JPH06250055A - 光ファイバケーブル用止水テープ - Google Patents

光ファイバケーブル用止水テープ

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JPH06250055A
JPH06250055A JP5039957A JP3995793A JPH06250055A JP H06250055 A JPH06250055 A JP H06250055A JP 5039957 A JP5039957 A JP 5039957A JP 3995793 A JP3995793 A JP 3995793A JP H06250055 A JPH06250055 A JP H06250055A
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fiber cable
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学 島本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光ファイバケーブル内に水が侵入した場合で
も、金属腐食による水素ガスの発生が生じないようにし
て、水素ガスに起因する光ファイバの伝送特性の変化及
び強度の劣化を防止すること。 【構成】 金属外装を有する光ファイバケーブル内に設
けられる光ファイバケーブル用止水テープであって、基
材1の少なく共片面上に、吸水性樹脂3を含み吸水後に
アルカリ性のゲルとなる吸水性樹脂組成物2が塗布され
ている。光ファイバケーブル内に侵入した酸性の水は、
吸水性樹脂組成物2のアルカリ性で中和され、金属外装
の腐食による水素ガスの発生が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバケーブルに
おいて使用される走水防止用の止水テープに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】光ファイバケーブルは、基本的には光フ
ァイバ心線とこの光ファイバ心線を覆って保護する保護
部材とから構成されている。光ファイバケーブルが直接
地中に埋設される場合や海底に敷設される場合には、外
力により内部の光ファイバ心線が損傷しないように機械
的強度が十分に高いスチールワイヤや銅パイプ等の金属
外装が保護部材として使用され、更に金属外装の外側に
は金属外装の腐食を防止するための合成樹脂製の外被が
設けられている。また、何らかの原因により外被や外装
が破損して、外部から光ファイバケーブル内に水が侵入
してきた場合でも、この侵入水が光ファイバケーブルに
沿って他の箇所まで進むことを防止するために止水テー
プが使用されている。これは、光ファイバに水分が作用
すると光ファイバの伝送特性の変化や強度の劣化等の不
都合が生じるからである。
【0003】図2は、止水テープを使用した一般的な光
ファイバケーブルの構造の一例を示す断面図である。ポ
リエチレンコアチューブ31の中に光ファイバ心線集合
体32が収納され、ポリエチレンコアチューブ31の中
の空間にはジェリー33が充填してある。ポリエチレン
コアチューブ31の外周には止水テープ37が巻かれ、
更に、止水テープ37の外側に管状の金属外装36が施
され、この金属外装36の長さ方向に沿って両側にはス
チールワイヤ抗張力体35及び引裂き紐34が配置さ
れ、更に全体がポリエチレン外被38で被覆されてい
る。
【0004】図3に示す構造を有する光ファイバケーブ
ルにおいて、ポリエチレン外被38、金属外装36及び
ポリエチレンコアチューブ31が劣化したり、或いは、
何等かの事故により破損して、水がケーブル内に侵入し
てくると、金属外装36下に配置されている止水テープ
37は、ポリエチレン外被38や金属外装36を通過し
侵入してくる水を吸収して膨脹し、その侵入箇所付近の
みにて止水し、ケーブル内の長手方向や内部方向に走水
することを防止している。
【0005】従来、この光ファイバケーブル用止水テー
プとしては、2枚の基材不織布間に、高吸水性樹脂粉粒
体と低融点接着樹脂粉粒体とを混合した吸水膨潤層を複
数層有し、各吸水膨潤層間に基材不織布を夫々介在させ
たサンドイッチタイプ止水テープ(特開昭63−301
418号公報参照)や、ポリエステル長繊維不織布シー
トの片面または両面に、粉末或いは粒状の吸水性樹脂と
樹脂バインダーとを混合した塗装液を塗布した塗布タイ
プ止水テープ(実開昭61−129228号公報)等が
提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記止水テープを使用
することにより、水が外被や金属外装を通過しケーブル
内に侵入して来た場合にも、水の影響を侵入箇所付近の
みに抑えることができる。しかしながら、止水テープを
使用した場合でも、ケーブル内に水が侵入した状態が長
期間続くと光ファイバの伝送特性が変化するという問題
が生じる。
【0007】この光ファイバの伝送特性が変化する原因
を検討した結果、強度を維持するために金属外装等の金
属材料が使用された光ファイバケーブルにおいては、金
属材料と侵入してきた酸性の水が作用して金属腐食が生
じ、多量の水素ガスが発生し、この水素ガスによって光
ファイバの材料であるガラスが変質して光ファイバの伝
送特性が変化することが判明した。また、ガラスの変質
により機械的強度も劣化する。
【0008】そこで、本発明は、光ファイバケーブル内
に水が侵入した場合でも、金属腐食による水素ガスの発
生が生じないようにして、水素ガスに起因する光ファイ
バの伝送特性の変化及び強度の劣化を防止することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、金属外装を有する光ファイバケーブル内
に設けられる光ファイバケーブル用止水テープであっ
て、基材の少なく共片面上に、吸水性樹脂を含み吸水後
にアルカリ性のゲルとなる吸水性樹脂組成物が塗布され
ていることを特徴とする。
【0010】前記ゲルのpHは8〜12であることが望
ましい。
【0011】また、前記吸水性樹脂組成物には、アルカ
リ性付与剤を含ませてもよい。
【0012】
【作用】外被や金属外装の破損等により水が光ファイバ
ケーブルの内部まで侵入すると、光ファイバケーブルの
内部に設けられた止水テープの吸水性樹脂組成物が水分
を吸収しゲルとなって膨張し、それ以降の水の侵入を防
止する。このとき、ゲルはアルカリ性であるので侵入し
た水が酸性であっても、ゲルのアルカリ性の成分と反応
して中和される。これにより、光ファイバケーブル内に
侵入した水に起因する金属外装の腐食が防止され水素ガ
スの発生が抑えられる。したがって、水素ガスによって
光ファイバの材料であるガラスが変質することがなくな
り、伝送特性の変化及び強度の劣化が防止される。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照しながら実施例に基づいて
本発明の特徴を具体的に説明する。
【0014】図1は、本発明の光ファイバケーブル用止
水テープの構造の一例を示す断面図である。図1に示す
止水テープは、合成樹脂フィルム、或いは合成繊維の織
物または不織布シートからなる基材1の片面に吸水性樹
脂組成物2が塗布され、さらにその上にカバー材7が貼
り合わされた構成となっている。吸水性樹脂組成物2
は、粉末或いは粒状の吸水性樹脂3、合成樹脂または合
成ゴムからなるバインダー4、アルカリ性付与剤5、金
属腐食防止剤6等を含んでおり、吸水性樹脂3はバイン
ダー4により相互に固着されて吸水性樹脂組成物2の層
を形成している。この吸水性樹脂組成物2の層の、基材
1とは反対側の面には低目付不織布シート等からなるカ
バー材7が貼り合わせてある。図1に示す止水テープ8
においては、カバー材7側が吸水面となる。
【0015】先に述べたように、吸水性樹脂組成物2
は、吸水後にアルカリ性のゲルとなるので、侵入した水
が酸性であっても、ゲルのアルカリ性の成分と反応して
中和される。これにより、光ファイバケーブル内に侵入
した水に起因する金属外装36(図2参照)の腐食が防
止され水素ガスの発生が抑えられる。したがって、水素
ガスによって光ファイバ心線集合体32の材料であるガ
ラスが変質することがなくなり、伝送特性の変化及び強
度の劣化が防止される。
【0016】図1に示す止水テープ8に用いる基材1
は、塗布加工時やケーブルへのテーピング時の張力に耐
える強度を有し、微生物に分解されないものであり、可
撓性を有するものが望ましい。したがって、基材1とし
ては、合成樹脂フィルム、或いは合成繊維からなる織物
または不織布シートが望ましく、材質面からはポリプロ
ピレン、ナイロン、ポリエステル、アクリルが使用でき
るが、特に価格、強度の面からは、スパンボンド法で製
造される長繊維不織布シートが有利である。
【0017】吸水性樹脂組成物2に含まれる合成樹脂ま
たは合成ゴムのバインダー4は、吸水性樹脂3を基材1
に密着させ、かつ低目付不織布シートなどのカバー材7
を吸水性樹脂層に密着させる作用を有するものであり、
微生物分解性のない100%合成品である。合成樹脂ま
たは合成ゴムとしては、アクリル系樹脂、ポリウレタン
系樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エチレン系共重合体
樹脂、ポリアマイド樹脂、シリコーン樹脂、ポリイソブ
チレン、ブチルゴム、アクリルゴム、エチレン・プロピ
レンゴム、シリコーンゴムなどのハロゲン原子を含まな
いものが好ましい。
【0018】吸水性樹脂組成物2に含まれる粉末或いは
粒状の吸水性樹脂3としては、水と接したときに溶ける
ことがなく、自重の数10倍〜数1000倍の吸水能力
を有する合成ポリマーで、かつ微生物分解性のない10
0%合成品であればよく、例えば、アクリル酸塩系架橋
物、酢酸ビニル・アクリル酸エステル共重合体ケン化
物、ポリビニルアルコール・無水マレイン酸塩反応物、
イソブチレン・マレイン酸共重合体架橋物、アクリル酸
塩・アクリルアミド共重合体、アクリル酸・ビニルアル
コール共重合体、ポリエチレンオキサイド変性物などが
好適であり、単体或いは2種以上配合しても良い。吸水
性樹脂の配合量としては、バインダー100重量部に対
して100〜2000重量部が好適である。これは、1
00重量部未満では、止水効果が発揮されず、2000
重量部を超すと、止水テープを実用幅にカットした側面
から吸水性樹脂が著しく脱落するためである。
【0019】また、吸水性樹脂は、吸水後のゲルのpH
が8〜12となるものが望ましいが、pHが酸性ないし
中性になる場合には、アルカリ性付与剤を吸水性樹脂組
成物に添加し、吸水後のゲルのpHを8〜12に調整で
きる。
【0020】吸水性樹脂組成物2に含まれるアルカリ性
付与剤5は、吸水性樹脂組成物2が吸水してゲルになっ
たときに、このゲルpHを8〜12にすることによっ
て、金属腐食による水素ガス発生を抑制するために用い
る。アルカリ性付与剤5としては、炭酸カルシウム、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、
水酸化アルミ、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウ
ム、有機アミン類などが好ましく、その適性配合量は、
吸水性樹脂組成物2に純水を加えて溶液状とし、この溶
液pHが8〜12になるように調整することにより得ら
れる。溶液pHが8未満では、金属の腐食を助長して大
量の水素ガスを発生し、光ファイバの伝送特性を変化さ
せる。溶液pHが12を超すと、ガラスからなる光ファ
イバの著しい強度劣化を起こす。
【0021】吸水性樹脂組成物2に場合によって添加さ
れる金属腐食防止剤6は、金属腐食及び金属腐食による
水素ガス発生を防止するために用いられる。すなわち、
ケーブルの構造上、止水テープ37と金属外装36等の
金属が隣接しているので、止水テープ37と金属外装3
6等の金属が接触しているとき、或いは、吸水性樹脂組
成物2が吸水してゲルになって金属と接触するようにな
ったとき、金属腐食が発生する恐れがあるので、金属腐
食防止剤6を使用する。金属腐食防止剤6としては、
1,2,3−べンゾトリアゾール及びその誘導体、例え
ば、メチルベンゾトリアゾール、1−[N,N−ビス
(2−エチルヘキシル)アミノメチル]べンゾトリアゾ
ール、1−[マレイン酸]ベンゾトリアゾール等、或い
は、ジシクロヘキシルアンモニウムナイトレート、燐酸
塩、アミンの高級脂肪酸塩、ソジウムメルカプトベンゾ
チアゾール等があり、光ファイバケーブルに使用されて
いる金属の種類により選定される。例えば、銅が使用さ
れている場合は、1,2,3−べンゾトリアゾール及び
その誘導体が効果的であり、また、鉄が使用されている
場合はジシクロヘキシルアンモニウムナイトレートが効
果的である。これらの金属腐食防止剤6は非常に高価で
あるため、バインダー100重量部に対して、配合量は
通常50重量部以下である。
【0022】場合によって用いるカバー材7は、止水テ
ープ8が梅雨場などの高湿度環境下に放置され著しく吸
湿した時にテープ同志のブロッキングを防止したり、ケ
ーブルへのテーピング中にガイドロールなどを汚すなど
のトラブルを防止するためのものであり、止水テープ8
の止水性能を阻害しないように適度な目スキがあり、微
生物に分解されないものであり、かつ貼り合わせ加工時
の張力に耐えるものでなければならない。したがって、
カバー材7としては、合成繊維からなる不織布シートが
望ましく、材質面からはポリプロピレン、ポリエチレ
ン、ナイロン、ポリエステル、アクリルが使用できる
が、特に価格、強度の面からは、スパンボンド法やメル
トブロー法で製造される長繊維不織布シートが有利であ
る。カバー材7の目付としては、5〜20g/m2 が好
適である。5g/m2 未満では、カバー材貼り合わせ加
工時の張力が得られず、さらに高湿度環境下で止水テー
プ8が吸湿したときにブロッキングを防止できず、20
g/m2 を超すとカバー材7の繊維間空隙面積が小さす
ぎるため、止水テープ8が水に接したときに吸水性樹脂
3が吸水膨潤し脱落するのを阻害して止水性能を著しく
低下させるためである。
【0023】上記吸水性樹脂組成物2は、基材1に塗布
するために、有機溶剤中に溶解・分散して塗料とする。
有機溶剤としては、前述したバインダー4を構成する合
成樹脂や合成ゴムを溶解し得るものはすべて使用できる
が、例えば、トルエン、キシレン、べンゼン、メチルエ
チルケトン、アセトン、へキサン、メチルイソブチレ
ン、酢酸エチル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、シ
クロヘキサン、アルコールなどの汎用溶剤が好適であ
る。
【0024】吸水性樹脂組成物2は、前述した配合剤の
他に、目的に合わせて次のような配合剤を配合すること
ができる。例えば、基材1やカバー材7に対する接着性
を改善するためのポリエチレンやエチレン系共重合体な
どの粉末或いは粒状の熱可塑性樹脂、バインダー4を構
成する合成樹脂や合成ゴムを架橋したり加硫するための
架橋剤、加硫剤、加硫助剤、耐老化性を改良するための
老化防止剤、吸水層の水に対する濡れ性を改善して吸水
性能を増加させるための湿潤剤、コス卜低減のための充
填剤、難燃性を付与するための難燃剤、導電性を付与す
るための導電性物質、加工性を改善するための加工助剤
などである。例えば、吸水性樹脂組成物に水酸化アルミ
ニウム、水酸化マグネシウムなどの難燃剤を配合した場
合は、難燃性の止水テープを得ることができる。
【0025】上述した止水テープはたとえば、以下に示
す方法により製造することができる。
【0026】バインダーと、吸水性樹脂と、有機溶剤
と、金属腐食防止剤と、アルカリ性付与剤と、必要に応
じて老化防止剤、湿潤剤などを所望量用意し、ボールミ
ル、攪拌機などにより十分に溶解混合して吸水性樹脂組
成物を得る。得られた吸水性樹脂組成物を、公知のコー
ティング方法によって基材1の少なく共片面上に塗布、
又は基材1の内部に一部浸透する状態で片面に塗布し、
場合により、吸水性樹脂層に溶剤を含んだ状態でカバー
材7を貼り合わせた後に乾燥したり、吸水性樹脂組成物
2を基材1に塗布し乾燥した後に、熱ロールやエンボス
ロールなどによりカバー材7を貼り合わせたりする。必
要に応じて、加熱処理を行って硬化させる。
【0027】以下、具体的な製造方法の実施例について
幾つか説明する。
【0028】〔実施例1〕エチレン・プロピレンゴム1
00重量部と、吸水性樹脂(株式会社 日本触媒:アク
アリックCS−6/pH=8.6)500重量部と、老
化防止剤3重量部と、湿潤剤1重量部と、ポリエチレン
パウダー(粒子径:約100μm)20重量部と、トル
エン800重量部を攪拌容器にいれ、攪拌機で攪拌溶解
し、吸水性樹脂組成物を得た。次に、この吸水性樹脂組
成物をポリエステル長繊維不織布(旭化成工業社製:E
S5060)の片面に乾燥付着量100g/m2 で塗布
乾燥する。次に、乾燥後の吸水性樹脂層の上にカバー材
(サンレックス工業社製:ポリプロピレン不織布PK−
102 目付12g/m2 )をエンボスロールにて貼り
合わせ、幅35mmに裁断してケーブル用止水テープを
得た。裁断時に止水テープのカット側而からの吸水性樹
脂の脱落はなく、バインダーで固着した効果が確認でき
た。テープの厚さは0.28mm、単位重量は172g
/m2 であった。
【0029】〔実施例2〕エチレン・プロピレンゴム1
00重量部と、吸水性樹脂(株式会社 日本触媒:アク
アリックCS−6/pH=8.6)500重量部と、水
酸化マグネシウム50重量部、老化防止剤3重量部と、
湿潤剤1重量部と、ポリエチレンパウダー(粒子径:約
100μm)20重量部と、トルエン800重量部を攪
拌容器にいれ、攪拌機で攪拌溶解し、吸水性樹脂組成物
を得た。次に、この吸水性樹脂組成物をポリエステル長
繊維不織布(旭化成工業社製:ES5060)の片面に
乾燥付着量108g/m2 で塗布乾燥する。次に、乾燥
後の吸水性樹脂層の上にカバー材(サンレックス工業社
製:ポリプロピレン不織布PK−102 目付12g/
2 )をエンボスロールにて貼り合わせ、幅35mmに
裁断してケーブル用止水テープを得た。裁断時に止水テ
ープのカット側而からの吸水性樹脂の脱落はなく、バイ
ンダーで固着した効果が確認できた。テープの厚さは
0.28mm、単位重量は180g/m2 であった。
【0030】〔実施例3〕エチレン・プロピレンゴム1
00重量部と、吸水性樹脂(株式会社 日本触媒:アク
アリックCS−6/pH=8.6)500重量部と、金
属腐食防止剤(ジシクロヘキシルアンモニウムナイ卜レ
ート)10重量部と、老化防止剤3重量部と、湿潤剤1
重量部と、ポリエチレンパウダー(粒子径:約100μ
m)20重量部と、トルエン800重量部を攪拌容器に
いれ、攪拌機で攪拌溶解し、吸水性樹脂組成物を得た。
次に、この吸水性樹脂組成物をポリエステル長繊維不織
布(旭化成工業社製:ES5060)の片面に乾燥付着
量102g/m2 で塗布乾燥する。次に、乾燥後の吸水
性樹脂層の上にカバー材(サンレックス工業社製:ポリ
プロピレン不織布PK−102 目付12g/m2 )を
エンボスロールにて貼り合わせ、幅35mmに裁断して
ケーブル用止水テープを得た。裁断時に止水テープのカ
ット側面からの吸水性樹脂の脱落はなく、バインダーで
固着した効果が確認できた。テープの厚さは0.28m
m、単位重量は174g/m2 であった。
【0031】〔比較例〕エチレン・プロピレンゴム10
0重量部と、吸水性樹脂(株式会社 日本触媒:アクア
リックCS−7/pH−6.3)500重量部と、老化
防止剤3重量部と、湿潤剤1重量部と、ポリエチレンパ
ウダー(粒子径:約100μm)20重量部と、トルエ
ン800重量部を攪拌容器にいれ、攪拌機で攪拌溶解
し、吸水性樹脂組成物を得た。次に、この吸水性樹脂組
成物をポリエステル長繊維不織布(旭化成工業社製:E
S5060)の片面に乾燥付着量100g/m2 で塗布
乾燥する。次に、乾燥後の吸水性樹脂層の上にカバー材
(サンレックス工業社製:ポリプロピレン不織布PK−
102 目付12g/m2 )をエンボスロールにて貼り
合わせ、幅35mに裁断してケーブル用止水テープを得
た。裁断時に止水テープのカット側面からの吸水性樹脂
の脱落はなく、バインダーで固着した効果が確認でき
た。テープの厚さは0.28mm、単位重量は172g
/m2 であった。
【0032】〔pHの測定〕止水テープの試料2gを取
り、純水100gの中に分散させてゲル溶液とする。こ
のゲル溶液のpHをpH計を用いて測定した。結果は、
以下の通りであった。
【0033】
【表1】 〔金属腐食水素ガス発生試験〕試験は金属腐食試験用人
工海水(八洲薬品製:アクアマリン)を用いて行った。
【0034】内容積約260ccの三角フラスコに、止
水テープ2gと、0.2mm厚×30mm×20mmの
鋼テープと、人工海水100gを入れ、テフロン栓にて
密栓する。同時に、止水テープを入れない試料(ブラン
ク)も用意する。この三角フラスコを60℃で14日間
処理し、三角フラスコ内の水素ガスの濃度をガスクロマ
トグラフィで分析した。結果は、以下の通りであった。
【0035】
【表2】 実施例1〜3は、ブランクおよび比較例に比べて水素ガ
スの発生が著しく少なく、この程度の水素ガスの発生で
は、光ファイバの伝送特性を変化させることはない。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、金属材料が内部に使用
された光ファイバケーブルにおいて、何等かの事故によ
りケーブル内に酸性の水が侵入しても止水テープのアル
カリ性で中和されるため、金属が腐食して水素ガスを発
生することがなく、光ファイバの伝送特性変化や強度劣
化が生じることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光ファイバケーブル用止水テープの
構造の一例を示す断面図である。
【図2】 一般的な光ファイバケーブルの一例を示す断
面図である。
【符号の説明】
1:基材、2:吸水性樹脂組成物、3:吸水性樹脂、
4:バインダー、5:アルカリ性付与剤、6:金属腐食
防止剤、7:カバー材、8:止水テープ、31:ポリエ
チレンコアチューブ、32:光ファイバ心線集合体、3
3:ジェリー、34:引き裂き紐、35:スチールワイ
ヤ抗張力体、36:金属外装、37:止水テープ、3
8:ポリエチレン外被

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属外装を有する光ファイバケーブル内
    に設けられる光ファイバケーブル用止水テープであっ
    て、基材の少なく共片面上に、吸水性樹脂を含み吸水後
    にアルカリ性のゲルとなる吸水性樹脂組成物が塗布され
    ていることを特徴とする光ファイバケーブル用止水テー
    プ。
  2. 【請求項2】 前記ゲルのpHが8〜12である請求項
    1記載の光ファイバケーブル用止水テープ。
  3. 【請求項3】 前記吸水性樹脂組成物が、アルカリ性付
    与剤を含む請求項1記載の光ファイバケーブル用止水テ
    ープ。
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