JPH0625352Y2 - ファイル - Google Patents

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JPH0625352Y2
JPH0625352Y2 JP2159191U JP2159191U JPH0625352Y2 JP H0625352 Y2 JPH0625352 Y2 JP H0625352Y2 JP 2159191 U JP2159191 U JP 2159191U JP 2159191 U JP2159191 U JP 2159191U JP H0625352 Y2 JPH0625352 Y2 JP H0625352Y2
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JP
Japan
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cover
sheet
file
polypropylene resin
resin
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP2159191U
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English (en)
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JPH04128878U (ja
Inventor
健次郎 西川
Original Assignee
マルニ株式会社
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Publication date
Application filed by マルニ株式会社 filed Critical マルニ株式会社
Priority to JP2159191U priority Critical patent/JPH0625352Y2/ja
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ポリプロピレン樹脂
からなる表紙の背部内面にポリプロピレン樹脂からなる
シートの重ね合わせの端面が接着したファイルに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ポリプロピレン樹脂からなる表紙と、こ
の表紙に融着された合成樹脂シートを有するファイル
は、例えば実公昭50−35774号において提供され
ている。しかしながら、このファイルは、表紙の背部内
面に熱融着可能な合成樹脂テープを接着剤で接着し、こ
の上に積層した複数枚の合成樹脂シートを平面的に載置
し、シートの中央部上面を上部から下部へかけて高周波
加熱用などのヒートバーによって加熱して融着するもの
で、シート端面で接着したものではなく、合成樹脂シー
トにおいて融着部分の無駄が生じる。
【0003】ポリプロピレン樹脂からなる表紙の背部内
面にポリプロピレン樹脂からなるシートの重ね合わせの
端面を接着することができれば最も好ましく、また、こ
の場合にホットメルト剤すなわち、溶融樹脂の接着剤を
用いることができれば、表紙や綴じられたシートが丈夫
で、また開きやすいファイルを低コストで製造すること
ができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし現在市販されて
いるホットメルト剤を用いて、表紙とシートを接着して
も、得られたファイルは1mの高さからの落下テストで
表紙とシートが分離するようになり、このテストに耐え
得るだけの接着強度は容易には得られなかった。そこ
で、この考案の目的とするところは、ポリプロピレン樹
脂からなるシートを重ね合わせた被綴じ体が、その一端
面において背部内面に接着一体化されているファイルで
あって、市販されているホットメルト剤を用いて上述の
テストに耐え得る接着強度を有するファイルを提供する
ところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、こ
の考案においてはポリプロピレン樹脂からなる表紙の背
部内面を粗面化する手段を採用した。
【0006】すなわち、この考案に係るファイルは、ポ
リプロピレン樹脂からなる表紙の背部内面が粗面化さ
れ、その内面に塗布された前記ポリプロピレン樹脂の融
点よりも高い温度の溶融樹脂を介し、前記ポリプロピレ
ン樹脂と同様の融点のポリプロピレン樹脂からなるシー
トを重ね合わせた被綴じ体が、その一端面において背部
内面に接着一体化されているファイルである。
【0007】
【作用】上述のような構成を採ることにより、表紙の背
部内面に被綴じ体が、その端面において接着一体化され
ているファイルを提供することができ、接着部分の無駄
を省くことができる。
【0008】また、背部内面を粗面化した上で溶融樹脂
を被着しているので接着状態が良好で、得られたファイ
ルは1mの高さから落下してもシートが分離しない強度
を有している。
【0009】
【実施例】以下、添付図面の実施例について説明する。
【0010】図1および図2は、この考案のファイルの
製造手順を示したもので、ポリプロピレン樹脂からなる
表紙1は、テーブル2上に内面を上にして置かれ、背部
1aの内面に適当な温度に加熱された金型3が押し付け
られ、金型3の下面の凹凸によって背部1aの内面が粗
面化される手順を示している。
【0011】粗面化された背部1aの内面は、0.5mm
程度の高さの鋭角の突起が一面に密に分布しているよう
な凹凸面であることが好ましい。なお、粗面化する方法
としては図1のエンボスの例に限らず、ワイヤによる引
っ掻きや粗い砥石を用いるグラインダによって行っても
良い。
【0012】このようにして粗面化した背部1aの内面
に表紙1のポリプロピレン樹脂の融点より高い温度の溶
融樹脂を塗布する。この塗布樹脂には、ポリオレフィン
系、ビニル系、アセタール系、アクリル系、スチロール
系、ポリアミド系、ポリエステル系、ポリウレタン系等
の従来ホットメルト型接着剤として用いられている樹脂
が用いられる。
【0013】そして、溶融樹脂の塗布は、溶融樹脂をス
リットから吐出しながら、スリットと表紙1を相対的に
移動させる方法で行われる。その際、塗布樹脂の温度低
下を防ぐために、熱風を吹き付けるようにすると良い。
【0014】次に図2に示すように、溶融樹脂4が塗布
された背部1aの内面に表紙1と同様のポリプロピレン
樹脂のシート(袋状や二つ折りのシートの場合を含む)
の重なり(ポリプロピレン樹脂のシートとシートの間に
ポリプロピレン樹脂または他の材料からなるスペーサー
シートを入れる場合も含む)からなる被綴じ体5の一端
面5aを押し付ける。
【0015】この押し付けは、溶融樹脂4の温度が表紙
1や被綴じ体5のシートのポリプロピレン樹脂の融点よ
り高い間に行う。押し付け圧力は、5kg/cm2 以上、好
ましくは10kg/cm2 の圧力で行うのが良い。そして、
溶融樹脂4が完全に凝固するまで押し付けを維持する。
なお、6は被綴じ体5のシートの重なり状態を保持する
側圧板で、被綴じ体5は側圧板6で重なり状態を保持さ
れながら表紙1の背部1aの内面に押し付けられる。ま
た、被綴じ体5は押し付けの直前まで一端面5aを熱風
の吹き付けやホットプレートとの接触などによってでき
るだけポリプロピレン樹脂の融点に近い温度に加熱され
ていることが好ましい。
【0016】以上の手順によって、図3に示したよう
な、表紙1の背部1aの内面に被綴じ体5が端面を突き
合わせた状態で接着しているファイルが得られ、このフ
ァイルは被綴じ体5のシートが開き易く、また1mの高
さからの落下テストにおいてもシートが分離することは
ない。
【0017】これに対して、表紙1の背部1aの内面を
粗面化することなく、同じ条件でファイルを作成した場
合は、1mの高さからの落下テストでシートが分離する
ようなファイルしか得られない。このことから、この考
案のファイルは、溶融樹脂が接着剤としてよりも加熱媒
体として働き、接着は主として表紙1とシートの直接の
溶着によって行われ、そのために十分な接着強度が得ら
れていると理解される。
【0018】
【考案の効果】以上の通り、この考案によれば、市販さ
れているようなホットメルト剤を用いて、ポリプロピレ
ン樹脂の表紙の背部の内面にポリプロピレン樹脂のシー
トの重ね合わせの一端面が接着しているファイルが得ら
れ、しかも1mの高さから落下してもシートが分離しな
い製品となし得たのであり、きわめて実用性の高いもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】表紙背部内面をエンボスによって粗面化する例
を示す側面図、
【図2】表紙背部内面に重ね合わせシートの端面を接着
する工程を示す側面図、
【図3】この考案に係るファイルの一例を示す側面図で
ある。
【符号の説明】
1……表紙 1a……背部 4……溶融樹脂 5……被綴じ体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリプロピレン樹脂からなる表紙の背部
    内面が粗面化され、その内面に塗布された前記ポリプロ
    ピレン樹脂の融点よりも高い温度の溶融樹脂を介し、前
    記ポリプロピレン樹脂と同様の融点のポリプロピレン樹
    脂からなるシートを重ね合わせた被綴じ体が、その一端
    面において背部内面に接着一体化されているファイル。
JP2159191U 1991-04-04 1991-04-04 ファイル Expired - Lifetime JPH0625352Y2 (ja)

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JP2159191U JPH0625352Y2 (ja) 1991-04-04 1991-04-04 ファイル

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JPH04128878U JPH04128878U (ja) 1992-11-25
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WO2005108228A1 (ja) * 2004-05-07 2005-11-17 Showa Marutsutsu Co. Ltd. 容器用注出口およびこれを備えた容器
JP4637144B2 (ja) * 2007-07-18 2011-02-23 株式会社リヒトラブ ポケットファイル

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