JP2011157059A - 走行中のタイヤ内部の圧力変化を利用した中空タイヤ用自動給気バルブ - Google Patents

走行中のタイヤ内部の圧力変化を利用した中空タイヤ用自動給気バルブ Download PDF

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Abstract

【課題】車体や車輪を一切改造することなく、バルブを交換するだけで、凹凸路面の走行や発進、操舵、停止により、自動的に空気が補充され、常に適正な圧力で安全に運転でき、走行抵抗やタイヤの劣化を減少させる。
【解決手段】中空タイヤのステム17に取り付けるバルブにおいて、連動する大小2つのピストン・シリンダー機構5,10を設け、大型のシリンダーをタイヤ内部へ連通させ、路面の凹凸等に伴う走行中のタイヤの変形によるタイヤ内部の圧力上昇を利用して、大型ピストン2を駆動し、連動する小型ピストン7で、外部から小型シリンダー6に吸入した空気を圧縮して、タイヤ内部に補充するものである。又、タイヤ内部の空気圧が一定の圧力まで上がると、大型ピストンを元の位置に戻すバネ4の力に勝って、大型ピストンが元の位置に戻らず、給気機能が停止する為、そのまま走行を続けても、タイヤ内部は一定圧力に維持される。
【選択図】図1

Description

本発明は、走行することにより自動で空気を補充する、中空タイヤ用バルブに関する。
以下にタイヤと呼ぶ、一般的なタイヤは輪形の中空構造である。その内側の一箇所にはステムと呼ばれる開口部があり、そこに逆止弁を持つバルブを配して閉塞する共に、空気の注入口となっている。しかし、単なる密閉構造の為、適正圧力まで空気を充填しても材質自体や隙間からの僅かな漏れにより、時間と共に内部の圧力が下がる。これを解決する為、特許文献1から3のようにポンプを設ける、特許文献4のように小型の高圧ボンベを設ける等の方法で適宜空気を補充し、タイヤ内部の圧力を一定範囲内に保つ発明がある。
特許公開2006−256589 特許公開2009−73453 特許公開2004−330820 特許公開2006−111061
タイヤ内部の圧力は僅かな漏れにより時間と共に低下して走行抵抗を増し、タイヤの劣化を加速する。ハブやタイヤ内部やバルブ等にポンプを設ける方法は車体等の改造が必要であり、特にタイヤの内部にポンプ類を設ける方法は、製造方法及びパンク時の処理等に技術的な困難がある。遠心力で空気を補充する方法は、低速走行では十分な遠心力が得られない。小型の高圧ボンベを配して空気を補充する方法は機能はするが、高圧ボンベ自体が嵩張り、高圧ボンベ自体の交換、又は高圧ボンベ自体への高圧空気の補充が必要である。本発明は、車体や車輪等に改造を必要とせず、取付けて走行するだけでタイヤ内部に空気を補充し、圧力を一定範囲内に保つ、自動給気バルブを供給することを目的とする。
本発明の名称である「走行中のタイヤ内部の圧力変化を利用した中空タイヤ用自動給気バルブ」は、以下「自動給気バルブ」と表記する。
第1の解決手段は、タイヤの空気注入口であるステムを閉塞してタイヤ内部の圧力を保持すると共に、外部からタイヤ内部へ空気の流入を許容するバルブにおいて、一端が閉塞された第1シリンダーと、前記第1シリンダー内に、摺動自在つまり前記第1シリンダーの軸方向に振幅自在に勘合する第1ピストンと、前記第1シリンダー内部の空間つまり前記第1シリンダーと前記第1ピストンに囲まれた空間を、タイヤ内部の空間に連通させるタイヤ連通部と、前記第1ピストンを前記タイヤ連通部方向に付勢する付勢手段から成る、第1ピストン・シリンダー機構と、第1シリンダーより直径と容積が小さく、一端が閉塞された第2シリンダーと、前記第2シリンダー内に、摺動自在つまり前記第2シリンダーの軸方向に振幅自在に勘合する第2ピストンと、外部から前記第2シリンダー内部の空間つまり前記第2シリンダーと前記第2ピストンに囲まれた空間への空気の流入を許容する第1逆止弁と、前記第2シリンダー内部の空間から外部への空気の流出を許容する第2逆止弁から成る、第2ピストン・シリンダー機構と、前記第1ピストン・シリンダー機構の動きに、前記第2ピストン・シリンダー機構の動きを連動させる連結材と、前記第2逆止弁から、前記第1シリンダー内部の空間及び連通するタイヤ内部の空間に、空気を流入させる給気流路により構成される。
第2の解決手段は、第1の解決手段の第2逆止弁と、第1シリンダー及び連通するタイヤ内部の空間との間に、所要の容積を持つ空気室と、前記空気室から第1シリンダー及び連通するタイヤ内部の空間への空気の流入を許容する第3逆止弁を設けたものである。
第3の解決手段は、第1の解決手段の第2逆止弁と、第1シリンダー及び連通するタイヤ内部の空間との間に、所要の容積を持つ空気室と、前記空気室から第1シリンダー及び連通するタイヤ内部の空間に連通する狭い通気路を設けたものである。
第4の解決手段は、第1から第3の解決手段を構成する2つのピストンのうち、少なくとも1つのピストンをダイヤフラムに置き換えたものである。
第5の解決手段は、第1から第4の解決手段を構成する付勢手段の一端に、車軸の放射方向である第1シリンダーの軸方向に、移動自在に配された錘を設けたものである。
本発明の原理は、走行中の車両の揺れを原動力として、その力を利用して外気を圧縮して、タイヤ内部に空気を補充するもので、例えて言えば、自動車等のサスペンションのバネに並べてピストン・シリンダー式の空気入れを配し、その給気ホースを車軸からタイヤ内部に連通させ、走行中の車体の上下動を利用してタイヤに空気を補充する原理であるが、車体の上下動そのものではなく、同時に発生するタイヤの変形によるタイヤ内の圧力変化を利用する機構をバルブに一体化することで、車体の改造を不要にしたものである。
要約すれば、第1ピストン・シリンダー機構5は、走行中のタイヤ内部の圧力変動の感応機構として働いて動力源となり、それに連動する第2ピストン・シリンダー機構10が、空気圧縮機構として働き、外気を吸入、圧縮してタイヤ内部に補充するものである。
具体的作用としては、走行中のタイヤは路面の凹凸により変形して衝撃を吸収しており、発進、操舵、停止時にも重心移動でタイヤは変形するが、その時、タイヤ内部の空気は一時的に圧縮され、通常より高圧になる。本自動給気バルブをタイヤに取り付けると、タイヤの変形に伴う内部の圧力上昇により、タイヤ内部と連通している第1シリンダー内部の圧力が上昇して第1ピストンを駆動する、その動きに第2ピストンが連動して、第2シリンダー内部の空気を圧縮する、圧縮された空気は第2逆止弁から給気流路を通って、第1シリンダー及び連通するタイヤ内部に補充される。
尚、タイヤ内部は外気より高圧であり、タイヤが変形している時、タイヤ及び連通する第1シリンダー内部は通常よりさらに高圧になっているが、その高圧を受けた大面積の第1ピストンで、小面積かつ小容積の第2ピストンを駆動する為に、補充する側の第2シリンダー内部は、補充される側の第1シリンダー及びタイヤ内部よりさらに高圧になり、第2シリンダー内部から第1シリンダー及びタイヤ内部へ空気を補充することができる。
又、タイヤ内部の圧力が一定以上に上昇すると、第1ピストンが付勢手段を押し戻し、連動する第2ピストンが第2シリンダーの閉塞側に留まり、タイヤ内部の空気圧がそれ以上上昇しても振幅せず、給気機能が停止する為、タイヤ内部は一定圧力に維持される。
第2の解決手段の作用は、空気室と第3逆止弁を設けたことにより、タイヤが変形する時、第3逆止弁により隔離された空気室には、タイヤ及び第1シリンダー内部の圧力上昇が及ばない為、第2シリンダーで圧縮された空気が第2逆止弁から空気室に排出されて一旦貯蔵され、路面の凹凸やコーナーを超えてタイヤ及び第1シリンダー内部の圧力が通常の圧力に戻った時、空気室から第3逆止弁を通して第1シリンダー及びタイヤ内部に空気が補充される。これにより、変形によって通常より高圧になっている第1シリンダー及びタイヤ内部に直接空気を補充する第1の解決手段に比べ、より効率よく空気が補充される、又、第3逆止弁を類似の機能の狭い通気路に置き換えたものが第3の解決手段である。
第4の解決手段で、ピストンに置き換えたダイヤフラムは、シリンダーの軸方向に振幅する動作及び機能は同じであり、振幅できる幅は限られるが、周囲をシリンダー壁に密着固定することができる為、ピストンに比べて簡単な構造で空気の漏れが非常に少ない。
第5の解決手段は、付勢手段の第2シリンダー側の一端にタイヤの車軸の放射方向、ここでは第1シリンダーの軸方向に移動自在に配された錘を設けたもので、タイヤの回転によって錘に働く遠心力が、付勢手段自体が持つ付勢力に加わり、付勢力が増加する為、高速走行ではタイヤの内部圧力は自動的に高速走行に適したより高い圧力になる。
上記構成と作用により、車体や車輪等に改造を必要とせず取付けるだけで、凹凸路面の走行や発進、操舵、停止時のタイヤの変形に伴うタイヤ内部の圧力の変化を原動力として、自動的にタイヤに空気を補充する結果、手動で定期的に補充しなくても常に適正な圧力で安全に運転でき、走行抵抗が少なく燃料消費やタイヤの劣化を減少させる効果がある。
第1の実施形態を示す正面断面図 第1の実施形態を示す平面図 第2の実施形態を示す正面断面図 第4の実施形態を示す側面断面図 第2及び第5の実施形態を示す正面断面図 付勢手段の力を調整可能にした実施形態の正面断面図
以下、本発明の実施の形態について、図面により説明するが、原理説明の為、図面は部分的に簡略化、誇張されており、シール等、周知の技術は省略してある。
図1において、第1シリンダー1は下方の一端が閉塞され、閉塞部の中央にはタイヤ連通部3が開口しており、連通部3の下端はステム17に接続して連通する構造である。
第1シリンダー1の内には、その内径に勘合する第1ピストン2が摺動自在つまり第1シリンダー1の軸方向に振幅自在に配されるとともに、付勢手段4であるコイルバネにより、タイヤ連通部3が設けられている下方向に付勢されて、第1ピストン・シリンダー機構5を構成している。第2シリンダー6は、第1シリンダー1より内径、容積が小さく、同軸上に配され、その上方の一端が閉塞され、閉塞部の中央には、外部から第2シリンダー6の内部への空気の流入を許容する第1逆止弁8が設けられ、第2シリンダー6の内には、その内径に勘合する第2ピストン7が、摺動自在つまり第2シリンダー6の軸方向に振幅自在に配され、第2ピストン7の中央には、第2シリンダー6の内部の空間つまり第2シリンダー6と第2ピストン7に囲まれた空間から外部への空気の流出を許容する第2逆止弁9が設けられて、第2ピストン・シリンダー機構10を構成している。
第1及び第2の2つのピストン・シリンダー機構は、連動するよう、第1シリンダー1と第2シリンダー6が、連結材11で連結され、第1ピストン2と第2ピストン7が、連結材12で連結されている。又、連結材12は、その内部が中空となっており、連結により第2ピストン7に設けられた第2逆止弁9の出口側から、第1ピストン2を貫通して、第1シリンダー1の内部及び、連通するタイヤ内部への給気流路13を構成している。
本自動給気バルブは、ステム連通部3をタイヤのステム17に取り付けて、タイヤ内部と第1シリンダー1の内部を連通させて使用する。図1は米国式ステムの例で、ねじ込むことでステム逆止弁開放用バー18がステム17の逆止弁を開放して連通させている。
その作用は、走行中に、路面の凹凸やコーナリングによりタイヤが変形すると、タイヤ内部及び第1シリンダー1の内部の圧力が上がり、通常の圧力では釣り合っていた付勢手段4であるコイルバネの力を上回り、第1ピストン2を上方に駆動する。第1ピストン2と連結材12で連結された第2ピストン7が押し上げられ、第2シリンダー6の内部の空気が圧縮される。この時、第2ピストン7は、第1ピストン2より少ない面積で同じストロークを移動する、つまり容積が小さい為、原動力である第1シリンダー1の内部圧力をさらに上回る高圧を作り出し、第2逆止弁9と給気流路13を通して第1シリンダー1及びタイヤ内部に空気を補充する。路面の凹凸又はコーナーを超えて、タイヤ及び第1シリンダー1の内部の圧力が通常に戻ると、付勢手段4であるコイルバネの働きにより、第1ピストン2は元の位置であるタイヤ連通部3の側に押し戻され、連結された第2ピストン7は第2シリンダー6の閉塞部側から離れ、第2シリンダー6の内部が大気圧よりやや減圧され、その第2シリンダー6の内部に、第1逆止弁8を通して新たな外気が流入する。
上記の動作を繰り返すことにより、走行するだけでタイヤ内部に自動的に空気を補充する。又、空気の補充により、タイヤ及び第1シリンダー1の内部圧力が一定以上に上がると、第1ピストン2が付勢手段4を押し上げてタイヤ連通部3から遠ざかり、連結された第2ピストン7が、第2シリンダー6の閉塞側に押し上げられ、シリンダー内での振幅の幅が無くなり新たな空気の補充が止まる為、タイヤ内部の圧力は一定範囲内に保たれる。
以上が実施形態の1例であり、他の形態、代替手段等について以下に補足する。図では説明の為、シリンダーの直径を始めとして、部材の大きさは誇張されているが、実際には空気が充填されたタイヤからの空気の自然漏出量は少なく、路面の凹凸超えや発進、操舵、停止する回数は多い、従って1回の動作による空気の補充量は極少量でも十分に漏出量を補ってタイヤ内部の気圧を維持できる為、実際には図より小型の装置となる。
又、本自動給気バルブはタイヤ内に一定の圧力がないと機能しない為、最初は通常の空気入れで空気を注入する必要がある、その為、第1逆止弁8の吸気口をステムと同形状に成形して、ステム代替部19として、空気入れとの接続を図っている。
その第1逆止弁8も実際には図より小型、小流量になる為、ステム代替部19と兼用すると手動の空気入れでは時間がかかるので、図4で流量の多い逆止弁を持つステム代替部19を、第1逆止弁8とは別に設けた例を示している。又、第1逆止弁8の吸気口はフィルター等で水や埃の吸い込みを防ぐことができる。又、走行しない場合は第1逆止弁8の吸気口にキャップをして空気漏れを防ぎ、キャップを緩めて走行することもできる。
又、リムを改造できる場合は、リムの本自動給気バルブの対抗位置に、本来の空気注入用のステムを別に設けて、ステム代替部19を廃止すれば、ホイールバランスも改善する。
図3は、第2の解決手段を表す正面断面図であり、2つのピストンと連結材を一体構造とし、給気流路13の容積を大きくして空気室14とし、その出口に第3逆止弁15を設けたものである。給気流路13及び空気室14は、図3のように連結材12の内部に構成する他、第1シリンダー1の内部で付勢手段4を収めている空間を利用する方法や、シリンダーの外部にバイパスする形で設けることもできる。第1シリンダー1の付勢手段4を収めている内部空間を空気室14に利用する場合は、その空間の圧縮への反発力を付勢手段の力の一部に利用できる。利用しない場合はその空間は外気に開放することもできる。
又、第3逆止弁15に換えて狭い通気路25を設ける第3の解決手段を図6に示す。狭い通気路25は、逆止弁と異なり双方向に空気が流れるが、時間当たりの通過可能流量が少ない為、タイヤが変形して第1シリンダー1の内の圧力が急速に上昇した時は、空気室14の側にほとんど空気を流さず、第1シリンダー1の内の圧力が元に戻った時は空気室14の側から徐々に空気が流れる為、簡単な構造で第3逆止弁15と類似の働きをする。
他の実施形態の例としては、第1シリンダー1の中の付勢手段4を収める空間を、空気室14として利用して、第2シリンダー6で圧縮した空気をその空気室14に送り、第1ピストン2に細い貫通口を設ける、又は第1シリンダー1と第1ピストン2の摺動面の隙間を狭い通気路とすれば、ピストンのシールが不要となり、構造がより簡略化される。
図4は、第4の解決手段を表す側面断面図であり、第1ピストン2に換えてダイヤフラム16が、その周囲を第1シリンダー1の側壁に固定されて中央部だけが振幅自在に配さされている、またダイヤフラム16に第2シリンダー6が直結されており、第2ピストン7を第1シリンダー1との連結材と一体成形することで部品点数を減らしている。
図5は、第5の解決手段を示す正面断面図で、付勢手段4の上に、第1シリンダー内にその軸方向に移動自在に錘24を配した例であり、タイヤが高速回転すると、錘24に働く遠心力が第1ピストン2に対して追加の付勢力となり、走行中のバルブの軌跡による遠心力の変動と相まって高速運転に適したより高圧になるまで空気を補充する。この錘24は付勢手段4の第1ピストン2の側に設けるか、第1ピストン2と一体化しても同じ働きをするが、第1ピストン自体の慣性が増大し動きが悪化する。シリンダーの軸が錘24に働く遠心力方向と異なる場合は、リンクによって連携させる等、他の連携方法もある。
全ての解決手段において一定以上の圧力で働く安全弁を設ける事で安全性が高まる。
図6は、付勢力調整ネジ21により、付勢手段4の付勢する力を調整する一例の正面断面図であり、これによりタイヤ内部で維持される圧力を任意に設定することができる。
第1ピストン・シリンダー機構5に、第2ピストン・シリンダー機構10を連動させるとは、第1ピストン・シリンダー機構5で受けた圧力変動を原動力として第2ピストン・シリンダー機構10を働かせて外部から吸入した空気を圧縮することであり、その連結はピストン同士、又はピストンとシリンダーの連結でも良く、直結でもリンクによる連結でも良く、リンクを梃子として機能させて、第1シリンダー1と第2シリンダー6を同じ半径にして、第1ピストン2より第2ピストン7のストロークを小さくする方法もある。
タイヤ連通部3はチューブ20の内部、もしくはチューブレスの場合はタイヤ内部と第1シリンダー1の内部が同じ気圧になるよう連通させる部材であれば良く、その形状、材質、本自動給気バルブのリムへの取り付け方法等は限定されない。
本自動給気バルブの各種タイヤへの取り付けについては、図1では米国式ステムにねじ込む方法を前提に書かれているが、図5に示すように相応の形状にすることで英国式バルブ22等他の形状のステムにも取り付けることができ、チューブレスの場合等は、図4に示すように、タイヤ連通部3の末端を既存のステムの末端と同じ形状にすることで、本自動給気バルブ自体を既存のステムと交換してリム23に直接取り付けることもできる。
1 第1シリンダー
2 第1ピストン
3 タイヤ連通部
4 付勢手段
5 第1ピストン・シリンダー機構
6 第2シリンダー
7 第2ピストン
8 第1逆止弁
9 第2逆止弁
10 第2ピストン・シリンダー機構
11、12 連結材
13 給気流路
14 空気室
15 第3逆止弁
16 ダイヤフラム
17 ステム
20 チューブ
21 付勢力調整ネジ
24 錘
25 狭い通気路

Claims (6)

  1. 中空タイヤの空気注入口に取り付けて、外部からタイヤ内部への気体の流入を許容するとともに内部の圧力を保持するバルブにおいて、一端が閉塞された第1シリンダーと、前記第1シリンダー内に摺動自在に勘合する第1ピストンと、前記第1シリンダー内部の空間をタイヤ内部の空間に連通させるタイヤ連通部と、前記第1ピストンを前記タイヤ連通部方向に付勢する付勢手段から成る第1ピストン・シリンダー機構と、前記第1シリンダーより容積が小さく一端が閉塞された第2シリンダーと、前記第2シリンダー内に摺動自在に勘合する第2ピストンと、外部から前記第2シリンダー内部の空間への気体の流入を許容する第1逆止弁と、前記第2シリンダー内部の空間から外部への気体の流出を許容する第2逆止弁から成る第2ピストン・シリンダー機構と、前記第1ピストン・シリンダー機構と前記第2ピストン・シリンダー機構を連動させる連結材と、前記第2逆止弁から前記第1シリンダー内部の空間へ気体を流入させる給気流路を備えることを特徴とする、走行中のタイヤ内部の圧力変化を利用した中空タイヤ用自動給気バルブ。
  2. 前記第2逆止弁と前記第1シリンダー内部の空間との間に、空気室と、前記空気室から前記第1シリンダー内部の空間への気体の流入を許容する第3逆止弁を設けた、請求項1に記載の、走行中のタイヤ内部の圧力変化を利用した中空タイヤ用自動給気バルブ。
  3. 前記第2逆止弁と前記第1シリンダー内部の空間との間に、空気室と、前記空気室と前記第1シリンダー内部の空間を連通させる狭い通気路を設けた、請求項1に記載の、走行中のタイヤ内部の圧力変化を利用した中空タイヤ用自動給気バルブ。
  4. 前記第1ピストンと前記第2ピストンの2つのピストンのうち少なくとも1つのピストンをダイヤフラムに置き換えた、請求項1から3のいずれか1項に記載の、走行中のタイヤ内部の圧力変化を利用した中空タイヤ用自動給気バルブ。
  5. 前記付勢手段に、車軸の放射方向に移動自在に配された錘を連携させた、請求項1から4のいずれか1項に記載の、走行中のタイヤ内部の圧力変化を利用した中空タイヤ用自動給気バルブ。
  6. 中空タイヤの空気注入口に取り付けて、外部からタイヤ内部への気体の流入を許容するとともに内部の圧力を保持するバルブにおいて、連通部により、タイヤ内部と連通して、その圧力に感応する気圧感応機構と、前記気圧感応機構により駆動される気体圧縮機構と、前記気体圧縮機構によって圧縮された気体をタイヤ内部に流入させる給気流路を備えることを特徴とする、走行中のタイヤ内部の圧力変化を利用した中空タイヤ用自動給気バルブ。
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CN114405339A (zh) * 2022-01-10 2022-04-29 绍兴市质量技术监督检测院 一种染料的混匀制备装置

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