JPH06251852A - 避雷管 - Google Patents
避雷管Info
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- JPH06251852A JPH06251852A JP3842693A JP3842693A JPH06251852A JP H06251852 A JPH06251852 A JP H06251852A JP 3842693 A JP3842693 A JP 3842693A JP 3842693 A JP3842693 A JP 3842693A JP H06251852 A JPH06251852 A JP H06251852A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 フェイルセイフ機能を有する避雷管の製造を
容易にし、確実なフェイルセイフ機能、ベントセイフ機
能が得られるようにする。 【構成】 側面形状がC字状に形成されたフェイルセイ
フスプリング10を避雷管本体に弾性的に挟圧して装着
する。フェイルセイフスプリング10の一端側に、スペ
ーサとしてフェイルセイフスプリング10と避雷管本体
のアース電極5及びライン電極6の外面との間を離間さ
せ、避雷管本体が過熱した際には溶融してフェイルセイ
フスプリング10を電極外面に密着させる低融点材12
をフェイルセイフスプリング10とアース電極5との間
で挟圧支持する。フェイルセイフスプリング10の他端
側にアース電極5及びライン電極6の外面に向けて押圧
する押圧片10dとこれら電極の外面と押圧片10dに
挟まれて弾接される絶縁シート14を設ける
容易にし、確実なフェイルセイフ機能、ベントセイフ機
能が得られるようにする。 【構成】 側面形状がC字状に形成されたフェイルセイ
フスプリング10を避雷管本体に弾性的に挟圧して装着
する。フェイルセイフスプリング10の一端側に、スペ
ーサとしてフェイルセイフスプリング10と避雷管本体
のアース電極5及びライン電極6の外面との間を離間さ
せ、避雷管本体が過熱した際には溶融してフェイルセイ
フスプリング10を電極外面に密着させる低融点材12
をフェイルセイフスプリング10とアース電極5との間
で挟圧支持する。フェイルセイフスプリング10の他端
側にアース電極5及びライン電極6の外面に向けて押圧
する押圧片10dとこれら電極の外面と押圧片10dに
挟まれて弾接される絶縁シート14を設ける
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は避雷管に関し、とくに製
造が容易でかつ確実なフェイルセイフ機能、ベントセイ
フ機能を奏することができる避雷管に関する。
造が容易でかつ確実なフェイルセイフ機能、ベントセイ
フ機能を奏することができる避雷管に関する。
【0002】
【従来の技術】図7はフェイルセイフ機構付きの避雷管
の従来例を示す。この避雷管は本体2の外面とフェイル
セイフスプリング4との間にマイラーシート3を挟み、
フェイルセイフスプリング4をアース電極5にスポット
溶接して成る。マイラーシート3はライン電極6とフェ
イルセイフスプリング4との間を電気的に絶縁するもの
で、フェイルセイフスプリング4はライン電極6の外面
に向けてマイラーシート3を押圧するよう付勢して設け
ている。このフェイルセイフ機構は避雷管が誤って放電
を継続したような場合にマイラーシート3が溶融し、フ
ェイルセイフスプリング4を介してアース電極5とライ
ン電極6間を電気的に短絡して放電を停止させるよう作
用する。
の従来例を示す。この避雷管は本体2の外面とフェイル
セイフスプリング4との間にマイラーシート3を挟み、
フェイルセイフスプリング4をアース電極5にスポット
溶接して成る。マイラーシート3はライン電極6とフェ
イルセイフスプリング4との間を電気的に絶縁するもの
で、フェイルセイフスプリング4はライン電極6の外面
に向けてマイラーシート3を押圧するよう付勢して設け
ている。このフェイルセイフ機構は避雷管が誤って放電
を継続したような場合にマイラーシート3が溶融し、フ
ェイルセイフスプリング4を介してアース電極5とライ
ン電極6間を電気的に短絡して放電を停止させるよう作
用する。
【0003】なお、このタイプの避雷管でベントセイフ
機能を備えるものとして、マイラーシート3でライン電
極6の外面に接する部位に微小な透孔を多数設けたもの
がある。ベントセイフ機能は避雷管からガスが漏洩して
放電電圧が所定電圧よりも高くなってしまった場合にマ
イラシート3の透孔部分で放電を起こさせて、高圧放電
を回避するものである。
機能を備えるものとして、マイラーシート3でライン電
極6の外面に接する部位に微小な透孔を多数設けたもの
がある。ベントセイフ機能は避雷管からガスが漏洩して
放電電圧が所定電圧よりも高くなってしまった場合にマ
イラシート3の透孔部分で放電を起こさせて、高圧放電
を回避するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のフェ
イルセイフ機構付きの避雷管はフェイルセイフスプリン
グ4をスポット溶接して取り付けることから、組み立て
作業が煩雑であり、またスポット溶接の際に位置ずれが
おきやすく、フェイルセイフスプリング4とマイラーシ
ート3とが位置ずれしてマイラーシート3による電気的
絶縁が的確になされない場合があること、スポット溶接
の際にマイラーシート3が溶融して電気的に短絡してし
まう場合があるといった問題点があった。本発明はこれ
ら問題点を解消すべくなされたものであり、スポット溶
接のような複雑な製造工程によらずに容易に組み立て製
造ができ、確実なフェイルセイフ機能およびベントセイ
フ機能を備える避雷管を提供することを目的とする。
イルセイフ機構付きの避雷管はフェイルセイフスプリン
グ4をスポット溶接して取り付けることから、組み立て
作業が煩雑であり、またスポット溶接の際に位置ずれが
おきやすく、フェイルセイフスプリング4とマイラーシ
ート3とが位置ずれしてマイラーシート3による電気的
絶縁が的確になされない場合があること、スポット溶接
の際にマイラーシート3が溶融して電気的に短絡してし
まう場合があるといった問題点があった。本発明はこれ
ら問題点を解消すべくなされたものであり、スポット溶
接のような複雑な製造工程によらずに容易に組み立て製
造ができ、確実なフェイルセイフ機能およびベントセイ
フ機能を備える避雷管を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、側面形状がC字
状に形成されたフェイルセイフスプリングを避雷管本体
に弾性的に挟圧して装着し、該フェイルセイフスプリン
グの一端側に、スペーサとしてフェイルセイフスプリン
グと前記避雷管本体のアース電極及びライン電極の外面
との間を離間させ、避雷管本体が過熱した際には溶融し
て前記フェイルセイフスプリングを前記電極外面に密着
させる低融点材を、前記アース電極あるいはライン電極
の一方の電極外面に前記フェイルセイフスプリングの弾
性により挟圧支持し、前記フェイルセイフスプリングの
他端側に、前記アース電極及びライン電極の外面に向け
て押圧する押圧片と、これら電極の外面と前記押圧片と
に挟まれて弾接され前記アース電極とライン電極との間
を電気的に絶縁する絶縁シートとを設けたことを特徴と
する。また、前記絶縁シートにフェイルセイフスプリン
グと電極の外面との間で放電させるベントセイフ孔を設
けたことを特徴とする。また、前記低融点材に電極外面
に立設するリードピンを通す透孔を設けたことを特徴と
する。
するため次の構成を備える。すなわち、側面形状がC字
状に形成されたフェイルセイフスプリングを避雷管本体
に弾性的に挟圧して装着し、該フェイルセイフスプリン
グの一端側に、スペーサとしてフェイルセイフスプリン
グと前記避雷管本体のアース電極及びライン電極の外面
との間を離間させ、避雷管本体が過熱した際には溶融し
て前記フェイルセイフスプリングを前記電極外面に密着
させる低融点材を、前記アース電極あるいはライン電極
の一方の電極外面に前記フェイルセイフスプリングの弾
性により挟圧支持し、前記フェイルセイフスプリングの
他端側に、前記アース電極及びライン電極の外面に向け
て押圧する押圧片と、これら電極の外面と前記押圧片と
に挟まれて弾接され前記アース電極とライン電極との間
を電気的に絶縁する絶縁シートとを設けたことを特徴と
する。また、前記絶縁シートにフェイルセイフスプリン
グと電極の外面との間で放電させるベントセイフ孔を設
けたことを特徴とする。また、前記低融点材に電極外面
に立設するリードピンを通す透孔を設けたことを特徴と
する。
【0006】
【作用】フェイルセイフスプリングは一端側で電極の外
面との間で低融点材を弾性的に挟圧支持し、他端側で絶
縁シートを電極の外面との間で挟んで弾接することによ
って、通常状態でアース電極とライン電極とが電気的に
短絡しないよう保持する。避雷管が過熱した際には低融
点材が溶融し、低融点材のスペーサ機能が消失すること
によってフェイルセイフスプリングがアース電極および
ライン電極に当接してアース電極とライン電極間を電気
的に短絡する。避雷管を組み立てる際にはフェイルセイ
フスプリングで避雷管本体を弾性的に挟むようにして装
着することができる。
面との間で低融点材を弾性的に挟圧支持し、他端側で絶
縁シートを電極の外面との間で挟んで弾接することによ
って、通常状態でアース電極とライン電極とが電気的に
短絡しないよう保持する。避雷管が過熱した際には低融
点材が溶融し、低融点材のスペーサ機能が消失すること
によってフェイルセイフスプリングがアース電極および
ライン電極に当接してアース電極とライン電極間を電気
的に短絡する。避雷管を組み立てる際にはフェイルセイ
フスプリングで避雷管本体を弾性的に挟むようにして装
着することができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。図1(a) は本発明に係る避雷管
の一実施例の斜視図を示す。本実施例の避雷管はアース
電極5とその両側に配置するライン電極6の3極の避雷
管である。7はリードピンでアース電極5の外面にスポ
ット溶接して立設している。10は避雷管の本体外面に
取り付けたフェイルセイフスプリングである。フェイル
セイフスプリング10は弾性を有する金属部材であっ
て、避雷管の本体を略半周して外面を弾性的に挟圧する
ようにして取り付ける。
づいて詳細に説明する。図1(a) は本発明に係る避雷管
の一実施例の斜視図を示す。本実施例の避雷管はアース
電極5とその両側に配置するライン電極6の3極の避雷
管である。7はリードピンでアース電極5の外面にスポ
ット溶接して立設している。10は避雷管の本体外面に
取り付けたフェイルセイフスプリングである。フェイル
セイフスプリング10は弾性を有する金属部材であっ
て、避雷管の本体を略半周して外面を弾性的に挟圧する
ようにして取り付ける。
【0008】図1(b) はフェイルセイフスプリング10
を取り付けた避雷管の側面図である。フェイルセイフス
プリング10は一端をリードピン7に係止し、他端側を
避雷管の本体の外面に沿って反対側の外面上まで延出し
て取り付けられる。12はアース電極5の外面とフェイ
ルセイフスプリング10との間で弾性的に挟圧して取り
付けたはんだ等の低融点金属である。この低融点金属1
2は避雷管が過熱した際にその熱によって溶融するもの
である。なお、低融点材としては低融点のプラスチック
等も使用できる。14はフェイルセイフスプリング10
の他端側においてアース電極5、ライン電極6の外面と
フェイルセイフスプリング10との間に挟んだ絶縁シー
トである。絶縁シート14はアース電極5とライン電極
6がフェイルセイフスプリング10によって電気的に短
絡されないようにするものである。
を取り付けた避雷管の側面図である。フェイルセイフス
プリング10は一端をリードピン7に係止し、他端側を
避雷管の本体の外面に沿って反対側の外面上まで延出し
て取り付けられる。12はアース電極5の外面とフェイ
ルセイフスプリング10との間で弾性的に挟圧して取り
付けたはんだ等の低融点金属である。この低融点金属1
2は避雷管が過熱した際にその熱によって溶融するもの
である。なお、低融点材としては低融点のプラスチック
等も使用できる。14はフェイルセイフスプリング10
の他端側においてアース電極5、ライン電極6の外面と
フェイルセイフスプリング10との間に挟んだ絶縁シー
トである。絶縁シート14はアース電極5とライン電極
6がフェイルセイフスプリング10によって電気的に短
絡されないようにするものである。
【0009】図2は上記フェイルセイフスプリング1
0、低融点金属12、絶縁シート14による避雷管の組
み立て図を示す。フェイルセイフスプリング10は避雷
管の本体を弾性的に挟圧するため側面形状がC字状に湾
曲して形成される。リードピン7に当接する一端側には
リードピン7に係合して位置ずれを防止する切欠10a
が設けられ、切欠10aに続いてアース電極5とライン
電極6間にかけわたすように配置する接触片10bを設
け、接触片10bに続いてはアース電極5の外面にのみ
接触可能に細幅に形成するバネ部10cを設け、バネ部
10cに続く他端側に絶縁シート14を押圧する押圧片
10dを設ける。
0、低融点金属12、絶縁シート14による避雷管の組
み立て図を示す。フェイルセイフスプリング10は避雷
管の本体を弾性的に挟圧するため側面形状がC字状に湾
曲して形成される。リードピン7に当接する一端側には
リードピン7に係合して位置ずれを防止する切欠10a
が設けられ、切欠10aに続いてアース電極5とライン
電極6間にかけわたすように配置する接触片10bを設
け、接触片10bに続いてはアース電極5の外面にのみ
接触可能に細幅に形成するバネ部10cを設け、バネ部
10cに続く他端側に絶縁シート14を押圧する押圧片
10dを設ける。
【0010】絶縁シート14は前述したように避雷管本
体の外面とフェイルセイフスプリング10の押圧片10
dとの間で弾性的に挟圧して取り付けられるが、避雷管
の両端のライン電極6、6間にかけわたすように配置す
る押圧片10dによってアース電極5とライン電極6間
が電気的に短絡しないよう押圧片10dの押圧面積より
も若干大きい寸法で形成する。避雷管にベントセイフ機
能をもたせる場合にはライン電極6の外面に接触する絶
縁シート14の範囲に微小なベントセイフ孔14aを多
数個透設する。ベントセイフ機能は押圧片10dとライ
ン電極6の外面間での放電によるから絶縁シート14の
シート厚を適宜設定する必要がある。低融点金属12は
はんだ等で図2に示すようにリードピン7を通す透孔1
2aを設けたペレット状に形成する。
体の外面とフェイルセイフスプリング10の押圧片10
dとの間で弾性的に挟圧して取り付けられるが、避雷管
の両端のライン電極6、6間にかけわたすように配置す
る押圧片10dによってアース電極5とライン電極6間
が電気的に短絡しないよう押圧片10dの押圧面積より
も若干大きい寸法で形成する。避雷管にベントセイフ機
能をもたせる場合にはライン電極6の外面に接触する絶
縁シート14の範囲に微小なベントセイフ孔14aを多
数個透設する。ベントセイフ機能は押圧片10dとライ
ン電極6の外面間での放電によるから絶縁シート14の
シート厚を適宜設定する必要がある。低融点金属12は
はんだ等で図2に示すようにリードピン7を通す透孔1
2aを設けたペレット状に形成する。
【0011】避雷管の組み立てに際しては、低融点金属
12をアース電極5のリードピン7に通すとともに、避
雷管の外面と押圧片10dとの間に絶縁シート14を挟
んで、図2に示すように避雷管の本体の側方からフェイ
ルセイフスプリング10を装着する。フェイルセイフス
プリング10の一端では低融点金属12を挟んでリード
ピン7に切欠10aを当接させるようにする。低融点金
属12は図1(b) に示すようにフェイルセイフスプリン
グ10の弾性力によってアース電極5の外面に押し付け
られるようにしてセットされる。
12をアース電極5のリードピン7に通すとともに、避
雷管の外面と押圧片10dとの間に絶縁シート14を挟
んで、図2に示すように避雷管の本体の側方からフェイ
ルセイフスプリング10を装着する。フェイルセイフス
プリング10の一端では低融点金属12を挟んでリード
ピン7に切欠10aを当接させるようにする。低融点金
属12は図1(b) に示すようにフェイルセイフスプリン
グ10の弾性力によってアース電極5の外面に押し付け
られるようにしてセットされる。
【0012】フェイルセイフスプリング10は低融点金
属12を挟んでセットすることにより低融点金属12が
スペーサとして作用しフェイルセイフスプリング10と
各電極の外面間に隙間が生じる。すなわち、接触片10
bは中央のアース電極5から側方のライン電極6に延出
するが低融点金属12をセットすることによってライン
電極6の外面と離間しアース電極5とライン電極6との
電気的短絡が回避されている。また、フェイルセイフス
プリング10の他端側では押圧片10dが避雷管本体の
外面にならって絶縁シート14を各電極の外面に押接す
るが、絶縁シート14によって各電極間の電気的短絡が
回避されている。
属12を挟んでセットすることにより低融点金属12が
スペーサとして作用しフェイルセイフスプリング10と
各電極の外面間に隙間が生じる。すなわち、接触片10
bは中央のアース電極5から側方のライン電極6に延出
するが低融点金属12をセットすることによってライン
電極6の外面と離間しアース電極5とライン電極6との
電気的短絡が回避されている。また、フェイルセイフス
プリング10の他端側では押圧片10dが避雷管本体の
外面にならって絶縁シート14を各電極の外面に押接す
るが、絶縁シート14によって各電極間の電気的短絡が
回避されている。
【0013】ここで、避雷管が放電を継続等して過熱す
ると低融点金属12が溶融し、低融点金属のスペーサ機
能が消失することによってフェイルセイフスプリング1
0は自身の弾性力によって避雷管本体の外面に密着す
る。そして、これにともなって接触片10bがライン電
極6の外面に接触しアース電極5とライン電極6との間
を電気的に短絡して放電を停止させる。低融点金属12
は溶融して電極面上に流れ出すが、溶融した低融点金属
12がアース電極5とフェイルセイフスプリング10と
の間に滞留して接触片10bがライン電極6に接触しな
くなることを防止するために、図2に示すように接触片
10bの内面に溶融金属を外側へ導くためのV溝10e
を設けたり切り込みを設けたりしてもよい。なお、実施
例では接触片10bをライン電極6から離間させるため
に低融点金属を用いたが避雷管が過熱した際に溶融する
低融点プラスチックを使用することも可能である。
ると低融点金属12が溶融し、低融点金属のスペーサ機
能が消失することによってフェイルセイフスプリング1
0は自身の弾性力によって避雷管本体の外面に密着す
る。そして、これにともなって接触片10bがライン電
極6の外面に接触しアース電極5とライン電極6との間
を電気的に短絡して放電を停止させる。低融点金属12
は溶融して電極面上に流れ出すが、溶融した低融点金属
12がアース電極5とフェイルセイフスプリング10と
の間に滞留して接触片10bがライン電極6に接触しな
くなることを防止するために、図2に示すように接触片
10bの内面に溶融金属を外側へ導くためのV溝10e
を設けたり切り込みを設けたりしてもよい。なお、実施
例では接触片10bをライン電極6から離間させるため
に低融点金属を用いたが避雷管が過熱した際に溶融する
低融点プラスチックを使用することも可能である。
【0014】図3、4は避雷管の他の実施例を示す。こ
の実施例においても上記実施例と同様にフェイルセイフ
スプリング10は側面形状をC字状に形成し、低融点金
属12および絶縁シート14を避雷管本体の外面との間
に挟んで弾性的にフェイルセイフスプリング10を装着
するが、低融点金属12としてシート状体を使用するこ
と、また、絶縁シート14として避雷管が過熱した際に
溶融する低融点のシートを用いること、この絶縁シート
14でフェイルセイフスプリング10の内面全体を覆う
ようにした点が異なっている。
の実施例においても上記実施例と同様にフェイルセイフ
スプリング10は側面形状をC字状に形成し、低融点金
属12および絶縁シート14を避雷管本体の外面との間
に挟んで弾性的にフェイルセイフスプリング10を装着
するが、低融点金属12としてシート状体を使用するこ
と、また、絶縁シート14として避雷管が過熱した際に
溶融する低融点のシートを用いること、この絶縁シート
14でフェイルセイフスプリング10の内面全体を覆う
ようにした点が異なっている。
【0015】低融点金属12は図4の組み立て図に示す
ようにアース電極5から両側のライン電極6まで延出す
るように形成し、リードピン7を通すための透孔12a
を設けている。組み立てに際しては絶縁シート14を最
内側に配置し、その外側に透孔12aにリードピン7を
通して低融点金属12を配置し、最外側にフェイルセイ
フスプリング10を配置する。フェイルセイフスプリン
グ10はそれ自身の弾性によって絶縁シート14、低融
点金属12を避雷管本体に装着する。
ようにアース電極5から両側のライン電極6まで延出す
るように形成し、リードピン7を通すための透孔12a
を設けている。組み立てに際しては絶縁シート14を最
内側に配置し、その外側に透孔12aにリードピン7を
通して低融点金属12を配置し、最外側にフェイルセイ
フスプリング10を配置する。フェイルセイフスプリン
グ10はそれ自身の弾性によって絶縁シート14、低融
点金属12を避雷管本体に装着する。
【0016】この実施例の避雷管は絶縁シート14によ
ってフェイルセイフスプリング10を装着した状態でア
ース電極5とライン電極6が電気的に導通しないよう保
持され、避雷管が過熱した際には絶縁シート14と低融
点金属12が溶融することによってアース電極5とライ
ン電極6との間が電気的に短絡して放電を停止させる。
これは、絶縁シート14と低融点金属12が溶融し、ア
ース電極5とライン電極6の外面間に溶融金属が融け出
して電気的短絡を起こすものである。なお、絶縁シート
14には低融点金属12が溶融した際に溶融金属がはい
り込んでフェイルセイフスプリング10とライン電極6
との間を導通させるための導通用孔を設けることによっ
て、アース電極5とライン電極6との電気的短絡がより
確実になる。
ってフェイルセイフスプリング10を装着した状態でア
ース電極5とライン電極6が電気的に導通しないよう保
持され、避雷管が過熱した際には絶縁シート14と低融
点金属12が溶融することによってアース電極5とライ
ン電極6との間が電気的に短絡して放電を停止させる。
これは、絶縁シート14と低融点金属12が溶融し、ア
ース電極5とライン電極6の外面間に溶融金属が融け出
して電気的短絡を起こすものである。なお、絶縁シート
14には低融点金属12が溶融した際に溶融金属がはい
り込んでフェイルセイフスプリング10とライン電極6
との間を導通させるための導通用孔を設けることによっ
て、アース電極5とライン電極6との電気的短絡がより
確実になる。
【0017】図5、6は避雷管のさらに他の実施例を示
す。この実施例ではフェイルセイフスプリング10の内
側に絶縁シート14を設ける点は上記実施例と同様であ
るが、低融点金属12としてライン電極6には接触しな
い小型の低融点金属12を用い、この低融点金属12を
アース電極5と絶縁シート14との間および絶縁シート
14とフェイルセイフスプリング10との間に挟んで装
着することを特徴とする。フェイルセイフスプリング1
0は避雷管本体を上下に挟むように取り付けるがフェイ
ルセイフスプリング10を確実にアース電位とするため
押圧片10dの端縁から爪10fを突出させ、フェイル
セイフスプリング10を装着した際に爪10fがアース
電極5の外面に接触してアース電位になるようにしてい
る。
す。この実施例ではフェイルセイフスプリング10の内
側に絶縁シート14を設ける点は上記実施例と同様であ
るが、低融点金属12としてライン電極6には接触しな
い小型の低融点金属12を用い、この低融点金属12を
アース電極5と絶縁シート14との間および絶縁シート
14とフェイルセイフスプリング10との間に挟んで装
着することを特徴とする。フェイルセイフスプリング1
0は避雷管本体を上下に挟むように取り付けるがフェイ
ルセイフスプリング10を確実にアース電位とするため
押圧片10dの端縁から爪10fを突出させ、フェイル
セイフスプリング10を装着した際に爪10fがアース
電極5の外面に接触してアース電位になるようにしてい
る。
【0018】本実施例では避雷管が過熱すると低融点金
属12が溶融し、フェイルセイフスプリング10の弾性
力によって溶融金属が接触片10bの端部側へ流れ出て
アース電極5とライン電極6との間が電気的に短絡され
る。接触片10bは通常状態ではライン電極6の外面と
は離間しているが低融点金属12が溶融することによっ
てライン電極6の外面に当接しアース電極5とライン電
極6とを電気的に短絡させる。本実施例では低融点金属
12を2つ使用することで溶融金属が接触片10bの端
部側へ流れ出やすくし確実に電気的に短絡するようにし
ている。接触片10bの内面に溶融金属をその端部側へ
導くV溝10eを設けることによってさらに電気的短絡
が確実になされるようにしている。
属12が溶融し、フェイルセイフスプリング10の弾性
力によって溶融金属が接触片10bの端部側へ流れ出て
アース電極5とライン電極6との間が電気的に短絡され
る。接触片10bは通常状態ではライン電極6の外面と
は離間しているが低融点金属12が溶融することによっ
てライン電極6の外面に当接しアース電極5とライン電
極6とを電気的に短絡させる。本実施例では低融点金属
12を2つ使用することで溶融金属が接触片10bの端
部側へ流れ出やすくし確実に電気的に短絡するようにし
ている。接触片10bの内面に溶融金属をその端部側へ
導くV溝10eを設けることによってさらに電気的短絡
が確実になされるようにしている。
【0019】この実施例ではフェイルセイフスプリング
10の押圧片10dにアース電極5の外面に接触する爪
10fを設けているからフェイルセイフスプリング10
は確実にアース電位に設定される。したがって、低融点
金属12のかわりに避雷管が過熱した際に溶融する低融
点プラスチックを使用してもよい。この場合には、低融
点金属12が溶融することによって接触片10bがライ
ン電極6の外面に接触してアース電極5とライン電極6
との間が電気的に短絡する。なお、上記実施例でベント
セイフ機能を付与させる場合には絶縁シート14にベン
トセイフ用の微小孔14aを透設するようにすればよ
い。また、上述した各実施例ではいずれも3極の避雷管
について説明したが、アース電極とライン電極の2極の
避雷管の場合にも同様に適用することが可能である。
10の押圧片10dにアース電極5の外面に接触する爪
10fを設けているからフェイルセイフスプリング10
は確実にアース電位に設定される。したがって、低融点
金属12のかわりに避雷管が過熱した際に溶融する低融
点プラスチックを使用してもよい。この場合には、低融
点金属12が溶融することによって接触片10bがライ
ン電極6の外面に接触してアース電極5とライン電極6
との間が電気的に短絡する。なお、上記実施例でベント
セイフ機能を付与させる場合には絶縁シート14にベン
トセイフ用の微小孔14aを透設するようにすればよ
い。また、上述した各実施例ではいずれも3極の避雷管
について説明したが、アース電極とライン電極の2極の
避雷管の場合にも同様に適用することが可能である。
【0020】
【発明の効果】本発明に係る避雷管は、上述したよう
に、フェイルセイフスプリングの弾性によって避雷管本
体にフェイルセイフスプリングを取り付けるからスポッ
ト溶接によって取り付ける等の煩雑な製造工程が不要で
容易に製造することができる。また、避雷管本体を両側
から挟むようにしてフェイルセイフスプリングを装着す
ることによってフェイルセイフ機能を確実に発揮させる
ことができる。また、フェイルセイフスプリングが避雷
管本体の外面を覆って保護することから外部からの衝撃
に強い製品として提供できる。また、ベントセイフ機能
を有する場合には低融点材が溶融してアース電極とライ
ン電極間を電気的に短絡させる部分とベントセイフの作
用部分が離間していることから確実にフェイルセイフ機
能とベントセイフ機能を発揮させることができる。ま
た、低融点材をリードピンに通してセットすることによ
って低融点材の装着が容易になる等の著効を奏する。
に、フェイルセイフスプリングの弾性によって避雷管本
体にフェイルセイフスプリングを取り付けるからスポッ
ト溶接によって取り付ける等の煩雑な製造工程が不要で
容易に製造することができる。また、避雷管本体を両側
から挟むようにしてフェイルセイフスプリングを装着す
ることによってフェイルセイフ機能を確実に発揮させる
ことができる。また、フェイルセイフスプリングが避雷
管本体の外面を覆って保護することから外部からの衝撃
に強い製品として提供できる。また、ベントセイフ機能
を有する場合には低融点材が溶融してアース電極とライ
ン電極間を電気的に短絡させる部分とベントセイフの作
用部分が離間していることから確実にフェイルセイフ機
能とベントセイフ機能を発揮させることができる。ま
た、低融点材をリードピンに通してセットすることによ
って低融点材の装着が容易になる等の著効を奏する。
【図1】避雷管の一実施例の構成を示す(a) は斜視図、
(b) は側面図である。
(b) は側面図である。
【図2】避雷管の一実施例の組み立て方法を示す説明図
である。
である。
【図3】避雷管の他の実施例の構成を示す(a) は斜視
図、(b) は側面図である。
図、(b) は側面図である。
【図4】避雷管の他の実施例の組み立て方法を示す説明
図である。
図である。
【図5】避雷管のさらに他の実施例の構成を示す(a) は
斜視図、(b) は側面図である。
斜視図、(b) は側面図である。
【図6】避雷管のさらに他の実施例の組み立て方法を示
す説明図である。
す説明図である。
【図7】フェイルセイフ機構付き避雷管の従来例の構成
を示す説明図である。
を示す説明図である。
3 マイラーシート 4 フェイルセイフスプリング 5 アース電極 6 ライン電極 7 リードピン 10 フェイルセイフスプリング 10b 接触片 10d 押圧片 10e V溝 10f 爪 12 低融点金属 14 絶縁シート 14a ベントセイフ孔
Claims (3)
- 【請求項1】 側面形状がC字状に形成されたフェイル
セイフスプリングを避雷管本体に弾性的に挟圧して装着
し、 該フェイルセイフスプリングの一端側に、スペーサとし
てフェイルセイフスプリングと前記避雷管本体のアース
電極及びライン電極の外面との間を離間させ、避雷管本
体が過熱した際には溶融して前記フェイルセイフスプリ
ングを前記電極外面に密着させる低融点材を、前記アー
ス電極あるいはライン電極の一方の電極外面に前記フェ
イルセイフスプリングの弾性により挟圧支持し、 前記フェイルセイフスプリングの他端側に、前記アース
電極及びライン電極の外面に向けて押圧する押圧片と、
これら電極の外面と前記押圧片とに挟まれて弾接され前
記アース電極とライン電極との間を電気的に絶縁する絶
縁シートとを設けたことを特徴とする避雷管。 - 【請求項2】 絶縁シートにフェイルセイフスプリング
と電極の外面との間で放電させるベントセイフ孔を設け
たことを特徴とする請求項1記載の避雷管。 - 【請求項3】 低融点材に電極外面に立設するリードピ
ンを通す透孔を設けたことを特徴とする請求項1記載の
避雷管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3842693A JPH06251852A (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | 避雷管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3842693A JPH06251852A (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | 避雷管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06251852A true JPH06251852A (ja) | 1994-09-09 |
Family
ID=12524992
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3842693A Pending JPH06251852A (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | 避雷管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06251852A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1821379A2 (de) * | 1997-02-21 | 2007-08-22 | Epcos Ag | Gasgefüllter Überspannungsableiter mit äusserer Kurzschlusseinrichtung |
KR20100103395A (ko) * | 2009-03-13 | 2010-09-27 | 신코 덴키 코교 가부시키가이샤 | 3-전극 서지 보호 장치 |
-
1993
- 1993-02-26 JP JP3842693A patent/JPH06251852A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1821379A2 (de) * | 1997-02-21 | 2007-08-22 | Epcos Ag | Gasgefüllter Überspannungsableiter mit äusserer Kurzschlusseinrichtung |
EP1821379A3 (de) * | 1997-02-21 | 2007-11-07 | Epcos Ag | Gasgefüllter Überspannungsableiter mit äusserer Kurzschlusseinrichtung |
KR20100103395A (ko) * | 2009-03-13 | 2010-09-27 | 신코 덴키 코교 가부시키가이샤 | 3-전극 서지 보호 장치 |
US8217750B2 (en) | 2009-03-13 | 2012-07-10 | Shinko Electric Industries Co., Ltd. | 3-electrode surge protective device |
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