JPH0625322Y2 - 樹脂成形品構造 - Google Patents

樹脂成形品構造

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JPH0625322Y2
JPH0625322Y2 JP3891289U JP3891289U JPH0625322Y2 JP H0625322 Y2 JPH0625322 Y2 JP H0625322Y2 JP 3891289 U JP3891289 U JP 3891289U JP 3891289 U JP3891289 U JP 3891289U JP H0625322 Y2 JPH0625322 Y2 JP H0625322Y2
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JP
Japan
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flange
gate
molded product
resin molded
main surface
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JP3891289U
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JPH02127429U (ja
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仁 袴田
純一 古山
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日産車体株式会社
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、長尺状の主体面と、該主体面の長尺方向に延
在するフランジとが一体に成形された樹脂成形品の構造
に関する。
従来の技術 従来の樹脂成形品としては、第4図に示したものが実用
されている。すなわち、樹脂成形品であるフィニッシャ
ー1は、車体の外表面に取り付けられる部材であって、
長尺状の主体面2を有し、該主体面2にはその長尺方向
(矢示L方向)に延在するフランジ3が一体に成形され
ている。又主体面2の裏面部4には、前記フランジ3と
平行に延在する下体面5が一体に成形されているととも
に、主体面2の端部には前記フランジ3と下体面5間に
架橋された側体面6が一体に成形されている。
かかるフィニッシャー1は、第5図に示したように、コ
ア7とキャビ8とで構成される成形型9を用いて射出成
形され、該成形型9内への樹脂材料の射出は、フランジ
3に設けられたゲート10を介して行われる。このと
き、射出された樹脂材料が効率良く全体に行き渡るよう
に、前記ゲート10はフィニッシャー1の略中央部、つ
まりフランジ3の略中央部に設けられているのである。
考案が解決しようとする課題 しかしながら、このような従来の樹脂成形品を形成する
に際しては、前記射出を行った後、樹脂材料が確実にフ
ィニッシャー1の全体に行き渡るように、ゲート10を
介して保圧を行うことから、該ゲート10が設けられて
いるフランジ3の略中央部の材料密度が高まり、これに
よってフランジ3の略の略中央部に内部応力が蓄積して
しまう。
このため、成形時においては第4図に仮想線で示したよ
うに、前記フランジ3の略中央部が、内部応力が蓄積さ
れていることに起因して、脱型後に撓み変形し、又この
成形時の変形が生じない場合であっても、フィニッシャ
ー1を塗装する際の焼き付けにおいて、材料密度の高い
フランジ3の略中央部が熱変形する、塗装焼き付け時の
変形が生ずるものであった。
本考案は、このような従来の課題に鑑みてなされたもの
であり、樹脂成形品に設けられたフランジの成形時の変
形と、塗装焼き付け時の変形とを確実に防止することを
可能にした樹脂成形品構造を提供することを目的とする
ものである。
課題を解決するための手段 前記課題を解決するために本考案にあっては、長尺状の
主体面と、該主体面の長尺方向に延在するフランジとが
一体成形された樹脂成形品において、該フランジの長尺
方向略中央部に射出成形時に射出を行うためのゲートが
設けられるとともに、該ゲートの下部に前記フランジと
主体面とに亙るリブが成形されている。
作用 前記構成において、ゲートはフランジの長尺方向略中央
部に設けられていることから、樹脂成形品を形成する
際、射出後に保圧を行うとフランジの前記略中央部にお
いて、材料密度が高まり内部応力が蓄積する。しかし、
前記ゲートの下部にはフランジと主体面とに亙るリブが
設けられていることから、フランジの前記略中央部は、
リブを介して主体面に接合支持される。したがって、前
記内部応力に起因してフランジの長尺方向略中央部が変
形しようとしても、該略中央部の変形は主体面に結合さ
れたリブによって阻止される。
又、塗装焼き付け時において、材料密度の高いフランジ
の長尺方向略中央部が熱変形しようとした場合も、同様
に該略中央部の熱変形はリブにより阻止される。しか
も、該リブはゲートの下部に設けられていることから、
例えリブを薄肉状に成形しても、最も内部応力及び材料
密度が高く変形度の高いゲート付近に対し、効果的に変
形阻止効果を発揮する。
実施例 以下、本考案の一実施例について図面に従って説明す
る。すなわち、第1図に示したように、樹脂成形品であ
るフィニッシャー1は、車体の外表面に取り付けられる
部材であり、表面部15と裏面部4とからなる長尺状の
主体面2を有し、該主体面2にはその長尺方向(矢示L
方向)に延在するフランジ3が屈曲部11を介して一体
に成形されている。前記フランジ3は、第2図に示した
ように、他の一般部より肉厚状であって、表面部12の
長尺方向略中央部には、成形時に樹脂材料の射出部とな
るゲート10が設けられている。
該ゲート10の下部、より具体的には直下に、リブ14
が成形されており、該リブ14は、前記フランジ3の裏
面部13、屈曲部11の裏面部17、及び主体面2の裏
面部4に亙って一体に成形されている。
一方、前記主体面2の裏面部4には、前記フランジ3と
平行に延在する下体面5が一体に成形されており、又主
体面2の端部には前記フランジ3と下体面5間に架橋さ
れた側体面6が一体に成形されている。
以上の構成に係る本実施例において、前記フィニッシャ
ー1は、第5図をもって既説した、コア7とキャビ8と
で構成される成形型9を用いて射出成形され、該成形型
9内への樹脂材料の射出は、フランジ3の表面部12に
設けられたゲート10を介して行われる。このとき、ゲ
ート10はフランジ3の長尺方向略中央部、つまりフィ
ニッシャー1の長尺方向略中央部に設けられていること
から、注入された樹脂材料が効率良く成形型9内に行き
亙り、よって充分な成形性を確保することができる。
又、フィニッシャー1を成形する際、射出後に保圧を行
うと、ゲート10が設けられているフランジ3の長尺方
向略中央部において、材料密度が高まり内部応力が蓄積
する。しかし、前記ゲート10の直下にはフランジ3と
屈曲部11、及び主体面2に亙るリブ14が設けられて
いることから、フランジ3の略中央部は、リブ14を介
して屈曲部11と主体面2とに結合支持される。したが
って、内部応力に起因してフランジ3の前記略中央部が
変形しようとしても、該変形は屈曲部11と主体面2と
に結合されたリブ14によって阻止される。このため、
フランジ3が他の一般部より厚肉状であることとも相俟
って、脱型後におけるフランジ3が撓み変形を確実に防
止することができ、成形精度の良いフィニッシャー1を
得ることができる。
しかも、前記リブ14はゲート10直下に設けられてい
ることから、例えリブ14が薄肉状に成形されていて
も、最も材料密度が高く変形度の高いゲート10付近に
対し、効果的に変形阻止効果を発揮する。よって、充分
な変形阻止効果を確保しつつリブ14を薄肉状に成形す
ることができ、これによってリブ14に対応するフラン
ジ3の表面部12や、主体面2の表面部15に生ずるヒ
ケを最小限に止めて、フィニッシャー1の外観品質を維
持することができる。
さらに、この成形されたフィニッシャー1を塗装する
際、焼き付けを行った場合には、材料密度の高いフラン
ジ3の長尺方向略中央部の熱変形が、リブ14により確
実に阻止されることから、車体とフィニッシャー1とを
同時に塗装し、焼き付けが高温となる車体同時塗装を行
っても、フランジ3に熱変形が発生するおそれはない。
よって、該熱変形を防止すべく、車体とフィニッシャー
1とを個々に塗装して、該フィニッシャー1を低温で焼
き付けを行う車体別塗装を行う必要もない。
このため、前記車体同時塗装により、塗装コストの削減
を図ることが可能となるのみならず、同時塗装による色
彩の均一化により、車体の外観品質の向上を図ることも
可能となるのである。
尚、この実施例においてはゲート10をフランジ3の表
面部12に設けるようにしたが、第3図の他の実施例に
示したように、ゲート10をフランジ3の端面部16に
設ける構造であってもよい。かかる構造においても、リ
ブ14はゲート10の下部、より具体的には斜め下方で
あって、フランジ3、屈曲部11、及び主体面2に亙っ
て成形されることにより、前述した実施例と同様の作用
効果を得ることができる。
考案の効果 以上説明したように本考案は、フランジの長尺方向略中
央部に設けられたゲートの下部に前記フランジと主体面
とに亙るリブが成形されたことから、成形時に材料密度
が高まり内部応力が蓄積するフランジ略中央部の変形を
主体面に結合されたリブによって阻止することができ
る。
したがって、ゲートをフランジの前記略中央部に設ける
ことにより、樹脂材料を効率良く成形型内に射出して充
分な成形性を確保しつつ、成形時におけるフランジの変
形を防止することができる。
又、前記リブはゲートの下部に設けられていることか
ら、例えリブが薄肉状であっても、最も材料密度が高く
変形度の高いゲート付近に対し、効果的に変形阻止効果
を発揮する。よって、充分な変形阻止効果を確保しつ
つ、リブを薄肉状に成形することができ、これによって
リブに対応するフランジや主体面の表面部に生ずるヒケ
を最小限に止めて、樹脂成形品の外観品質を維持するこ
とができる。
さらに、この成形された樹脂成形品を塗装する際、焼き
付けを行った場合にも、材料密度の高いフランジの前記
略中央部の熱変形が、リブにより確実に阻止されること
から、樹脂成形品と該樹脂成形品が組み付けられる部材
とを同時に塗装し、高温で焼き付けを行っても、フラン
ジに熱変形が発生するおそれはない。よって、該熱変形
を防止すべく、樹脂成形品と前記部材とを個々に塗装し
て、樹脂成形品のみを低温で焼き付けする必要はなく、
樹脂成形品と前記部材との同時塗装により、塗装コスト
の削減を図ることが可能となるのみならず、同時塗装に
よる色彩の均一化により、樹脂成形品と前記部材とから
なる完成品の外観品質の向上を図ることも可能にするも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す斜視図、第2図は同実
施例の第1図II−II線に沿う断面図、第3図は本考案の
他の実施例を示す第1図II−II線に沿う断面図、第4図
は従来の樹脂成形品を示す斜視図、第5図は樹脂成形品
の成形状態を示す断面図である。 1……フィニッシャー(樹脂成形品)、2……主体面、
3……フランジ、10……ゲート、14……リブ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】長尺状の主体面と、該主体面の長尺方向に
    延在するフランジとが一体成形された樹脂成形品におい
    て、前記フランジの長尺方向略中央部に、射出成形時の
    ゲートが設けられるとともに、該ゲートの下部に、前記
    フランジと主体面とに亙るリブが成形されたことを特徴
    とする樹脂成形品構造。
JP3891289U 1989-03-31 1989-03-31 樹脂成形品構造 Expired - Lifetime JPH0625322Y2 (ja)

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JP3891289U JPH0625322Y2 (ja) 1989-03-31 1989-03-31 樹脂成形品構造

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Publication Number Publication Date
JPH02127429U JPH02127429U (ja) 1990-10-19
JPH0625322Y2 true JPH0625322Y2 (ja) 1994-07-06

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