JPH0625283B2 - オ−ルシ−ズンタイプの低燃費タイヤ - Google Patents

オ−ルシ−ズンタイプの低燃費タイヤ

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JPH0625283B2
JPH0625283B2 JP61096682A JP9668286A JPH0625283B2 JP H0625283 B2 JPH0625283 B2 JP H0625283B2 JP 61096682 A JP61096682 A JP 61096682A JP 9668286 A JP9668286 A JP 9668286A JP H0625283 B2 JPH0625283 B2 JP H0625283B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、ウェットスキッド性能、アイススキッド性能
にすぐれ、且つ低燃費性、耐摩耗性にすぐれたオールシ
ーズンタイプの低燃費タイヤに関する。
〔従来技術〕
従来、オールシーズンのウェットスキッド性能とアイス
スキッド性能がすぐれたタイヤに用いられるトレッド用
ゴム組成物は、特開昭55-135149号公報に開示されてい
る如く、天然ゴム或いは合成イソプレンゴムとアイスス
キッド性能に優れたブタジエンゴム、ウェットスキッド
性能に優れたスチレン−ブタジエン共重合体ゴムを或特
定の割合で使用したゴム分と、V.G.C.(粘度比重恒数)
0.80〜0.93の伸展油を多量に使用することなどでウェッ
トスキッド性能とアイススキッド性能をバランスさせて
いるが、この場合には、低燃費性という点では満足がい
かないレベルである。また、耐寒性向上のために、ゴム
技術の基礎(日本ゴム協会編)に記されている如く、D
BP(ジブチルフタレート)、DOP(ジオクチルフタ
レート)などのフタル酸誘導体、DOA(ジオクチルア
ジペート)などのアジピン酸誘導体、DOS(ジオクチ
ルセバケート)などのセバシン酸誘導体などの合成可塑
剤をトレッド用ゴム組成物に配合することでタイヤのア
イススキッド性能を向上させることが実施されている
が、この場合にはウェットスキッド性能が低下してしま
い好ましくない。
また、低燃費タイヤとしては、1,2ビニル結合を50%
以上含有する、謂ゆる高ビニルポリブタジエンゴム、高
ビニルスチレン−ブタジエン共重合体ゴムをゴム分の主
成分として有するゴム組成物をタイヤトレッド部に用い
たタイヤの提案がなされている。しかしながら、これら
のゴム組成物は、いずれも高いガラス転移点を有するた
め、耐摩耗性に劣り、しかも低温で硬化し易く、タイヤ
としてのアイススキッド性能の点、耐摩耗性の点で劣
り、好ましくない。
〔発明の目的〕
本発明は、空気入りタイヤにおいて、ウェットスキッド
性能、アイススキッド性能、低燃費性能、及び耐摩耗性
能が著しく改善されたオールシーズンタイプの低燃費タ
イヤを提供することを目的とする。
〔発明の構成〕
このため、本発明は、路面と接触するトレッド部が、 (1)スチレン含有量2〜30%未満、ブタジエン部の1,
2ビニル結合10〜80%の溶液重合法によって得られる1
種以上のスチレン−ブタジエン共重合体ゴム100〜20重
量部と該スチレン−ブタジエン共重合体ゴムとは異なる
1種以上のジエン系ゴム0〜80重量部とからなる原料ゴ
ム100重量部に対し、 (2)窒素比表面積60〜140m2/g、ジブチルフタレート吸
油量90〜150m/100gのカーボンブラック30〜70重量
部未満、 (3)下記式 (式中、Rは水素原子、水酸基、メチル基または一般式 (式中、R′は炭素原子数3〜21の炭化水素基を示す)
で、同一でも異なっていてもよいが、Rのうち少なくと
も2つは一般式 で示される基である。nは0〜2の数)で示される動粘
度(40℃)300cSt〜54cStのネオペンチル型ポリオール
エステル2〜50重量部配合したゴム組成物からなること
を特徴とするオールシーズンタイプの低燃費タイヤを要
旨とするものである。
以下、本発明の構成について詳しく説明する。
(1)原料ゴム。
(a)スチレン含有量が2〜30重量%未満、ブタジエン部
の1,2ビニル結合が10〜80重量%の溶液重合法によっ
て得られるスチレン−ブタジエン共重合体ゴム(SB
R)を1種以上使用する。スチレン含有量が2重量%未
満で、ウェットスキッド性を向上させるためにビニル量
を多くした場合には、耐摩耗性の点で好ましくなく、ま
た、スチレン含有量が30重量%以上では、アイススキッ
ド性能、耐摩耗性能の点でバランスがくずれてしまい好
ましくない。また、ブタジエン部1,2ビニル結合につ
いても10重量%未満では製造が困難な上にウェットスキ
ッド性能の点で好ましくなく、一方、80重量%超ではア
イススキッド性能、耐摩耗性能の点でバランスがくずれ
好ましくない。
また、好ましくはそのスチレン−ブタジエン共重合体ゴ
ムの分子鎖末端或いは分子鎖中に下記及び/又は式
で示される原子団が導入されているとよい。
(R1,R2,R3,R4,R5はそれぞれ水素又は置接基、m,nは
整数) このようなスチレン−ブタジエン共重合体ゴムは、原料
ゴム100重量部中に100〜20重量部含有される。20重量部
未満では、ウェットスキッド性能の点で不充分であり好
ましくない。
(b)上記スチレン−ブタジエン共重合体ゴムとは異なる
1種以上のジエン系ゴムを使用する。
このジエン系ゴムは、例えば、天然ゴム、合成イソプレ
ンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエン共重合
体ゴムである。原料ゴム100重量部中には、このジエン
系ゴムが0〜80重量部含有される。
したがって、原料ゴムは、スチレン含有量2〜30%未
満、ブタジエン部の1,2ビニル結合10〜80%の溶液重
合法によって得られる1種以上のスチレン−ブタジエン
共重合体ゴムそのものであるか又は、このスチレン−ブ
タジエン共重合体ゴム99〜20重量部とこのスチレン−ブ
タジエン共重合体ゴムとは異なる1種以上のジエン系ゴ
ム1〜80重量部とからなるものである。
(2)カーボンブラック。
窒素比表面積(N2SA)60〜140mm2/g、好ましくは75〜12
0m2/g、ジブチルフタレート吸油量(DBP吸油量)9
0〜150m/100g、好ましくは110〜140m/100gの
カーボンブラックを使用する。
N2SAが60m2/g未満では、耐摩耗性の低下が著しく、好
ましくなく、また、N2SAが140m2/g超では低燃費性が
維持できず、好ましくない。DBP吸油量が90m/10
0g未満では、耐摩耗性が低下し好ましくない。また、
DBP吸油量が150m/100g超では、アイススキッド
性能が低下してしまい好ましくない。
(3)ネオペンチル型ポリオールエステル。
前記式を有する化合物で、動粘度(40℃)300cSt〜54
cStのものである。動粘度(40℃)300cSt超では、アイ
ススキッド性能向上の効果が少なく、好ましくない。ま
た、動粘度(40℃)54cSt未満では、未加硫状態のコン
パウンドでの粘着性が大きくなりすぎ、加工上好ましく
ない。
このようなネオペンチル型ポリオールエステルとして好
ましいものは、例えば、下記式を有する化合物である。
なお、式中、R1,R2,R3,R4,R5およびR6は炭素原子数3〜
21のアルキル基またはアルケニル基で同一でも異なって
いてもよい。
ネオペンチル型ポリオールエステルを構成する多価アル
コールとしては、ネオペンチルグリコール、トリメチロ
ールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリ
トール、ジペンタエリスリトールなどがある。ネオペン
チル型ポリオールエステルを構成する酸としては、C4
C22の飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸があり、例えば、酪
酸、吉草酸、カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、ペ
ラルゴン酸、カプリン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、
トリデカン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、パルミ
チン酸、ヘプタデカン酸、ステアリン酸、イソステアリ
ン酸、ノナデカン酸、ヘンエイコ酸、ラウロレイン酸、
ツズ酸、フィセトレイン酸、ミリスチン酸、ゾウマリン
酸、パルミトレイン酸、ペトロセン酸、バクセン酸、ガ
ドレン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸等の脂
肪酸またはそれらの混合脂肪酸を挙げることができる
が、特にこれらに限定されるものではない。
(4)本発明においては、上記原料ゴム100重量部に対し、
上記カーボンブラック30〜70重量部未満、上記ネオペン
チル型ポリオールエステル2〜50重量部配合してゴム組
成物とする。
ネオペンチル型ポリオールエステルが2重量部未満で
は、アイススキッド性能向上効果が少なく好ましくな
い。また、50重量部超では、カーボンブラックの配合量
を70重量部未満とした時の組み合わせでは耐摩耗性の低
下があり、好ましくない。なお、ネオペンチル型ポリオ
ールエステルは、1種以上ブレンド使用してもかまわな
い。さらに、通常のアロマチックオイル、ナフテニック
オイル、その他合成可塑剤(DOS、DOP、DOAな
ど)、植物油など通常配合される他の軟化剤を1種以上
添加しても良い。本ゴム組成物には、通常のキャップト
レッドゴム組成物に配合される配合剤、例えば、酸化亜
鉛、ステアリン酸、各種老化防止剤、ワックス、加硫促
進剤、イオウなどの加硫剤が適宜配合され、加硫可能な
るトレッド用ゴム組成物とされる。
本ゴム組成物を用いたトレッドゴムをキャップトレッド
ゴム/ベーストレッドゴムを有する謂ゆる二層トレッド
ゴム構造のキャップトレッドゴム部に使用することで、
低燃費性能など諸性能はいっそう向上する。また、本発
明のタイヤは、乗用車用タイヤをはじめトラック、バス
用タイヤなど全てのタイヤに適用され、タイヤの種類に
ついて特に限定されるものではない。
以下に実施例、比較例を示す。
実施例、比較例 第1表(1),(2),(3)に、ゴム組成物の配合表(重量
部)及び上記ゴム組成物をキャップトレッドゴムに用
い、タイヤサイズ165/80R13で、アイススキッド性能、
ウェットスキッド性能、耐摩耗性、転動抵抗を測定した
データを以下の如く指数表示した。
アイススキッド性能:雰囲気下−10〜−15℃の氷結路面
にて初速度30km/hrからの制動距離を求め、比較例(1)
を100とし、他の配合例については 比較例(1)の制動距離÷供試タイヤの制動距離×100 にて指数表示した。従って、数値大なる程良好である。
ウェットスキッド性能:湿潤アスファルト路面にて、初
速度40,60,80km/hrからの制動距離を求め、各速度で
比較例(1)を100とし、上記アイススキッド性能と同様の
方法で指数を求め、その3水準の平均値にて指数表示し
た。従って、数値大なる程良好である。
耐摩耗性試験:上記サイズにて、比較例(1)のゴム組成
物が1/2周、供試ゴム組成物(比較例(1)以降の各ゴム組
成物)が1/2周を形成するように特別に製造されたタイ
ヤで、舗装路面を20000km走行した後のタイヤセンター
部の摩耗量から、1mm摩耗するのに要する走行距離を比
較例(1)を100として指数表示したものである。従って、
数値大なるほど耐摩耗性は良い。
転動抵抗:直径1707.6mmの回転ドラム上で、内圧1.9kg
/cm2に調製したタイヤに荷重420kgを負荷し、100km/h
rの速度で30分予備走行した後、60km/hrの速度で転動
抵抗を測定した。その数値を比較例(1)を100とし、アイ
ススキッド抵抗などと同様の方法にて各供試タイヤの転
動抵抗を指数表示した。従って、数値大なるほど転動抵
抗は小さく、低燃費性にすぐれる。
次に第1表(1),(2),(3)のSBRの記載の中で、E−
SBRは乳化重合法によって合成されたスチレン−ブタ
ジエン共重合体ゴムであり、S−SBRは溶液重合法に
よって合成されたスチレン−ブタジエン共重合体ゴムで
ある。また、スチレン含有量、ブタジエン部のミクロ構
造については、赤外分光分析法により測定した。カーボ
ンブラックについて、N2SAはASTMD3037の方法、D
BP吸油量はJIS K6221の方法にて測定した。
比較例(2)〜比較例(5)は、従来から知られている方法、
即ちV.G.C.O.90以下のナフテニックオイル、ジオクチル
セバケートを用いた例であるが、この場合は、いづれも
ウェットスキッド性能が低下しており、スノータイヤ用
などとしては効果が期待できるが、オールシーズン用と
しては不適当である。それに反し、実施例(1)〜(3)は可
塑剤としてネオペンチル型ポリオールエステルを用いた
場合であり、アイススキッド性能が大幅に改善されてい
るばかりでなく、ウェットスキッド性能は同等以上で、
耐摩耗性、転動抵抗性は改善されており、オールシーズ
ンタイヤのトレッドゴム組成物として有効に利用され
る。なお、ネオペンチル型ポリオールエステルを用いた
場合でも、比較例(6)は動粘度(40℃)417cStのジペン
タエリスリトールの脂肪酸エステルを使用しているが、
この場合には、アイススキッド性能の改良効果が小さく
比較例(15)のようにポリマー、カーボンブラックとの組
み合わせでは向上効果が認められない場合があり、好ま
しくない。
次にカーボンブラックについてであるが、実施例(1)はN
339カーボンブラック(東海カーボン製シーストK
H)、実施例(4)は試作品、実施例(5)はN220カーボンブ
ラック(三菱化成製ダイアブラックI)、比較例(7)はN
110カーボンブラック(三菱化成製ダイアブラック
A)、比較例(8)はN550カーボンブラック(中部カーボ
ン製HTC#100)を用いた。実施例(1),(4),(5)について
は、いづれの性能も比較例(1)に比し向上しているが、N
2SAが145m2/gのN110を使用した比較例(7)は転動抵抗
が大幅に劣る。N2SAが42m2/gのN550を使用した比較例
(8)は、耐摩耗性が大幅に劣るなどの問題があり、好ま
しくない。
また、ポリマーについてであるが、比較例(9)は、通常
の乳化重合法によって作られたSBR(日本ゼオン製
NIPOL 1502)を使用した場合である。この場合には、ア
イススキッド性能は良いものの、ウェットスキッド性能
が劣り好ましくない。転動抵抗も劣る。比較例(10)は、
溶液重合法によって作られた試作品Aのスチレン−ブタ
ジエン共重合体ゴムを使用した例であるが、本試作品A
は、結合スチレン含有量が38.0%と高く、アイススキッ
ド性能が、ネオペンチル型ポリオールエステル(本比較
例(10)では、本実施例の可塑剤の中では、もっともアイ
ススキッド性能の良いトリメチロールプロパンの脂肪酸
エステル)を使用しても、比較例(1)に比し劣り好まし
くない。実施例(6)〜実施例(8)は、溶液重合法によって
作られた試作品のスチレン−ブタジエン共重合体ゴムを
使用した例であり、いづれも比較例(1)に比し各特性が
高次元でバランスされていることが判る。
比較例(11)は、溶液重合法によって作られた試作品E
(ブタジエン部の1,2ビニル結合が84%と、他の試作
品に比し多い)を使用した例であるが、この場合には、
耐摩耗性の低下が著しく、また、転動抵抗も大となり好
ましくない。比較例(12)は、一般に低転動抵抗タイヤ用
キャップトレッドゴム組成物に広く使用されているビニ
ル含量の多いポリブタジエンゴムを使用した場合であ
る、この場合には、耐摩耗性が悪く好ましくない。ま
た、ビニル含量が多いことにより、アイススキッド性能
も余り高いレベルではない。
実施例(9)は、溶液重合法によって作られたスチレン−
ブタジエン共重合体ゴムであるが、本試作品Fは、分子
鎖末端に前記式で示される原子団を導入するために、
例えば、N,N′−ジメチルニコチンアミドを1.0ミリモル
添加して重合させたものである。この場合には、末端変
性を実施していない他の実施例に比し、より高い次元で
4つの特性をバランスさせ得る。同様に、実施例(19)、
分子鎖末端に前記式で示される原子団を導入するため
に、例えば4,4′−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフ
ェノンを1.5ミリモル添加し、重合させた溶液重合SB
Rを使用した例であるが、この場合にも他の実施例より
もより高い次元で4つの特性がバランスされている。
前記式で示される原子団を導入するために添加される
化合物としては、前記化合物の他にN,N−ジメチルホル
ムアミド、N,N,N′,N′−テトラメチル尿素、N−メチ
ル−2−ピロリドン、N−メチル−ε−カプロラクタム
等である。
前記式で示される原子団を導入するために添加される
化合物としては、前記化合物の他に、4,4′−ビス
(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、4,4−ジアミノ
ベンゾフェノン、4−ジメチルアミノベンゾフェノン等
が挙げられる。
実施例(10)、実施例(11)、比較例(13)は、ポリマーをブ
レンド使用した場合であるが、溶液重合法によって作ら
れたスチレン−ブタジエン共重合体ゴムが15重量部しか
使用されていない比較例(13)では、ウェットスキッド性
が不充分であり好ましくない。
また、カーボンブラック、可塑剤の配合量についてであ
るが、本発明で規定している可塑剤は、アイススキッド
性能を大幅に改良できるので、実施例(12)に例示した如
く少量の使用で、アイススキッド性能の向上が可能であ
る。ウェットスキッド性能を維持した上でアイススキッ
ド性能の改善が可能なため、比較例(14)に示した如く、
従来から広く使用されている低温可塑剤を使用した場合
に比し、ウェットスキッド性能、耐摩耗性能を維持した
上でアイススキッド性能を向上させるので、カーボンブ
ラックの少量配合も可能となる。本発明で規定している
可塑剤は、実施例(15)〜実施例(18)に示した如く、従来
から使用されているアロマチックオイル、ナフテニック
オイル、可塑剤とのブレンド使用も可能である。
〔発明の効果〕 以上説明したように、動粘度(40℃)300cSt〜54cStの
ネオペンチル型ポリオールエステルを用いると共に、溶
液重合法によって作られた特定のスチレン−ブタジエン
共重合体ゴムをゴム分の20重量部以上用い、且つ限定さ
れたカーボンブラックを使用したゴム組成物をキャップ
トレッドゴムに使用することで、ウェットスキッド性
能、アイススキッド性能、低燃費性能、耐摩耗性能を高
次元でバランスさせた、低燃費性を有するオールシーズ
ンタイヤを提供することが可能となる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】路面と接触するトレッド部が、 (a)スチレン含有量2〜30%未満、ブタジエン部の1,
    2ビニル結合10〜80%の溶液重合法によって得られる1
    種以上のスチレン−ブタジエン共重合体ゴム100重量部
    に対し、 (b)窒素比表面積60〜140m2/g、ジブチルフタレート吸
    油量90〜150m/100gのカーボンブラック30〜70重量
    部未満、 (c)下記式 (式中、Rは水素原子、水酸基、メチル基または一般式 (式中、R′は炭素原子数3〜21の炭化水素基を示す)
    で、同一でも異なっていてもよいが、Rのうち少なくと
    も2つは一般式 で示される基である。nは0〜2の数)で示される動粘
    度(40℃)300cSt〜54cStのネオペンチル型ポリオール
    エステル2〜50重量部配合したゴム組成物からなるオー
    ルシーズンタイプの低燃費タイヤ。
  2. 【請求項2】路面と接触するトレッド部が、 (a)スチレン含有量2〜30%未満、ブタジエン部の1,
    2ビニル結合10〜80%の溶液重合法によって得られる1
    種以上のスチレン−ブタジエン共重合体ゴム99〜20重量
    部と該スチレン−ブタジエン共重合体ゴムとは異なる1
    種以上のジエン系ゴム1〜80重量部とからなる原料ゴム
    100重量部に対し、 (b)窒素比表面積60〜140m2/g、ジブチルフタレート吸
    油量90〜150m/100gのカーボンブラック30〜70重量
    部未満、 (c)下記式 (式中、Rは水素原子、水酸基、メチル基または一般式 (式中、R′は炭素原子数3〜21の炭化水素基を示す)
    で、同一でも異なっていてもよいが、Rのうち少なくと
    も2つは一般式 で示される基である。nは0〜2の数)で示される動粘
    度(40℃)300cSt〜54cStのネオペンチル型ポリオール
    エステル2〜50重量部配合したゴム組成物からなるオー
    ルシーズンタイプの低燃費タイヤ。
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