JPH06247128A - レベリングバルブ - Google Patents
レベリングバルブInfo
- Publication number
- JPH06247128A JPH06247128A JP5645193A JP5645193A JPH06247128A JP H06247128 A JPH06247128 A JP H06247128A JP 5645193 A JP5645193 A JP 5645193A JP 5645193 A JP5645193 A JP 5645193A JP H06247128 A JPH06247128 A JP H06247128A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- exhaust
- chamber
- exhaust valve
- air supply
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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- Vehicle Body Suspensions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 不感帯幅を信号圧により切換できる。
【構成】 車高が標準高さから下がると、スライダ48
の上昇により排気弁棒39が給気弁棒30を介して給気
弁体29を押圧し、給気弁口30が開かれ車高が上が
る。車高が標準高さから上がると、スライダ48の下降
により排気弁棒39が排気弁体42にから離れ、排気弁
筒17の弁室17aと排気路40とが排気溝26を介し
て連通され、車高が下がる。高速走行に際して、信号圧
ポート14から不感帯幅切換室35に信号圧がかかる
と、給気弁筒16が弁筒収容室15内で上昇するため、
給気弁棒30が排気弁体42から離れ、給気弁棒30が
排気弁棒39によって突き上げられるまでの間隔が広が
る。よって、エアスプリングのエアの出入りが抑制され
る。 【効果】 エアスプリングのエアの出入りが抑制される
と、高速走行等の車高変動が頻繁にしかも細かく生じる
際のエア浪費が低減できる。
の上昇により排気弁棒39が給気弁棒30を介して給気
弁体29を押圧し、給気弁口30が開かれ車高が上が
る。車高が標準高さから上がると、スライダ48の下降
により排気弁棒39が排気弁体42にから離れ、排気弁
筒17の弁室17aと排気路40とが排気溝26を介し
て連通され、車高が下がる。高速走行に際して、信号圧
ポート14から不感帯幅切換室35に信号圧がかかる
と、給気弁筒16が弁筒収容室15内で上昇するため、
給気弁棒30が排気弁体42から離れ、給気弁棒30が
排気弁棒39によって突き上げられるまでの間隔が広が
る。よって、エアスプリングのエアの出入りが抑制され
る。 【効果】 エアスプリングのエアの出入りが抑制される
と、高速走行等の車高変動が頻繁にしかも細かく生じる
際のエア浪費が低減できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車高調整システムにお
いて、エア・スプリング装置のエア圧を調整するレベリ
ングバルブに関する。
いて、エア・スプリング装置のエア圧を調整するレベリ
ングバルブに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、バス等の大型自動車においては、
エア・スプリング装置が使用されており、このエア・ス
プリング装置は前後の車軸にそれぞれ配されている伸縮
自在な各エア・スプリングにレベリングバルブによりエ
アを圧送して所定のクッションと車高を維持するように
構成されている。
エア・スプリング装置が使用されており、このエア・ス
プリング装置は前後の車軸にそれぞれ配されている伸縮
自在な各エア・スプリングにレベリングバルブによりエ
アを圧送して所定のクッションと車高を維持するように
構成されている。
【0003】このようなエア・スプリング装置に使用さ
れるレベリングバルブとして、実開平3−86811号
公報に記載されているものがある。
れるレベリングバルブとして、実開平3−86811号
公報に記載されているものがある。
【0004】従来のこの種のレベリングバルブを用いた
車高調整システムにおいては、車高に応じてレベリング
バルブを開閉し、エア源からのエアをエアスプリングに
供給し、また、エアスプリング内のエアをレベリングバ
ルブを介して大気に排出するようになっている。
車高調整システムにおいては、車高に応じてレベリング
バルブを開閉し、エア源からのエアをエアスプリングに
供給し、また、エアスプリング内のエアをレベリングバ
ルブを介して大気に排出するようになっている。
【0005】そして、レベリングバルブには車高の変化
を検出するためのレバーが車体と車軸との間に架設され
ており、このレバーによって検出された車高に対応して
レベリングバルブの開閉作動が自動的に実行されるよう
になっている。
を検出するためのレバーが車体と車軸との間に架設され
ており、このレバーによって検出された車高に対応して
レベリングバルブの開閉作動が自動的に実行されるよう
になっている。
【0006】
【課題を解決するための手段】しかし、従来のレベリン
グバルブにおいては、レバーが各種の走行状況にかかわ
らず、一定の車高を検出するようになっているため、例
えば、高速道路を高速走行する際、レバーの上下微動に
よってレベリングバルブの開閉作動が頻繁に実行され、
エアスプリングによるエアの消費量が増大する。
グバルブにおいては、レバーが各種の走行状況にかかわ
らず、一定の車高を検出するようになっているため、例
えば、高速道路を高速走行する際、レバーの上下微動に
よってレベリングバルブの開閉作動が頻繁に実行され、
エアスプリングによるエアの消費量が増大する。
【0007】本発明の目的は、走行状況に対応して開閉
作動する車高を調整することができるレベリングバルブ
を提供することにある。
作動する車高を調整することができるレベリングバルブ
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るレベリング
バルブは、圧力源に接続される入口ポート、エア・スプ
リングに接続される出口ポート、信号圧が供給される信
号圧ポートおよび大気に接続される排気室が開設されて
いるボデーと、前記排気室に軸心方向に摺動自在に嵌挿
され、車高を検出するレバーに連携される操作手段によ
り軸心方向に進退操作されるスライダと、ボデーの内部
に形成され、前記入口ポート、出口ポートおよび信号圧
ポートが接続されている弁筒収容室と、この弁筒収容室
における入口ポート側に摺動自在に嵌挿されている給気
弁筒と、この弁筒収容室における出口ポート側に摺動自
在に嵌挿され、給気弁筒に一体移動するように連結され
ている排気弁筒と、前記給気弁筒の弁室に形成されてい
る給気弁口と、この給気弁口を開閉制御する給気弁体
と、前記スライダに一体移動するように連結され、前記
弁筒収容室を通して前記排気弁筒の弁室に挿通されてい
る排気弁棒と、この排気弁棒に前記排気弁筒の弁室と前
記排気室とを連通させるように形成されている排気路
と、この排気弁棒の排気弁筒の弁室内側端面に形成され
ている排気弁座と、前記排気弁筒の弁室内にこの排気弁
座の開閉を制御するように配設されている排気弁体と、
前記排気弁筒の弁室内に前記排気弁体を支持するように
形成されている環状の座部と、この座部の端面に前記排
気弁棒が挿通された挿通孔内外を連通させるように開設
されている排気溝と、前記給気弁体に固定され、前記排
気弁体接離自在に突合されている給気弁棒とを備えてお
り、前記弁筒収容室における前記給気弁筒と排気弁筒と
の間に不感帯幅切換室が形成されており、この室に前記
信号圧ポートが信号圧を供給するように接続されている
ことを特徴とする。
バルブは、圧力源に接続される入口ポート、エア・スプ
リングに接続される出口ポート、信号圧が供給される信
号圧ポートおよび大気に接続される排気室が開設されて
いるボデーと、前記排気室に軸心方向に摺動自在に嵌挿
され、車高を検出するレバーに連携される操作手段によ
り軸心方向に進退操作されるスライダと、ボデーの内部
に形成され、前記入口ポート、出口ポートおよび信号圧
ポートが接続されている弁筒収容室と、この弁筒収容室
における入口ポート側に摺動自在に嵌挿されている給気
弁筒と、この弁筒収容室における出口ポート側に摺動自
在に嵌挿され、給気弁筒に一体移動するように連結され
ている排気弁筒と、前記給気弁筒の弁室に形成されてい
る給気弁口と、この給気弁口を開閉制御する給気弁体
と、前記スライダに一体移動するように連結され、前記
弁筒収容室を通して前記排気弁筒の弁室に挿通されてい
る排気弁棒と、この排気弁棒に前記排気弁筒の弁室と前
記排気室とを連通させるように形成されている排気路
と、この排気弁棒の排気弁筒の弁室内側端面に形成され
ている排気弁座と、前記排気弁筒の弁室内にこの排気弁
座の開閉を制御するように配設されている排気弁体と、
前記排気弁筒の弁室内に前記排気弁体を支持するように
形成されている環状の座部と、この座部の端面に前記排
気弁棒が挿通された挿通孔内外を連通させるように開設
されている排気溝と、前記給気弁体に固定され、前記排
気弁体接離自在に突合されている給気弁棒とを備えてお
り、前記弁筒収容室における前記給気弁筒と排気弁筒と
の間に不感帯幅切換室が形成されており、この室に前記
信号圧ポートが信号圧を供給するように接続されている
ことを特徴とする。
【0009】
【作用】前記した手段によれば、車高に応じてスライダ
が進退操作されると、スライダの操作に応じて、入口ポ
ートと出口ポートとを結ぶ給気路、あるいは、出口ポー
トと排気室とを結ぶ排気路が開かれるため、車高が一定
の高さに維持されることになる。
が進退操作されると、スライダの操作に応じて、入口ポ
ートと出口ポートとを結ぶ給気路、あるいは、出口ポー
トと排気室とを結ぶ排気路が開かれるため、車高が一定
の高さに維持されることになる。
【0010】一方、手動または自動操作によって信号圧
ポートに信号圧が印加されると、信号圧が信号圧ポート
を介して不感帯幅切換室に導かれ、給気弁筒と排気弁筒
とが互いに離れる方向に移動されるため、車体と車軸と
の間隔の変動に感応しないレベリングバルブ自体の不感
帯幅が変更される。したがって、信号圧が供給された状
態においては、エアスプリングのエアは出口ポートおよ
び排気室を通じて排気されないか、殆ど排気されない状
態になるため、エアの消費量は抑制されることになる。
ポートに信号圧が印加されると、信号圧が信号圧ポート
を介して不感帯幅切換室に導かれ、給気弁筒と排気弁筒
とが互いに離れる方向に移動されるため、車体と車軸と
の間隔の変動に感応しないレベリングバルブ自体の不感
帯幅が変更される。したがって、信号圧が供給された状
態においては、エアスプリングのエアは出口ポートおよ
び排気室を通じて排気されないか、殆ど排気されない状
態になるため、エアの消費量は抑制されることになる。
【0011】
【実施例】図1は本発明の一実施例であるエア・スプリ
ング装置に使用されるレベリングバルブを示す縦断面
図、図2は信号圧が供給された時の状態を示すレベリン
グバルブの縦断面図、図3はそのレベリングバルブが使
用されるエア・スプリング装置を示す回路図、図4はそ
の作用を説明するための部分背面図である。
ング装置に使用されるレベリングバルブを示す縦断面
図、図2は信号圧が供給された時の状態を示すレベリン
グバルブの縦断面図、図3はそのレベリングバルブが使
用されるエア・スプリング装置を示す回路図、図4はそ
の作用を説明するための部分背面図である。
【0012】本実施例において、本発明に係るレベリン
グバルブ10は、図3に示されているように、エア・ス
プリング装置のフロント系統およびリア系統に適用され
ており、各エア・スプリング6、7にエアをそれぞれ供
給し、かつ、エア・スプリング内圧を制御するように構
成されている。
グバルブ10は、図3に示されているように、エア・ス
プリング装置のフロント系統およびリア系統に適用され
ており、各エア・スプリング6、7にエアをそれぞれ供
給し、かつ、エア・スプリング内圧を制御するように構
成されている。
【0013】このレベリングバルブ10はボデー11を
備えており、ボデー11は車体9に据付られている。ボ
デー11の片側端部(以下、上側端部とする。)には弁
筒収容室15が形成されており、弁筒収容室15には給
気弁筒16および排気弁筒17が摺動自在に収容されて
いる。弁筒収容室15の上端開口部にはプラグ18が螺
入されており、プラグ18は弁筒収容室15の上端開口
を閉塞するとともに、給気弁筒16の上限を規制するよ
うに構成されている。
備えており、ボデー11は車体9に据付られている。ボ
デー11の片側端部(以下、上側端部とする。)には弁
筒収容室15が形成されており、弁筒収容室15には給
気弁筒16および排気弁筒17が摺動自在に収容されて
いる。弁筒収容室15の上端開口部にはプラグ18が螺
入されており、プラグ18は弁筒収容室15の上端開口
を閉塞するとともに、給気弁筒16の上限を規制するよ
うに構成されている。
【0014】プラグ18には入口ポート12が開設され
ており、入口ポート12は圧力源としてのメイン・タン
ク3に接続されている。また、ボデー11の胴部には出
口ポート13と信号圧ポート14とが弁筒収容室15に
それぞれ連通するように開設されており、出口ポート1
3は前後輪車軸の左右に配された各負荷部としてのフロ
ント側のエア・スプリング6またはリア側のエア・スプ
リング7にそれぞれ接続されている。
ており、入口ポート12は圧力源としてのメイン・タン
ク3に接続されている。また、ボデー11の胴部には出
口ポート13と信号圧ポート14とが弁筒収容室15に
それぞれ連通するように開設されており、出口ポート1
3は前後輪車軸の左右に配された各負荷部としてのフロ
ント側のエア・スプリング6またはリア側のエア・スプ
リング7にそれぞれ接続されている。
【0015】信号圧ポート14は手動または自動に操作
される電磁弁または開閉弁(図示せず)がオンになった
時に圧力を発生する圧力源に接続されており、信号圧絞
り口34を介して弁筒収容室15内における給気弁筒1
6の下面側に後記するように形成された不感帯幅切換室
35と連通するようになっている。例えば、信号圧ポー
トが接続された電磁弁は車速に対応して操作されるよう
に構成することができる。
される電磁弁または開閉弁(図示せず)がオンになった
時に圧力を発生する圧力源に接続されており、信号圧絞
り口34を介して弁筒収容室15内における給気弁筒1
6の下面側に後記するように形成された不感帯幅切換室
35と連通するようになっている。例えば、信号圧ポー
トが接続された電磁弁は車速に対応して操作されるよう
に構成することができる。
【0016】給気弁筒16には弁室16aがその筒中空
部により同心的に形成されており、この弁室16a内の
上端部にはプラグ18の下端部に形成された小径部19
が摺動自在に嵌入されている。この小径部19には弁口
20が入口ポート12と弁室16aとを連通させるよう
に開設されている。弁口20の周囲には弁座21がこれ
を取り囲むように環状に形成されており、弁座21には
逆止弁体22がスプリング23により着座されるように
配設されている。
部により同心的に形成されており、この弁室16a内の
上端部にはプラグ18の下端部に形成された小径部19
が摺動自在に嵌入されている。この小径部19には弁口
20が入口ポート12と弁室16aとを連通させるよう
に開設されている。弁口20の周囲には弁座21がこれ
を取り囲むように環状に形成されており、弁座21には
逆止弁体22がスプリング23により着座されるように
配設されている。
【0017】弁筒収容室15の上下に摺動自在に収容さ
れた給気弁筒16と排気弁筒17とは、その突合部に形
成された連結部24によって互いに軸心方向に摺動自在
に、かつ、シール状態を維持するように嵌合されて各別
に移動するように連結されている。この給気弁筒16の
上端開口部はプラグ18の下端部に弁口20の外側に形
成された小径部19に摺動自在に嵌合されており、給気
弁筒16は後述する信号圧発生作動時に小径部19の肩
部下面に突き当たって位置規制されるようになってい
る。
れた給気弁筒16と排気弁筒17とは、その突合部に形
成された連結部24によって互いに軸心方向に摺動自在
に、かつ、シール状態を維持するように嵌合されて各別
に移動するように連結されている。この給気弁筒16の
上端開口部はプラグ18の下端部に弁口20の外側に形
成された小径部19に摺動自在に嵌合されており、給気
弁筒16は後述する信号圧発生作動時に小径部19の肩
部下面に突き当たって位置規制されるようになってい
る。
【0018】給気弁筒16の下端面閉塞壁には給気弁口
27が、その弁室16aと排気弁筒17の弁室17aと
を連通させるように開設されており、この閉塞壁の逆止
弁口20側の端面には給気弁座28が、給気弁口27を
取り囲むように環状に形成されている。給気弁座28に
は給気弁体29が、前記逆止弁体22との間に挟設され
たスプリング23により着座されるように配設されてお
り、この給気弁体29は当該弁座28に離着座すること
により、給気弁口27を開閉制御するように構成されて
いる。給気弁体29には給気弁棒30が一体移動するよ
うに突設されており、給気弁棒30は給気弁口27に挿
通されて、後記する排気弁体に接触するように配設され
ている。
27が、その弁室16aと排気弁筒17の弁室17aと
を連通させるように開設されており、この閉塞壁の逆止
弁口20側の端面には給気弁座28が、給気弁口27を
取り囲むように環状に形成されている。給気弁座28に
は給気弁体29が、前記逆止弁体22との間に挟設され
たスプリング23により着座されるように配設されてお
り、この給気弁体29は当該弁座28に離着座すること
により、給気弁口27を開閉制御するように構成されて
いる。給気弁体29には給気弁棒30が一体移動するよ
うに突設されており、給気弁棒30は給気弁口27に挿
通されて、後記する排気弁体に接触するように配設され
ている。
【0019】また、弁筒収容室15内に給気弁側弁筒1
6との反対側の下端部に配されて軸心方向に摺動自在に
嵌挿されている排気弁筒17は、上端が開口し下端が閉
じた円筒形状に形成されている。この排気弁筒17の上
端部付近の外周には円形リング形状の密封部36が径方
向外向きに突設されており、この密封部36の外周は弁
筒収容室15の内周にシール状態で摺動自在に嵌合され
ている。この密封部36により、排気弁筒17の上端部
外周における給気弁筒16の下面には不感帯幅切換室3
5が形成されている。
6との反対側の下端部に配されて軸心方向に摺動自在に
嵌挿されている排気弁筒17は、上端が開口し下端が閉
じた円筒形状に形成されている。この排気弁筒17の上
端部付近の外周には円形リング形状の密封部36が径方
向外向きに突設されており、この密封部36の外周は弁
筒収容室15の内周にシール状態で摺動自在に嵌合され
ている。この密封部36により、排気弁筒17の上端部
外周における給気弁筒16の下面には不感帯幅切換室3
5が形成されている。
【0020】ボデー11の出口ポート13には絞り口3
1が弁筒収容室15に連通するように開設されている。
排気弁筒17の上端部外周には環帯溝32が出口ポート
13の絞り口31に対向するように配されて、上下方向
に一定幅をもって一定深さに全周にわたって形成されて
おり、排気弁筒17の筒壁には連通孔33が出口ポート
13と排気弁筒17の弁室17aとを連通させるように
開設されている。
1が弁筒収容室15に連通するように開設されている。
排気弁筒17の上端部外周には環帯溝32が出口ポート
13の絞り口31に対向するように配されて、上下方向
に一定幅をもって一定深さに全周にわたって形成されて
おり、排気弁筒17の筒壁には連通孔33が出口ポート
13と排気弁筒17の弁室17aとを連通させるように
開設されている。
【0021】排気弁筒17には排気弁棒39が軸心方向
に配されて摺動自在に挿通されており、この排気弁棒3
9の上端部は弁室17a内に突出され、その下端部は後
記するスライダにこれと一体移動するように連結されて
いる。排気弁棒39には排気路40が弁室17aと後記
する排気室とを連通させるように開設されており、排気
弁棒39の弁室17a側の開口端面には排気弁座41が
排気路40を取り囲むように実質的に形成されている。
に配されて摺動自在に挿通されており、この排気弁棒3
9の上端部は弁室17a内に突出され、その下端部は後
記するスライダにこれと一体移動するように連結されて
いる。排気弁棒39には排気路40が弁室17aと後記
する排気室とを連通させるように開設されており、排気
弁棒39の弁室17a側の開口端面には排気弁座41が
排気路40を取り囲むように実質的に形成されている。
【0022】排気弁筒17の弁室17aの底面には座部
25が環状に膨出形成されており、この座部25の端面
には排気溝26が複数条、内外を連通するように放射状
に切設されている。排気弁筒17の弁室17a内には排
気弁体42が座部25の上面に接離するように、かつ、
排気弁座41に対向するように配設されている。この排
気弁体42は前記給気弁筒16およびスプリング23を
介してボデー11に反力をとったスプリング43によっ
て、排気弁座41に着座される方向に常時付勢されてお
り、排気弁座41に離着座することにより、排気路40
を開閉制御するようになっている。
25が環状に膨出形成されており、この座部25の端面
には排気溝26が複数条、内外を連通するように放射状
に切設されている。排気弁筒17の弁室17a内には排
気弁体42が座部25の上面に接離するように、かつ、
排気弁座41に対向するように配設されている。この排
気弁体42は前記給気弁筒16およびスプリング23を
介してボデー11に反力をとったスプリング43によっ
て、排気弁座41に着座される方向に常時付勢されてお
り、排気弁座41に離着座することにより、排気路40
を開閉制御するようになっている。
【0023】すなわち、排気弁体42は排気弁棒39に
よりスプリング43に抗して押されることにより、座部
25の上面から浮かされている時には、排気弁座41に
スプリング43によって着座され、排気弁棒39が押さ
れずに座部25の上面にスプリング43の付勢力によっ
て押接されている時には、スプリング43の付勢力に抗
して離座されるようになっている。
よりスプリング43に抗して押されることにより、座部
25の上面から浮かされている時には、排気弁座41に
スプリング43によって着座され、排気弁棒39が押さ
れずに座部25の上面にスプリング43の付勢力によっ
て押接されている時には、スプリング43の付勢力に抗
して離座されるようになっている。
【0024】ボデー11の弁筒収容室15と反対側の端
部である下端部には排気室44が同軸的に配されて、大
気に連通するように開設されている。そして、排気室4
4の開口部である排気口44aには防塵カバーユニット
45が装着されている。この防塵カバーユニット45は
ゴム等を用いられて形成されており、エアの排気室44
から外部への流通を許容し、外部から排気室44内への
流通を阻止するように構成されることにより、外気中の
塵埃や水分等の異物がレベリングバルブ10に侵入する
ことを防止するようになっている。また、ボデー11に
は弁筒収容室15と排気弁室44とを結ぶ弁棒挿通孔4
6が開設されている。
部である下端部には排気室44が同軸的に配されて、大
気に連通するように開設されている。そして、排気室4
4の開口部である排気口44aには防塵カバーユニット
45が装着されている。この防塵カバーユニット45は
ゴム等を用いられて形成されており、エアの排気室44
から外部への流通を許容し、外部から排気室44内への
流通を阻止するように構成されることにより、外気中の
塵埃や水分等の異物がレベリングバルブ10に侵入する
ことを防止するようになっている。また、ボデー11に
は弁筒収容室15と排気弁室44とを結ぶ弁棒挿通孔4
6が開設されている。
【0025】排気室44内にはスライダ48が軸心方向
に摺動自在に嵌挿されており、スライダ48は排気室4
4に装置されたスプリング47により、排気口44aの
方向へ常時付勢されている。このスライダ48には前記
排気弁棒39が一部を挿入されて、一体的に移動するよ
うに連結されている。また、スライダ48の外周面の一
部にはカムホロー部49が径方向内向きに没設されてい
る。
に摺動自在に嵌挿されており、スライダ48は排気室4
4に装置されたスプリング47により、排気口44aの
方向へ常時付勢されている。このスライダ48には前記
排気弁棒39が一部を挿入されて、一体的に移動するよ
うに連結されている。また、スライダ48の外周面の一
部にはカムホロー部49が径方向内向きに没設されてい
る。
【0026】一方、ボデー11には軸孔50が排気室4
4に直交するように配されて開設されており、この軸孔
50には操作手段としてのカム軸51が挿入されて、回
動自在に支承されている。このカム軸51には軸孔50
の外部においてレバー52が、車体が標準高さになって
いる時に略水平状態になるように固定されている。
4に直交するように配されて開設されており、この軸孔
50には操作手段としてのカム軸51が挿入されて、回
動自在に支承されている。このカム軸51には軸孔50
の外部においてレバー52が、車体が標準高さになって
いる時に略水平状態になるように固定されている。
【0027】図4に示されているように、レバー52は
リンケージ53を介して車軸54に連携されており、車
体9と車軸54との間隔の変動に追従してカム軸51を
当該変動量に対応した分だけ回動させるように構成され
ている。
リンケージ53を介して車軸54に連携されており、車
体9と車軸54との間隔の変動に追従してカム軸51を
当該変動量に対応した分だけ回動させるように構成され
ている。
【0028】カム軸51には排気室44内側端面におい
て偏心カム55が、レバー52が水平状態になっている
時、すなわち、車体が標準高さになっている時、略1/
2のリフト位置になるように偏心されて外装固定されて
おり、このカム55はスライダ48のカムホロー部49
に常時当接するようになっている。すなわち、スライダ
48と排気室44の底部との間にはスプリング47が畜
力状態で介設されており、したがって、スライダ48の
カムホロー部49はスプリング47によりカム55に常
時押し付けられるように付勢されている。
て偏心カム55が、レバー52が水平状態になっている
時、すなわち、車体が標準高さになっている時、略1/
2のリフト位置になるように偏心されて外装固定されて
おり、このカム55はスライダ48のカムホロー部49
に常時当接するようになっている。すなわち、スライダ
48と排気室44の底部との間にはスプリング47が畜
力状態で介設されており、したがって、スライダ48の
カムホロー部49はスプリング47によりカム55に常
時押し付けられるように付勢されている。
【0029】次に作用を説明する。 (1) 車高不足から標準高さへの調整 車両における荷重の増加等により車体が下降して、車体
9と車軸54との間隔が狭くなると、車軸54にリンケ
ージ53を介して連携されているレバー52が回動さ
れ、カム軸51が所定の方向に回動されることになる。
この回動に伴って、カム55はカムホロー部49との当
接面において径を増加することによって、スライダ48
を排気室44の排気口44aから離間する方向に移動さ
せる。
9と車軸54との間隔が狭くなると、車軸54にリンケ
ージ53を介して連携されているレバー52が回動さ
れ、カム軸51が所定の方向に回動されることになる。
この回動に伴って、カム55はカムホロー部49との当
接面において径を増加することによって、スライダ48
を排気室44の排気口44aから離間する方向に移動さ
せる。
【0030】スライダ48が排気口44aから離間する
方向に移動されると、スライダ48に連結されている排
気弁棒39はスプリング43に抗して同方向に移動され
る。排気弁棒39が移動されると、排気弁棒39により
給気弁棒30が押されて、同方向に移動されることにな
る。
方向に移動されると、スライダ48に連結されている排
気弁棒39はスプリング43に抗して同方向に移動され
る。排気弁棒39が移動されると、排気弁棒39により
給気弁棒30が押されて、同方向に移動されることにな
る。
【0031】この給気弁棒30の移動によって、給気弁
体29はスプリング23に抗して給気弁座28から離座
する方向に押される。給気弁体29が給気弁座28から
離座すると、給気弁口27が開口される。これにより、
入口ポート12に供給されているエアは、逆止弁口20
および給気弁口27を通じて、出口ポート13に供給さ
れることになる。
体29はスプリング23に抗して給気弁座28から離座
する方向に押される。給気弁体29が給気弁座28から
離座すると、給気弁口27が開口される。これにより、
入口ポート12に供給されているエアは、逆止弁口20
および給気弁口27を通じて、出口ポート13に供給さ
れることになる。
【0032】出口ポート13がエア・スプリング6また
は7に接続されているため、エアはエア・スプリング6
または7に圧送されることになる。エア・スプリング6
または7の内圧の増加に伴い、車体9は車軸54に対し
て相対的に押し上げられて行く。
は7に接続されているため、エアはエア・スプリング6
または7に圧送されることになる。エア・スプリング6
または7の内圧の増加に伴い、車体9は車軸54に対し
て相対的に押し上げられて行く。
【0033】車体9が押し上げられて行くと、車軸54
にリンケージ53を介して連携されているレバー52
は、前記とは逆方向に回動されて行くことになる。これ
により、カム軸51は前述とは反対回り方向に回動さ
れ、カム55はスライダ48のカムホロー部49との当
接面において径を減少する方向に回動される。これに伴
い、カムホロー部49がスプリング47の付勢力により
カム55に常時押接されているため、スライダ48は径
の漸減に追従するように排気室44の排気口44aに接
近する方向に移動することになる。
にリンケージ53を介して連携されているレバー52
は、前記とは逆方向に回動されて行くことになる。これ
により、カム軸51は前述とは反対回り方向に回動さ
れ、カム55はスライダ48のカムホロー部49との当
接面において径を減少する方向に回動される。これに伴
い、カムホロー部49がスプリング47の付勢力により
カム55に常時押接されているため、スライダ48は径
の漸減に追従するように排気室44の排気口44aに接
近する方向に移動することになる。
【0034】スライダ48が排気口44aに接近する方
向に移動すると、排気弁棒39は同方向に一体的に移動
する。この移動により、排気弁棒39に押されていた給
気弁棒30がスプリング23の付勢力によって押し戻さ
れる。そして、スプリング23によって給気弁座28に
着座する方向に常時付勢されているため、給気弁体29
は給気弁棒30が排気弁棒39に押接した状態のまま、
排気弁棒39の移動に追従するように移動して、給気弁
座28に着座することになる。
向に移動すると、排気弁棒39は同方向に一体的に移動
する。この移動により、排気弁棒39に押されていた給
気弁棒30がスプリング23の付勢力によって押し戻さ
れる。そして、スプリング23によって給気弁座28に
着座する方向に常時付勢されているため、給気弁体29
は給気弁棒30が排気弁棒39に押接した状態のまま、
排気弁棒39の移動に追従するように移動して、給気弁
座28に着座することになる。
【0035】給気弁体29が着座すると、給気弁口27
は閉塞されることになり、これにより、出口ポート13
に供給されていたエアは遮断されることになる。このと
き、排気弁棒39に開設されている排気路40は、排気
弁棒39の端面に形成されている排気弁座41が排気弁
体42により閉塞されているので、エアは排気室44と
出口ポート13との間において出入りしない状態になっ
ている。
は閉塞されることになり、これにより、出口ポート13
に供給されていたエアは遮断されることになる。このと
き、排気弁棒39に開設されている排気路40は、排気
弁棒39の端面に形成されている排気弁座41が排気弁
体42により閉塞されているので、エアは排気室44と
出口ポート13との間において出入りしない状態になっ
ている。
【0036】このようにして、車体9は荷重の増加に対
応して押し上げられるとともに、標準高さにおいて支持
されることになる。
応して押し上げられるとともに、標準高さにおいて支持
されることになる。
【0037】(2) 車高過多から標準高さへの調整 車両における荷重の減少等によって車体が上昇して、車
体9と車軸54との間隔が広くなると、車軸54にリン
ケージ53を介して連携されているレバー52が回動さ
れるため、カム軸51が所定の方向に回動されることに
なる。この回動に伴って、カム55はスライダ48のカ
ムホロー部49との当接面において径を減少する。
体9と車軸54との間隔が広くなると、車軸54にリン
ケージ53を介して連携されているレバー52が回動さ
れるため、カム軸51が所定の方向に回動されることに
なる。この回動に伴って、カム55はスライダ48のカ
ムホロー部49との当接面において径を減少する。
【0038】これに伴って、カムホロー部49がスプリ
ング47の付勢力によりカム55に常時押接されている
スライダ48は、径の漸減に追従するように排気室44
の排気口44aに接近する方向に移動することになる。
スライダ48が排気室44の排気口44aに接近する方
向に移動すると、排気弁棒39は同方向に一体移動す
る。
ング47の付勢力によりカム55に常時押接されている
スライダ48は、径の漸減に追従するように排気室44
の排気口44aに接近する方向に移動することになる。
スライダ48が排気室44の排気口44aに接近する方
向に移動すると、排気弁棒39は同方向に一体移動す
る。
【0039】このとき、排気弁体42は排気弁筒17に
おける座部25の上面に着座されることにより、排気弁
棒39の移動への追従を阻止されているため、排気弁棒
39に形成されている排気弁座41と、排気弁体42と
の突合面は離れることになる。排気弁体42が排気弁座
41から離れると、弁室17aと排気路40とが排気溝
26を介して連通され、排気路40が開口されることに
なる。
おける座部25の上面に着座されることにより、排気弁
棒39の移動への追従を阻止されているため、排気弁棒
39に形成されている排気弁座41と、排気弁体42と
の突合面は離れることになる。排気弁体42が排気弁座
41から離れると、弁室17aと排気路40とが排気溝
26を介して連通され、排気路40が開口されることに
なる。
【0040】このとき、排気弁棒39の排気路40は一
端において排気室44に、他端において出口ポート13
に連通孔33、環帯溝32を介して連通された弁室17
aにそれぞれ接続されているため、出口ポート13に接
続されているエア・スプリング6または7内のエアは、
出口ポート13→弁室17a→排気路40を通じて、排
気室44から大気中に排出されて行くことになる。
端において排気室44に、他端において出口ポート13
に連通孔33、環帯溝32を介して連通された弁室17
aにそれぞれ接続されているため、出口ポート13に接
続されているエア・スプリング6または7内のエアは、
出口ポート13→弁室17a→排気路40を通じて、排
気室44から大気中に排出されて行くことになる。
【0041】この排気により、エア・スプリング6また
は7における内圧が低下するため、車体9は荷重によっ
て押し下げられて行く。
は7における内圧が低下するため、車体9は荷重によっ
て押し下げられて行く。
【0042】車体9が押し下げられて行くと、車軸54
にリンケージ53を介して連携されているレバー52は
前記とは逆方向に回動されて行くことになる。これによ
り、カム軸51は前述とは反対回り方向に回動され、カ
ム55はスライダ48のカムホロー部49との当接面に
おいて径を増加する方向に回動される。これに伴い、カ
ムホロー部49がスプリング47の付勢力によりカム5
5に常時押接されているため、スライダ48は径の漸増
に追従するように排気室44の排気口44aから離れる
方向に移動することになる。スライダ48が排気室44
の排気口44aから離れる方向に移動すると、排気弁棒
39は同方向に一体移動する。
にリンケージ53を介して連携されているレバー52は
前記とは逆方向に回動されて行くことになる。これによ
り、カム軸51は前述とは反対回り方向に回動され、カ
ム55はスライダ48のカムホロー部49との当接面に
おいて径を増加する方向に回動される。これに伴い、カ
ムホロー部49がスプリング47の付勢力によりカム5
5に常時押接されているため、スライダ48は径の漸増
に追従するように排気室44の排気口44aから離れる
方向に移動することになる。スライダ48が排気室44
の排気口44aから離れる方向に移動すると、排気弁棒
39は同方向に一体移動する。
【0043】この移動により、排気弁棒39の端面に形
成されている排気弁座41が、排気弁体42にスプリン
グ43の付勢力により相対的に押接すると、排気路40
は閉塞されることになり、これにより、エア・スプリン
グ6についての排気は、停止されることになる。このと
き、給気弁口27は給気弁体29により閉塞されている
ので、エアは入口ポート12と出口ポート13との間に
おいて出入りがない状態になっている。
成されている排気弁座41が、排気弁体42にスプリン
グ43の付勢力により相対的に押接すると、排気路40
は閉塞されることになり、これにより、エア・スプリン
グ6についての排気は、停止されることになる。このと
き、給気弁口27は給気弁体29により閉塞されている
ので、エアは入口ポート12と出口ポート13との間に
おいて出入りがない状態になっている。
【0044】そして、車体9が標準高さまで下降した時
に、図1に示されている状態、すなわち、排気弁筒17
の弁室17a底面に着座している排気弁体42に、排気
弁棒39の端面に形成されている排気弁座41が当接す
るように、排気弁筒17と弁棒39との相関関係が予め
設定されている。したがって、車体9が標準高さまで下
降すると、排気路40は閉塞されることになる。
に、図1に示されている状態、すなわち、排気弁筒17
の弁室17a底面に着座している排気弁体42に、排気
弁棒39の端面に形成されている排気弁座41が当接す
るように、排気弁筒17と弁棒39との相関関係が予め
設定されている。したがって、車体9が標準高さまで下
降すると、排気路40は閉塞されることになる。
【0045】このようにして、車体9は荷重の減少に対
応して下降され、標準高さにおいて支持されることにな
る。
応して下降され、標準高さにおいて支持されることにな
る。
【0046】(3) 信号圧発生時の調整 車体が標準高さに維持されている時に、高速道路での高
速走行等に際して、手動または自動操作によって電磁弁
がオンになって信号圧ポート14に信号圧が印加される
と、信号圧が信号圧絞り口34を介して弁筒収容室15
内における給気弁筒16と排気弁筒17との間に形成さ
れた不感帯幅切換室35に導入されるため、図2に示さ
れているように、給気弁筒16が入口ポート12側に上
昇される。このとき、給気弁体29は座部28上に押圧
されているため、給気弁体29に固定されている給気弁
棒30が給気弁筒16の上昇に伴って持ち上げられ、給
気弁棒30の下端が排気弁体42の上面から離れる。
速走行等に際して、手動または自動操作によって電磁弁
がオンになって信号圧ポート14に信号圧が印加される
と、信号圧が信号圧絞り口34を介して弁筒収容室15
内における給気弁筒16と排気弁筒17との間に形成さ
れた不感帯幅切換室35に導入されるため、図2に示さ
れているように、給気弁筒16が入口ポート12側に上
昇される。このとき、給気弁体29は座部28上に押圧
されているため、給気弁体29に固定されている給気弁
棒30が給気弁筒16の上昇に伴って持ち上げられ、給
気弁棒30の下端が排気弁体42の上面から離れる。
【0047】図2に示されているように、給気弁棒30
が排気弁体42の上面から離れた状態において、例え
ば、高速道路における高速走行中に際して、車体9と車
軸54との間隔が頻繁に、しかも、細く変動することに
より、レバー52が激しく微動しても、前記(1)およ
び(2)で述べた調整によるエアスプリング6または7
におけるエアの出入りはきわめて抑制される。
が排気弁体42の上面から離れた状態において、例え
ば、高速道路における高速走行中に際して、車体9と車
軸54との間隔が頻繁に、しかも、細く変動することに
より、レバー52が激しく微動しても、前記(1)およ
び(2)で述べた調整によるエアスプリング6または7
におけるエアの出入りはきわめて抑制される。
【0048】すなわち、レバー52の微動によって、ス
ライダ48がわずかに上昇された場合には、排気弁棒3
9が上昇されても、排気弁棒39と給気弁棒30との間
が離間されているため、給気弁口27が開かれることは
ない。また、排気弁体42によって、排気路40は閉塞
されているため、出口ポート14のエアが排気されるこ
とはない。
ライダ48がわずかに上昇された場合には、排気弁棒3
9が上昇されても、排気弁棒39と給気弁棒30との間
が離間されているため、給気弁口27が開かれることは
ない。また、排気弁体42によって、排気路40は閉塞
されているため、出口ポート14のエアが排気されるこ
とはない。
【0049】他方、レバー52の微動によって、スライ
ダ48が僅かに下降された場合には、排気弁棒39が下
降されるため、排気弁体42から排気弁棒39が離れ
て、排気路40が開かれる。排気路40が開かれると、
出口ポート13のエアが排気路40から排気される状態
になるので、車高が下がる。このため、レバー52の動
きに伴い排気弁棒39が上昇して排気弁体42と当接す
る。排気通路40は再び閉じられるが、排気弁体42は
前記排気された分だけ上昇した位置となり、前記座部2
5から離れた位置にあり尚前記給気弁棒30との間にも
間隙を保っている。その後は、車軸の上下動に伴う前記
レバー52の動きに伴う排気弁棒39の上方への動き
が、前記排気弁体42と給気弁棒30との間隙を越えぬ
範囲で、また、下方への動きが前記排気弁体42と座部
25の間隙を越えない範囲では、それぞれエアスプリン
グ6または7への給気も、エアスプリング6または7か
らの排気も行われない。
ダ48が僅かに下降された場合には、排気弁棒39が下
降されるため、排気弁体42から排気弁棒39が離れ
て、排気路40が開かれる。排気路40が開かれると、
出口ポート13のエアが排気路40から排気される状態
になるので、車高が下がる。このため、レバー52の動
きに伴い排気弁棒39が上昇して排気弁体42と当接す
る。排気通路40は再び閉じられるが、排気弁体42は
前記排気された分だけ上昇した位置となり、前記座部2
5から離れた位置にあり尚前記給気弁棒30との間にも
間隙を保っている。その後は、車軸の上下動に伴う前記
レバー52の動きに伴う排気弁棒39の上方への動き
が、前記排気弁体42と給気弁棒30との間隙を越えぬ
範囲で、また、下方への動きが前記排気弁体42と座部
25の間隙を越えない範囲では、それぞれエアスプリン
グ6または7への給気も、エアスプリング6または7か
らの排気も行われない。
【0050】ちなみに、エアスプリング6または7から
エアが排気されて車高が低くなった場合には、車体9と
車軸54との間隔が狭くなることにより、レバー52が
大きく回動されるため、スライダ48が大きく上昇する
ことにより、排気弁棒39が給気弁棒30を突き上げる
状態になる。したがって、前記(1)で述べた作動によ
って、給気ポート12から出口ポート14へエアが給気
されエアスプリング6または7にエアが補給されること
になる。
エアが排気されて車高が低くなった場合には、車体9と
車軸54との間隔が狭くなることにより、レバー52が
大きく回動されるため、スライダ48が大きく上昇する
ことにより、排気弁棒39が給気弁棒30を突き上げる
状態になる。したがって、前記(1)で述べた作動によ
って、給気ポート12から出口ポート14へエアが給気
されエアスプリング6または7にエアが補給されること
になる。
【0051】以上説明したように、本実施例によれば、
高速道路の高速走行に際して、信号圧ポート14に信号
エアを供給して給気弁筒16を上昇させることにより、
車体9と車軸54との間隔の変動に感応しない範囲をレ
ベリングバルブ自体において増加させることができるた
め、高速道路の高速走行等の車体9と車体54との間隔
が頻繁に、しかも、細かく変動する場合におけるエアの
浪費を抑制することができる。
高速道路の高速走行に際して、信号圧ポート14に信号
エアを供給して給気弁筒16を上昇させることにより、
車体9と車軸54との間隔の変動に感応しない範囲をレ
ベリングバルブ自体において増加させることができるた
め、高速道路の高速走行等の車体9と車体54との間隔
が頻繁に、しかも、細かく変動する場合におけるエアの
浪費を抑制することができる。
【0052】なお、手動または自動操作によって電磁弁
がオフになって、信号圧ポート14への信号圧の印加が
停止されると、不感帯幅切換室35の圧力が低下するた
め、給気弁16はスプリング23の付勢力によって押し
下げられて、元の位置に復帰される。したがって、前記
した(1)および(2)の調整作動が確保される状態に
なる。
がオフになって、信号圧ポート14への信号圧の印加が
停止されると、不感帯幅切換室35の圧力が低下するた
め、給気弁16はスプリング23の付勢力によって押し
下げられて、元の位置に復帰される。したがって、前記
した(1)および(2)の調整作動が確保される状態に
なる。
【0053】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々
変更可能であることはいうまでもない。
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々
変更可能であることはいうまでもない。
【0054】例えば、前記実施例においては、信号圧に
よって給気弁筒を上げるように構成した場合について述
べたが、排気弁筒を下げるように構成してもよい。
よって給気弁筒を上げるように構成した場合について述
べたが、排気弁筒を下げるように構成してもよい。
【0055】さらに、不感帯幅の切換が1段の場合につ
いて述べたが、不感帯幅の切換が2段以上になるように
構成してもよい。
いて述べたが、不感帯幅の切換が2段以上になるように
構成してもよい。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
車体と車軸との間隔の変動に感応しない不感帯幅を信号
圧により切り換えるように構成したため、高速道路にお
ける高速走行等に際してのエアの消費量を抑制すること
ができる。
車体と車軸との間隔の変動に感応しない不感帯幅を信号
圧により切り換えるように構成したため、高速道路にお
ける高速走行等に際してのエアの消費量を抑制すること
ができる。
【図1】本発明の一実施例であるエア・スプリング装置
に使用されるレベリングバルブを示す縦断面図である。
に使用されるレベリングバルブを示す縦断面図である。
【図2】信号圧がある時の状態を示すレベリングバルブ
の縦断面図である。
の縦断面図である。
【図3】レベリングバルブが使用され得るエア・スプリ
ング装置を示す回路図である。
ング装置を示す回路図である。
【図4】その作用を説明するための部分背面図である。
1…エア・コンプレッサ、2…逆止弁、3…メイン・タ
ンク、4…フロント用レベリングバルブ、5…リア用レ
ベリングバルブ、6…フロント・エア・スプリング、7
…リア・エア・スプリング、9…車体、10…レベリン
グバルブ、11…ボデー、12…入口ポート、13…出
口ポート、14…信号圧ポート、15…弁筒収容室、1
6…給気弁筒、17…排気弁筒、18…プラグ、19…
小径部、20…逆止弁口、21…逆止弁座、22…逆止
弁体、23…スプリング、24…連結部、25…座部、
26…排気溝、27…給気弁口、28…給気弁座、29
…給気弁体、30…給気弁棒、31…出口ポート絞り
口、33…連通孔、34…信号圧ポート絞り口、35…
不感帯幅切換室、36…密封部、39…排気弁棒、40
…排気路、41…排気弁座、42…排気弁体、43…ス
プリング、44…排気室、45…防塵カバーユニット、
46…挿通孔、47…スプリング、48…スライダ、4
9…カムホロー部、50…軸孔、51…カム軸、52…
レバー、53…リンケージ、54…車軸、55…偏心カ
ム。
ンク、4…フロント用レベリングバルブ、5…リア用レ
ベリングバルブ、6…フロント・エア・スプリング、7
…リア・エア・スプリング、9…車体、10…レベリン
グバルブ、11…ボデー、12…入口ポート、13…出
口ポート、14…信号圧ポート、15…弁筒収容室、1
6…給気弁筒、17…排気弁筒、18…プラグ、19…
小径部、20…逆止弁口、21…逆止弁座、22…逆止
弁体、23…スプリング、24…連結部、25…座部、
26…排気溝、27…給気弁口、28…給気弁座、29
…給気弁体、30…給気弁棒、31…出口ポート絞り
口、33…連通孔、34…信号圧ポート絞り口、35…
不感帯幅切換室、36…密封部、39…排気弁棒、40
…排気路、41…排気弁座、42…排気弁体、43…ス
プリング、44…排気室、45…防塵カバーユニット、
46…挿通孔、47…スプリング、48…スライダ、4
9…カムホロー部、50…軸孔、51…カム軸、52…
レバー、53…リンケージ、54…車軸、55…偏心カ
ム。
Claims (1)
- 【請求項1】 圧力源に接続される入口ポート、エア・
スプリングに接続される出口ポート、信号圧が供給され
る信号圧ポートおよび大気に接続される排気室が開設さ
れているボデーと、前記排気室に軸心方向に摺動自在に
嵌挿され、車高を検出するレバーに連携される操作手段
により軸心方向に進退操作されるスライダと、ボデーの
内部に形成され、前記入口ポート、出口ポートおよび信
号圧ポートが接続されている弁筒収容室と、この弁筒収
容室における入口ポート側に摺動自在に嵌挿されている
給気弁筒と、この弁筒収容室における出口ポート側に摺
動自在に嵌挿され、給気弁筒に一体移動するように連結
されている排気弁筒と、前記給気弁筒の弁室に形成され
ている給気弁口と、この給気弁口を開閉制御する給気弁
体と、前記スライダに一体移動するように連結され、前
記弁筒収容室を通して前記排気弁筒の弁室に挿通されて
いる排気弁棒と、この排気弁棒に前記排気弁筒の弁室と
前記排気室とを連通させるように形成されている排気路
と、この排気弁棒の排気弁筒の弁室内側端面に形成され
ている排気弁座と、前記排気弁筒の弁室内にこの排気弁
座の開閉を制御するように配設されている排気弁体と、
前記排気弁筒の弁室内に前記排気弁体を支持するように
形成されている環状の座部と、この座部の端面に前記排
気弁棒が挿通された挿通孔内外を連通させるように開設
されている排気溝と、前記給気弁体に固定され、前記排
気弁体接離自在に突合されている給気弁棒とを備えてお
り、 前記弁筒収容室における前記給気弁筒と排気弁筒との間
に不感帯幅切換室が形成されており、この室に前記信号
圧ポートが信号圧を供給するように接続されていること
を特徴とするレベリングバルブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05645193A JP3329507B2 (ja) | 1993-02-22 | 1993-02-22 | レベリングバルブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05645193A JP3329507B2 (ja) | 1993-02-22 | 1993-02-22 | レベリングバルブ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06247128A true JPH06247128A (ja) | 1994-09-06 |
JP3329507B2 JP3329507B2 (ja) | 2002-09-30 |
Family
ID=13027472
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05645193A Expired - Fee Related JP3329507B2 (ja) | 1993-02-22 | 1993-02-22 | レベリングバルブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3329507B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100694714B1 (ko) * | 2005-12-19 | 2007-03-13 | 주식회사 포스코 | 내식성이 우수한 가공용자동차 머플러용 강판 및 그제조방법 |
KR100694710B1 (ko) * | 2005-12-19 | 2007-03-13 | 주식회사 포스코 | 내식성이 우수한 자동차 머플러용 강판 및 그 제조방법 |
KR100694709B1 (ko) * | 2005-12-19 | 2007-03-13 | 주식회사 포스코 | 내식성이 우수한 냉연강판 및 그 제조방법 |
KR100694708B1 (ko) * | 2005-12-19 | 2007-03-13 | 주식회사 포스코 | 내식성이 우수한 자동차 머플러용 강판 및 그 제조방법 |
KR100694711B1 (ko) * | 2005-12-19 | 2007-03-13 | 주식회사 포스코 | 내식성이 우수한 자동차 머플러용 강판 및 그 제조방법 |
EP4410570A1 (en) * | 2023-01-31 | 2024-08-07 | ZF CV Systems Europe BV | Air valve assembly housing |
-
1993
- 1993-02-22 JP JP05645193A patent/JP3329507B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3329507B2 (ja) | 2002-09-30 |
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