JPH06248654A - 二重スラブ構築用ユニットおよびそれを用いる二重スラブ構造物の施工法 - Google Patents
二重スラブ構築用ユニットおよびそれを用いる二重スラブ構造物の施工法Info
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- JPH06248654A JPH06248654A JP5041413A JP4141393A JPH06248654A JP H06248654 A JPH06248654 A JP H06248654A JP 5041413 A JP5041413 A JP 5041413A JP 4141393 A JP4141393 A JP 4141393A JP H06248654 A JPH06248654 A JP H06248654A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 ユニット1は、上面2の中央部に凹陥部6が
形成されており、凹陥部6の内底面6a部分は、他の部
分よりも嵩密度が高くされている。底面3には排水路と
なる凹部5が形成されており、側面には合決嵌合部7a
・7bが設けられている。そして、二重スラブ構造物
は、基礎コンクリート11上に、ユニット1…を順次並
べて敷設し、凹陥部6…にスペーサ12…を設置し、鉄
筋14を配筋した後、上部スラブ15となるコンクリー
トを打設することにより施工される。 【効果】 凹陥部に入り込んだコンクリートが脚部とな
って上部スラブを支持するので、局部的に過大な荷重が
掛かっても上部スラブに凹みやひび割れが発生しない。
ユニットは圧縮変形し難く、また、コンクリートが凹部
に流れ込まないので、排水路が塞がれることはなく、湧
水等を確実に排水することができる。施工作業が簡略化
され、二重スラブ構造物を容易に施工することが可能と
なる。
形成されており、凹陥部6の内底面6a部分は、他の部
分よりも嵩密度が高くされている。底面3には排水路と
なる凹部5が形成されており、側面には合決嵌合部7a
・7bが設けられている。そして、二重スラブ構造物
は、基礎コンクリート11上に、ユニット1…を順次並
べて敷設し、凹陥部6…にスペーサ12…を設置し、鉄
筋14を配筋した後、上部スラブ15となるコンクリー
トを打設することにより施工される。 【効果】 凹陥部に入り込んだコンクリートが脚部とな
って上部スラブを支持するので、局部的に過大な荷重が
掛かっても上部スラブに凹みやひび割れが発生しない。
ユニットは圧縮変形し難く、また、コンクリートが凹部
に流れ込まないので、排水路が塞がれることはなく、湧
水等を確実に排水することができる。施工作業が簡略化
され、二重スラブ構造物を容易に施工することが可能と
なる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、地下室、地下
道、地下駐車場等の地下構築物の湧水等を排水するため
の二重スラブ構築用ユニットおよびそれを用いる二重ス
ラブ構造物の施工法に関するものである。
道、地下駐車場等の地下構築物の湧水等を排水するため
の二重スラブ構築用ユニットおよびそれを用いる二重ス
ラブ構造物の施工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】先に、本願発明者らは、地下室の湧水を
排水するための二重スラブ構造物の施工法として、次に
示すような方法を提案している(特公昭63−1653
7号公報)。以下、この施工法について図10ないし図
12を参照して説明する。
排水するための二重スラブ構造物の施工法として、次に
示すような方法を提案している(特公昭63−1653
7号公報)。以下、この施工法について図10ないし図
12を参照して説明する。
【0003】図10に示すように、上記従来の施工法に
使用される二重スラブ構築用ユニット(以下、ユニット
と称する)90は、四角形の四隅に切り欠き部90a…
が設けられた平面形状を有する合成樹脂発泡板状体から
なっている。また、ユニット90の底面91には、一端
から他端にまでわたる矩形断面の角溝91a…が縦横に
複数条ずつ、側面92…に平行に設けられており、これ
ら角溝91a…により側面92…へ通じる凹部91bが
形成されている。
使用される二重スラブ構築用ユニット(以下、ユニット
と称する)90は、四角形の四隅に切り欠き部90a…
が設けられた平面形状を有する合成樹脂発泡板状体から
なっている。また、ユニット90の底面91には、一端
から他端にまでわたる矩形断面の角溝91a…が縦横に
複数条ずつ、側面92…に平行に設けられており、これ
ら角溝91a…により側面92…へ通じる凹部91bが
形成されている。
【0004】そして、図11に示すように、上記のユニ
ット90…を地下室の基礎スラブとして打設された基礎
コンクリート94上に順次並べて敷設した後、これらユ
ニット90…上に鉄筋95…を配筋し、次いでコンクリ
ートを打設して上部スラブ96を構築し、床面97を有
する二重スラブ構造物(以下、構造物と称する)とする
ようになっている。
ット90…を地下室の基礎スラブとして打設された基礎
コンクリート94上に順次並べて敷設した後、これらユ
ニット90…上に鉄筋95…を配筋し、次いでコンクリ
ートを打設して上部スラブ96を構築し、床面97を有
する二重スラブ構造物(以下、構造物と称する)とする
ようになっている。
【0005】上記の構造物は、基礎コンクリート94上
に敷設されたユニット90…の凹部91b…が相互に連
通することにより、ユニット90…と基礎コンクリート
94との間に排水路が縦横に形成されるようになってお
り、上記の排水路により湧水を排水するようになってい
る。また、ユニット90は合成樹脂発泡板状体からなっ
ているので、断熱性および防振性を備えている。
に敷設されたユニット90…の凹部91b…が相互に連
通することにより、ユニット90…と基礎コンクリート
94との間に排水路が縦横に形成されるようになってお
り、上記の排水路により湧水を排水するようになってい
る。また、ユニット90は合成樹脂発泡板状体からなっ
ているので、断熱性および防振性を備えている。
【0006】また、図12に示すように、上記の構造物
は、ユニット90…上に打設されたコンクリートが、隣
合う四つのユニット90…のそれぞれの切り欠き部90
a…が一体となって形成された角孔状の空隙99…に流
れ込むことにより、ユニット90…下方の基礎コンクリ
ート94と連結されるようになっている。従って、この
連結部分がコンクリート、即ち上部スラブ96の脚部と
なって上部スラブ96を支持し、上部スラブ96の強度
を維持すると共に、床面97に掛かる荷重によるユニッ
ト90…の圧縮変形を防止するようになっている。
は、ユニット90…上に打設されたコンクリートが、隣
合う四つのユニット90…のそれぞれの切り欠き部90
a…が一体となって形成された角孔状の空隙99…に流
れ込むことにより、ユニット90…下方の基礎コンクリ
ート94と連結されるようになっている。従って、この
連結部分がコンクリート、即ち上部スラブ96の脚部と
なって上部スラブ96を支持し、上部スラブ96の強度
を維持すると共に、床面97に掛かる荷重によるユニッ
ト90…の圧縮変形を防止するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の施工法では、空隙99…にコンクリートを流し込ん
で上部スラブ96の脚部を形成するようになっているた
め、上記の空隙99…から流れ込んだコンクリートがユ
ニット90…の凹部91b…にも入り込んで、いわゆる
「のろ」を発生する虞れを有している。このように「の
ろ」が発生すると、脚部のスパンが短い場合には発生し
た「のろ」により排水路が塞がれてしまい、湧水を確実
に排水することが難しくなってしまう。
来の施工法では、空隙99…にコンクリートを流し込ん
で上部スラブ96の脚部を形成するようになっているた
め、上記の空隙99…から流れ込んだコンクリートがユ
ニット90…の凹部91b…にも入り込んで、いわゆる
「のろ」を発生する虞れを有している。このように「の
ろ」が発生すると、脚部のスパンが短い場合には発生し
た「のろ」により排水路が塞がれてしまい、湧水を確実
に排水することが難しくなってしまう。
【0008】従って、「のろ」の発生を防ぐために、例
えば、空隙99…の側壁部分をシールしたり、あるいは
コンクリートの凹部91b…への侵入を防止するサイド
カバー(図示せず)を地下室壁面の下方に取り付けなけ
ればならず、施工作業が煩雑になるという問題点を有し
ている。
えば、空隙99…の側壁部分をシールしたり、あるいは
コンクリートの凹部91b…への侵入を防止するサイド
カバー(図示せず)を地下室壁面の下方に取り付けなけ
ればならず、施工作業が煩雑になるという問題点を有し
ている。
【0009】また、上記の問題点を解決するために、ユ
ニット1の代わりに、切り欠き部が設けられていない四
角形の平面形状を有するユニット(図示せず)を形成
し、これらユニットを基礎コンクリート94上に順次並
べて敷設した後、鉄筋95…を配筋し、コンクリートを
打設して上部スラブ96を構築し、二重スラブ構造物と
することも考えられる。
ニット1の代わりに、切り欠き部が設けられていない四
角形の平面形状を有するユニット(図示せず)を形成
し、これらユニットを基礎コンクリート94上に順次並
べて敷設した後、鉄筋95…を配筋し、コンクリートを
打設して上部スラブ96を構築し、二重スラブ構造物と
することも考えられる。
【0010】しかしながら、この構造物は、上部スラブ
96に脚部が形成されないので、上部スラブ96を合成
樹脂発泡板状体からなるユニットで支持する構造とな
る。このため、例えば上記構造物を地下駐車場に施工し
た場合には、重量物である自動車の発進・停止等によっ
て床面97に局部的に過大な荷重が掛かると、ユニット
が圧縮変形してしまう。このようにユニットが圧縮変形
すると、排水路が塞がれて湧水を確実に排水することが
難しくなるばかりか、上部スラブ96に凹みやひび割れ
が発生するという別の問題点を招来することとなる。
96に脚部が形成されないので、上部スラブ96を合成
樹脂発泡板状体からなるユニットで支持する構造とな
る。このため、例えば上記構造物を地下駐車場に施工し
た場合には、重量物である自動車の発進・停止等によっ
て床面97に局部的に過大な荷重が掛かると、ユニット
が圧縮変形してしまう。このようにユニットが圧縮変形
すると、排水路が塞がれて湧水を確実に排水することが
難しくなるばかりか、上部スラブ96に凹みやひび割れ
が発生するという別の問題点を招来することとなる。
【0011】従って、上部スラブ96の強度を維持し、
かつ、排水路に「のろ」が発生しない二重スラブ構築用
ユニットおよびそれを用いる二重スラブ構造物の施工法
が求められている。
かつ、排水路に「のろ」が発生しない二重スラブ構築用
ユニットおよびそれを用いる二重スラブ構造物の施工法
が求められている。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の二
重スラブ構築用ユニットは、上記の課題を解決するため
に、側面へ通じる凹部が底面に形成された合成樹脂発泡
板状体からなり、その上面には凹陥部が形成され、上記
凹陥部の内底面部分は、他の部分よりも密度が高くされ
ていることを特徴としている。
重スラブ構築用ユニットは、上記の課題を解決するため
に、側面へ通じる凹部が底面に形成された合成樹脂発泡
板状体からなり、その上面には凹陥部が形成され、上記
凹陥部の内底面部分は、他の部分よりも密度が高くされ
ていることを特徴としている。
【0013】請求項2記載の発明の二重スラブ構築用ユ
ニットは、上記の課題を解決するために、側面へ通じる
凹部が底面に形成された合成樹脂発泡板状体からなり、
その上面には凹陥部が形成され、上記側面には合決嵌合
部が設けられていることを特徴としている。
ニットは、上記の課題を解決するために、側面へ通じる
凹部が底面に形成された合成樹脂発泡板状体からなり、
その上面には凹陥部が形成され、上記側面には合決嵌合
部が設けられていることを特徴としている。
【0014】請求項3記載の発明の二重スラブ構造物の
施工法は、上記の課題を解決するために、基礎スラブ上
に、側面へ通じる凹部が底面に形成されると共に、上面
に凹陥部が形成された合成樹脂発泡板状体からなる二重
スラブ構築用ユニットを順次並べて敷設した後、これら
二重スラブ構築用ユニット上にコンクリートを打設して
上部スラブを構築することを特徴としている。
施工法は、上記の課題を解決するために、基礎スラブ上
に、側面へ通じる凹部が底面に形成されると共に、上面
に凹陥部が形成された合成樹脂発泡板状体からなる二重
スラブ構築用ユニットを順次並べて敷設した後、これら
二重スラブ構築用ユニット上にコンクリートを打設して
上部スラブを構築することを特徴としている。
【0015】
【作用】上記の請求項1記載の構成によれば、合成樹脂
発泡板状体からなる二重スラブ構築用ユニットは、その
上面に凹陥部が形成されているので、例えば二重スラブ
構築用ユニットを基礎スラブ上に順次並べて敷設し、コ
ンクリートを打設して上部スラブを構築すると、このコ
ンクリートが上記の凹陥部に入り込んで上部スラブの脚
部となる。この際、凹陥部と底面に形成された凹部とは
連通していないので、上記のコンクリートが凹部に流れ
込むことはない。また、上記の凹陥部の内底面部分は、
他の部分よりも密度が高くされているので、例えば、上
部スラブに局部的に過大な荷重が掛かった場合において
も、上記の内底面部分は脚部によって圧縮され難く、従
って二重スラブ構築用ユニットは殆ど圧縮変形しない。
発泡板状体からなる二重スラブ構築用ユニットは、その
上面に凹陥部が形成されているので、例えば二重スラブ
構築用ユニットを基礎スラブ上に順次並べて敷設し、コ
ンクリートを打設して上部スラブを構築すると、このコ
ンクリートが上記の凹陥部に入り込んで上部スラブの脚
部となる。この際、凹陥部と底面に形成された凹部とは
連通していないので、上記のコンクリートが凹部に流れ
込むことはない。また、上記の凹陥部の内底面部分は、
他の部分よりも密度が高くされているので、例えば、上
部スラブに局部的に過大な荷重が掛かった場合において
も、上記の内底面部分は脚部によって圧縮され難く、従
って二重スラブ構築用ユニットは殆ど圧縮変形しない。
【0016】これにより、二重スラブ構築用ユニット
は、凹部によって形成された排水路が塞がれることはな
いので、湧水等を確実に排水することが可能となる。ま
た、凹陥部に入り込んだコンクリートが上部スラブの脚
部となって上部スラブを支持するので、例えば、上部ス
ラブに局部的に過大な荷重が掛かった場合においても、
上部スラブに凹みやひび割れが発生することはない。そ
して、凹陥部の内底面部分以外の部分の密度は、上記の
内底面部分の密度よりも低いので、二重スラブ構築用ユ
ニットの軽量性、断熱性および防振性は損なわれず、よ
って、運搬・敷設等の作業性の低下を招来することはな
い。
は、凹部によって形成された排水路が塞がれることはな
いので、湧水等を確実に排水することが可能となる。ま
た、凹陥部に入り込んだコンクリートが上部スラブの脚
部となって上部スラブを支持するので、例えば、上部ス
ラブに局部的に過大な荷重が掛かった場合においても、
上部スラブに凹みやひび割れが発生することはない。そ
して、凹陥部の内底面部分以外の部分の密度は、上記の
内底面部分の密度よりも低いので、二重スラブ構築用ユ
ニットの軽量性、断熱性および防振性は損なわれず、よ
って、運搬・敷設等の作業性の低下を招来することはな
い。
【0017】上記の請求項2記載の構成によれば、合成
樹脂発泡板状体からなる二重スラブ構築用ユニットは、
その上面に凹陥部が形成されているので、例えば二重ス
ラブ構築用ユニットを基礎スラブ上に順次並べて敷設
し、コンクリートを打設して上部スラブを構築すると、
このコンクリートが上記の凹陥部に入り込んで上部スラ
ブの脚部となる。この際、凹陥部と底面に形成された凹
部とは連通していないので、上記のコンクリートが凹部
に流れ込むことはない。また、二重スラブ構築用ユニッ
トの側面には合決嵌合部が設けられているので、この合
決嵌合部によって隣合う二重スラブ構築用ユニット同士
を確実に位置決め固定することが可能となると共に、例
えば、二重スラブ構築用ユニット同士の隙間をシールす
る等の特別な作業を施さなくとも、コンクリートが凹部
に流れ込むことを防止することができる。
樹脂発泡板状体からなる二重スラブ構築用ユニットは、
その上面に凹陥部が形成されているので、例えば二重ス
ラブ構築用ユニットを基礎スラブ上に順次並べて敷設
し、コンクリートを打設して上部スラブを構築すると、
このコンクリートが上記の凹陥部に入り込んで上部スラ
ブの脚部となる。この際、凹陥部と底面に形成された凹
部とは連通していないので、上記のコンクリートが凹部
に流れ込むことはない。また、二重スラブ構築用ユニッ
トの側面には合決嵌合部が設けられているので、この合
決嵌合部によって隣合う二重スラブ構築用ユニット同士
を確実に位置決め固定することが可能となると共に、例
えば、二重スラブ構築用ユニット同士の隙間をシールす
る等の特別な作業を施さなくとも、コンクリートが凹部
に流れ込むことを防止することができる。
【0018】これにより、二重スラブ構築用ユニット
は、凹部によって形成された排水路が塞がれることはな
いので、湧水等を確実に排水することが可能となる。ま
た、凹陥部に入り込んだコンクリートが上部スラブの脚
部となって上部スラブを支持するので、例えば、上部ス
ラブに局部的に過大な荷重が掛かった場合においても、
上部スラブに凹みやひび割れが発生することはない。ま
た、二重スラブ構築用ユニットを用いた二重スラブ構造
物を容易に施工することが可能となる。
は、凹部によって形成された排水路が塞がれることはな
いので、湧水等を確実に排水することが可能となる。ま
た、凹陥部に入り込んだコンクリートが上部スラブの脚
部となって上部スラブを支持するので、例えば、上部ス
ラブに局部的に過大な荷重が掛かった場合においても、
上部スラブに凹みやひび割れが発生することはない。ま
た、二重スラブ構築用ユニットを用いた二重スラブ構造
物を容易に施工することが可能となる。
【0019】上記の請求項3記載の方法によれば、二重
スラブ構造物は、基礎スラブ上に、側面へ通じる凹部が
底面に形成されると共に、上面に凹陥部が形成された合
成樹脂発泡板状体からなる二重スラブ構築用ユニットを
順次並べて敷設した後、これら二重スラブ構築用ユニッ
ト上にコンクリートを打設して上部スラブを構築するこ
とにより施工される。この際、上記のコンクリートが二
重スラブ構築用ユニットの凹陥部に入り込んで上部スラ
ブの脚部となって上部スラブを支持するので、例えば、
上部スラブに局部的に過大な荷重が掛かった場合におい
ても、上部スラブに凹みやひび割れが発生することはな
い。また、二重スラブ構築用ユニットの凹陥部と凹部と
は連通していないので、上記のコンクリートが凹部に流
れ込むことはない。
スラブ構造物は、基礎スラブ上に、側面へ通じる凹部が
底面に形成されると共に、上面に凹陥部が形成された合
成樹脂発泡板状体からなる二重スラブ構築用ユニットを
順次並べて敷設した後、これら二重スラブ構築用ユニッ
ト上にコンクリートを打設して上部スラブを構築するこ
とにより施工される。この際、上記のコンクリートが二
重スラブ構築用ユニットの凹陥部に入り込んで上部スラ
ブの脚部となって上部スラブを支持するので、例えば、
上部スラブに局部的に過大な荷重が掛かった場合におい
ても、上部スラブに凹みやひび割れが発生することはな
い。また、二重スラブ構築用ユニットの凹陥部と凹部と
は連通していないので、上記のコンクリートが凹部に流
れ込むことはない。
【0020】これにより、二重スラブ構造物は、コンク
リートが凹部に流れ込まないので、例えば、二重スラブ
構築用ユニット同士の隙間をシールする等の特別な作業
を施さなくとも、凹部によって形成された排水路が塞が
れることはない。また、上部スラブ構築時に鉄筋を配筋
する場合には、例えば、凹陥部に鉄筋を支持するスペー
サを設置するだけでスペーサを所定間隔に配置すること
ができる。従って、湧水等を確実に排水することが可能
となると共に、施工作業が簡略化され、二重スラブ構造
物を容易に施工することが可能となる。
リートが凹部に流れ込まないので、例えば、二重スラブ
構築用ユニット同士の隙間をシールする等の特別な作業
を施さなくとも、凹部によって形成された排水路が塞が
れることはない。また、上部スラブ構築時に鉄筋を配筋
する場合には、例えば、凹陥部に鉄筋を支持するスペー
サを設置するだけでスペーサを所定間隔に配置すること
ができる。従って、湧水等を確実に排水することが可能
となると共に、施工作業が簡略化され、二重スラブ構造
物を容易に施工することが可能となる。
【0021】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図9に
基づいて説明すれば、以下の通りである。
基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0022】図1に示すように、本実施例にかかる二重
スラブ構築用ユニット(以下、ユニットと称する)1
は、合成樹脂発泡体からなっており、正方形の上面2を
有する板状体に形成されている。また、上面2の中央部
には、内底面6aを有する円柱状の凹陥部6が設けられ
ている。上記の内底面6a部分の嵩密度は、内底面6a
部分以外の嵩密度よりも高くされている。
スラブ構築用ユニット(以下、ユニットと称する)1
は、合成樹脂発泡体からなっており、正方形の上面2を
有する板状体に形成されている。また、上面2の中央部
には、内底面6aを有する円柱状の凹陥部6が設けられ
ている。上記の内底面6a部分の嵩密度は、内底面6a
部分以外の嵩密度よりも高くされている。
【0023】また、図2ないし図4に示すように、ユニ
ット1の底面3には、一辺から相対向する他辺にまでわ
たる半円形断面の溝3a…が縦横に八条ずつ、格子状に
設けられることによって凹部5が形成されており、この
凹部5は、側面4a・4b・4c・4dへ通じている。
そして、ユニット1…を隙間無く順次並べたときに、隣
合うユニット1・1のそれぞれの溝3a…・3a…、即
ち凹部5・5が互いに連通して排水路を形成するように
なっている。但し、ユニット1は、上面2の中央部に凹
陥部6が設けられているので、対応する底面3の中央部
には、溝3a…が設けられていない。即ち、凹陥部6と
凹部5とは互いに連通しないようになっている。
ット1の底面3には、一辺から相対向する他辺にまでわ
たる半円形断面の溝3a…が縦横に八条ずつ、格子状に
設けられることによって凹部5が形成されており、この
凹部5は、側面4a・4b・4c・4dへ通じている。
そして、ユニット1…を隙間無く順次並べたときに、隣
合うユニット1・1のそれぞれの溝3a…・3a…、即
ち凹部5・5が互いに連通して排水路を形成するように
なっている。但し、ユニット1は、上面2の中央部に凹
陥部6が設けられているので、対応する底面3の中央部
には、溝3a…が設けられていない。即ち、凹陥部6と
凹部5とは互いに連通しないようになっている。
【0024】図1および図2に示すように、ユニット1
の側面4a・4b・4c・4dには、ユニット1…を隙
間無く順次並べたときに、隣合うユニット1・1同士を
嵌合させる合決嵌合部7が形成されている。上記の合決
嵌合部7は、隣合う側面4a・4bに形成された上接ぎ
7aと、残りの側面4c・4dに形成された下接ぎ7b
とからなっている。そして、図3および図4に示すよう
に、上接ぎ7aは、その端面が底面3側に突き出した台
形断面の鍵型形状となっており、一方、下接ぎ7bは、
その端面が上面2側に突き出した台形断面の鍵型形状と
なっている。そして、隣合うユニット1・1の上接ぎ7
aと下接ぎ7bとを嵌合することにより、各ユニット1
を確実に位置決め固定できるようになっている。
の側面4a・4b・4c・4dには、ユニット1…を隙
間無く順次並べたときに、隣合うユニット1・1同士を
嵌合させる合決嵌合部7が形成されている。上記の合決
嵌合部7は、隣合う側面4a・4bに形成された上接ぎ
7aと、残りの側面4c・4dに形成された下接ぎ7b
とからなっている。そして、図3および図4に示すよう
に、上接ぎ7aは、その端面が底面3側に突き出した台
形断面の鍵型形状となっており、一方、下接ぎ7bは、
その端面が上面2側に突き出した台形断面の鍵型形状と
なっている。そして、隣合うユニット1・1の上接ぎ7
aと下接ぎ7bとを嵌合することにより、各ユニット1
を確実に位置決め固定できるようになっている。
【0025】上記のユニット1に用いられる合成樹脂発
泡体としては、例えば発泡ポリスチレン系樹脂が好適で
あるが、発泡熱可塑性樹脂であれば特に限定されるもの
ではない。また、ユニット1の大きさは、特に限定され
るものではないが、例えば、作業性等を考慮して、ユニ
ット1の大きさを縦 920mm×横 920mm、厚みを70mmとし
た場合には、溝3a…の幅を50mm、凹陥部6の直径を 2
00mm、凹陥部6の深さを60mm(即ち、内底面6a部分の
厚みwを10mm)、合決嵌合部7の幅を20mm程度にすれば
よい。ユニット1の大きさ、および各部の寸法は、勿
論、上記の値に限定されず、任意の大きさおよび寸法と
することが可能である。さらに、ユニット1は長方形で
あってもよく、また、凹陥部6の形状も円柱状に限定さ
れるものではない。その上、凹陥部6を、上面2におけ
る中央部以外の位置に設けることも可能である。
泡体としては、例えば発泡ポリスチレン系樹脂が好適で
あるが、発泡熱可塑性樹脂であれば特に限定されるもの
ではない。また、ユニット1の大きさは、特に限定され
るものではないが、例えば、作業性等を考慮して、ユニ
ット1の大きさを縦 920mm×横 920mm、厚みを70mmとし
た場合には、溝3a…の幅を50mm、凹陥部6の直径を 2
00mm、凹陥部6の深さを60mm(即ち、内底面6a部分の
厚みwを10mm)、合決嵌合部7の幅を20mm程度にすれば
よい。ユニット1の大きさ、および各部の寸法は、勿
論、上記の値に限定されず、任意の大きさおよび寸法と
することが可能である。さらに、ユニット1は長方形で
あってもよく、また、凹陥部6の形状も円柱状に限定さ
れるものではない。その上、凹陥部6を、上面2におけ
る中央部以外の位置に設けることも可能である。
【0026】次に、上記構成のユニット1の製造方法の
一例について説明する。先ず、ユニット1の凹陥部6が
浅くなるように、即ち、内底面6a部分の厚みw(図
3)が約2倍となるように形成されたキャビティを有す
る成形用金型(図示せず)に、例えば、発泡剤を含浸さ
せて嵩倍率40倍〜50倍に予備発泡させた発泡ポリスチレ
ン系樹脂粒子(以下、樹脂粒子と称する)を充填する。
次いで、樹脂粒子を水蒸気等により加熱して互いに融着
させることにより、嵩密度が約 0.02g/cm3〜0.025g/cm3
のユニット原形を成形する。
一例について説明する。先ず、ユニット1の凹陥部6が
浅くなるように、即ち、内底面6a部分の厚みw(図
3)が約2倍となるように形成されたキャビティを有す
る成形用金型(図示せず)に、例えば、発泡剤を含浸さ
せて嵩倍率40倍〜50倍に予備発泡させた発泡ポリスチレ
ン系樹脂粒子(以下、樹脂粒子と称する)を充填する。
次いで、樹脂粒子を水蒸気等により加熱して互いに融着
させることにより、嵩密度が約 0.02g/cm3〜0.025g/cm3
のユニット原形を成形する。
【0027】その後、例えばプレス機(図示せず)等に
おける所定位置にユニット原形を載置し、凹陥部6部分
の樹脂(以下、凹陥部樹脂と称する)を押し固めること
により、内底面6a部分の厚みをwとしてユニット1と
する。この際、凹陥部樹脂のみが押し固められるよう
に、例えば凹陥部樹脂の周囲にクラッキングを設けてお
けばよい。
おける所定位置にユニット原形を載置し、凹陥部6部分
の樹脂(以下、凹陥部樹脂と称する)を押し固めること
により、内底面6a部分の厚みをwとしてユニット1と
する。この際、凹陥部樹脂のみが押し固められるよう
に、例えば凹陥部樹脂の周囲にクラッキングを設けてお
けばよい。
【0028】以上のようにして成形されたユニット1
は、凹陥部樹脂の体積が約 1/2となるように押し固めら
れているので、内底面6a部分の嵩密度が約 0.04g/cm3
〜0.05g/cm3 となり、内底面6a部分以外の嵩密度より
も大きくなっている。
は、凹陥部樹脂の体積が約 1/2となるように押し固めら
れているので、内底面6a部分の嵩密度が約 0.04g/cm3
〜0.05g/cm3 となり、内底面6a部分以外の嵩密度より
も大きくなっている。
【0029】尚、上記の発泡剤としては、沸点が発泡ポ
リスチレン系樹脂の軟化点以下であって、常圧でガス状
もしくは液状の有機化合物が適しており、例えば、プロ
パン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、石油エーテル等の
炭化水素、ジクロロフルオロメタン等のハロゲン化炭化
水素、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、メチルエ
チルエーテル等の低沸点のエーテル化合物等が用いられ
る。これらの発泡剤は、一種類のみを使用してもよい
し、また、二種類以上併用してもよい。
リスチレン系樹脂の軟化点以下であって、常圧でガス状
もしくは液状の有機化合物が適しており、例えば、プロ
パン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、石油エーテル等の
炭化水素、ジクロロフルオロメタン等のハロゲン化炭化
水素、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、メチルエ
チルエーテル等の低沸点のエーテル化合物等が用いられ
る。これらの発泡剤は、一種類のみを使用してもよい
し、また、二種類以上併用してもよい。
【0030】上記の樹脂粒子における予備発泡の嵩倍率
は、上記の40倍〜50倍に限定されるものではなく、例え
ば、樹脂粒子の材質、成形するユニット1の嵩密度等に
応じた最適の嵩倍率とすればよい。また、ユニット1の
嵩密度は、上記の 0.02g/cm3〜0.025g/cm3に限定される
ものではなく、例えば、二重スラブ構造物の施工場所や
使用条件等に応じた最適の嵩密度とすればよい。さら
に、内底面6a部分の嵩密度は、内底面6a部分以外の
嵩密度の2倍程度が好ましいが、特に限定されるもので
はなく、同様に、二重スラブ構造物の施工場所や使用条
件等に応じた最適の嵩密度とすればよい。尚、内底面6
a部分の嵩密度が内底面6a部分以外の嵩密度と等しい
場合は、内底面6aに荷重が掛かったときにユニット1
が圧縮変形、もしくは破断する虞れが生じるために好ま
しくない。
は、上記の40倍〜50倍に限定されるものではなく、例え
ば、樹脂粒子の材質、成形するユニット1の嵩密度等に
応じた最適の嵩倍率とすればよい。また、ユニット1の
嵩密度は、上記の 0.02g/cm3〜0.025g/cm3に限定される
ものではなく、例えば、二重スラブ構造物の施工場所や
使用条件等に応じた最適の嵩密度とすればよい。さら
に、内底面6a部分の嵩密度は、内底面6a部分以外の
嵩密度の2倍程度が好ましいが、特に限定されるもので
はなく、同様に、二重スラブ構造物の施工場所や使用条
件等に応じた最適の嵩密度とすればよい。尚、内底面6
a部分の嵩密度が内底面6a部分以外の嵩密度と等しい
場合は、内底面6aに荷重が掛かったときにユニット1
が圧縮変形、もしくは破断する虞れが生じるために好ま
しくない。
【0031】また、上記のユニット1の製造方法におい
ては、一旦、ユニット原形を成形し、その後、凹陥部樹
脂を押し固めてユニット1とする方法を示したが、ユニ
ット1の製造方法は、上記の方法に限定されるものでは
なく、内底面6a部分の嵩密度が他の部分の嵩密度より
も大きくなるような製造方法であればよい。例えば、ユ
ニット1の外形形状に形成されたキャビティを有する成
形用金型(図示せず)を用い、上記のキャビティに樹脂
粒子を充填する際に、内底面6a部分に相当する位置に
のみ、他の位置に充填する樹脂粒子よりも嵩倍率の小さ
い(あるいは嵩密度の大きい)樹脂粒子を充填してもよ
い。この場合には、樹脂粒子を加熱して互いに融着させ
るだけでユニット1を成形することができる。さらに、
内底面6a部分と他の部分とで、樹脂粒子の充填量を変
更したり、あるいは、異なる材料からなる樹脂粒子を充
填して成形することも可能である。
ては、一旦、ユニット原形を成形し、その後、凹陥部樹
脂を押し固めてユニット1とする方法を示したが、ユニ
ット1の製造方法は、上記の方法に限定されるものでは
なく、内底面6a部分の嵩密度が他の部分の嵩密度より
も大きくなるような製造方法であればよい。例えば、ユ
ニット1の外形形状に形成されたキャビティを有する成
形用金型(図示せず)を用い、上記のキャビティに樹脂
粒子を充填する際に、内底面6a部分に相当する位置に
のみ、他の位置に充填する樹脂粒子よりも嵩倍率の小さ
い(あるいは嵩密度の大きい)樹脂粒子を充填してもよ
い。この場合には、樹脂粒子を加熱して互いに融着させ
るだけでユニット1を成形することができる。さらに、
内底面6a部分と他の部分とで、樹脂粒子の充填量を変
更したり、あるいは、異なる材料からなる樹脂粒子を充
填して成形することも可能である。
【0032】上記構成のユニット1は、合成樹脂発泡板
状体からなり、その上面2の中央部に凹陥部6が形成さ
れているので、例えば、図5に基づいて後述するよう
に、ユニット1…を基礎コンクリート11上に順次並べ
て敷設し、コンクリートを打設して上部スラブ15を構
築すると、このコンクリートが上記の凹陥部6…に入り
込んで上部スラブ15の脚部となる。この際、凹陥部6
と底面3に形成された凹部5とは連通していないので、
上記のコンクリートが凹部5に流れ込まないようになっ
ている。
状体からなり、その上面2の中央部に凹陥部6が形成さ
れているので、例えば、図5に基づいて後述するよう
に、ユニット1…を基礎コンクリート11上に順次並べ
て敷設し、コンクリートを打設して上部スラブ15を構
築すると、このコンクリートが上記の凹陥部6…に入り
込んで上部スラブ15の脚部となる。この際、凹陥部6
と底面3に形成された凹部5とは連通していないので、
上記のコンクリートが凹部5に流れ込まないようになっ
ている。
【0033】また、上記の凹陥部6の内底面6a部分
は、他の部分よりも嵩密度が高くされているので、例え
ば、上部スラブ15に局部的に過大な荷重が掛かった場
合においても、上記の内底面6a部分は脚部によって圧
縮され難く、従ってユニット1は殆ど圧縮変形しないよ
うになっている。その上、ユニット1の側面4a〜4d
には合決嵌合部7が設けられているので、この合決嵌合
部7によって隣合うユニット1・1同士を確実に位置決
め固定することが可能となると共に、例えば、ユニット
1・1同士の隙間をシールする等の特別な作業を施さな
くとも、コンクリートが凹部5…に流れ込むことを防止
することができるようになっている。また、ユニット1
…を敷設するのに特別な連結部材を必要としない。
は、他の部分よりも嵩密度が高くされているので、例え
ば、上部スラブ15に局部的に過大な荷重が掛かった場
合においても、上記の内底面6a部分は脚部によって圧
縮され難く、従ってユニット1は殆ど圧縮変形しないよ
うになっている。その上、ユニット1の側面4a〜4d
には合決嵌合部7が設けられているので、この合決嵌合
部7によって隣合うユニット1・1同士を確実に位置決
め固定することが可能となると共に、例えば、ユニット
1・1同士の隙間をシールする等の特別な作業を施さな
くとも、コンクリートが凹部5…に流れ込むことを防止
することができるようになっている。また、ユニット1
…を敷設するのに特別な連結部材を必要としない。
【0034】これにより、ユニット1は、凹部5によっ
て形成された排水路が塞がれることはないので、湧水等
を確実に排水することが可能となっている。また、凹陥
部6に入り込んだコンクリートが上部スラブ15の脚部
となって上部スラブ15を支持するので、上部スラブ1
5に局部的に過大な荷重が掛かった場合においても、上
部スラブ15に凹みやひび割れが発生することはない。
さらに、施工作業が簡略化されるので、ユニット1…を
用いた二重スラブ構造物を容易に施工することが可能と
なっている。そして、凹陥部6の内底面6a部分以外の
部分の嵩密度は、上記の内底面6a部分の嵩密度よりも
低いので、ユニット1の軽量性、断熱性および防振性は
損なわれず、よって、運搬・敷設等の作業性の低下を招
来しないようになっている。
て形成された排水路が塞がれることはないので、湧水等
を確実に排水することが可能となっている。また、凹陥
部6に入り込んだコンクリートが上部スラブ15の脚部
となって上部スラブ15を支持するので、上部スラブ1
5に局部的に過大な荷重が掛かった場合においても、上
部スラブ15に凹みやひび割れが発生することはない。
さらに、施工作業が簡略化されるので、ユニット1…を
用いた二重スラブ構造物を容易に施工することが可能と
なっている。そして、凹陥部6の内底面6a部分以外の
部分の嵩密度は、上記の内底面6a部分の嵩密度よりも
低いので、ユニット1の軽量性、断熱性および防振性は
損なわれず、よって、運搬・敷設等の作業性の低下を招
来しないようになっている。
【0035】尚、上記の実施例においては、ユニット1
の底面3に、半円形断面の溝3a…が縦横に八条ずつ、
格子状に設けられている構成としたが、溝3a…の断面
形状は、半円形に限定されるものではなく、例えば矩形
断面等、種々の断面形状であってもよい。また、溝3a
…の条数は、勿論、上記の八条に限定されるものではな
く、ユニット1の大きさ、二重スラブ構造物の施工場所
等に応じて種々変更可能である。さらに、溝3a…は、
互いに直角に交差していなくてもよく、例えば互いに斜
めに交差していてもよい。
の底面3に、半円形断面の溝3a…が縦横に八条ずつ、
格子状に設けられている構成としたが、溝3a…の断面
形状は、半円形に限定されるものではなく、例えば矩形
断面等、種々の断面形状であってもよい。また、溝3a
…の条数は、勿論、上記の八条に限定されるものではな
く、ユニット1の大きさ、二重スラブ構造物の施工場所
等に応じて種々変更可能である。さらに、溝3a…は、
互いに直角に交差していなくてもよく、例えば互いに斜
めに交差していてもよい。
【0036】次に、上記構成のユニット1…を用いる二
重スラブ構造物の施工法の一例について図5ないし図9
を参照して説明する。
重スラブ構造物の施工法の一例について図5ないし図9
を参照して説明する。
【0037】先ず、図5および図6に示すように、例え
ば、地下室、地下道、地下駐車場等の地下構造物の基礎
スラブとして打設された基礎コンクリート11上に、合
決嵌合部7の上接ぎ7aおよび下接ぎ7bを嵌合するよ
うにしてユニット1…を隙間無く順次並べて敷設する。
これにより、隣合うユニット1・1の凹部5・5が互い
に連通して、ユニット1…と基礎コンクリート11との
間に排水路が形成される。尚、隣合うユニット1・1を
嵌合するのに特別な連結部材を必要としないので、簡単
にユニット1…を敷設できる。
ば、地下室、地下道、地下駐車場等の地下構造物の基礎
スラブとして打設された基礎コンクリート11上に、合
決嵌合部7の上接ぎ7aおよび下接ぎ7bを嵌合するよ
うにしてユニット1…を隙間無く順次並べて敷設する。
これにより、隣合うユニット1・1の凹部5・5が互い
に連通して、ユニット1…と基礎コンクリート11との
間に排水路が形成される。尚、隣合うユニット1・1を
嵌合するのに特別な連結部材を必要としないので、簡単
にユニット1…を敷設できる。
【0038】その後、図5、図7および図8に示すよう
に、各ユニット1の凹陥部6にスペーサ12を設置し、
これらスペーサ12…の上面部に受け筋13…を配筋す
る。上記のスペーサ12は、例えば鉄からなっており、
その上面部には、受け筋13を位置決めして支持するこ
とができるように、図示しない半円形断面の丸溝が形成
されている。また、スペーサ12の高さは、ユニット1
の厚みよりも大きくなるように形成されている。従っ
て、受け筋13…は、ユニット1…上方に、所定の間隔
をおいて配筋されることとなる。
に、各ユニット1の凹陥部6にスペーサ12を設置し、
これらスペーサ12…の上面部に受け筋13…を配筋す
る。上記のスペーサ12は、例えば鉄からなっており、
その上面部には、受け筋13を位置決めして支持するこ
とができるように、図示しない半円形断面の丸溝が形成
されている。また、スペーサ12の高さは、ユニット1
の厚みよりも大きくなるように形成されている。従っ
て、受け筋13…は、ユニット1…上方に、所定の間隔
をおいて配筋されることとなる。
【0039】次いで、図5および図9に示すように、上
記の受け筋13…上にスラブ筋、メッシュ筋等の鉄筋1
4を配筋し、その後、コンクリートを打設することによ
り上部スラブ15を構築し、床面15aを有する二重ス
ラブ構造物とする。この際、鉄筋14はコンクリートに
内包されて上部スラブ15を補強し、上部スラブ15の
強度を維持するようになっている。
記の受け筋13…上にスラブ筋、メッシュ筋等の鉄筋1
4を配筋し、その後、コンクリートを打設することによ
り上部スラブ15を構築し、床面15aを有する二重ス
ラブ構造物とする。この際、鉄筋14はコンクリートに
内包されて上部スラブ15を補強し、上部スラブ15の
強度を維持するようになっている。
【0040】以上のようにして施工された二重スラブ構
造物(以下、構造物と称する)は、基礎コンクリート1
1上に隙間無く順次並べて敷設された各ユニット1に、
台形断面の上接ぎ7aおよび下接ぎ7bからなる合決嵌
合部7が設けられている一方、ユニット1の凹陥部6と
凹部5とは連通していないので、ユニット1…上に打設
されたコンクリートがユニット1の底面3に設けられた
凹部5に流れ込むことはない。即ち、合決嵌合部7…を
シールしたり、あるいは地下構造物壁面にサイドカバー
(図示せず)を取り付ける等の特別な作業を施さなくと
も、いわゆる「のろ」の発生を防止することが可能とな
っている。
造物(以下、構造物と称する)は、基礎コンクリート1
1上に隙間無く順次並べて敷設された各ユニット1に、
台形断面の上接ぎ7aおよび下接ぎ7bからなる合決嵌
合部7が設けられている一方、ユニット1の凹陥部6と
凹部5とは連通していないので、ユニット1…上に打設
されたコンクリートがユニット1の底面3に設けられた
凹部5に流れ込むことはない。即ち、合決嵌合部7…を
シールしたり、あるいは地下構造物壁面にサイドカバー
(図示せず)を取り付ける等の特別な作業を施さなくと
も、いわゆる「のろ」の発生を防止することが可能とな
っている。
【0041】即ち、上記構成のユニット1…を用いる構
造物は、ユニット1…を基礎コンクリート11上に敷設
するだけで、ユニット1…上に打設されたコンクリート
が凹部5に流れ込むことを防止できる。従って、上記構
成の構造物は、ユニット1…上に打設されたコンクリー
トによって排水路が塞がれないようになっており、湧水
等を確実に排水することが可能となっている。また、例
えば、凹陥部6…にスペーサ12…を設置するだけでス
ペーサ12…を所定間隔に配置することができる。従っ
て、施工作業が簡略化され、構造物を容易に施工するこ
とが可能となっている。
造物は、ユニット1…を基礎コンクリート11上に敷設
するだけで、ユニット1…上に打設されたコンクリート
が凹部5に流れ込むことを防止できる。従って、上記構
成の構造物は、ユニット1…上に打設されたコンクリー
トによって排水路が塞がれないようになっており、湧水
等を確実に排水することが可能となっている。また、例
えば、凹陥部6…にスペーサ12…を設置するだけでス
ペーサ12…を所定間隔に配置することができる。従っ
て、施工作業が簡略化され、構造物を容易に施工するこ
とが可能となっている。
【0042】また、コンクリートがユニット1…の凹陥
部6…に入り込んで上部スラブ15の脚部となって上部
スラブ15を支持するので、例えば構造物を地下駐車場
に施工し、重量物である自動車の発進・停止等によって
床面15aに局部的に過大な荷重が掛かる場合において
も、ユニット1…が圧縮変形することはなく、従って、
上部スラブ15に凹みやひび割れが発生しないようにな
っている。
部6…に入り込んで上部スラブ15の脚部となって上部
スラブ15を支持するので、例えば構造物を地下駐車場
に施工し、重量物である自動車の発進・停止等によって
床面15aに局部的に過大な荷重が掛かる場合において
も、ユニット1…が圧縮変形することはなく、従って、
上部スラブ15に凹みやひび割れが発生しないようにな
っている。
【0043】上記構成の構造物は、例えば、地下室、地
下道、地下駐車場等の地下構築物の湧水等を排水するた
めに使用されるが、その他、冷凍倉庫、人工地盤、ある
いは屋上等に設けられる緑化床等にも使用することが可
能である。
下道、地下駐車場等の地下構築物の湧水等を排水するた
めに使用されるが、その他、冷凍倉庫、人工地盤、ある
いは屋上等に設けられる緑化床等にも使用することが可
能である。
【0044】尚、上記の実施例においては、各ユニット
1の凹陥部6にスペーサ12…を設置した後、受け筋1
3…および鉄筋14を配筋する二重スラブ構造物の施工
法について説明したが、鉄筋14を支持するスペーサ1
2…は、必ずしも各ユニット1の凹陥部6に設置する必
要はなく、例えば各ユニット1の上面2上の所定位置に
設置してもよい。また、スペーサ12の代わりに、例え
ば、所定の大きさに形成された略直方体形状のコンクリ
ートブロック(図示せず)を各ユニット1の上面2上の
所定位置に設置してもよい。この場合には、コンクリー
トブロックの上面部に鉄筋14を位置決めすることがで
きるような溝等を設けることにより、受け筋13…の配
筋を省略することができ、二重スラブ構造物をより一層
容易に施工することが可能となる。
1の凹陥部6にスペーサ12…を設置した後、受け筋1
3…および鉄筋14を配筋する二重スラブ構造物の施工
法について説明したが、鉄筋14を支持するスペーサ1
2…は、必ずしも各ユニット1の凹陥部6に設置する必
要はなく、例えば各ユニット1の上面2上の所定位置に
設置してもよい。また、スペーサ12の代わりに、例え
ば、所定の大きさに形成された略直方体形状のコンクリ
ートブロック(図示せず)を各ユニット1の上面2上の
所定位置に設置してもよい。この場合には、コンクリー
トブロックの上面部に鉄筋14を位置決めすることがで
きるような溝等を設けることにより、受け筋13…の配
筋を省略することができ、二重スラブ構造物をより一層
容易に施工することが可能となる。
【0045】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の二重スラブ構築
用ユニットは、以上のように、側面へ通じる凹部が底面
に形成された合成樹脂発泡板状体からなり、その上面に
は凹陥部が形成され、上記凹陥部の内底面部分は、他の
部分よりも密度が高くされている構成である。
用ユニットは、以上のように、側面へ通じる凹部が底面
に形成された合成樹脂発泡板状体からなり、その上面に
は凹陥部が形成され、上記凹陥部の内底面部分は、他の
部分よりも密度が高くされている構成である。
【0046】これにより、例えば二重スラブ構築用ユニ
ットを基礎スラブ上に順次並べて敷設し、コンクリート
を打設して上部スラブを構築すると、このコンクリート
が上記の凹陥部に入り込んで上部スラブの脚部となって
上部スラブを支持するので、例えば、上部スラブに局部
的に過大な荷重が掛かった場合においても、上部スラブ
に凹みやひび割れが発生することはない。また、二重ス
ラブ構築用ユニットの凹陥部と凹部とは連通しておら
ず、上記のコンクリートが凹部に流れ込むことはなく、
その上、凹陥部の内底面部分は脚部によって圧縮され難
く、従って二重スラブ構築用ユニットは殆ど圧縮変形さ
れないので、凹部によって形成された排水路が塞がれる
ことはない。それゆえ、湧水等を確実に排水することが
可能となるという効果を奏する。
ットを基礎スラブ上に順次並べて敷設し、コンクリート
を打設して上部スラブを構築すると、このコンクリート
が上記の凹陥部に入り込んで上部スラブの脚部となって
上部スラブを支持するので、例えば、上部スラブに局部
的に過大な荷重が掛かった場合においても、上部スラブ
に凹みやひび割れが発生することはない。また、二重ス
ラブ構築用ユニットの凹陥部と凹部とは連通しておら
ず、上記のコンクリートが凹部に流れ込むことはなく、
その上、凹陥部の内底面部分は脚部によって圧縮され難
く、従って二重スラブ構築用ユニットは殆ど圧縮変形さ
れないので、凹部によって形成された排水路が塞がれる
ことはない。それゆえ、湧水等を確実に排水することが
可能となるという効果を奏する。
【0047】また、凹陥部の内底面部分以外の部分の密
度は、上記の内底面部分の密度よりも低いので、二重ス
ラブ構築用ユニットの軽量性、断熱性および防振性は損
なわれず、よって、運搬・敷設等の作業性が低下するこ
ともないという効果も併せて奏する。
度は、上記の内底面部分の密度よりも低いので、二重ス
ラブ構築用ユニットの軽量性、断熱性および防振性は損
なわれず、よって、運搬・敷設等の作業性が低下するこ
ともないという効果も併せて奏する。
【0048】本発明の請求項2記載の二重スラブ構築用
ユニットは、以上のように、側面へ通じる凹部が底面に
形成された合成樹脂発泡板状体からなり、その上面には
凹陥部が形成され、上記側面には合決嵌合部が設けられ
ている構成である。
ユニットは、以上のように、側面へ通じる凹部が底面に
形成された合成樹脂発泡板状体からなり、その上面には
凹陥部が形成され、上記側面には合決嵌合部が設けられ
ている構成である。
【0049】これにより、例えば二重スラブ構築用ユニ
ットを基礎スラブ上に順次並べて敷設し、コンクリート
を打設して上部スラブを構築すると、このコンクリート
が上記の凹陥部に入り込んで上部スラブの脚部となって
上部スラブを支持するので、例えば、上部スラブに局部
的に過大な荷重が掛かった場合においても、上部スラブ
に凹みやひび割れが発生することはない。また、二重ス
ラブ構築用ユニットの凹陥部と凹部とは連通しておら
ず、上記のコンクリートが凹部に流れ込まないので、凹
部によって形成された排水路が塞がれることはなく、湧
水等を確実に排水することが可能となる。さらに、合決
嵌合部によって、隣合う二重スラブ構築用ユニット同士
を確実に位置決め固定することが可能となると共に、例
えば、二重スラブ構築用ユニット同士の隙間をシールす
る等の特別な作業を施さなくとも、コンクリートが凹部
に流れ込むことを防止することができるので、二重スラ
ブ構築用ユニットを用いた二重スラブ構造物を容易に施
工することが可能となるという効果を奏する。
ットを基礎スラブ上に順次並べて敷設し、コンクリート
を打設して上部スラブを構築すると、このコンクリート
が上記の凹陥部に入り込んで上部スラブの脚部となって
上部スラブを支持するので、例えば、上部スラブに局部
的に過大な荷重が掛かった場合においても、上部スラブ
に凹みやひび割れが発生することはない。また、二重ス
ラブ構築用ユニットの凹陥部と凹部とは連通しておら
ず、上記のコンクリートが凹部に流れ込まないので、凹
部によって形成された排水路が塞がれることはなく、湧
水等を確実に排水することが可能となる。さらに、合決
嵌合部によって、隣合う二重スラブ構築用ユニット同士
を確実に位置決め固定することが可能となると共に、例
えば、二重スラブ構築用ユニット同士の隙間をシールす
る等の特別な作業を施さなくとも、コンクリートが凹部
に流れ込むことを防止することができるので、二重スラ
ブ構築用ユニットを用いた二重スラブ構造物を容易に施
工することが可能となるという効果を奏する。
【0050】本発明の請求項3記載の二重スラブ構造物
の施工法は、以上のように、基礎スラブ上に、側面へ通
じる凹部が底面に形成されると共に、上面に凹陥部が形
成された合成樹脂発泡板状体からなる二重スラブ構築用
ユニットを順次並べて敷設した後、これら二重スラブ構
築用ユニット上にコンクリートを打設して上部スラブを
構築する方法である。
の施工法は、以上のように、基礎スラブ上に、側面へ通
じる凹部が底面に形成されると共に、上面に凹陥部が形
成された合成樹脂発泡板状体からなる二重スラブ構築用
ユニットを順次並べて敷設した後、これら二重スラブ構
築用ユニット上にコンクリートを打設して上部スラブを
構築する方法である。
【0051】これにより、コンクリートが二重スラブ構
築用ユニットの凹陥部に入り込んで上部スラブの脚部と
なって上部スラブを支持するので、例えば、上部スラブ
に局部的に過大な荷重が掛かった場合においても、上部
スラブに凹みやひび割れが発生することはない。また、
二重スラブ構築用ユニットの凹陥部と凹部とは連通して
おらず、上記のコンクリートが凹部に流れ込まないの
で、例えば、二重スラブ構築用ユニット同士の隙間をシ
ールする等の特別な作業を施さなくとも、凹部によって
形成された排水路が塞がれることはない。また、上部ス
ラブ構築時に鉄筋を配筋する場合には、例えば、凹陥部
に鉄筋を支持するスペーサを設置するだけでスペーサを
所定間隔に配置することができる。従って、湧水等を確
実に排水することが可能となると共に、施工作業が簡略
化され、二重スラブ構造物を容易に施工することが可能
となるという効果を奏する。
築用ユニットの凹陥部に入り込んで上部スラブの脚部と
なって上部スラブを支持するので、例えば、上部スラブ
に局部的に過大な荷重が掛かった場合においても、上部
スラブに凹みやひび割れが発生することはない。また、
二重スラブ構築用ユニットの凹陥部と凹部とは連通して
おらず、上記のコンクリートが凹部に流れ込まないの
で、例えば、二重スラブ構築用ユニット同士の隙間をシ
ールする等の特別な作業を施さなくとも、凹部によって
形成された排水路が塞がれることはない。また、上部ス
ラブ構築時に鉄筋を配筋する場合には、例えば、凹陥部
に鉄筋を支持するスペーサを設置するだけでスペーサを
所定間隔に配置することができる。従って、湧水等を確
実に排水することが可能となると共に、施工作業が簡略
化され、二重スラブ構造物を容易に施工することが可能
となるという効果を奏する。
【図1】本発明の一実施例における二重スラブ構築用ユ
ニットの平面図である。
ニットの平面図である。
【図2】上記の二重スラブ構築用ユニットの裏面図であ
る。
る。
【図3】上記の二重スラブ構築用ユニットのA−A線矢
視断面図である。
視断面図である。
【図4】上記の二重スラブ構築用ユニットの正面図であ
る。
る。
【図5】上記の二重スラブ構築用ユニットを用いる二重
スラブ構造物の一例を示す断面図である。
スラブ構造物の一例を示す断面図である。
【図6】上記の二重スラブ構造物の施工手順の一部を示
す説明図である。
す説明図である。
【図7】上記の二重スラブ構造物の施工手順の一部を示
す説明図である。
す説明図である。
【図8】上記の二重スラブ構造物の施工手順の一部を示
す説明図である。
す説明図である。
【図9】上記の二重スラブ構造物の施工手順の一部を示
す説明図である。
す説明図である。
【図10】従来の二重スラブ構築用ユニットの斜視図で
ある。
ある。
【図11】従来の二重スラブ構築用ユニットを用いる二
重スラブ構造物の縦断面図である。
重スラブ構造物の縦断面図である。
【図12】従来の二重スラブ構築用ユニットを用いる二
重スラブ構造物の水平断面図である。
重スラブ構造物の水平断面図である。
1 ユニット(二重スラブ構築用ユニット) 2 上面 3 底面 3a 溝 4a〜4d 側面 5 凹部 6 凹陥部 6a 内底面 7 合決嵌合部 7a 上接ぎ 7b 下接ぎ 11 基礎コンクリート(基礎スラブ) 12 スペーサ 13 受け筋 14 鉄筋 15 上部スラブ 15a 床面
Claims (3)
- 【請求項1】側面へ通じる凹部が底面に形成された合成
樹脂発泡板状体からなり、その上面には凹陥部が形成さ
れ、上記凹陥部の内底面部分は、他の部分よりも密度が
高くされていることを特徴とする二重スラブ構築用ユニ
ット。 - 【請求項2】側面へ通じる凹部が底面に形成された合成
樹脂発泡板状体からなり、その上面には凹陥部が形成さ
れ、上記側面には合決嵌合部が設けられていることを特
徴とする二重スラブ構築用ユニット。 - 【請求項3】基礎スラブ上に、側面へ通じる凹部が底面
に形成されると共に、上面に凹陥部が形成された合成樹
脂発泡板状体からなる二重スラブ構築用ユニットを順次
並べて敷設した後、これら二重スラブ構築用ユニット上
にコンクリートを打設して上部スラブを構築することを
特徴とする二重スラブ構造物の施工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5041413A JPH06248654A (ja) | 1993-03-02 | 1993-03-02 | 二重スラブ構築用ユニットおよびそれを用いる二重スラブ構造物の施工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5041413A JPH06248654A (ja) | 1993-03-02 | 1993-03-02 | 二重スラブ構築用ユニットおよびそれを用いる二重スラブ構造物の施工法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06248654A true JPH06248654A (ja) | 1994-09-06 |
Family
ID=12607676
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5041413A Pending JPH06248654A (ja) | 1993-03-02 | 1993-03-02 | 二重スラブ構築用ユニットおよびそれを用いる二重スラブ構造物の施工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06248654A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013189801A (ja) * | 2012-03-14 | 2013-09-26 | Kanasashi Heavy Industries Co Ltd | 地下埋設型貯水槽 |
KR102191974B1 (ko) * | 2019-11-13 | 2020-12-16 | 주식회사 코어이노베이션 | Dt 앵커바 |
KR102689940B1 (ko) * | 2023-03-24 | 2024-07-31 | 에코빅풋 주식회사 | 친환경 무용제 난연 내진 도료를 이용한 아파트 및 빌딩의 슬라브, 주차장, 옥상, 배수로 또는 지붕 아스팔트 싱글의 방수 방식 신공법 |
KR102689937B1 (ko) * | 2023-03-24 | 2024-07-31 | 에코빅풋 주식회사 | 불소화된 나노 그래핀 합성 복합 섬유시트를 이용한 아파트 및 빌딩의 슬라브, 주차장, 옥상, 배수로 또는 지붕 아스팔트 싱글의 그린 방수 안전 시공 신공법 |
KR102689939B1 (ko) * | 2023-03-24 | 2024-07-31 | 에코빅풋 주식회사 | 아파트 및 빌딩의 슬라브, 주차장, 옥상, 배수로 또는 지붕 아스팔트 싱글의 보수 대상면 주입 접착 방수 표면 처리 그린 신공법 |
-
1993
- 1993-03-02 JP JP5041413A patent/JPH06248654A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013189801A (ja) * | 2012-03-14 | 2013-09-26 | Kanasashi Heavy Industries Co Ltd | 地下埋設型貯水槽 |
KR102191974B1 (ko) * | 2019-11-13 | 2020-12-16 | 주식회사 코어이노베이션 | Dt 앵커바 |
KR102689940B1 (ko) * | 2023-03-24 | 2024-07-31 | 에코빅풋 주식회사 | 친환경 무용제 난연 내진 도료를 이용한 아파트 및 빌딩의 슬라브, 주차장, 옥상, 배수로 또는 지붕 아스팔트 싱글의 방수 방식 신공법 |
KR102689937B1 (ko) * | 2023-03-24 | 2024-07-31 | 에코빅풋 주식회사 | 불소화된 나노 그래핀 합성 복합 섬유시트를 이용한 아파트 및 빌딩의 슬라브, 주차장, 옥상, 배수로 또는 지붕 아스팔트 싱글의 그린 방수 안전 시공 신공법 |
KR102689939B1 (ko) * | 2023-03-24 | 2024-07-31 | 에코빅풋 주식회사 | 아파트 및 빌딩의 슬라브, 주차장, 옥상, 배수로 또는 지붕 아스팔트 싱글의 보수 대상면 주입 접착 방수 표면 처리 그린 신공법 |
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