脊椎骨部分
    をはさみこれを周囲の腹骨部分とともに引き出す工程か
    ら成る魚の骨抜き加工法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した魚の骨抜加工法にお
    いて、内臓部分を吸引除去する吸引機に連通するホース
    に取付く吸引管の口縁部に刃を形成し、吸引管又はホー
    スの一部に開口部を設けて成る魚の内臓物の除去装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載した魚の骨抜加工法にお
    いて、特殊へらの先端中央部に凹部を形成するとともに
    この先端部及びこれに隣接する左右側縁部に刃を形成し
    て成る魚肉から骨部分を除去するへら。
JP6597793A 1993-03-03 1993-03-03 魚の骨抜き加工法 Pending JPH06253725A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6597793A JPH06253725A (ja) 1993-03-03 1993-03-03 魚の骨抜き加工法

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JP6597793A JPH06253725A (ja) 1993-03-03 1993-03-03 魚の骨抜き加工法

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Publication Number Publication Date
JPH06253725A true JPH06253725A (ja) 1994-09-13

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ID=13302578

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JP6597793A Pending JPH06253725A (ja) 1993-03-03 1993-03-03 魚の骨抜き加工法

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS577985B2 (ja) * 1974-10-14 1982-02-13

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS577985B2 (ja) * 1974-10-14 1982-02-13

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