JPH06244060A - 固体電解コンデンサの製造方法 - Google Patents

固体電解コンデンサの製造方法

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JPH06244060A
JPH06244060A JP2917793A JP2917793A JPH06244060A JP H06244060 A JPH06244060 A JP H06244060A JP 2917793 A JP2917793 A JP 2917793A JP 2917793 A JP2917793 A JP 2917793A JP H06244060 A JPH06244060 A JP H06244060A
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JP
Japan
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conductive plate
sealing jig
anodic
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anode body
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Application number
JP2917793A
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English (en)
Inventor
Tatsuro Kubonai
達郎 久保内
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Nippon Chemi Con Corp
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Nippon Chemi Con Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンデンサ素子上の酸化および有機固体電解
質の被膜層を簡単、確実に構成することにより、大量生
産に適した固体電解コンデンサを得る。 【構成】 エッチング処理した複数の直方体アルミニウ
ム陽極体30を、その各プラス外部端子32を構成する
平板状導電板34上に連続して接続することにより陽極
体連続組付体36を形成する。次いで、連続組付体36
のプラス外部端子導電板34上に、陽極体30の間隔L
に合わせて形成される、陽極体30を囲う透孔38aを
備えると共に陽極体30部分を残して導電板34の表面
と密着するシール治具38を取付け、そして、その上で
先ずシール治具38の透孔38aに電解液40aを注入
して化成処理することにより、陽極体30の表面に酸化
被膜層42aを形成する。その後、更に前記透孔38a
に新たにモノマー溶液および酸化剤溶液からなる混合溶
液40bを注入して化学重合処理することにより、陽極
体30の前記酸化被膜層42aの表面に更に有機固体電
解質被膜層42bを生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電解コンデンサに係
り、殊に小形電子機器で使用されるプリント基板等への
表面実装に適した固体電解コンデンサの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】今日、電子機器の小形化および携帯化が
進歩するに伴い、これら機器に使用される固体電解コン
デンサもその小形化と表面実装の容易性が要求されてい
る。このため、現在では、従来のリード端子付きのもの
から、リードレスのものへと変更されるに至っている。
【0003】このような固体電解コンデンサの製造方法
として、図2に示すように構成したものが知られてい
る。すなわち、図2の(A)において、アルミニウム棒
陽極体からなる内部端子12、12を突出配置したコン
デンサ素子14は、前記内部端子12、12の先端部
を、保持棒16を介して搬送用フレーム18に溶接20
等の手段により取付ける。この場合、前記コンデンサ素
子14は、図示しないが、前記内部端子12、12を、
プラスおよびマイナス内部電極用の各金属箔に対して、
超音波溶接等により取付けた後前記金属箔を前記内部端
子12、12にセパレータを介して巻回し、次いで、こ
れを処理槽内において化成および重合処理する。すなわ
ち、先ず、化成用電解液中に浸せきし且つ電圧を印加し
て化成処理することにより内部端子(陽極体)の表面に
酸化被膜層を形成し、その後更に、ピロール等のモノマ
ー溶液および酸化剤溶液の混合溶液中に浸せきして化学
重合処理することにより前記表面上に更に有機固体電解
質被膜層を生成するよう構成されている。
【0004】なお、このようにして形成されたコンデン
サ素子14は、これに対応するよう一列に整列配置した
樹脂ケース22内に挿入して、図2の(B)に示すよう
に、前記ケース22内に予め注入されているポッティン
グ樹脂24により樹脂封止し、次いで、図2の(B)に
おいて、樹脂ケース22を所定の状態に切断線26で切
断することにより、図2の(C)に示すように、樹脂封
止面24に内部端子12、12を露出させ、そしてこの
露出した内部両端子12、12にそれぞれアルミニウム
板からなる外部接続用両端子28、28を溶接等の手段
により接続することにより、固体電解コンデンサに構成
される。従って、このように構成された固体電解コンデ
ンサは、比較的小形に形成されると共に、リードレスに
構成されることから、表面実装の容易性を向上すること
ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の固体電解コンデンサにおいては、以下に述べるよう
に、なお改良されるべき難点を有していた。
【0006】すなわち、従来の固体電解コンデンサの製
造方法においては、コンデンサ素子上に形成或いは生成
される酸化および有機固体電解質の被膜層は、前述した
ように、いずれも処理槽内において達成される。しかる
に、この方法においては、先ず第一に、処理液(化成処
理における電解液ならびに重合処理におけるモノマー溶
液および酸化剤溶液の混合溶液)は、処理工程中に変質
されて再利用には適しないので、処理槽内の大量の処理
液がその都度廃棄されることとなり、このため、大量生
産には不適であった。
【0007】次に、前記処理、殊に重合処理において
は、陽極体上の有機固体電解質被膜層とプラス外部端子
との接触は防止されなければならない。すなわち、接触
すると短絡が発生する。このためには、処理槽内におけ
る処理液の液面管理並びにプラス外部端子に対する有機
固体電解質の這い上がり防止(外部端子のポッテイング
樹脂による被覆)を必要とする。
【0008】しかるに、前記液面管理および這い上がり
防止は、いずれも繁雑であると共に、殊にコンデンサの
小形化に伴い困難性を増大し、このため、コストを上昇
すると共に信頼性を低下する(例えば、短絡を発生す
る。)等の難点を有していた。
【0009】なお更に、前記従来の製造方法において
は、前記コンデンサ素子は、前述したように、一旦樹脂
封止された後、これを切断して内部端子を露出し、そし
てこの内部端子上に外部端子を溶接するよう構成されて
いるので、多数かつ繁雑な工程を要することとなる。こ
のため、大量生産に不適であるばかりでなく、製品の小
形化も十分には達成されていなかった。
【0010】そこで、本発明の目的は、コンデンサ素子
上の酸化および有機固体電解質の被膜層を簡単且つ確実
に形成或いは生成できるよう構成することにより、大量
生産に適し且つ信頼性および小形化を向上することがで
きる固体電解コンデンサの製造方法を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】先の目的を達成するため
に、本発明に係る固体電解コンデンサの製造方法は、エ
ッチング処理した複数の直方体アルミニウム陽極体を、
その各プラス外部端子を構成する平板状導電板上に連続
して接続することにより陽極体連続組付体を形成する工
程と、この連続組付体の導電板上に、前記複数の陽極体
の間隔に合わせて形成され、陽極体を囲う透孔を備える
と共に陽極体部分を残して導電板の表面と密着するシー
ル治具を取付け、その上で前記シール治具の透孔に電解
液を注入して化成処理することにより陽極体の表面に酸
化被膜層を形成する工程とを含むことを特徴とする。
【0012】この場合、シール治具の透孔に、モノマー
溶液および酸化剤溶液を注入して化学重合することによ
り陽極体の表面に有機固体電解質被膜層を生成する工程
を、更に含むことができる。
【0013】
【作用】本発明によれば、コンデンサ素子の陽極体上に
形成或いは生成される酸化および有機固体電解質の被膜
層は、陽極体を外部端子となる導電板に接続した陽極体
連続組付体の前記導電板に対して、陽極体の周囲を囲う
透孔を備えたシール治具を密着するよう取り付けた上
で、前記透孔内に処理液を注入することにより達成され
る。すなわち、処理液は、透孔内において陽極体のみを
浸せきすることが可能となる。この結果、処理液は必要
最少限の分量に抑制され、一方、被膜層は、簡単且つ確
実にー処理液の液面管理や外部端子に対する有機固体電
解質の這い上がり防止を必要とすることなくー達成さ
れ、従って、大量生産が好適に達成され、また製品の信
頼性および小形化も向上させ得る。
【0014】
【実施例】次に、本発明に係る固体電解コンデンサの製
造方法の実施例につき、添付図面を参照しながら以下詳
細に説明する。
【0015】図1は、本発明の固体電解コンデンサの製
造方法による製造工程の一実施例を示すものである。先
ず、図1の(A)において、エッチング処理した複数の
直方体アルミニウム陽極体30を、その各プラス外部端
子32〔図1の(D)参照〕を構成する平板状導電板3
4上に、超音波溶接等を介して連続して接続することに
より陽極体連続組付体36を形成する。なお、前記平板
状導電板34は、その内側面34aをアルミニウムクラ
ッドすると共に、外側面34bを半田メッキし、且つそ
の幅Wを端子幅W〔図1の(G)参照〕に設定した銅板
から形成する。
【0016】次いで、図1の(B)において、連続組付
体36の平板状導電板34上に、前記複数の陽極体30
の間隔Lに合わせて形成される、陽極体30を囲う透孔
38aを備えると共に、陽極体30部分を残して導電板
34の表面と密着するシール治具38を取付ける。そし
て、その上で先ず、シール治具38の透孔38aに電解
液40aを注入して化成処理することにより、陽極体3
0の表面に酸化被膜層42aを形成する。その後、更に
前記透孔38aに、新たにモノマー溶液および酸化剤溶
液からなる混合溶液40bを注入して化学重合すること
により、陽極体30の前記酸化被膜層42aの表面に更
に有機固体電解質被膜層42bを生成する。なお、この
場合、シール治具38は、その底面にシリコン樹脂44
を介在し、要すれば更にピールコートを塗布した上で、
押圧ピン46と協働して導電板34上に押圧密着させ
る。そして、シール治具38の取外し時には、シリコン
樹脂44は、シール治具38と共に剥ぎ取られるよう構
成する。
【0017】このように、本発明によれば、電解液40
aや混合溶液40bは、透孔38a内において陽極体3
0のみを浸漬することが可能となる。この結果、電解液
40aや混合溶液40bは必要最少限の分量に抑制され
る。一方、被膜層、殊に有機固体電解質被膜層42b
は、混合溶液40bの液面管理やプラス外部端子32に
対する有機固体電解質の這い上がり防止(ポッテイング
樹脂被覆等)を必要とすることなく、簡単且つ確実に
(所望部分にのみ)達成される。すなわち、短絡事故等
を未然にしかも確実に防止することができる。従って、
大量生産が好適に達成され、また製品の信頼性並びに小
形化も向上し得る。
【0018】なお、前記陽極体連続組付体36は、例え
ば下記の各工程により最終コンデンサに構成される。す
なわち、先ず図1の(C)において、連続組付体36の
各陽極体30の頂部上に、フォーミングしたマイナス外
部端子48を導電接着剤50等で接続すると共に、図1
の(D)において、平板状導電板34を切断し〔図1の
(C)の切断線51参照〕且つフォーミングしてプラス
外部端子32に構成することにより、コンデンサ素子5
2を形成する。
【0019】次いで、図1の(E)において、前記コン
デンサ素子52を、金型54の収納凹部54a内に、そ
の側面を上向きにして収納し、そして樹脂56を封止す
ることにより、図1の(F)に示されるような、樹脂耳
部56aで連結された樹脂封止コンデンサ素子52を形
成する。そして、これをコンデンサ素子52毎に切断線
58に沿って切断、分離することにより、図1の(G)
に示されるような、固体電解コンデンサ60を構成す
る。
【0020】従って、このような構成によれば、コンデ
ンサは、陽極体連続組付体を主構成要素として連続バッ
チ式に製造されるので、生産性が向上し、また、外装樹
脂と外部端子との密着部分に有機固体電解質被膜層が介
在することがないので、外装樹脂の密封精度が向上する
等の利点が更に発揮される。
【0021】以上、本発明の好適な実施例について説明
したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、そ
の精神を逸脱しない範囲内において多くの設計変更が可
能である。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
コンデンサ素子の陽極体上に形成或いは生成される酸化
および有機固体電解質の被膜層は、陽極体を外部端子と
なる導電板に接続した陽極体連続組付体の前記導電板に
対して、陽極体の周囲を囲う透孔を備えたシール治具を
密着するよう取り付けた上で、前記透孔内に処理液を注
入することにより達成されるよう構成したことにより、
処理液は、透孔内において陽極体のみを浸漬することが
可能となる。この結果、処理液は必要最少限の分量に抑
制され、一方、被膜層は処理液の液面管理や外部端子に
対する有機固体電解質の這い上がり防止(ポッテイング
樹脂被覆等)を必要とすることなく、簡単且つ確実に
(所望部分のみに)達成される。従って、大量生産が好
適に達成されると共に、製品の信頼性および小形化を向
上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(G)は、本発明に係る固体電解コン
デンサの製造工程の一実施例を示す工程説明図である。
【図2】(A)〜(C)は、従来の固体電解コンデンサ
の製造工程を示す工程説明図である。
【符号の説明】
30 直方体アルミニウム陽極体 32 プラス外部端子 34 平板状導電板 36 陽極体連続組立体 38 シール治具 38a 透孔 40a 電解液 40b 混合溶液 42a 酸化被膜層 42b 有機固体電解質被膜層 44 シリコン樹脂 46 押圧ピン 48 マイナス外部端子 50 導電接着剤 52 コンデンサ素子 54 金型 54a 収納凹部 56 樹脂 56a 樹脂耳部 58 切断線 60 固体電解コンデンサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エッチング処理した複数の直方体アルミ
    ニウム陽極体を、その各プラス外部端子を構成する平板
    状導電板上に連続して接続することにより陽極体連続組
    付体を形成する工程と、この連続組付体の導電板上に、
    前記複数の陽極体の間隔に合わせて形成され、陽極体を
    囲う透孔を備えると共に陽極体部分を残して導電板の表
    面と密着するシール治具を取付け、その上で前記シール
    治具の透孔に電解液を注入して化成処理することにより
    陽極体の表面に酸化被膜層を形成する工程とを含むこと
    を特徴とする固体電解コンデンサの製造方法。
  2. 【請求項2】 シール治具の透孔に、モノマー溶液およ
    び酸化剤溶液を注入して化学重合することにより陽極体
    の表面に有機固体電解質被膜層を生成する工程を含む請
    求項1記載の固体電解コンデンサの製造方法。
JP2917793A 1993-02-18 1993-02-18 固体電解コンデンサの製造方法 Pending JPH06244060A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001338845A (ja) * 2000-03-22 2001-12-07 Nippon Chemicon Corp 固体電解コンデンサの製造方法及び製造装置
JP2007318170A (ja) * 2007-08-06 2007-12-06 Sanyo Electric Co Ltd 固体電解コンデンサの製造方法及び製造装置

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JP2001338845A (ja) * 2000-03-22 2001-12-07 Nippon Chemicon Corp 固体電解コンデンサの製造方法及び製造装置
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