JPH0624943B2 - 電磁型倍力装置 - Google Patents

電磁型倍力装置

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JPH0624943B2
JPH0624943B2 JP28762690A JP28762690A JPH0624943B2 JP H0624943 B2 JPH0624943 B2 JP H0624943B2 JP 28762690 A JP28762690 A JP 28762690A JP 28762690 A JP28762690 A JP 28762690A JP H0624943 B2 JPH0624943 B2 JP H0624943B2
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shaft
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康夫 清水
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Honda Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、自動車の電動式パワーステアリング装置等と
して利用される電磁型倍力装置に関する。
(従来の技術) 電磁型倍力装置は、内部に電動機を有し、入力軸に回転
トルクが加わったとき電動機を作動し、補助トルクを発
生させて出力軸に大きな回転トルクを出力する作用を有
する。
従来、この種の電磁型倍力装置としては、アメリカ合衆
国特許第3983953号明細書等に記載されたものが知られ
る。この電磁型倍力装置は、操向ハンドルに連結した入
力軸と操向車輪に連結した出力軸とをトーションバーで
相対回動変位可能に連結するとともに、これら入出力軸
の相対回転方向に応動するスイッチと入出力軸の相対回
転角度を検出するセンサとを設け、これらスイッチとセ
ンサとをコンピュータに接続して電動機を制御し、電動
機により操舵を補助する。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上述した従来の電磁型倍力装置にあって
は、スイッチとセンサとの出力信号をコンピュータで演
算処理して電動機を制御するため、コンピュータに故障
が生じるとコンピュータの故障により装置全体として受
ける影響が大きい。したがって、コンピュータの故障時
の対策に種々の機器を付加しなければならず、装置全体
として複雑化するという問題がある。
この発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、全体構
成を簡素化できる電磁型倍力装置を提供することを目的
とする。
(課題を解決するための手段) この発明は、入力軸に加えられる入力トルクの方向と大
きさに基づき電源から直流電動機の電機子巻線に流れる
電機子電流を制御して出力軸に補助トルクを与えるよう
にした電磁型倍力装置において、 前記入力トルクの有無と方向とに応動して直流電動機の
電機子巻線への通電電流の有無および通電方向を制御す
る切換スイッチと、前記入力トルクの大きさを検出する
トルクセンサと、このトルクセンサの出力信号に応動し
て直流電動機の通電電流の値を増大させるように可変制
御する電流値制御手段を設けるとともに、この電流値制
御手段と前記切換スイッチとを前記電源と電機子巻線と
の間に直列に接続したことを要旨とする。
(作用) この発明の電磁型倍力装置は、電動機への通電の有無が
切換スイッチの作動、即ち運転者による入力トルクの有
無で決定されるため、電流値制御手段が故障を生じた場
合でも切換スイッチが作動しなければ電動機には電流が
通電されず、電流値制御手段の故障による影響をきわめ
て小さくできる。したがって、故障時の対策として付加
する機器も少なくでき、装置全体の簡素化が図れる。
(実施例) 以下に本発明の好適一実施例を添付図面に基づいて説明
する。
第1図中、1は入力軸であり、この入力軸1はケース2
の右端開口部に固定された端面板3に支持された軸受4
によって回転自在に支持される。入力軸1は上記端面板
3の外面に固定されたステアリングコラム5によって囲
繞され、且つその外端にステアリングホイールを備え
る。従って入力軸1にはステアリングホイールからの操
舵トルク(入力トルク)が与えられる。
6は出力軸であり、出力軸6は円筒形状の前記ケース2
の内部に取り付けられた環状隔板7に軸受8で回転自在
に支持される。ケース2の内部には、出力軸6の周囲に
同心円状に電動機9の回転子10が設けられ、回転子1
0の筒軸11は軸受12で回転自在に支持されると共
に、出力軸6と筒軸11の間にはニードル状の軸受1
3,14が介設され、出力軸6と筒軸11の回転を可能
としている。
入力軸1と出力軸6のそれぞれ互いに対向する内端は、
入力軸1の端部が出力軸6の端部の孔に挿入されて互い
に嵌合関係にあり、且つ弾性部材たるトーションバー1
5で連結されている。従って入力軸1が回転すると、そ
のトルクはトーションバー15で捩れを生じつつ出力軸
6に伝達される。
次いで入力軸1、出力軸6の嵌合部分の外周面には、そ
れぞれにフランジ16,17を固設し、このフランジ1
6,17のそれぞれに例えば3個の同一歯数の遊星歯車
18…,19…を回転自在に支承し、また、共通のリン
グ状の内歯車20を径方向外方に配設し、この内歯車2
0に遊星歯車18…,19…を内接噛合させると共に、
各遊星歯車に同一歯数の太陽歯車21,22を噛合せし
める。ここで太陽歯車22は前記隔板7に固定される
一、太陽歯車21はフランジ部21aを有し且つ回転自
在に設けられる。内歯車20は第1図中右側縁を太陽歯
車21のフランジ部21aで支持すると共に隔板7に固
定されたバネ23で左側縁を弾性支持されている。
上記遊星歯車18…,19…、太陽歯車21,22、内
歯車20の機構によれば次の作用を生じる。まず、入出
力軸1,6の間に相対的な回転が生じない場合には、入
出力軸1,6の回転に無関係に太陽歯車21は静止状態
に保持される。しかし、出力軸6に体して相対的に入力
軸1が捩られると、フランジ16,17の間に相対的な
回転角度差が生じることになり、この結果太陽歯車21
は、フランジ17に対するフランジ16の相対的な回転
角よりも大きな回転角で固定側に対して同方向に回転す
る。すなわち入力軸1と出力軸6の間に生じた相対的な
回転角度は、増幅されて太陽歯車21の回転角度として
生じる。
太陽歯車21のフランジ21aの右側面には検出板24
が取り付けられる。この検出板24は太陽歯車21とと
もに回転する。
上記検出板24の正面図を第2図に示す。検出板24の
内周縁部には半円弧状の導体板25,26が対称的位置
に設けられると共に、検出板24の外周縁部には円弧状
の抵抗板27,28が対称的位置に設けられる。そして
導体板25,26に対しては接触子29,30が設けら
れ、接触子29,30は第3図に示すごとく対称的な位
置で検出板24に当接し、前記端面板3の内面に固設さ
れた取付板31に固定されたバネ板32で支持される。
接触子29,30は入力軸1と出力軸6の間に相対的角
度差がない時には導体板25,26の間隙に位置し、相
対的角度差が生じた時にはそれぞれの接触子29,30
が導体板25又は26に接触し摺動する。接触子29,
30には導線33,34が接続され、端子a,bが引き
出され、一方導体板25,26の中央点に導線35,3
6が接続され、端子c,dが引き出される。また抵抗板
27,28には接触子37,38が設けられ、同様に取
付板31に固設されたバネ板で支持される。接触子3
7,38は通常は抵抗板27,28の中央位置にあり、
入出力1,6が捩れを生じて回転するとき抵抗板27,
28上を摺動する。接触子27の中央点と接触子38を
接続し、更に抵抗板28の中央点を設置する如くしてい
る。抵抗板27,28と接触子37,38の結線関係に
よれば、入出力軸1,6の間に相対的角度差が生じると
き接触子37,38が抵抗板27,28の中央点から移
動した距離の分だけこの距離に比例して抵抗値が生じ
る。接触子37,38が抵抗板27,28の中央点にあ
る限りは抵抗は0である。
上述した抵抗板27,28及び接触子37,38はトル
クセンサ65を構成し、また、導体板25,26および
接触子29,30は切換スイッチ68を構成する。
電動機9は、ケース2の内周面の対称的位置に配設され
た例えば一対の磁石40,40と出力軸6に回転自在に
設けられた前記回転子10とからなる。従ってケース2
は電動機のヨークを成す。また回転子10においては、
前記筒軸11に積層鉄芯41を設け、これに回転子巻線
42を設けている。回転子巻線42の端子は整流子43
に接続し、整流子43には給電用ブラシ44が圧接され
る。ブラシ44は隔板7に絶縁板45を介して取り付け
たブラシホルダ46内にコイルスプリング47で支持さ
れて整流子43に摺接される。
ケース2の第1図中左側部に設けられるのは遊星歯車減
速装置48であり、2段の遊星歯車機構48A,48B
から成る。前段の遊星歯車機構48Aは筒軸11の左端
に形成した歯車50を太陽歯車とする。後段の遊星歯車
機構48Bは第1キャリア51の筒軸51aに形成した
歯車52を太陽歯車とする。そして第2キャリア53の
筒軸53aが出力軸6にボルト54で固定される。また
前後段の遊星歯車55…,56…はケース2内部に固設
した内歯車部材57に内接噛合させている。
電動機9で発生したトルクは減速装置48を介して減速
されて出力軸6に伝達される。
ケース2の左端開口部には、ネジ58で蓋体59が取り
付けられている。
次に第4図に基づいて制御回路を説明する。
60はバッテリであり、バッテリ60の電流はキースイ
ッチ61、ヒューズ62を介して2段のトランジスタか
ら成るトランジスタ回路(電流値制御手段)63に供給
される。一方、定電流回路64から出力される一定電流
はトルクセンサ65に与えられ、トルクセンサ65に発
生する端子電圧V1が演算増幅器66の非反転端子に入
力される。前述したように、トルクセンサ65は入力ト
ルクに応じて抵抗値が可変となるもので、前記抵抗板2
7,28によって合成された抵抗である。
演算増幅器66の出力端子は抵抗67を介してトランジ
スタ回路63の制御端子63aに接続される。トランジ
スタ回路63の出力端子63b前記切換スイッチ68の
端子cに接続され、切換スイッチ68は端子cが上流端
子68a1,68a2に接続される。また、切換スイッチ
68は、下流側の端子68b1,68b2が前記端子dに
接続され、端子a,bが電動機9に接続される。端子d
は抵抗69を介して接地され、抵抗69に生じる端子電
圧V2は前記演算増幅器66の反転端子に入力される。
切換スイッチ68は、端子a,b,c,dの関係から明
らかなように前記検出板24の導体板25,26及び接
触子29,30の機能を電気的に示したものであり、入
力軸1と出力軸6との相対回転方向、すなわち入力トル
クの作用方向に応じ端子68a1,68b2の一方と端子
68a2,68b2の一方とが選択的に端子a,bと導通
して電動機9への電機子電流の通電方向を切換え、ま
た、入力軸6との相対的な回転角度が0、すなわち入力
トルクが0の場合に電動機9への通電を停止する。
この実施例の電磁型倍力装置は、入力軸1と出力軸6の
間に相対的角度差が生じると、検出板24が太陽歯車2
1と共に回転し、トルクセンサ65の抵抗値が大きくな
ることによって入力トルクに比例した電圧V1がトルク
センサ65に生じる。この電圧V1は演算増幅器66を
介してトランジスタ回路63に入力され、電機子電流を
制御して電動機9に供給する。このとき切換スイッチ6
8が、前記導体板25,26と接触子29,30の関係
により所用の位置関係で接続され、入力軸1の回転方向
と一致するように電動機9が回転動作する。電機子電流
によって抵抗69によって生じた電圧V2は演算増幅器
66にフィードバックされる。このフィードバックによ
って電機子電流が流れすぎると、電機子電流が制御さえ
ることになる。
そして、この電磁型倍力装置は、バッテリ60と電動機
9との間にトランジスタ回路63と切換スイッチ68と
を直列に接続し、トランジスタ回路63で入力トルク応
じた値に制御された電流を切換スイッチ68で入力トル
クの有無及び方向に応じてON,OFFと通電方向の切
換とを行う。このため、トランジスタ回路63に故障
(特に、ON故障)が生じた場合、あるいは演算増幅器
66などに故障が生じた場合でも、運転者がステアリン
グホイールに入力トルクを加えなければ電動機9が通電
されることは無く、トランジスタ回路63などの故障に
よる影響がきわめて小さい。したがって、故障時の対策
としては、例えば過大電流を制御する機器等の付加のみ
で足り、故障対策用の機器で全体構成が複雑化すること
もない。
(発明の効果) 以上の説明で明らかなように、この発明によれば、切換
スイッチと電流値制御手段とを電源と電動機との間で直
列に接続し、電流値制御手段で入力トルクに応じた値に
制御された電流を切換スイッチにより入力トルクの有無
及び作用方向に応じてON,OFFと通電方向の切換と
を行うようにしたため、電流値制御手段あるいはセンサ
等に故障が生じた場合にも運転者がステアリングホイー
ルを操作しなければ電動機が通電されることはなく、故
障の影響をきわめて小さくでき、故障対策を簡素化でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る電磁型倍力装置の縦断面を示し、
電動機の部分では切断線を90゜折曲させて断面を形成
した縦断面図、第2図は検出板の正面図、第3図は第2
図のA−A線断面図、第4図は制御回路図である。 図面中、1は入力軸、5はステアリングコラム、6は出
力軸、9は電動機、10は回転し、15はトーションバ
ー、24は検出板、25,26は導体板、27,28は
抵抗板、63はトランジスタ回路(電流値制御手段)、
65はトルクセンサ、68は切換スイッチである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力軸に加えられる入力トルクの方向と大
    きさに基づき電源から直流電動機の電機子巻線に流れる
    電機子電流を制御して出力軸に補助トルクを与えるよう
    にした電磁型倍力装置において、 前記入力トルクの有無と方向とに応動して直流電動機の
    電機子巻線への通電電流の有無および通電方向を制御す
    る切換スイッチと、前記入力トルクの大きさを検出する
    トルクセンサと、このトルクセンサの出力信号に応動し
    て直流電動機の通電電流の値を増大させるように可変制
    御する電流値制御手段を設けるとともに、この電流値制
    御手段と前記切換スイッチとを前記電源と電機子巻線と
    の間に直列に接続したことを特徴とする電磁型倍力装
    置。
JP28762690A 1990-10-25 1990-10-25 電磁型倍力装置 Expired - Lifetime JPH0624943B2 (ja)

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