JPH07101179A - 製本部材及びそれを有する製本ファイル - Google Patents

製本部材及びそれを有する製本ファイル

Info

Publication number
JPH07101179A
JPH07101179A JP11350194A JP11350194A JPH07101179A JP H07101179 A JPH07101179 A JP H07101179A JP 11350194 A JP11350194 A JP 11350194A JP 11350194 A JP11350194 A JP 11350194A JP H07101179 A JPH07101179 A JP H07101179A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive
bookbinding
metal foil
heat
cover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11350194A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuaki Kitazaki
寧昭 北崎
Yoshio Kishimoto
芳男 岸本
Kazutoshi Haraguchi
和俊 原口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichiban Co Ltd
Original Assignee
Nichiban Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichiban Co Ltd filed Critical Nichiban Co Ltd
Priority to JP11350194A priority Critical patent/JPH07101179A/ja
Publication of JPH07101179A publication Critical patent/JPH07101179A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被製本物の製本作業を短時間に行うことがで
きると共に、製本ファイルの表紙基材の焦げや発火を防
止して安全な製本作業を可能にする。 【構成】 発熱体としての金属箔6の一方の面に熱可塑
性接着剤7を積層し、他方の面に接着剤9(又は粘着
剤)を有する耐熱性材料8(又は断熱性材料)を積層し
てなる製本部材を製本ファイル1の背表紙3に取付け
る。これにより、製本時に電磁誘導加熱の交番磁界によ
って金属箔6が自己発熱し、その熱によって熱可塑性接
着剤7を溶融し、凝固することによって被製本物の接着
を行うことができると共に、金属箔6の温度上昇を耐熱
性部材によって遮断して製本ファイル1の表紙基材4の
焦げや発火を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は製本部材及び製本ファ
イルに関するもので、更に詳細には、例えば紙類、書類
等の被製本物をホットメルト接着剤あるいは粘着剤等の
接着剤にて接着して綴じ込めるようにした製本部材及び
それを有する製本ファイルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の製本部材あるいは製本フ
ァイルとして、ホットメルト接着剤を例えば製本基材の
背表紙に塗布したものが知られている。このファイルを
製本する製本方法としては、ヒーター等を熱源としてホ
ットメルト接着剤を活性化させて被製本物を接着させる
方法が知られているが、この方法では、被製本物がヒー
ターからの伝熱を阻害するため、ホットメルト接着剤の
昇温に時間を要する欠点があった。
【0003】そこで、この問題を解決するために、電磁
誘導加熱装置による加熱方法が開発されている(特開平
4−5090号、特開平4−5092号、特開平4−2
32791号公報等)。この電磁誘導加熱方式によれ
ば、表紙基材の背部に取付けられたホットメルト接着剤
に磁性体からなる発熱部材を積層又は混入して、電磁誘
導の交番電流により発熱体を短時間に発熱させると共
に、ホットメルト接着剤を溶融させて、表紙基材と被製
本物とを融着させた後に、凝固させて製本を行うことが
できるという利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
この種の製本部材及び製本ファイルにおいては、被製本
物の厚さを想定してファイルの大きさやホットメルト接
着剤の幅を数種類準備しておく必要があるため、製造工
程の増加やそれに伴う製造コストの増加、被製本物とホ
ットメルト接着剤の幅が一致しないなどの問題があっ
た。
【0005】また、被製本物の厚さが薄い場合の対応と
してホットメルト接着剤の幅を細くすることが考えられ
るが、ホットメルト接着剤の幅に合せて発熱体の幅を細
くすると、絶対的な熱量が小さくなると共に、均一な加
熱が困難となり、しかも短時間に製本作業を行うことが
できない。したがって、短時間で製本作業を行うために
は、金属箔の幅を広くして、電磁誘導加熱による金属箔
の発熱量を高める必要がある。しかし、このように金属
箔の幅を広くすると、ホットメルト接着剤以外の余剰部
分の金属箔の温度上昇が激しく、例えば250℃〜35
0℃に達するため、表紙基材が焦げたり発火するなどの
問題があった。
【0006】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、接着剤と被製本物とを均一に接着し、余剰の金属箔
の温度上昇に伴う表紙基材の焦げや発火をなくした製本
部材及び製本ファイルを提供することを目的とするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の第1の製本部材は、金属箔の一方の面に
熱可塑性接着剤を有し、他方の面に接着剤又は粘着剤を
有する耐熱性材料又は断熱性材料を有することを特徴と
するものである(請求項1)。
【0008】この発明の第2の製本部材は、金属箔の一
方の面の少なくとも一部に熱可塑性接着材を有し、他の
部分に上記熱可塑性接着剤より融点の高い材料又は非溶
融材料を被覆してなることを特徴とするものである(請
求項3)。
【0009】また、この発明の第1の製本ファイルは、
表紙部及び背部を有する表紙基材と、この表紙基材の背
部に取付けられる接着部とを具備し、上記接着部が、金
属箔の一方の面に熱可塑性接着剤を有し、他方の面に接
着剤又は粘着剤を有する耐熱性材料又は断熱性材料を有
することを特徴とするものである(請求項5)。
【0010】この発明の第2の製本ファイルは、表紙部
及び背部を有する表紙基材と、この表紙基材の背部に取
付けられる接着部とを具備し、上記接着部が、金属箔の
一方の面の少なくとも一部に熱可塑性接着材を有し、他
の部分に上記熱可塑性接着剤より融点の高い材料又は非
溶融材料を被覆してなることを特徴とするものである
(請求項7)。
【0011】この発明の第3の製本ファイルは、表紙部
及び背部を有する表紙基材と、この表紙基材の背部に取
付けられる接着部と、表紙部の内面に取付けられる補助
接着部とを具備し、上記接着部及び補助接着部が、金属
箔の一方の面に熱可塑性接着剤を有し、他方の面に接着
剤又は粘着剤を有する耐熱性材料又は断熱性材料を有す
ることを特徴とするものである(請求項9)。
【0012】この発明の第4の製本ファイルは、表紙部
及び背部を有する表紙基材と、この表紙基材の背部に取
付けられる接着部と、表紙部の内面に取付けられる補助
接着部とを具備し、上記接着部及び補助接着部が、金属
箔の一方の面の少なくとも一部に熱可塑性接着材を有
し、他の部分に上記熱可塑性接着剤より融点の高い材料
又は非溶融材料を被覆してなることを特徴とすものであ
る(請求項11)。
【0013】この発明において、上記金属箔は電磁誘導
の交番磁界によって発熱する磁性体であれば任意のもの
でよく、例えばアルミニウムや鉄、ステンレス鋼等を使
用することができるが、好ましくはアルミニウム箔であ
る方がよい。
【0014】また、上記耐熱性材料、断熱性材料は金属
箔の余剰部分の熱を遮断あるいは吸収するものであれ
ば、その材質は任意のものでよく、例えば耐熱性材料と
して、ポリイミドやポリフェニレンスルフィド等を使用
することができ、断熱性材料としては、熱可塑性接着剤
(例えばホットメルト接着剤)より融点の高い材料ある
いは粘着剤、セラミックスや有機発泡体(例えば発泡ウ
レタン)、断熱複合材(中空ガラスとバインダー混合
体)、ガラスクロス、無機ペーパー(例えばマイカ
紙)、フェノール含浸紙、加熱発泡材含有シート等を使
用することができる。また、セラミックスは非溶融材料
として使用することができる。
【0015】上記耐熱性材料又は断熱性材料は金属箔に
おける熱可塑性接着剤の反対側面に積層されていればそ
の形態は任意でよいが、好ましくはこの耐熱性材料又は
断熱性材料によって金属箔の縁部を被覆する方がよい。
【0016】また、上記熱可塑性接着剤より融点の高い
材料又は非溶融材料は金属箔の熱可塑性接着剤の他の部
分を被覆していればその形態は任意でよいが、好ましく
はこの材料によって金属箔の少なくとも縁部を被覆する
方がよい。
【0017】また、上記接着剤又は粘着剤としては、例
えば通常のアクリル系やゴム系等の粘着剤あるいはこれ
らのテープ化したもの、通常の接着剤、高融点ホットメ
ルト接着剤、耐熱性粘着テープ、含水ゲルシート、熱分
解材料含有シート、高融点プラスチックフィルム(耐熱
フィルム)等を使用することができる。
【0018】
【作用】上記のように構成されるこの発明の製本部材及
び製本ファイルによれば、金属箔が熱可塑性接着剤に積
層されてある程度の幅を有するので、電磁誘導の交番磁
界によって短時間で発熱して、熱可塑性接着剤を均一に
活性化することができると共に、被製本物を均一に接着
することができる。この際、金属箔の熱可塑性接着剤と
反対側面に耐熱性材料又は断熱性材料を積層することに
より、金属箔の余剰部分の熱を耐熱性材料又は断熱性材
料によって遮断することができる。したがって、金属箔
の温度上昇を防ぎ表紙基材の焦げや発火を防ぐことがで
きる。
【0019】また、金属箔の一方の面の少なくとも一部
に熱可塑性接着材を有し、他の部分に上記熱可塑性接着
剤より融点の高い材料又は非溶融材料を被覆することに
より、金属箔の余剰部分の熱を吸収して金属箔の温度上
昇を防ぎ表紙基材の焦げや発火を防止することができ
る。
【0020】
【実施例】以下にこの発明の実施例を図面に基いて詳細
に説明する。 ◎第一実施例 図1はこの発明の第一実施例における製本部材の断面斜
視図、図2は第一実施例の変形例の断面斜視図、図3は
第一実施例の製本部材を有する製本ファイルの製本前の
状態の断面図、図4は製本ファイルの製本状態の断面図
が示されいる。
【0021】上記製本ファイル1は、表紙2aと裏表紙
2bとを背表紙3(背部)を介して折畳み可能とした表
紙基材4と、この表紙基材4の背表紙3の内側に塗布等
により取付られる接着部5とで構成されている。この場
合、表紙基材4は、例えばセラミックスや金属等の無機
質材料、紙,合成紙,織布,不織布等の布や紙、ポリ塩
化ビニル,ポリウレタン,フェノール等の合成樹脂等か
らなり、剛性のものでも可撓性のもののいずれであって
もよく、また、透明あるいは不透明のいずれであっても
よい。
【0022】接着部5は、金属箔6の上面の中央あるい
は一側端等の任意の箇所に熱可塑性接着剤7を積層して
なり、金属箔6の下面には耐熱性材料8を積層し、耐熱
性材料8の下面に接着剤9を積層してなる。
【0023】この場合、熱可塑性接着剤7は、ベースポ
リマー、ワックス類、可塑剤、タッキファイヤ、酸化防
止剤及び充填材等にて形成されており、ベースポリマー
として、例えば例えばエチレン・酢酸ビニル共重合体
(EVA)、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹
脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂等のホット
メルト接着剤あるいはアクリル系、ゴム系、EVA系若
しくはシリコン系等の粘着剤を使用することができる。
また、金属箔6としては、例えばアルミニウムや鉄、ス
テンレス鋼等の磁性体を使用することができるが、折り
曲げ加工の面からアルミニウム箔を使用する方が望まし
い。また、耐熱性材料8としては、ポリイミドやポリフ
ェニレンスルフィド等を使用することができる。上記接
着剤9は、例えば通常のアクリル系やゴム系等の粘着剤
あるいはこれらのテープ化したもの、通常の接着剤、ホ
ットメルト接着剤等を使用することができる。
【0024】上記実施例では、金属箔6の下面に耐熱性
材料8を積層すると共に、耐熱性材料8の下面に接着剤
9を積層する場合について説明したが、耐熱性材料8に
かえて断熱性材料を使用することができ、また接着剤に
かえて粘着剤を使用することができる。この場合、断熱
性材料としては熱可塑性接着剤7より融点の高い材料あ
るいは粘着剤、セラミックス等を使用することができ
る。
【0025】上記のように構成される製本ファイル1を
用いて被製本物Aを製本するには、まず、図3に示すよ
うに、製本ファイル1の背表紙3に取付けられた接着部
5の熱可塑性接着剤7に被製本物Aの端部を当接する。
次に、この状態で製本機20(電磁誘導加熱手段)の加
熱手段による高周波磁界によって金属箔6が自己発熱す
ることによって熱可塑性接着剤7が溶融し、凝固するこ
とによって被製本物Aを接着する(図4参照)。この
際、金属箔6の余剰部分の発熱を耐熱性材料8(断熱性
材料)にて遮断することができるので、表紙基材4が焦
げたり、発火する虞れはない。
【0026】なおこの場合、図1に示すように金属箔6
の中央部に帯状に熱可塑性接着剤7を積層することによ
って被製本物Aの端部全域を接着することができる。ま
た、図2に示すように金属箔6の端部側に部分的に熱可
塑性接着剤7を積層することにより、被製本物Aの上端
部等を接着して耳綴じすることができる。
【0027】◎第二実施例 図5はこの発明の第二実施例における製本部材の断面斜
視図、図6は第二実施例の製本部材を有する製本ファイ
ルの断面図が示されている。
【0028】第二実施例は金属箔の発熱による表紙基材
の焦げや発火を更に確実に防止できるようにした場合で
ある。すなわち、耐熱性材料8(又は断熱性材料)によ
って金属箔6の縁部を被覆し、この被覆部11によって
金属箔6の縁部から表紙基材4への熱の伝達を遮断し
て、金属箔6の余剰部分の発熱による表紙基材4の焦げ
や発火を防止するようにした場合である。なお、第二実
施例において、その他は上記第一実施例と同じであるの
で、同一部分には同一符号を付して、その説明は省略す
る。
【0029】◎第三実施例 図7はこの発明の第三実施例における製本ファイルの断
面図、図8は図7のVIII部拡大断面図が示されている。
【0030】第三実施例は被製本物の接着をより一層確
実に接着できるようにした場合である。すなわち、製本
ファイル1の背表紙3に接着部6を設ける他、表紙2a
及び裏表紙2bの背表紙側内面に補助接着部5aを設け
て被製本物(図示せず)の外側面端部を表紙基材4に接
着させるようにした場合である。なお、補助接着部5a
は、図8に示すように、上記接着部5と同様に、金属箔
6の上面の中央等の任意の箇所に熱可塑性接着剤7を積
層してなり、金属箔6の下面には耐熱性材料8を積層
し、耐熱性材料8の下面に接着剤9を積層してなる。
【0031】なお、第三実施例において、その他の部分
は上記第一実施例と同じであるので、同一部分には同一
符号を付して、その説明は省略する。また、上記第二実
施例の接着部5を補助接着部5aに適用することも可能
である。
【0032】◎第四実施例 図9はこの発明の第四実施例における製本部材の断面斜
視図、図10は第四実施例の製本部材の変形例の断面
図、図11は第四実施例の製本部材の別の変形例の断面
斜視図、図12は第四実施例の製本部材の更に別の変形
例の断面斜視図、図13は第四実施例の製本部材を有す
る製本ファイルの断面図、図14は第四実施例における
製本部材の変形例を有する製本ファイルの断面図が示さ
れている。
【0033】第四実施例は金属箔の余剰部分の発熱量を
吸収して表紙基材の焦げや発火を防止するようにした場
合である。すなわち、金属箔6の上面の中央部又は端部
に帯状にあるいは部分的に熱可塑性接着剤7を積層し、
金属箔6における熱可塑性接着剤7以外の部分又は金属
箔6の全面部分(図10参照)に熱可塑性接着剤7より
融点の高い材料10(以下に熱吸収材料という)を被覆
して、製本時に図示しない電磁誘導加熱手段からの交番
磁界によって自己発熱する金属箔6の余剰部分の熱を熱
吸収材料10によって吸収して表紙基材4の焦げや発火
を防止するようにした場合である。
【0034】なお、図面では、金属箔6の中央部に熱可
塑性接着剤7を積層させる場合について記載したが、勿
論、金属箔6の端部に熱可塑性接着剤7を積層する場合
(図11、図12参照)においても、金属箔6の全面部
分を熱吸収材料10で被覆してもよい。
【0035】このように、金属箔6の全面部分に熱吸収
材料10を被覆することにより、金属箔6の発熱による
表紙基材4の焦げや発火を更に確実に防止することがで
きる。
【0036】なお、熱吸収材料10にかえて非溶融材料
を使用することができる。これら熱吸収材料10等とし
て、例えばセラミックスや有機発泡体(例えば発泡ウレ
タン)、断熱複合材(中空ガラスとバインダー混合
体)、ガラスクロス、無機ペーパー(例えばマイカ
紙)、フェノール含浸紙、加熱発泡材含有シート等を使
用することができる。また、第四実施例において、その
他の部分は上記第一実施例ないし第三実施例と同じであ
るので、同一部分には同一符号を付して、その説明は省
略する。
【0037】◎第五実施例 図15はこの発明の第五実施例における製本部材の断面
斜視図、図16は第五実施例の製本部材の変形例の断面
図、図17は第五実施例の製本部材を有する製本ファイ
ルの一例の断面図が示されている。
【0038】第五実施例は第四実施例において、上記第
二実施例と同様に、金属箔の発熱による表紙基材の焦げ
や発火を更に確実に防止できるようにした場合である。
すなわち、金属箔6における熱可塑性接着剤7以外の部
分又は金属箔6の全面部分(図16参照)に被覆される
熱吸収材料10によって金属箔6の縁部を被覆し、この
被覆部11によって金属箔6の縁部の熱を吸収して、金
属箔6の余剰部分の発熱による表紙基材4の焦げや発火
を防止するようにした場合である。なお、第五実施例に
おいて、その他の部分は上記第一実施例及び第二実施例
と同じであるので、同一部分には同一符号を付して、そ
の説明は省略する。
【0039】◎第六実施例 図18はこの発明の第六実施例における製本ファイルの
断面図、図19は図18の XIX部の拡大断面図が示され
ている。
【0040】第六実施例は上記第五実施例に示した製本
ファイルによる被製本物の接着をより一層確実に接着で
きるようにした場合である。すなわち、製本ファイル1
の背表紙3に第五実施例と同様な接着部6を設ける他、
表紙2a及び裏表紙2bの背表紙側内面に第五実施例の
接着部5と同様な補助接着部5aを設けて被製本物(図
示せず)の外側面端部を表紙基材4に接着させるように
した場合である。なお、補助接着部5aは、図19に示
すように、上記接着部5と同様に、金属箔6の上面の中
央等の任意の箇所に熱可塑性接着剤7を積層してなり、
金属箔6の余剰部分に熱吸収材料10を被覆した場合で
ある。
【0041】なお、図18及び図19では、金属箔6の
熱可塑性接着剤7以外の部分に熱吸収材料10を被覆し
た場合について説明したが、金属箔6の全面部分に熱吸
収材料10を被覆してもよい。
【0042】なお、第六実施例において、その他の部分
は上記第一、第三及び第五実施例と同じであるので、同
一部分には同一符号を付して、その説明は省略する。ま
た、上記第四実施例の接着部5を補助接着部5aに適用
することも可能である。
【0043】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば、上記のように構成されているので、以下のような効
果が得られる。
【0044】1)金属箔が熱可塑性接着剤に積層されて
ある程度の幅を有するので、電磁誘導の交番磁界によっ
て短時間で発熱して、熱可塑性接着剤を均一に活性化す
ることができると共に、被製本物を均一に接着すること
ができる。
【0045】2)金属箔の余剰部分の熱を遮断あるいは
吸収することができるので、金属箔の温度上昇による表
紙基材の焦げや発火を防ぐことができ、安全に製本作業
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一実施例における製本部材の断面
斜視図である。
【図2】第一実施例における製本部材の変形例を示す断
面斜視図である。
【図3】第一実施例の製本部材を有する製本ファイルの
製本前の状態を示す断面図である。
【図4】第一実施例の製本部材を有する製本ファイルの
製本状態を示す断面図である。
【図5】この発明の第二実施例における製本部材の断面
斜視図である。
【図6】第二実施例の製本部材を有する製本ファイルの
断面図である。
【図7】この発明の第三実施例における製本ファイルを
示す断面図である。
【図8】図7のVIII部拡大断面図である。
【図9】この発明の第四実施例における製本部材の断面
斜視図である。
【図10】第四実施例の変形例を示す断面斜視図であ
る。
【図11】第四実施例の別の変形例を示す断面斜視図で
ある。
【図12】第四実施例の更に別の変形例を示す断面斜視
図である。
【図13】第四実施例の製本部材を有する製本ファイル
の断面図である。
【図14】第四実施例の別の製本部材を有する製本ファ
イルの断面図である。
【図15】この発明の第五実施例における製本部材の断
面斜視図である。
【図16】第五実施例の製本部材の変形例を示す断面斜
視図である。
【図17】第五実施例の製本部材を有する製本ファイル
の一例を示す断面図である。
【図18】この発明の第六実施例における製本ファイル
の断面図である。
【図19】図18の XIX部拡大断面図である。
【符号の説明】
2a 表紙 2b 裏表紙 3 背表紙 4 表紙基材 5 接着部 5a 補助接着部 6 金属箔 7 熱可塑性接着剤 8 耐熱性材料 9 接着剤 10 熱吸収材料 11 被覆部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属箔の一方の面に熱可塑性接着剤を有
    し、他方の面に接着剤又は粘着剤を有する耐熱性材料又
    は断熱性材料を有することを特徴とする製本部材。
  2. 【請求項2】 耐熱性材料又は断熱性材料により金属箔
    の縁部を被覆することを特徴とする請求項1記載の製本
    部材。
  3. 【請求項3】 金属箔の一方の面の少なくとも一部に熱
    可塑性接着材を有し、他の部分に上記熱可塑性接着剤よ
    り融点の高い材料又は非溶融材料を被覆してなることを
    特徴とする製本部材。
  4. 【請求項4】 熱可塑性接着剤より融点の高い材料又は
    非溶融材料により金属箔の少なくとも縁部を被覆するこ
    とを特徴とする請求項3記載の製本部材。
  5. 【請求項5】 表紙部及び背部を有する表紙基材と、こ
    の表紙基材の背部に取付けられる接着部とを具備し、上
    記接着部が、金属箔の一方の面に熱可塑性接着剤を有
    し、他方の面に接着剤又は粘着剤を有する耐熱性材料又
    は断熱性材料を有することを特徴とする製本ファイル。
  6. 【請求項6】 耐熱性材料又は断熱性材料により金属箔
    の縁部を被覆することを特徴とする請求項5記載の製本
    ファイル。
  7. 【請求項7】 表紙部及び背部を有する表紙基材と、こ
    の表紙基材の背部に取付けられる接着部とを具備し、上
    記接着部が、金属箔の一方の面の少なくとも一部に熱可
    塑性接着材を有し、他の部分に上記熱可塑性接着剤より
    融点の高い材料又は非溶融材料を被覆してなることを特
    徴とする製本ファイル。
  8. 【請求項8】 熱可塑性接着剤より融点の高い材料又は
    非溶融材料により金属箔の縁部を被覆してなることを特
    徴とする請求項7記載の製本ファイル。
  9. 【請求項9】 表紙部及び背部を有する表紙基材と、こ
    の表紙基材の背部に取付けられる接着部と、表紙部の内
    面に取付けられる補助接着部とを具備し、上記接着部及
    び補助接着部が、金属箔の一方の面に熱可塑性接着剤を
    有し、他方の面に接着剤又は粘着剤を有する耐熱性材料
    又は断熱性材料を有することを特徴とする製本ファイ
    ル。
  10. 【請求項10】 耐熱性材料又は断熱性材料により金属
    箔の縁部を被覆することを特徴とする請求項9記載の製
    本ファイル。
  11. 【請求項11】 表紙部及び背部を有する表紙基材と、
    この表紙基材の背部に取付けられる接着部と、表紙部の
    内面に取付けられる補助接着部とを具備し、上記接着部
    及び補助接着部が、金属箔の一方の面の少なくとも一部
    に熱可塑性接着材を有し、他の部分に上記熱可塑性接着
    剤より融点の高い材料又は非溶融材料を被覆してなるこ
    とを特徴とする製本ファイル。
  12. 【請求項12】 熱可塑性接着剤より融点の高い材料又
    は非溶融材料により金属箔の少なくとも縁部を被覆する
    ことを特徴とする請求項11記載の製本ファイル。
JP11350194A 1993-08-11 1994-04-28 製本部材及びそれを有する製本ファイル Withdrawn JPH07101179A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11350194A JPH07101179A (ja) 1993-08-11 1994-04-28 製本部材及びそれを有する製本ファイル

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4795993 1993-08-11
JP5-47959 1993-08-11
JP11350194A JPH07101179A (ja) 1993-08-11 1994-04-28 製本部材及びそれを有する製本ファイル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07101179A true JPH07101179A (ja) 1995-04-18

Family

ID=26388165

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11350194A Withdrawn JPH07101179A (ja) 1993-08-11 1994-04-28 製本部材及びそれを有する製本ファイル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07101179A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101035382B1 (ko) * 2011-01-18 2011-05-23 주식회사 아비즈 포토북의 이중 제책방법
JP2021521030A (ja) * 2018-04-10 2021-08-26 ユニバインド リミテッド 紙葉装丁用装丁フォルダ及び該装丁フォルダの製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101035382B1 (ko) * 2011-01-18 2011-05-23 주식회사 아비즈 포토북의 이중 제책방법
JP2021521030A (ja) * 2018-04-10 2021-08-26 ユニバインド リミテッド 紙葉装丁用装丁フォルダ及び該装丁フォルダの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0163508A2 (en) Article for joining dimensionally recoverable parts
WO1993002867A1 (en) Fabrication of bound documents
JPS60501498A (ja) 接着性合綴ストリップ
JPH07101179A (ja) 製本部材及びそれを有する製本ファイル
US4281854A (en) Integrated book lining
EP0888907B1 (en) Bookbinding system employing microwave heating
JPH07108783A (ja) 製本方法及び製本ファイル
US6196591B1 (en) Object in particular office binder and method for the manufacture thereof
JPH0419039B2 (ja)
US4775572A (en) Embossed binding tape
JP3032344U (ja) 静電記録装置利用ホットメルトラミネーション用フイル ムおよびホットメルトラミネーション兼用静電記録装置
JP2021521030A (ja) 紙葉装丁用装丁フォルダ及び該装丁フォルダの製造方法
JPH068668A (ja) 製本用の防湿性熱活性化とじテープ
JPH0825833A (ja) 電磁誘導発熱材料及びそれを有する部材、製本部材並びに製本ファイル
JPH0625352Y2 (ja) ファイル
JPS6211942Y2 (ja)
JP2005041094A (ja) 製本テープならびに製本ファイル
JP2560065Y2 (ja) 製本用素材と製本用材料
JPH0138669B2 (ja)
JPH0768969A (ja) 製本ファイル
JPH0522598B2 (ja)
JPS6113595Y2 (ja)
BE1001822A3 (nl) Verbeterde universele map met universele lijmrug voor thermische lijmsystemen
JPS59202844A (ja) 任意の非接着部分を有するウレタンフオ−ムのラミネ−ト加工方法
JPH08337076A (ja) 製本ファイル

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010703