JPH0625220U - 搬送物の向きが換わるキャリヤの車間距離検出装置 - Google Patents

搬送物の向きが換わるキャリヤの車間距離検出装置

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JPH0625220U
JPH0625220U JP6670292U JP6670292U JPH0625220U JP H0625220 U JPH0625220 U JP H0625220U JP 6670292 U JP6670292 U JP 6670292U JP 6670292 U JP6670292 U JP 6670292U JP H0625220 U JPH0625220 U JP H0625220U
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hanger
carrier
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真二郎 柴田
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Tsubakimoto Chain Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 搬送物を積載して水平回転するため向きが換
わるハンガーを吊り下げて走行するキャリヤの車間距離
を検出するための装置を提供する。 【構成】 車間距離検出装置17は、水平回転自在なハ
ンガー16に搬送物を積載して走行するキャリヤに組込
まれており、両端83,84を搬送物の長手方向に向け
てハンガー16に具えられハンガー16の水平回転によ
って両端83,84がキャリヤの走行方向に向けられた
ときこの両端83,84の間隔が広がり上記走行方向と
交差する方向に向けられたとき間隔が狭まる伸縮機構9
0と、両端83,84に取付けられキャリヤの車間距離
を検出する車間距離検出センサー53と反射板54とを
有している。搬送物の向きを上記走行方向と交差する方
向に換えるべく、ハンガー16を水平回転させると、車
間距離検出センサー53と反射板54も上記走行方向と
交差する方向に向きが換わり、且つ、伸縮機構90によ
って、間隔が狭められる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、搬送物を積載して水平回転するハンガーを吊り下げて走行するキャ リヤの車間距離を検出するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のキャリヤ(図示省略)は、例えば、自動車組立ラインに複数台 配列され、自動ボディを搬送するようになっている。そして、ハンガーは、自動 車ボディに部品を組込み易い向きに、向きを換えることができるようになってい る。 ハンガーの上部には、車間距離検出センサと反射板とで構成された車間距離検 出装置が組み込まれている。
【0003】 車間距離検出装置は、ハンガーの向きが換わっても後続のキャリヤに吊り下げ られた自動車ボディが、前方のキャリヤに吊り下げられた自動車ボディに追突し ないように、ハンガーの向きが換わったとき、前後端となるハンガー上の各部分 に取付けられている。 このため、キャリヤには、少なくとも、自動車ボディの長い部分に対応する車 間距離検出装置と、短い部分に対応する車間距離検出装置との2台が組込まれて いる。しかも、各車間距離検出装置の車間距離検出センサの反射板は、自動車ボ ディによって占められたスペースの水平方向の外部に突出するように設けられて いることが多い。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、このような各車間距離検出装置の内、自動車ボディの長い部分に対 応する車間距離検出装置の車間距離検出センサと反射板は、自動車ボディの長い 部分がキャリヤの走行方向と交差する方向に向くように、ハンガーの向きが換わ ったとき、キャリヤの走行方向の脇に突出し、作業員やロボットによる組立作業 の邪魔になるという問題点を有している。 又、車間距離距離検出装置は、ハンガーの向きが換わったとき、前後端となる 各部分に取付けられているため、複数台の車間距離検出装置を必要とするという 問題点も有している。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、第1に、水平回転自在なハンガーに搬送物を積載して走行するキャ リヤにおいて、両端を前記搬送物の長手方向に向けて前記ハンガーに具えられ前 記ハンガーの水平回転によって前記両端が前記キャリヤの走行方向に向けられた とき前記両端の間隔が広がり前記走行方向と交差する方向に向けられたとき前記 間隔が狭まる伸縮機構と、前記両端に取付けられ前記キャリヤの車間距離を検出 する車間距離検出センサーと反射板とを有する装置により、第2に、走行フレー ムに水平回転自在に吊り下げられたハンガーに搬送物を積載して走行するキャリ ヤにおいて、前記走行フレームに取付けられ前記ハンガーの水平回転に伴って前 記キャリヤの走行方向に伸縮する伸縮機構と、前記伸縮機構の伸縮方向の両端に 取付けられ前記キャリヤの車間距離を検出する車間距離検出センサーと反射板と を有し、前記伸縮機構は、前記水平回転によって前記搬送物の長手方向が前記走 行方向に向けられたとき前記車間距離検出センサーと前記反射板との間隔を広げ 、前記長手方向が前記走行方向と交差する方向に向けられたとき前記間隔を狭め ることができる装置により、前記の課題を解決した。
【0006】
【作用】
第1の車間距離検出装置は、搬送物の長手方向がキャリヤの走行方向に向いて いるとき、後続のキャリヤの車間距離検出センサーから例えば光を前方のキャリ ヤの反射板に投光し、反射板によって反射される光量に基づいてキャリヤの車間 距離を所定の車間距離に保持する。このとき、各キャリヤの車間距離検出センサ ーと反射板の間隔は、伸縮機構によって広げられている。 搬送物の向きをキャリヤの走行方向と交差する方向に換えるべく、ハンガーを 水平回転させると、車間距離検出センサーと反射板もキャリヤの走行方向と交差 する方向に向きが換わり、且つ、伸縮機構によって、間隔が狭められる。
【0007】 第2の車間距離検出装置も、車間距離検出センサーと反射板とによって、後続 のキャリヤと前方のキャリヤとの間の間隔を設定された間隔に保持する。 ハンガーの向きが換わると、車間距離検出センサーと反射板は、キャリヤの走 行方向に向いたままで、伸縮機構によって間隔を変化させられる。 この間隔は、ハンガーの水平回転によって搬送物の長手方向が走行方向に向い たとき広がり、上記長手方向が走行方向と交差する方向に向いたとき狭まるよう になっている。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図1乃至図21に基づいて説明する。 吊下搬送装置(図1参照)10は、自動車組立ラインにおいて自動車ボディB を搬送する装置である。 吊下搬送装置10は、主に、キャリヤ11と、ハンガー吊下機構12と、ハン ガー回転案内機構13と、昇降旋回手段14と、車間距離検出装置17とで構成 されている。キャリヤ11は、走行フレーム15と、ハンガー16によって構成 されている。
【0009】 走行フレーム15は、モータ20と走行輪21,22とが取付けられた本体フ レーム23と、本体フレーム23に自在継手24,24によって吊下られた吊下 フレーム25とで構成されている。 走行輪21,22はレールR上を走行するようになっている。吊下フレーム2 5には、キャリヤ11全体が揺れては困るような場所に敷設された補助レールR S(図17参照)上を走行する揺れ止めローラ26が回転自在に設けられている 。
【0010】 ハンガー吊下機構12(図9乃至図14参照)は、ハンガー16を走行フレー ム15に吊り下げる機構である。 ハンガー吊下機構12は、4つの円弧状のリンク31,32,33,34(図 9参照)によって等間隔に接続された4つの吊下素子36,37,38,39と 、この各吊下素子36,37,38,39を出入りする4本の吊下軸41,42 ,43,44(図1、図2参照)とで構成されている。 なお、各図面において、括弧の付いた符号は、括弧の付いた符号と並べて記載 されている符号によって指示される部品と同一形状で、且つ、その部品の背後に ある部品を指示しているものである。
【0011】 各吊下軸41,42,43,44(図11乃至図14参照)は、ハンガー16 の上部に上方に向けて立設されている。各吊下軸41,42,43,44の中間 部分には、上方に向けて広がる円錐状の凸部45(図11参照)が形成されてい る。吊下軸41,42,43,44の先端にはガイドローラ46が回転自在に設 けられている。従って、吊下軸41,42,43,44は、ガイドローラ46の 回転軸でもある。 各吊下素子36,37,38,39は、走行フレーム15の下部に取付けられ 、略々断面コ字状(図10参照)に形成されている。各吊下素子36,37,3 8,39には、吊下軸41,42,43,44の中間部分が通過する幅狭溝47 と、凸部45とガイドローラ46が通過する幅広溝48と、幅狭溝47と幅広溝 48とによって形成された段部にえぐるようにして形成された凹部49と、リン ク31,32,33,34と面一の円弧面50とが形成されている。凹部49は 下降した凸部45に密着係合して凸部45を受け止める部分である。
【0012】 4つのリンク31,32,33,34と、4つの吊下素子36,37,38, 39の円弧面50によって、連続した1つのガイドレール35が形成されている 。このガイドレール35の外周面351は上下方向と平行になっており、ガイド ローラ46が走行するようになっている。 このガイドレール35と、4つのガイドローラ46によってハンガー回転案内 機構13が構成されている。
【0013】 なお、以上の説明では、吊下素子36,37,38,39とリンク31,32 ,33,34は走行フレーム15に設けられ、吊下軸41,42,43,44と ガイドローラ46はハンガー16に設けられているが、取付け方を逆にして、吊 下素子36,37,38,39とリンク31,32,33,34をハンガー16 に設け、吊下軸41,42,43,44とガイドローラ46を走行フレーム15 に設けてもよい。 又、吊下素子、吊下軸は各々4つに限定されるものでなく、複数あればよい。
【0014】 ハンガー16(図1、図2参照)は、自動車ボディBを積載する部分である。 ハンガー16は、上部フレーム51と、上部フレーム51に開閉自在に設けら れたL字状の4本の吊下アーム52とで構成されている。 ハンガー16の各吊下アーム52の下端には、後述する昇降旋回手段14の突 軸66,67,68,69が進入する被係合孔61,62,63,64が形成さ れている。
【0015】 ハンガー16と吊下フレーム25との間には、車間距離検出装置17(図3乃 至図5参照)が設けられている。 車間距離検出装置17は、伸縮機構90と、この伸縮機構90に設けられた第 1センサー(車間距離検出センサー)53と第1反射板54と、ハンガー16の 上部に設けられた第2センサー56と第2反射板57とで構成されている。
【0016】 伸縮機構90は、吊下フレーム25に対し昇降自在に且つ回転規制されて係合 した固定軸91に取付けられた固定リンク92と、固定リンク92の両端に軸9 3,93を介して回転自在に連結された連結リンク94,94と、各連結リンク 94,94の一端に軸95,95を介して回転自在に連結された伸縮アーム96 ,96と、ハンガー16と一体で且つ伸縮アーム96,96の移動を案内する断 面コ字状のガイドレール97,97とで構成されている。 固定軸91(図3乃至図4参照)と吊下フレーム25は、固定軸91の断面小 判形の先端88と、吊下フレーム25上の小判形の孔89とによって係合してい る。 伸縮アーム96,96(図3参照)は、回転軸が上下方向に向いた複数のロー ラ98と、水平方向に向いた複数のローラ99とによってガイドレール97,9 7上を移動するようになっている。
【0017】 2本の伸縮アーム96,96(図3参照)の内、一方の伸縮アーム96の一端 83には、第1センサー53が、他方の伸縮アーム96の一端84には第1反射 板54が取付けられている。 第1センサー53と、第1反射板54は、ハンガー16に積載された自動車ボ ディBの長手方向である前後部方向に対応した位置にある。 第2センサー56と、第2反射板57は、ハンガー16(図2参照)の上部に 短尺アーム58,58によって取付けられており、ハンガー16に積載された自 動車ボディBの幅方向より外方に突出している。 第1、第2センサー53,56内には、投光器と受光器(両方とも図示省略) が設けられている。
【0018】 なお、自動車ボディBは図1おける左右方向(前後部方向)の長さは図2にお ける左右方向(幅方向)の長さより長い。 このため、図17に示すように、第1センサー53と第1反射板54との最大 限の間隔(L1)は、第2センサー56と第2反射板の57との間隔(L2)よ り長く設定されている。
【0019】 昇降旋回手段14(図1、図2、図15、図16参照)は、キャリヤ11が走 行するレールRの真下に据え付けられた固定台65上に設置され、ハンガー16 を昇降させるとともに水平に回転させて、ハンガー16の向きを約90度換える 機能を有している。 昇降旋回手段14は、昇降フレーム70と、昇降機構71(図1、図2参照) と、旋回機構72(図15、図16参照)とで構成されている。
【0020】 昇降機構71(図1、図2参照)は、ハンガー16を昇降させる機構であり、 昇降フレーム70を固定台65に昇降自在に連結する互いにX字状に連結された 一対のリンク73,73と、昇降フレーム70を昇降させるシリンダ74とで構 成されている。一対のリンク73,73の一端は昇降フレーム70と固定台65 に回転自在に各々連結され、他端はピン75と長孔76によって昇降フレーム7 0と固定台65に摺動自在に各々連結されている。
【0021】 旋回機構72(図15、図16参照)は、昇降フレーム70上に設置されてお り、ハンガー16を旋回させる機構である。旋回機構72は、昇降フレーム70 上に固定された断面コ字状の支持リング77と、この支持リング77のコ字状部 78(図16参照)に入り込んでいる4つローラ79によって支持リング77に 回転自在に支持された回転リング80と、この回転リング80と昇降フレーム7 0の間に設けられ回転リング80を約90度往復回転させるシリンダ81とで構 成されている。 回転リング80は、昇降フレーム70に上下方向に向けて立設された回転軸8 2を中心にして回転するようになっている。 又、回転リング80の上面には、ハンガー16の吊下アーム52の下端に形成 された被係合孔61,62,63,64(図1、図2参照)に係合する突軸66 ,67,68,69が4本等間隔に上向きに立設されている。
【0022】 次に動作を説明する。 自動車ボディBは、図1に示すように、長手方向を第1センサー53と第1反 射板54の方向に向けてハンガー16に積載されている。 キャリヤ11は、図17の右から左へとレールR上を走行する。この時、ハン ガー16は、自動車ボディBの長手方向をキャリヤ11の走行方向に向けて本体 フレーム23に吊り下っている。さらに、第1センサー53と第1反射板54の との間隔は伸縮機構90によって最大限のL1に広がっている。 キャリヤ11の走行ピッチP1は、後続のキャリヤの第1センサー53から投 光された光が前方のキャリヤの第1反射板54に反射され、第1センサー53で 受光することによって制御され、自動的に一定に保たれている。 このときの、自動車ボディB同士の間隔はS1である。
【0023】 走行中のキャリヤ11のハンガー16は、吊下軸41,42,43,44上の 凸部45が吊下素子36,37,38,39上の凹部49に密着係合することに よって、走行フレーム15に吊下られている。 すなわち、キャリヤ11は、ハンガー16が4本の吊下軸41,42,43, 44によって走行フレーム15に吊り下げられているため、自動車ボディBを安 定した状態で搬送することができる。 キャリヤ11は、ハンガー16の向きを換える場所まで走行し、固定台65の 真上で停止する。
【0024】 キャリヤ11が停止すると、昇降旋回手段14の昇降フレーム70が昇降機構 71のシリンダ74によって上昇させられる。 昇降フレーム70の上昇に伴って、突軸66,67,68,69が、各ハンガ ー16の下端に形成された被係合孔61,62,63,64に進入し係合する。 昇降フレーム70は、上昇を継続し、昇降フレーム70上に回転自在に設けら れている回転リング80でハンガー16全体を自動車ボディBとともに押し上げ る。
【0025】 ハンガー16が押し上げられると、図14に示すように、ハンガー16の上部 に突設された吊下軸41,42,43,44も上昇させられ、吊下軸上の各凸部 45が吊下素子36,37,38,39上の各凹部49から離れる。
【0026】 その後、旋回機構72(図15参照)のシリンダ81が、回転リング80を矢 印C方向へ約90度旋回させる。 回転リング80が図15の状態から図16の状態に約90度旋回する間に、ハ ンガー16の上部に突設された吊下軸41,42,43,44(図1、図2参照 )も一体に移動し、吊下軸は今まで係合していた吊下素子から抜け出て、隣の吊 下素子へ進入する。すなわち、吊下軸41(図9参照)は、吊下素子36から抜 け出て吊下素子39に進入する。同様に、吊下軸42,43,44は、吊下素子 37,38,39から抜け出て吊下素子36,37,38に進入する。 ハンガー16の90度旋回は、ハンガー16が昇降旋回手段14に支持され、 且つ、走行フレーム15と一体のリンク31,32,33,34の外周を走行す るガイドローラ46の案内によって行なわれるため、ハンガー16は安定した状 態で旋回することができる。
【0027】 回転リング80が約90度旋回したところで、昇降フレーム70はシリンダ7 4によって下降させられる。 昇降フレーム70の下降に伴って、吊下軸41,42,43,44の凸部45 が新たに対向した凹部49に密着係合する。 昇降フレーム70はなおも下降し、ハンガー16を走行フレーム15に吊り下 げた状態にする。これによって、回転リング80上の突軸66,67,68,6 9は、係合孔61,62,63,64から完全に抜け出る。
【0028】 その後、旋回機構72は、回転リング80を矢印D(図16参照)へ回転させ 、図16の状態から図15の状態に戻し、次に走行してくるキャリヤ11のハン ガー16の向きを換えるべく、待機状態になる(図6、図7参照)。
【0029】 なお、ハンガー16が約90度回転する途中において、シリンダ81(図15 参照)の作動を止めると、吊下軸41,42,43,44が吊下素子36,37 ,38,39にまだ進入していないため、シリンダ74(図1参照)を作動させ 、昇降フレーム70を降下させると、ハンガー16を走行フレーム15から分離 させことができる。なお、この場合、第1、第2センサー53,56の電源回路 、制御回路等のコードは、走行フレーム15のみならず、ハンガー16にも配線 してあるため、途中で、分離できるようにしておかなければならない。
【0030】 このようにして、ハンガー16が約90度向きが換えさせられる間に、第1セ ンサー53と第1反射板54との間隔は伸縮機構90(図8参照)によってL1 (図17参照)からL2に狭められる。 すなわち、ハンガー16が約90度向きを換える間に、ガイドレール97(図 3乃至図5、図8参照)もハンガー16と一体に回転する。固定リンク92は吊 下フレーム25と一体であるため、キャリヤ11の走行方向に向いたままである 。 このため、ハンガー16の回転に伴って、伸縮アーム96はガイドレール97 (図3乃至図5、図8参照)を案内にして固定軸91に接近し、第1センサー5 3と第1反射板54との間隔が図8に示すように狭くなる。 従って、キャリヤ11の脇に突出している伸縮アーム96の突出部分の長さが 短くなる。又、第1センサ53、第1反射板54もキャリヤ11に近付く。これ によって、レールRの脇の作業空間を確保することができ、作業員やロボットに よる組立作業能率と安全性を向上させることができる。
【0031】 ハンガー16の向きを約90度換えさせられたキャリヤ11は、図17に示す ように、次の工程へと走行して行く。 キャリヤ11同士の走行ピッチは、自動車ボディBの長手方向がレールRと直 交した向きになっているため、P1からP2詰められる。 このときのキャリヤ同士の走行ピッチP2は、後続のキャリヤの第2センサー 56から投光された光が前方のキャリヤの第2反射板57に反射され、第2セン サー56で受光することによって制御され、自動的に一定に保たれている。 このときの自動車ボディBの間隔はS2である。
【0032】 さらに、例えば、図17において、右側の自動車ボディBにバンパーやヘッド ライト等のように自動車の前後に取付けられる部品を組込む場合、搬送中の自動 車ボディB間に作業員が入らなければならないが、ハンガーの向きを、図17に おいて、左側の自動車ボディBのように換えることによって、搬送中の自動車ボ ディB間に作業員が入ることなく、生産ラインの両側から自動車部品を組込むこ とができる。すなわち、自動車ボディの向きを組立易い向きに換えて組立作業を 行なうことができ、組立作業能率と安全性を向上させることができる。
【0033】 又、大きさの異なる自動車ボディを搬送する場合には、自動車の大きさに合わ せてハンガー16の向きを変更し、キャリヤ11同士の走行ピッチを一定にして 、1つの生産ラインで、異なる車種の自動車の組立作業を行なうこともできる。
【0034】 以上説明した車間距離検出装置17の伸縮機構90は、ハンガー12に設けら れた第1センサー53と第1反射板54との間隔を伸縮するようになっているが 、図18乃至図20に示す車間距離検出装置117の伸縮機構190は、走行フ レーム15の吊下フレーム25に設けられているセンサー(車間距離検出センサ ー)153と反射板154の間隔を伸縮するようになっている。
【0035】 この伸縮機構190(図18、図19参照)は、ハンガー16と一体の回転軸 191と、回転軸191に着脱自在で且つ回転軸191と一体に回転する回動リ ンク192と、回動リンク192の両端に軸193,193を介して回転自在に 連結された連結リンク194,194と、各連結リンク194,194の一端に 軸195,195を介して回転自在に連結された伸縮アーム196,196と、 吊下フレーム25と一体で且つ伸縮アーム196,196の移動を案内する断面 コ字状のガイドレール197,197とで構成されている。回転軸191(図1 9参照)と回転リンク192は、回転軸191の断面小判形の先端188と、回 転リンク192上の小判形の孔189とによって、着脱自在に係合している。 伸縮アーム196,196(図19参照)は、回転軸が上下方向に向いた複数 のローラ198と、水平方向に向いた複数のローラ199とによってガイドレー ル197,197上を移動するようになっている。
【0036】 2本の伸縮アーム196,196の内、一方の伸縮アーム196の一端183 には、センサー153が、他方の伸縮アーム196の一端184には反射板15 4が取付けられている。センサー153内には、投光器と受光器(両方とも図示 省略)が設けられている。 センサー153が伸縮アーム196を介して走行フレーム15に設けられてい るため、センサー153の電源回路、制御回路等のコードは、ハンガー16に配 線する必要がなく、走行フレーム15にだけ配線すればよく、配線が容易である 。
【0037】 次に伸縮機構190の動作を説明する。 自動車ボディBは、図18に示すように、長手方向をセンサー153と反射板 154の方向に向けてハンガー16に積載されている。 キャリヤ11は、図21の右から左へとレールR上を走行する。この時、ハン ガー16は、自動車ボディBの長手方向をキャリヤ11の走行方向に向けて本体 フレーム23に吊り下っている。又、センサー153と反射板154との間隔は 伸縮機構190によって最大限のL3に広がっている。
【0038】 キャリヤ11の走行ピッチP1は、後続のキャリヤのセンサー153から投光 された光が前方のキャリヤの反射板154に反射され、センサー153で受光す ることによって制御され、自動的に一定に保たれている。 このときの、自動車ボディB同士の間隔はS3(図21参照)である。 伸縮機構190(図20参照)は、ハンガー16が昇降旋回手段14によって 約90度向きが換えさせられる間に、センサー153と反射板154との間隔が 狭められる。
【0039】 すなわち、ハンガー16が約90度向きを換える間に、ハンガー16と一体の 回転軸191と回動リンク192も回転する。ガイドレール197と伸縮アーム 196は、吊下フレーム25に取付けられているため、キャリヤ11の走行方向 に向いたままである。 このため、ハンガー16の回転に伴って、伸縮アーム196はガイドレール1 97を案内にして回転軸191に接近し、センサー153と反射板154との間 隔が図20に示すように狭くなる。ガイドレール197の向きは常時キャリヤ1 1の走行方向に向いているため、センサー153と反射板154の向きもキャリ ヤ11の走行方向に向いたままである。
【0040】 従って、伸縮機構190は、ハンガー16の向きの変更に伴って自動車ボディ Bの向きも換わり、キャリヤ11の走行方向に対応する自動車ボディBの長さが 換わっても、その換わった長さに応じて、センサー153と反射板154の間隔 を図21においてL3からL4に自動的に換えることができる。この結果、キャ リヤ11同士のピッチをP3からP4に詰めることができる。 又、自動車ボディBの間隔はS4になるが、向きを換える前の自動車ボディB の間隔S3と殆ど変わっていない。
【0041】 又、ハンガー16の向きを替えている途中において、ハンガー16を下降させ ると、前述したように、ハンガー16を走行フレーム15から分離させることが できる。このとき、伸縮機構190(図19参照)の回転軸191と回動リンク 192は、先端188と孔189の部分で分離する。 さらに、センサー153と反射板154は走行フレーム15に組込まれ、且つ 、センサー153の電源回路、制御回路等のコードは、走行フレーム15に配線 してあるため、ハンガー16に配線してあるため、ハンガー16を分離しても、 センサー153を使用することができる。この結果、ハンガー16を外した状態 のキャリヤ11であっても、キャリヤ11同士の間隔を所定の間隔に保持して走 行することができる。
【0042】 なお、キャリヤ11に最初に説明した伸縮機構90を設けた場合には符号56 のセンサーと符号57の反射板を必要とするが、後に説明した伸縮機構190を 設けた場合には、符号56のセンサーと符号57の反射板は不要である。
【0043】
【考案の効果】
請求項1の車間距離検出装置の車間距離検出センサーと反射板は、ハンガーの 回転によってキャリヤの搬送方向と交差する方向、すなわち、キャリヤの脇の方 向に向けられたとき、伸縮機構によって間隔が狭まるようになっている。このた め、脇に突出する距離が短くなり、作業空間を確保することができる。さらに、 作業員やロボットによる組立作業能率と安全性を向上させることもできる。 請求項2の車間距離検出装置は、距離検出センサーと反射板が旋回しない走行 フレームに取付けられているため、電源回路、制御回路等の配線を簡素化するこ とができるとともに、配線作業を容易に行なうことができる。 又、キャリヤの走行方向に対応する搬送物の長さが換わっても、その換わった 長さに応じて、センサーと反射板の間隔が自動的に換わるため、1組の距離検出 センサーと反射板で、搬送物の向きに関係なくキャリヤの車間距離を略々一定に することができ、キャリヤに組込む車間距離検出装置の台数を少なくすることが できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の車間距離検出装置が組込まれた吊下搬
送装置の全体正面図である。
【図2】図1の左側面図である。
【図3】図1の平面図であり、一部分省略した図であ
る。
【図4】図1における伸縮機構の拡大図である。
【図5】図2における伸縮機構の拡大図であり、センサ
ーは省略してある。
【図6】図1の状態から、ハンガーが約90度水平旋回
させられた状態の吊下搬送装置の正面図である。
【図7】図6の左側面図である。
【図8】図6の平面図であり、一部分省略した図であ
る。
【図9】図1中9−9矢視図である。
【図10】吊下素子の斜視図である。
【図11】図9中11−11矢視断面図である。
【図12】図9中12−12矢視図である。
【図13】図9中13−13矢視図である。
【図14】ハンガーが上昇させられたときの、吊下素子
と吊下軸との相対位置関係を示す図である。
【図15】昇降旋回手段の平面図であり、且つ、図1中
15−15矢視図である。
【図16】図15の状態から回転リングが左に約90度
旋回した状態の図である。
【図17】車間距離検出装置を具えた複数のキャリヤが
走行している状態の吊下搬送装置の概略正面図である。
【図18】他の実施例の車間距離検出装置を具えた吊下
搬送装置の正面図であり、吊下搬送装置の一部分を省略
した図である。
【図19】図18図の平面図であり、一部分省略した図
である。
【図20】図19の状態からハンガーが約90度水平旋
回した状態の図である。
【図21】図18の車間距離検出装置を具えた複数のキ
ャリヤが走行している状態の吊下搬送装置の概略正面図
である。
【符号の説明】
B 自動車ボディ(搬送物) L1 第1センサーと第1反射板の間隔(距離検出セ
ンサーと反射板の間隔) L2 センサーと反射板の間隔(距離検出センサーと
反射板の間隔) 10 吊下搬送装置 17,117 車間距離検出装置 16 ハンガー 52 第1センサー(車間距離検出センサー) 53 第1反射板 56 第2センサー 57 第2反射板 83,84,183,184 一端(両端) 90,190 伸縮機構 152 センサー(車間距離検出センサー) 153 反射板

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平回転自在なハンガーに搬送物を積載
    して走行するキャリヤにおいて、両端を前記搬送物の長
    手方向に向けて前記ハンガーに具えられ前記ハンガーの
    水平回転によって前記両端が前記キャリヤの走行方向に
    向けられたとき前記両端の間隔が広がり前記走行方向と
    交差する方向に向けられたとき前記間隔が狭まる伸縮機
    構と、前記両端に取付けられ前記キャリヤの車間距離を
    検出する車間距離検出センサーと反射板とを有すること
    を特徴とする、キャリヤの車間距離検出装置。
  2. 【請求項2】 走行フレームに水平回転自在に吊り下げ
    られたハンガーに搬送物を積載して走行するキャリヤに
    おいて、前記走行フレームに取付けられ前記ハンガーの
    水平回転に伴って前記キャリヤの走行方向に伸縮する伸
    縮機構と、前記伸縮機構の伸縮方向の両端に取付けられ
    前記キャリヤの車間距離を検出する車間距離検出センサ
    ーと反射板とを有し、前記伸縮機構は、前記水平回転に
    よって前記搬送物の長手方向が前記走行方向に向けられ
    たとき前記車間距離検出センサーと前記反射板との間隔
    を広げ、前記長手方向が前記走行方向と交差する方向に
    向けられたとき前記間隔を狭めることができることを特
    徴とする、キャリヤの車間距離検出装置。
JP6670292U 1992-09-01 1992-09-01 搬送物の向きが換わるキャリヤの車間距離検出装置 Pending JPH0625220U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011516361A (ja) * 2008-02-21 2011-05-26 アイゼンマン アンラゲンバウ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト オーバーヘッド移送システムとそれを有する浸漬処理設備
JP2011517306A (ja) * 2008-02-21 2011-06-02 アイゼンマン アンラゲンバウ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト オーバーヘッド移送システムとそれを有する浸漬処理設備

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