JPH06246831A - 管路補修工法および管路補修用のチューブ硬化装置 - Google Patents
管路補修工法および管路補修用のチューブ硬化装置Info
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- JPH06246831A JPH06246831A JP5035843A JP3584393A JPH06246831A JP H06246831 A JPH06246831 A JP H06246831A JP 5035843 A JP5035843 A JP 5035843A JP 3584393 A JP3584393 A JP 3584393A JP H06246831 A JPH06246831 A JP H06246831A
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Abstract
を、地上から掘削を行わずに補修する。 【構成】 光硬化性のライニングチューブ10の後端
に、チューブ硬化装置20、20を溶断可能な樹脂紐2
6により連結する。ライニングチューブ10を地上から
管路内に反転挿入する。挿入後、地上からの遠隔操作に
より、樹脂紐26を溶断して、ライニングチューブ10
からチューブ硬化装置20、20を分離する。チューブ
硬化装置20、20を地上側へ引き戻しながら、チュー
ブ硬化装置20、20によりライニングチューブ10を
硬化させる。このようにして全ての操作を地上で行う。
Description
チューブを用いて、老朽化した既設管を地上から堀削を
行うことなく補修する管路補修工法およびこの管路補修
工法に好適に使用される管路補修用のチューブ硬化装置
に関する。
て、光硬化性のライニングチューブを未硬化の状態で既
設管内に挿入し、挿入後にライニングチューブを硬化さ
せて、管内に新管を形成する工法がある。この工法は、
既設管を補修するにあたって既設管を掘り出す必要がな
いので、既設管を掘り出して新管と交換する工法に比し
て、工期を著しく短縮できる利点がある。
既設管内に挿入する方法としては、特開昭62−250
32号公報および特開平3−69340号公報に開示さ
れているような反転挿入法が施工性等の点から注目を集
めている。この反転挿入法では、図14(A)に示すよ
うに、未硬化状態のライニングチューブ1を流体圧によ
り反転させながら既設管2内へ入口側から徐々に挿入す
る。このときライニングチューブ1の後端部に結合され
たロープ3により、ライニングチューブ1を制動する。
ライニングチューブ1の挿入が終わると、図14(B)
に示すように、ライニングチューブ1内にライトトレー
ンと呼ばれるチューブ硬化装置4を通過させて、ライニ
ングチューブ1を硬化させる。
長方向に長い筒状をなす光源5の前後両端部に複数のロ
ーラ6、6…をそれぞれ備えている。前後両端部におい
て、各ローラ6、6…は均等な間隔で周方向に配設され
ている。各ローラ6、6は回転自在になっており、チュ
ーブ硬化装置4の移動に伴ってライニングチューブ1の
内面上を転動する。これにより、光源5がライニングチ
ューブ1内の中心部に支持され、ライニングチューブ1
の内面に対して紫外線が均一に照射される。
ングチューブ1の軸長方向に複数連結された状態で挿入
される。
を用いた管路補修工法では、ライニングチューブ1を挿
入する際に、既設管2の入口側からの操作によってその
挿入を行うことができる。しかし、挿入後に制動用のロ
ープ3を回収するために、出口側でロープ3をライニン
グチューブから分離する操作が必要となる。また、ライ
ニングチューブ1内にチューブ硬化装置4を通過させる
際にも、出口側で牽引用のロープ7を引き寄せる操作が
必要となる。そのため、出口側に人が入ることができな
い比較的小径の管路では施工が不可能となる。従って、
この補修工法は現状では下水管等の本管にのみ適用さ
れ、本管から分岐した枝管には殆ど適用されていない。
されているように、既設管内へライニングチューブを反
転挿入する際に、その後端にプーリを結合し、該プーリ
を周回したケーブルの一端にチューブ硬化装置が連され
ている。そして、ライニングチューブの反転挿入時には
2本のケーブルがプーリを周回して引張られ、反転挿入
後にチューブ硬化装置がその一端に連結されているケー
ブルはプーリを回るように供給され、それにより点灯さ
れチューブ硬化装置は調整された速度で引張られるもの
である。
て2本のケーブルがあるため、チューブ硬化装置の光源
からの光がケーブルに遮られて均一に照射されなかった
り、2本のケーブルがライニングチューブ内を移動する
ために、枝管のような屈曲した管路ではスムーズな動き
が制限されるといった問題を有している。
開示されたコロ式のチューブ硬化装置は、図14(B)
に示すように、そのローラ6、6…が管路の半径方向へ
移動するが、このようなローラ6、6…を半径方向に突
出形成する構成をとる故、半径方向の寸法が大きくなる
ため、曲率半径の小さな曲管部等を通過することができ
ない。そのため、曲管部を避け得ない枝管には適用が困
難であり、このことも反転工法を枝管へ適用する際の難
点となっている。
あり、その目的は、本管のみならず、本管から分岐した
枝管も簡単に補修できる管路補修方法を提供することに
ある。
可能にするために、上記補修方法に好適に使用されるチ
ューブ硬化装置を提供することにある。
は、光硬化性のライニングチューブの後端にチューブ硬
化装置を分離可能に連結し、且つ、該チューブ硬化装置
の後端にケーブルを連結した状態で、該ライニングチュ
ーブを管路内に流体圧で反転挿入する工程と、該ライニ
ングチューブの反転挿入が終了し、該ライニングチュー
ブの先端部内に該チューブ硬化装置が到達した時点で、
分離可能な連結部を分離することにより該ライニングチ
ューブから該チューブ硬化装置を分離する工程と、分離
された該チューブ硬化装置を該管路の入口側へ後退させ
るべく、該チューブ硬化装置に連結された該ケーブルを
牽引しながら、該チューブ硬化装置により該ライニング
チューブを硬化させる工程とを含んでおり、そのことに
より上記目的が達成される。
装置は、補修すべき管路内に反転挿入される光硬化性の
ライニングチューブの後端に分離可能な連結手段により
連結されており、そのことにより上記目的が達成され
る。
て、溶断可能になった連結紐及び加熱手段の組合せ又は
溶断可能の有無を問わない連結紐及び該連結紐の端部に
対して係止位置と係止解除位置とにわたって移動可能に
なったロック部を有するロック手段の組合せを用いる。
装置は、周囲にチューブ硬化用の光を発する光源と、該
光源を保護すべく該光源の周囲に周方向に間隔をあけて
複数配設され、ライニングチューブの内径に少なくとも
一部の外周面が接する状態で挿入される保護部材とを備
えており、そのことにより上記目的が達成される。
部を他端部に対して捩る。
されるライニングチューブの後端にチューブ硬化装置を
連結するので、補修対象の管の入口側からの操作によっ
てライニングチューブの挿入およびライニングチューブ
内へのチューブ硬化装置の引き込みを行うことができ
る。ライニングチューブ内に引き込まれたチューブ硬化
装置は、分離可能な連結部を、例えば溶断することによ
ってライニングチューブから分離される。溶断による分
離も入口側からの遠隔操作によって実行できる。チュー
ブから分離されたチューブ硬化装置は、牽引用のケーブ
ルを介して入口側へ引き戻される。従って、この補修工
法によれば、出口側に人が入ることのできない枝管にお
いてもその補修を行うことができる。
装置は、例えば、溶断可能になった樹脂紐及び電気ヒー
タの組合せ又は溶断可能の有無を問わない連結紐及び該
連結紐の端部に対して係止位置と係止解除位置とにわた
って移動可能になったロックピンとこれを駆動するエア
ーシリンダ等の駆動手段の組合せからなる連結手段によ
って、ライニングチューブの後端にチューブ硬化装置が
連結されているので、電気ヒータによる加熱又はエアー
シリンダ等の駆動によって、チューブ硬化装置をライニ
ングチューブから容易に分離できる。しかも、この分離
動作を入口側からの遠隔操作によって行える。即ち、例
えば、電気ヒータ通電用の電線を入口側まで延出すれば
この操作が可能になる。従って、本発明工法によれば小
径の枝管の補修が可能となる。
材を上記のような形状にすると、チューブ硬化装置の滑
動性を向上できるので、ライニングチューブを損傷させ
ないだけでなく、装置の曲管部通過を容易にし、曲管部
を避け得ない枝管の補修を可能にする。また、特に保護
部材に捩りを与えると、光源から発する硬化用の光をラ
イニングチューブの内面全周に均一に照射することがで
きる。
示す。本発明の管路補修工法は、下水道管の本管Aから
分岐した枝管Bの補修に使用される。この補修には、枝
管B内に反転挿入される光硬化性の材料からなるライニ
ングチューブ10と、このライニングチューブ10の後
端側に複数連結されたチューブ硬化装置20、20…と
が使用される。このチューブ硬化装置20は、一般にラ
イトトレーンと称せられる。
等を用いて地上に設置されたリーダーパイプ40内にセ
ットされている。この状態のライニングチューブ10は
未硬化状態であり、十分な可撓性を有する。ライニング
チューブ10は反転挿入によって、桝Cに設置されたガ
イドパイプ50を経て、枝管B内に挿入される。ガイド
パイプ50は、リーダーパイプ40の先端を枝管Bの一
端に連結するためのものである。
レッサー80よりリーダーパイプ40内に加圧空気を送
給することにより行われる。このとき、図1に示すよう
に、ライニングチューブ10の先端はバンド等によりガ
イドパイプ50に締結されているため、ガイドパイプ5
0内に送給される加圧空気によりライニングチューブ1
0の当初の先端部と後端部が反転されて枝管B内に挿入
される。すなわち、後端側に連結されるチューブ硬化装
置20が先端側に位置するように反転されて挿入され、
ライニングチューブ10は枝管B内周面に加圧密着され
る。挿入終了時には、ライニングチューブの後端部に連
結されたボビン70が本管A内に位置するようになって
いる(図11参照)。
プ)において、最後尾のチューブ硬化装置20には、ケ
ーブル30の一端側が接続されている。ケーブル30の
他端側は地上に設置されたプリングマシーン60に連結
されており、プリングマシーン60を駆動すると、ケー
ブル30を介してチューブ硬化装置20が地上側に引き
出されるようになっている。また、反転挿入時にはケー
ブル30が送り出され、チューブ硬化装置20の移動に
支障を来さないようになっている。更に、このケーブル
30を介してチューブ硬化装置20の光源21(図4参
照)に点灯電圧が印加されるようになっている。プリン
グマシーン60の駆動は操作盤100によって制御され
る。
する。ライニングチューブ10の後端に連結されたボビ
ン70は円柱状をなし、チューブ硬化装置20側には、
開口部71が設けられ、この開口部71には半径方向に
係止ピン72が挿通されている。係止ピン72にはルー
プ状になった樹脂紐26の一端側が係止されている。ボ
ビン70は、例えばテフロン樹脂の成形品である。
連結は以下のようにして行われる。すなわち、ボビン7
0をライニングチューブ10の後端部に挿入し、この状
態からライニングチューブ10の後端部における外周面
75の複数箇所を結束バンド73で結束して両者の連結
が行われる。図2(B)は結束された状態を示してお
り、結束バンド73がライニングチューブ10の外周面
に食い込んだ様子が描かれている。ボビン70の半径方
向における2箇所の位置には、軸方向に延びる冷却用空
気孔74、74が設けられている。また、図中75はラ
イニングチューブ10を保護する保護フィルムである。
なお、ライニングチューブ10は、例えば、樹脂フィル
ムからなる外層と内層の間に紫外線硬化性樹脂を充填
し、この樹脂層をガラス繊維により補強した多重構造に
なっている。
詳細について説明する。このプリングマシーン60は、
駆動プーリ61と従動プーリ62とを有しており、駆動
プーリ61の駆動によってこれらに巻き掛けられたケー
ブル30の巻き戻し又は送り出しが行える基本構成にな
っている。駆動プーリ61の駆動軸には、トルクリミッ
ター65、減速機64および歯車群を介してDCモータ
63の出力軸が連結されている。従って、DCモータ6
3を駆動すると、減速機64等を介して駆動プーリ61
が回転され、最終的にケーブル30の巻き戻し又は送り
動作が行われ、ライニングチューブ10が反転挿入中で
は、その速度を一定に保持するためにブレーキの働きを
し、光硬化時にはチューブ硬化装置20を一定速度で牽
引して硬化速度を一定にする働きをする。
30の巻き戻し又は送り動作は操作盤100によって制
御される。このため、駆動プーリ61にはその回転を検
知するエンコーダー66が取り付けられており、エンコ
ーダー66の検知信号がフィードバック信号として操作
盤100の制御部に与えられる。
化装置20の一実施例を説明する。各チューブ硬化装置
20、20…は、図4に示すように、いずれもその中央
部に筒状の光源21を備えている。光源21は周囲に紫
外線を発する紫外線ランプによって形成され、全体とし
て中膨らみの円筒状をなすチューブ硬化装置20の軸心
部に設けられている。光源21は複数本の保護部材2
2、22…によって支持されている。これらの保護部材
22、22…は、いずれも”ソリ”の如く外周側へ凸の
状態に湾曲しており、チューブ硬化装置20にラグビー
ボールの如き中膨らみの円筒状の外形を与えている。
をライニングチューブ10の内面全体に均一に照射する
ために、保護部材22、22…は軸心方向に向かって周
方向に捩れた形状になっている。各保護部材22には、
その長手方向に電線を収容するために溝22aが設けら
れている。保護部材22の材質は、ライニングチューブ
10を損傷させないために樹脂が用いられており、滑り
が良く、且つ光源から発生する高熱に耐えうる必要から
テフロン樹脂(デュポン社の商品名)が望ましい。
ブ硬化装置20、20…の内、先頭に位置するチューブ
硬化装置20の先端部には、加熱手段としての電気ヒー
タ23が設けられている。
造を示す。電気ヒータ23は上下両端部にフランジ部を
有するスリーブ(ヒータ筒)24の周面にニクロム線2
4aを巻回して形成されている。ニクロム線24aの両
端は、上記の溝22a内に途中が収納された電線24b
に接続されている。従って、電線24bを通して電気ヒ
ータ23に電流を通電すると、ニクロム線24aが発熱
するようになっている。スリーブ24の内部には樹脂紐
26の一部が挿通されている。この樹脂紐26は、先頭
のチューブ硬化装置20と挿入前のライニングチューブ
10の後端を連結するためのものである。また、スリー
ブ24には、ニクロム線24aを囲むようにして断熱材
25が設けられている。
に電流を通電すると、ニクロム線24aが発熱し、これ
によって樹脂紐26が溶断され、先頭のチューブ硬化装
置4とライニングチューブ10の後端とが分離される。
断熱材25を設けたことによりこの分離工程は効率よく
行われる。なお、スリーブ24はヒータ保護プレート2
4cおよびボルト24dにより支持されている。
量は、100V、50Wであり、溶断時間は約60秒で
ある。このようなヒータ容量の電気ヒータ23を室内で
無風状態で使用する場合は、樹脂紐26は約40秒で溶
断することができる。しかるに、ライニングチューブ1
0中においては、反転圧を及ぼす加圧空気の冷却風が存
在するため約60秒と室内無風状態に比べて長くなって
いる。
する熱を逃がすためにも必要なものである。すなわち、
上記したボビン70の冷却用空気孔74、74を通して
冷却用の圧縮空気が通流しており、電気ヒータ23の周
りには常時この圧縮空気が存在するため、樹脂紐26の
溶断時間が長くなっているのである。
すなわち、電気ヒータ23の加熱により樹脂紐26が焼
け焦げることがなく、また電気ヒータ23の内部から溶
断した樹脂紐26が急速に冷却されるため、ライニング
チューブ10に対する悪影響を排除できるからである。
サルジョイント27によって先行のチューブ硬化装置2
0に屈曲自在に連結される。最後尾のチューブ硬化装置
20の後端部には、制動、牽引および上記の電線24b
に接続され、電気ヒータ23に対する通電を兼用するケ
ーブル30が接続されている(図1参照)。また、いず
れのチューブ硬化装置20も、枝管B内に反転挿入され
たライニングチューブ10内をスムーズに移動するよう
に、その最大外径がライニングチューブ10の内径より
小さくされている。
自在に相互連結され、且つ、各チューブ硬化装置20、
20…が前端部および後端部にローラを持たず、保護部
材22、22…の湾曲により前部および後部が徐々に縮
径したラグビーボールの如き外形を有しているので、図
6に示すように、枝管Bに不可避な曲管部も問題なく通
過することができる。また、湾曲した保護部材22、2
2…は、ライニングチューブ10の樹脂フィルムに直接
接触して移動するが、その”ソリ”の如き形状のため、
樹脂フィルムを損傷させるおそれがない。
を示す。この実施例のチューブ硬化装置20は、チュー
ブ硬化装置20の先端部の形状を上記実施例のものと異
ならせ、かつ樹脂紐26との連結態様を異ならせた構造
になっている。
には、水平姿勢で先端側に延出された筒状の先端金具2
4eが設けられ、この先端金具24eの内側に、スリー
ブ24が取り付けられている。この取り付けは、先端金
具24eの端面側から内部に向けて締結した2本のボル
ト24d、24dによりヒータ押えプレート24fを取
り付け、このヒータ押えプレート24fによりスリーブ
24の後端面をチューブ硬化装置20の先端部に設けた
押え具24gに押し付けて行われる。
内周面との間には、上記同様のニクロム線24aが巻回
され、ニクロム線24aと先端金具24eの内周面との
間に上記同様の断熱材25が設けられている。
紐26との連結は、樹脂紐26一端部を、先端金具24
eの孔を通してその外周側に巻回し、先端金具24eの
外側方で樹脂紐26を結ぶことにより行われる。すなわ
ち、樹脂紐26の端部で先端金具24eをループ状に巻
回して行われる。
紐26との連結態様により、樹脂紐26を引っ張ると、
その時のテンションが上記実施例のものとは異なり、ニ
クロム線24aや断熱材25にかかることがないので、
電気ヒータ23の保護を有効に図れる利点がある。ま
た、樹脂紐26を含む先端部の管の半径方向における寸
法を小さくできるので、曲管の内部を通過するとき等に
邪魔になることがないので、より一層スムーズな移動が
期待できる利点もある。なお、上記実施例と対応する部
分には同一の番号を付して具体的な説明は省略する。
置20とライニングチューブ10を分離するために、樹
脂紐26を溶断することにしたが、本発明においてはか
かる分離手段に限定されるものではなく、図8および図
9に示す変形がそれぞれ可能である。
ューブ硬化装置20とライニングチューブ10とを分離
する構成をとる。チューブ硬化装置20の先端部には、
底面にプレート111がボルト112、112により締
結された有底筒状をなす収納室113が設けられてお
り、その底部に電磁石(マグネット)110が収納され
ている。電磁石110にはプレート111に形成した孔
を通して電線114の一端側が接続されている。電線1
14の他端側は電源119に接続されている。
は、スプリング115が介装され、その上端にフック用
ロッド116が収納されている。フック用ロッド116
は凸状をなし、その上部のロッド部116aの上端側は
収納室113から突出しており、収納室113の上部に
形成されたプレート状のロック板117の下面に形成し
たフック穴118に突入している。ロッド部116aに
は樹脂紐26の端部がループ状に連結されている。
と、ロッド部116aがフック穴118にフックしてい
るので、チューブ硬化装置20が先端側に引き寄せられ
る。一方、図示の状態から、電磁石110に電源119
より通電を行うと、電磁力によりフック用ロッド116
が下降し、ロッド部116aがフック穴118から外れ
る。従って、樹脂紐26がロッド部116aから外れ、
結局、チューブ硬化装置20がライニングチューブ10
から分離される。この分離動作は遠隔操作によって行う
ことができる。この実施例では、樹脂紐26を溶断する
必要がないので、種々の紐を使用することができる。
る連結は、電磁石110に通電を行ってロッド部116
aを下降させ、この状態で樹脂紐26の端部をロッド部
116aに引っかけ、この状態から電磁石110への通
電を停止し、スプリング115によりロッド部116a
を上昇させ、フック穴118にその上端をフックするこ
とにより行われる。すなわち、この状態で連結状態がロ
ックされる。
実施例では、電磁石110の替わりにエアーシリンダ1
20を使用し、このエアーシリンダ120により上記同
様のフック用シリンダーロッド126を昇降して、樹脂
紐26の連結、分離、すなわち先頭のチューブ硬化装置
20とライニングチューブ10との連結、分離を行う構
成をとる。
納室123の内部には、スプリング125とフック用シ
リンダーロッド126の大径の下部が収納されており、
図1に示すコンプレッサー80よりエアー供給管121
およびチューブ硬化装置の先端部に形成されたエアー供
給通路122を通して収納室123の上部に加圧空気を
導くと、フック用シリンダーロッド126が下降し、図
9において、ロック状態にあるロッド部126aの上端
がプレート127に形成されたフック穴128から外
れ、樹脂紐26とチューブ硬化装置20の分離、すなわ
ちチューブ硬化装置20とライニングチューブ10との
分離動作が行われる。
を行う必要がないので、種々の紐を使用することができ
る。
本発明の管路補修工法の具体的な補修工程を説明する。
1に示すように、地上にリーダーパイプ40を設置し、
桝C内にガイドパイプ50を設置する。そして、このガ
イドパイプ50により、リーダーパイプ40の先端を枝
管Bの一端に連結する。リーダーパイプ40内にライニ
ングチューブ10をセットし、その先端部を裏返してリ
ーダーパイプ40の先端部に連結する。ライニングチュ
ーブ10は、この状態では紫外線硬化樹脂が未硬化のた
め、十分な可撓性を有する。ライニングチューブ10の
後端部にボビン70が設けられており、樹脂紐26によ
りその後端部に複数のチューブ硬化装置20、20を連
結する。また、最後尾のチューブ硬化装置20には、地
上に設置されたプリングマシン60を介してケーブル3
0を連結する。ケーブル30は、最後尾のチューブ硬化
装置20の光源21に電圧を供給可能とする。更に、チ
ューブ硬化装置20の保護部材22、22…に設けた溝
22a内の電線24bを介して、先行のチューブ硬化装
置20の光源21と、先頭のチューブ硬化装置20の電
気ヒータ23に給電可能とする。
び操作盤100が設置され、コンプレッサー80に一端
側が接続されたエアー管81の他端側がリーダーパイプ
40に接続される。
の第2ステップでは、図中に矢印で示すように、コンプ
レッサー80からエアー管81を介してリーダーパイプ
40内に加圧空気を供給する。これにより、リーダーパ
イプ40内のライニングチューブ10がガイドパイプ5
0を経由して枝管B内へ徐々に反転されて枝管B内周面
に沿って挿入される。このとき、プリングマシン60に
よりケーブル30を所定速度でリーダーパイプ40内に
供給して、ライニングチューブ10を制動する。
されると、これに従ってリーダーパイプ40内をチュー
ブ硬化装置20、20が前進し、更に、枝管B内に反転
挿入されたライニングチューブ10の内部を前進する。
ライニングチューブ10内を前進するチューブ硬化装置
20、20は、屈曲自在に相互連結され、且つ、各チュ
ーブ硬化装置20が前端部および後端部にローラを持た
ず、保護部材22、22…の湾曲により前部および後部
が徐々に縮径したラグビーボールの如き外形を有してい
る。従って、上記したように、枝管Bに不可避な曲管部
も問題なく通過することができる。
イニングチューブ10の反転挿入が終了すると、その先
端部は枝管Bの他端部内から本管A内にかけての部分に
位置する。挿入後のライニングチューブ10の先端部
は、挿入前のライニングチューブ10の後端部で、チュ
ーブ硬化装置20、20と連結されている。そのため、
ライニングチューブ10の挿入が終了した時点では、チ
ューブ硬化装置20、20は枝管Bの他端部内に位置し
ている。
の第4ステップでは、地上での操作により、ケーブル3
0を介して先頭のチューブ硬化装置20に装備された電
気ヒータ23に通電を行う。これにより、先頭のチュー
ブ硬化装置20とライニングチューブ10とを連結する
樹脂ひも26が溶断され、ライニングチューブ10から
チューブ硬化装置20が分離される。
ーン60を制御して、ケーブル30を回収する方向にプ
リングマシン60を作動させ、チューブ硬化装置20、
20をライニングチューブ10内において一定速度で後
退させる。また、同時にチューブ硬化装置20、20…
の各光源21への通電を行い、ライニングチューブ10
に紫外線を照射する。このとき、各チューブ硬化装置2
0の保護部材22、22の長手方向一端部が他端部に対
して捩れているために、チューブ硬化装置20の一定の
速度の後退動作と相待って、ライニングチューブ10内
面全周に紫外線が均一に照射される。従って、ライニン
グチューブ10の紫外線硬化樹脂がチューブ全周および
全長にわたって均一に硬化し、枝管B内に新しい樹脂管
が形成される。
5ステップでは、光硬化が終了する。すなわち、図示す
るように、先端のチューブ硬化装置20がガイドパイプ
50内に回収され、以下地上側の設備の撤去作業が行わ
れ、本発明管路補修工法が終了する。
管Bを補修するにあたってチューブ10の硬化までの工
程を、地上、即ち枝管Bの一端側(入口)からの操作に
より行うことができる。従って、枝管Bの他端側(出口
側)、即ち本管A内に人が入ることのできない場合も、
枝管Bを補修することができる。
が終了すると、本管A内に突出したライニングチューブ
10の先端部を除去してライニングチューブ10内と本
管A内を連通させるが、この作業は地上から遠隔操作さ
れる管内切断機を本管A内に挿入して行うことができ
る。
ライニングチューブ内に挿入されたチューブ硬化装置を
ライニングチューブから遠隔操作で分離できるので、人
が行わなければならない操作をすべて入口側から行うこ
とが可能になる。従って、出口側に人が入ることのでき
ない枝管も簡単に補修することができる。
装置は、電気ヒータ等の分離手段を入口側から操作でき
るので、出口側に人が入らずにライニングチューブから
分離できることにより、枝管の補修実現に寄与する。
ューブ硬化装置によれば、光源の周囲に複数の保護部材
を配設したので、曲管部の通過が容易である。従って、
曲管部を避け得ない枝管の補修実現に寄与する。
ューブ硬化装置によれば、光源から発する硬化用の光を
ライニングチューブの内面全周に均一に照射することが
できる。
式図。
面図。
部分断面図。
模式図。
模式図。
模式図。
模式図。
模式的断面図。
Claims (5)
- 【請求項1】 光硬化性のライニングチューブの後端に
チューブ硬化装置を分離可能に連結し、且つ、該チュー
ブ硬化装置の後端にケーブルを連結した状態で、該ライ
ニングチューブを管路内に流体圧で反転挿入する工程
と、 該ライニングチューブの反転挿入が終了し、該ライニン
グチューブの先端部内に該チューブ硬化装置が到達した
時点で、分離可能な連結部を分離することにより該ライ
ニングチューブから該チューブ硬化装置を分離する工程
と、 分離された該チューブ硬化装置を該管路の入口側へ後退
させるべく、該チューブ硬化装置に連結された該ケーブ
ルを牽引しながら、該チューブ硬化装置により該ライニ
ングチューブを硬化させる工程とを含む管路補修工法。 - 【請求項2】 補修すべき管路内に反転挿入される光硬
化性のライニングチューブの後端に分離可能な連結手段
により連結された管路補修用のチューブ硬化装置。 - 【請求項3】 前記分離可能な連結手段が、溶断可能に
なった連結紐及び加熱手段の組合せ又は溶断可能の有無
を問わない連結紐及び該連結紐の端部に対して係止位置
と係止解除位置とにわたって移動可能になったロック部
を有するロック手段の組合せである請求項2記載の管路
補修用のチューブ硬化装置。 - 【請求項4】 周囲にチューブ硬化用の光を発する光源
と、 該光源を保護すべく該光源の周囲に周方向に間隔をあけ
て複数配設され、ライニングチューブの内径に少なくと
も一部の外周面が接する状態で挿入される保護部材とを
備えた管路補修用のチューブ硬化装置。 - 【請求項5】 前記保護部材の長手方向一端部が他端部
に対して捩れている請求項4記載の管路補修用のチュー
ブ硬化装置。
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1993
- 1993-02-24 JP JP5035843A patent/JP2911330B2/ja not_active Expired - Lifetime
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