JPH0624910B2 - アンチスキツド装置 - Google Patents

アンチスキツド装置

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JPH0624910B2
JPH0624910B2 JP4937585A JP4937585A JPH0624910B2 JP H0624910 B2 JPH0624910 B2 JP H0624910B2 JP 4937585 A JP4937585 A JP 4937585A JP 4937585 A JP4937585 A JP 4937585A JP H0624910 B2 JPH0624910 B2 JP H0624910B2
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pressure
pump
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英顕 笹谷
武田  憲司
数馬 松井
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Soken Inc
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/32Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration
    • B60T8/34Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition
    • B60T8/42Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition having expanding chambers for controlling pressure, i.e. closed systems
    • B60T8/4275Pump-back systems
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/32Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration
    • B60T8/34Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition
    • B60T8/50Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition having means for controlling the rate at which pressure is reapplied to or released from the brake
    • B60T8/5012Pressure reapplication using a plurality of valves in parallel

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、車両のブレーキシステムに関し、特にブレー
キ作用時に車輪のロックを防止するアンチスキッド装置
に関する。
〔従来の技術〕 アンチスキッド装置は、車両の急制動時、あるいは凍結
路等の低摩擦路面における制動時に、車輪がロークする
のを防止して、制動距離を短縮するとともに操舵性を確
保するものである。このため、アンチスキッド装置は、
ホイルシリンダ内のブレーキ油圧を高過ぎる時、制御弁
を介してそのブレーク油をリザーバへ解放してホイルシ
リンダ内を減圧させ、逆にホイルシリンダ内のブレーキ
油圧が低過ぎる時、制御弁を介してマスタシリンダ内の
ブレーキ油をホイルシリンダに導きこのホイルシリンダ
内を増圧させる。しかしてこのアンチスキッド装置に
は、リザーバ内のブレーキ油をマスタシリンダへ還流さ
せる油圧ポンプが設けられ、この油圧ポンプはアンチス
キッド制御中、常時作動するようになっている。
〔本発明が解決しようとする問題点〕
従来のアンチスキッド装置においては、ホイルシリンダ
内を減圧させる時、油圧ポンプが常時リザーバ内のブレ
ーキ油をマスタシリンダに圧送するようになっているた
め、マスタシリンダ内の油圧が上昇してブレーキペダル
が押戻されるいわゆるキックバック現象が生じやすく、
またホイルシリンダ内を増圧させる時に油圧ポンプの吐
出油圧が低下すると、マスタシリンダからホイルシリン
ダに比較的多量のブレーキ油が流動してブレーキペダル
の沈み込み現象を生じるという問題がある。すなわち、
従来のアンチスキッド装置は、アンチスキッド制御時に
ペダルのキックバック現象および沈み込み現象を生じや
すく、ブレーキ感覚が良くないという問題点を有してい
る。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するため、本発明に係るアンチスキッ
ド装置は、吐出圧が相対的に低い時吐出容量を多くし、
吐出圧が相対的に高い時吐出容量を少なくする、可変容
量ポンプを有することを特徴としている。
〔作用〕
アンチスキッド装置において、ホイルシリンダ内の油圧
が高すぎる時、制御弁によってマスタシリンダ及び油圧
ポンプからホイルシリンダに通じる通路を遮断すると共
に、ホイルシリンダをリザーバに接続して減圧させる
が、本発明における可変容量ポンプは、ホイルシリンダ
への通路の遮断によって吐出圧が高くなると吐出容量を
減少させるので、ポンプによって加圧されたブレーキ油
がマスタシリンダ内に大量に流入してキックバック現象
を起こすことが防止される。
また、アンチスキッド装置においてホイルシリンダ内を
増圧させる時には、本発明における可変容量ポンプは、
ホイルシリンダに通じる通路の油圧、即ち吐出圧の低下
に応じて吐出容量を増加させるので、可変容量ポンプか
らホイルシリンダへ流入する加圧されたブレーキ油の量
が多くなって、その分だけマスタシリンダからホイルシ
リンダへ流入するブレーキ油の量が減少するから、ブレ
ーキペダルの沈み込み現象が防止される。
〔実施例〕
以下図示実施例により本発明を説明する。
第1図は本発明の一実施例に係るアンチスキッド装置の
概略の構成を示す。この図において、ブレーキペダル1
0に作用する踏力を直接まはブレーキブースタ(図示せ
ず)を介して間接的に受けるマスタシリンダ20は、通
常時バイパス弁30を介してホイルシリンダ40にブレ
ーキ油を圧送し、これによりホイルシリンダ40は車輪
50に制動力を与える。アンチスキッド制御時、バイパ
ス弁30は図示とは異なる位置に切換えられて通路を遮
断し、またホイルシリンダ40は制御弁60により制御
されて、そのブレーキ油圧が増圧、減圧あるいは保持さ
れる。このためこのアンチスキッド装置には、ホイルシ
リンダ40内から解放されたブレーキ油を一時的に保持
するリザーバ70と、このリザーバ70内のブレーキ油
をマスタシリンダ20へ還流させる油圧ポンプ80が設
けられ、また制御弁60は図示しない制御機構により3
つの位置に選択的に切換えられるようになっている。な
おリザーバ70はブレーキ油を約3〜5気圧に保持する
ようになっている。
マスタシリンダ20と制御弁60の入口ポートとは通路
101 により接続され制御弁60の第1出口ポートとホイ
ルシリンダ40とは通路102 により接続される。通路10
1 の部分L1において分岐する通路103 はバイパス弁3
0の入口ポートに連通し、バイパス弁30の出口ポート
から延びる通路104 は通路102 に連通する。通路101 の
部分L1よりも制御弁60側の部分L2から分岐する通
路105 は、油圧ポンプ80のポンプ室801 に接続され、
同様にリザーバ70のポートから延びる通路106 も油圧
ポンプ80のポンプ室801 に接続される。この通路106
の途中の部分L4から分岐する通路107 は制御弁60の
第2出口ポートに連通する。一方、通路103 の途中から
分岐する通路108 は油圧ポンプ80の油室802 に連通す
る。また通路106 の途中には、ブレーキ油が油圧ポンプ
のポンプ室801 から流出するのを阻止する吸入弁803 が
設けられ、通路105 の途中には、ブレーキ油がポンプ室
801 へ流入するのを阻止する吐出弁804 が設けられる。
通路101 の途中であって、部分L1,L2の間にはオリ
フィス109 が形成される。
油圧ポンプ80の構成の概略を説明する。第1ピストン
805は第1ボア内に摺動自在に収容されてその一端部
807 と第1ボア806 とによりポンプ室801 を形成し、ま
た他端部808 にはカム809 が係合する。カム809 は電動
モータにより駆動され、アンチスキッド制御の開始とと
もに回転し始め、この制御中回転する。第2ピストン81
0 はポンプ室801 に連通する第2ボア811 に摺動自在に
収容されてこの第2ピストン810 の一端部812 はポンプ
室801 の圧力を受け、また第2ピストン810 の他端部81
3 は油室802 内に面し、通路108,103 を介してマスタシ
リンダ20の圧力を受ける。
アンチスキッド制御時、バイパス弁30は通路103,104
を遮断しており、ここでホイルシリンダ40内のブレー
キ油圧一定に保持しようとする場合、制御弁60の中央
の部分62が通路101,102,107 の開口端部に面するよう
に切換えられ、これによりホイルシリンダ40は外部か
ら遮断される。
さてホイルシリンダ40内のブレーキ油圧を減圧させよ
うとする場合、制御弁60の右の部分63が管路101,10
2,107 の開口の端部に面するように切換えられ、ホイル
シリンダ40内のブレーキ油はリザーバ70内に解放さ
れる。リザーバ70内のブレーキ油は油圧ポンプ80の
作用により吸引されてマスタシリンダ20へ還流され
る。すなわち、カム809 の回転により第1ピストン805
が往復動し、これによりポンプ室801 内の圧力が増減し
て、リザーバ70内のブレーキ油を吸入弁803 を介して
吸込むとともに吐出弁804 を介してマスタシリンダ20
側へ吐出する。このとき、後述するように第2ピストン
810 は、マスタシリンダ20内の油圧と吐出弁804 のマ
スタシリンダ20側の油圧との差に応じて変位し、これ
により油圧ポンプ80の吐出容量が変化する。
上記とは異なり、ホイルシリンダ40内のブレーキ油圧
を増圧させる場合、制御弁60の左の部分61が通路10
1,102,107 の開口端部に面するように切換えられる。こ
の結果、マスタシリンダ20内のブレーキ油は通路101
、制御弁60、および通路102 を通ってホイルシリン
ダ40に圧送される。この時、後述するように、必要に
応じて油圧ポンプ80がポンプ作用を行ない、リザーバ
70内のブレーキ油を通路101 へ吐出する。
制御弁60が上述のようにして適宜切換えられ、アンチ
スキッド制御が行なわれる。
第2図は上記油圧ポンプ80の具体的な構造を示すもの
である。
電動モータ814 により回転駆動される円形の偏心カム80
9 は、円中心CよりDだけ偏心した位置にある回転軸A
の周りに回転する。ハウジング820 に螺合されたポンプ
シリンダ821 には、第1および第2ボア806,811 がそれ
ぞれ形成され、これらのボア806,811 の間に形成された
ストッパ822 には連通孔823 が穿設される。
第1ボア806 内に摺動自在に支持される第1ピストン80
5 は、ストッパ822 との間に設けられたスプリング824
により常時左方へ付勢されて偏心カム809 に係合する。
したがって偏心カム809 の回転により第1ピストン805
は往復運動し、第1ボア806 およびストッパ822 との間
に形成されるポンプ室801 を膨脹収縮させる。第1ピス
トン805 の中には、ポンプシリンダ821 に形成された通
路106 に常時連通する通路825 が穿設され、この通路82
5 のピストン805 の端面に開口する部分は円錐面状のシ
ート面826 となっている。吸入弁803 は、シート面826
に密着可能なボール弁827 と、ボール弁827 を常時シー
ト面826 側に付勢するスプリング828 とから成り、ボー
ル弁827 がシート面826 に接離することにより通路825
を開閉する。なお、ポンプシリンダ821 の通路106 はハ
ウジング820 に形成された環状溝843 に連通し、この環
状溝843 は第1図の部分L4に一致する。
第2ボア811 内に摺動自在に支持される第2ピストン81
0 は、これの端部に嵌着された止め栓829 とポンプシリ
ンダ821 の端部に嵌着された止め栓830 との間に設けら
れたスプリング831 により常時左方へ付勢され、非作動
時ストッパ822 に当接して静止する。第2ピストン810
と止め栓829 により形成される空間内には吐出弁804 が
収容され、この吐出弁804 は第2ピストン810 に穿設さ
れた通路832 を開閉する。通路832 の一方の開口部には
円錐面状のシート面833 が形成され、吐出弁804 のボー
ル弁834 が密着可能である。すなわちボール弁834 は、
これと止め栓829 との間に形成されたスプリング835 に
よりシート面833 側に常時付勢され、非作動時、通路83
2 を閉塞する。一方、通路832 の他方の開口部はストッ
パ822 の面に対向し、第2ピストン810 のこの開口部の
周囲の端面はストッパ822 に形成された連通孔823 に対
向する。第2ピストン810 のこの端面には、通路832 の
上方他方の開口部から径方向外方に延びる溝840 が形成
される。第2ピストン810 の側部に穿設されて上記空間
に連通する通路836 は、ポンプシリンダ821 に形成され
た通路105 の一端に常時連通し、この通路105 の他端は
ハウジング820 に形成された環状溝837 に常時連通す
る。この環状溝837 は、第1図の部分L2に一致する。
なおポンプシリンダ821 に形成され通路108 は、止め栓
829,830 と第2ボア811 により形成される油室802 と、
ハウジング820 に形成された環状溝838 とを連通させ、
この環状溝838 は第1図の部分L1に対応する。また、
Xリング839 は第1ピストン805 と第1ボア806 との間
の液密を保持し、Oリング840,841,842 も同様に油圧ポ
ンプ80からブレーキ油が外部へ流出するのを阻止す
る。
一方、吸入弁803 の開弁圧は、ボール弁827 の着座時の
受圧面積とスプリング828 の付勢荷重を調節することに
より、約1気圧に定められ、同様に吐出弁804 の開弁圧
は約5気圧に定められる。またスプリング831 の付勢荷
重は、第2ピストン810 の端面に作用する圧力に換算し
て約7気圧に定められる。
なお、第2図のカム809 より左側にも、図示されたのと
同じ構造の油圧ポンプが配設され、このカム809 により
駆動されるようになっている。
油圧ポンプ80は以上の構成を有するので、アンチスキ
ッド制御時、次のように作動する。
偏心カム809 はアンチスキッド制御中電動モータ814 に
より回転駆動されており、すなわちこの制御中第1ピス
トン805 は常時第1ボア806 内を往復運動する。この
時、第1ピストン805 の往復運動のストロークは偏心カ
ム809 の偏心量Dの2倍である。一方、第2ピスト810
には、ポンプ室801 内の圧力が右方向に作用するととも
に、油室802 内の圧力とスプリング831 の弾発力が左方
向に作用し、これらの力の変化により第2ピストン810
は第2ボア811 内を往復運動する。第2ピストン810 の
往復運動の振幅により、油圧ポンプ80の吐出容量が定
まるが、この往復運動の振幅は、マスタシリンダ20内
の油圧すなわち油室802 内の油圧Pと、制御弁60のマ
スタシリンダ20側の油圧すなわち吐出弁804 の吐出側
の油圧Pとの変化により変わる。
第3図〜第5図によりマスタシリンダ油圧Pおよびポ
ンプ吐出油圧Pの変化に伴なう油圧ポンプ80の作動
の変化を説明する。
第3図はマスタシリンダ油圧Pがポンプ吐出油圧P
に対して同程度または高い場合のポンプ80の作動を示
す。図中、破線の矢印は吸入工程における第1ピストン
805 の動きとブレーキ油の流れを示し、実線の矢印は吐
出行程における第1ピストン805 の動きとブレーキ油の
流れを示す。
吸入行程において、第1ピストン805 が左行するためポ
ンプ室801 内の圧力はマスタシリンダ油圧Pより非常
に低くなり、第2ピストン810 はストッパ822 に押しつ
けられる。また、吸入弁803 の吸入ポート側の油圧P
すなわちリザーバ70内の油圧(約3〜5気圧)とポン
プ室801 内の油圧との差圧は、吸入弁803 の開弁圧(約
1気圧)より大きくなるので、吸入弁803 は開弁し、ポ
ンプ室801 内にはリザーバ70内のブレーキ油が吸入さ
れる。
一方、吐出行程において、第1ピストン805 はカム809
に押圧されて右行する。このとき、第2ピストン810 に
は、右方向にポンプ室801 内の油圧が作用し、左方向に
スプリング831 の弾発力(圧力は換算してPs)とマス
タシリンダ油圧Pとが作用する。ここで吐出弁804 の
開弁圧をPcとおくと、吐出弁804 を介してブレーキ油
が吐出されている時、ポンプ室801 内の圧力は(P
)程度となる。したがって、 P+Ps>P+Pc……(1) であれば、つまり第2ピストン810 を変位させるに必要
な力よりもポンプ室801 内の圧力の方が低ければ、第2
ピスト810 がストッパ822 に押しつけられたまま吐出弁
804 が開弁し、ポンプ室801 内のブレーキ油は通路823
,840 ,832 ,105 を通り、マスタシリンダ20側へ
吐出される。さて、上記(1)式を書換えて P>P−(Ps−Pc)……(2) となり、ここでPc=5気圧、Ps=7気圧とすれば、 P>P−2 ……(3) となる。すなわち、この(3)式の条件を満足すれば、
つまりマスタシリンダ油圧Pがポンプ吐出油圧P
りも一定値(2気圧)だけ低い圧力と同程度あるいはそ
れよりも大であれば、第2ピストン810 は静止したまま
となり、油圧ポンプ80の吐出容量は最大となる。
第4図はポンプ吐出油圧Pがマスタシリンダ油圧P
よりもかなり高い(実際には2気圧以上高い)場合のポ
ンプ80の作動を示す。図中、破線の矢印は吸入行程に
おける第1および第2ピストン805,810 の動きを示し、
実線の矢印は吐出行程における第1および第2ピストン
805,810 の動きを示す。
吐出行程において、第1ピストン805 はカム809 に押圧
されて右行する。このとき、上述のように P<P+2 ……(4) であり、これを変形して P<P−2 ……(4′) となる。この(4′)式を上記(3)式と比較すれば明
らかなように、第4図の状態において第2ピストン810
はストッパ822 から離れ、第1ピストン805 と同期して
同方向に変位する。したがってポンプ室801 内の圧力は
上昇せず、ブレーキ油は吐出弁804 から吐出されない。
一方、吸入行程において、第1ピストン805 は左行する
が、第2ピストン810 も、マスタシリンダ油圧Pとス
プリング831 の弾発力Psにより第1ピストン805 とと
もに左行する。したがって、ポンプ室801 内の圧力はほ
とんど低下せず、吸入弁803 からブレーキ油は流入しな
い。
第5図はマスタシリンダ油圧Pとポンプ吐出油圧P
とが、 P≒P−2 ……(5) の関係にある場合のポンプ80の作動を示す。この場
合、第1ピストン805 は偏心カム809 の偏心量Dの2倍
のストロークで往復運動するが、第2ピストン810 は0
<d<2×Dの範囲にあるストロークdで第1ピストン
805 に連動して往復運動する。
吸入行程において、第1ピストン805 が上死点から左方
へdだけ変位すると、第2ピストン810 は第1ピストン
805 に同期してdだけ左方へ変位し、ストッパ822 に当
接して停止する。さらに第1ピストン805 が左行する
と、第2ピストン810 がストッパ822 に当接した後にお
ける第1ピストン805 の変位の間、すなわち、第1ピス
トン805 が(2×D−d)だけ変位する間、連通孔823
が第2ピストン810 に閉塞されるのでポンプ室801 内の
圧力が低下し、吸入弁803 からブレーキ油が吸入され
る。
一方、吐出行程において、上記(3)式を満足する間、
第2ピストン810 は変位せず、第1ピストン805 の前進
に伴ないポンプ室801 内の圧力は上昇し、吐出弁804 を
介してブレーキ油を吐出する。その後、上記(4′)式
を満足するようになると、第2ピストン810 は第1ピス
トン805 と共に変位し、この間ポンプ室801 内の圧力は
上昇しないのでブレーキ油は吐出されない。なお、この
時、第2ピストン810 はストロークdだけ右方へ変位す
る。
以上のように、マスタシリンダ油圧Pとポンプ吐出油
圧Pとの関係により、油圧ポンプ80は吐出容量を変
化させる。しかしてポンプ80の吐出容量を変化させる
のにマスタシリンダ油圧Pとポンプ吐出油圧Pとの
差圧を用いるため、本実施例では通路101 の部分L1,
L2間にオリィス109 を形成している。また本実施例に
おいて、マスタシリンダ油圧Pがポンプ吐出油圧P
より2気圧だけ低い値(P−2)より大きいか否かに
よって油圧ポンプ80の作動、非作動を切換えるように
したのは、逆に、もしマスタシリンダ油圧Pがポンプ
吐出油圧Pより大きいか否かによって油圧ポンプ80
の作動、非作動を切換えるようにすると、マスタシリン
ダ油圧Pがポンプ吐出油圧Pより若干低い時に油圧
ポンプ80が作動しなくなってリザーバ70内にブレー
キ油が充満し、ホイルシリンダ40の減圧効果が損ねら
れてスキッド防止効果が低下するのを回避するためであ
る。
以上のように本実施例によれば、ホイルシリンダ40内
を減圧させるべくブレーキ油がリザーバ70内に流入す
る時、マシタシリンダ油圧Pがポンプ吐出油圧P
対して一定値低い値よりも更に低い場合には油圧ポンプ
80は作動しないので、マスタシリンダ20へブレーキ
油が流入することはなく、ブレーキペダル10のキック
バック現象が防止される。一方、ホイルシリンダ40内
を増圧させる時、ポンプ吐出油圧Pが低下するが、ポ
ンプ吐出油圧Pの低下に従い油圧ポンプ80は直ちに
ポンプ作用を開始してブレーキ油をマスタリング20お
よびホイルシリンダ40を連通させる通路101 へ圧送す
るため、マスタシリンダ20からのブレーキ油の流出は
抑えられ、ブレーキペダル10の沈み込み現象が防止さ
れる。このような油圧ポンプ80の作用において、第2
ピストン810 が第2ボア811 内を往復動することによ
り、油室802 内の圧力すなわちマスタシリンダ20内の
圧力が変化するが、油圧ポンプの回転数が高く、また1
回転あたりのポンプ吐出容量が少ないため、その変化は
無視できるほど小さい。
なお上記実施例において、吸入弁803 の開弁圧を1気
圧、吐出弁804 の開弁圧を5気圧とし、またスプリング
831 の弾発力を圧力換算で7気圧と設定したが、これら
の数値に限定されるものではない。また制御弁60は3位
置弁である必要はなく、リザーバ70の設定圧も3〜5
気圧に限られない。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば、アンチスキッド制御時に
ブレーキペダルのキックバック現象あるいは沈み込み現
象が発生することがなく、ブレーキ感覚が良好なものと
なるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係るアンチスキッド装置の
概略構成図、第2図は油圧ポンプを示す断面図、第3図
は油圧ポンプが最大吐出容量を発揮する状態を示す動作
説明図、第4図は油圧ポンプの非作動状態を示す動作説
明図、第5図は油圧ポンプが少ない吐出容量で作動する
状態を示す断面図である。 20……マスタシリンダ、 40……ホイルシリンダ、 50……車輪、 60……制御弁、 80……油圧ポンプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武田 憲司 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 松井 数馬 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブレーキ作用時における車輪の制動状態に
    応じて制御弁を切換えて、ホイルシリンダ内のブレーキ
    油をポンプによりホイルシリンダから解放し、あるいは
    マスタシリンダ内のブレーキ油をホイルシリンダへ供給
    し、これにより上記車輪のロックを防止して適切なブレ
    ーキ作用を得るアンチスキッド装置において、上記ポン
    プは、その吐出圧が相対的に低い時吐出容量を多くし、
    該吐出圧が相対的に高い時吐出容量を少なくする、可変
    容量ポンプであることを特徴とするアンチスキッド装
    置。
  2. 【請求項2】上記ポンプが油圧ポンプであり、第1ボア
    内に摺動自在に収容させるとともに一端部により該第1
    ボア内にポンプ室を形成する第1ピストンと、この第1
    ピストンの他端部に係合してこの第1ピストンを往復動
    させるカムと、上記ポンプ室に連通する第2ボア内に摺
    動自在に収容される第2ピストンとを備え、上記ポンプ
    室の吐出側はオリフィスを介してマスタシリンダに接続
    され、上記第2ピストンのポンプ室とは反対側の端部は
    マスタシリンダの圧力を受け、上記第1ピストンが往復
    動する時、上記第2ピストンはマスタシリンダの圧力と
    上記ポンプ室の吐出側の圧力との差に応じて変位し、油
    圧ポンプの吐出容量が定まることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載のアンチスキッド装置。
JP4937585A 1985-03-14 1985-03-14 アンチスキツド装置 Expired - Lifetime JPH0624910B2 (ja)

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