JPH0624821Y2 - フォーカルプレンシャッタの幕速調整機構 - Google Patents

フォーカルプレンシャッタの幕速調整機構

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JPH0624821Y2
JPH0624821Y2 JP1987126162U JP12616287U JPH0624821Y2 JP H0624821 Y2 JPH0624821 Y2 JP H0624821Y2 JP 1987126162 U JP1987126162 U JP 1987126162U JP 12616287 U JP12616287 U JP 12616287U JP H0624821 Y2 JPH0624821 Y2 JP H0624821Y2
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JP
Japan
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JP1987126162U
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JPS6430538U (ja
Inventor
研一 渡部
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株式会社コパル
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【考案の詳細な説明】 [考案の利用分野] 本考案は、幕(羽根)駆動用バネの駆動力量を変化させ
て幕の走行速度を調整するようにしたフォーカルプレン
シャッタの幕速調整機構に関する。
[考案の背景] 一般に、フォーカルプレンシャッタの幕速を調整する機
構は、羽根駆動用力源たるコイルバネの駆動力量を調整
することによってなされている。即ち、基板上に植立さ
れている駆動アームの支持軸の周囲に巻回されたコイル
バネは、その一端を駆動アームのピンに弾接・係合さ
れ、その他端を外周に歯部を備え且つ前記支持軸に軸支
された歯車部材に嵌合・係止されている。そして歯車部
材の歯部と当接し回転を阻止する抑止部材が設けられ、
歯車部材を抑止部材に抗して回転させることにより、前
記コイルバネの駆動力量を増減させ、幕速を調整してい
た。
しかしながら、駆動力量の変化は歯車部材の歯部のピッ
チ数により決定され、細かな調整を行うためには歯部の
ピッチを細分していくこととなる。
しかしながら、シャッタの寸法の制約から歯の径が規制
されるので、歯数を増加させることは困難である。
こうしたことから、幕速の調整は必然的にデジタル的な
段階(ステップ)変化であって、微妙な調整をするには
不適であった。
一方、コイルバネの駆動力量を調整することによって両
羽根群が開口窓を横切る幕速のバランスを調整すること
ができたとしても、羽根群の走行特性(走行開始後の立
ち上がりからの速度変化(加速)の違いによる走行特
性)は駆動力源たるコイルバネの持つバネ特性に起因す
る部分が大きく、上述したような歯車部材と抑止部材を
用いた調整機構では、このコイルバネの特性の違いによ
って発生する走行ムラまで調整することは困難であっ
た。
[考案の目的] 本考案の目的は、上述した従来の機構が有していた不都
合な点に鑑み、羽根群の走行速度(幕速)および走行特
性の調整をアナログ的な連続変化にて行えるようにした
フォーカルプレンシャッタの幕速調整機構を提供するこ
とにある。
[考案の構成] 上述した本考案の目的は、 撮影用の開口窓を備えた基板と、 前記開口窓を開放もしくは閉鎖する羽根群と、 前記羽根群をおのおの支持する複数本からなる駆動アー
ムにして、前記羽根群と共に平行リング機構を構成する
ものと、 前記羽根群及び、駆動アーム群を駆動する駆動力源たる
コイルバネにして、前記駆動アーム1つにその一端を弾
接・係合されたものと、 前記コイルバネの他端が係止された歯車部材と、該歯車
部材の歯部に係合して歯車部材の回転を抑止する抑止部
材とから成っていて、歯車部材の回転位置調整によって
前記駆動力源の力量を増減させ得る第一の調整手段と、 前記駆動アームの1つに習性を与える小さなバネ圧の弾
性部材と、 前記弾性部材の付勢力量を連続的に増減させ得る第二の
調整手段と、 から構成したことにより達成される。
[考案の実施例] 以下、本考案の実施例について、図面を参照しながら説
明する。
第1図は、本考案の一実施例を示した要部平面図であ
る。
1は基板で、撮影時に光路となる開口窓1aを備えてい
る。
2はスリット形成羽根で、図面において省略しているが
公知構成の他の遮光羽根とともに羽根群を構成してい
る。
3は第1アームで、駆動力を受けるピン3−1を植立さ
れていて、基幹部を基板1に植立されている軸4により
回動可能に支持されており、また先端部においてスリッ
ト形成羽根2を支持する支持部3aを介してスリット形
成羽根2を支持し、また図示していないが、3b、3c
……にて同様に他の遮光羽根群を同じく支持している。
5はラチェット筒(歯車部材)で、前記軸4に回動自在
に設けられていて、一部に切り欠き部5aを有してい
る。
6は駆動力源たるコイルバネで、軸4の周囲に巻回され
ていて、一端が前記第1アーム3のピン3−1に掛けら
れるとともにこれを反時計方向に附勢し、他の一端は前
記ラチェット筒5の切欠部5aに嵌合・係止されてい
る。
7は抑止部材たる板バネで、基幹部は基板1に固着され
ていて、先端部はラチェット筒5の歯部に係接し、ラチ
ェット筒5の回転を阻止することによって、コイルバネ
6の弛緩を抑止している。
上述したラチェット筒5、コイルバネ6および板バネ7
によりラチェット構造を形成し、ラチェット筒5を締め
込む方向(反時計方向)に回転させると、コイルバネ6
のトルク(駆動力量)が増加し、緩める方向に回転させ
るとトルクが減少するので、第1アーム3、即ち羽根群
に対する附勢力を増減させることが出来る。
このときの変化は、一歯毎のステップ変化となる。
8は第2アームで、軸9により基板1に回動可能に支持
されていて、先端部のスリット形成羽根2の支持部8a
を初めとして、図示していないが、8b、8c……にて
同様他の遮光羽根を支持している。そして、前記第1ア
ーム3、第2アーム8、及びスリット形成羽根2、遮光
羽根によって公知の平行リンク機構が構成される。な
お、図面においては、先羽根群及びその駆動機構のみを
示してあるが、後羽根群とその駆動機構が設けられてい
ることは勿論である。
10はα巻きされている小さなバネ圧のバネで、軸9の
周囲に巻回され、一端が前記第2アーム8に掛かり、こ
れを反時計方向に附勢している。
11は偏芯軸で、基板1上に植立されていて、回転させ
られることにより、前記バネ10の一端と係接するピン
11aの位置が変位するので、バネ10による第2アー
ムに対する附勢力を増減することができ、また、その変
化量は連続(アナログ)的である。
本考案は上述のように構成されていて、以下、その動作
について簡単に説明する。
まず通常の調整については、ラチェット筒5をコイルバ
ネ6の弾性に抗して反時計方向に回転させていくと、第
1アーム3の駆動力量(バネトルク)が強まる方向に変
化していく。
この時の変化は、歯のピッチにより異なるが段階的であ
る。
ラチェット筒5は、時計方向に旋性を有しているが、外
周に設けられている歯が板バネ7と係接しているので、
弛緩しない。
次に、第1図において偏心軸11を図示位置から時計方
向に回転させると、一体に形成されているピン11aの
位置が移動し、これに当接しているバネ10は次第に蓄
勢され、力量が増加する。
この変化は勿論連続的なものであり、微妙な駆動力量調
整を可能としている。即ち、前記ラチェット筒5にて粗
調整を組立機等にて行ない、偏心軸11にて微調整を行
なって駆動力量調整を行なうので、極めて正確な調整が
容易・確実に行ない得る。よって、先羽根群と後羽根群
の幕速を一致させ得るばかりか、実質的に羽根駆動用力
源となるコイルバネ6と、このコイルバネ6とバネ特性
の異なる比較的小さな力量のバネ10を組合せ、かつ両
者を調整することにより、2つのバネ特性の組合せ変化
によって変わる羽根群の走行特性を容易にかつ広い範囲
で調整することができ、したがって先羽根群と後羽根群
の走行特性を一致させて、露出ムラを小さくすることが
できる。(従来のように1つのバネの調整のみで走行特
性を大きく変えることは難しい。)なお、小さなバネ圧
のバネ10と偏心軸11とによる無段階微調整機構は、
先幕もしくは後幕の何れか一方のみに設けても良い。
こうしたコイルバネ6およびバネ10に蓄えられたバネ
トルクは、それぞれ第1アーム3および第2アーム8を
駆動する力量となり、スリット形成羽根2を初めとする
羽根群を走行させる。
[第2の実施例] 第2図は、本考案の第2の実施例を示している要部平面
図である。なお、該実施例においては図示の都合上割愛
してあるが、先羽根群用のアームおよび後羽根群用のア
ームには、それぞれ前述したコイルバネ、ラチェット
筒、阻止部材によりなる機構が付設されている。
21は基板、22は先羽根群の一枚であるスリット形成
羽根、23は第1アームで軸24に支持されていて、2
5は第2アームで軸26に支持されている。
25aは第2アーム25の基幹部近辺に穿設されている
透孔である。
27はα巻きされた小さなバネ圧のバネで、一端を前記
第2アームの透孔25aに係接されている。
28は調整軸で、後羽根群の一であるスリット形成羽根
29を支持する第3アーム30の回転中心軸であるとと
もに、また偏心ピン28aを偏心位置に植立していて、
該偏心ピン28aは前記バネ27の他の一端と当接して
いる。
31は前記第3アーム30とともに閉鎖羽根群を支持す
る第4アームで、軸32により回動自在に支持されてい
る。
本実施例は、第1実施例が先羽根群用の第2アームのみ
を偏心軸とバネにより調整してたいのに対し、先羽根群
と後羽根群との異なる羽根群のアーム間にバネを張架し
ている。
こうした構成としたことにより、調整軸28が第3アー
ムの支持軸と共通化が図れ、またコイルバネ27は開放
・閉鎖羽根群間のガタを排除する、いわゆるガタ寄せバ
ネと兼用することができ、調整可能なバネ数を低減でき
るので、全体としても構成部品を増加させることのない
構成となる。
[考案の効果] 上述したように、本考案を用いることにより、幕速の調
整において、従来のステップ(デジタル)変化よりも、
微細な力量調整を達成でき、またおのおのの羽根群を二
つの調整手段により調整できるので、走行特性の調整可
能な幅を広げることが可能であるフォーカルプレンシャ
ッタの幕速調整機構を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1の実施例を示した要部平面図で、
第2図は同じく第2の実施例を示した要部平面図であ
る。 1……基板 2……スリット形成羽根 3……第1アーム、3a……ピン 4……軸 5……ラチェット筒(歯車部材) 5a……切欠部 6……コイルバネ(駆動力源) 7……板バネ(阻止部材) 8……第2アーム、9……軸 10……バネ 11……偏心軸、11a……ピン 25……第2アーム、25a……透孔 27……コイルバネ 28……調整軸、28a……偏心ピン

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影用の開口窓を備えた基板と、 前記開口窓を開放もしくは閉鎖する羽根群と、 前記羽根群をおのおの支持する複数本からなる駆動アー
    ムにして、前記羽根群と共に平行リンク機構を構成する
    ものと、 前記羽根群及び、駆動アーム群を駆動する駆動力源たる
    コイルバネにして、前記駆動アームの1つにその一端を
    弾接・係合されたものと、 前記コイルバネの他端が係止された歯車部材と、該歯車
    部材の歯部に係合して歯車部材の回転を抑止する抑止部
    材とから成っていて、歯車部材の回転位置調整によって
    前記駆動力源の力量を増減させ得る第一の調整手段と、 前記駆動アームの1つに習性を与える小さなバネ圧の弾
    性部材と、 前記弾性部材の付勢力量を連続的に増減させ得る第二の
    調整手段と、 から成り、 前記羽根群の走行速度および走行特性を無段階に調整可
    能としたことを特徴とするフォーカルプレンシャッタの
    幕速調整機構。
JP1987126162U 1987-08-19 1987-08-19 フォーカルプレンシャッタの幕速調整機構 Expired - Lifetime JPH0624821Y2 (ja)

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JPS6430538U JPS6430538U (ja) 1989-02-23
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JP2015169739A (ja) * 2014-03-05 2015-09-28 セイコープレシジョン株式会社 フォーカルプレーンシャッタ及び光学機器

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