JPH0624741B2 - 成形同時転写方法 - Google Patents
成形同時転写方法Info
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- JPH0624741B2 JPH0624741B2 JP17057989A JP17057989A JPH0624741B2 JP H0624741 B2 JPH0624741 B2 JP H0624741B2 JP 17057989 A JP17057989 A JP 17057989A JP 17057989 A JP17057989 A JP 17057989A JP H0624741 B2 JPH0624741 B2 JP H0624741B2
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- JP
- Japan
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- transfer
- transfer sheet
- mold
- molded product
- heating
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/14—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
- B29C45/1418—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles the inserts being deformed or preformed, e.g. by the injection pressure
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
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- B29C2045/14286—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles the inserts being deformed or preformed, e.g. by the injection pressure means for heating the insert
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
この発明は、転写シートの加熱を必要とする部分だけを
加熱軟化させて成形同時転写を行うことによって、成形
品に形成される図柄の位置精度が高く、しかもその図柄
にクラックやシワなどが生じない成型品を得る方法に関
するものである。
加熱軟化させて成形同時転写を行うことによって、成形
品に形成される図柄の位置精度が高く、しかもその図柄
にクラックやシワなどが生じない成型品を得る方法に関
するものである。
従来、図柄が形成された転写シートを射出成形用の金型
間に送り込み、金型を閉じたのち溶融樹脂を金型内に射
出することにより、成型品の成形と同時にその表面に図
柄層を転写する方法がある。 しかし、成型品の形状が、立ち上がりが大きいものであ
り、成型品のコーナーや稜線の半径が小さいと、金型を
閉じるときに雄型の凸部が転写シートの転写層に強くあ
たるため、あるいは転写シートの伸びが成型品の外周部
で著しいため、溶融樹脂を射出するときに転写層にクラ
ックや剥離が発生し、成型品の外観不良となる。 また、転写シートを軟化させるために金型温度を必要以
上に上げて成形した場合は、金型のゲート部に位置する
部分の転写層が溶融して流れやすくなりインキ流れが発
生する。しかも成形サイクルが長くなるため、生産性が
悪くなるという欠点がある。 そこで、あらかじめ金型内に転写シートを沿わせるため
に、金型間に加熱した転写シートを送り込み、雄型周囲
にて転写シートをクランプし、真空あるいは圧空手段に
より雌型内面に沿うように転写シートを予備成形した
後、金型を閉じて射出成形を行い、成形と同時に図柄層
を成型品の表面に転写する方法がある。 また、他の方法として、金型内に送り込まれた転写シー
トに熱風を吹きつけ、転写シート全体を加熱して軟化さ
せた後、金型を閉じ射出成形を行い、成形と同時に図柄
層を成型品の表面に転写する方法がある。
間に送り込み、金型を閉じたのち溶融樹脂を金型内に射
出することにより、成型品の成形と同時にその表面に図
柄層を転写する方法がある。 しかし、成型品の形状が、立ち上がりが大きいものであ
り、成型品のコーナーや稜線の半径が小さいと、金型を
閉じるときに雄型の凸部が転写シートの転写層に強くあ
たるため、あるいは転写シートの伸びが成型品の外周部
で著しいため、溶融樹脂を射出するときに転写層にクラ
ックや剥離が発生し、成型品の外観不良となる。 また、転写シートを軟化させるために金型温度を必要以
上に上げて成形した場合は、金型のゲート部に位置する
部分の転写層が溶融して流れやすくなりインキ流れが発
生する。しかも成形サイクルが長くなるため、生産性が
悪くなるという欠点がある。 そこで、あらかじめ金型内に転写シートを沿わせるため
に、金型間に加熱した転写シートを送り込み、雄型周囲
にて転写シートをクランプし、真空あるいは圧空手段に
より雌型内面に沿うように転写シートを予備成形した
後、金型を閉じて射出成形を行い、成形と同時に図柄層
を成型品の表面に転写する方法がある。 また、他の方法として、金型内に送り込まれた転写シー
トに熱風を吹きつけ、転写シート全体を加熱して軟化さ
せた後、金型を閉じ射出成形を行い、成形と同時に図柄
層を成型品の表面に転写する方法がある。
しかし、前者の方法は、パーティングラインが複雑に変
形した金型となる場合、変形したパーティングラインに
合致する形状の枠体で転写シートをクランプしなければ
ならず、金型を製作する上でたいへん手間のかかるもの
であり、また真空/圧空装置が必要であるため、金型以
外の設備や金型費用が大きいものであった。さらに、転
写シート全体を加熱軟化し、雌型内面に密着させるた
め、図柄層のパターンが歪んでしまい、パターンの寸法
精度が要求される場合は、パターンの補正を行うことは
著しく困難であり、事実上不可能なものであった。 また、後者の方法は、転写シート全体をあらかじめ加熱
軟化させるが、転写シートを雌型のキャビティ面に密着
させるのは射出された樹脂の圧力によって行われるた
め、樹脂の流れに沿って転写シートが伸びたり転写層が
移動したりし、成型品の外周部分やコーナー部分に転写
シートが重なりあうようなシワが発生する。また、成型
品に抜き孔部が設計されていると、孔部周辺のウェルド
ラインに沿って転写シートが成形樹脂内にかみ込まれた
状態のシワが発生する。さらに、成型品上の図柄パター
ンの寸法精度が要求される場合には図柄パターンが不規
則に変形するため、パターンの補正を行うことは事実上
不可能であった。 この発明は、上記のような欠点が解消し、成型品に形成
される図柄の位置精度が高く、クラックやシワなども生
じない成形同時転写方法を提供することを目的とする。
形した金型となる場合、変形したパーティングラインに
合致する形状の枠体で転写シートをクランプしなければ
ならず、金型を製作する上でたいへん手間のかかるもの
であり、また真空/圧空装置が必要であるため、金型以
外の設備や金型費用が大きいものであった。さらに、転
写シート全体を加熱軟化し、雌型内面に密着させるた
め、図柄層のパターンが歪んでしまい、パターンの寸法
精度が要求される場合は、パターンの補正を行うことは
著しく困難であり、事実上不可能なものであった。 また、後者の方法は、転写シート全体をあらかじめ加熱
軟化させるが、転写シートを雌型のキャビティ面に密着
させるのは射出された樹脂の圧力によって行われるた
め、樹脂の流れに沿って転写シートが伸びたり転写層が
移動したりし、成型品の外周部分やコーナー部分に転写
シートが重なりあうようなシワが発生する。また、成型
品に抜き孔部が設計されていると、孔部周辺のウェルド
ラインに沿って転写シートが成形樹脂内にかみ込まれた
状態のシワが発生する。さらに、成型品上の図柄パター
ンの寸法精度が要求される場合には図柄パターンが不規
則に変形するため、パターンの補正を行うことは事実上
不可能であった。 この発明は、上記のような欠点が解消し、成型品に形成
される図柄の位置精度が高く、クラックやシワなども生
じない成形同時転写方法を提供することを目的とする。
この発明は、以上の目的を達成するために、転写シート
の加熱を必要とする部分だけを加熱軟化させるように構
成した。すなわちこの発明の成形同時転写方法は、転写
シートを金型間の所定位置に見当を合わせて固定する際
に、転写シート上に形成された転写層の加熱必要部のみ
を、熱線通過孔を有する熱マスク板がヒーター前面に取
り付けられた加熱手段によって加熱して軟化させ、次い
で加熱手段を金型の外に移動し、金型を閉じて金型内に
溶融樹脂を射出して成形品表面に転写シートの転写層を
密着させるように構成したものである。 図面を参照しながらこの発明をさらに詳しく説明する。 第1〜2図はこの発明の成形同時転写方法の一実施例を
示す断面図である。第3図はこの発明の成形同時転写方
法の一実施例を示す正面図である。第4図は加熱手段を
示す正面図である。1は雌型、2は雄型、3はゲート、
4はキャビティ、5は位置決めセンサー、6はクラン
プ、7は巻き出しロール、8は巻き取りロール、9は転
写シート、10は加熱手段、11はヒーター、12は熱
マスク板、13はくり抜き部、14は断熱材、15はコ
イル、16はモーターをそれぞれ示す。 まず、金型間に転写シートを送り込む。転写シートは基
体シート上に剥離層、図柄層、接着層などが転写層とし
て形成されたものである。この転写シートの送り込みと
並行して、転写シートの必要部分のみを加熱手段によっ
て加熱する(第1図参照)。加熱手段10はヒーター1
1の前面に転写シートの図柄の加熱必要部分に対応して
くり抜き部13が設けられた熱マスク板12が断熱材1
4を介して固定されたものである(第1・4図参照)。 ヒーター11としては、赤外線ヒーター、遠赤外線ヒー
ターなどが使用できる。 熱マスク板12は熱線反射特性を有するものであり、た
とえば金属メッキにより表面を鏡面にした金属板、アル
ミやスズなどの金属箱、金属蒸着を施した耐熱性プラス
チックフイルムなどを使用することができる。 転写シート9は雌型1に見当合わせして固定され、さら
に加熱手段10が転写シート9の所定位置に移動し、見
当合わせして固定される。転写シート9の加熱不要部分
は、熱マスク板12によって熱線が遮断され加熱され
ず、加熱必要部分のみが熱マスク12板のくり抜き部1
3を熱線が通過して転写層が加熱軟化される。 転写シート9の加熱を必要とする部分は、具体的には型
閉じ過程において雄型2の凸部が転写シートに強くあた
る部分、たとえばコーナー部、周辺部、抜き孔部などで
ある。また、加熱条件は成型品を確認しながら加熱温度
と加熱時間を設定すべきである。 また、転写シート9の剥離層・図柄層・接着層などを構
成する樹脂材料として、耐熱性・耐摩耗性に優れ硬度の
高い熱可塑性アクリル樹脂、硬質塩化ビニル系樹脂、各
種の熱硬化性樹脂、紫外線・電子線硬化性樹脂などを使
用することにより、成形同時転写成型品の表面物性をき
わめて優れたものとすることができる。 次いで加熱手段10を金型の外に移動する(第3図参
照)。次に金型1・2を閉じ(第2図参照)、キャビテ
ィ4内に溶融樹脂を射出し、成型品を形成する。成型品
表面には転写シートの転写層が密着する。 金型の冷却後、金型1・2を開き、転写層が転写された
成型品を取り出す。 このようにして成型品の表面に図柄が形成された成型品
が得られる。
の加熱を必要とする部分だけを加熱軟化させるように構
成した。すなわちこの発明の成形同時転写方法は、転写
シートを金型間の所定位置に見当を合わせて固定する際
に、転写シート上に形成された転写層の加熱必要部のみ
を、熱線通過孔を有する熱マスク板がヒーター前面に取
り付けられた加熱手段によって加熱して軟化させ、次い
で加熱手段を金型の外に移動し、金型を閉じて金型内に
溶融樹脂を射出して成形品表面に転写シートの転写層を
密着させるように構成したものである。 図面を参照しながらこの発明をさらに詳しく説明する。 第1〜2図はこの発明の成形同時転写方法の一実施例を
示す断面図である。第3図はこの発明の成形同時転写方
法の一実施例を示す正面図である。第4図は加熱手段を
示す正面図である。1は雌型、2は雄型、3はゲート、
4はキャビティ、5は位置決めセンサー、6はクラン
プ、7は巻き出しロール、8は巻き取りロール、9は転
写シート、10は加熱手段、11はヒーター、12は熱
マスク板、13はくり抜き部、14は断熱材、15はコ
イル、16はモーターをそれぞれ示す。 まず、金型間に転写シートを送り込む。転写シートは基
体シート上に剥離層、図柄層、接着層などが転写層とし
て形成されたものである。この転写シートの送り込みと
並行して、転写シートの必要部分のみを加熱手段によっ
て加熱する(第1図参照)。加熱手段10はヒーター1
1の前面に転写シートの図柄の加熱必要部分に対応して
くり抜き部13が設けられた熱マスク板12が断熱材1
4を介して固定されたものである(第1・4図参照)。 ヒーター11としては、赤外線ヒーター、遠赤外線ヒー
ターなどが使用できる。 熱マスク板12は熱線反射特性を有するものであり、た
とえば金属メッキにより表面を鏡面にした金属板、アル
ミやスズなどの金属箱、金属蒸着を施した耐熱性プラス
チックフイルムなどを使用することができる。 転写シート9は雌型1に見当合わせして固定され、さら
に加熱手段10が転写シート9の所定位置に移動し、見
当合わせして固定される。転写シート9の加熱不要部分
は、熱マスク板12によって熱線が遮断され加熱され
ず、加熱必要部分のみが熱マスク12板のくり抜き部1
3を熱線が通過して転写層が加熱軟化される。 転写シート9の加熱を必要とする部分は、具体的には型
閉じ過程において雄型2の凸部が転写シートに強くあた
る部分、たとえばコーナー部、周辺部、抜き孔部などで
ある。また、加熱条件は成型品を確認しながら加熱温度
と加熱時間を設定すべきである。 また、転写シート9の剥離層・図柄層・接着層などを構
成する樹脂材料として、耐熱性・耐摩耗性に優れ硬度の
高い熱可塑性アクリル樹脂、硬質塩化ビニル系樹脂、各
種の熱硬化性樹脂、紫外線・電子線硬化性樹脂などを使
用することにより、成形同時転写成型品の表面物性をき
わめて優れたものとすることができる。 次いで加熱手段10を金型の外に移動する(第3図参
照)。次に金型1・2を閉じ(第2図参照)、キャビテ
ィ4内に溶融樹脂を射出し、成型品を形成する。成型品
表面には転写シートの転写層が密着する。 金型の冷却後、金型1・2を開き、転写層が転写された
成型品を取り出す。 このようにして成型品の表面に図柄が形成された成型品
が得られる。
転写シートの加熱必要部分のみを加熱し、転写層を軟化
させるので、雄型2の凸部が転写シートに強くあたる部
分の転写層のクラックや剥落が生じず、また加熱不要部
分に対応する図柄は軟化することがないので溶融樹脂の
射出工程においても変形が生じない。 また、成形条件として、金型温度を低く設定しても転写
層はあらかじめ部分的に加熱軟化されているので、転写
層のクラックや剥落は発生せず、加熱されない転写シー
ト部分は射出樹脂の流動に対しても伸びが生じないので
成型品外周部やコーナー部、あるいは孔部周辺のウェル
ドラインに沿って転写シートが射出樹脂内にかみ込まれ
た状態のシワが発生しない。 さらに、転写シート9のゲート3部分に位置する転写層
が部分的に溶融流動するいわゆるインキ流れも生じな
く、射出樹脂の冷却も速いので成形サイクルの短縮が図
れる。
させるので、雄型2の凸部が転写シートに強くあたる部
分の転写層のクラックや剥落が生じず、また加熱不要部
分に対応する図柄は軟化することがないので溶融樹脂の
射出工程においても変形が生じない。 また、成形条件として、金型温度を低く設定しても転写
層はあらかじめ部分的に加熱軟化されているので、転写
層のクラックや剥落は発生せず、加熱されない転写シー
ト部分は射出樹脂の流動に対しても伸びが生じないので
成型品外周部やコーナー部、あるいは孔部周辺のウェル
ドラインに沿って転写シートが射出樹脂内にかみ込まれ
た状態のシワが発生しない。 さらに、転写シート9のゲート3部分に位置する転写層
が部分的に溶融流動するいわゆるインキ流れも生じな
く、射出樹脂の冷却も速いので成形サイクルの短縮が図
れる。
フィルム送り装置は巻き出しロール7および巻き取りロ
ール8よりなり、図示されていない駆動機構によって転
写シート9に設けられた位置決め用マーク21・22を
位置検出センサー5で検出することにより、金型内の所
定位置に見当合わせして固定するように構成されている
(第5図参照)。雌型1・雄型2によってキャビティ4
は、構成され、射出樹脂は射出成形機のノズルより射出
され、ランナーを通過してゲート3よりキャビティ4に
充填される。 まず、雌型1と雄型2の間に転写シート9を所定位置に
送り込んで位置決めし、雌型1に設けられたクランプ6
により転写シートを固定する。一方、ヒーター11の加
熱必要部分に対応して熱線が通過できるくり抜き部13
を設けた熱線反射特性を有する熱マスク板12を有する
加熱手段10を雌型1に設けたガイド用溝17に沿って
加熱手段10に連結したコイル15をモーター16によ
って駆動し、下方より上方へ移動する。図示されていな
いセンサーにより位置を検出して加熱手段を所定位置に
位置決めして転写シートの加熱必要部分に対応する転写
層20を加熱板温度220℃で5秒間加熱し軟化させた
(第1図参照)。その後、加熱手段10を金型外の下方
へ移動し、雌型1と雄型2を閉じ(第2図参照)、キャ
ビティ4へ溶融したアクリロニトリルスチレン共重合樹
脂を射出した。このときの成形条件は次のとおりであっ
た。 金型表面温度 雄型37℃・雌型40℃ 樹脂温度 220℃ 射出圧力 1100kg/cm2 成形サイクル 43秒/1ショット このようにして得られた成型品は、クラックやシワがな
く、図柄のパターン寸法精度および成型品上における位
置精度が満足できる成型品を得ることができ、かつ成形
サイクルも短縮でき、表面強度に優れ、図柄パターンの
寸法精度の満足できる美麗なものであった。
ール8よりなり、図示されていない駆動機構によって転
写シート9に設けられた位置決め用マーク21・22を
位置検出センサー5で検出することにより、金型内の所
定位置に見当合わせして固定するように構成されている
(第5図参照)。雌型1・雄型2によってキャビティ4
は、構成され、射出樹脂は射出成形機のノズルより射出
され、ランナーを通過してゲート3よりキャビティ4に
充填される。 まず、雌型1と雄型2の間に転写シート9を所定位置に
送り込んで位置決めし、雌型1に設けられたクランプ6
により転写シートを固定する。一方、ヒーター11の加
熱必要部分に対応して熱線が通過できるくり抜き部13
を設けた熱線反射特性を有する熱マスク板12を有する
加熱手段10を雌型1に設けたガイド用溝17に沿って
加熱手段10に連結したコイル15をモーター16によ
って駆動し、下方より上方へ移動する。図示されていな
いセンサーにより位置を検出して加熱手段を所定位置に
位置決めして転写シートの加熱必要部分に対応する転写
層20を加熱板温度220℃で5秒間加熱し軟化させた
(第1図参照)。その後、加熱手段10を金型外の下方
へ移動し、雌型1と雄型2を閉じ(第2図参照)、キャ
ビティ4へ溶融したアクリロニトリルスチレン共重合樹
脂を射出した。このときの成形条件は次のとおりであっ
た。 金型表面温度 雄型37℃・雌型40℃ 樹脂温度 220℃ 射出圧力 1100kg/cm2 成形サイクル 43秒/1ショット このようにして得られた成型品は、クラックやシワがな
く、図柄のパターン寸法精度および成型品上における位
置精度が満足できる成型品を得ることができ、かつ成形
サイクルも短縮でき、表面強度に優れ、図柄パターンの
寸法精度の満足できる美麗なものであった。
この発明の成形同時転写方法は、転写シートを金型間の
所定位置に見当を合わせて固定する際に、熱線通過孔を
有する熱マスク板がヒーター前面に取り付けられた加熱
手段によって、転写シート上に形成された転写層の加熱
必要部のみを加熱して軟化させ、次いで加熱手段を金型
の外に移動し、金型を閉じて金型内に溶融樹脂を射出し
て成型品表面に転写シートの転写層を密着させるように
構成されている。 したがって、転写シートの加熱を必要とする部分だけを
加熱軟化されるので、成型品に形成される図柄の位置精
度が高く、しかもその図柄にクラックやシワなどが生じ
ない成型品を得ることができる。
所定位置に見当を合わせて固定する際に、熱線通過孔を
有する熱マスク板がヒーター前面に取り付けられた加熱
手段によって、転写シート上に形成された転写層の加熱
必要部のみを加熱して軟化させ、次いで加熱手段を金型
の外に移動し、金型を閉じて金型内に溶融樹脂を射出し
て成型品表面に転写シートの転写層を密着させるように
構成されている。 したがって、転写シートの加熱を必要とする部分だけを
加熱軟化されるので、成型品に形成される図柄の位置精
度が高く、しかもその図柄にクラックやシワなどが生じ
ない成型品を得ることができる。
第1〜2図はこの発明の成形同時転写方法の一実施例を
示す断面図である。第3図はこの発明の成形同時転写方
法の一実施例を示す断面図である。第4図は加熱手段を
示す正面図、第5図は転写材を示す平面図である。 1……雌型、2……雄型、3……ゲート、4……キャビ
ティ、5……位置決めセンサー、6……クランプ、7…
…巻き出しロール、8……巻き取りロール、9……転写
シート、10……加熱手段、11……ヒーター、12…
…熱マスク板、13……くり抜き部、14……断熱材、
15……コイル、16……モーター、17……ガイド用
溝、20……転写層、21・22……位置決め用マー
ク。
示す断面図である。第3図はこの発明の成形同時転写方
法の一実施例を示す断面図である。第4図は加熱手段を
示す正面図、第5図は転写材を示す平面図である。 1……雌型、2……雄型、3……ゲート、4……キャビ
ティ、5……位置決めセンサー、6……クランプ、7…
…巻き出しロール、8……巻き取りロール、9……転写
シート、10……加熱手段、11……ヒーター、12…
…熱マスク板、13……くり抜き部、14……断熱材、
15……コイル、16……モーター、17……ガイド用
溝、20……転写層、21・22……位置決め用マー
ク。
Claims (1)
- 【請求項1】転写シートを金型間の所定位置に見当を合
わせて固定する際に、転写シート上に形成された転写層
の加熱必要部のみを、熱線通過孔を有する熱マスク板が
ヒーター前面に取り付けられた加熱手段によって加熱し
て軟化させ、次いで加熱手段を金型の外に移動し、金型
を閉じて金型内に溶融樹脂を射出して成形品表面に転写
シートの転写層を密着させることを特徴とする成形同時
転写方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17057989A JPH0624741B2 (ja) | 1989-06-30 | 1989-06-30 | 成形同時転写方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17057989A JPH0624741B2 (ja) | 1989-06-30 | 1989-06-30 | 成形同時転写方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0334828A JPH0334828A (ja) | 1991-02-14 |
JPH0624741B2 true JPH0624741B2 (ja) | 1994-04-06 |
Family
ID=15907453
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17057989A Expired - Fee Related JPH0624741B2 (ja) | 1989-06-30 | 1989-06-30 | 成形同時転写方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0624741B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002103387A (ja) * | 2000-09-29 | 2002-04-09 | Dainippon Printing Co Ltd | 射出成形同時絵付装置及び積層製品 |
DE102004015822A1 (de) * | 2004-03-23 | 2005-10-06 | Slg Kunststoff-Fabrik Und Formenbau Gmbh | Verfahren zum Herstellen von Platten aus Kunststoff und Vorrichtung zum Durchführen des Verfahrens |
JP5156679B2 (ja) * | 2009-04-20 | 2013-03-06 | 日本写真印刷株式会社 | 成形同時加飾成形品の製造方法及びその成形品、並びに加飾シート |
-
1989
- 1989-06-30 JP JP17057989A patent/JPH0624741B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0334828A (ja) | 1991-02-14 |
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