JPH06247938A - 2−アルキル−4−クロロ−5−フォルミルイミダゾール化合物の合成方法 - Google Patents

2−アルキル−4−クロロ−5−フォルミルイミダゾール化合物の合成方法

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JPH06247938A
JPH06247938A JP5063180A JP6318093A JPH06247938A JP H06247938 A JPH06247938 A JP H06247938A JP 5063180 A JP5063180 A JP 5063180A JP 6318093 A JP6318093 A JP 6318093A JP H06247938 A JPH06247938 A JP H06247938A
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JP
Japan
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alkyl
formylimidazole
chloro
acid
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Pending
Application number
JP5063180A
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English (en)
Inventor
Tomoko Takashige
知子 高重
Shozo Miura
昌三 三浦
Tokuichi Saeki
篤一 佐伯
Suzuko Sato
鈴子 佐藤
Takayuki Murai
孝行 村井
Naoki Kano
直喜 狩野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shikoku Chemicals Corp
Original Assignee
Shikoku Chemicals Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 医薬品の中間体等として有用な2−アルキル
−4−クロロ−5−フォルミルイミダゾール化合物の量
産に適する製法を提供する。 【構成】 2−アルキルイミダゾール−4−ジチオカル
ボン酸と酸を水の存在下で反応させて、2−アルキル−
4−フォルミルイミダゾールを合成する。得られた2−
アルキル−4−フォルミルイミダゾールに、塩素化剤を
反応させて2−アルキル−4−クロロ−5−フォルミル
イミダゾールを合成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、医薬品の中間体等と
して有用な2−アルキル−4−クロロ−5−フォルミル
イミダゾール化合物の新規な製造法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種の代表的な化合物である2−ブチ
ル−4−クロロ−5−フォルミルイミダゾールの製法と
して、特開昭63−23868号公報に2−ブチル−5
−ヒドロキシメチルイミダゾールとN−クロロサクシン
イミドなどの塩素化剤を反応させて2−ブチル−4−ク
ロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾールを合成し、こ
れを二酸化マンガンなどの酸化剤を反応させる方法、特
公昭61−1022号公報に2−アミノ−3、3−ジク
ロロアクリロニトリルとバレロアルデヒドを反応させて
シフ塩基とし、これを塩酸および次いで水で処理をする
方法がそれぞれ記載されている。
【0003】しかしながら、前者の方法によれば原料で
ある2−ブチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾール
は、液体アンモニア中でイミディトエステルとジヒドロ
キシアセトンを反応させる極めて難しい処理を伴うもの
であり、また後者の方法において使用されている2−ア
ミノ−3、3−ジクロロアクリロニトリルも、その合成
が著しく煩雑であるなどの問題があり、いずれも量産に
適さないものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、医
薬品の中間体等として有用なこの種の化合物を安価に且
つ大量に製造しうる方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、このよう
な事情に鑑み種々の試験を重ねた結果、意外にも2−ア
ルキル−4−フォルミルイミダゾールに塩素化剤を反応
させることによって、容易に2−アルキル−4−クロロ
−5−フォルミルイミダゾール化合物が得られること、
並びにこの製法における原料である2−アルキル−4−
フォルミルイミダゾールを比較的容易に合成しうること
を知見し、本発明方法を完遂するに至った。
【0006】本発明方法の反応を式によって示すと以下
のとおり。
【化1】
【0007】(但し、式中Rはアルキル基を示す)
【化2】
【0008】
【0009】(但し、式中Rはアルキル基を示す)
【0010】本発明の2−アルキル−4−クロロ−5−
フォルミルイミダゾール化合物を合成する工程は、2−
アルキル−4−フォルミルイミダゾールと溶剤を混合
し、必要に応じて中和剤を加えた系に、塩素化剤を一括
あるいは分割して加えて反応させたのち、常法に従って
精製すれば良い。前記反応において使用される代表的な
溶剤としては、水あるいはメタノール、エタノール、イ
ソプロピルアルコール等のアルコール類、ジオキサン、
テトラヒドロフラン、メチルセロソルブ等のエーテル
類、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素
類が挙げられ、これらは単独あるいは混合して用いられ
る。
【0011】前記反応において使用される代表的な塩素
化剤としては、N−クロロサクシンイミド、塩素化イソ
シアヌル酸類が挙げられる。これらは2−アルキル−4
−フォルミルイミダゾールに対して、0.5当量ないし
2.5当量、好ましくは0.8当量ないし1.2当量の
割合で使用すべきである。なお中和剤は活性塩素が分解
して生じた塩酸の捕集剤であり、ピリジン、トリエチル
アミン、炭酸ソーダ、重炭酸ソーダなどが用いられる。
反応温度は、室温ないし120℃の範囲が望ましく、冷
却し過ぎると反応が進み難くなり、反応に長時間を要す
るので好ましくない。
【0012】反応が終了したのち系に活性塩素が残留す
る場合には、亜硫酸ソーダ、重亜硫酸ソーダ等の還元剤
で中和して反応物を濃縮乾固し、有機溶剤を用いて再結
晶するか、あるいは有機溶剤で抽出し抽出物の蒸留を行
ない必要に応じてこれを再結晶することによって目的物
が得られる。
【0013】本発明の出発原料である2−アルキル−4
−フォルミルイミダゾールは、2−アルキルイミダゾー
ル−4−ジチオカルボン酸と1当量以上の酸(PKa
2.0以下のもの)を水とともに煮沸し、生成する硫化
水素を水蒸気とともに系外に除去し、反応生成物を中和
する方法、あるいは2−アルキルイミダゾール−4−ジ
チオカルボン酸を当量あるいはそれ以上の鉱酸と反応さ
せて、2−アルキル−4−チオフォルミルイミダゾール
を含む反応混合物とし、これに当量あるいはそれ以上の
金属塩を反応させて、その反応生成物を中和する方法に
よって合成することができる。
【0014】なお、本発明の出発原料である2−アルキ
ルイミダゾール−4−ジチオカルボン酸は、2−アルキ
ルイミダゾールをジメチルスルホキシド等の溶媒に溶か
し、これに所定量の苛性ソーダを加え、次いで二硫化炭
素を滴下して加熱し、その反応生成物を中和し、析出す
る結晶を濾別、水洗することによって得られる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を実施例及び参考例によって具
体的に説明する。 (参考例) 2−n−ブチルイミダゾール−4−ジチオカルボン酸の
合成 2−n−ブチルイミダゾール150g(1.2モル)を
ジメチルスルホキシド504gに溶かし、これに苛性ソ
ーダ97.6g(2.4モル)を加えて溶解させ、次い
で二硫化炭素110g(1.45モル)を滴下し、その
後80℃ないし85℃の温度で2.5時間加熱攪拌を行
った。次いで反応混合物を濃縮し、これに水1200m
lを加えて濃縮物を溶かし、この水溶液に75%燐酸3
53g(2.7モル)を加えて中和し、析出する結晶を
分取し、水洗、乾燥して2−n−ブチルイミダゾール−
4−ジチオカルボン酸160g(収率66%)を得た。
【0016】(実施例1) 2−n−ブチル−4−フォルミルイミダゾールの合成 前記2−n−ブチルイミダゾール−4−ジチオカルボン
酸160g(0.8モル)を濃硫酸121g(1.2モ
ル)、水640mlからなる硫酸水溶液に溶かし、発生
する硫化水素を系外に除去しながら、3.5時間加熱還
流をした。反応混合物を冷却したのち、炭酸カルシウム
144g(1.44モル)を加えて中和し、析出した結
晶を濾別し、濾液を濃縮乾固した。乾固物にアセトンを
加えて抽出を行い、濾過をして不溶物を除去したのち、
濾液を適当な濃度に濃縮し、これを冷却して析出した結
晶を濾別し、さらにアセトンで再結晶処理を行って、2
−n−ブチル−4−フォルミルイミダゾール93g(収
率76.8%)を得た。
【0017】(実施例2) 2−n−ブチル−4−クロロ−5−フォルミルイミダゾ
ールの合成 実施例1において合成した2−n−ブチル−4−フォル
ミルイミダゾール30.4g(0.2モル)をジオキサ
ン600mlに溶かし、これにN−クロロサクシンイミ
ド26.7g(0.2モル)を添加して、30分間加熱
還流した。反応混合物を冷却したのち、これに少量の亜
硫酸ソーダ水溶液を加えて濃縮乾固し、乾固物を酢酸エ
チルによって抽出し、抽出液を冷却してコハク酸イミド
を濾別したのち、濾液に水を加えて液々抽出し、酢酸エ
チル層を濃縮乾固し、その乾固物をトルエンで再結晶し
て、目的物16.6g(収率44.5%)を得た。本品
は、融点97℃ないし98℃であり、赤外線スペクトル
分析、核磁気共鳴スペクトル分析がそれぞれ2−n−ブ
チル−4−クロロ−5−フォルミルイミダゾールの標品
と一致した。
【0018】
【発明の効果】本発明方法によれば、医薬品の中間体等
として有用な2−アルキル−4−クロロ−5−フォルミ
ルイミダゾール化合物を比較的安価な原料を用いて製造
することができ、且つ製造工程における処理が容易であ
るため、工業的規模の実施に適している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村井 孝行 香川県仲多度郡多度津町大字東白方498番 地 (72)発明者 狩野 直喜 香川県丸亀市土器町東7丁目164番地

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2−アルキル−4−フォルミルイミダゾ
    ールに塩素化剤を反応させることを特徴とする2−アル
    キル−4−クロロ−5−フォルミルイミダゾール化合物
    の合成方法。
  2. 【請求項2】 2−アルキルイミダゾール−4−ジチオ
    カルボン酸と酸を水の存在下で反応させて得られる2−
    アルキル−4−フォルミルイミダゾールに、塩素化剤を
    反応させることを特徴とする2−アルキル−4−クロロ
    −5−フォルミルイミダゾール化合物の合成方法。
JP5063180A 1993-02-25 1993-02-25 2−アルキル−4−クロロ−5−フォルミルイミダゾール化合物の合成方法 Pending JPH06247938A (ja)

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