JP3495386B2 - 避雷管 - Google Patents

避雷管

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JP3495386B2 JP13320393A JP13320393A JP3495386B2 JP 3495386 B2 JP3495386 B2 JP 3495386B2 JP 13320393 A JP13320393 A JP 13320393A JP 13320393 A JP13320393 A JP 13320393A JP 3495386 B2 JP3495386 B2 JP 3495386B2
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    • H01TSPARK GAPS; OVERVOLTAGE ARRESTERS USING SPARK GAPS; SPARKING PLUGS; CORONA DEVICES; GENERATING IONS TO BE INTRODUCED INTO NON-ENCLOSED GASES
    • H01T1/00Details of spark gaps
    • H01T1/14Means structurally associated with spark gap for protecting it against overload or for disconnecting it in case of failure

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は避雷管に関し、更に詳細
には雷等の外来サージから通信機器等を保護するために
設けられる避雷管に関する。
【0002】
【従来の技術】電話線等の通信線には雷等の外来サージ
から通信機器を保護するため、図7に示す避雷管200
が設置される。この避雷管200には、図8に示す様
に、内部にアルゴン等の不活性ガスが封入され、且つ絶
縁体210、210を介してライン電極及びアース電極
が配設されて成る避雷管本体220が用いられている。
この避雷管本体220の表面には、ライン電極の電極面
(以下、ライン電極面と称することがある)206、2
06及びアース電極の電極面(以下、アース電極面と称
することがある)208が露出されている。ところで、
電話線等に商用電源線(AC100V、200V、66
00V)が継続的に接触(混線)するような事態が発生
すると、避雷管本体220に高電圧が継続的に印加され
て避雷管本体220内での放電が連続的に発生し、避雷
管200が過熱されて火災等の災害を招くおそれがあ
る。
【0003】この様な避雷管200の過熱を防止すべ
く、図8に示す様に、避雷管本体220には、避雷管本
体220の外周面に装着された金属製板バネ202と避
雷管本体220との間に、ポリエステル等の熱可塑性樹
脂から成る絶縁性フィルム片204を挟持した、いわゆ
るフェイルセイフ機構が設けられている。この金属製板
バネ202は、絶縁性フィルム片204に形成された切
抜孔205を介してアース電極面208にスポット溶接
等によって接続されている。かかるフェイルセイフ機構
が設けられた避雷管200によれば、高電圧が継続的に
印加されて避雷管本体220内での放電が連続して発生
して避雷管200が過熱された場合、熱可塑性樹脂から
成る絶縁性フィルム片204が避雷管本体220の熱に
よって溶融され、絶縁性フィルム片204を介してライ
ン電極面206、206を押圧していた金属製板バネ2
02がライン電極面206、206及びアース電極面2
08と電気的に接続される。このため、アース電極面2
08とライン電極面206、206とが金属製板バネ2
02を介して電気的に接続され、避雷管本体220内で
の連続放電が停止して避雷管200の過熱に因る火災等
を防止できる。
【0004】しかし、図7〜図8に示すフェイルセイフ
機構のみを具備する避雷管200は、避雷管本体220
内に封入されたアルゴン等の不活性ガスが何等かの原因
で飛散した場合、外来サージが避雷管200に印加され
ても避雷管本体220内での放電が発生し難く、通信機
器等の装置本体を破損するおそれがある。このため、特
開昭53ー52961号公報において、図5に示すベン
トセイフ機構及びフェイルセイフ機構が設けられた避雷
管が提案されている。この避雷管は、アース電極面20
8と電気的に接続された金属製板バネ202とライン電
極面206、206との間に挟持された絶縁性フィルム
片204a、204bの各々にスリット212、212
が形成されている。かかるスリット212、212によ
って、図6に示す様に、金属製板バネ202とライン電
極面206、206との間に、絶縁性フィルム片204
a、204bの厚さ分の空間を形成することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図5〜図6に示す避雷
管によれば、フェイルセイフ機構とベントセイフ機構と
を兼ね備えることができるつまり、避雷管本体内での連
続放電によって避雷管本体が加熱された際には、熱可塑
性樹脂から成る絶縁性フィルム片が溶融され、金属製板
バネがライン電極面とアース電極面とを短絡して連続放
電を停止させるフェイルセイフ機構が作用し、火災等の
発生を防止できる。また、避雷管本体内に封入されたア
ルゴン等の不活性ガスが飛散し、避雷管本体内での放電
が発生し難くなった場合、外来サージが避雷管に印加さ
れると、ライン電極面の上面に位置するスリット212
(図6)によって形成された空間内において、ライン電
極面と金属製板バネとの間に放電を惹起させるベントセ
イフ機構が作用する。
【0006】しかし、図5〜図6に示す避雷管において
は、連続放電によって避雷管本体が高温となり、絶縁性
フィルム片が溶融して金属製板バネとライン電極面とが
接触してフェイルセイフ機構が作用しても、両者は金属
製板バネのバネ力によって接触しているため、接触抵抗
が高い。この様な避雷管に、−40℃〜+60℃の温度
サイクルテストを金属製板バネとライン電極面とが接触
した避雷管に施すと、金属製板バネとライン電極面との
接触が解消される避雷管が存在し、永久接触が要求され
るフェイルセイフ機構の機能を充分に保証できないこと
が判明した。
【0007】このため、フェイルセイフ機構の機能を充
分に保証すべく、本発明者は、特開昭53ー52960
号公報において提案されている、図4に示す避雷管を試
験してみた。この図4に示す避雷管は、図6の絶縁性フ
ィルム片204a、204bを耐熱性を有する絶縁性フ
ィルム片205a、205b(絶縁性フィルム片205
bは図示せず)に代えると共に、スリット212を覆う
はんだ板211を絶縁性フィルム片205a、205b
の各々と金属製板バネ202との間に挾持したものであ
る。かかる避雷管のフェイルセイフ機構は、避雷管22
0で発生した熱ではんだ板211が溶融され、スリット
212に流れ込んだ溶融はんだがライン電極面206と
金属製板バネ202との間を接続することによって発揮
される。この接続は、溶融はんだによって確実に成され
るため、フェイルセイフ機構の機能を充分に発揮させる
ことができる。
【0008】しかしながら、図4に示す避雷管において
は、柔らかなはんだ板211が金属製板バネ202によ
って常時押圧されているため、はんだ板211のスリッ
ト212を覆う部分が次第にライン電極面206方向に
曲折され、はんだ板211とライン電極面206との不
測の接触事故が発生するおそれがあり、もう一つ信頼性
に欠ける。そこで、本発明の目的は、フェイルセイフ機
構の機能を保証でき、且つ不測な接触事故等の発生の懸
念を解消でき充分な信頼性を有し得る避雷管を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記目的を
達成すべく検討したところ、略中央部がアース電極面に
接続された金属製板バネの端部をライン電極面上に延出
し、金属製板バネの端部とライン電極面上に載置された
絶縁性フィルム片との間に、はんだ板を挿入すると共
に、ライン電極面の露出面まで延出された金属製板バネ
の先端部をライン電極面の方向にL字状に曲折すること
によって、金属製板バネの先端とライン電極面との間の
間隙を調整できることを知った。このため、金属製板バ
ネとライン電極面との間の間隙のうち、金属製板バネの
先端とライン電極面との間の間隙を最狭とすることによ
って、金属製板バネの押圧力によってはんだ板が変形す
るような大きさのスリット等を絶縁性フィルムに形成す
ることを要せず、避雷管の信頼度を向上できることを見
出し、本発明に到達した。
【0010】すなわち、本発明は、ライン電極及びアー
ス電極の各々が絶縁体を介して配設された避雷管本体の
表面に、前記ライン電極及びアース電極の各電極面が露
出されていると共に、前記アース電極の電極面に一部が
接続され、端部がライン電極の電極面上に延びる金属製
板バネと、前記ライン電極の電極面上に載置された絶縁
性フィルム片と前記金属製板バネとの間に挿入され、ラ
イン電極の電極面と金属製板バネとの間に所定の間隙を
形成する、はんだ又は錫等の低融点金属から成る低融点
金属板とが装着されており、前記低融点金属板が避雷管
本体内で発生する連続放電等の熱によって溶融された際
に、金属製板バネがライン電極の電極面に当接する避雷
管であって、該絶縁性フィルム片から露出するライン電
極の電極面上に延出された金属製板バネの端部とライン
電極の電極面との間隙が、金属製板バネとライン電極の
電極面との他の間隙よりも狭間隙に形成されるように、
前記金属製板バネの端部がライン電極の電極面方向に曲
折され、且つ前記絶縁性フィルム片が、熱変形温度がは
んだよりも高い耐熱性樹脂又は無機材料から成り、前記
絶縁性フィルム片の面積が前記低融点金属板よりも大き
く、前記低融点金属板の外周縁が絶縁性フィルム片の外
周縁よりも内側に位置することを特徴とする避雷管にあ
る。
【0011】かかる構成の本発明において、避雷管本体
として、略中央部に形成されたアース電極の電極面と、
両端の各々に形成されたライン電極の電極面とが絶縁体
を介して配設された円筒状に形成することによって、本
発明に係る避雷管を容易に製造することができる。ま
た、絶縁性フィルム片を、ポリイミド樹脂等の耐熱性樹
脂によって形成された耐熱性フィルム片とすると共に、
多数の小孔を穿設することによって、フェイルセイフ機
構とベントセイフ機構とを奏する部分を分割して付与で
きる。更に、金属製板バネの先端部を、ライン電極の電
極面の方向にL字状に曲折することによって、ライン電
極面と金属製板バネの先端との距離を容易に調整でき
る。この様な本発明に係る避雷管において、金属製板バ
ネの端部とライン電極の電極面とに、はんだ等の低融点
金属めっきを施すことによって、フェイルセイフ機能が
作動した後、ライン電極の電極面と金属製板バネの端部
との接触を更に一層強固とすることができる。
【0012】
【作用】本発明によれば、避雷管本体内で連続放電等が
発生した際に、ライン電極の電極面上に載置された絶縁
性フィルム片と金属製板バネとの間に挿入された低融点
金属板が溶融し、最狭間隙に形成された金属製板バネの
端部とライン電極の電極面とが接触してフェイルセイフ
機構が作動する。この金属製板バネの端部とライン電極
の電極面との接触は、金属製板バネの押圧力に因り押し
出された溶融はんだによって強固に固定され、両者の完
全接触を図ることができ、接触抵抗も低下することがで
きる。このため、本発明に係る避雷管は、フェイルセイ
フ機構の機能を保証できるのである。また、絶縁性フィ
ルム片には、金属製板バネの押圧力によって低融点金属
板が変形するような大きさのスリット等を絶縁性フィル
ム片に形成すること要せず、金属製板バネの押圧力によ
って変形した低融点金属板とライン電極の電極面との接
触事故の懸念を解消できる。しかも、絶縁性フィルム片
として、熱変形温度がはんだよりも高い耐熱性樹脂又は
無機材料から成る絶縁性フィルム片を用い、この絶縁性
フィルム片の面積を低融点金属板よりも大きくし、低融
点金属板の外周縁を耐熱性フィルム片の外周縁よりも内
側に位置させることができる。このため、金属製板バネ
と接続されている低融点金属板とライン電極の電極面と
の間に放電が発生し得ない距離を設けることができ、低
融点金属板の外周縁とライン電極面との間で放電が発生
する不安定な事態を防止できる。従って、本発明に係る
避雷管によれば、フェイルセイフ機構の機能を保証でき
ると共に、不測な接触事故等の発生の懸念を解消でき充
分な信頼性を有し得ることができるのである。
【0013】
【実施例】本発明を図面を用いて更に詳細に説明する。
図1は、本発明に係る避雷管の正面図であり、絶縁体1
1、11を介在させてライン電極及びアース電極が配置
された筒状の避雷管本体10には、アルゴンガスが封入
されている。かかる避雷管本体10の表面には、ライン
電極の電極面(以下、ライン電極面と称することがあ
る)12、12及びアース電極の電極面(以下、アース
電極面と称することがある)14が露出している。この
様な避雷管本体10に形成されたライン電極面12、1
2には、耐熱性樹脂であるポリイミド樹脂から成る絶縁
性フィルム片18(以下、ポリイミドフィルム片18と
称することがある)、及び銀入りはんだから成る低融点
金属板16(以下、はんだ板16と称することがある)
が金属性板バネ15(以、板バネ15と称することが
ある)の端部によって挾持されている。この板バネ15
は、リン青銅製又はステンレス製であり、中央部がアー
ス電極面14にスポット溶接され、避雷管本体10に固
着されている。また、板バネ15の両端部の各々は、避
雷管本体10の両側面となるライン電極面12、12上
に延出されるように曲折されている。
【0014】かかる避雷管本体10の両側面となるライ
ン電極面12上に載置されているポリイミドフィルム片
18、及びはんだ板16から成る積層部分の断面図を図
2に示す。図2に示す様に、ライン電極面12に直接接
触するように載置されたポリイミドフィルム片18と板
バネ15との間に、はんだ板16が挿入されている。こ
のはんだ板16の挿入によって、ライン電極面12と板
バネ15との間に間隙Wを形成する。かかるはんだ板1
6としては、本実施例では、板厚が約0.5mmのはん
だ板を使用した。また、ポリイミドフィルム片18に
は、孔径0.2mmの小孔22、22・・・が多数穿設
されている。
【0015】本実施例において、ライン電極面12上に
延びる板バネ15の先端部20がライン電極面方向にL
字状に曲折され、ライン電極面12と先端部20との間
に間隙Sが形成される。この間隙Sは、ライン電極面1
2と板バネ15との間に形成される間隙Wよりも狭く、
ライン電極面12と板バネ15との間の最狭間隙であっ
て、フェイルセイフ機構のエアーギャップとなる。かか
る間隙Sは、0.2〜0.3mm程度となるように、先
端部20の曲折量及び/又ははんだ板16の厚さによっ
て調整することが好ましい。更に、本実施例では、板バ
ネ15の先端部20とライン電極面12とに、はんだめ
っきが施されている。
【0016】本実施例の避雷管は、避雷管本体10内で
連続放電が発生し過熱された場合、避雷管本体10の熱
はポリイミドフィルム片18を介してはんだ板16に伝
熱され、はんだ板16を溶融する。はんだ板16が溶融
されると、はんだ板16の厚さが減少するため、板バネ
15の先端部20とライン電極面12とが当接し、アー
ス電極面14とライン電極面12とが板バネ15を介し
て短絡される。このため、避雷管本体10内で連続放電
が停止し、避雷管本体10の過熱状態を脱することがで
きる。また、板バネ15の先端部20とライン電極面1
2とに、はんだめっきが施されているため、両者の当接
を確実に確保できる。更に、溶融はんだは、板バネ15
の押圧力によって押し出され、当接した板バネ15の先
端部20とライン電極面12との間隙を埋めるため、両
者間の当接を強固にすると共に、接触抵抗を低下するこ
とができる。尚、当接した板バネ15の先端部20方向
に溶融はんだを誘導すべく、予めライン電極面12には
んだ用フラックスを塗布しておくことによって、両者間
の当接を更に一層強固とすることができる。
【0017】ここで、ポリイミドフィルム片18上に、
板厚が約0.5mmのはんだ板を載置し、板バネ15の
先端部20とライン電極面12との間隙Sを0.2mm
とした避雷管において、10Aの電流を流して避雷管本
体10内で連続放電を発生させたところ、放電開始後4
〜7秒間で板バネ15の先端部20とライン電極面12
とが当接し、アース電極面14とライン電極面12とを
短絡できた。更に、板バネ15の先端部20とライン電
極面12とが当接した後、板バネ15に30Aの大電流
を流せることも判明した。かかる板バネ15とライン電
極面12との当接状態は、連続放電が停止して避雷管本
体10が冷却された後においても、はんだによって強固
に固定されており、−40〜60℃の温度サイクルテス
トを行っても維持される。
【0018】本実施例においては、ポリイミドフィルム
片18に、多数の小孔22、22・・・から成る小孔群
が形成されている。かかる小孔群は、ベントセイフ機構
の機能を奏する部分である。つまり、避雷管本体10内
に封入されたアルゴンガスが何等かの原因で飛散し、避
雷管本体10内で放電が発生に難くなったとき、外来サ
ージが避雷管本体10に印加された場合、直径0.2m
m程度の小孔22、22・・・内の空間において放電を
惹起させることができる。このため、ポリイミドフィル
ム片18の厚さを、放電が発生し得る厚さである50〜
75μmとすることが好適である。更に、本実施例にお
いては、ポリイミドフィルム片18の面積がはんだ板1
6の面積よりも大であるため、はんだ板16の外周縁の
位置をポリイミドフィルム片18の外周縁よりも内側と
することができる。このため、板バネ15と接続されて
いるはんだ板16とライン電極面12との間に放電が発
生し得ない距離を設けることができ、はんだ板16の外
周縁とライン電極面12との間で放電が発生する不安定
な事態を防止できる。
【0019】従って、本実施例の避雷管では、放電は小
孔群を構成する小孔22、22・・・内の空間において
のみ発生するため、放電開始電圧等を一定にでき、確実
に且つ安定してベントセイフ機構の機能を発揮できる。
この様に、本実施例の避雷管は、ベントセイフ機構とフ
ェイルセイフ機構とを奏する部分が分離されており、各
機構の機能を安定して確実に発揮させることができる。
この様な本実施例の避雷管は、予め先端部20がL字状
に曲折された板バネ15の所定の位置に接着剤により貼
着されたはんだ板16に、ポリイミドフィルム片18を
接着剤で貼着した後、板バネ15の略中央部をアース電
極面14にスポット溶接することによって、容易に組み
立てを行うことができる。尚、かかる組み立ての際に、
板バネ15とはんだ板16との電気的導通を保持できる
ように、接着剤の付与部分や厚さ等を調整する。
【0020】図1及び図2に示す避雷管では、板バネ1
5の先端部20をL字状に曲折した例を示したが、図3
に示す様に、板バネの先端部近傍をライン電極面12の
方向にL字状に曲折した後、このL字状の曲折部を残留
しつつ先端部20をライン電極面12と略平行となるよ
うに曲折してもよい。かかる図3に示す避雷管において
は、板バネ15の先端部20を含むライン電極面12と
略平行の平行面がライン電極面12との当接面となる。
このため、図1及び図2に示す避雷管における板バネ1
5の先端のみが当接面となる場合に比較して、図3に示
す板バネ15の当接面積を広くできるため、板バネ15
とライン電極面12との接触を更に確実にでき、更に一
層安定したフェイルセイフ機構の機能を発揮することが
できる。
【0021】本実施例において使用したポリイミドフィ
ルム片18を形成するポリイミド樹脂としては、分解温
度が400℃、熱変形温度が360℃の全芳香族ポリイ
ミド樹脂を好ましく使用できる。かかるポリイミドフィ
ルム片18に変えて、熱変形温度がはんだ板16を形成
するはんだよりも高い耐熱性樹脂、例えばポリアミドイ
ミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂等から成る絶縁性フ
ィルム片18も使用できる。更に、耐熱性樹脂の絶縁
性フィルム片18に変えて、マイカ(雲母)等の無機性
材料の絶縁製フィルム片18も使用できる。この無機性
材料から成る絶縁性フィルム片18は極めて高温でも変
質せず好ましい。また、絶縁性フィルム片18として
は、電気絶縁性を有していればポリエステル樹脂等の熱
可塑性樹脂から成る絶縁性フィルム片であってもよい。
かかる熱可塑性の絶縁性フィルム片18を使用した場
合、絶縁性フィルム片18が溶融した際に、はんだ板1
6の少なくとも一部が溶融しているため、未溶融のはん
だ板16の部分とライン電極面12とが当接すると共
に、板バネ15の先端部20もライン電極面12と当接
する。この様に、フェイルセイフ機構の機能を二箇所で
奏することができ、フェイルセイフ機構の機能を確実に
発揮することができる。更に、はんだ板16を形成する
はんだとしては、融点200〜300℃のものが好まし
く、銀入りはんだを好適に使用できる。尚、本実施例で
は、低融点金属板16として、はんだ板を使用した例を
示したが、はんだと同程度の融点を有する錫から成る錫
板も低融点金属板16として使用できる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、避雷管本体内での連続
放電等が発生した際に、確実にフェイルセイフ機構の機
能を発揮することができ、避雷管の信頼性を向上でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る避雷管の正面図であ
る。
【図2】図1に示す避雷管の部分断面図である。
【図3】本発明の他の実施例に係る避雷管の部分断面図
である。
【図4】特開昭53ー52960号公報に記載された避
雷管の断面図である。
【図5】特開昭53ー52961号公報に記載された避
雷管の組み立て図である。
【図6】図5で組み立てられた避雷管の断面図である。
【図7】従来の避雷管の斜視図である。
【図8】図7に示す避雷管の組み立て図である。
【符号の説明】
10 避雷管本体 11 絶縁体 12 ライン電極面 14 アース電極面 15 金属製板バネ 16 低融点金属板(はんだ板) 18 絶縁性フィルム片(ポリイミドフィルム片) 20 金属製板バネ15の先端部 22 小孔

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ライン電極及びアース電極の各々が絶縁
    体を介して配設された避雷管本体の表面に、前記ライン
    電極及びアース電極の各電極面が露出されていると共
    に、前記アース電極の電極面に一部が接続され、端部が
    ライン電極の電極面上に延びる金属製板バネと、前記ラ
    イン電極の電極面上に載置された絶縁性フィルム片と前
    記金属製板バネとの間に挿入され、ライン電極の電極面
    と金属製板バネとの間に所定の間隙を形成する、はんだ
    又は錫等の低融点金属から成る低融点金属板とが装着さ
    ており、 記低融点金属板が避雷管本体内で発生する連続放電等
    の熱によって溶融された際に、金属製板バネがライン電
    極の電極面に当接する避雷管であって、 該絶縁性フィルム片から露出するライン電極の電極面上
    に延出された金属製板バネの端部とライン電極の電極面
    との間隙が、金属製板バネとライン電極の電極面との他
    の間隙よりも狭間隙に形成されるように、前記金属製板
    バネの端部がライン電極の電極面方向に曲折され 且つ前記絶縁性フィルム片が、熱変形温度がはんだより
    も高い耐熱性樹脂又は無機材料から成り、前記絶縁性フ
    ィルム片の面積が前記低融点金属板よりも大きく、前記
    低融点金属板の外周縁が絶縁性フィルム片の外周縁より
    も内側に位置する ことを特徴とする避雷管。
  2. 【請求項2】 避雷管本体が、略中央部に形成されたア
    ース電極の電極面と、両端の各々に形成されたライン電
    極の電極面とが絶縁体を介して配設された円筒状に形成
    されている請求項1記載の避雷管。
  3. 【請求項3】 絶縁性フィルム片が、ポリイミド樹脂等
    の耐熱性樹脂によって形成された耐熱性フィルム片であ
    って、多数の小孔が穿設されている請求項1又は請求項
    2記載の避雷管。
  4. 【請求項4】 金属製板バネの先端部が、ライン電極の
    電極面の方向にL字状に曲折されている請求項1又は請
    求項2記載の避雷管。
  5. 【請求項5】 金属製板バネの端部とライン電極の電極
    面とに、はんだ等の低融点金属めっきが施されている請
    求項1又は請求項2記載の避雷管。
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