JPH0624817B2 - 模様付樹脂積層成形品及びその製造方法 - Google Patents

模様付樹脂積層成形品及びその製造方法

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JPH0624817B2
JPH0624817B2 JP1161152A JP16115289A JPH0624817B2 JP H0624817 B2 JPH0624817 B2 JP H0624817B2 JP 1161152 A JP1161152 A JP 1161152A JP 16115289 A JP16115289 A JP 16115289A JP H0624817 B2 JPH0624817 B2 JP H0624817B2
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JP
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pattern
frp
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resin
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JP1161152A
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克彦 池田
倫明 余合
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Inax Corp
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Inax Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は浴槽,カウンター,浴槽エプロン等の模様付
樹脂積層成形品及びその製造方法に関する。
(発明の背景) これら浴槽等の模様付樹脂積層成形品には種々形態のも
のがあるが、従来の樹脂積層成形品は、深み感のないも
のであったり、模様の継目が表面から見えたりするな
ど、何れも十分満足のできるものではなかった。
(課題を解決するための第一手段) 本発明の樹脂積層成形品はこのような課題を解決するた
めに案出されたものであり、その要旨は、表面の透明な
いし半透明のゲルコート層と、該ゲルコート層より下層
のレジンコンクリート層と、裏面のFRPバック層とを
有し、且つ該レジンコンクリート層とFRPバック層と
の間に、織布若しくは不織布に模様を印刷して成る模様
層若しくは天然石の粉砕粒を含有する模様層が形成され
て成ることにある。
(第一解決手段の作用及び効果) 本発明の樹脂積層成形品においては、レジンコンクリー
ト層の裏面側に模様層が形成され、表面の透明ないし半
透明のゲルコート層及びレジンコンクリート層を透かし
て、かかる模様層が表面に現われる。而して透明ないし
半透明のゲルコート層及びレジンコンクリート層からく
る深み感と、その内部の深い位置に配された模様層とが
相俟って、従来にない美観,高級感が得られる。しかも
本発明の樹脂積層成形品は、模様層がレジンコンクリー
ト層の裏面側に配されているために、模様層を継ぎ合せ
た場合にもその継目が表面から見分け難く、かかる継目
等に基づく外観品質の低下の問題を回避できる。
本発明において、所定模様を印刷して成る織布若しくは
不織布を以て模様層を構成する場合には、様々なパター
ンの模様を容易に形成することができ、また天然石の粉
砕粒にて模様層を構成する場合には、樹脂積層成形品に
対して天然石調の模様を付与することができる。
(課題を解決するための第二手段) 本願の第二の解決手段は上記樹脂積層成形品の製造方法
に係るものであって、その要旨は、裏面のFRPバック
層の表面側に織布若しく不織布に模様を印刷して成る模
様層若しくは天然石の粉砕粒を含有する模様層を張り付
けた状態において、該FRPバック層と別途に成形した
表面のゲルコート層若しくは該ゲルコート層に積層した
他層との間にレジンコンクリート層を積層成形し、且つ
その成形時に該模様層を成形品中に一体に融合させるこ
とにある。
(第二解決手段の作用及び効果) 本方法によれば上記ゲルコート層,レジンコンクリート
層,FRPバック層を有する樹脂積層成形品を成形する
と同時に、そのレジンコンクリート層とFRPバック層
との間に上記模様層を容易に形成することができ、且つ
かかる模様層を成形品内部においてこれに一体に融合さ
せることができる。
(実施例) 次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
第1図において、10は模様付樹脂積層成形品としての
浴槽で、上縁の手摺部12,側壁部14及び底部16を
有しており、その底部16に模様18が施してある。第
2図はその底部16の断面構造を示したものであって、
図示のようにこの浴槽10は、厚みが0.3〜0.8mm
程度の透明ないし半透明のゲルコート層20,厚みが
0.5〜1.5mm程度の透明ないし半透明のFRP層2
2,厚みが10mm程度のレジンコンクリート層24及び
裏面の厚みが1.0〜2.0mm程度の着色FRPバック
層26とを有しており、そのレジンコンクリート層24
とFRPバック層26との間に模様層28が形成されて
いる。
ゲルコート層20は、浴槽10における表面の平滑性,
艶,耐水性,耐熱性を確保する働きを成し、また第二層
としてのFRP層22は、耐熱性,耐水性,強度等を確
保するための層で、ガラス繊維に液状不飽和ポリエステ
ル樹脂を含浸させて硬化させた層である。このFRP層
22は熱的変化に強く、水の侵入を防止する働きを有す
る他、着色FRPバック層26と共にサンドイッチ構造
を形成して剛性を発現し、浴槽10の耐久強度,輸送時
の必要強度,成形時の必要強度を確保する。
レジンコンクリート層24は、樹脂中に無機或いは有機
の充填材を含有させて成る層で、このレジンコンクリー
ト層24により浴槽10に対して質感,重厚感,剛性等
が付与される。
一方裏面の着色FEPバック層26は、隠蔽層としての
働きを有し、表面側から浴槽全体が透けて見えるのを防
止する働きを有する他、FRP層22と共に強度を受け
持つ。
一方模様層28は、本例では織布若しくは不織布に模様
(ここでは魚の模様)を印刷して成るものである。
本例の浴槽10の場合、ゲルコート層20,FRP層2
2,レジンコンクリート層24が何れも透明ないし半透
明であるために、表面側よりレジンコンクリート層24
の深部まで見透かすことができ、しかもその深部におい
て模様層28が配置・形成されているため、浴槽10に
質感,重厚感が付与されるのみならず模様自体が深みの
あるものとなって優れた美観が得られ、高級感が醸し出
される。
また模様層28がレジンコンクリート層24の奥部、厳
密にはレジンコンクリート層24とFRPバック層26
との間に形成されているために、模様の継目や模様を構
成する布の外周縁部が周辺の本体樹脂部分より遊離して
見えず、このため模様部分が成形品に一体に融合して美
観の向上に寄与する。
次に本例の浴槽10の具体的製造方法の一例を第3図に
基づいて説明する。
先ず雄型30の表面にゲルコート層20を成形してこれ
を硬化させ、次いでその上にFRP層22を積層成形し
てこれを硬化させる。
一方これとは別に、予め成形したFRPバック層26の
底部に上記模様を印刷して成る織布若しく不織布32を
張り付け、これを雌型34の凹所内に嵌め入れる。次に
一定量の液状レジンコンクリート材料36を雌型34の
側に流し込んだ上で、雄型30と雌型34とを型合せ
し、レジンコンクリート材料36をそれら型30,34
の間に形成される空所内に充満させる。その後これに加
熱して硬化させ、しかる後に雄型30と雌型34とを分
離して、成形品を脱型する。これにより樹脂積層成形品
としての上記浴槽10が得られる。
本方法によれば、模様層28を周辺の樹脂本体に一体に
融合させることができ、しかもこの模様層28は肉厚の
厚いレジンコンクリート層24の裏側に形成されるた
め、従って例えば第1図に示す魚の模様を底部16に施
した場合において、その魚模様を印刷した布が周辺より
遊離して見えるのを防止できる。
以上の他、本例の方法によれば各製品毎に均等な模様を
形成できる外,側壁面等縦の面に対しても底面と同様に
且つ任意の位置に模様を形成することができ、作業も簡
単であるなど種々利点が生ずる。
以上本発明の実施例を詳述したが、本発明はその他の形
態・態様で構成・実施可能である。
例えばゲルコート層20の下側の透明ないし半透明のF
RP層22は場合によって省略することができるし、ま
た上例ではFRPバック層26を予め成形した後これを
雌型34に嵌め入れるようにしているが、これを雌型3
4の成形面上に直接成形することも可能である。
更に本発明を上記浴槽以外のカウンター,浴槽エプロン
その他の樹脂積層成形品に対して適用することも可能で
あるし、また上記例示した模様はあくまで本発明の一例
であり、本発明においては他の種々模様を施すに際して
適用することが可能であるなど、その主旨を逸脱しない
範囲において、当業者の知識に基づき様々な変更を加え
た形態・態様で構成・実施可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の一実施例である浴槽の平面
図及び要部断面図であり、第3図はその浴槽の製造方法
の工程説明図である。 10:浴槽、20:ゲルコート層 22:FRP層、24:レジンコンクリート層 26:FRPバック層、28:模様層 30:雄型、34:雌型

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面の透明ないし半透明のゲルコート層
    と、該ゲルコート層より下層のレジンコンクリート層
    と、裏面のFRPバック層とを有し、且つ該レジンコン
    クリート層とFRPバック層との間に、織布若しくは不
    織布に模様を印刷して成る模様層若しくは天然石の粉砕
    粒を含有する模様層が形成されて成る模様付樹脂積層成
    形品。
  2. 【請求項2】裏面のFRPバック層の表面側に織布若し
    くは不織布に模様を印刷して成る模様層若しくは天然石
    の粉砕粒を含有する模様層を張り付けた状態において、
    該FRPバック層と別途に成形した表面のゲルコート層
    若しくは該ゲルコート層に積層した他層との間にレジン
    コンクリート層を積層成形し、且つその成形時に該模様
    層を成形品中に一体に融合させることを特徴とする模様
    付樹脂積層成形品の製造方法。
JP1161152A 1989-06-23 1989-06-23 模様付樹脂積層成形品及びその製造方法 Expired - Lifetime JPH0624817B2 (ja)

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JPH0324950A JPH0324950A (ja) 1991-02-01
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