JPH06247973A - 3−ビニルセファロスポリンの製造法 - Google Patents

3−ビニルセファロスポリンの製造法

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JPH06247973A
JPH06247973A JP5278628A JP27862893A JPH06247973A JP H06247973 A JPH06247973 A JP H06247973A JP 5278628 A JP5278628 A JP 5278628A JP 27862893 A JP27862893 A JP 27862893A JP H06247973 A JPH06247973 A JP H06247973A
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】弱塩基を使用するWittig反応を用いる、式Iの
3-ビニルセファロスポリン化合物の製造法。 【化1】 [式中、R1及びR2は同一でも異なっていてもよく、水
素または有機基を表す] 【効果】反応を温和な条件下で実施し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、式I:
【0002】
【化7】
【0003】[式中、R1及びR2は同一でも異なってい
てもよく、水素または有機基を表す]の3-ビニルセファ
ロスポリン化合物の経済的且つ簡単な製造法に関する。
【0004】
【従来の技術】式Iの化合物が、価値の高い3-置換ビニ
ルセファロスポリン製造用の有用な出発物質であること
は公知である。
【0005】置換基R1及びR2に於いて、有機基は、例
えば、場合により分枝のアルキル、アルケニル若しくは
アルキニル基;完全若しくは部分飽和シクロアルキル
基;または場合により置換したアリール基、アラルキル
基若しくは複素環であってもよい。シクロアルキル基、
アリール基、アラルキル基または複素環は、任意の位置
で、例えば、ハロゲン、窒素、硫黄、アルコキシ、アリ
ールオキシまたは官能基、例えば、カルバルコキシ若し
くはカルボキシアミド基により置換されていてもよい。
1及びR2は、場合により置換された環系の一部も形成
し得る。
【0006】本発明の好ましい態様に於いて、R1及び
2の一方は水素であり、他方は; i)水素、低級アルキル、低級アルケニル若しくは低級
アルキニル; ii)その環の各々が場合により、1〜3個の低級アルコ
キシ、低級アルキルチオ、ハロゲン、低級アルキル、ニ
トロ、ヒドロキシ、アシルオキシ、カルボキシ、カルバ
ルコキシ、低級アルキルカルボニル、低級アルキルスル
ホニル、低級アルコキシスルホニル、アミノ-(低級)-ア
ルキルアミノ若しくはアシルアミド基で置換されてい
る、低級シクロアルキル、低級シクロアルキル低級アル
キル、アリール、(アリール)-低級アルキル、複素環基
若しくは複素環-(低級)-アルキル;または iii)式-CH2Z[式中、Zは、a)ヒドロキシ、低級
アルコキシ、ホルミルオキシ、アセチルオキシ、低級ア
ルキルスルホニルオキシ、ハロゲン、N-モノ(低級)アル
キルカルバモイルオキシ若しくはN,N-ジ(低級)アルキル
カルバモイルオキシ;b)複素環基;c)式:-S(O)m
9(但し、R9は、脂肪族、芳香族脂肪族、脂環式、芳
香族若しくは複素環基であり、mは、0、1若しくは2
である)の基;またはd)非環式若しくは環式アンモニ
ウム基である]の基である。
【0007】好適な複素環基としては、各環に4〜7
個、好ましくは5または6個の原子を有する単一または
縮合複素環が挙げられる。各環は、酸素、窒素及び硫黄
から選択される4個以下のヘテロ原子を有する。各複素
環は、(C1〜C4)アルキル、(C1〜C4)アルコキシ、ハ
ロゲン、トリハロ-(C1〜C4)アルキル、ヒドロキシ、
オキソ、メルカプト、アミノ、カルボキシル、カルバモ
イル、ジ-(C1〜C4)アルキルアミノ、カルボキシメチ
ル、カルバモイルメチル、スルホメチル及びメトキシカ
ルボニルアミノから選択される1〜3個の任意の置換基
を有していてもよい。
【0008】好適な複素環の例としては、未置換及び置
換のイミダゾリル、ジアゾリル、トリアゾリル、テトラ
ゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、チアトリアゾリ
ル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、ベンズイミダゾ
リル、ベンズオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、トリア
ゾリルピリジル、プリニル、ピリジル、ピリミジニル、
ピリダジニル、ピラゾリル及びトリアジニルが挙げられ
る。
【0009】好適な複素環としては、未置換及び置換の
5-ヒドロキシ-4-ピリドン-2-イル、1,2,3-トリアゾリ
ル;1,2,4-トリアゾリル;テトラゾリル;オキサゾリ
ル;チアゾリル;1,3,4-オキサジアゾリル;1,3,4-チア
ジアゾリル及び1,2,3-チアジアゾリルが好ましい。好ま
しい複素環としては、1,5-ジヒドロキシ-4-ピリドン-2-
イル、5-ヒドロキシ-1-メチル-4-ピリドン-2-イル、5-
ヒドロキシ-4-ピリドン-2-イル、1-メチル-1H-テトラゾ
ル-5-イル-2-メチル-1,3,4-チアジアゾル-5-イル、1-カ
ルボキシメチル-1H-テトラゾル-5-イル、6-ヒドロキシ-
2-メチル-5-オキソ-2H-1,2,4-トリアジン-3-イル、1,2,
3-トリアゾル-5-イル、4-メチル-チアゾル-5-イルが挙
げられる。
【0010】非環式アンモニウム基の例としては、(1-
カルバモイル-2-ヒドロキシエチル)-ジメチルアンモニ
ウム、(カルバモイルメチル)(エチル)-メチルアンモニ
ウムまたはトリメチルアンモニウムが挙げられる。
【0011】環式アンモニウム基の例としては、アルキ
ル、カルバモイルアルキル、アミノアルキル若しくはカ
ルボキシアルキルでN-置換されているピロリジニウム;
アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシアミド、
アルコキシカルボニル、アミノ、モノアルキルアミノ若
しくはジアルキルアミノで一若しくは二置換され得るピ
リジニウムまたはシクロペンテノピリジニウムが挙げら
れる。
【0012】他に記載しない限り、有機基は、炭素原子
10個以下を含むのが好ましく、「低級」とは、炭素原子
4個以下の基を表す。
【0013】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】式Iの
化合物の製造法は公知であり、本明細書中参照として含
まれる欧州特許第0503453号に開示されている。しかし
欧州特許第0503453号に記載の如く、これらの公知方法
では、高価な保護基を使用しなければならず、また多く
の中間段階が必要である。欧州特許第0503453号に開示
の発明は、出発物質として7-アミノセファロスポラン酸
を使用するWittig反応に於いてシリル保護基を使用する
ことにより従来法の問題を処理した。
【0014】欧州特許第0503453号に開示の方法では、
以下の反応: i)式II:
【0015】
【化8】
【0016】[式中、Rはシリル保護基である]の化合
物を式:P(R4)3またはP(OR4)3の化合物と反応させ
て、式III:
【0017】
【化9】
【0018】[式中、Xは、-P(R4)3Iまたは-P(O)
(OR4)2であり、Rは上記定義通りであり、R4は低級
アルキル基またはアリール基である]の化合物を製造
し; ii)式IIIの化合物と強塩基を反応させて、式IV:
【0019】
【化10】
【0020】[式中、X+は、-P+(R4)3または-P(O)
(OR4)2Yであり、R4及びRは上記定義通りであり、
Yはアルカリカチオンまたは強い有機塩基のプロトン化
形である]の化合物を製造し;次いで iii)式IVの化合物と式V:
【0021】
【化11】
【0022】[式中、R1及びR2は上記定義通りであ
る]の化合物と反応させて、式Iの化合物を製造する;
に従って進行する。得られた方法は、簡単、経済的であ
り且つ、単一反応容器で実施し得る。またこの方法は、
シリル保護基が、簡単な加水分解またはアルコリシスに
より除去可能という長所もある。
【0023】段階ii)で使用する塩基は、強い有機塩基
であり、好適な例としては、グアニジン(例えば、テト
ラメチルグアニジン)、アミジン(例えば、1,8-ジアザビ
シクロ[5.4.0]ウンデク-7-エン及び1,5-ジアザビシクロ
[4.3.0]ノン-5-エン)、窒素含有化合物のアルカリ塩(例
えば、1,1,1,3,3,3-ヘキサメチルジシラザンのLiまた
はNa塩及びLi-ジイソプロピルアミド)、ブチルリチウ
ム、アルカリ金属の水素化物及びイミノホスホランが挙
げられる。塩基は湿気を含んでいてはならず、生成物の
シリル化度を保持するためにシリル化し得る部分を全く
含んではいけないとも記載されている。
【0024】
【課題を解決するための手段】驚くべきことに、今回、
欧州特許第0503453号に記載の方法は、弱塩基を用いて
実施し得ることが知見された。反応を温和な条件下で実
施し得るので、これは特に都合が良い。
【0025】従って、本発明は、実質的に上記の如く、
段階ii)で弱塩基を使用することにより改良される式I
の化合物の製造法を提供する。
【0026】Wittig反応で弱塩基を使用し得ることは実
に意外である。弱塩基を使用すると、β-ラクタム環が
開環する可能性が減少し、塩基とアルデヒド若しくはケ
トンとの不必要な縮合が回避または制限されるという長
所もある。
【0027】その共役酸がシリル化可能な官能基を持つ
弱塩基であるのが好ましく、反応段階ii)をシリル化剤
の存在下で実施し、シリル化可能な官能基のシリル化を
実施するのが好ましい。意外にもこの反応は、非常に強
力なシリル化剤であり且つ容易に除去し得る7-アミノ基
上のシリル保護基が、塩基または共役酸により除去され
ずに進行する。シリル保護基を反応時に除去してしまう
と、アミノ基は自由に式Vのアルデヒドまたはケトンと
反応し、これにより反応が破壊されるだろう。
【0028】弱塩基は、 i)式:
【0029】
【化12】
【0030】[式中、R5は水素、アルキル若しくはア
リールであり、R6及びR7は同一でも異なっていてもよ
く、各々式:-COOR8、-CN、-SO28、-COR8
若しくは-CON(R8)2の活性化基であるか;またはR5
及びR6は同一でも異なってもよく、各々アリールであ
り、R7は、式:-COOR8、-CN、-SO28、-CO
8若しくは-CON(R8)2の活性化基であり;W+はカ
チオン(例えば、リチウム、ナトリウム若しくはカルシ
ウム)であり;及びR8はアルキル、シクロアルキル若し
くはアリールである]を有する化合物;及び ii)式:R10-COO-+[式中、R10は、場合により分
枝のアルキル基または場合により置換したアリール基で
あり;W+は上記定義通りである]のカルボン酸の塩か
ら選択されるのが好ましい。
【0031】特に好ましい弱塩基は、マロン酸ジエチル
エステル、アセト酢酸エステル、酢酸、ピバリン酸若し
くはエチルヘキサン酸のリチウム及びナトリウム塩また
は、安息香酸のリチウム塩である。
【0032】シリル化剤は弱塩基の添加前または弱塩基
と同時に反応混合物に添加し得、両方の場合で、弱塩基
の共役酸のシリル化可能な官能基のシリル化が起きる。
N,O-ビス(トリメチルシリル)-アセトアミド及びビスシリ
ルウレアは、シリル化剤として特に好適であり、欧州特
許第0503453号に実施例が記載されている。
【0033】本反応は、反応条件下で不活性である好適
な溶媒または溶媒混合物、例えば、不活性エーテル(例
えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、エチレ
ングリコールジアルキルエーテル若しくはt-ブチルメ
チルエーテル)、不活性アミド(例えば、ジメチルホルム
アミド、ジメチルアセトアミド若しくはN-メチルピロリ
ドン)、ウレア(例えば、テトラメチルウレア、1,3-ジメ
チル-3,4,5,6-テトラヒドロ−2(1H)-ピリミドン若しく
は1,3,2-イミダゾリジノン)、ニトリル(例えば、アセト
ニトリル)、またはハロゲン化炭化水素(例えば、ジクロ
ロメタン)中で実施可能である。
【0034】式Vのアルデヒドまたはケトンの置換基
が、容易にシリル化し得る官能基を含む場合には、置換
基を反応前に好適なシリル化剤で一時的にブロックしな
ければならない。式Vの化合物の量は、式IVの化合物の
量をベースとして化学量論量または過剰であってもよ
い。
【0035】反応は、広範囲の温度で実施可能であり、
−70℃〜+70℃が好ましい。
【0036】式Iの化合物は、慣用法で単離し得る。シ
リル保護基は、簡単な加水分解またはアルコリシスで除
去し得る。これは、脱シリル化剤を反応混合物に添加す
るか、または分離可能な水性相に生成物を抽出し、(ア
ルカリ性または酸性条件下で)水を添加し、pH値を等
電点に調節し、次いで場合により有機溶媒を添加して沈
殿させることにより実施し得る。
【0037】式IIの化合物は公知であり、欧州特許第05
03453号に記載通りに製造し得る。
【0038】式Iの化合物は、価値の高いセファロスポ
リン抗生物質の製造用の重要な出発物質である。3-位で
ビニル-置換されているセファロスポリンは経口で吸収
分解されるか、または非経口で投与され、その広範な活
性スペクトルにより特徴づけられる。以下の化合物、例
えば、
【0039】
【化13】
【0040】
【化14】
【0041】を製造し得る。
【0042】
【実施例】本発明をより詳細に説明するが、その範囲は
限定しない以下の実施例に於いて、温度は全て摂氏で表
される。
【0043】実施例1:7-アミノ-3-(3-アセトキシ-1-
プロペニル)-3-セフェム-4-カルボン酸 N,O-ビス(トリメチルシリル)アセトアミド(7.5ml)を氷
上の7-トリメチルシリルアミノ-3-トリフェニル-ホスホ
ニウムメチル-3-セフェム-4-カルボン酸トリメチルシリ
ルエステル-ヨーダイド(6g)を含むジクロロメタン溶液
(25ml)に添加した。5〜10℃の、ナトリウムアセト酢酸
エチルエステル(2.35g)を含むN-メチルピロリドン溶液
(25ml)を滴下添加した。次いで濃赤色溶液を2℃に冷却
し、アセトキシアルデヒド(5.16g)を滴下添加した。反
応混合物を10℃で2時間撹拌し、次いで酢酸(100ml)及び
水(100ml)の混合物に添加した。水性相のpHをアンモニ
アで7に調整し、有機相を分離した。1:1に希釈した
濃塩酸を添加してpHを3.5に調整すると、表記化合物が
沈殿した。懸濁液を5℃で30分撹拌し、表記化合物を濾
別し、アセトン中で洗浄して乾燥した。
【0044】実施例2:7-アミノ-3-(プロプ-1-エニル)
-3-セフェム-4-カルボン酸 N,O-ビス(トリメチルシリル)アセトアミド(5ml)を氷上
の7-トリメチルシリルアミノ-3-トリフェニル-ホスホニ
ウムメチル-3-セフェム-4-カルボン酸トリメチルシリル
エステルヨーダイド(6g)を含むジクロロメタン溶液(25m
l)に添加した。5〜10℃の、ナトリウムマロン酸ジエチ
ルエステル(2.35g)を含むN-メチルピロリドン溶液(25m
l)を滴下添加した。その後、この溶液を−10℃に冷却
し、ジクロロメタン(10ml)中に溶解したアセトアルデヒ
ド(1.32g)を添加した。アセトアルデヒドを添加後、反
応混合物を0℃で48時間撹拌した。その後、反応を実施
例1の記載通りに実施した。
【0045】実施例3:7-アミノ-3-(プロプ-1-エニル)
-3-セフェム-4-カルボン酸 N,O-ビス(トリメチルシリル)アセトアミド(36.5ml)を7-
トリメチルシリルアミノ-3-トリフェニル-ホスホニウム
メチル-3-セフェム-4-カルボン酸トリメチルシリルエス
テル-ヨーダイド(24g)を含むジクロロメタン溶液(500m
l)に−10℃で添加した。N-メチルピロリドン(75ml)中の
リチウムベンゾエート(12.8g)の懸濁液を添加した。ア
セトアルデヒド(9g)を添加し、反応混合物を0℃で2日
間撹拌した。余分のアセトアルデヒド及び殆どのジクロ
ロメタンをロータリーエバポレーターで除去した。次い
で、残渣を水(1500ml)中で撹拌し、濾過した。残渣をア
ンモニア水(200ml)に溶解し、水性相をジクロロメタン
(100ml)を使用して2回抽出した。有機相を除去後、1:
1に希釈した濃塩酸を水性相に添加して、pHを3.5に調
節すると、表記化合物が沈殿した。懸濁液を5℃で30分
撹拌し、表記化合物を濾別し、アセトン中で洗浄して乾
燥した。
【0046】実施例4:7-アミノ-3-(3-アセトキシ-1-
プロペン-1-イル)-3-セフェム-4-カルボン酸 N,O-ビス(トリメチルシリル)アセトアミド(7.5ml)を氷
上の7-トリメチルシリルアミノ-3-トリフェニル-ホスホ
ニウムメチル-3-セフェム-4-カルボン酸トリメチルシリ
ルエステルヨーダイド(6g)を含むジクロロメタン溶液
(25ml)に添加した。ナトリウム-エチルヘキサノエート
(2.5g)を含むN-メチルピロリドン溶液(15ml)を0〜5℃
で滴下添加した。アセトキシ-アセトアルデヒド(5ml)を
滴下添加した。反応混合物を0℃で一晩撹拌し、実施例
1の記載通りに実施した。
【0047】実施例5:7-アミノ-3-[2-(4-メチル-5-チ
アゾリル)ビニル]-3-セフェム-4-カルボン酸 7-トリメチルシリルアミノ-3-トリフェニル-ホスホニウ
ムメチル-3-セフェム-4-カルボン酸トリメチルシリルエ
ステル-ヨーダイド(10.2g)を含むジクロロメタン溶液(2
5g)を−10℃に冷却した。N,O-ビス(トリメチルシリル)
アセトアミド(4.7ml)、ジメチルホルムアミド(11ml)及
びリチウムアセテート(1.1g)を添加し、混合物を0〜5℃
で30分撹拌した。次いで、ジクロロメタン(5ml)中の4-
メチル-チアゾール-5-カルボキシアルデヒド(2g)の溶液
を滴下添加した。次いで、混合物を30℃で10時間撹拌
し、10℃に冷却し、10℃でさらに1時間撹拌した。表記
化合物を吸引漏斗を使用して分離し、メタノールで洗浄
し、真空乾燥した。
【0048】実施例6:7-アミノ-3-(プロプ-1-エニル)
-3-セフェム-4-カルボン酸 7-トリメチルシリルアミノ-3-トリフェニル-ホスホニウ
ムメチル-3-セフェム-4-カルボン酸トリメチルシリルエ
ステル−ヨーダイド(68.7g)を含むジクロロメタン溶液
(220.7g)を-10℃に冷却した。N,O-ビス(トリメチルシリ
ル)アセトアミド(58.4ml)及びN,N-ジメチルアセトアミ
ド(81ml)を撹拌しながら添加した。リチウムピバレート
(14.05g)溶液を添加し、混合物を−10℃で30分撹拌し
た。アセトアルデヒド(17.2ml)を添加し、反応混合物を
-10℃で90分、次いで0℃で一晩撹拌した。余分のアセト
アルデヒド及びジクロロメタンをいくらか真空下、20℃
でロータリーエバポレーターで除去した。次いで残渣を
氷冷した水(500ml)及びジクロロメタン(100ml)中で撹拌
した。pH値をアンモニア水で8.5に調節した。次いで相
分離し、水性相をジクロロメタン(100ml)で洗浄し、ア
セトン(200ml)と混合した。pHを30℃で1:1に希釈した
濃塩酸で3.5に調節し、表記化合物を沈殿させた。懸濁
液を撹拌しながら氷浴中で2時間保持し、吸引漏斗を使
用して表記化合物を単離した。表記化合物を水(100ml)
とアセトン(50ml)の混合物で洗浄し、次いでアセトン(5
0ml)で再洗浄した。次いで、表記化合物を40℃の乾燥チ
ャンバ内で真空乾燥した。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I: 【化1】 [式中、R1及びR2は同一でも異なっていてもよく、水
    素または有機基を表す]の3−ビニルセファロスポリン
    化合物を、 i)式II: 【化2】 [式中、Rはシリル保護基である]の化合物を、式:P
    (R4)3またはP(OR4)3の化合物と反応させて、式II
    I: 【化3】 [式中、Xは、-P(R4)3Iまたは-P(O)(OR4)2であ
    り、Rは上記定義通りであり、R4は低級アルキル基ま
    たはアリール基である]の化合物を製造し; ii)式IIIの化合物と塩基を反応させて、式IV: 【化4】 [式中、X+は、-P+(R4)3または-P(O)(OR4)2Yで
    あり、R4及びRは上記定義通りであり、Yはアルカリ
    カチオンまたは塩基のプロトン化形である]の化合物を
    製造し;次いで iii)式IVの化合物と式V: 【化5】 [式中、R1及びR2は上記定義通りである]の化合物と
    反応させて製造する方法に於いて、段階ii)で式IIIの化
    合物を弱塩基と反応させることを特徴とする前記方法。
  2. 【請求項2】 弱塩基の共役酸が容易にシリル化し得る
    官能基を有し、反応をシリル化剤の存在下で実施するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 弱塩基が、 i)式: 【化6】 [式中、R5は水素、アルキル若しくはアリールであ
    り、R6及びR7は同一でも異なっていてもよく、各々
    式:-COOR8、-CN、-SO28、-COR8若しくは
    -CON(R8)2の活性化基であるか;またはR5及びR6
    は同一でも異なってもよく、各々アリールであり、R7
    は、式:-COOR8、-CN、-SO28、-COR8若し
    くは-CON(R8)2の活性化基であり;W+はカチオンで
    あり;及びR8はアルキル、シクロアルキル若しくはア
    リールである]を有する化合物;及び ii)式:R10-COO-+[式中、R10は、場合により分
    枝のアルキル基若しくは場合により置換されたアリール
    基であり;及びW+は上記定義通りである]のカルボン
    酸の塩から選択されることを特徴とする請求項2に記載
    の方法。
  4. 【請求項4】 弱塩基がマロン酸ジエチルエステル、ア
    セト酢酸エステル、酢酸、ピバリン酸若しくはエチルヘ
    キサン酸のリチウム若しくはナトリウム塩であるか、安
    息香酸のリチウム塩であることを特徴とする請求項3に
    記載の方法。
  5. 【請求項5】 シリル化剤を弱塩基の添加前に反応混合
    物に添加することを特徴とする請求項2に記載の方法。
  6. 【請求項6】 シリル化剤を弱塩基と同時に反応混合物
    に添加することを特徴とする請求項2に記載の方法。
  7. 【請求項7】 シリル化剤がN,O-ビス(トリメチルシリ
    ル)アセトアミドまたはビスシリルウレアであることを
    特徴とする請求項2に記載の方法。
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