JPH06252276A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH06252276A
JPH06252276A JP3705493A JP3705493A JPH06252276A JP H06252276 A JPH06252276 A JP H06252276A JP 3705493 A JP3705493 A JP 3705493A JP 3705493 A JP3705493 A JP 3705493A JP H06252276 A JPH06252276 A JP H06252276A
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JP
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semiconductor device
manufacturing
heat treatment
insulating film
film
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JP3705493A
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Hiroshi Yamamoto
宏 山本
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】基板とAL配線間をPoly−SiやW等の埋
め込みコンタクトによって接続している半導体装置にお
いて、コンタクト部分の段差を緩和しまたばらつきを抑
えることにより、AL配線の被覆性を確保し、配線の断
線やボイドがなく、かつ低抵抗の接続を行なう信頼性の
高い半導体装置の製造方法を提供する。 【構成】ポリシリコン等による配線層を形成後した半導
体基板にBPSG膜13を形成する。電気炉中窒素雰囲
気で850℃程度の熱処理を加え、BPSGを軟化す
る。コンタクトホール14を開孔した後、Poly−S
i、タングステン等の導電層をCVD法によりデポジシ
ョンする。コンタクト部以外の導電層をエッチバック
し、埋め込みコンタクト15を形成する。電気炉中窒素
または、水素を含むアルゴン雰囲気でガラス転移点以上
の熱処理を加えBPSG膜を軟化することによってコン
タクト部の段差を緩和する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置およびその
製造方法に関し、特に配線間の接続孔に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体装置の層間絶縁膜における
接続孔の形成方法を、図3を用いPoly−Siによる
埋め込みを例にとり説明する。まず、トランジスタや抵
抗等の半導体素子及びポリシリコン等による配線の形成
された半導体基板31に不純物を含まない酸化シリコン
膜32及び、BPSG膜33のデポジションを行う。電
気炉に入れ、窒素雰囲気中で900℃20分程度の熱処
理を加えることによりBPSG膜を流動させ、表面を平
坦化する。ここで、酸化膜の合計膜厚は、1000nm
である。続いて、上部の配線と下部の基板または、配線
との接続の為の接続孔(コンタクトホール)34を、フ
ォトリソによるパターニングとC26/CHF3を主体
とした異方性の高いドライエッチングによって開孔する
(図3(a))。ここでのコンタクトホールの直径は、
0.5μmであり、ほぼ垂直な形状にエッチングされ
る。次に、Pを含むPoly−Siを620℃圧力20
Paの条件で接続孔内部が充填されるように約500n
mデポジションする。続いて、絶縁膜上部のPoly−
SiのみをSF6系のガスを用いて膜厚600nm相当
エッチング除去することによって、接続孔内部に導電性
のPoly−Siを残し埋め込みコンタクト35を形成
する(図3(b))。続いて配線層としてALまたはA
L合金をスパッタ法によって形成し、パターニングを行
なう(図3(c))。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、素子が
微細化されても下層配線と上層の配線間の層間絶縁膜は
平坦性の確保と層間容量の低減の必要性から薄くは出来
ないため、接続孔の縮小によってアスペクト比(段差/
穴径の比)が増大する。アスペクト比の大きなコンタク
トの接続には、タングステンやPoly−Si等の導電
性のCVD膜による埋め込みコンタクト形成技術が用い
られるが、この技術においては、絶縁膜上の導電層はす
べて除去しなければ、図4に示すように段差部に残った
導電層によって続く配線のパターニング時に、短絡不良
を起こすことから、Poly−Siの膜厚均一性並びに
エッチング速度の均一性によっては、段差の導電層を除
去するためにエッチング量を多くしなければならない。
しかし、エッチング量を多くすることによって、図3
(b)のごとく、接続孔内部に段差を生じる。図3
(c)および図5に示すごとく段差のアスペクト比が、
大きくなると配線の被覆性は低下し、アスペクト比0.
5において、配線の被覆性は30%程度となり、信頼性
上の問題を起こす。また、配線の形成時にボイド(空
隙)を生じることで、保護膜(パッシベーション膜)や
多層配線の層間膜の不良を生じやすくなる。また、Po
ly−Siのエッチングにおいては、Poly−Siの
面積によってエッチング速度が変化するいわゆるローデ
ィング効果によって、接続孔内部のエッチング速度が速
くなり急速にエッチングが進むために前記の段差のばら
つきを増大させる原因となる。
【0004】さらに、微細化したコンタクトにおいて
は、穴径の縮小による抵抗の増大と、コンタクトエッチ
ング時のダメージによる抵抗の増大が問題となるが、抵
抗低減のためのイオン打ち込み及びその熱処理によるダ
メージ回復と活性化のための工程の増加が避けられない
状況にある。しかし、BPSG膜中の不純物の拡散によ
ってシリコン基板の不純物が打ち消されて抵抗が増加す
る問題も生じる。
【0005】また、タングステンによる埋め込みコンタ
クト技術では、コンタクトホールの開孔後に、TiとT
iN膜の積層による密着層の形成とTiのシリサイド化
のための熱処理を行なっているが、コンタクト抵抗を下
げるために省略できない。
【0006】しかるに本発明は、かかる課題を解決する
ものであり、その目的とするところは、埋め込みコンタ
クト形成時の段差のばらつきを抑え、かつコンタクト部
分の段差を減少することによって配線の断線やボイドが
なく、かつ低抵抗の接続を行なう信頼性の高い半導体装
置の製造方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による半導体装置
の製造方法は、配線間の絶縁膜としてB(ホウ素)また
はP(燐)等の不純物をドーピングしたCVD法による
絶縁膜を用い、上部配線との接続を埋め込みによって形
成する半導体装置において、該埋め込み層の形成を、
a)導電層を形成する工程と、b)絶縁膜上部の該導電
層を除去する工程と、c)ガラス転移点以上の熱処理を
加えることにより、接続孔の段差を緩和する工程からな
ることを特徴とする。
【0008】また、前記の導電層をCVD法による多結
晶シリコン(Poly−Si)により形成すること特徴
とする。あるいは、前記熱処理雰囲気を窒素雰囲気とす
ること特徴とする。あるいは前記、熱処理雰囲気を水素
とアルゴンの混合雰囲気とすること特徴とする。
【0009】また、本発明による半導体装置の製造方法
は、配線間の絶縁膜としてB(ホウ素)またはP(燐)
等の不純物をドーピングしたCVD法による絶縁膜を用
い、上部配線との接続を埋め込みによって形成する半導
体装置において、該埋め込み層の形成を、a)密着層を
形成する工程と、b)導電層を形成する工程と、c)絶
縁膜上部の該導電層を除去する工程と、d)ガラス転移
点以上の熱処理を加えることにより、接続孔の段差を緩
和する工程とからなることを特徴とする。 また、前記
の導電層をCVD法によるタングステン(W)により形
成することを特徴とする。あるいは前記の密着層をスパ
ッタ法によるTi膜あるいはTiシリサイド膜あるいは
TiとTiNの積層膜により形成することを特徴とす
る。あるいは、前記の密着層をスパッタ法によるTiと
TiWの積層膜により形成することを特徴とする。ある
いは前記の密着層をCVD法によるTiとTiNの積層
膜により形成することを特徴とする。あるいは前記の熱
処理雰囲気を窒素雰囲気とすること特徴とする。あるい
は、前記の熱処理雰囲気を水素とアルゴンの混合雰囲気
とすること特徴とする。
【0010】また、本発明による半導体装置の製造方法
は、配線間の絶縁膜としてB(ホウ素)またはP(燐)
等の不純物をドーピングしたCVD法による絶縁膜を用
い、上部配線との接続を埋め込み層によって形成する半
導体装置において、該埋め込み層の形成を、a)接続孔
のみに選択的に導電層を形成する工程と、b)ガラス転
移点以上の熱処理を加えることにより、接続孔の段差を
緩和する工程とからなることを特徴とする。また、前記
導電層をタングステンの選択CVDにより形成すること
特徴とする。
【0011】また、本発明による半導体装置は、配線間
の接続をPoly−Siの埋め込みによっておこない、
かつ接続孔上部の絶縁膜に傾斜を持つことを特徴とす
る。
【0012】また、本発明による半導体装置は、下層の
シリコン基板または、Siを含む配線層と上層のAL合
金との接続を、Tiシリサイド、TiNまたはTiW、
タングステンの埋め込みによっておこない、かつ接続孔
上部の絶縁膜に傾斜を持つことを特徴とする。
【0013】
【実施例】以下本発明の実施例における工程を、図1に
示す概略断面図に基づいて詳細に説明する。
【0014】まず、トランジスタや抵抗等の半導体素子
及びポリシリコン等による配線の形成された半導体基板
11に、第一層の不純物を含まないCVD法による酸化
シリコン膜12をSiH4/N2O系の減圧CVD法によ
り膜厚約200nmデポジションする。つづいてSiH
4/O2/PH3/B26系のBPSG膜13を膜厚約1
μmデポジションする。その後、半導体基板を電気炉内
にいれ窒素雰囲気中約850℃20分の熱処理を加える
ことによりガラス転移点の低いBPSG膜を流動させ、
表面を平坦化する。ここで、酸化シリコン膜12とBP
SG膜13は下層の配線と上層のAL配線との層間絶縁
膜としての機能を果たす。平坦化と層間容量の低減のた
め、ある程度膜厚を厚くする必要がある。
【0015】平坦化の終了後、i線を用いたフォトリソ
によって、最小0.5μmのコンタクトホールのパター
ニングを行なう。続いて、C26/CHF3ガス系によ
るドライエッチングによってコンタクトホール14の開
孔を行なう。ここでは、異方性の高いエッチング条件に
よってほぼ垂直な形状のコンタクトホールを形成してい
る(図1(a))。
【0016】次に、SiH4/PH3ガスを用いたCVD
法によって温度620℃、圧力20Paの条件のもと
で、約500nmのPを含むPoly−Siのデボジシ
ョンを行い、コンタクトホール内部にPoly−Siを
埋め込む。ここでの膜厚のばらつきは、CVD装置の特
性上460nm〜540nmの範囲である。
【0017】絶縁膜上部のPoly−SiをSF6系の
ガスを用いて平均600nm相当エッチングする。エッ
チングのばらつきは550nm〜660nmであり、先
のPoly−Siの膜厚ばらつきの関係から、コンタク
トホールの段差は200nm程度の段差が生じる。さら
に、コンタクトホールのみにPoly−Siがのこる領
域では、Poly−Siの面積が小さくなるために急激
にエッチングが速くなり実際の段差はウェハー内の分布
および、ウェハー間のばらつきを含めて100nm〜3
00nmとなり、アスペクト比は最大0.6となる(図
1(b))。
【0018】その後、半導体基板を電気炉内にいれ窒素
雰囲気で、400℃でのローディング、850℃まで1
0℃/minの昇温速度でランピング、20分間の温度
保持、400℃への降温のプロセスによって不純物拡散
層の活性化と段差の緩和を同時に行なった。ガラス転移
点の低いBPSG膜を流動させることによって段差を丸
め開孔部を大きくすることが可能となる(図1
(c))。
【0019】開孔部が大きくなることによって、段差の
アスペクト比は0.4以下と小さくなりスパッタによる
AL配線層の形成を行っても、AL配線の段差被覆性は
60%以上確保できる(図1(d))。つづいて、AL
配線26のパターニング、パッシベーション膜の形成、
PAD部の開孔等の工程を経て半導体装置が完成され
る。
【0020】コンタクト開孔後に熱処理を行い、コンタ
クトホールをテーパー化する、いわゆるコンタクトリフ
ロー技術においては、BPSG膜から放出するPやBに
よるコンタクト抵抗の増加が観察され、微細化する上で
問題となるが、本発明においては、Poly−Siが存
在するために抵抗の増加は生じない。
【0021】次に、本発明における実施例としてTi/
TiNによる密着層とタングステンによる埋め込みコン
タクトに適用した場合について図2に示す概略断面図に
基づいて詳細に説明する。
【0022】コンタクトホール形成までは、図1(a)
と同様に、トランジスタや抵抗等の半導体素子及びポリ
シリコン等による配線の形成された半導体基板31に、
第一層の不純物を含まないCVD法による酸化シリコン
膜22をSiH4/N2O系の減圧CVD法により膜厚約
200nmデポジションする。つづいてSiH4/O2
PH3/B26系のBPSG膜23を膜厚約1μmデポ
ジションする。その後、半導体基板を電気炉内にいれ窒
素雰囲気中約850℃20分の熱処理を加えることによ
りガラス転移点の低いBPSG膜を流動させ、表面を平
坦化する。ここでは、BPSG膜中のP濃度は4wt
%、B濃度は4wt%であり、850℃の熱処理によっ
て軟化し、段差を緩和する。
【0023】平坦化の終了後、i線を用いたフォトリソ
によって、最小0.5μmのコンタクトホールのパター
ニングを行なう。続いて、C26/CHF3ガス系によ
るドライエッチングによってコンタクトホール34の開
孔を行なう。ここでは、異方性の高いエッチング条件に
よってほぼ垂直な形状のコンタクトホールを形成してい
る(図2(a))。
【0024】次に、スパッタ法によって、約60nmの
Ti層と約100nmのTiN層の積層膜27を形成す
る。この層は、タングステンと酸化シリコン膜とのはが
れを防止する密着層としての機能を持っている。次に半
導体基板を電気炉内にいれ水素を約3%含むアルゴン雰
囲気中約600℃20分の熱処理を加え、Tiをシリサ
イド化する。Tiをシリサイド化することによってシリ
コンとTiNとの抵抗を下げている。次に、六ふっ化タ
ングステン(WF6)をモノシラン(SiH4)によって
還元するCVD法によって温度450℃、圧力60Pa
の条件のもとで、約500nmのタングステン膜のデボ
ジションを行い、コンタクトホール内部にタングステン
25を埋め込む。ここでの膜厚のばらつきは、CVD装
置の特性上460nm〜540nmの範囲である。
【0025】続いて絶縁膜上部のタングステンをSF6
系のガスを用いて平均600nm相当エッチングする。
エッチングのばらつきは550nm〜660nmであ
り、先のタングステンの膜厚ばらつきの関係から、コン
タクトホールの段差は200nm程度の段差が生じる。
さらに、コンタクトホールのみにタングステンがのこる
領域では、タングステンの面積が小さくなるために急激
にエッチングが速くなり実際の段差はウェハー内の分布
および、ウェハー間のばらつきを含めて100nm〜3
00nmとなる。つづいて、酸化シリコン膜上のTiと
TiNの積層膜による密着層をCl系のガスを用いてエ
ッチングする(図2(b))。
【0026】その後、半導体基板を電気炉内にいれ窒素
雰囲気で、400℃でのローディング、850℃まで1
0℃/minの昇温速度でランピング、20分間の温度
保持、400℃への降温のプロセスによって不純物拡散
層の活性化と段差の緩和を同時に行なった。ガラス転移
点の低いBPSG膜を流動させることによって段差を丸
め開孔部を大きくし(図2(c))。
【0027】開孔部が大きくなることによって、段差の
アスペクト比は0.4以下と小さくなりスパッタによる
AL配線層の形成を行っても、AL配線の段差被覆性は
60%以上確保できる(図2(d))。つづいて、フォ
ト・リソ技術によるAL配線26のパターニング、パッ
シベーション膜の形成、PAD部の開孔等の工程を経て
半導体装置が完成される。
【0028】この実施例においても、コンタクトホール
の段差を緩和する熱処理時にホール部にタングステンが
存在するためにコンタクト抵抗の増加は生じない。
【0029】いづれの実施例においても、埋め込んだ導
電層のエッチング後に多少の段差のばらつきを生じても
リフローの形状が多少変わるもののALの段差被覆性は
充分確保できる。
【0030】さらに、コンタクトホール開孔後に、コン
タクト抵抗低減のためのイオン打ち込みを行なった場合
には活性化のための熱処理を段差緩和のための熱処理と
兼ねることができ工程の簡略化が可能となる。この場
合、コンタクトホールの開孔、Poly−Si等の埋め
込みコンタクトの形成の後、窒素雰囲気で、400℃で
のローディング、850℃まで10℃/minの昇温速
度でランピング、20分間の温度保持、400℃への降
温のプロセスによって活性化と段差の緩和を同時に行な
った。従来の方法に比べ、BPSG膜中からの不純物の
拡散がなくなり、コンタクト抵抗は80オームから40
オームに低減できた。
【0031】また、段差緩和のための熱処理雰囲気を水
素/アルゴン雰囲気とすることで、Poly−Si界面
のタングリングボンドの水素終端化のための処理と、T
iのシリサイド化のための熱処理を兼用することが可能
となり、コンタクト抵抗の低減と安定化に寄与する。こ
の場合、コンタクトホールの開孔、TiとTiNの密着
層の形成、W等の埋め込みコンタクトの形成の後、水素
3%を含むアルゴン雰囲気で、400℃でのローディン
グ、850℃まで10℃/minの昇温速度でランピン
グ、20分間の温度保持、400℃への降温のプロセス
によってTiのシリサイド化、水素終端処理および段差
の緩和を同時に行うため密着層形成後のシリサイド化の
ための熱処理を省略でき工程増を防ぐことが出来る。従
来の方法に比べ、BPSG膜中からの不純物の拡散がな
くなり、コンタクト抵抗は80オームから35オームに
低減できた。
【0032】実施例では、埋め込み層形成後の熱処理を
電気炉としているが、ランプ加熱を用いた場合にも同様
に適用可能である。この場合窒素雰囲気における105
0℃30秒程度の加熱によって段差を緩和するとともに
拡散層の活性化を行なう。ランプによる急速加熱では、
拡散層の広がりを低減でき微細化に対応出来る。
【0033】熱処理の温度はデバイスの許容量と平坦性
によって決定されるが、BPSG膜の不純物濃度と熱処
理条件を適当に選ぶことによって埋め込みコンタクト部
にBPSGは流れ込まず、安定した形状を得ることがで
きる。
【0034】また、実施例では、酸化シリコン膜とタン
グステンの密着層としてスパッタ法によるTiとTiN
の積層膜について述べたが、スパッタ法によるTiとT
iW膜についても同様の効果が得られる。さらに、微細
化したコンタクトホールの埋め込みに関しては、CVD
法によるTiとTiNの密着層によってこれらの膜の被
覆性が向上し、タングステンのボイド(空隙)がなくな
って良好な埋め込みコンタクトを形成できた。
【0035】また、選択CVDを用いた埋め込みコンタ
クトの形成についても同様に適用できる。この場合、コ
ンタクトホールの開孔後、六ふっ化タングステン(WF
6)を水素H2またはSiH4によって還元する選択CV
Dによってコンタクトホール内にのみWを充填する。選
択CVDにおいてはPoly−Siによる配線層とシリ
コン基板との段差の違いとによって、コンタクト部にも
段差を反映する。また、シリコン中の不純物の違い、拡
散層とPoly−Siとの違いによってタングステンの
成長速度に違いが生じることが知られているが、これに
よってコンタクト内部に段差が生じ部分的にアスペクト
比が0.5を越えるようになる。よって、本発明を適用
することによって段差を緩和する事が可能となる。
【0036】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、埋め込みコ
ンタクトを用いた半導体装置のAL配線の段差被覆性を
向上することが可能となり、半導体素子およびコンタク
トホールが微細化した場合においても配線の断線による
歩留り低下の問題や段差被覆性の低下による信頼性に関
わる不良を回避することができる。また、コンタクト抵
抗の増加を防止したコンタクト形成技術を提供しするこ
とで、高速化かつ微細な半導体装置を提供することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)〜(d)は本発明の一実施例における
半導体装置の製造方法を示す概略断面図。
【図2】 (a)〜(d)は本発明の一実施例における
半導体装置の製造方法を示す概略断面図。
【図3】 (a)〜(c)は従来の半導体装置の製造方
法を示す概略断面図。
【図4】 従来の半導体装置の問題点を示す断面図。
【図5】 配線の段差被覆性を示すグラフ。
【符号の説明】 11,21,31・・・半導体基板 12,22,32・・・CVD法酸化シリコン膜 13,23,33・・・BPSG膜 14,24,34・・・コンタクトホール 15・・・Poly−Si 25,35・・・タングステン 16,26,36・・・AL配線 27・・・密着層 48・・・導電層のエッチング残り

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配線間の絶縁膜としてB(ホウ素)また
    はP(燐)等の不純物をドーピングしたCVD法による
    絶縁膜を用い、上部配線との接続を埋め込み層によって
    形成する半導体装置において、該埋め込み層の形成を a)導電層を形成する工程と、 b)絶縁膜上部の該導電層を除去する工程と、 c)ガラス転移点以上の熱処理を加えることにより、接
    続孔の段差を緩和する工程 からなることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の導電層をCVD法による
    多結晶シリコン(Poly−Si)により形成すること
    特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の熱処理雰囲気を窒素雰囲
    気とすること特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の熱処理雰囲気を水素もし
    くは、水素と不活性ガスとの混合雰囲気とすること特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 配線間の絶縁膜としてB(ホウ素)また
    はP(燐)等の不純物をドーピングしたCVD法による
    絶縁膜を用い、上部配線との接続を埋め込み層によって
    形成する半導体装置において、該埋め込み層の形成を。 a)密着層を形成する工程と b)導電層を形成する工程と、 c)絶縁膜上部の該導電層を除去する工程と、 d)ガラス転移点以上の熱処理を加えることにより、接
    続孔の段差を緩和する工程 とからなることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の導電層をCVD法による
    タングステン(W)またはタングステンシリサイドによ
    り形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の密着層をスパッタ法によ
    るTi膜あるいはTiシリサイド膜あるいはTiとTi
    Nの積層膜により形成することを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項5記載の密着層をスパッタ法によ
    るTiとTiWの積層膜により形成することを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項5記載の密着層をCVD法による
    TiとTiNの積層膜により形成することを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項5記載の熱処理雰囲気を窒素雰
    囲気とすること特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項5記載の熱処理雰囲気を水素も
    しくは、水素と不活性ガスの混合雰囲気とすること特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 配線間の絶縁膜としてB(ホウ素)ま
    たはP(燐)等の不純物をドーピングしたCVD法によ
    る絶縁膜を用い、上部配線との接続を埋め込み層によっ
    て形成する半導体装置において、該埋め込み層の形成を a)接続孔のみに選択的に導電層を形成する工程と、 b)ガラス転移点以上の熱処理を加えることにより、接
    続孔の段差を緩和する工程 とからなることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の導電層をタングステ
    ンの選択CVDにより形成すること特徴とする半導体装
    置の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項1記載の半導体装置の製造方法
    によって製造され、配線間の接続をPoly−Siの埋
    め込みによっておこない、かつ接続孔上部の絶縁膜に傾
    斜を持つことを特徴とする半導体装置。
  15. 【請求項15】 請求項5記載の半導体装置の製造方法
    によって製造され、下層のシリコン基板または、Siを
    含む配線層と上層のAL合金との接続を、Tiシリサイ
    ド、TiNまたはTiW、タングステンの埋め込みによ
    っておこない、かつ接続孔上部の絶縁膜に傾斜を持つこ
    とを特徴とする半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100753401B1 (ko) * 2001-06-15 2007-08-30 주식회사 하이닉스반도체 플래쉬 메모리 소자의 제조방법

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