JPH06247020A - 多色印字装置 - Google Patents

多色印字装置

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JPH06247020A
JPH06247020A JP3515193A JP3515193A JPH06247020A JP H06247020 A JPH06247020 A JP H06247020A JP 3515193 A JP3515193 A JP 3515193A JP 3515193 A JP3515193 A JP 3515193A JP H06247020 A JPH06247020 A JP H06247020A
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JP
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ribbon
printing
medium
thermal head
color
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JP3515193A
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Inventor
Hiroshi Ehata
広 江幡
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 媒体の搬送経路に沿って2個設けられている
サーマルヘッドの間隔を狭くすることで、媒体の搬送経
路を短縮することが可能な多色印字装置を提供する。 【構成】 サーマルヘッド23A,リボンカセット27
A等から構成される第1の印字部Aと、サーマルヘッド
23B,リボンカセット27B等から構成される第2の
印字部Bとは、リボンカセット27Aのリボン露出部3
0Aとリボンカセット27Bのリボン露出部30Bとが
隣合うように、媒体21の搬送経路22に垂直な面Zに
対して線対称な構成となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サイバネ券,航空券等
の旅客交通関連の発券装置に搭載される多色印字装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の多色印字装置の構成を示す
側断面図である。図において、1は航空券等の媒体、2
はこの媒体1の搬送経路である。3Aは前記搬送経路2
に沿って配置されるサーマルヘッド、4Aはこのサーマ
ルヘッド3Aと搬送経路2を挟んで対向配置されるプラ
テンローラであり、サーマルヘッド3Aはブラケット5
Aに支持され、このブラケット5Aが図示しない駆動機
構により回転支点6Aを中心に回転動作を行うことで、
サーマルヘッド3Aがプラテンローラ4Aに対し接近,
離間する方向に移動可能となっている。
【0003】7Aは装置に対して着脱可能なリボンカセ
ット、8Aはリボンカセット7A内に回転可能に設けら
れている繰り出し軸、9Aはリボンカセット7A内に回
転可能に設けられている巻き取り軸で、これら繰り出し
軸8Aと巻き取り軸9Aは横方向に並んで設けられ、リ
ボンカセット7Aを装置に装着した状態で、該繰り出し
軸8Aと巻き取り軸9Aを結ぶ線が媒体1の搬送経路2
と平行となり、装置の高さを抑えられることになる。
【0004】10Aはリボンカセット7Aに収納されて
いるリボンで、このリボン10Aは当初繰り出し軸8A
に巻かれており、印字の際に繰り出し軸8Aから順次繰
り出されながら巻き取り軸9Aに巻き取られていく。な
お、図示していないが、装置には、巻き取り軸9Aを回
転駆動する機構、および繰り出し軸8Aの回転を機械的
にロックする機構が備えられている。
【0005】11Aはリボンカセット7Aにおいて、サ
ーマルヘッド3Aが入り、かつ上記した回転動作を行い
得る所定の間隔を開けて突出形成された2本のつの状の
突出部により構成されるリボン露出部で、このリボン露
出部11Aは、リボンカセット7Aの媒体1の搬送経路
2に沿った方向においてほぼ中央に形成され、2本のつ
の状の突出部の先端の間に繰り出し軸8Aから巻き取り
軸9Aに至るリボン10Aの一部が露出しており、この
リボン露出部11Aに前記サーマルヘッド3Aが入り込
み、露出しているリボン10Aがサーマルヘッド3Aと
プラテンローラ4Aとの間に入り込む。
【0006】12Aは装置側に設けられ、リボンカセッ
ト7Aの装着の有無を検出するセンサ、13Aは装置側
に設けられ、リボンカセット7Aに収納されているリボ
ン10Aのニアエンドを検出するニアエンドセンサであ
る。上記の構成により第1の印字部Aが形成されてお
り、この第1の印字部Aと同じ構成からなる第2の印字
部Bが媒体1の搬送経路2に沿って該第1の印字部Aと
並べて設けられている。
【0007】14は第1の印字部Aにおいて媒体1を搬
送するためのフィードローラ、15はプラテンローラ4
Aとプラテンローラ4Bとの間に位置して、第1の印字
部Aと第2の印字部Bとの間で媒体1を搬送するための
フィードローラ、16は第2の印字部Bにおいて媒体1
を搬送するためのフィードローラで、フィードローラ1
4とフィードローラ15との間にプラテンローラ4Aが
位置し、フィードローラ15とフィードローラ16との
間にプラテンローラ4Bが位置しており、かつ、フィー
ドローラローラ14とフィードローラ15との間隔、お
よびフィードローラ15とフィードローラ16との間隔
は、それぞれ媒体1の長さより短くなっている。
【0008】17はフィードローラ14に搬送経路2を
挟んで対向配置され、媒体1をこのフィードローラ14
に押圧するプレッシャローラ、18はフィードローラ1
5に搬送経路2を挟んで対向配置され、媒体1をこのフ
ィードローラ15に押圧するプレッシャローラ、19は
フィードローラ16に搬送経路2を挟んで対向配置さ
れ、媒体1をこのフィードローラ16に押圧するプレッ
シャローラであり、上記構成により、第1の印字部Aの
リボンカセット7Aに収納されているリボン10Aの色
と第2の印字部Bのリボンカセット7Bに収納されてい
るリボン10Bの色を異ならせておくことで、媒体1に
対して多色で印字ができる多色印字装置が形成される。
なお、リボンカセット7Aとリボンカセット7Bは同じ
形状であり、使用する色に応じて収納しているリボン1
0A,10Bの色が変わっているものである。
【0009】以下、従来の多色印字装置の動作を説明す
る。なお、ここでは、上述した第1の印字部Aは黒の印
字を担当し、第2の印字部Bが赤色の印字を担当するも
のとしており、リボンカセット7Aには黒のリボン10
Aが収納され、リボンカセット7Bには赤のリボン10
Bが収納されている。媒体1は、例えば磁気化情報の書
き込みおよび読み取りチェック等の所定の処理を終了し
た後、図示しない主制御部の指示により回転駆動される
フィードローラ14,15,16およびプレッシャロー
ラ17,18,19により第1の印字部Aに搬送されて
くる。
【0010】この図示しない主制御部は、媒体1の搬送
に関して、フィードローラ14,15,16を駆動する
モータの回転量を該モータと同期して回転する図示しな
いスリットディスクのスリットを検出するセンサの出力
パルスをカウントして求めることで媒体1の位置を把握
するとともに、搬送経路2上の各所に配置された媒体を
検出するセンサの出力を受けて媒体1の位置の補正を行
うよう制御を行う。
【0011】そして、この主制御部は、サーマルヘッド
3Aと媒体1上の黒で印字される文字の印字開始位置が
対向する位置まで該媒体1が搬送したことを上述したよ
うにスリットをカウントすることにより判断すると、サ
ーマルヘッド3Aがプラテンローラ4Aに接近する方向
に、図示しない駆動機構によりブラケット5Aを回転支
点6Aを中心に回転動作をさせ、サーマルヘッド3Aと
プラテンローラ4Aとの間に媒体1を挟み込む。
【0012】これにより、リボン10Aを介してサーマ
ルヘッド3Aが媒体1に押圧されるとともに、プラテン
ローラ4Aに媒体1が押圧され、サーマルヘッド3Aの
ドットを選択的に加熱することでリボン10Aのインク
を媒体1の転写できるようになるとともに、フィードロ
ーラ14,15,16とともに回転駆動されるプラテン
ローラ4Aの送り力が媒体1に加わる。
【0013】ここで、通常、媒体1の搬送時にはサーマ
ルヘッド3A,3Bともそれぞれプラテンローラ4A,
4Bから離れた位置に退避している。これは、サーマル
ヘッド3A,3Bがプラテンローラ4A,4Bに押圧さ
れ続けていることによる磨耗を防止するため、また、リ
ボン10A,10Bの図示しない送り構造の簡略化のた
め、さらには、押圧状態のサーマルヘッド3A,3Bと
プラテンローラ4A,4Bとの間に媒体1が突入するこ
とによるサーマルヘッド3A,3Bの破壊を防止するた
めである。
【0014】このため、サーマルヘッド3A,3Bと対
向配置されているプラテンローラ4A,4Bは、通常の
媒体搬送時には媒体1に対して送り力を与えることがな
いが、プラテンローラ4Aの両側に位置するフィードロ
ーラ14と15の間隔およびプラテンローラ4Bの両側
の位置するフィードローラ15と16との間隔が媒体1
の長さより短く設定されているので、プラテンローラ4
A,4Bの送り力とは関係なく媒体1を搬送可能であ
る。
【0015】上述したサーマルヘッド3Aの押圧と同時
に、図示しない機構による繰り出し軸8Aのロックが解
除され、また、図示しない機構による巻き取り軸9Aの
回転駆動が開始され、リボン10Aは繰り出し軸8A側
から繰り出されながら巻き取り軸9Aに巻き取られて行
く。これにより、媒体1の搬送とともにリボン10Aも
送られ、主制御部の指示によりサーマルヘッド3Aのド
ットを選択的に加熱することで、リボン10Aからイン
クが媒体1に順次転写されて行き、黒文字で印字された
所定の情報が媒体1上で目視可能となる。
【0016】印字を終了すると、所定時間が経過してリ
ボン10Aが10数mm空送りされた後、主制御部はサー
マルヘッド3Aがプラテンローラ4Aから離れる方向
に、図示しない駆動機構によりブラケット5Aを回転支
点6Aを中心に回転動作をさせ、サーマルヘッド3Aで
媒体1をプラテンローラ4Aに押圧しない位置に該サー
マルヘッド3Aを退避させる。
【0017】さらに、図示しない機構により繰り出し軸
8Aの回転を機械的にロックするとともに、繰り出し軸
8Aをロックして所定時間経過後に巻き取り軸9Aの回
転駆動を停止する。第1の印字部Aで黒インクによる印
字の完了した媒体1は、フィードローラ14,15,1
6により搬送されて第2の印字部Bに送られる。そし
て、上述した第1の印字部Aの場合と同様にして第2の
印字部Bで赤インクによる印字が行われる。
【0018】なお、上述したように、フィードローラ1
4とフィードローラ15との間隔およびフィードローラ
15とフィードローラ16との間隔は媒体1の長さより
短く設定されているので、第1の印字部Aあるいは第2
の印字部Bでの印字動作がなく、プラテンローラ4A,
4Bの送り力が得られない場合でも、媒体1は搬送可能
で、第1の印字部Aと第2の印字部Bの両方で印字動作
を行わない場合でも、この第1の印字部Aと第2の印字
部Bを通過させて媒体1を搬送することができるように
なっている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上述したような多色印
字装置を搭載する発券装置において、発券速度は商品の
差別化を図る上で重要なファクターとなっている。この
発券速度を決める要素の1つとして媒体の搬送速度があ
るが、媒体に何ら処理を施さない場合の搬送速度は約1
400mm/s、磁気データの書き込み,読み取り時の搬送
速度が約1000mm/sであるのに対し、サーマルヘッド
での印字時の媒体の搬送速度は約140mm/sと通常の搬
送時の1/10の程度である。これは、サーマルヘッド
の保護のため、さらにはリボンのインクを媒体に転写す
るのに必要な熱を得るために、印字時には搬送速度を落
とすことが必要であり、印字時の搬送速度を上げること
で発券速度を上げるということはできない。
【0020】ここで、上記図5に示すように2組の印字
部を並設してなる多色印字装置においては、第1の印字
部Aのサーマルヘッド3Aと第2の印字部Bのサーマル
ヘッド3Bとの間隔Laを縮めることで媒体1の搬送経
路長を縮めて発券速度を上げることが可能となるが、こ
の図5に示す従来の多色印字装置では、構造上サーマル
ヘッド3Aとサーマルヘッド3Bとの間隔を縮めること
ができず、発券速度を上げることができないという問題
がある。
【0021】図6は従来の多色印字装置の他の構成を示
す側断面図であり、この図6の多色印字装置では、リボ
ンカセット7A,8Aにおいて、繰り出し軸8A,8B
と巻き取り軸9A,9Bを縦方向に並べた構造とするこ
とにより、サーマルヘッド3Aとサーマルヘッド3Bと
の間隔Lbは、図5の構造、すなわちリボンカセットに
おいて繰り出し軸巻き取り軸を横方向に並べた構造での
サーマルヘッド3Aとサーマルヘッド3Bとの間隔La
と比較して縮めることができるが、それでもこの図5の
Laと比較して7割程度にしか縮めることができないの
で、それほど発券速度を上げることができず、また、繰
り出し軸と巻き取り軸を縦方向に並べているのでリボン
カセットの高さが高くなり、卓上タイプの発券装置には
適さないという問題がある。
【0022】さらに、リボンカセットは収納してあるリ
ボンの色が異なっているのみで、形状は色に係わらず同
じであるので、リボンカセットの着脱の際には目視によ
りリボンの色を確認して色を取り違えないようにしなけ
ればならず、操作性が悪いという問題があり、色を取り
違えた場合は異常券を発券して始めて気づくということ
が多く、異常券を発券してから色の取り違えを気付くの
では無駄がでるとともに直すための時間もかかるのでサ
ービスの低下につながり、これを防ぐためには、オペレ
ータがリボン交換の際に色を取り違えないように注意を
払い、さらに、リボンカセット着脱の際にも色を取り違
えないように注意を払わなければならず、オペレータに
負担がかかるという問題がある。
【0023】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、構造を複雑にすることなく発券速度を
上げることが可能となるとともに、色の取り違えが起こ
りにくく、たとえ起こった場合でも色に応じた印字が行
える多色印字装置を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、サーマルヘッドと、該サーマルヘッドと
対向配置されるプラテンローラと、サーマルヘッドをプ
ラテンローラに対して接近,離間する方向に移動させる
機構と、使用前のリボンが巻かれた繰り出し軸とこの繰
り出し軸から繰り出された使用後のリボンを巻き取る巻
き取り軸が内部に回転可能に設けられているとともに、
前記サーマルヘッドが入り込む空間が2本のつの状の突
出部の間にあって、この突出部の先端間に繰り出し軸か
ら巻き取り軸に至るリボンの一部を露出させてあるリボ
ン露出部が形成され、前記プラテンローラによる媒体の
搬送方向に対して、該リボン露出部におけるリボンの送
り方向が同じとなるように装着されるリボンカセットと
を備えた印字部を媒体の搬送方向に沿って2個並べてな
る多色印字装置において、前記リボンカセットは、その
リボン露出部が側端部側に偏って設けられているととも
に、2つ並んだ印字部の内、一方の印字部は、もう一方
の印字部をリボンカセットのリボン露出部が隣合うよう
に、媒体の搬送経路に対して垂直な面を挟んで線対称な
構成としたことを特徴とする。
【0025】なお、上記一方の印字部に装着されるリボ
ンカセットともう一方の印字部に装着されるリボンカセ
ットは、同じ構造のものを一方では裏返して使用してい
るものである。また、本発明は、サーマルヘッドと、該
サーマルヘッドと対向配置されるプラテンローラと、サ
ーマルヘッドをプラテンローラに対して接近,離間する
方向に移動させる機構と、使用前のリボンが巻かれた繰
り出し軸とこの繰り出し軸から繰り出された使用後のリ
ボンを巻き取る巻き取り軸が内部に回転可能に設けられ
ているとともに、前記サーマルヘッドが入り込む空間が
2本のつの状の突出部の間にあって、この突出部の先端
間に繰り出し軸から巻き取り軸に至るリボンの一部を露
出させてあるリボン露出部が形成され、前記プラテンロ
ーラによる媒体の搬送方向に対して、該リボン露出部に
おけるリボンの送り方向が同じとなるように装着される
リボンカセットとを備えた印字部を、媒体の搬送方向に
沿って少なくとも2個並べてなり、各印字部毎にリボン
カセットに収納しているリボンの色を異ならせて、媒体
を順次各印字部に搬送して印字を行う多色印字装置にお
いて、リボンの色を判別する手段と、印字部毎に判別し
たリボンの色に応じた印字データをサーマルヘッドに送
るとともに、各印字部毎の媒体の搬送位置をリボンの色
に合わせて行う制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0026】
【作用】上述した構成を有する本発明は、媒体が搬送さ
れてくるとまず一方の印字部において所定の色で印字が
なされ、この一方の印字部で印字が終了すると並んで設
けられているもう一方の印字部にそのまま媒体を搬送し
て、このもう一方の印字部で前記とは異なる所定の色で
印字を行う。ここで、リボンカセットのリボン露出部は
側端部側に偏って設けられているとともに、2つ並んだ
印字部は、リボンカセットのリボン露出部同志が隣合う
ように、媒体の搬送経路に対して垂直な面を挟んで線対
称な構成となっているので、2個のサーマルヘッドの間
隔が狭くなり、媒体の搬送経路が縮まっている。
【0027】また、本発明は、装着されたリボンカセッ
ト内のリボンの色を判別して、印字部毎に判別したリボ
ンの色に応じた印字データをサーマルヘッド送るととも
に、各印字部毎の媒体の搬送位置をリボンの色に合わせ
て行う。どの印字部にどの色のリボンを装着するのかは
決まっているが、たとえ取り違えた場合でも、リボンの
色に応じて印字データが送られ、各印字部毎の媒体の搬
送位置もリボンの色に合わせて変わり、結果として、通
常通りの印字が行えることになる。
【0028】
【実施例】以下、図面を参照して実施例を説明する。図
1は本発明の一実施例における多色印字装置を示す側面
図である。図において、21は航空券等の媒体、22は
この媒体21の搬送経路である。23Aは前記搬送経路
22に沿って配置されるサーマルヘッド、24Aはこの
サーマルヘッド23Aと搬送経路22を挟んで対向配置
されるプラテンローラであり、サーマルヘッド23Aは
ブラケット25Aに支持され、このブラケット25Aが
図示しない駆動源からの駆動力を受けて回転支点26A
を中心に回転動作を行うことで、サーマルヘッド23A
がプラテンローラ24Aに対し接近,離間する方向に移
動可能となっている。
【0029】27Aは装置に対して着脱可能なリボンカ
セット、28Aはリボンカセット27A内に回転可能に
設けられている繰り出し軸、29Aはリボンカセット2
7A内に回転可能に設けられている巻き取り軸で、これ
ら繰り出し軸28Aと巻き取り軸29Aは横方向に並ん
で設けられ、リボンカセット27Aを装置に装着した状
態で、該繰り出し軸28Aと巻き取り軸29Aを結ぶ線
が媒体21の搬送経路22と平行となり、装置の高さを
抑えている。
【0030】30Aはリボンカセット27Aに収納され
ているリボンで、このリボン30Aは当初繰り出し軸2
8Aに巻かれており、印字の際に繰り出し軸28Aから
繰り出されながら巻き取り軸29Aに巻き取られてい
く。なお、図示していないが、装置には、巻き取り軸2
9Aを回転駆動する機構,巻き取り軸29Aによるリボ
ン30A巻き取り時に必要以上の力が該リボン30Aに
加わらないようにするトルクリミッタ、および繰り出し
軸28Aの回転を機械的にロックする機構が備えられて
いる。
【0031】31Aはリボンカセット27Aにおいて、
サーマルヘッド23Aが入り、かつ、上記した回転動作
を行い得る所定の間隔を開けて突出形成された2本のつ
の状の突出部により構成されるリボン露出部で、このリ
ボン露出部31Aはリボンカセット27Aの媒体21の
搬送経路22に沿った方向において一方の側端部側に偏
って形成され、2本のつの状の突出部の先端の間に繰り
出し軸28Aから巻き取り軸29Aに至るリボン20A
の一部が露出しており、このリボン露出部31Aに前記
サーマルヘッド23Aが入り込み、露出しているリボン
30Aがサーマルヘッド23Aとプラテンローラ24A
との間に入り込む。
【0032】32Aは装置側に設けられ、リボンカセッ
ト27Aの装着の有無を検出する装着有無検出センサ、
33Aは装置側に設けられ、リボンカセット7Aに収納
されているリボン10Aの色、ここでは赤か黒か、ある
いは透過状態かを判別するためのリボン色判別センサで
ある。上記の構成により第1の印字部Aが形成されてお
り、媒体21の搬送経路22に沿ってこの第1の印字部
Aと並べて第2の印字部Bが設けられている。
【0033】この第2の印字部Bは、第1の印字部Aの
構成を、媒体21の搬送経路22に垂直な面Zを挟んで
線対称にして形成したもので、第1の印字部Aのリボン
カセット27Aのリボン露出部31Aと第2の印字部B
のリボンカセット27Bのリボン露出部31Bが隣合う
状態となる。また、サーマルヘッド23A,23Bを支
持するブラケット25A,25Bも、その回転支点26
A,26Bが、媒体21の印字時の搬送方向Xに対し
て、ブラケット25Aではサーマルヘッド23Aの手前
側、ブラケット25Bではサーマルヘッド23Bの奥側
に位置するような構成となり、このような本実施例の構
造とすることで、第1の印字部Aのサーマルヘッド23
Aと第2の印字部Bのサーマルヘッド23Bとの間隔L
は、図5で説明した従来の構造における第1の印字部A
のサーマルヘッド3Aと第2の印字部Bのサーマルヘッ
ド3Bとの間隔Laと比較して、4割程度と大幅に縮め
られており、媒体21の搬送経路長を縮めて発券速度を
向上させることが可能となる。
【0034】なお、サーマルヘッド23A,23Bその
ものは、その構造上、印字の際の使用方向に制限がある
ので、同じ向きに取り付けられている。また、リボン3
0A,30Bの送り方向も第1の印字部Aと第2の印字
部Bとでは同じである。34は第1の印字部Aにおいて
媒体21を搬送するためのフィードローラ、35はプラ
テンローラ24Aと第2のプラテンローラ24Bとの間
に位置して、第1の印字部Aと第2の印字部Bとの間で
媒体21を搬送するためのフィードローラ、36は第2
の印字部Bにおいて媒体21を搬送するためのフィード
ローラで、フィードローラ34とフィードローラ35と
の間にプラテンローラ24Aが位置し、フィードローラ
35とフィードローラ36との間にプラテンローラ24
Bが位置しており、かつ、フィードローラローラ34と
フィードローラ35との間隔、およびフィードローラ3
5とフィードローラ36との間隔は、それぞれ媒体21
の長さより短くなっている。
【0035】37はフィードローラ34に搬送経路22
を挟んで対向配置され、媒体21をこのフィードローラ
34に押圧するプレッシャローラ、38はフィードロー
ラ35に搬送経路22を挟んで対向配置され、媒体21
をこのフィードローラ35に押圧するプレッシャロー
ラ、39はフィードローラ36に搬送経路22を挟んで
対向配置され、媒体21をこのフィードローラ36に押
圧するプレッシャローラであり、上記構成により、第1
の印字部Aのリボンカセット27Aに収納されているリ
ボン30Aの色と第2の印字部Bのリボンカセット27
Bに収納されているリボン30Bの色を異ならせておく
ことで、媒体21に対して多色で印字ができる多色印字
装置が形成される。
【0036】図2は本実施例のリボンカセットの構成を
示す分解斜視図で、図2(A)は第1の印字部Aのリボ
ンカセット27Aを示し、図2(B)は第2の印字部B
のリボンカセット27Bを示しており、リボンカセット
27Aとリボンカセット27Bは、それぞれカセットピ
ース40,41からなる2ピース構造で、内部に繰り出
し軸28A,28Bと巻き取り軸29A,29Bが回転
可能に収納され、リボン30A,30Bの交換を行える
ように、分解が可能な構造となっている。ここで、第2
の印字部Bのリボンカセット27Bは、第1の印字部A
のリボンカセット27Aと同じ構成のものを裏返しにし
て使用できるようになっており、これにより、第1の印
字部Aと第2の印字部Bで別構造のリボンカセットを用
いることなく、コストアップが防止されている。
【0037】図3は本実施例の多色印字装置の制御系の
概略構成を示すブロック図である。42は装置全体を制
御する主制御部、43Aは第1の印字部Aのリボンカセ
ット27Aの巻き取り軸28Aを回転駆動してリボン3
0Aの巻き取りを行わせるモータ、43Bは第2の印字
部Bのリボンカセット27Bの巻き取り軸28Bを回転
駆動してリボン30の巻き取りを行わせるモータ、44
はプラテンローラ24A,24Bおよびフィードローラ
34,35,36を回転駆動して媒体21を搬送するモ
ータである。
【0038】45は媒体位置検出手段で、図示しないが
媒体21を搬送する上記モータ44と同期して回転する
スリットディスクと、このスリットディスクのスリット
の有無を検出するセンサと、媒体21の搬送経路22の
各所に設けられ、該媒体21の位置を検出するセンサ等
から構成されており、主制御部42はモータ44を駆動
して媒体21を搬送させるとともに、モータ44の回転
量をスリットディスクのスリットを検出するセンサの出
力パルスをカウントして求めることで媒体21の位置を
把握するとともに、搬送経路22上に配置されたセンサ
の出力を受けて媒体21の位置の補正を行うよう制御を
行う。
【0039】46は文字データ格納メモリで、黒で印字
される文字データと赤で印字される文字データが格納さ
れている。47はサーマルヘッド移動手段で、サーマル
ヘッド23A,23Bを支持するブラケット25A,2
5Bを回転支点6A,6Bを中心にして回転させる駆動
源を備え、ブラケット25A,25Bを回転支点6A,
6Bを中心にして回転させることで、サーマルヘッド2
3A,23Bをプラテンローラ24A,24Bに対して
接近,離間する方向に移動させる。
【0040】上記主制御部42には、上記した構成の他
に、図1で説明した装着有無検出センサ32A,32B
およびリボン色判別センサ33A,33Bが接続され、
さらに、図示しないが、プログラムを格納するメモリ
や、サーマルヘッドを駆動して印字を行わせる手段等が
接続されている。図4は上記構成の多色印字装置におい
て、リボンカセット装着時の流れを示すフローチャート
であり、以下、本実施例の作用を説明する。
【0041】主制御部42は、装着有無検出センサ32
A,32Bの出力を監視して、リボンカセット27A,
27Bの装着の有無を判断する。ここで、装着有無検出
センサ32Aの出力からリボンカセット27Aが装着さ
れたと判断すると(S1)、主制御部42はリボンカセ
ット27Aの巻き取り軸28Aを回転駆動するモータ4
3Aを所定時間、例えば500mS回転させる(S
2)。
【0042】そして、リボン色判別センサ33Aの出力
から、リボンカセット27Aに収納されているリボン3
0Aの色が黒であるか否かを判断する(S3)。なお、
本実施例では、黒と赤の2種類を使用することとなって
おり、通常は、第1の印字部Aが黒、第2の印字部Bが
赤を担当するものとしている。リボン色判別センサ33
Aの出力から、リボン30Aの色が黒と判断すると、装
着有無検出センサ32Bの出力を監視して、第2の印字
部Bにリボンカセットが装着されているか否かを判断す
る(S4)。
【0043】装着有無検出センサ32Bの出力からリボ
ンカセット27Bが装着されていると判断すると、主制
御部42はリボンカセット27Bの巻き取り軸28Bを
回転駆動するモータ43Bを所定時間、例えば500m
S回転させる(S5)。そして、リボン色判別センサ3
3Bの出力から、リボンカセット27Bに収納されてい
るリボン30Bの色を判断する(S6)。
【0044】リボン色判別センサ33Bの出力から、リ
ボン30Bの色が赤であると判断すると、第1の印字部
A,第2の印字部Bともに正常にリボンカセットが装着
されたものと判断する。ここで、主制御部42は、媒体
21上において黒で印字される文字の印字開始位置を第
1の印字部Aのサーマルヘッド23Aと対向させる位置
まで該媒体21を搬送するのに必要な情報を記憶してい
る。
【0045】例えば、上述したように、媒体21を搬送
する各ローラを駆動するモータ44と同期して回転する
スリットディスクを設け、このスリットディスクのスリ
ットをセンサで検出して、このセンサの出力パルスをカ
ウントすることで該モータ44の回転量を求めることが
でき、このモータ44の回転量から媒体21の位置を把
握することが可能であり、上記印字開始位置がサーマル
ヘッド23Aと対向する位置まで媒体21を搬送するの
に必要なパルス数を記憶しておくことで、主制御部42
は、このパルス数をカウントした時点で、媒体21上に
おいて黒で印字される文字の印字開始位置がサーマルヘ
ッド23Aと対向する位置まで該媒体21が搬送された
と判断できる。
【0046】これと同様に、主制御部42は、媒体21
上において黒で印字される文字の印字開始位置を第2の
印字部Bのサーマルヘッド23Bと対向させる位置まで
該媒体21を搬送するのに必要なパルス数、赤で印字さ
れる文字の印字開始位置をサーマルヘッド23Aと対向
させる位置まで媒体21を搬送するのに必要なパルス
数、および赤で印字される文字の印字開始位置をサーマ
ルヘッド23Bと対向させる位置まで媒体21を搬送す
るのに必要なパルス数をあらかじめ記憶しておき、第1
の印字部Aおよび第2の印字部Bに装着されたリボンカ
セット内のリボンの色に応じた印字開始位置とサーマル
ヘッドが対向するように媒体21の搬送量を変えること
ができるようになっている。
【0047】上述したように、第1の印字部Aに黒のリ
ボン30Aが収納されたリボンカセット27Aが装着さ
れ、第2の印字部Bに赤のリボン30Bが収納されたリ
ボンカセット27Bが装着されたと判断すると、印字時
に媒体21が、例えば磁気化情報の書き込みおよび読み
取りチェック等の所定の処理を終了した後、フィードロ
ーラ34,35,36により第1の印字部Aに搬送され
てくると、通常通り、主制御部42は第1の印字部Aに
おいては文字データ格納メモリ46の中から黒文字デー
タ46Aを読みだす。
【0048】さらに、媒体21上において黒で印字され
る文字の印字開始位置をサーマルヘッド23Aと対向さ
せるために、媒体21を搬送させるモータ44と同期し
て回転するスリットディスクのスリットをセンサの出力
パルスからカウントして、上述したように、あらかじめ
記憶されている、媒体21上において黒で印字される文
字の印字開始位置をサーマルヘッド23Aと対向させる
位置まで該媒体21を搬送するのに必要なパルス数をカ
ウントすることで、媒体21上において黒で印字される
文字の印字開始位置をサーマルヘッド23Aと対向させ
る位置まで該媒体21を搬送したことを判断すると、サ
ーマルヘッド23Aがプラテンローラ24Aに接近する
方向に、サーマルヘッド移動手段47によりブラケット
25Aを回転支点26Aを中心に回転動作をさせ、サー
マルヘッド23Aとプラテンローラ24Aとの間に媒体
21を挟み込む。
【0049】これにより、リボン30Aを介してサーマ
ルヘッド23Aが媒体21に押圧されるとともに、プラ
テンローラ24Aに媒体21が押圧され、サーマルヘッ
ド23Aのドットを選択的に加熱することでリボン30
Aのインクを媒体1の転写できるようになるとともに、
フィードローラ34,35,36とともに回転駆動され
るプラテンローラ24Aの送り力が媒体1に加わる。
【0050】そして、上述したサーマルヘッド23Aの
押圧と同時に、図示しない機構による繰り出し軸28A
のロックが解除され、また、モータ43Aによる巻き取
り軸29Aの回転駆動が開始され、リボン30Aは繰り
出し軸28A側から繰り出されながら巻き取り軸29A
に巻き取られて行く。これにより、媒体21の搬送とと
もにリボン30Aも送られ、主制御部42の指示により
サーマルヘッド23Aのドットを選択的に加熱すること
で、リボン30Aからインクが媒体21に順次転写され
て行き、黒文字で印字された所定の情報が媒体1上で目
視可能となる。
【0051】印字を終了すると、所定時間が経過してリ
ボン30Aが10数mm空送りされた後、主制御部42は
サーマルヘッド23Aがプラテンローラ24Aから離れ
る方向に、サーマルヘッド移動手段47によりブラケッ
ト25Aを回転支点26Aを中心に回転動作をさせ、サ
ーマルヘッド23Aで媒体21をプラテンローラ24A
に押圧しない位置に該サーマルヘッド23Aを退避させ
る。
【0052】さらに、図示しない機構により繰り出し軸
28Aの回転を機械的にロックするとともに、繰り出し
軸28Aをロックして所定時間経過後にモータ43Aに
よる巻き取り軸29Aの回転駆動を停止する。第1の印
字部Aで黒インクによる印字の完了した媒体21は、フ
ィードローラ34,35,36により搬送されて第2の
印字部Bに送られる。
【0053】主制御部42は第2の印字部Bにおいては
文字データ格納メモリ46の中から赤文字データ46B
を読みだす。さらに、媒体21上において赤で印字され
る文字の印字開始位置をサーマルヘッド23Bと対向さ
せるために、モータ44と同期して回転するスリットデ
ィスクのスリットをセンサの出力パルスからカウントし
て、上述したように、あらかじめ記憶されている、媒体
21上において赤で印字される文字の印字開始位置をサ
ーマルヘッド23Bと対向させる位置まで該媒体21を
搬送するのに必要なパルス数をカウントすることで、媒
体21上において赤で印字される文字の印字開始位置を
サーマルヘッド23Bと対向させる位置まで該媒体21
を搬送したことを判断すると、サーマルヘッド23Bが
プラテンローラ24Bに接近する方向に、サーマルヘッ
ド移動手段47によりブラケット25Bを回転支点26
Bを中心に回転動作をさせ、サーマルヘッド23Bとプ
ラテンローラ24Bとの間に媒体21を挟み込み、以
下、第1の印字部Aの場合と同様にして印字を行い、こ
れにより、赤文字の印字がなされる(S7)。
【0054】なお、上記S6で、リボン色判別センサ3
3Bの出力から、第2の印字部Bに装着されたリボンカ
セット27Aのリボン30Bの色が黒であると判断する
と、第1の印字部Aと第2の印字部Bともに黒のリボン
を収納したリボンカセットが装着されていることになる
ので、アラームを発してオペレータに確認,交換を促す
(S8)。
【0055】上記S3でリボン色判別センサ33Aの出
力から、リボン30Aの色が黒でないと判断すると、リ
ボン30Aの色が赤であるか否かを判断する(S9)。
リボン色判別センサ33Aの出力から、リボン30Aの
色が赤でないと判断すると、所定の色、ここでは黒と赤
のどちらでもない色が装着されたことになるので、アラ
ームを発してオペレータに確認,交換を促す(S1
0)。上記S9でリボン色判別センサ33Aの出力か
ら、リボン30Aの色が赤と判断すると、装着有無検出
センサ32Bの出力を監視して、第2の印字部Bにリボ
ンカセットが装着されているか否かを判断する(S1
1)。
【0056】装着有無検出センサ32Bの出力からリボ
ンカセット27Bが装着されていると判断すると、主制
御部42はリボンカセット27Bの巻き取り軸28Bを
回転駆動するモータ43Bを所定時間、例えば500m
S回転させる(S12)。そして、リボン色判別センサ
33Bの出力から、リボンカセット27Bに収納されて
いるリボン30Bの色を判断する(S13)。
【0057】リボン色判別センサ33Bの出力から、第
2の印字部Bに装着されたリボンカセット27Aのリボ
ン30Bの色が赤であると判断すると、第1の印字部A
と第2の印字部Bともに赤のリボンを収納したリボンカ
セットが装着されていることになるので、アラームを発
してオペレータに確認,交換を促す(S14)。上記S
13でリボン色判別センサ33Bの出力から、リボン3
0Bの色が黒であると判断すると、第1の印字部A,第
2の印字部Bでリボンの色を取り違えてリボンカセット
が装着されたものと判断する。
【0058】上述したように、第1の印字部Aに赤のリ
ボン30Aが収納されたリボンカセット27Aが装着さ
れ、第2の印字部Bに黒のリボン30Bが収納されたリ
ボンカセット27Bが装着されたと判断すると、印字時
には、主制御部42は第1の印字部Aにおいては文字デ
ータ格納メモリ46の中から赤文字データ46Bを読み
だす。
【0059】さらに、媒体21上において赤で印字され
る文字の印字開始位置をサーマルヘッド23Aと対向さ
せるために、媒体21を搬送させるモータ44と同期し
て回転するスリットディスクのスリットをセンサの出力
パルスからカウントして、上述したように、あらかじめ
記憶されている、媒体21上において赤で印字される文
字の印字開始位置をサーマルヘッド23Aと対向させる
位置まで該媒体21を搬送するのに必要なパルス数をカ
ウントすることで、媒体21上において赤で印字される
文字の印字開始位置をサーマルヘッド23Aと対向させ
る位置まで該媒体21を搬送したことを判断すると、サ
ーマルヘッド23Aがプラテンローラ24Aに接近する
方向に、サーマルヘッド移動手段47によりブラケット
25Aを回転支点26Aを中心に回転動作をさせ、サー
マルヘッド23Aとプラテンローラ24Aとの間に媒体
21を挟み込む。
【0060】これにより、リボン30Aを介してサーマ
ルヘッド23Aが媒体21に押圧されるとともに、プラ
テンローラ24Aに媒体21が押圧され、サーマルヘッ
ド23Aのドットを選択的に加熱することでリボン30
Aのインクを媒体1の転写できるようになるとともに、
フィードローラ34,35,36とともに回転駆動され
るプラテンローラ24Aの送り力が媒体1に加わる。
【0061】そして、上述したサーマルヘッド23Aの
押圧と同時に、図示しない機構による繰り出し軸28A
のロックが解除され、また、モータ43Aによる巻き取
り軸29Aの回転駆動が開始され、リボン30Aは繰り
出し軸28A側から繰り出されながら巻き取り軸29A
に巻き取られて行く。これにより、媒体21の搬送とと
もにリボン30Aも送られ、主制御部42の指示により
サーマルヘッド23Aのドットを選択的に加熱すること
で、リボン30Aからインクが媒体21に順次転写され
て行き、赤文字で印字された所定の情報が媒体1上で目
視可能となる。
【0062】印字を終了すると、所定時間が経過してリ
ボン30Aが10数mm空送りされた後、主制御部42は
サーマルヘッド23Aがプラテンローラ24Aから離れ
る方向に、サーマルヘッド移動手段47によりブラケッ
ト25Aを回転支点26Aを中心に回転動作をさせ、サ
ーマルヘッド23Aで媒体21をプラテンローラ24A
に押圧しない位置に該サーマルヘッド23Aを退避させ
る。
【0063】さらに、図示しない機構により繰り出し軸
28Aの回転を機械的にロックするとともに、繰り出し
軸28Aをロックして所定時間経過後にモータ43Aに
よる巻き取り軸29Aの回転駆動を停止する。第1の印
字部Aで赤インクによる印字の完了した媒体21は、フ
ィードローラ34,35,36により搬送されて第2の
印字部Bに送られる。
【0064】主制御部42は第2の印字部Bにおいては
文字データ格納メモリ46の中から黒文字データ46B
を読みだす。さらに、媒体21上において黒で印字され
る文字の印字開始位置をサーマルヘッド23Bと対向さ
せるために、モータ44と同期して回転するスリットデ
ィスクのスリットをセンサの出力パルスからカウントし
て、上述したように、あらかじめ記憶されている、媒体
21上において黒で印字される文字の印字開始位置をサ
ーマルヘッド23Bと対向させる位置まで該媒体21を
搬送するのに必要なパルス数をカウントすることで、媒
体21上において黒で印字される文字の印字開始位置を
サーマルヘッド23Bと対向させる位置まで該媒体21
を搬送したことを判断すると、サーマルヘッド23Bが
プラテンローラ24Bに接近する方向に、サーマルヘッ
ド移動手段47によりブラケット25Bを回転支点26
Bを中心に回転動作をさせ、サーマルヘッド23Bとプ
ラテンローラ24Bとの間に媒体21を挟み込み、第1
の印字部Aの場合と同様にして印字を行い、これによ
り、黒文字の印字がなされる(S15)。
【0065】従来は、第1の印字部Aと第2の印字部B
でリボンの色を取り違えた場合、実際に印字をして発券
された段階でこの券を目視して始めて色の取り違えに気
づくことが多く、本来なら黒で印字されるべき文字が赤
で印字されているので、この券の廃棄処理を必要として
いた。これに対し、本実施例では、第1の印字部Aと第
2の印字部Bでリボンの色を取り違えた場合でも、セン
サにより色を検出してそれが何色であるか判別し、色を
取り違えていた場合には、第1の印字部Aで赤文字が印
字できるように、赤文字の印字データを読みだし、さら
に媒体も赤文字が所定の位置に印字できるように搬送し
て印字を行い、第2の印字部Bで黒文字が印字できるよ
うに、黒文字の印字データを読みだし、さらに媒体も黒
文字が所定の位置に印字できるように搬送して印字を行
うので、オペレータのミスがミスにならず、負担を軽減
することが可能である。
【0066】なお、上述したように、フィードローラ3
4とフィードローラ35との間隔およびフィードローラ
35とフィードローラ36との間隔は媒体21の長さよ
り短く設定されているので、第1の印字部Aあるいは第
2の印字部Bでの印字動作がなく、プラテンローラ24
A,プラテンローラ24Bの送り力が得られない場合で
も媒体21は搬送可能で、第1の印字部Aと第2の印字
部Bの両方で印字動作を行わない場合でも、この第1の
印字部Aと第2の印字部Bを通過させて媒体21を搬送
することができるようになっている。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、リボン
カセットのリボン露出部を側端部側に偏って設けるとと
もに、2つ並んだ印字部は、リボンカセットのリボン露
出部どうしが隣合うように、媒体の搬送経路に対して垂
直な面を挟んで線対称な構成としたので、媒体の搬送方
向に沿った方向における2個のサーマルヘッドの間隔を
狭くすることができる。
【0068】これにより、媒体の搬送経路が短くできる
ので、多色印字装置での媒体の通過時間を短縮すること
ができ、発券速度を向上させることができるという効果
を有する。また、一方の印字部に装着されるリボンカセ
ットともう一方の印字部に装着されるリボンカセット
は、同じ構造のものを一方では裏返して使用しているの
で、印字部に対応して別個の形状のリボンカセットを設
ける必要はなく、上記のごとく発券速度を上げるための
コストアップを防ぐことができるという効果を有する。
【0069】さらに、リボンカセットは一方の印字部で
は裏返しの状態で装着するので、同じ形状のものを装着
時には別の形状のものとして扱うことができ、裏返しに
しない限りは一方の印字部に装着されるリボンカセット
をもう一方の印字部に装着することはできず、リボンカ
セットの装着ミスによる色の取り違えが減少するという
効果を有する。
【0070】また、装着されたリボンカセット内のリボ
ンの色を判別して、印字部毎に判別したリボンの色に応
じた印字データをサーマルヘッドに送るとともに、各印
字部毎の媒体の搬送位置をリボンの色に合わせて行うこ
とにより、たとえリボンの色を取り違えても、印字は正
常に行われるので、オペレータのミスによる異常券の発
券が起こらなくなり、オペレータの負担を軽くすること
ができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における多色印字装置を示す
側面図である。
【図2】本実施例のリボンカセットの構成を示す分解斜
視図である。
【図3】本実施例の多色印字装置の制御系の概略構成を
示すブロック図である。
【図4】本実施例におけるリボンカセット装着時の流れ
を示すフローチャートである。
【図5】従来の多色印字装置の構成を示す側断面図であ
る。
【図6】従来の多色印字装置の他の構成を示す側断面図
である。
【符号の説明】 23A,23B サーマルヘッド 24A,24B プラテンローラ 25A,25B ブラケット 30A,30B リボン 31A,31B リボン露出部 33A,33B リボン色判別センサ 42 主制御部
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 25/304 // G07B 1/06 101 C 8111−3E B41J 25/30 U

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーマルヘッドと、 該サーマルヘッドと対向配置されるプラテンローラと、 サーマルヘッドをプラテンローラに対して接近,離間す
    る方向に移動させる機構と、 使用前のリボンが巻かれた繰り出し軸とこの繰り出し軸
    から繰り出された使用後のリボンを巻き取る巻き取り軸
    が内部に回転可能に設けられているとともに、前記サー
    マルヘッドが入り込む空間が2本のつの状の突出部の間
    にあって、この突出部の先端間に繰り出し軸から巻き取
    り軸に至るリボンの一部を露出させてあるリボン露出部
    が形成され、前記プラテンローラによる媒体の搬送方向
    に対して、該リボン露出部におけるリボンの送り方向が
    同じとなるように装着されるリボンカセットとを備えた
    印字部を媒体の搬送方向に沿って2個並べてなる多色印
    字装置において、 前記リボンカセットは、そのリボン露出部が側端部側に
    偏って設けられているとともに、2つ並んだ印字部の
    内、一方の印字部は、もう一方の印字部をリボンカセッ
    トのリボン露出部が隣合うように、媒体の搬送経路に対
    して垂直な面を挟んで線対称な構成としたことを特徴と
    する多色印字装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の多色印字装置において、 一方の印字部に装着されるリボンカセットともう一方の
    印字部に装着されるリボンカセットは、同じ構造のもの
    を一方では裏返して使用していることを特徴とする多色
    印字装置。
  3. 【請求項3】 サーマルヘッドと、 該サーマルヘッドと対向配置されるプラテンローラと、 サーマルヘッドをプラテンローラに対して接近,離間す
    る方向に移動させる機構と、 使用前のリボンが巻かれた繰り出し軸とこの繰り出し軸
    から繰り出された使用後のリボンを巻き取る巻き取り軸
    が内部に回転可能に設けられているとともに、前記サー
    マルヘッドが入り込む空間が2本のつの状の突出部の間
    にあって、この突出部の先端間に繰り出し軸から巻き取
    り軸に至るリボンの一部を露出させてあるリボン露出部
    が形成され、前記プラテンローラによる媒体の搬送方向
    に対して、該リボン露出部におけるリボンの送り方向が
    同じとなるように装着されるリボンカセットとを備えた
    印字部を、媒体の搬送方向に沿って少なくとも2個並べ
    てなり、各印字部毎にリボンカセットに収納しているリ
    ボンの色を異ならせて、媒体を順次各印字部に搬送して
    印字を行う多色印字装置において、 リボンの色を判別する手段と、 印字部毎に判別したリボンの色に応じた印字データをサ
    ーマルヘッドに送るとともに、各印字部毎の媒体の搬送
    位置をリボンの色に合わせて行う制御手段とを備えたこ
    とを特徴とする多色印字装置。
JP3515193A 1993-02-24 1993-02-24 多色印字装置 Pending JPH06247020A (ja)

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