JPH06251336A - 磁気抵抗効果型磁気ヘッド - Google Patents

磁気抵抗効果型磁気ヘッド

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JPH06251336A
JPH06251336A JP6117493A JP6117493A JPH06251336A JP H06251336 A JPH06251336 A JP H06251336A JP 6117493 A JP6117493 A JP 6117493A JP 6117493 A JP6117493 A JP 6117493A JP H06251336 A JPH06251336 A JP H06251336A
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JP
Japan
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magnetic
head
metal layer
ferromagnetic thin
thickness
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JP6117493A
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Hideo Suyama
英夫 陶山
Tetsuo Sekiya
哲夫 関谷
Shuichi Haga
秀一 芳賀
Osamu Ishikawa
理 石川
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Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/33Structure or manufacture of flux-sensitive heads, i.e. for reproduction only; Combination of such heads with means for recording or erasing only
    • G11B5/39Structure or manufacture of flux-sensitive heads, i.e. for reproduction only; Combination of such heads with means for recording or erasing only using magneto-resistive devices or effects
    • G11B5/3903Structure or manufacture of flux-sensitive heads, i.e. for reproduction only; Combination of such heads with means for recording or erasing only using magneto-resistive devices or effects using magnetic thin film layers or their effects, the films being part of integrated structures

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Magnetic Heads (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ABS面に露出するMR素子の非磁性金属層
が腐食した場合でも、MR素子の機能が劣化することな
く、巨大磁気抵抗効果による再生出力の大幅な向上を図
る。 【構成】 非磁性金属層4aを介して一対の強磁性体薄
膜4b,4cを積層してなる積層膜構造のMR素子4
が、ABS面7に対して垂直方向に配されるとともに、
先端側の配線導体2を上記ABS面7に露出させるよう
にした縦型のMRヘッドにおいて、上記非磁性金属層4
aを、膜厚10nm未満のCuとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばハードディスク
に記録された情報信号を読み出すのに好適な磁気抵抗効
果型磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ハードディスク・ドライブ装置
等に搭載される再生専用の磁気ヘッドとしては、短波長
感度に優れることから、電流を流して信号磁束による抵
抗変化を電圧変化として読み取る構成とされた磁気抵抗
効果型磁気ヘッド(以下、MRヘッドと称する。)が一
般的に使用されている。
【0003】かかるMRヘッドとしては、例えば図8に
示すように、スライダとなる非磁性材料からなる基板1
01上に磁気抵抗効果素子102(以下、MR素子10
2と称する。)が、その長手方向をハードディスクとの
摺動面103(以下、ABS面103と称する。)と平
行となるように配置してなる,いわゆる横型のMRヘッ
ドが提案されている。
【0004】この横型のMRヘッドは、長手方向におけ
る一側縁をABS面103に露出させるようにしてMR
素子102を配置し、そのMR素子102に上記ABS
面103と平行にセンス電流を通電させるための配線導
体104,105を、このMR素子102の両端部に該
ABS面103と垂直に設けることにより構成されてい
る。
【0005】ところで、この横型のMRヘッドにおいて
は、MR素子102を、非磁性材料よりなる中間層10
2aを介して膜厚の薄い強磁性体薄膜102b,102
c,102dを積層した積層膜構造とすることにより、
磁壁の移動に基づくノイズ(バルクハウゼンノイズ)の
発生を有効に回避することができる。
【0006】特に、強磁性体薄膜102b,102cに
Fe−Ni、強磁性体薄膜102dにFe−Mnを使用
し、中間層102aとしてCuを用いることにより、巨
大磁気抵抗効果を得ることができる。したがって、再生
出力の向上が期待でき、MRヘッドにとって非常に有利
なものとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
横型MRヘッドにおいては、ABS面103にMR素子
102の一側縁が露出することから、このMR素子10
2を構成するCuが腐食した場合には当該MR素子10
2の機能が劣化する。つまり、横型のMRヘッドでは、
配線導体2,3間に設けられたMR素子102が感磁部
となるために、この部分のCuが腐食することによりか
かる部分の透磁率が低下し、その結果MR素子102の
機能が劣化することになる。
【0008】そこで本発明は、かかる従来の実情に鑑み
て提案されたものであり、ABS面に露出するMR素子
の非磁性金属層が腐食した場合でも、MR素子の機能が
劣化することがなく、巨大磁気抵抗効果による再生出力
の大幅な向上が図れる磁気抵抗効果型磁気ヘッドを提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の目的を
達成するために提案されたものであり、非磁性金属層を
介して一対の強磁性体薄膜を積層してなる積層膜構造の
磁気抵抗効果素子が、磁気記録媒体に対する摺動面に対
して垂直方向に配されるとともに、先端側に積層された
先端電極を上記摺動面に露出させるようにした縦型の磁
気抵抗効果型磁気ヘッドにおいて、上記非磁性金属層が
Cuからなることを特徴とする。
【0010】また、かかる磁気抵抗効果型磁気ヘッドに
おいて、Cuの膜厚が10nm未満であることを特徴と
する。
【0011】
【作用】本発明においては、Cuよりなる非磁性金属層
を介して一対の強磁性体薄膜を積層してなる積層膜構造
としたMR素子を用いているので、巨大磁気抵抗効果が
得られ、再生出力が大幅に向上する。
【0012】また、本発明においては、ABS面に対し
てMR素子が垂直に設けられ、しかもそのMR素子の先
端側に積層された先端電極がABS面に露出するように
して設けられているので、例えこのABS面に臨む非磁
性金属層(Cu)が腐食しても、かかる縦型MRヘッド
では感磁部は電極間で挟まれた領域であることから、透
磁率は上記非磁性金属層を挾んで設けられる上下の強磁
性体薄膜によって十分に確保される。したがって、かか
る縦型のMRヘッドでは、横型のMRヘッドのようにM
R素子の機能が劣化するようなことが起こらない。
【0013】また、本発明においては、積層膜構造とし
たMR素子の中間層として用いたCuの膜厚を10nm
未満と非常に薄くしているので、高トラック密度化のた
めにトラック幅を狭くした場合でも、安定して媒体から
の再生信号が読み取れ、しかも磁気抵抗効果が得られ
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例につ
いて図面を参照しながら詳細に説明する。本実施例のM
Rヘッドは、図1に示すように、スライダーとなるAl
2 3 −TiC等の非磁性材料からなる基板1上に、セ
ンス電流を流すための配線導体2,3が先端部と後端部
にそれぞれ接続されたMR素子4が形成されるととも
に、このMR素子4をその上下方向から挾み込むように
して一対のシールド磁性体5,6が形成されてなる。
【0015】MR素子4は、図2に示すように平面形状
が長方形状をなすパターンとして形成され、その長手方
向がハードディスクに対する摺動面となるABS面7に
対して直交する方向(垂直方向)となるように設けられ
るとともに、その一端縁4dが上記ABS面7に臨むよ
うになっている。かかるMR素子4は、例えばパーマロ
イ等の強磁性体薄膜からなり、蒸着やスパッタリング等
によって形成される。
【0016】また、上記MR素子4は、磁壁の移動に基
づくノイズ(バルクハウゼンノイズ)の発生を有効に回
避するために、非磁性金属層4aを介して一対の強磁性
体薄膜(MR膜)4b,4cを積層した積層膜構造とさ
れている。本実施例では、巨大磁気抵抗効果を得るため
に、非磁性金属層4aとしてCuを用い、強磁性体薄膜
4b,4cにFe−Ni又はFe−Ni−Coを使用し
た。
【0017】上記MR素子4の先端部と後端部にそれぞ
れ接続される配線導体2,3は、上層のシールド磁性体
6と対向する側に形成されている。これら配線導体2,
3のうちMR素子4の先端側(ABS面7側)に設けら
れる配線導体2は、その一端縁2aがABS面7に臨む
ようにして、平面略矩形状をなす小さな導体パターンと
して形成されている。そして、この配線導体2は、上記
MR素子4に対して垂直に設けられ、該MR素子4に積
層される部分において電気的に接続されるようになされ
ている。
【0018】一方、後端側に設けられる配線導体3は、
やはりその一端がMR素子4の後端部に積層されるとと
もに、その他端が上記MR素子4に電気的に接続される
ようになされている。
【0019】このように配線導体2,3がMR素子4に
対して設けられることにより、上記MR素子4にはAB
S面7と直交する方向(MR素子4の長手方向)にセン
ス電流が流れることになる。
【0020】そして、これら配線導体2,3の間には、
上記MR素子4にバイアス磁場を印加するためのバイア
ス導体8が設けられている。かかるバイアス導体8は、
MR素子4に対して垂直に交わる(横切る)ようにし
て、このMR素子4の長手方向中央部分上に設けられて
いる。なお、このバイアス導体8は、絶縁膜9を介して
該MR素子4上に積層された形となっている。
【0021】また、上記MR素子4をその上下方向から
挾み込むシールド磁性体5,6のうち、下層のシールド
磁性体5は、例えばパーマロイ等の軟磁性金属層からな
り、上記ABS面7にその一端を臨ませるようにして平
面略矩形状をなす幅広パターンとして形成されている。
【0022】一方、上層のシールド磁性体6は、やはり
下層のシールド磁性体5と同様にパーマロイ等の軟磁性
金属層からなり、上記ABS面7にその一端を臨ませる
ようにして平面略矩形状をなす幅広パターンとして形成
されている。また、かかるシールド磁性体6は、上記A
BS面7側でMR素子4に近接するようにして屈曲さ
れ、先端側の配線導体2との対向距離が狭くなるように
なされている。
【0023】なお、下層のシールド磁性体5とMR素子
4との間には、下層の再生用磁気ギャップg1 を構成す
るギャップ膜として機能するAl2 3 よりなる下地膜
10が設けられている。また、上層のシールド磁性体6
と先端側の配線導体2との間には、上層の再生用磁気ギ
ャップg2 を構成するギャップ膜として機能するAl2
3 等からなる絶縁膜11が設けられている。この絶縁
膜11は、MR素子4と上層のシールド磁性体6との間
にも設けられ、これらMR素子4とシールド磁性体6と
の磁気的結合を防止するようになっている。さらに、上
層のシールド磁性体6の上には、MRヘッドを保護する
ための保護膜層12が積層されている。
【0024】このように構成されたMRヘッドでは、M
R素子4の一端縁4dがABS面7に露出するが、該M
R素子4はABS面7に対して垂直に配されているの
で、例えMR素子4の一端縁4dが腐食しても、MR感
磁部は配線導体2,3間であることから透磁率はこのM
R感磁部における非磁性金属層4aを挾んで設けられる
上下の強磁性体薄膜4b,4cで十分確保される。した
がって、再生出力の低下を抑制することができる。
【0025】また、本実施例では、再生時における周波
数特性を改善し、高い周波数までS/N比を高めるとと
もに、狭トラック化した場合でも巨大磁気抵抗効果によ
る再生出力の大幅な向上を図るために、強磁性体層4
b,4cの膜厚を10nm以下、非磁性金属層4aの膜
厚を10nm未満(数nm)となるようにMR素子4自
体の膜厚を薄くする。MR素子4の膜厚をこのように規
定することによって、上述の目的が達成できるのは以下
の理由による。
【0026】例えば、MR素子4をFe−Niの単一膜
とし、その膜厚を30nmとした場合、抵抗変化率は図
3に示すように膜厚が厚い程大きいものとなる。ここに
言う抵抗変化率は、無磁場中の強磁性体の抵抗値に対
し、磁界を強磁性体が飽和するまで印加したときの抵抗
値の変化分の比を示す。この図3からわかるように、膜
厚が30nmで抵抗変化率が2%程あった値が、20n
m以下では急速に小さくなっていることがわかる。この
理由は、主として厚さが小さくなる程、抵抗値の上昇が
急になることに起因する。したがって、あまり薄く例え
ば20nm以下にすると、抵抗値の増大がヘッドとして
問題となったり(インダクタンスが高くなり過ぎた
り)、膜作成時のばらつきが大きくなる等の理由で採用
されていなかった。
【0027】しかし近年、ハードディスクドライブに代
表されるように高密度化が極めて進んできた状況下で
は、線記録密度、トラック密度は極めて大きくなり、1
00KFCI以上、5000TPI以上を達成する性能
にする必要がある。この程度の高密度になると、再生ギ
ャップは0.15μm、再生ヘッド幅は3μm以下が必
要とされる。
【0028】ここで例えば、強磁性体薄膜4b,4cの
膜厚をそれぞれ30nm、非磁性金属層4aを10nm
とした積層膜構造のMR素子4を用いた場合、MR素子
全体の膜厚が厚くなることにより、再生時における周波
数特性が高域まで伸びなくなる。また、MR素子4の安
定性が劣化する。さらには、巨大磁気抵抗効果が得られ
ない。
【0029】MRヘッドにおける再生実効ギャップ長L
は、図4に示すように、実質的にはMR素子4の厚さt
1 とMR素子4とシールド磁性体6間の距離t2 を加え
たものとなる。但し、シールド磁性体5,6間距離がM
R素子4から見て等しい場合に限る。したがって、MR
素子4の全体の厚みが70nm程あると、MR素子4と
シールド磁性体6間の距離は0.1μm以下にしなけれ
ばならず、MR素子4の作成が困難になる。このため、
MR素子4の厚さを大幅に薄くして具体的には20nm
(0.02μm)以下にすると有利である。例えば、強
磁性体薄膜4b,4cをFe−Niによってその膜厚が
10nmとなるようにし、非磁性金属層4aをCuによ
ってその膜厚を2nmとすることが望ましい。
【0030】ところで、強磁性体薄膜4b,4cの厚さ
が30nm程あると図5のように、MR素子4に10m
A程流して磁界を正・負に掃引したときのMR素子4の
抵抗値の変化は所々不連続な値を示したり、ヒステリシ
スを生じたりすることがある。このことは、再生ヘッド
としての安定性に問題を生じる。
【0031】したがって、図6に示すようにするには、
MR素子4を形成する強磁性体薄膜4b,4cは10n
m以下に形成し、中間の非磁性金属層4aには従来より
用いられてきたAl2 3 層,4nm〜6nm厚のもの
ではなく、2nm程度の連続性(膜形成)の良いCuや
バナジウム等を用いると同一の形状素子であっても図6
のような連続性が良くヒステリシスのない安定した特性
を得ることができる。これは再生ヘッドとして安定した
特性を得る必要条件である。何故、MR素子4の膜厚を
薄くすると安定するかというと、MR素子4の幅が3μ
m以下〜1μmになると厚さと幅に起因する反磁界の影
響が大きくなるからである。
【0032】強磁性体薄膜4b,4cが30nm程に比
べ10nm以下と薄くなると、図3に示したように抵抗
変化率が小さくなり、MR素子4の膜厚制御の観点から
も安定性に欠けることもあり用いてこなかったが、必ず
しも薄くするとこは不利ではない。その理由として、同
じ電流値(電流密度が大きくなる)と同じ信号磁界が入
ってきたとき(磁束密度が大きい)、抵抗変化がそれぞ
れに比例して大きくなるからである。但し、抵抗変化率
Δρ/ρのΔρがほとんど変化していないとする。
【0033】また、非磁性金属層4aとしてCuを用い
た場合、図7に示すような特別な挙動を示す。これを一
般的に巨大磁気抵抗効果という。図7は、強磁性体薄膜
4b,4cとしてNi−Fe−Coを用い、その膜厚を
10nm以下とするとともに、Cuをその膜厚が1nm
以下から4nmまで変えたときの抵抗変化率を示したも
のである。この図からわかるように、Cuの厚さにより
周期的に抵抗変化率が変化していることがわかる。本実
施例では、2nm(20Å)のCuを選んでいる。
【0034】Cuの膜厚が1.0nmと2.0nmのと
き、巨大磁気抵抗効果の生じる強磁性体薄膜4b,4c
の磁化の向きが異なり、2.0nmのときの方がHkが
小さいためMRヘッドとして用い易く、且つ膜形成の安
定性,厚さ,ばらつき等が1.0nmのときに比較し優
れているからである。したがって、強磁性体薄膜4b,
4cの膜厚を10nm以下にして、非磁性金属層4aと
して10nm未満(数nm以下)のCuを用いることに
より、MR素子4として安定した、また、狭トラック化
しても安定したものを得ることができる。さらには、ヘ
ッドにしたときMR素子厚の悪影響を低減し、良い周波
数特性が得やすく、しかも非磁性金属層4aにCuを用
いることにより巨大磁気抵抗効果を用いて出力を大きく
できる。
【0035】以上、本発明を適用した具体的な実施例に
ついて説明したが、本発明は上述の実施例に限定される
ことなく種々の変更が可能である。例えば、先の例では
MR素子4にバイアス磁場を印加する専用のバイアス導
体8を用いたが、後端側に設けられる配線導体3の一部
をMR素子4を横切るようにして絶縁層9を介して積層
し、そのMR素子4を横切る導体部に通電される電流に
よってMR素子4にバイアス磁場を印加するようにして
もよい。このようにすれば、専用のバイアス導体8が不
要となり、その端子数の削減により、ヘッドの小型化が
可能となる。
【0036】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明においては、非磁性金属層を介して強磁性体薄膜を積
層してなるMR素子を、ABS面に対して垂直に配置し
ているので、ABS面に臨むMR素子の端縁部が腐食し
たとしても、縦型のMRヘッドでは先端電極と後端電極
間が感磁部であることから、透磁率は非磁性金属層を挾
んで設けられる上下の強磁性体薄膜で十分確保され、再
生出力の低下を抑制することができる。
【0037】また、本発明においては、MR素子を、C
uよりなる非磁性金属層を介して強磁性体薄膜を積層し
てなる積層膜構造とするとともに、その膜厚を薄くなす
ことにより、再生時における周波数特性が改善され、高
い周波数までS/N比をある程度確保した上で再生する
ことができる。さらに、狭トラック化した場合でもMR
素子を安定させることができるとともに、巨大磁気抵抗
効果による再生出力を大幅に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したMRヘッドの拡大断面図であ
る。
【図2】本発明を適用したMRヘッドにおけるMR素子
部分を一部破断して示す要部拡大斜視図である。
【図3】単一のFe−Ni膜の厚みを変化させときの抵
抗変化率を示す特性図である。
【図4】再生実効ギャップ長を説明するためのMRヘッ
ドの模式図である。
【図5】強磁性体薄膜の膜厚が30nmのMRヘッドに
おいて、磁界を正・負に掃引したときのMR素子の抵抗
変化を示す特性図である。
【図6】強磁性体薄膜の膜厚が10nm以下のMRヘッ
ドにおいて、磁界を正・負に掃引したときのMR素子の
抵抗変化を示す特性図である。
【図7】Cuの膜厚を変化させたときの抵抗変化率を示
す特性図である。
【図8】MR素子をABS面に対して平行に配置した横
型MRヘッドにおけるMR素子部分を一部破断して示す
要部拡大斜視図である。
【図9】MR素子をABS面に対して平行に配置した横
型MRヘッドの概略的な平面図である。
【符号の説明】
1・・・基板 2・・・先端側の配線導体 3・・・後端側の配線導体 4・・・MR素子 4a・・・非磁性金属層 4b,4c・・・強磁性体薄膜 5・・・下層のシールド磁性体 6・・・上層のシールド磁性体 7・・・ABS面 8・・・バイアス導体 12・・・保護膜層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】 強磁性体薄膜4b,4cが30nm程に
比べ10nm以下と薄くなると、図3に示したように抵
抗変化率が小さくなり、MR素子4の膜厚制御の観点か
らも安定性に欠けることもあり用いてこなっかたが、必
ずしも薄くすることは不利ではない。その理由として、
同じ電流値(電流密度が大きくなる)と同じ信号磁界が
入ってきたとき(磁束密度が大きい)、抵抗変化がそれ
ぞれに比例して大きくなるからである。但し、抵抗変化
率Δρ/ρのΔρがほとんど変化していないとする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 理 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性金属層を介して一対の強磁性体薄
    膜を積層してなる積層膜構造の磁気抵抗効果素子が、磁
    気記録媒体に対する摺動面に対して垂直方向に配される
    とともに、先端側に積層された先端電極を上記摺動面に
    露出させるようにした縦型の磁気抵抗効果型磁気ヘッド
    において、 上記非磁性金属層がCuからなることを特徴とする磁気
    抵抗効果型磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 Cuの膜厚が10nm未満であることを
    特徴とする請求項1記載の磁気抵抗効果型磁気ヘッド。
JP6117493A 1993-02-25 1993-02-25 磁気抵抗効果型磁気ヘッド Pending JPH06251336A (ja)

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