JPH06247328A - 車両のパワーステアリング装置 - Google Patents

車両のパワーステアリング装置

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JPH06247328A
JPH06247328A JP3553593A JP3553593A JPH06247328A JP H06247328 A JPH06247328 A JP H06247328A JP 3553593 A JP3553593 A JP 3553593A JP 3553593 A JP3553593 A JP 3553593A JP H06247328 A JPH06247328 A JP H06247328A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steering
piston rod
rack
road wheels
steering device
Prior art date
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Pending
Application number
JP3553593A
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English (en)
Inventor
Kiyoshige Maezawa
清繁 前沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP3553593A priority Critical patent/JPH06247328A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 輪距調整に即応できて、油圧を差程高くしな
くとも軽快かつ確実に操向輪を転舵可能なパワーステア
リング装置を提供する。 【構成】 車軸13の両端にキングピン14廻りに転舵
される操向輪2を備え、該操向輪2を転舵するパワース
テアリング装置である。車体4に固定されていて前後方
向に延伸する左右一対の側板9を互いに連結固定するピ
ストンロッド23を設け、該ピストンロッド23に套嵌
されていて油圧で摺動するシリンダチューブ24にラッ
ク24Cを形成し、該ラック24Cに咬合するピニオン
28Aを有していて縦軸廻りで左右方向に揺動自在とし
て延伸されている操向アーム28を備え、該操向アーム
28の延伸端と前記左右の操向輪2とをそれぞれ連動連
結するタイロッド31を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のパワーステアリ
ング装置に係り、トラクタ等の産業用車両に利用され
る。
【0002】
【従来の技術】車軸の両端にキングピン廻りに転舵され
る操向輪のパワーステアリング装置として、実公平4−
34144号公報で開示の技術がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のパワーステアリ
ング装置は、左右方向に摺動自在として配置したパワー
シリンダと操向輪とをタイロッドで連動連結している。
このため、輪距を調整したとき、タイロッドが短いこと
から、実質的に輪距調整は僅かにしか調整できなかっ
た。
【0004】また、パワーシリンダのチューブと操向輪
とをタイロッドで直結しているため、大きな油圧力が必
要であった。そこで本発明は、パワーシリンダのチュー
ブにラックを形成し、このラックに咬合するピニオンを
有する操向アームを、チューブとタイロッドの間に介在
することにより、タイロッドを介して倍力機能をもたせ
て小さな油圧力でも操向輪を軽快かつ確実に転舵できる
とともに、輪距の調整代を大きくすることが可能な車両
のパワーステアリング装置を提供することが目的であ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、車軸13の両
端にキングピン14廻りに転舵される操向輪2を備え、
該操向輪2を転舵するパワーステアリング装置におい
て、前述の目的を達成するために次の技術的手段を講じ
ている。すなわち、本発明は、車体4に固定されていて
前後方向に延伸する左右一対の側板9を互いに連結固定
するピストンロッド23を設け、該ピストンロッド23
に套嵌されていて油圧で摺動するシリンダチューブ24
にラック24Cを形成し、該ラック24Cに咬合するピ
ニオン28Aを有していて縦軸廻りで左右方向に揺動自
在として延伸されている操向アーム28を備え、該操向
アーム28の延伸端と前記左右の操向輪2とをそれぞれ
連動連結するタイロッド31を備えていることを特徴と
するものである。
【0006】
【作用】本発明によれば、ステアリングハンドル21の
操作で切換えられる制御バルブからの油圧を、シリンダ
22に作用させると、該シリンダ22のチューブ24は
ピストンロッド23上で左右いずれか一方に摺動され
る。シリンダチューブ24に形成したラック24Cが縦
軸廻りで左右方向に揺動する操向アーム28のピニオン
28Aに咬合しているので、前記シリンダ22の摺動で
操向アーム28は左右いずれかの方向に揺動される。
【0007】操向アーム28と左右の操向輪2とはそれ
ぞれタイロッド31で連動連結されているので、操向ア
ーム28の揺動は一方のタイロッド31に対しては押付
け力として作用し、他方のタイロッド31に対しては引
付け力として作用してここに、左右一対の操向輪2はキ
ングピン14の廻りに転舵される。上記において、操向
アーム28は延伸されていてこの延伸端に対して左右の
タイロッド31はその軸長が長くでき、ここに、倍力機
能を奏することになり、シリンダ22に作用する油圧が
差程高くなくとも、操向輪2は軽快でかつ確実に転舵さ
れる。
【0008】タイロッド31はその軸長を長くできるこ
とは、輪距を作業状況に応じて調整したい場合におい
て、その調整代を大きくすることができる。更に、ピス
トンロッド23はこれが左右の側板9を連結しているこ
とから、強度メンバーとして機能させることができる。
【0009】
【実施例】以下、図を参照して本発明の実施例を説明す
ると、2軸4車輪形のトラクタで例示する車両1は、図
5に示す如く操向輪である左右一対の前輪2と駆動輪で
ある左右一対の後輪3を車体4の前後に配置している。
車体4は図3に示したエンジン5の後面に、クラッチハ
ウジング6、ミッションケース7を連設して構成されて
いて、ミッションケース7内にはクラッチハウジング6
に内蔵した主クラッチに連動する変速機構が内蔵されて
いて、デフ機構を介して後車軸8を駆動するようになっ
ている。
【0010】車体4の一部であるエンジン5の左右下部
に一端がボルト等で取着された側板9が前後方向に延伸
され、該左右一対の側板9の前端部間を前面板10で互
いに連結して図1および図3で示す如く平面視で長方形
状に枠組みされた前車軸フレーム11を構成している。
前車軸フレーム11の下面側には、前後方向のセンター
ピン12廻りに揺動自在として前車軸(以下、車軸とい
う)13が懸架支持されていて、図1に示す如く該車軸
13の両端にキングピン14廻りに転舵される操向輪2
が備えられている。
【0011】実施例では、車軸13はその軸長中央部に
デフ収容のための拡大部15を有し、該拡大部15に収
容されたデフ機構における左右出力軸が車軸13内に挿
通支持されていてキングピン14を介して支持された減
速ケース16内の伝動機構に連動連結されて操向輪2を
駆動するようにしている。従って、前輪2(操向輪)
は、転舵可能であるとともに駆動可能であって、車両1
は四輪駆動形である。
【0012】但し、前輪2は、駆動できないで転舵のみ
が可能なものであってもよい。前後方向のセンターピン
12は前センターピンと後センターピンからなり、前セ
ンターピンは前軸受17に支持されており、後センター
ピンは実質的にデフ駆動ピニオン軸18であり、後軸受
19に支持されており、前・後軸受17,19はそれぞ
れ前車軸フレーム11の下面に取付けてある。
【0013】左右の前輪(操向輪)2を転舵するパワー
ステアリング装置20は、図6で示すハンドル21にて
操作される制御弁を備え、該制御弁からの油圧で作動さ
れるパワーシリンダ22を図1および図2で示す如く前
車軸フレーム11内に配置している。パワーシリンダ2
2は、左右の側板9の前後方向中央部間を互いに連結し
ていてロッド長手方向を左右方向としたピストンロッド
23と、該ピストンロッド23に套嵌されていて油圧で
摺動するシリンダチューブ24からなる。
【0014】具体的には、図2で示す如くピストンロッ
ド23の両端部23Aを側板9の板幅中間部に挿嵌する
とともに、両端部23Aを座金25を介してボルト26
の締結で固定して、ここに、ピストンロッド23で左右
側板9を補強しているとともに、ピストンロッド23の
中央部に一体形成又は固着したピストン27にシリンダ
チューブ24を套嵌し、該チューブ24の両端を蓋体2
4Aで油密にシールしている。
【0015】チューブ24には制御バルブからの油圧の
供給兼排出口24Bが形成されていて、この口24Bか
ら油圧を作用することでチューブ24は摺動され、ここ
に、パワーシリンダ22は所謂ロッドシリンダ形とされ
ていて左右の推力に差が生じないようにされている。な
お、油圧の供給兼排出は、ピストンロッド23の軸方向
に形成した軸孔であってもよく、このときは、ボルト2
6は、接続プラグを兼用することが可能となる。
【0016】シリンダチューブ24にはラック24Cが
形成されていて、このラック24Cに咬合するピニオン
28Aを有する操向アーム28が縦軸29の廻りで左右
方向に揺動自在として前車軸フレーム11の底板11A
等により支持されている。操向アーム28のボス部28
Bにピニオン28Aが形成され、該操向アーム28は図
3で示す如く下向に屈曲して延伸していて、この延伸端
に、ボールジョイント、軸継手等の回動連結具30を介
して2本のタイロッド31の各端部が枢支連結され、該
タンロッド31の各他端は、減速ケース16に取着して
いるナックルアーム16Aにそれぞれ回動連結具30を
介して枢支連結されている。
【0017】従って、シリンダチューブ24が左右いず
れかの方向に摺動されると、このチューブ24に形成し
たラック24Cと操向アーム28に形成したピニオン2
8Aとが咬合していて、操向アーム28は延伸端にタイ
ロッド31を介して左右の操向輪2に連動連結されてい
るので、操向アーム28のアーム長による倍力作用を介
してこれよりも長大なタイロッド31が一方は押込ま
れ、他方は引込まれることにより、操向輪2はキングピ
ン14廻りに転舵されるのである。
【0018】車軸13を所謂入れ子構造で輪距を調整固
定自在にしたものであるとき、この輪距調整代は、タイ
ロッド31の軸長が長大であることから、該ロッド31
の伸縮調整部31Aも長大にできることになる。なお、
図示例では、操向アーム28は前方に延伸しているが、
これは、後方に延伸させて、タイロッド31を車軸13
の後方に配置したものであっても構わない。
【0019】その他、図3〜5において、エンジン5の
近傍にはエンジン補器、例えばラジェータ32、エアー
クリーナ33、燃料タンク34、バッテリ35等が配置
されていて、これらエンジン補器は、エンジン5ととも
にボンネット36で覆被されている。ボンネット36は
前部ボンネット36Uと後部ボンネット36Rからな
り、前部ボンネット36Uは天板、前面板、左右側板を
有し、剛体化されたものとされ、後部ボンネット36R
は固定された左右側板に、天板136Rを後上部の支点
37を中心に、図3で示す如く開閉固定自在としてエン
ジン等のメンテナンスの便に供されている。
【0020】後部ボンネット36Rの天板136Rには
ラジエータ32の前面より前方に吸入部38Aを有する
吸入ダクト38が溶接等により固着されていて該吸入ダ
クト38で天板を補強しているとともに、ダクト38の
吐出端38Bはエアークリーナ33の吸入口33Aに弾
性変形する筒体、具体的にはジャバラ筒39を介して連
通されている。
【0021】その他、図3において、40は天板支持リ
ンク、図5において、41はフロントローダ、42はロ
ーダーマスト、43はローダ用ブレイス、44は座席を
示している。
【0022】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、パワーシ
リンダのピストンロッドは、左右一対の側板を連結固定
しているので、側板の剛性が向上する。また、ピストン
ロッドにシリンダチューブが摺動自在に套嵌されている
ので、側板間にパワーシリンダをコンパクトに配置でき
るし、他端との衝突等による故障のおそれも少ない。
【0023】更に、シリンダチューブに形成したピニオ
ンに咬合するラックを有する操向アームは延伸されてい
るので、油圧力が大きくなくとも軽快かつ確実に転舵で
きる。また、操作アームの延伸端と操向輪とをタイロッ
ドで連動連結しているから、該タイロッドとして長大な
ものを採用することができ、これは、車軸を伸縮固定、
すなわち、輪距の調整代を大きくしても良く、このとき
でも、操向輪は軽快かつ確実に転舵可能にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す要部の平面図である。
【図2】図1の要部拡大平面図である。
【図3】本発明の実施例を示す側面図である。
【図4】図3の要部拡大断面図である。
【図5】車両の全体構成を示す側面図である。
【符号の説明】
2 操向輪 4 車体 9 側板 13 車軸 14 キングピン 23 ピストンロッド 24 シリンダチューブ 24C ラック 28 操向アーム 28A ピニオン 31 タイロッド

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車軸(13)の両端にキングピン(1
    4)廻りに転舵される操向輪(2)を備え、該操向輪
    (2)を転舵するパワーステアリング装置において、 車体(4)に固定されていて前後方向に延伸する左右一
    対の側板(9)を互いに連結固定するピストンロッド
    (23)を設け、該ピストンロッド(23)に套嵌され
    ていて油圧で摺動するシリンダチューブ(24)にラッ
    ク(24C)を形成し、該ラック(24C)に咬合する
    ピニオン(28A)を有していて縦軸廻りで左右方向に
    揺動自在として延伸されている操向アーム(28)を備
    え、該操向アーム(28)の延伸端と前記左右の操向輪
    (2)とをそれぞれ連動連結するタイロッド(31)を
    備えていることを特徴とする車両のパワーステアリング
    装置。
JP3553593A 1993-02-24 1993-02-24 車両のパワーステアリング装置 Pending JPH06247328A (ja)

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