JPH06248578A - 皮革様シートの製造方法 - Google Patents
皮革様シートの製造方法Info
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- JPH06248578A JPH06248578A JP5326993A JP5326993A JPH06248578A JP H06248578 A JPH06248578 A JP H06248578A JP 5326993 A JP5326993 A JP 5326993A JP 5326993 A JP5326993 A JP 5326993A JP H06248578 A JPH06248578 A JP H06248578A
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- D—TEXTILES; PAPER
- D06—TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- D06N—WALL, FLOOR, OR LIKE COVERING MATERIALS, e.g. LINOLEUM, OILCLOTH, ARTIFICIAL LEATHER, ROOFING FELT, CONSISTING OF A FIBROUS WEB COATED WITH A LAYER OF MACROMOLECULAR MATERIAL; FLEXIBLE SHEET MATERIAL NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- D06N3/00—Artificial leather, oilcloth or other material obtained by covering fibrous webs with macromolecular material, e.g. resins, rubber or derivatives thereof
- D06N3/12—Artificial leather, oilcloth or other material obtained by covering fibrous webs with macromolecular material, e.g. resins, rubber or derivatives thereof with macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. gelatine proteins
- D06N3/14—Artificial leather, oilcloth or other material obtained by covering fibrous webs with macromolecular material, e.g. resins, rubber or derivatives thereof with macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. gelatine proteins with polyurethanes
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明の目的は、天然皮革表面の銀面に特有
の繊細なたるみ感のあるシボを有し、かつソフト性に優
れた皮革様シートの製造方法を提供することである。 【構成】 繊維質基材を飽和吸水、拡布処理した後、平
衡水分率以下に乾燥させ、表面被覆層を形成した後再度
飽和吸水させ、平衡水分率以下に乾燥させることを特徴
とする皮革様シートの製造方法。
の繊細なたるみ感のあるシボを有し、かつソフト性に優
れた皮革様シートの製造方法を提供することである。 【構成】 繊維質基材を飽和吸水、拡布処理した後、平
衡水分率以下に乾燥させ、表面被覆層を形成した後再度
飽和吸水させ、平衡水分率以下に乾燥させることを特徴
とする皮革様シートの製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はソフトな触感を有し優れ
た皮革様の外観をもつ皮革様シートに関するものであ
る。
た皮革様の外観をもつ皮革様シートに関するものであ
る。
【0002】
【従来技術及び問題点】人工皮革は天然皮革の代替材料
として開発され、シューズ、衣料、バッグ、スポーツ用
ボールなどの用途に広く使用されてきた。人工皮革は、
耐屈曲性、耐摩耗性、耐加水分解性、耐微生物劣化性な
ど実用強度面では天然皮革などの特性を越えるレベルに
達しているが、柔軟性、革らしいソフトな外観などの感
覚的な性質はまだ十分ではない。
として開発され、シューズ、衣料、バッグ、スポーツ用
ボールなどの用途に広く使用されてきた。人工皮革は、
耐屈曲性、耐摩耗性、耐加水分解性、耐微生物劣化性な
ど実用強度面では天然皮革などの特性を越えるレベルに
達しているが、柔軟性、革らしいソフトな外観などの感
覚的な性質はまだ十分ではない。
【0003】これらの性質を改良する方法としては、使
用する繊維質基材の繊維として極細繊維または極細繊維
の集束繊維からなる布帛を用い、それにポリウレタン弾
性樹脂を繊維と非接合状態に含浸する方法などが提案さ
れかなり改良を見たがまだ十分なものではなかった。
用する繊維質基材の繊維として極細繊維または極細繊維
の集束繊維からなる布帛を用い、それにポリウレタン弾
性樹脂を繊維と非接合状態に含浸する方法などが提案さ
れかなり改良を見たがまだ十分なものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来の平坦な
プラスチック状の外観でなく、天然皮革表面の銀面に特
有の繊維なたるみ感のあるシボを有し、かつソフト性に
優れた皮革様シートを製造することを目的とするもので
ある。
プラスチック状の外観でなく、天然皮革表面の銀面に特
有の繊維なたるみ感のあるシボを有し、かつソフト性に
優れた皮革様シートを製造することを目的とするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、
「飽和吸水させた後、平衡水分率以下に乾燥させた時の
収縮率が2%以上である繊維からなる繊維質基材に、高
分子重合体(A)を処理し皮革様シートを製造するに際
し、 1)高分子重合体(A)の溶液又は分散液を処理し、 2)繊維質基材に飽和吸水させるまで吸水させた後基材
のタテ及び/或いはヨコ方向に少なくとも3%以上拡布
処理するか、或いは吸水前に基材のタテ及び/或いはヨ
コ方向に少なくとも3%以上拡布処理した後吸水させ、 3)繊維の平衡水分率以下に乾燥した後、 4)該基材の表面に高分子重合体(B)の表面被覆層を
形成し、 5)次いで湿熱処理し繊維に飽和吸水させた後、 6)基材の緊張を抑制した状態で繊維の平衡水分率以下
に乾燥することを特徴とする皮革様シートの製造方
法。」である。
「飽和吸水させた後、平衡水分率以下に乾燥させた時の
収縮率が2%以上である繊維からなる繊維質基材に、高
分子重合体(A)を処理し皮革様シートを製造するに際
し、 1)高分子重合体(A)の溶液又は分散液を処理し、 2)繊維質基材に飽和吸水させるまで吸水させた後基材
のタテ及び/或いはヨコ方向に少なくとも3%以上拡布
処理するか、或いは吸水前に基材のタテ及び/或いはヨ
コ方向に少なくとも3%以上拡布処理した後吸水させ、 3)繊維の平衡水分率以下に乾燥した後、 4)該基材の表面に高分子重合体(B)の表面被覆層を
形成し、 5)次いで湿熱処理し繊維に飽和吸水させた後、 6)基材の緊張を抑制した状態で繊維の平衡水分率以下
に乾燥することを特徴とする皮革様シートの製造方
法。」である。
【0006】本発明で使用する繊維は飽和吸水させた
後、この膨潤した状態を基準として平衡水分率以下に乾
燥させた時の収縮率が2%以上であるものである。具体
的にはナイロン6、ナイロン66などのポリアミド系繊
維、線状ポリアミノ酸樹脂などのポリペプタイドからな
る繊維、ゾヂウムスルホイソフタレートなどの親水基を
5〜15%共重合したポリエチレンテレフタレート繊
維、モノ、またはジアセテート、セルロースなどの親水
性繊維が挙げられる。このなかでも、ポリアミドからな
るメルトブロー法等により作成した極細繊維からなるも
の、或いはポリアミドを島成分とする海島繊維から海成
分を溶剤などにより溶解除去し極細繊維化したものが好
ましい。
後、この膨潤した状態を基準として平衡水分率以下に乾
燥させた時の収縮率が2%以上であるものである。具体
的にはナイロン6、ナイロン66などのポリアミド系繊
維、線状ポリアミノ酸樹脂などのポリペプタイドからな
る繊維、ゾヂウムスルホイソフタレートなどの親水基を
5〜15%共重合したポリエチレンテレフタレート繊
維、モノ、またはジアセテート、セルロースなどの親水
性繊維が挙げられる。このなかでも、ポリアミドからな
るメルトブロー法等により作成した極細繊維からなるも
の、或いはポリアミドを島成分とする海島繊維から海成
分を溶剤などにより溶解除去し極細繊維化したものが好
ましい。
【0007】特に平衡水分率以下に乾燥させたときの収
縮率を大きくするためには、紡糸した後、延伸倍率はあ
まり大きくなく、その後の熱セット温度も高くない方が
良い。たとえばポリアミドを島成分としポリエチレンを
海成分とする海島繊維の場合、紡糸後延伸倍率を2.5
〜3.5倍程度とし、熱セット温度を85〜150℃程
度で実施するのが好ましい。
縮率を大きくするためには、紡糸した後、延伸倍率はあ
まり大きくなく、その後の熱セット温度も高くない方が
良い。たとえばポリアミドを島成分としポリエチレンを
海成分とする海島繊維の場合、紡糸後延伸倍率を2.5
〜3.5倍程度とし、熱セット温度を85〜150℃程
度で実施するのが好ましい。
【0008】本発明の目的を満足するためには、これら
の繊維は飽和吸水させた後この膨潤した状態を基準とし
て、平衡水分率以下に乾燥させた時の吸水率が2%以上
であるものであることが必要であり、これ以下では本発
明の目的を十分に満足させることができない。
の繊維は飽和吸水させた後この膨潤した状態を基準とし
て、平衡水分率以下に乾燥させた時の吸水率が2%以上
であるものであることが必要であり、これ以下では本発
明の目的を十分に満足させることができない。
【0009】これらの繊維から本発明で使用する繊維質
基材を作成するためには、カードなど公知のウエブ作成
方法により適度な重量のウエブを作成し、ニードルパン
チング又は高圧流体を利用した絡合法により繊維同志を
からませる方法、あるいはポリアミド繊維からなるスク
リムに極細繊維のショートカット繊維を空気流あるいは
水流などを使いウエブを積層し高圧流体絡合を施す方法
などによることができる。
基材を作成するためには、カードなど公知のウエブ作成
方法により適度な重量のウエブを作成し、ニードルパン
チング又は高圧流体を利用した絡合法により繊維同志を
からませる方法、あるいはポリアミド繊維からなるスク
リムに極細繊維のショートカット繊維を空気流あるいは
水流などを使いウエブを積層し高圧流体絡合を施す方法
などによることができる。
【0010】次いで繊維質基材に繊維と高分子重合体
(A)の接合を妨げる処理剤(C)を処理することが好
ましい。これによって最終的に得られる皮革様シートの
風合が向上する。
(A)の接合を妨げる処理剤(C)を処理することが好
ましい。これによって最終的に得られる皮革様シートの
風合が向上する。
【0011】ここで、処理剤(C)とは、処理後の繊維
質基材の繊維表面を疎水性又は親水性にするものであ
る。繊維表面を疎水性にするものとしては、ハイドロジ
ェンポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキ
サン、パーフロロアルキル基を有するアルコール、アミ
ン、カルボン酸など活性水素をもつ化合物と有機ジイソ
シアネート、アミン変性ジメチルポリシロキサンあるい
はイソシアネート基をもつプレポリマーと反応させた化
合物などが挙げられる。
質基材の繊維表面を疎水性又は親水性にするものであ
る。繊維表面を疎水性にするものとしては、ハイドロジ
ェンポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキ
サン、パーフロロアルキル基を有するアルコール、アミ
ン、カルボン酸など活性水素をもつ化合物と有機ジイソ
シアネート、アミン変性ジメチルポリシロキサンあるい
はイソシアネート基をもつプレポリマーと反応させた化
合物などが挙げられる。
【0012】好ましくは、上記ハイドロシエンポリシロ
キサン又はメチルハイドロジエンポリシロキサン成分を
主成分とする水分散液又は有機溶剤溶液に有機酸亜鉛、
有機酸コバルト、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫
マレエートなどの有機酸錫等有機金属を触媒として添加
したものが用いられる。
キサン又はメチルハイドロジエンポリシロキサン成分を
主成分とする水分散液又は有機溶剤溶液に有機酸亜鉛、
有機酸コバルト、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫
マレエートなどの有機酸錫等有機金属を触媒として添加
したものが用いられる。
【0013】繊維表面を親水性にするものとしては、ポ
リプロピレンオキサイド・ポリオキシエチレンオキサイ
ドブロック共重合物又はこれらと有機ジイソシアネート
と反応させたもの等が挙げられる。
リプロピレンオキサイド・ポリオキシエチレンオキサイ
ドブロック共重合物又はこれらと有機ジイソシアネート
と反応させたもの等が挙げられる。
【0014】これら処理剤(C)は、高分子弾性体
(A)を処理する前に予め繊維質基材に処理することに
より、繊維と高分子弾性体(A)とが直接接合すること
を妨げる役割を果たし、最終的に得られる皮革様シート
の風合が向上するものである。処理剤(C)は有機溶剤
溶液又は水分散液として処理し、処理剤(C)の有効成
分として0.1〜10%付着させる。
(A)を処理する前に予め繊維質基材に処理することに
より、繊維と高分子弾性体(A)とが直接接合すること
を妨げる役割を果たし、最終的に得られる皮革様シート
の風合が向上するものである。処理剤(C)は有機溶剤
溶液又は水分散液として処理し、処理剤(C)の有効成
分として0.1〜10%付着させる。
【0015】次に繊維質基材に処理する高分子弾性体
(A)は、ポリウレタンエラストマー、ポリウレアエラ
ストマー、ポリウレタン・ウレアエラストマー、ポリア
クリル酸樹脂、アクリロニトリル・ブタジエンエラスト
マー、スチレン・ブタジエンエラストマーなどである。
好ましくはポリウレタンエラストマー、ポリウレアエラ
ストマー、ポリウレタン・ウレアエラストマーである。
これらのエラストマーは、平均分子量500〜4000
のポリエーテルグリコール、ポリエステル・エーテルグ
リコール、ポリカプロラクトングリコール、ポリカーボ
ネートグリコール等から選ばれた少なくとも1種のポリ
マーグリコール、4,4′―ジフェニルメタンジイソシ
アネート、キシリレンジイソシアネート、トリレンジイ
ソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネー
ト、イソフォロンジイソシアネートなどの有機ジイソシ
アネート、及び低分子グリコール、ジアミン、ヒドラジ
ン、有機酸ヒドラジッド、アミノ酸ヒドラジッドなどの
ヒドラジン誘導体から選ばれた鎖伸張剤を反応させて得
られたものである。
(A)は、ポリウレタンエラストマー、ポリウレアエラ
ストマー、ポリウレタン・ウレアエラストマー、ポリア
クリル酸樹脂、アクリロニトリル・ブタジエンエラスト
マー、スチレン・ブタジエンエラストマーなどである。
好ましくはポリウレタンエラストマー、ポリウレアエラ
ストマー、ポリウレタン・ウレアエラストマーである。
これらのエラストマーは、平均分子量500〜4000
のポリエーテルグリコール、ポリエステル・エーテルグ
リコール、ポリカプロラクトングリコール、ポリカーボ
ネートグリコール等から選ばれた少なくとも1種のポリ
マーグリコール、4,4′―ジフェニルメタンジイソシ
アネート、キシリレンジイソシアネート、トリレンジイ
ソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネー
ト、イソフォロンジイソシアネートなどの有機ジイソシ
アネート、及び低分子グリコール、ジアミン、ヒドラジ
ン、有機酸ヒドラジッド、アミノ酸ヒドラジッドなどの
ヒドラジン誘導体から選ばれた鎖伸張剤を反応させて得
られたものである。
【0016】繊維質基材は、好ましくは処理剤(C)を
処理した後、高分子弾性体(A)の有機溶剤溶液又は分
散液(水性エマルジョンを含む)を処理することによ
り、高分子重合体(A)を基材の空隙に凝固させる。凝
固させる具体的方法は、公知の湿式凝固法あるいは乾式
凝固法のいずれによってもよい。本発明の目的を達成す
る好ましいものとしては、高分子重合体(A)を繊維質
基材の中で多孔質状に凝固させたもの、あるいはいずれ
かの表面に同じか又は他種の高分子重合体の薄い被膜層
が存在するものである。
処理した後、高分子弾性体(A)の有機溶剤溶液又は分
散液(水性エマルジョンを含む)を処理することによ
り、高分子重合体(A)を基材の空隙に凝固させる。凝
固させる具体的方法は、公知の湿式凝固法あるいは乾式
凝固法のいずれによってもよい。本発明の目的を達成す
る好ましいものとしては、高分子重合体(A)を繊維質
基材の中で多孔質状に凝固させたもの、あるいはいずれ
かの表面に同じか又は他種の高分子重合体の薄い被膜層
が存在するものである。
【0017】本発明においてはあらかじめ繊維質基材の
繊維に高分子重合体(A)との接合を防止する処理剤
(C)を付着させておくことが好ましい。これにより、
繊維質基材の繊維と高分子重合体(A)とは適度な空隙
をもって非接合状態に凝固することができる。
繊維に高分子重合体(A)との接合を防止する処理剤
(C)を付着させておくことが好ましい。これにより、
繊維質基材の繊維と高分子重合体(A)とは適度な空隙
をもって非接合状態に凝固することができる。
【0018】次いで、本発明の目的を達成する繊維質基
材の繊維に飽和吸水させた後、基材のタテ及び/あるい
はヨコ方向に少なくとも3%以上拡布処理するか、ある
いは同じく拡布処理し飽和吸水させた後、繊維の平衡水
分率以下になるように乾燥する。繊維に飽和吸水するこ
とにより繊維は膨潤し伸びた状態になり、この状態で拡
布処理することにより繊維内部応力を保持したまま乾燥
される。
材の繊維に飽和吸水させた後、基材のタテ及び/あるい
はヨコ方向に少なくとも3%以上拡布処理するか、ある
いは同じく拡布処理し飽和吸水させた後、繊維の平衡水
分率以下になるように乾燥する。繊維に飽和吸水するこ
とにより繊維は膨潤し伸びた状態になり、この状態で拡
布処理することにより繊維内部応力を保持したまま乾燥
される。
【0019】ここで、拡布処理は吸水前に行うことも可
能である。次にこの基材の表面に高分子弾性体(B)か
らなる表面被覆層を形成する。ここで用いる高分子弾性
体(B)としてはポリウレタンエラストマーを主とする
ものが好ましく、具体的には平均分子量500〜400
0のポリエーテルグリコール、ポリエステル・エーテル
グリコール、ポリカプロラクトングリコール、ポリカー
ボネートグリコール等から選ばれた少なくとも1種のポ
リマーグリコール、4,4′―ジフェニルメタンジイソ
シアネート、キシリレンジイソシアネート、トリレンジ
イソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネ
ート、イソフォロンジイソシアネートなどの有機ジイソ
シアネート、及び低分子グリコール、ジアミン、ヒドラ
ジン、有機酸ヒドラジッド、アミノ酸ヒドラジッドなど
のヒドラジン誘導体から選ばれた鎖伸張剤を反応させて
得られたものであり、イソシアネートにもとずく窒素含
有率が3〜6.5%の範囲のものである。またこれらポ
リウレタンエラストマーとアミノ酸樹脂、ポリアミド樹
脂、シリコン樹脂などと共重合したものなども選定する
ことができる。
能である。次にこの基材の表面に高分子弾性体(B)か
らなる表面被覆層を形成する。ここで用いる高分子弾性
体(B)としてはポリウレタンエラストマーを主とする
ものが好ましく、具体的には平均分子量500〜400
0のポリエーテルグリコール、ポリエステル・エーテル
グリコール、ポリカプロラクトングリコール、ポリカー
ボネートグリコール等から選ばれた少なくとも1種のポ
リマーグリコール、4,4′―ジフェニルメタンジイソ
シアネート、キシリレンジイソシアネート、トリレンジ
イソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネ
ート、イソフォロンジイソシアネートなどの有機ジイソ
シアネート、及び低分子グリコール、ジアミン、ヒドラ
ジン、有機酸ヒドラジッド、アミノ酸ヒドラジッドなど
のヒドラジン誘導体から選ばれた鎖伸張剤を反応させて
得られたものであり、イソシアネートにもとずく窒素含
有率が3〜6.5%の範囲のものである。またこれらポ
リウレタンエラストマーとアミノ酸樹脂、ポリアミド樹
脂、シリコン樹脂などと共重合したものなども選定する
ことができる。
【0020】耐屈曲性、耐摩耗性などの物性と、繊細な
シボ感など外観に優れた表面被膜層を得るにはこの基材
に100%伸長モジュラスが20〜90kg/cm2 程
度の比較的柔らかい樹脂からなる第一被覆層を形成し、
さらにその表面に100〜250kg/cm2 の比較的
固い樹脂または10%伸長モジュラスが150〜350
kg/cm2 で降伏点をもつ固い樹脂からなる第二ない
し第三の複数の被覆層を形成することが好ましい。これ
らの被覆層はそれぞれの樹脂の溶剤に溶解した溶液、分
散液をグラビアコーター、スプレーコーター、ナイフコ
ーターなどで塗布、乾燥することによって形成する方
法、離形紙などの支持体の表面に塗布し完全に乾燥する
前に基材と一体化する方法あるいは接着剤を用いて貼り
合わせる方法などによって形成することができる。被覆
層は全体で5〜150g/m2 とし、それぞれの被覆層
は5〜70g/m2 の範囲で選定する。これらの被覆層
を形成する樹脂には、着色するための顔料、染料あるい
は艶を調整するための調整剤などを含有していてもよ
い。
シボ感など外観に優れた表面被膜層を得るにはこの基材
に100%伸長モジュラスが20〜90kg/cm2 程
度の比較的柔らかい樹脂からなる第一被覆層を形成し、
さらにその表面に100〜250kg/cm2 の比較的
固い樹脂または10%伸長モジュラスが150〜350
kg/cm2 で降伏点をもつ固い樹脂からなる第二ない
し第三の複数の被覆層を形成することが好ましい。これ
らの被覆層はそれぞれの樹脂の溶剤に溶解した溶液、分
散液をグラビアコーター、スプレーコーター、ナイフコ
ーターなどで塗布、乾燥することによって形成する方
法、離形紙などの支持体の表面に塗布し完全に乾燥する
前に基材と一体化する方法あるいは接着剤を用いて貼り
合わせる方法などによって形成することができる。被覆
層は全体で5〜150g/m2 とし、それぞれの被覆層
は5〜70g/m2 の範囲で選定する。これらの被覆層
を形成する樹脂には、着色するための顔料、染料あるい
は艶を調整するための調整剤などを含有していてもよ
い。
【0021】次いで、この基材を湿熱処理し繊維に飽和
吸水させる。ここで湿熱処理とは冷水、熱水中で処理す
るか、スチームブローなど多湿条件のもとで処理するこ
とによる。さらにこの基材を緊張させず弛緩した状態で
繊維の平衡水分率以下に乾燥させ、このさいの収縮力に
より基材全体を収縮させるとともに表面に弛緩したシボ
を形成させるものである。好ましくはこの乾燥処理を基
材に揉み処理を行いつつ実施することにより、シボが立
体的になりかつソフトな風合いとなる。
吸水させる。ここで湿熱処理とは冷水、熱水中で処理す
るか、スチームブローなど多湿条件のもとで処理するこ
とによる。さらにこの基材を緊張させず弛緩した状態で
繊維の平衡水分率以下に乾燥させ、このさいの収縮力に
より基材全体を収縮させるとともに表面に弛緩したシボ
を形成させるものである。好ましくはこの乾燥処理を基
材に揉み処理を行いつつ実施することにより、シボが立
体的になりかつソフトな風合いとなる。
【0022】
【発明の効果】本発明方法により得られた皮革様シート
は、天然皮革表面の銀面に特有の繊細なたるみ感のある
シボを有し、かつソフト性に優れたものである。よっ
て、本発明の皮革様シートは皮革材料としてシューズ、
スポーツ用品、バッグ、衣料等の用途に有用な素材を提
供するものである。
は、天然皮革表面の銀面に特有の繊細なたるみ感のある
シボを有し、かつソフト性に優れたものである。よっ
て、本発明の皮革様シートは皮革材料としてシューズ、
スポーツ用品、バッグ、衣料等の用途に有用な素材を提
供するものである。
【0023】
【実施例】以下実施例により本発明を詳細に説明する。
【0024】
【実施例1】繊維形成性ポリアミド(ナイロン6)を細
孔ノズルより紡糸し、90℃の熱水中で3.2倍に延伸
し130℃で乾燥した後、押し込み捲縮機で25ケ/イ
ンチの捲縮を有するトウを作成、0.5デニール、38
mmの短繊維を作成した。
孔ノズルより紡糸し、90℃の熱水中で3.2倍に延伸
し130℃で乾燥した後、押し込み捲縮機で25ケ/イ
ンチの捲縮を有するトウを作成、0.5デニール、38
mmの短繊維を作成した。
【0025】これをカードを用い400g/m2 のウエ
ブを作成し、800本/cm2 のニードルパンチングを
行い繊維質基材を得た。この繊維を80℃の温水中で飽
和吸水させた後、110℃で10分乾燥し含水率を0.
5%とした時の収縮率は3.5%であった。ついでハイ
ドロジエンポリシロキサン対性分散液の0.7%液中に
浸漬した後、スクイズロールで120%に含液量を調整
し、これを130℃の加熱ロールと60メッシュのステ
ンレスネットを有するベルト加圧機で処理し、厚さ1.
33mm、見掛密度0.3g/cm3 の繊維質基材を得
た。
ブを作成し、800本/cm2 のニードルパンチングを
行い繊維質基材を得た。この繊維を80℃の温水中で飽
和吸水させた後、110℃で10分乾燥し含水率を0.
5%とした時の収縮率は3.5%であった。ついでハイ
ドロジエンポリシロキサン対性分散液の0.7%液中に
浸漬した後、スクイズロールで120%に含液量を調整
し、これを130℃の加熱ロールと60メッシュのステ
ンレスネットを有するベルト加圧機で処理し、厚さ1.
33mm、見掛密度0.3g/cm3 の繊維質基材を得
た。
【0026】つぎに得られた繊維質基材を分子量180
0のポリブチレンアジペート、分子量2050のポリテ
トラメチレンエーテルグリコール、4,4′―ジフェニ
ルメタンジイソシアネート及びエチレングリコールを反
応させて得られ、イソシアネートにもとずく窒素含有量
が4.5%のポリウレタンエラストマー[高分子弾性体
(A)]のジメチルホルムアミド溶液(濃度15%)中
に含浸し、更に15%のジメチルホルムアミド(以下D
MFと略記する)水溶液中に浸漬し、凝固させた。その
後40℃の温水中で十分洗浄し、繊維対ポリウレタンが
70:30の含浸基材を得た。この基材のタテ及びヨコ
方向にそれぞれ8%伸長した状態で、110℃の熱風乾
燥機中の平衡水分率以下に乾燥させた。
0のポリブチレンアジペート、分子量2050のポリテ
トラメチレンエーテルグリコール、4,4′―ジフェニ
ルメタンジイソシアネート及びエチレングリコールを反
応させて得られ、イソシアネートにもとずく窒素含有量
が4.5%のポリウレタンエラストマー[高分子弾性体
(A)]のジメチルホルムアミド溶液(濃度15%)中
に含浸し、更に15%のジメチルホルムアミド(以下D
MFと略記する)水溶液中に浸漬し、凝固させた。その
後40℃の温水中で十分洗浄し、繊維対ポリウレタンが
70:30の含浸基材を得た。この基材のタテ及びヨコ
方向にそれぞれ8%伸長した状態で、110℃の熱風乾
燥機中の平衡水分率以下に乾燥させた。
【0027】次に、分子量2020のポリヘキサメチレ
ンカーボネートグリコール、4,4′―ジシクロヘキシ
ルメタンジイソシアネート、3,3,5―トリメチル―
5―アミノメチルシクロヘキシルアミンをトルエン:メ
チルエチルケトン:ジメチルホルムアミド=4:5:1
の混合溶剤中で反応させて得られたポリウレタンエラス
トマー[高分子弾性体(C) 含窒素量3.2%、10
0%伸張モジュラス30kg/m2 ]の10%溶液に、
酸化チタンを0.5%添加均一混合して得た塗料を、グ
ラビアロールコーターにより固形分量で20g/m2 塗
布、更にその表面に分子量1200のポリヘキサメチレ
ンカーボネートグリコール、4,4′―ジシクロヘキシ
ルメタンジイソシアネート、ジアミノジシクロヘキシル
メタンを反応させて得られたポリウレタンエラストマー
(含窒素量5.5%、10%伸張モジュラス250%)
の10%溶液にシリカ微粉末をつや調製剤として添加し
た塗料を、固形分量で3g/m2 塗布した。
ンカーボネートグリコール、4,4′―ジシクロヘキシ
ルメタンジイソシアネート、3,3,5―トリメチル―
5―アミノメチルシクロヘキシルアミンをトルエン:メ
チルエチルケトン:ジメチルホルムアミド=4:5:1
の混合溶剤中で反応させて得られたポリウレタンエラス
トマー[高分子弾性体(C) 含窒素量3.2%、10
0%伸張モジュラス30kg/m2 ]の10%溶液に、
酸化チタンを0.5%添加均一混合して得た塗料を、グ
ラビアロールコーターにより固形分量で20g/m2 塗
布、更にその表面に分子量1200のポリヘキサメチレ
ンカーボネートグリコール、4,4′―ジシクロヘキシ
ルメタンジイソシアネート、ジアミノジシクロヘキシル
メタンを反応させて得られたポリウレタンエラストマー
(含窒素量5.5%、10%伸張モジュラス250%)
の10%溶液にシリカ微粉末をつや調製剤として添加し
た塗料を、固形分量で3g/m2 塗布した。
【0028】この基材を子牛革の表面模様をかたどった
エンボスロールを用い150℃で型押しした後、60℃
の温水中で飽和吸水させたのちタンブラー揉み機中10
0℃で揉みを行いつつ乾燥を行った。
エンボスロールを用い150℃で型押しした後、60℃
の温水中で飽和吸水させたのちタンブラー揉み機中10
0℃で揉みを行いつつ乾燥を行った。
【0029】得られた基材は、タテ、ヨコ方向に6%収
縮し表面には微細なシボが生じており、皮革材料として
ソフト性、外観の優れたものであった。
縮し表面には微細なシボが生じており、皮革材料として
ソフト性、外観の優れたものであった。
【0030】
【実施例2】ナイロン―6とポリオキシエチレンエーテ
ル変成低密度ポリエチレンとを50:50にブレンド
し、紡糸して得られた6デニール、51mmの繊維を、
カードとクロスレーヤーによりウェブを作成し、ニード
ルパンチングを行い重量610g/m2 の繊維質基材を
得た。これを160℃の熱風オーブン中で加熱した後、
冷却プレスロールでニップし、見掛密度0.30g/c
m3 、厚さ2.03mmとした。つぎに分子量2000
のポリオキシプロピレングコール、分子量1540のポ
リオキシエチレングリコール、ヘキサメチレンジイソシ
アネートをモル比で2:2:3の割合で反応させ、水中
に分散させた処理剤(C)を有効成分で5%の付着量と
なるように含浸し、100℃で乾燥した。
ル変成低密度ポリエチレンとを50:50にブレンド
し、紡糸して得られた6デニール、51mmの繊維を、
カードとクロスレーヤーによりウェブを作成し、ニード
ルパンチングを行い重量610g/m2 の繊維質基材を
得た。これを160℃の熱風オーブン中で加熱した後、
冷却プレスロールでニップし、見掛密度0.30g/c
m3 、厚さ2.03mmとした。つぎに分子量2000
のポリオキシプロピレングコール、分子量1540のポ
リオキシエチレングリコール、ヘキサメチレンジイソシ
アネートをモル比で2:2:3の割合で反応させ、水中
に分散させた処理剤(C)を有効成分で5%の付着量と
なるように含浸し、100℃で乾燥した。
【0031】つぎに得られた繊維質基材を分子量180
0のポリブチレンアジペート、分子量2050のポリテ
トラメチレンエーテルグリコール、4,4′―ジフェニ
ルメタンジイソシアネート及びエチレングリコールを反
応させて得られたイソシアネートにもとずく窒素含有量
が4.0%のポリウレタンエラストマー[高分子弾性体
(A)]のジメチルホルムアミド溶液(濃度15%)に
含浸し、10%DMF水溶液中に浸漬し、凝固させた。
その後40℃の温水中で十分洗浄し繊維対ポリウレタン
が70:30の含浸基材を得た。
0のポリブチレンアジペート、分子量2050のポリテ
トラメチレンエーテルグリコール、4,4′―ジフェニ
ルメタンジイソシアネート及びエチレングリコールを反
応させて得られたイソシアネートにもとずく窒素含有量
が4.0%のポリウレタンエラストマー[高分子弾性体
(A)]のジメチルホルムアミド溶液(濃度15%)に
含浸し、10%DMF水溶液中に浸漬し、凝固させた。
その後40℃の温水中で十分洗浄し繊維対ポリウレタン
が70:30の含浸基材を得た。
【0032】ついでこの基材を85℃のトルエン中で処
理し、ポリエチレンを溶解除去し、90℃の熱水中に浸
漬トルエンを除去した。この基材のタテ及びヨコ方向に
それぞれ6%伸長した状態で110℃の熱風乾燥機中で
繊維の平衡水分率以下に乾燥させた。
理し、ポリエチレンを溶解除去し、90℃の熱水中に浸
漬トルエンを除去した。この基材のタテ及びヨコ方向に
それぞれ6%伸長した状態で110℃の熱風乾燥機中で
繊維の平衡水分率以下に乾燥させた。
【0033】次に、分子量2020のポリヘキサメチレ
ンカーボネートグリコール、4,4′―ジシクロヘキシ
ルメタンジイソシアネート及び3,3,5―トリメチル
―5―アミノメチルシクロヘキシルアミンをトルエン:
メチルエチルケトン:ジメチルホルムアミド=4:5:
1の混合溶剤中で反応させて得られたポリウレタンエラ
ストマー[高分子重合体(B)(含窒素量3.2%、1
00%伸張モジュラス30kg/m2 ]の10%溶液
に、酸化チタンを0.5%添加均一混合して得た塗料
を、グラビアロールコーターにより固形分量で20g/
m2 塗布した。更にその表面に分子量1200のポリヘ
キサメチレンカーボネートグリコール、4,4′―ジシ
クロヘキシルメタンジイソシアネート及びジアミノジシ
クロヘキシルメタンを反応させて得られたポリウレタン
エラストマー(含窒素量5.5%、10%伸張モジュラ
ス250%)の10%溶液にシリカ微粉末をつや調製剤
として添加した塗料を固形分量で3g/m2 塗布した。
ンカーボネートグリコール、4,4′―ジシクロヘキシ
ルメタンジイソシアネート及び3,3,5―トリメチル
―5―アミノメチルシクロヘキシルアミンをトルエン:
メチルエチルケトン:ジメチルホルムアミド=4:5:
1の混合溶剤中で反応させて得られたポリウレタンエラ
ストマー[高分子重合体(B)(含窒素量3.2%、1
00%伸張モジュラス30kg/m2 ]の10%溶液
に、酸化チタンを0.5%添加均一混合して得た塗料
を、グラビアロールコーターにより固形分量で20g/
m2 塗布した。更にその表面に分子量1200のポリヘ
キサメチレンカーボネートグリコール、4,4′―ジシ
クロヘキシルメタンジイソシアネート及びジアミノジシ
クロヘキシルメタンを反応させて得られたポリウレタン
エラストマー(含窒素量5.5%、10%伸張モジュラ
ス250%)の10%溶液にシリカ微粉末をつや調製剤
として添加した塗料を固形分量で3g/m2 塗布した。
【0034】この基材を男鹿革の表面模様をかたどった
エンボスロールを用い、150℃で型押しした後、60
℃の温水中で飽和吸水させたのち、タンブラー揉み機中
で100℃で揉みを行いつつ乾燥を行った。
エンボスロールを用い、150℃で型押しした後、60
℃の温水中で飽和吸水させたのち、タンブラー揉み機中
で100℃で揉みを行いつつ乾燥を行った。
【0035】得られた基材はタテ、ヨコ方向に6%収縮
し、表面には微細なシボが生じており、皮革材料として
ソフト性、外観の優れたものであった。ここで前記繊維
質基材のみを熱トルエンで前記条件と同条件で処理し、
ナイロン繊維からなる不織布を90℃の熱水中につけ飽
和吸水させた後、110℃で含水量1%に乾燥させたと
き、該繊維質基材はタテ、ヨコとも8%の収縮を示し
た。
し、表面には微細なシボが生じており、皮革材料として
ソフト性、外観の優れたものであった。ここで前記繊維
質基材のみを熱トルエンで前記条件と同条件で処理し、
ナイロン繊維からなる不織布を90℃の熱水中につけ飽
和吸水させた後、110℃で含水量1%に乾燥させたと
き、該繊維質基材はタテ、ヨコとも8%の収縮を示し
た。
【0036】
【比較例1】実施例1で繊維質基材に接合防止の処理剤
(C)を処理せず高分子重合体(A)を処理し、繊維質
基材に吸水させることなく、又拡布処理を行わず乾燥し
た後高分子重合体(B)の表面被覆層を形成させた。得
られたシートは収縮は生じず、柔軟性に欠け表面のシボ
感も十分なものではなかった。
(C)を処理せず高分子重合体(A)を処理し、繊維質
基材に吸水させることなく、又拡布処理を行わず乾燥し
た後高分子重合体(B)の表面被覆層を形成させた。得
られたシートは収縮は生じず、柔軟性に欠け表面のシボ
感も十分なものではなかった。
【0037】
【実施例3】繊維形成性ポリアミド(ナイロン6)を細
孔ノズルより紡糸し、90℃の熱水中で3.2倍に延伸
し130℃で乾燥した後、押し込み捲縮機で25ケ/イ
ンチの捲縮を有するトウを作成、0.5デニール、38
mmの短繊維を作成した。これをカードをもちい400
g/m2 のウエブを作成し800本/cm2 のニードル
パンチングを行い繊維質基材を得た。この繊維を80℃
の温水中で飽和吸水させた後110℃で10分乾燥し含
水率を0.5%とした時の4.5%の収縮率を有してい
た。これを水中に浸漬し含水率150%とし、150℃
の加熱ロールとステンレスネットを有するベルト加圧機
で処理し、厚さ1.33mm、見掛密度0.3g/cm
3 の繊維質基材を得た。
孔ノズルより紡糸し、90℃の熱水中で3.2倍に延伸
し130℃で乾燥した後、押し込み捲縮機で25ケ/イ
ンチの捲縮を有するトウを作成、0.5デニール、38
mmの短繊維を作成した。これをカードをもちい400
g/m2 のウエブを作成し800本/cm2 のニードル
パンチングを行い繊維質基材を得た。この繊維を80℃
の温水中で飽和吸水させた後110℃で10分乾燥し含
水率を0.5%とした時の4.5%の収縮率を有してい
た。これを水中に浸漬し含水率150%とし、150℃
の加熱ロールとステンレスネットを有するベルト加圧機
で処理し、厚さ1.33mm、見掛密度0.3g/cm
3 の繊維質基材を得た。
【0038】つぎに得られた繊維質基材を分子量180
0のポリブチレンアジペート、分子量2050のポリテ
トラメチレンエーテルグリコール、4,4′―ジフェニ
ルメタンジイソシアネート及びエチレングリコールを反
応させて得られ、イソシアネートにもとずく窒素含有量
が4.5%のポリウレタンエラストマー[高分子弾性体
(A)]のジメチルホルムアミド溶液(濃度15%)に
含浸し、15%のジメチルホルムアミド(以下DMFと
略記する)水溶液中に浸漬し凝固させた。その後40℃
の温水中で十分洗浄し、繊維対ポリウレタンが70:3
0の含浸基材を得た。この基材のタテ及びヨコ方向にそ
れぞれ8%伸長した状態で、110℃の熱風乾燥機中の
平衡水分率以下に乾燥させた。
0のポリブチレンアジペート、分子量2050のポリテ
トラメチレンエーテルグリコール、4,4′―ジフェニ
ルメタンジイソシアネート及びエチレングリコールを反
応させて得られ、イソシアネートにもとずく窒素含有量
が4.5%のポリウレタンエラストマー[高分子弾性体
(A)]のジメチルホルムアミド溶液(濃度15%)に
含浸し、15%のジメチルホルムアミド(以下DMFと
略記する)水溶液中に浸漬し凝固させた。その後40℃
の温水中で十分洗浄し、繊維対ポリウレタンが70:3
0の含浸基材を得た。この基材のタテ及びヨコ方向にそ
れぞれ8%伸長した状態で、110℃の熱風乾燥機中の
平衡水分率以下に乾燥させた。
【0039】次に、分子量2020のポリヘキサメチレ
ンカーボネートグリコール、4,4′―ジシクロヘキシ
ルメタンジイソシアネート及び3,3,5―トリメチル
―5―アミノメチルシクロヘキシルアミンをトルエン:
メチルエチルケトン:ジメチルホルムアミド=4:5:
1の混合溶剤中で反応させて得られたポリウレタンエラ
ストマー[高分子重合体(B)](含窒素量3.2%、
100%伸張モジュラス30kg/m2 ]の10%溶液
に酸化チタンを0.5%添加均一混合して得られた塗料
を、グラビアロールコーターにより固形分量で20g/
m2 塗布した。更にその表面に分子量1200のポリヘ
キサメチレンカーボネートグリコール、4,4′―ジシ
クロヘキシルメタンジイソシアネート及びジアミノジシ
クロヘキシルメタンを反応させて得られたポリウレタン
エラストマー(含窒素量5.5%、10%伸張モジュラ
ス250%)の10%溶液にシリカ微粉末をつや調製剤
として添加した塗料を固形分量で3g/m2 塗布した。
ンカーボネートグリコール、4,4′―ジシクロヘキシ
ルメタンジイソシアネート及び3,3,5―トリメチル
―5―アミノメチルシクロヘキシルアミンをトルエン:
メチルエチルケトン:ジメチルホルムアミド=4:5:
1の混合溶剤中で反応させて得られたポリウレタンエラ
ストマー[高分子重合体(B)](含窒素量3.2%、
100%伸張モジュラス30kg/m2 ]の10%溶液
に酸化チタンを0.5%添加均一混合して得られた塗料
を、グラビアロールコーターにより固形分量で20g/
m2 塗布した。更にその表面に分子量1200のポリヘ
キサメチレンカーボネートグリコール、4,4′―ジシ
クロヘキシルメタンジイソシアネート及びジアミノジシ
クロヘキシルメタンを反応させて得られたポリウレタン
エラストマー(含窒素量5.5%、10%伸張モジュラ
ス250%)の10%溶液にシリカ微粉末をつや調製剤
として添加した塗料を固形分量で3g/m2 塗布した。
【0040】この基材を子牛革の表面模様をかたどった
エンボスロールを用い150℃で型押しした後、60℃
の温水中で飽和吸水させたのちタンブラー揉み機中10
0℃で揉みを行いつつ乾燥を行った。得られた基材は、
タテ、ヨコ方向に6%収縮し、表面には微細なシボが生
じており、皮革材料としてソフト性、外観の優れたもの
であった。
エンボスロールを用い150℃で型押しした後、60℃
の温水中で飽和吸水させたのちタンブラー揉み機中10
0℃で揉みを行いつつ乾燥を行った。得られた基材は、
タテ、ヨコ方向に6%収縮し、表面には微細なシボが生
じており、皮革材料としてソフト性、外観の優れたもの
であった。
【0041】
【実施例4】ナイロン―6とポリオキシエチレンエーテ
ル変成低密度ポリエチレンとを50:50にブレンドし
紡糸して得られた6デニール、51mmの繊維を、カー
ドとクロスレーヤーによりウェブを作成し、ニードルパ
ンチングを行い重量610g/m2 の繊維質基材を得
た。これを160℃の熱風オーブン中で加熱した後、冷
却プレスロールでニップし、見掛密度0.30g/cm
3 、厚さ2.03mmとした。つぎに得られた繊維質基
材を分子量1800のポリブチレンアジペート、分子量
2050のポリオテトラメチレンエーテルグリコール、
4,4′―ジフェニルメタンジイソシアネート及びエチ
レングリコールを反応させて得られたイソシアネートに
もとずく窒素含有量が4.0%のポリウレタンエラスト
マー[高分子重合体(A)]のジメチルホルムアミド溶
液(濃度15%)に含浸し、10%のDMF水溶液中に
浸漬し、凝固させた。その後40℃の温水中で十分洗浄
し、繊維対ポリウレタンが70:30の含浸基材を得
た。
ル変成低密度ポリエチレンとを50:50にブレンドし
紡糸して得られた6デニール、51mmの繊維を、カー
ドとクロスレーヤーによりウェブを作成し、ニードルパ
ンチングを行い重量610g/m2 の繊維質基材を得
た。これを160℃の熱風オーブン中で加熱した後、冷
却プレスロールでニップし、見掛密度0.30g/cm
3 、厚さ2.03mmとした。つぎに得られた繊維質基
材を分子量1800のポリブチレンアジペート、分子量
2050のポリオテトラメチレンエーテルグリコール、
4,4′―ジフェニルメタンジイソシアネート及びエチ
レングリコールを反応させて得られたイソシアネートに
もとずく窒素含有量が4.0%のポリウレタンエラスト
マー[高分子重合体(A)]のジメチルホルムアミド溶
液(濃度15%)に含浸し、10%のDMF水溶液中に
浸漬し、凝固させた。その後40℃の温水中で十分洗浄
し、繊維対ポリウレタンが70:30の含浸基材を得
た。
【0042】ついでこの基材を85℃のトルエン中で処
理し、ポリエチレンを溶解除去し、90℃の熱水中に浸
漬トルエンを除去し、この基材のタテ及びヨコ方向にそ
れぞれ10%伸長した状態で110℃の熱風乾燥機中に
おいて繊維の平衡水分率以下に乾燥させた。
理し、ポリエチレンを溶解除去し、90℃の熱水中に浸
漬トルエンを除去し、この基材のタテ及びヨコ方向にそ
れぞれ10%伸長した状態で110℃の熱風乾燥機中に
おいて繊維の平衡水分率以下に乾燥させた。
【0043】次に該基材を分子量2020のポリヘキサ
メチレンカーボネートグリコール、4,4′―ジシクロ
ヘキシルメタンジイソシアネート及び3,3,5―トリ
メチル―5―アミノメチルシクロヘキシルアミンを、ト
ルエン:メチルエチルケトン:ジメチルホルムアミド=
4:5:1の混合溶剤中で反応させて得られたポリウレ
タンエラストマー[高分子重合体(B)](含窒素量
3.2%、100%伸張モジュラス30kg/m2 )の
10%溶液に、酸化チタンを0.5%添加均一混合して
得られた塗料をグラビアロールコーターにより固形分量
で20g/m2 塗布した。更にその表面に分子量120
0のポリヘキサメチレンカーボネートグリコール、4・
4′―ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート及びジ
アミノジシクロヘキシルメタンを反応させて得られたポ
リウレタンエラストマー(含窒素量5.5%、10%伸
張モジュラス250%)の10%溶液に、シリカ微粉末
をつや調製剤として添加した塗料を固形分量で3g/m
2 塗布した。
メチレンカーボネートグリコール、4,4′―ジシクロ
ヘキシルメタンジイソシアネート及び3,3,5―トリ
メチル―5―アミノメチルシクロヘキシルアミンを、ト
ルエン:メチルエチルケトン:ジメチルホルムアミド=
4:5:1の混合溶剤中で反応させて得られたポリウレ
タンエラストマー[高分子重合体(B)](含窒素量
3.2%、100%伸張モジュラス30kg/m2 )の
10%溶液に、酸化チタンを0.5%添加均一混合して
得られた塗料をグラビアロールコーターにより固形分量
で20g/m2 塗布した。更にその表面に分子量120
0のポリヘキサメチレンカーボネートグリコール、4・
4′―ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート及びジ
アミノジシクロヘキシルメタンを反応させて得られたポ
リウレタンエラストマー(含窒素量5.5%、10%伸
張モジュラス250%)の10%溶液に、シリカ微粉末
をつや調製剤として添加した塗料を固形分量で3g/m
2 塗布した。
【0044】この基材を男鹿革の表面模様をかたどった
エンボスロールを用い150℃で型押しした後、60℃
の温水中で飽和吸水させたのちタンブラー揉み機中10
0℃で揉みを行いつつ乾燥を行った。得られた基材は、
タテ、ヨコ方向に6%収縮し、表面には微細なシボが生
じており、皮革材料としてソフト性、外観の優れたもの
であった。
エンボスロールを用い150℃で型押しした後、60℃
の温水中で飽和吸水させたのちタンブラー揉み機中10
0℃で揉みを行いつつ乾燥を行った。得られた基材は、
タテ、ヨコ方向に6%収縮し、表面には微細なシボが生
じており、皮革材料としてソフト性、外観の優れたもの
であった。
【0045】ここで前記繊維質基材のみを熱トルエンで
前記条件と同条件で処理し、ナイロン繊維からなる不織
布を90℃の熱水中につけ飽和吸水させた後、110℃
で含水量1%に乾燥させたとき、該繊維質基材はタテ、
ヨコとも8%の収縮を示した。
前記条件と同条件で処理し、ナイロン繊維からなる不織
布を90℃の熱水中につけ飽和吸水させた後、110℃
で含水量1%に乾燥させたとき、該繊維質基材はタテ、
ヨコとも8%の収縮を示した。
【0046】
【比較例2】実施例4で高分子重合体(A)を含浸させ
た繊維質基材を拡布処理及び吸水させることなく高分子
重合体(B)の表面被覆層を形成した。
た繊維質基材を拡布処理及び吸水させることなく高分子
重合体(B)の表面被覆層を形成した。
【0047】得られたシートは柔軟性にかけ、表面のシ
ボだちが悪かった。
ボだちが悪かった。
Claims (3)
- 【請求項1】 飽和吸水させた後、平衡水分率以下に乾
燥させた時の収縮率が2%以上である繊維からなる繊維
質基材に、高分子重合体(A)を処理し皮革様シートを
製造するに際し、 1)高分子重合体(A)の溶液又は分散液を処理し、 2)繊維質基材に飽和吸水させるまで吸水させた後基材
のタテ及び/或いはヨコ方向に少なくとも3%以上拡布
するか、或いは吸水前に基材のタテ及び/或いはヨコ方
向に少なくとも3%以上拡布処理した後吸水させ、 3)繊維の平衡水分率以下に乾燥した後、 4)該基材の表面に高分子重合体(B)の表面被覆層を
形成し、 5)次いで湿熱処理し繊維に飽和吸水させた後、 6)基材の緊張を抑制した状態で繊維の平衡水分率以下
に乾燥することを特徴とする皮革様シートの製造方法。 - 【請求項2】 繊維質基材に高分子弾性体(A)の溶液
又は分散液を処理する前に、予め繊維と高分子重合体
(A)との接合を妨げる処理剤(C)を処理することを
特徴とする請求項1記載の製造方法。 - 【請求項3】 乾燥する際、揉み処理を行いつつ実施す
ることを特徴とする請求項1又は2記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5326993A JPH06248578A (ja) | 1993-02-19 | 1993-02-19 | 皮革様シートの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5326993A JPH06248578A (ja) | 1993-02-19 | 1993-02-19 | 皮革様シートの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06248578A true JPH06248578A (ja) | 1994-09-06 |
Family
ID=12938039
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5326993A Pending JPH06248578A (ja) | 1993-02-19 | 1993-02-19 | 皮革様シートの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06248578A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001057307A1 (fr) * | 2000-02-03 | 2001-08-09 | Teijin Limited | Produit en feuille rappelant le cuir et son procede de fabrication |
CN105154599A (zh) * | 2015-07-29 | 2015-12-16 | 浙江理工大学 | 一种针对饱水皮革文物的真空冷冻干燥保护方法 |
-
1993
- 1993-02-19 JP JP5326993A patent/JPH06248578A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001057307A1 (fr) * | 2000-02-03 | 2001-08-09 | Teijin Limited | Produit en feuille rappelant le cuir et son procede de fabrication |
CN105154599A (zh) * | 2015-07-29 | 2015-12-16 | 浙江理工大学 | 一种针对饱水皮革文物的真空冷冻干燥保护方法 |
CN105154599B (zh) * | 2015-07-29 | 2017-03-22 | 浙江理工大学 | 一种针对饱水皮革文物的真空冷冻干燥保护方法 |
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