JPH08216549A - 製本ファイル及び製本方法 - Google Patents

製本ファイル及び製本方法

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JPH08216549A
JPH08216549A JP4784995A JP4784995A JPH08216549A JP H08216549 A JPH08216549 A JP H08216549A JP 4784995 A JP4784995 A JP 4784995A JP 4784995 A JP4784995 A JP 4784995A JP H08216549 A JPH08216549 A JP H08216549A
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JP
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electromagnetic induction
file
induction heating
melt adhesive
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Withdrawn
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JP4784995A
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English (en)
Inventor
Yasuaki Kitazaki
寧昭 北崎
Yoshio Kishimoto
芳男 岸本
Eiichi Sugiura
栄一 杉浦
Mikihiro Endou
幹大 遠藤
Kazutoshi Haraguchi
和俊 原口
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Nichiban Co Ltd
Original Assignee
Nichiban Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 短時間で製本を可能とし、また、複数同時に
製本可能にした製本ファイル及び製本方法を提供する。 【構成】 ファイル本体5の内側にホットメルト接着剤
6を設け、少なくともこのホットメルト接着剤6と対向
するファイル本体5の外側に電磁誘導によって発熱する
電磁誘導発熱材料としてのアルミ箔7を接着して製本フ
ァイル1を構成する。この製本ファイル1のアルミ箔7
が接触するように、電磁誘導加熱コイルを有効な範囲に
設置し、電磁誘導加熱によってホットメルト接着剤6を
溶融して製本することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、製本ファイル及び製
本方法に関するもので、更に詳細には、電磁誘導加熱に
よって発熱する材料を使用した製本ファイルと電磁誘導
加熱コイルを備えた製本機を使用する製本方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、製本ファイルの内側にホットメ
ルト接着剤を具備し、被製本物をファイル内に入れ、フ
ァイル外側からヒーターによって加熱してホットメルト
接着剤を溶融し、これによって被製本物を接着する製本
方法は既に知られている。しかし、この種の製本方法で
は、製本ファイルの背部分と発熱ヒーターの接触の程度
が弱いと、熱伝導率が悪く、製本ファイルの内側のホッ
トメルト接着剤が溶融するまでに時間がかかるという欠
点を有していた。通常、ヒーターが180〜200℃に
なった状態で紙製の製本ファイルを置くと、紙厚等によ
り差異もあるが市販製では30秒〜40秒が一般的な必
要時間である。
【0003】また、数冊の製本ファイルを束ねて発熱ヒ
ーター上に置くことも可能であるが、複数冊を同時に置
くと、発熱ヒーターの温度が下がり、結果的に溶融まで
の時間が長くなるという欠点がある。
【0004】上記問題を解決する手段として、電磁誘導
加熱コイル等を具備する電磁誘導加熱装置による加熱方
法が開発されている(特開平4−5090号、特開平4
−5092号、特開平4−232791号公報等)。こ
の電磁誘導加熱方式によれば、製本ファイルのファイル
本体の背部内側に取付けられたホットメルト接着剤に磁
性体例えばアルミ箔等からなる電磁誘導発熱材料を積層
又は混入して、電磁誘導の交番電流により発熱材料を短
時間に発熱させると共に、ホットメルト接着剤を溶融さ
せて、ファイル本体と被製本物とを融着させた後に、凝
固させて製本を行うことができるという利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
この種の電磁誘導加熱方式のものにおいては、電磁誘導
加熱コイル上で複数冊ファイル内のホットメルト接着剤
を溶融させることは困難であった。その理由は、電磁誘
導加熱コイルの幅には当然制限があり、例えばコイル幅
が2cmのものでは、2cmの幅の製本ファイルは1冊
しか製本できない。また、1cmものでは2冊できる
が、更にこれが背幅1mm程度になると計算上は10冊
一度に製本できることになるが、背幅が約1mm程度に
なると、電磁誘導加熱コイルと電磁誘導発熱材料の関係
で、例えば1mmのアルミ箔では殆ど発熱しないという
欠点がある。
【0006】この発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、短時間で製本を可能とし、また、複数同時に製本可
能にした製本ファイル及び製本方法を提供することを目
的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の製本ファイルは、ファイル本体の内側に
ホットメルト接着剤を有し、少なくともこのホットメル
ト接着剤と対向するファイル本体の外側に電磁誘導によ
って発熱する電磁誘導発熱材料を接着してなることを特
徴とするものである(請求項1)。
【0008】この発明において、複数冊のファイル本体
を少なくとも同方向に配置した際に、隣接するファイル
本体の電磁誘導発熱材料同士を接触可能に形成する方が
好ましい(請求項2)。
【0009】また、上記電磁誘導発熱材料をファイル本
体の外側に圧着する方が好ましい(請求項3)。
【0010】また、上記電磁誘導発熱材料はファイル本
体の外側に接着されていれば、電磁誘導発熱材料を露出
させた状態のままでも差し支えないが、例えば電磁誘導
発熱材料の表面を耐熱性材料によって被覆してもよく、
あるいは、製本ファイル背部分付近に電磁誘導発熱材料
を全て覆う形で粘着テープで固定してもよい(請求項
4,5)。また、電磁誘導発熱材料を剥離性接着剤でフ
ァイル本体に接着することも可能である(請求項6)。
【0011】また、上記電磁誘導発熱材料は、電磁誘導
の交番電流の磁界によって発熱する磁性体であれば任意
のものでよく、例えばアルミニウムや鉄、ステンレス鋼
等を使用することができるが、好ましくはアルミ箔であ
る方がよい。
【0012】また、この発明の第1の製本方法は、上記
請求項1、3〜6記載の製本ファイルの電磁誘導発熱材
料が接触するように、電磁誘導加熱コイルを有効な範囲
に設置し、電磁誘導加熱によってホットメルト接着剤を
溶融して製本することを特徴とするものである(請求項
7)。
【0013】また、この発明の第2の製本方法は、上記
請求項2記載の複数冊の製本ファイルの隣接する電磁誘
導発熱材料同士を接触させ、これら電磁誘導発熱材料が
接触するように、電磁誘導加熱コイルを有効な範囲に設
置し、電磁誘導加熱によってホットメルト接着剤を溶融
して製本することを特徴とするものである(請求項
8)。
【0014】
【作用】この発明によれば、内側にホットメルト接着剤
を有するファイル本体の少なくともこのホットメルト接
着剤と対向する位置に、電磁誘導によって発熱する電磁
誘導発熱材料を接着することにより、電磁誘導発熱材料
が接触するように、電磁誘導加熱コイルを有効な範囲に
設置し、電磁誘導加熱コイルに電圧を印加すると、電磁
誘導発熱材料に電磁誘導の交番電流が有効に流れて発熱
し、その加熱によってホットメルト接着剤を溶融して製
本することができる。したがって、短時間に被製本物の
製本を行うことができる(請求項1,7)。
【0015】また、電磁誘導発熱材料をファイル本体に
圧着させることで、電磁誘導発熱材料のみが異常高温に
なり、赤熱して溶けるのを防止することができると共
に、電磁誘導発熱材料からの熱を有効にホットメルト接
着剤に伝熱することができる(請求項3)。
【0016】また、電磁誘導発熱材料の表面を耐熱性材
料によって被覆するか、あるいは、製本ファイル背部分
付近に電磁誘導発熱材料を全て覆う形で粘着テープで固
定することにより、電磁誘導によって発熱する電磁誘導
発熱材料の異常発熱を抑制することができ、被製本物の
焦げ等を防止することができる(請求項4,5)。粘着
テープで固定した場合は、製本後に粘着テープを剥がす
ことができる。
【0017】また、電磁誘導発熱材料を剥離性接着剤で
ファイル本体に接着することにより、製本後に、電磁誘
導発熱材料をファイル本体から剥がすことができる(請
求項6)。
【0018】また、複数冊のファイル本体を少なくとも
同方向に配置した際に、隣接するファイル本体の電磁誘
導発熱材料同士を接触させ、これら電磁誘導発熱材料が
接触するように、電磁誘導加熱コイルを有効な範囲に設
置し、電磁誘導加熱コイルに電圧を印加すると、広幅の
電磁誘導発熱材料が電磁誘導加熱コイル上にあるのと同
じように有効に電磁誘導の交番電流が流れて発熱し、そ
の加熱によってホットメルト接着剤を溶融して複数の製
本物を同時に製本することができる(請求項2,8)。
【0019】
【実施例】以下にこの発明の実施例を図面に基いて詳細
に説明する。
【0020】◎第一実施例 図1はこの発明の製本ファイルの第一実施例の概略斜視
図、図2はその要部断面図である。
【0021】上記製本ファイル1は、表紙2と裏表紙3
とを背表紙4(背部)を介して折畳み可能としたファイ
ル本体5の背表紙4の内側にホットメルト接着剤6を塗
布し、また、背表紙4の外側に、図示しない接着剤を介
して電磁誘導発熱材料例えばアルミ箔7を接着してな
る。
【0022】この場合、上記ファイル本体5は、例えば
セラミックスや金属等の無機質材料、紙,合成紙,不織
布等の布や紙、ポリ塩化ビニール,ポリウレタン,フェ
ノール等の合成樹脂等からなり、剛性のものでも可撓性
のもののいずれであってもよく、また、透明あるいは不
透明のいずれであってもよい。
【0023】また、上記ホットメルト接着剤6は、ベー
スポリマー、ワックス類、可塑剤、タッキファイヤ、酸
化防止剤及び充填材等にて形成されており、ベースポリ
マーとして、例えば例えばエチレン・酢酸ビニル共重合
体(EVA)、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系
樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂等を使用
することができる。
【0024】また、上記アルミ箔7は、少なくとも上記
ホットメルト接着剤6と対向するファイル本体5の外側
に接着されていればよいが、好ましくは、複数冊のファ
イル本体5を少なくとも同方向に配置した際に、隣接す
るファイル本体5のアルミ箔7,7同士が接触可能とな
るように形成する方がよい(図2参照)。
【0025】なお、上記アルミ箔7をファイル本体5に
接着する接着剤は、例えば通常のアクリル系やゴム系等
の粘着剤あるいはこれらのテープ化したもの、通常の接
着剤、高融点ホットメルト接着剤、耐熱性粘着テープ、
含水ゲルシート、熱分解材料含有シート、高融点プラス
チックフィルム(耐熱フィルム)等を使用することがで
きる。上記アルミ箔7の接着に際して、アルミ箔7とフ
ァイル本体5との間には隙間を開けずに圧着させるよう
にする必要がある。若し、アルミ箔7とファイル本体5
との間に隙間が開いていると、電磁誘導加熱によりアル
ミ箔7のみが異常に高温となり、赤熱して溶ける恐れが
あるばかりか、熱の伝達が低下するからである。
【0026】◎第二実施例 図3はこの発明の製本ファイルの第二実施例の要部断面
図である。第二実施例の製本ファイル1は、アルミ箔の
異常発熱を抑制して被製本物の焦げ等を防止するように
した場合である。すなわち、上記のようにしてファイル
本体5の背表紙4の外側に接着されるアルミ箔7の外表
面を耐熱性材料8によって被覆することにより、後述す
る電磁誘導加熱手段の電磁誘導加熱コイルでアルミ箔7
を発熱させる場合のアルミ箔7の異常発熱を防止するよ
うにした場合である。この場合、耐熱性材料8として
は、例えばポリイミドやポリフェニレンスルフィド等を
使用することができる。
【0027】このようにアルミ箔7の外表面を耐熱性材
料で被覆することにより、特に背幅が数mmのような薄
い製本ファイルの製本に有効である。
【0028】また、上記耐熱性材料8に代えて粘着テー
プを用いてもよい。すなわち、ファイル本体5の背部分
付近にアルミ箔7を全て覆う形で粘着テープで固定して
もよい。このように粘着テープでアルミ箔7を被覆する
ことにより、アルミ箔7をファイル本体5に圧着させる
ことができ、また、上述したようにアルミ箔7の異常発
熱を抑制することができる。更には、製本後に粘着テー
プを剥がすことができるので、製本ファイルの外観の体
裁や美観等が損なわれるのを防止することができる。な
お、上記耐熱性材料や粘着テープの代わりに紙等を使用
することも可能である。
【0029】◎第三実施例 図4はこの発明の製本ファイルの第三実施例の要部断面
図である。第三実施例の製本ファイルは、製本後にアル
ミ箔7をファイル本体5から剥がせるようにした場合で
ある。すなわち、剥離性接着剤9を用いてアルミ箔7を
ファイル本体5の外側に接着した場合である。この場
合、剥離性接着剤9として、例えばパラフィンを通常量
より多く配合したエチレン酢酸ビニル系ホットメルト接
着剤あるいはアクリル系粘着剤等を使用することができ
る。
【0030】このように、アルミ箔7を剥離性接着剤9
を用いてファイル本体5に接着することにより、上述の
ようにして製本した後、アルミ箔7をファイル本体5か
ら剥がすことができ、ファイル本体5の外表面からアル
ミ箔7を取り除いた製本ファイルとすることができ、背
表紙4にファイル名等の見出しの書き込み等を容易にす
ることができる。
【0031】◎第四実施例 図5はこの発明の製本ファイルの第四実施例の要部斜視
図である。第四実施例の製本ファイルは、製本ファイル
の外観の体裁及び美観を向上させるようにした場合であ
る。すなわち、アルミ箔7の外表面に上記耐熱性材料8
や粘着テープに代えて例えばファイル本体5の色と同じ
色の耐熱性インキ8Aでコーティングした場合である。
【0032】このように、アルミ箔7の外表面を耐熱性
インキ8Aでコーティングすることにより、貼付感がな
くなり、ファイル本体5とアルミ箔7が一体のものに見
え、製本ファイルの外観の体裁及び美観の向上を図るこ
とができる。また、耐熱性インキ8Aをコーティングす
ることにより、若干ではあるが、アルミ箔7の異常発熱
を抑制することもできる。
【0033】次に、この発明の製本方法について説明す
る。1冊の製本ファイルで製本する場合は、まず、図6
に示すように、製本ファイル1の背表紙4の内側に設け
られたホットメルト接着剤6に被製本物の端部を当接す
る。次に、この状態で、製本ファイル1のアルミ箔7が
接触するように、後述する製本機10(電磁誘導加熱手
段)の電磁誘導加熱コイルの有効な範囲に設置した後、
製本機10を駆動、すなわち電磁誘導加熱コイルに電圧
を印加すると、電磁誘導加熱コイルに交番電流が発生
し、この交番電流によってアルミ箔7が発熱して、ホッ
トメルト接着剤6を溶融し、凝固することによって被製
本物Aを接着することができる。
【0034】また、複数冊の製本ファイルで製本する場
合は、まず、図7に示すように、各製本ファイル1の背
表紙4の内側に設けられたホットメルト接着剤6に被製
本物の端部を当接する。次に、製本ファイル1の隣接す
るアルミ箔7,7同士を接触させた状態で、上述と同様
に製本ファイル1のアルミ箔7が接触するように、製本
機10の電磁誘導加熱コイルの有効な範囲に設置した
後、製本機10を駆動、すなわち電磁誘導加熱コイルに
電圧を印加すると、電磁誘導加熱コイルに交番電流が発
生し、この交番電流によってアルミ箔7が発熱して、ホ
ットメルト接着剤6を溶融し、凝固することによって被
製本物Aを接着することができる。なお、図7では2冊
の製本ファイルの製本方法について説明したが、同様に
3冊以上の製本ファイル1を同様にアルミ箔7を接触さ
せるようにセットして同時に製本することができること
は勿論である。
【0035】次に、上記製本機10について説明する。
上記製本機10は、図8及び図9に示すように、箱状の
製本機本体12の上面に開設された短形状の開口部13
に加熱面が位置するように配設される加熱体である電磁
誘導加熱コイル14と、この電磁誘導加熱コイル14に
高周波電流を供給する高周波供給源である高周波発振器
15とで加熱手段11を形成し、また、開口部13の上
方に製本ファイル1を立設支持するファイル支持部16
を設けた構造となっている。
【0036】この場合、ファイル支持部16は、開口部
13の長辺側に対向配置される固定支持体17aと、こ
の固定支持体17aに対して進退移動可能に配設される
可動支持体17bとで構成されており、製本機本体12
に設けられたガイド溝に沿って摺動可能な調節つまみ1
9をもってファイル支持部16の支持体17a、17b
間の間隔を製本ファイル1の厚さに応じて調節すること
ができるようになっている。なおこの場合、両支持体1
7a、17bの双方を互いに進退可能に形成してもよ
い。このように形成される固定支持体17a及び可動支
持体17bは、対向面の上部側がそれぞれ外方に向って
拡開するテーパ状に形成されて製本ファイル1の挿入を
容易に行えるように構成されている。
【0037】また、支持体17a、17bの下部側の対
向面には製本ファイル1の有無を検知するセンサ20,
20が配設されており、このセンサ20,20からの信
号が制御部21に伝達され、制御部21で制御処理され
た信号が高周波発振器15及びランプ22やブザー23
等の表示手段に伝達されるようになっている。この場
合、センサ20,20によって製本ファイル1の厚みを
検知させるようにして、高周波発振器15の高周波電流
の供給時間を制御させるようにしてもよい。
【0038】なお、図8及び図9に想像線で示すよう
に、ファイル支持部16の隣接位置に加熱後の製本ファ
イル1を冷却するための冷却部24を設けることも可能
である。この冷却部24は、例えば製本機本体12の上
面に配設される多数の冷気通気孔25a,25a…を有
する中空状のファイル載置台25と、このファイル載置
台25の内部通路26内に冷気を送風する送風ファン2
7にて形成することができる。なお、図8及び図9にお
いて、符号28は主スイッチ、29は電源である。
【0039】次に、この発明の製本ファイルの具体的構
造について説明する。 (実施例1)厚さ170μmの上質紙で、背幅3mm、
のA−4版のファイル本体5を作成し、このファイル本
体5の内側に厚さ500μmのホットメルト接着剤6を
設け、外側に厚さ30μm、幅9mmのアルミ箔7を耐
熱性接着剤厚さ10μmで接着して、製本ファイル1を
得た。被製本物Aの入ったこの製本ファイル1の5冊を
アルミ箔7が互いに接触するように電磁誘導加熱コイル
上に置き、電流を流したところ約10秒でホットメルト
接着剤6が溶融し、5冊同時に製本物が得られた。
【0040】(実施例2)上記実施例1と同様の材料を
使用して製本ファイルを作製するに当り、耐熱性接着剤
を使用する代わりに再剥離性粘着材を使用してアルミ箔
7を固定した。実施例1と同様に製本したところ同じ結
果であった。できた製本物からアルミ箔7を外して、製
本物を得た。
【0041】(実施例3)上記実施例1で得た製本ファ
イルのアルミ箔7の端部2mmを残し、ファイル背部分
とその他を耐熱性インキで、ファイル本体5と同色にコ
ーティングして製本ファイルを得た。実施例1と同様の
実験を繰り返したが、溶融時間は同じであった。
【0042】(実施例4)上記実施例1て得た製本ファ
イルを、市販のヒーター方式製本機で製本したところ、
約15秒でホットメイル接着剤が溶融し、製本すること
ができた。したがって、この発明の製本ファイル1を市
販のヒーター方式の製本機を用いて製本することも可能
である。
【0043】(比較例1)上記実施例1の製本ファイル
のアルミ箔を接着していないもので、市販のヒーター方
式製本機で製本したところ、35〜40秒でホットメル
ト接着剤が溶融し、製本物を得ることができた。
【0044】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば、以下のような効果が得られる。
【0045】1)請求項1及び7記載の発明によれば、
内側にホットメルト接着剤を有するファイル本体の少な
くともこのホットメルト接着剤と対向する位置に、電磁
誘導によって発熱する電磁誘導発熱材料を接着するの
で、電磁誘導発熱材料が接触するように、電磁誘導加熱
コイルを有効な範囲に設置し、電磁誘導加熱コイルに電
圧を印加すると、電磁誘導発熱材料に電磁誘導の交番電
流が有効に流れて発熱し、その加熱によってホットメル
ト接着剤を溶融して製本することができる。したがっ
て、短時間に被製本物の製本を行うことができ、製本作
業の能率の向上を図ることができる。
【0046】2)請求項3記載の発明によれば、電磁誘
導発熱材料をファイル本体に圧着させることにより、電
磁誘導発熱材料のみが異常高温になり、赤熱して溶ける
のを防止することができると共に、電磁誘導発熱材料か
らの熱を有効にホットメルト接着剤に伝熱することがで
きる。
【0047】3)請求項4,5記載の発明によれば、電
磁誘導発熱材料の表面を耐熱性材料によって被覆する
か、あるいは、製本ファイル背部分付近に電磁誘導発熱
材料を全て覆う形で粘着テープで固定することにより、
電磁誘導によって発熱する電磁誘導発熱材料の異常発熱
を抑制することができ、被製本物の焦げ等を防止するこ
とができる。また、粘着テープで固定した場合は、製本
後に粘着テープを剥がすことができる。
【0048】4)請求項6記載の発明によれば、電磁誘
導発熱材料を剥離性接着剤でファイル本体に接着するの
で、製本後に、電磁誘導発熱材料をファイル本体から剥
がすことができ、製本ファイルの外観の体裁及び美観の
向上を図ることができる。
【0049】5)請求項2及び8記載の発明によれば、
複数冊のファイル本体を少なくとも同方向に配置した際
に、隣接するファイル本体の電磁誘導発熱材料同士を接
触させることができるので、複数の製本物を同時に製本
することができ、製本作業を更に効率よく行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の製本ファイルの第一実施例の要部斜
視図である。
【図2】第一実施例の製本ファイルの要部断面図であ
る。
【図3】この発明の製本ファイルの第二実施例の要部断
面図である。
【図4】この発明の製本ファイルの第三実施例の要部断
面図である。
【図5】この発明の製本ファイルの第四実施例の要部斜
視図である。
【図6】この発明の製本方法を示す概略断面図である。
【図7】この発明の別の製本方法を示す概略断面図であ
る。
【図8】製本機の概略断面図である。
【図9】製本機の概略斜視図である。
【符号の説明】
1 製本ファイル 5 ファイル本体 6 ホットメルト接着剤 7 アルミ箔(電磁誘導発熱材料) 8 耐熱性材料 8A 耐熱性インキ 9 剥離性接着剤 10 製本機(電磁誘導発熱手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 幹大 東京都文京区関口二丁目3番3号 ニチバ ン株式会社内 (72)発明者 原口 和俊 東京都文京区関口二丁目3番3号 ニチバ ン株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファイル本体の内側にホットメルト接着
    剤を有し、少なくともこのホットメルト接着剤と対向す
    るファイル本体の外側に電磁誘導によって発熱する電磁
    誘導発熱材料を接着してなることを特徴とする製本ファ
    イル。
  2. 【請求項2】 複数冊のファイル本体を少なくとも同方
    向に配置した際に、隣接するファイル本体の電磁誘導発
    熱材料同士を接触可能に形成してなることを特徴とする
    請求項1記載の製本ファイル。
  3. 【請求項3】 電磁誘導発熱材料が圧着されていること
    を特徴とする請求項1記載の製本ファイル。
  4. 【請求項4】 電磁誘導発熱材料が耐熱性材料によって
    被覆されることを特徴とする請求項1記載の製本ファイ
    ル。
  5. 【請求項5】 製本ファイル背部分付近に電磁誘導発熱
    材料を全て覆う形で粘着テープで固定されていることを
    特徴とする請求項1記載の製本ファイル。
  6. 【請求項6】 電磁誘導発熱材料が剥離性接着剤で接着
    されることを特徴とする請求項1記載の製本ファイル。
  7. 【請求項7】 請求項1、3〜6記載の製本ファイルの
    電磁誘導発熱材料が接触するように、電磁誘導加熱コイ
    ルを有効な範囲に設置し、電磁誘導加熱によってホット
    メルト接着剤を溶融して製本することを特徴とする製本
    方法。
  8. 【請求項8】 請求項2記載の複数冊の製本ファイルの
    隣接する電磁誘導発熱材料同士を接触させ、これら電磁
    誘導発熱材料が接触するように、電磁誘導加熱コイルを
    有効な範囲に設置し、電磁誘導加熱によってホットメル
    ト接着剤を溶融して製本することを特徴とする製本方
    法。
JP4784995A 1995-02-13 1995-02-13 製本ファイル及び製本方法 Withdrawn JPH08216549A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7448837B2 (en) * 2002-12-27 2008-11-11 Duplo Seiko Corporation Bookbinding apparatus
JP5887439B1 (ja) * 2015-02-09 2016-03-16 株式会社 杉本カレンダー カレンダーの綴じ枠取付け装置

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