JPH0625102B2 - アルカンスルホンアニリド誘導体の製法 - Google Patents

アルカンスルホンアニリド誘導体の製法

Info

Publication number
JPH0625102B2
JPH0625102B2 JP12218791A JP12218791A JPH0625102B2 JP H0625102 B2 JPH0625102 B2 JP H0625102B2 JP 12218791 A JP12218791 A JP 12218791A JP 12218791 A JP12218791 A JP 12218791A JP H0625102 B2 JPH0625102 B2 JP H0625102B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
salt
general formula
derivative
reaction
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP12218791A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH051023A (ja
Inventor
淳彦 残華
隆司 椋田
敏 平林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to FI911633A priority Critical patent/FI911633A/fi
Priority to IE119191A priority patent/IE911191A1/en
Priority to GR910100162A priority patent/GR1000822B/el
Application filed by Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP12218791A priority patent/JPH0625102B2/ja
Priority to AU75321/91A priority patent/AU7532191A/en
Priority to CN91102731.9A priority patent/CN1056100A/zh
Priority to PT97494A priority patent/PT97494A/pt
Priority to HU911429A priority patent/HU209543B/hu
Priority to NO91911672A priority patent/NO911672L/no
Publication of JPH051023A publication Critical patent/JPH051023A/ja
Publication of JPH0625102B2 publication Critical patent/JPH0625102B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アルカンスルホンア
ニリド誘導体またはその塩の新規な製法に関し、詳細に
は、抗炎症作用や鎮痛作用を有するアルカンスルホンア
ニリド誘導体またはその塩を、少ない工程数で収率良く
製造することのできる方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】下記一般式
【0003】
【化3】
【0004】で表わされるアルカンスルホンアニリド誘
導体またはその塩は公知であり(特開昭63-190869 号及
び同63-313765号公報)、またこのアルカンスルホンア
ニリド誘導体またはその塩が医薬として抗炎症作用、鎮
痛作用等を有していることも上記公開公報によって知ら
れている。
【0005】ところでこのアルカンスルホンアニリド誘
導体またはその塩は、たとえば以下に示す如く多数の工
程を経て製造されている。
【0006】
【化4】
【0007】しかして上記の反応工程において、たとえ
ばアニリン誘導体[B]のアミノ基をニトロ基に変換す
る酸化工程を省略し、これをフェノール誘導体[II']
と直接反応させてジフェニルエーテル誘導体[E]を製
造しようとしても、アニリン誘導体[B]中のアミノ基
の反応性が高いため目的化合物を得ることができず、ま
たこのアミノ基を保護基で保護しておいた場合でも、フ
ェノール誘導体[II']との反応(一般にウルマン反応
として知られている)がかなり激しい条件下に行なわれ
ることになるため保護基の離脱が避けられず、対応する
ジフェニルエーテル化合物を得ることができないからで
ある。
【0008】その結果、アニリン誘導体[B]のアミノ
基を予めニトロ基に変えるための酸化工程が不可欠と
なるばかりでなく、上記ウルマン反応の後はニトロ基
をアミノ基に戻すための還元工程が必須となり、工程
数が増えるばかりでなく目的化合物の収率も低くなると
いう問題があった。
【0009】
【発明の目的】この発明は上記の様な事情に着目してな
されたものであって、その構成は、冒頭で示した様なア
ルカンスルホンアニリド誘導体を、少ない工程数で収率
良く製造することのできる方法を提供しようとするもの
である。
【0010】
【発明の構成】この発明は、下記一般式[I] で示される
化合物またはその塩に、下記一般式[II]で示されるフェ
ノール誘導体またはその塩を反応させて、下記一般式[I
II] で示されるアルカンスルホンアニリド誘導体または
その塩を製造するところに要旨を有するものである。
【0011】尚、化合物[I] またはその塩はそれ自身新
規な化合物であり、下記一般式[IV]で示されるアニリン
誘導体またはアミノ基におけるその反応性誘導体もしく
はその塩に、下記一般式[V] で示されるアルカンスルホ
ン酸またはスルホン酸基におけるその反応性誘導体もし
くはその塩を反応させて下記一般式[VI]で示される化合
物またはその塩とし、該化合物[VI]またはその塩をハロ
ゲン化することによって得ることができる。
【0012】
【化5】
【0013】以下、この発明の範囲に包含される種々の
定義および好ましい具体例等について詳細に説明する。
【0014】上記一般式[I] ,[II],[III] ,[VI]で示
される各化合物の塩とは、医薬として許容される無毒性
塩であり、具体例としては、リチウム塩、ナトリウム
塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩;カルシウム塩、
マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩;アンモニウム
塩の如き無機塩基との塩、トリエチルアミン塩、エタノ
ールアミン塩、トリエタノールアミン塩、ジシクロヘキ
シルアミン塩、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン
塩の如き有機アミン塩等の様な塩基との塩が挙げられ
る。
【0015】一般式[IV]で示される化合物のアミノ基に
おける反応性誘導体としては、慣用の誘導体、その例と
して、化合物[IV]とビス(トリメチルシリル)アセトア
ミド、トリメチルシリルアセトアミド等のようなシリル
化合物との反応によって生成するシリル誘導体;イソシ
アン酸塩;イソチオシアン酸塩;アミノ基と例えばアセ
トアルデヒド、イソペンテナール、ベンズアルデヒド、
サリチルアルデヒド、フェニルアセトアルデヒド、p−
ニトロベンズアルデヒド、m−クロロベンズアルデヒ
ド、p−クロロベンズアルデヒド、ヒドロキシナフトア
ルデヒド、フルフラール、チオフェンカルボアルデヒド
等のアルデヒド化合物または例えばアセトン、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン、アセチルアセト
ン、アセト酢酸エチル等のようなケトン化合物のような
カルボニル化合物との反応によって生成するシッフの塩
基またはそのエナミン型互変異性体等が挙げられる。
【0016】一般式[IV]で示されるアニリン誘導体の好
適な塩としては、たとえば塩酸塩、臭素酸塩、硫酸塩等
の無機酸塩;蟻酸塩、酢酸塩、2,2,2-トリフルオロ酢酸
塩、p−トルエンスルホン酸塩等の有機酸塩等が挙げら
れる。
【0017】一般式[V] で示されるアルカンスルホン酸
のスルホン酸基における好適な反応性誘導体としては、
酸ハロゲン化物や酸無水物等が挙げられる。その様な反
応性誘導体の好ましい具体例としては、酸塩化物や酸臭
化物の様な酸ハロゲン化物、ジアルキル燐酸やジアルキ
ル硫酸等の様な置換された燐酸や硫酸との混合酸無水物
あるいはメタンスルホン酸やエタンスルホン酸等のアル
カンスルホン酸の様な置換されたスルホン酸との対応酸
無水物等が挙げられ、これらの種類は、R1として導入
すべき基の種類に応じて適宜選択して決定すればよい。
【0018】上記一般式において、「低級」とは、特に
ことわりのない限り炭素数1〜6個を意味する。従って
「低級アルキル基」としては、メチル、エチル、プロピ
ル、イソピロピル、ブチル、イソブチル、第3級ブチ
ル、ペンチル、ネオペンチル、ヘキシルの様な炭素数1
〜6の直鎖状または分岐状のアルキル基が挙げられ、こ
れらの中でも特に好ましいのは炭素数1〜4個のもので
ある。中でも特に好ましいのはメチルである。
【0019】「低級アルカノイル基」の好ましい例とし
ては、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、
イソブチリル、バレリル、イソバレリル、ピバロイル、
ヘキサノイルの様な直鎖状または分岐鎖状のアルカノイ
ル基が挙げられ、それらの中で更に好ましいものとして
炭素数1〜4のアルカノイル基、最も好ましいものとし
てはアセチルが挙げられる。
【0020】「ハロゲン」としては、ふっ素、塩素、臭
素、ヨウ素が挙げられる。
【0021】本発明の目的化合物[III] またはその塩
は、下記反応式で示される通り化合物[I] またはその塩
に、フェノール誘導体[II]またはその塩を反応させるこ
とによって製造することができる。
【0022】
【化6】
【0023】この反応は、反応に悪影響を及ぼさない溶
媒を用いて、反応触媒の存在下に進められる。ここで使
用される好ましい溶媒としては、ピリジン、キノリン、
ピコリン、オキシルチジン、ヒドロキシキノリン、モノ
−,ジ−またはトリ−(ポリオキシアルキル)アミン等
の芳香族アミンが例示され、これらの中でも特に好まし
いのはピリジンである。また触媒としては銅粉、塩化
銅、ラネー銅、ヨウ化銅、酸化銅、酢酸銅、還元銅、ウ
ルマン銅等の銅触媒が好ましいものとして例示される。
これらの中でも特に好ましいのは塩化第1銅である。
【0024】この反応は通常塩基の存在下で行なうのが
よく、好適な塩基としては、たとえば水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム等のアルカリ金
属水酸化物またはアルカリ土類金属水酸化物;たとえば
炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金
属炭酸水素塩;たとえば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム
等のアルカリ金属炭酸塩またはアルカリ土類金属炭酸
塩;たとえば燐酸2水素ナトリウム、燐酸2水素カリウ
ム、燐酸水素2ナトリウム、燐酸水素2カリウム等のア
ルカリ金属燐酸塩の様な無機塩基、または例えばナトリ
ウムメトキシド、カリウムエトキシド等のアルカリ金属
アルコキシド、たとえばトリエチルアミン、ピリジン、
ルチジン等のような有機塩基が挙げられる。これらの中
でも特に好ましい塩基は、アルカリ金属もしくはアルカ
リ土類金属の炭酸塩、特に炭酸カリウムである。
【0025】反応温度および反応時間は特に制限されな
いが、通常は110〜120℃で3〜7時間程度で反応
は十分に進行する。
【0026】かくして得られる本発明の目的化合物[II
I] は、フリーの形で得ることができる他、必要により
医薬として許容される塩として得ることができる。医薬
として許容される塩は、フリーの目的化合物[III] を、
水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等のアルカリ金属化
合物;水酸化カルシウムや水酸化マグネシウム等のアル
カリ土類金属化合物;アンモニア等の無機塩基;トリエ
チルアミン、ジシクロヘキシルアミン等の有機塩基で処
理すると、対応する塩を得ることができる。
【0027】この塩は、常法に従ってフリーの目的化合
物[III] に変えることができる。また該目的化合物[II
I] およびその塩は、常法に従って精製することができ
る。
【0028】上記反応の出発原料となる化合物[I] はど
の様な方法で製造したものでもかまわないが、アニリン
誘導体[IV]またはその塩を出発原料として下記の反応に
よって得るのが最も有利である。
【0029】
【化7】
【0030】この反応は、通常、塩化メチレン、クロロ
ホルム、ベンゼン、トルエン、ピリジン、ジエチルエー
テル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、アセトン、ア
セトニトリル、酢酸エチル、N,N−ジメチルホルムア
ミドの様な常用の溶媒中で行なわれるが、反応に悪影響
を及ぼさない溶媒であればその他いかなる有機溶媒中で
も反応を行なうことができる。アルカンスルホン酸を遊
離の形または塩の形でスルホニル化剤として使用する場
合には、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド等
の様な常用の縮合剤の存在下に反応を行なうのが好まし
い。
【0031】反応温度は特に限定されず、冷却下、常
温、加温下又は加熱下に反応を行なうことができる。
【0032】この反応は、無機塩基、たとえば水酸化ナ
トリウムまたは水酸化カリウムの様なアルカリ金属水酸
化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリ
ウムまたは炭酸水素カリウムの様なアルカリ金属炭酸塩
または炭酸水素塩の存在下、もしくは有機塩基、たとえ
ばトリエチルアミン、ピリジン、ジメチルアニリン、N
−メチルモルホリン等の存在下で反応を行なうのが好ま
しい。
【0033】化合物[VI]を化合物[I] に変換するための
ハロゲン化反応は、通常酢酸、トルエン、キシレン、ア
ニソール、塩化メチレン、ジクロロエタン等の様な常用
の溶媒中で行なわれるが、反応に悪影響を及ぼさないそ
の他のいかなる有機溶媒中でも反応を行なうことができ
る。
【0034】この反応に使用するハロゲン化剤として
は、たとえば臭素、塩素、ヨード、塩化スルフリル、塩
化チオニル、N−クロロスクシンイミド、N−ブロムス
クシンイミド等を使用することができる。
【0035】反応温度は特に限定されず、冷却下、常
温、加温下または加熱下に反応を行なうことができる。
次に本発明の実施例を示す。
【0036】
【実施例】
実施例1 (1-1) 4’−アセチルメタンスルホンアニリドの合成 4’−アミノアセトフェノン135.2g(1.00モル)とN−
メチルモルホリン126.4g( 1.25 モル)の塩化メチレン
1350mlとの混合物中に、撹拌下、メタンスルホン酸クロ
ライド 143.2g (1.25モル)を、20〜25℃で約30
分かけて滴下し、滴下終了後同温度で更に1時間撹拌す
る。
【0037】一方、水酸化ナトリウム108.0g( 2.70 モ
ル)を水 1350ml に溶かした水溶液を調製しておき、こ
れに上記で得た反応液を撹拌下25〜30℃で滴下す
る。滴下終了後同温度で更に15分間撹拌した後水層を
分取し、有機層には水 270mlを加えて再抽出する。水層
および再抽出水を合し、これに酢酸エチル 3380ml を加
え、更に撹拌下35%塩酸 270mlを18〜25℃で滴下
する。有機層を分取し、この有機層を水 270mlで洗浄し
た後、この有機層を減圧下で 406mlまで濃縮すると、
4’−アセチルメタンスルホンアニリドの白色結晶 19
5.2g (収率90.3%)が得られる。 NMR(DMSO-d6:δ):2.55(3H,s), 3.15(3H,s), 7.22〜
7.98(4H,m) マススペクル(m/e) :213(M+), 198, 119
【0038】(1-2) 4’−アセチル−2’−ブロモメタ
ンスルホンアニリドの合成 上記(1-1) で得た4’−アセチルメタンスルホンアニリ
ド42.7g (0.20モル)と氷酢酸 853mlの水 284mlとの混
合液に、撹拌下13〜15℃で臭素 63.9gを1時間かけ
て滴下し、滴下終了後同温度で更に6時間撹拌する。
【0039】一方、亜硫酸水素ナトリウム 25.0gを水 1
25mlに溶かした水溶液を調製しておき、これに上記で得
た反応液を15℃以下の温度で滴下する。この反応液を
128mlまで減圧濃縮した後水 1280ml を滴下し、析出す
る結晶を濾取して減圧乾燥すると、4’−アセチル−
2’−ブロモメタンスルホンアニリドの白色結晶 57.5g
(収率98.3%)が得られる。 NMR(DMSO-d6:δ):2.53(3H,s), 3.18(3H,s), 7.58〜
8.19(3H,m)
【0040】(1-3) 4’−アセチル−2’−(2,4−
ジフルオロフェノキシ)メタンスルホンアニリドの合成 上記(1-2) で得た4’−アセチル−2’−ブロモメタン
スルホンアニリド50g (0.171 モル)、2,4−ジフ
ルオロフェノール26.71g ( 0.205モル)、塩化第1銅
12.71g (0.128 モル)、粉砕炭酸カリウム 56.67g (
0.411モル)のピリジン 250mlとの混合液を、還流下(11
8℃)で7時間撹拌する。
【0041】一方、塩化メチレン1リットルと17.5%塩
酸1リットルの混合液を予め調製しておき、この混合液
に上記で得た反応液を35℃以下で滴下する。有機層を
分取し、γ−アルミナ100gの充填されたカラムに通して
から溶出液を下記の方法で精製しエタノールで再結晶す
ると、4’−アセチル−2’−(2,4−ジフルオロフ
ェノキシ)メタンスルホンアニリドの白色結晶24.24g
(41.5 %)が得られる。 融点: 117〜118 ℃ NMR(DMSO-d6:δ):2.50(3H,s),3.18(3H,s),7.16〜7.8
3(4H,m),9.94(1H,s) マススペクル(m/e) :341(M+),326,262
【0042】(精製法)カラム通液後、塩化メチレン20
0ml で2回(合計400ml )溶出する。溶出液を250ml ま
で減圧濃縮し、この濃縮液を、水酸化ナトリウム13.7g
の水 500ml溶液に25〜30℃で滴下する。滴下終了後
更に1時間撹拌した後、24%水酸化ナトリウム水溶液
100ml を滴下し、5℃に保って一夜(約15時間)撹拌
する。
【0043】析出する結晶を濾取し、これを予め準備し
ておいた塩化メチレン300ml と水 300mlの混合液に注入
して懸濁させ、この懸濁液に35%塩酸12mlを20〜
25℃で滴下する。有機層を分取してから飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液150ml で洗浄し、有機層を、5%の水
酸化カリウム水溶液300 ml中へ約10分間かけて滴下す
る。次いで水層を分取し、有機層は水50mlで再抽出す
る。水層と再抽出水を合して活性炭粉末1.5gを加えてか
ら20〜25℃で1時間撹拌する。活性炭粉末を濾去し
てからエタノール 200mlを加え、35%塩酸15mlを2
5〜30℃で滴下して1時間撹拌後、更に35%塩酸1
5mlを滴下する。析出する結晶を濾取し減圧乾燥する
と、白色結晶 26.61g (収率45.6 %)が得られる。
【0044】この白色結晶15g と活性炭粉末0.75g を
エタノール75mlに加えた混液を、78℃で30分撹拌
した後、活性炭を濾去して濾液を3〜8℃で2時間撹拌
した後、析出する結晶を乾燥すると、白色結晶状の目的
物 13.67g (収率 91.1 %)が得られる。上記実施例1
と同様の方法で下記の化合物を製造した。
【0045】実施例24’−シアノ−2’−(2,4−ジフルオロフェノキ
シ)メタンスルホンアニリド 融点: 185〜187 ℃ NMR(CDCl3+CD3OD,:δ):3.14(3H,s),6.9〜7.8(3H,s) IR(ヌジョール) :3330,2250,1610,1585,1510cm-1
【0046】実施例33−(2,4−ジフルオロフェニルチオ)−4−(メタ
ンスルホンアミド)ベンズアミド 融点: 176〜178 ℃ NMR(DMSO-d6:δ):3.13(3H,s),7.1〜8.1(8H,m),9.50
(1H,s) IR(ヌジョール) :3420,3250,3200,1660,1615cm-1 マススペクトル(m/e) :358(M+)
【0047】実施例43−(2,4−ジフルオロフェノキシ)−4−(メタン
スルホンアミド)ベンズアミド 融点: 147〜150 ℃ NMR(CDCl3:δ):3.10(3H,s),5.94(2H,ブロードs),6.8
〜7.9(7H,m) IR(ヌジョール) :3460,3280,3170,1680,1615,1585,150
5cm-1 マススペクトル(m/e) :342(M+, ベースピーク)
【0048】実施例54’−アセチル−2’−(2,4−ジフルオロフェニル
チオ)メタンスルホンアニリド 融点: 114〜117 ℃ NMR(CDCl3:δ):2.55(3H,s),3.02(3H,s),6.7 〜8.3(7
H,m) IR(ヌジョール) :3250,1680,1595,1490cm-1 マススペクトル(m/e) :357(M+),278,43(ベースピーク)
【0049】実施例64’−シアノ−2’−(2,4−ジフルオロフェニルチ
オ)メタンスルホンアニリド 融点: 134〜135 ℃ NMR(CDCl3:δ):3.05(3H,s),6.7〜8.0(7H,m) IR(ヌジョール) :3240,2240,1595,1485cm-1 マススペクトル(m/e) :340(M+),261,241
【0050】実施例74’−シアノ−2’−(2,4−ジフルオロフェノキ
シ)メタンスルホンアニリド・ナトリウム塩の合成 4’−シアノ−2’−(2,4−ジフルオロフェノキ
シ)メタンスルホンアニリド(15g)を、水酸化ナト
リウム(2g)の水(70ml)溶液に溶かし、不溶物
を濾別した後、濾液を濃縮する。濃縮物を酢酸エチル
(100ml)に溶かした後濾過し、濾液を室温で攪拌
し、生成する沈殿を濾取して酢酸エチルで洗浄すると、
4’−シアノ−2’−(2,4−ジフルオロフェノキ
シ)メタンスルホンアニリドのナトリウム塩(14.8
g)が得られる。 融点: 267〜268 ℃ NMR(CD3OD :δ):2.89(3H,s),6.8〜7.6(6H,m) IR(ヌジョール) :2240,1600,1500,1330,1250,1120cm-1
【0051】
【発明の効果】この発明は以上の様に構成されており、
オルト位のハロゲン化されたアルカンスルホンアニリド
誘導体[I] またはその塩とフェノール誘導体[II]または
その塩を反応させることによって、従来法で行なわれて
いた予備工程、即ちアミノ基をニトロ基に変えてからジ
フェニルエーテル合成を行ない、その後ニトロ基を還元
してアミノ基に戻してアルカンスルホニル化するといっ
た工程を省略して、直接アルカンスルホンアニリド誘導
体[III] を製造することができ、工程を短縮することが
できる。しかもニトロベンゼン誘導体とフェノール誘導
体を反応する従来法では140℃程度の高温が必要であ
るが、本発明を実施する際の化合物[I] と化合物[II]の
反応は120℃程度以下でも十分に進行するので、原料
物質および目的物質の分解も抑えられ、こうした効果が
相まって全体としての収率を大幅に高めること(従来法
では25〜30%程度であったものが、本発明法によれ
ば36.5〜40%となる)ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 323/63 7419−4H

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式[I]で示される化合物または
    その塩に、下記一般式で[II]示されるフェノール誘導体
    またはその塩を反応させることを特徴とする、下記一般
    式[III] で示されるアルカンスルホンアニリド誘導体ま
    たはその塩の製法。 【化1】
  2. 【請求項2】 一般式[I] 〜[III] において、R1がメ
    チル基、R2がアセチル基、R3、R4がいずれもふっ
    素、Aが−O−である請求項1記載の製法。
  3. 【請求項3】 一般式 [I]〜[III] において、R1がメ
    チル基、R2がシアノ基、R3、R4がいずれもふっ素、
    Aが−O−である請求項1記載の製法。
  4. 【請求項4】 一般式 [I]〜[III] において、R1がメ
    チル基、R2がカルバモイル基、R3、R4がいずれもふ
    っ素、Aが−S−である請求項1記載の製法。
  5. 【請求項5】 芳香族アミン系溶剤を使用し、銅系触媒
    と塩基の存在下で反応を行なう請求項1〜4のいずれか
    に記載の製法。
  6. 【請求項6】 溶剤がピリジン、銅系触媒が塩化第1
    銅、塩基が炭酸カリウムである請求項5に記載の製法。
  7. 【請求項7】 下記一般式 [IV] で示されるアニリン誘
    導体またはそのアミノ基における反応性誘導体もしくは
    その塩に、下記一般式[V] で示されるアルカンスルホン
    酸またはスルホン酸基におけるその反応性誘導体もしく
    はその塩を反応させて下記一般式[VI]で示される化合物
    またはその塩とし、該化合物[VI]またはその塩をハロゲ
    ン化して一般式[I] で示される化合物またはその塩とし
    た後、これに一般式[II]で示されるフェノール誘導体ま
    たはその塩を反応させて一般式[III] で示されるアルカ
    ンスルフホンアニリド誘導体またはその塩を得る請求項
    1〜6のいずれかに記載の製法。 【化2】
JP12218791A 1990-04-27 1991-04-23 アルカンスルホンアニリド誘導体の製法 Expired - Lifetime JPH0625102B2 (ja)

Priority Applications (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FI911633A FI911633A (fi) 1990-04-27 1991-04-05 Foerfarande foer framstaellning av alkansulfonanilidderivat.
IE119191A IE911191A1 (en) 1990-04-27 1991-04-09 Method of producing alkanesulfonanilide derivatives
GR910100162A GR1000822B (el) 1990-04-27 1991-04-16 Μεθοδος παρασκευης παραγωγων αλκανεσουλφονανιλιδιου.
JP12218791A JPH0625102B2 (ja) 1990-04-27 1991-04-23 アルカンスルホンアニリド誘導体の製法
AU75321/91A AU7532191A (en) 1990-04-27 1991-04-24 Method of producing alkanesulfonanilide derivatives
CN91102731.9A CN1056100A (zh) 1990-04-27 1991-04-26 链烷磺酰苯胺衍生物的制备方法
PT97494A PT97494A (pt) 1990-04-27 1991-04-26 Processo para a preparacao de derivados de alcano-sulfonanilida
HU911429A HU209543B (en) 1990-04-27 1991-04-26 New method for production of alkanesulfonanilide-derivatives
NO91911672A NO911672L (no) 1990-04-27 1991-04-26 Fremgangsmaate for fremstilling av alkansulfonanilid-derivater.

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2-112225 1990-04-27
JP11222590 1990-04-27
JP3-115653 1991-04-18
JP11565391 1991-04-18
JP12218791A JPH0625102B2 (ja) 1990-04-27 1991-04-23 アルカンスルホンアニリド誘導体の製法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH051023A JPH051023A (ja) 1993-01-08
JPH0625102B2 true JPH0625102B2 (ja) 1994-04-06

Family

ID=27312207

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12218791A Expired - Lifetime JPH0625102B2 (ja) 1990-04-27 1991-04-23 アルカンスルホンアニリド誘導体の製法

Country Status (9)

Country Link
JP (1) JPH0625102B2 (ja)
CN (1) CN1056100A (ja)
AU (1) AU7532191A (ja)
FI (1) FI911633A (ja)
GR (1) GR1000822B (ja)
HU (1) HU209543B (ja)
IE (1) IE911191A1 (ja)
NO (1) NO911672L (ja)
PT (1) PT97494A (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3196561B2 (ja) * 1995-04-11 2001-08-06 日本エヌエスシー株式会社 使い捨て製品用ホットメルト接着剤およびそれを用いた使い捨て製品
KR20140123110A (ko) 2007-05-09 2014-10-21 아이로보트 코퍼레이션 소형 자율 커버리지 로봇
CN102125669B (zh) * 2010-10-27 2012-05-30 宋爱民 治疗痰湿蕴肺型慢性支气管炎的中药制剂
CN109608370A (zh) * 2019-01-22 2019-04-12 山西康斯亚森生物科技有限公司 尼美舒利衍生物和制备方法及用途

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3906024A (en) * 1971-02-24 1975-09-16 Minnesota Mining & Mfg Perfluoroalkanesulfonamidoaryl compounds
US4005141A (en) * 1972-07-03 1977-01-25 Minnesota Mining And Manufacturing Company Perfluoroalkylsulfonamidoaryl compounds
PT86407B (pt) * 1986-12-31 1990-11-20 Fujisawa Pharmaceutical Co Processo para a preparacao de novos derivados de alcano-sulfonanilida, e de composicoes farmaceuticas compreendendo os mesmos
EP0379915A1 (de) * 1989-01-26 1990-08-01 Bayer Ag Substituierte Phenoxybenzonitril-Derivate, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung als Herbizide und Pflanzenwuchsregulatoren

Also Published As

Publication number Publication date
CN1056100A (zh) 1991-11-13
IE911191A1 (en) 1991-12-04
AU7532191A (en) 1991-11-07
GR910100162A (en) 1992-07-30
HU911429D0 (en) 1991-11-28
NO911672L (no) 1991-10-28
FI911633A0 (fi) 1991-04-05
HUT58284A (en) 1992-02-28
FI911633A (fi) 1991-10-28
NO911672D0 (no) 1991-04-26
HU209543B (en) 1994-07-28
JPH051023A (ja) 1993-01-08
GR1000822B (el) 1993-01-25
PT97494A (pt) 1992-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0477747B2 (ja)
JP3393891B2 (ja) イミダゾール類の製造方法
JP4528123B2 (ja) ナプロキセンのニトロオキシ誘導体の製造法
KR100445930B1 (ko) 방향족또는헤테로방향족설포닐할라이드의제조방법
JPH0553784B2 (ja)
JPH0625102B2 (ja) アルカンスルホンアニリド誘導体の製法
JP2973143B2 (ja) 3−アシルアミノ−6−フェニルオキシ−7−アルキルスルホニルアミノ−4h−1−ベンゾピラン−4−オンまたはその塩の製造法
KR100309533B1 (ko) 페닐아세트산유도체의제조방법
JP2003286244A (ja) N−フェニルビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)の製造方法
CN109553629A (zh) 一种头孢呋辛钠中间体e型杂质化合物的制备方法
KR20040039430A (ko) (2-니트로페닐)아세토니트릴 유도체의 제조방법 및 그합성중간체
JP2655359B2 (ja) 芳香族求核置換反応による芳香族アミン類、芳香族アルコール類、芳香族チオール類の合成法
JPH0140833B2 (ja)
JPH11228500A (ja) メチン誘導体の製造方法
KR100359503B1 (ko) 방향족 프로피온산 유도체의 제조방법
CN117794567A (zh) 用于制备纯2-硝基-4-甲基磺酰基苯甲酸的方法
JP2660330B2 (ja) チオフェン誘導体及びその製造方法
US4024136A (en) Process for the preparation of 4-hydroxy-3-(5-methyl-3-isoxazolylcarbamoyl)-2-methyl-2H-1,2-benzothiazine 1,1-dioxide
JPH0586042A (ja) 2−メルカプト−フエノチアジンの製造方法
KR100529157B1 (ko) 방향족 프로피온산의 제조방법
KR910003636B1 (ko) 벤조페논 옥심화합물의 제조방법
JP4013772B2 (ja) 2−ヒドロキシイミノ−3−オキソプロピオニトリル及びその製法
JPH0812658A (ja) シドノン類の製造法
JPH04208270A (ja) フェノチアジンの2位に直接メルカプト基を導入する 方法
JP2000086610A (ja) シアノ安息香酸アミドの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19940927