JPH0624388B2 - 遠方監視制御装置の回線制御方法 - Google Patents

遠方監視制御装置の回線制御方法

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JPH0624388B2
JPH0624388B2 JP61135980A JP13598086A JPH0624388B2 JP H0624388 B2 JPH0624388 B2 JP H0624388B2 JP 61135980 A JP61135980 A JP 61135980A JP 13598086 A JP13598086 A JP 13598086A JP H0624388 B2 JPH0624388 B2 JP H0624388B2
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光一 土蔵
茂之 深田
耕壮 上田
隆志 内田
保広 寺田
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Railway Technical Research Institute
Hitachi Ltd
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Railway Technical Research Institute
Hitachi Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は遠方監視制御装置に係り、特にその子局による
自律的な回線制御方式に関する。
〔発明の背景〕
電気鉄道用の新しい遠方監視制御装置の公知例に「第2
0回鉄道におけるサイバネテイクス利用国内シンポジウ
ム」中の論文「『流動群』式遠方監視制御装置の開発」
に示されるような方式がある。ここで、前記公知例中
(a)又は(b)のように子局が線上に並んでいる場合
は本論文中に記されたような処理機能を持つことによ
り、装置又は回線に異常が発生しても回線構成を自動的
に変更することにより、全ての子局は親局にループ状回
線にて接続され、制御装置としての機能を損うことが無
い。この回線構成のためのルールが前記公知例に記載さ
れている。
ところが公知例中の図1の(c)の場合のようにループ
状回線に支線分岐が有る場合、前記公知例の処理ルール
では回線構成機能がうまくいかない場合がある。すなわ
ち第2図に示すような構成において第3図の如く子局S
S9と子局SS10間の回線に異常が生じた時は子局S
S5が臨時中継となつて第4図のようになるべきか、子
局SS4が臨時中継となつて第5図のようになるべきか
を子局SS4及び子局SS5にてそれぞれ自律的に判断
する必要があるが、このための方法については言及して
いない。今後の課題となつていた。第4図、あるいは第
5図のいずれの回線構成でも遠制装置としての機能はそ
こなわれないが、誤つて第6図あるいは第7図のように
なると不具合が生じる。例えば第6図では子局SS9が
いずれの親局(CC)とも接続されないので監視制御不
能となる。また第7図では1つのループ状回線に2つの
親局が接続されるので連絡の2重連絡(不要連絡)が発
生し、またループにつながる子局が多くなるので連絡時
間がいたずらに長くなつてしまういずれにしても、第6
図又は第7図にはならず、第4図又は第5図の構成のど
ちらかに速やかに回線構成制御する方法が要求される。
また、本遠制装置は主に電鉄用変電設備用に考えられて
おり、子局は電車線に沿つた変電設備に設置されるの
で、その伝送回線も電車線に並行することとなり第2図
のような支線分岐構成はさけられず、この場合の構成制
御方式を確立させることは重要な課題である。
〔発明の目的〕
本発明の目的は上記した支線分岐のある回線構成におい
てスムーズな自律回線構成制御方式を提供することにあ
る。
〔発明の概要〕
本発明は、他の回線と隣接する位置にある子局を端末モ
ードに、他を中継モードに予め指定して構成する遠方監
視制御装置における回線異常発生時の回線制御方法であ
って、障害個所を挟む子局は自局が中継モード指定であ
る場合に端末モードに切り替わって(臨時端末モード)
障害個所を回線から切り離すと共にこのモード変更を各
回線に連絡し、各回線の予め端末モードに指定(端末指
定モード)されている子局(端末指定ポスト)はこの連
絡を受けて親局の無い回線が自局に隣接するかチエック
し、隣接している場合に自局が中継局となって親局の無
い回線を接続すべきかを、所定の選択基準に従って判定
することを特徴とする。
すなわち、同じステータスの端末指定ポストが他の回線
にもある場合は、予めユニークに定められている子局番
号の所定の順位、例えば局番が最小/最大のものが中継
局となるように選択基準を定める。
これによって、モード変更の候補局が複数ある場合に
も、ただ1の端末指定ポストが選択されて中継局に変更
するので、1の回線に2つの親局が接続される構成を防
止することができる。さらに、接続されている子局数が
最小の回線の候補局が中継局となるように選択基準を定
め、再構成による当該回線の子局数を最も少なくし、回
線の伸長による連絡時間の遅れを低減できる。
〔発明の実施例〕
以下、本発明の一実施例を説明する。まず本発明の対象
となる遠制装置は従来前記公知例の1.2(3)項に示
されている通り次のルールを持つて回線構成の制御をお
こなつている。
伝送不良が発生した場合、不良ケ所をはさむポストは
臨時端末モードとなり、不良ケ所を限定区分し、ループ
から排除するとともに今までのループを小ループに分割
する。
上記不良が回復した場合、臨時端末ポストは元の中継
モードに復帰し、元のループを復元する。
端末指定ポストは一方のループがその本来の親局から
孤立したと認識したら、自局を中継モードに移行させ、
自己の両側の2つのループを融合させる。
中継モード中の端末指定ポストは、そのループに自己
の両側の本来の群に属する2つの親局が属したと認識し
たら、自局を端末モードに移行させ、本来のループ境界
を確立する。
モード変更したポストは、自局の新しいモード状態、
モード変更した原因すなわち受信異常状態を、関連ルー
プ内全ポストに報告する(モード状変報告)。
モード状変報告を受けたポストは、自局のモード状態
と受信異常状態をモード状変報告を受けたループの全ポ
ストに対し再報告する(モード非状変報告)。
ここでモード報告のデータ符号内容は第8図のように示
される。すなわち、データ符号の同期をとるための同期
符号,データ符号の種別を示す種類符号,データの送信
元を表わす送信局NO.,データの送達先を表わす受信局N
O.,データが何の項目であるかを示すポジシヨンNO.、
およびデータの内容そのものであるデータからなる。モ
ード報告の場合、受信局NO.としては特にその特定の局
はないので全てのポストが受信する全ポストNO.コード
となつており、ポジシヨンNO.はモード報告に割付けら
れたコードである。またデータの内容は親局/子局の
別,端末/中継モードの別,受信回線異常の有無、等を
含んでいる。第9図で子局におけるモード報告データの
流れを説明するとモード報告を受信することにより、同
じループ回線につながつている各ポストの情報は、その
ポストの親局側(A側)について見た構成状態と、反対
側(B側)について見た構成状態に区分し、同図のよう
にポストテーブル(A側)92及びポストテーブル(B
側)94に記憶される。このポストテープルは親局・子
局の全ポストに設けられており、しかも,により同
一ループ内のポストはその内容を同一にできる。またそ
のポストテーブルの構成は第10図に示され、この内容
を用いて、自局が端末モードになるか中継モードになる
かが決められ、自局状態テーブルに記憶される。なお自
局状態テーブルの内容は第10図のポスト状態テーブル
に準じるか当然1局分のみのテーブルである。
ここで第2図のような3分岐の場合、前にも述べたよう
に第3図に示す回線異常が発生したときは従来の方式
(〜のルール)を適用すると子局SS4とSS5は
それぞれ片側のループ回線に親局CC2がつながらなく
なつたので中継モードとなつて第7図のようになるが、
一つのループに二つの親局が存在することになり、その
状態での表示・制御連絡ルートが一義的に決定されない
不具合と共に、局間のデータ伝送時間が余分の局を中継
することになるのでこの時間だけ長くなつてしまう。
そこで本発明では、上記〜のルールのうち、のル
ールを以下の′のように変更することとする。なお、
変更の無い、のルールによる処理を第11図のフロ
ーチャートに示す。
′事故点に接していない各ループの端末指定ポスト
は、の処理により隣接のループに親局の接続されてい
ないループを認識した場合には、同じ立場の端末指定ポ
ストが他にもあるかチエックし、他にもある場合には所
定の選択基準(予め定められた手順)に従って判定し、
自局が選択基準に合致するとき自己を中継モードに切
替、親局の無いループを自己の回線に接続する。この選
択基準は、例えば、ユニークに付与されている子局番号
の所定順位(最小/最大)による。
この′の処理と事故点復旧時のの処理(ステップ
K)を第1図のフローチヤートに示した。この第1図中
のステツプFの「あらかじめ定められた手順」はいくつ
かの手順が考えられるが、その1つとして第12図に示
すものがある。すなわち、局NO.が最小の局のものを選
ぶようにしたものである。例えば第2図のシステムにお
いて第3図の如く回線異常が発生した場合を考え局NO.
の大きさが SS4<SS5 の関係が成立するとする。SS4は′のルールにより
親局の存在しないループに受信異常のない自局より若い
NO.の端末モードポストが無いので自己を中継モードに
移行させるが、SS5は親局の存在しないループに受信
異常の無い自分より若いNO.の端末モードポストが存在
するので端末モードのままとなり、第5図の構成に移行
する。また第15図に示すようなシステムでNO.10とN
O.9の間の回線に異常が発生して子局SS10が端末モ
ードに移行した場合を考えると、局NO.の大きさが SS4<SS7<SS15<SS20 とすると、SS4のみ中継モードに移行しSS7,SS
15,SS20は端末モードのままとなる。
また第1図のステツプFの「あらかじめ定められた手
順」を第13図に示すように局NO.が最大の局を選ぶよ
うにすれば、第2図にて第3図の如く回線異常が発生し
た場合はSS4は端末モードのままでSS5は受信異常
の無い最大の局NO.を持つ端末モードポストなので中継
モードに移行し第4図の構成となる。また第15図に示
すようなシステムにてNO.10,とNO.9の間の回線に異
常が発生して子局SS10が端末モードに移行するとS
S4,SS7,SS15,SS20のうち最大の局NO.
を持つSS20のみ中継モードに移行し、SS4,SS
7,SS15は端末モードのままとなる。
ここで、第4図と第5図の構成を比較してみると新しく
融合されたループに接続されたポストの数は第4図の場
合、CC3,SS4,SS9,SS5,SS6,SS
7,SS8の7局第5図の場合はCC1,SS1,SS
2,SS3,SS4,SS5,SS9の7局で同じであ
る。ところが、第15図の場合にSS9とSS10との
間で回線異常が発生した場合は先に述べた通り最小の局
NO.選択を適用したときはSS4が中継モードになり、
新しいループに接続されるポストの数はCC1,SS
1,SS2,SS3,SS4,SS7,SS10,SS
15,SS20の9局で、最大の局NO.選択を適用した
ときはSS20が中継モードとなり、新しいループに接
続されるポストの数はCC5,SS16,SS17,S
S18,SS19,SS20,SS4,SS7,SS1
0,SS15の10局となる。ループに接続される子局
の数は小さいほどデータの伝送速度が小さくなるのでこ
の第15図の場合は最小の局NO.選択のルールのほうが
良い。SS7を中継モードとすると新らしいループには
SS5,SS6,SS7,SS4,SS10,SS1
5,SS20の7局が接続され、より短かいループが構
成され、この方が良い構成といえる。
このような構成を実現するための選択基準について次に
説明する。まず、第8図に示すモード報告のデータ部に
発信局が端末モードの場合には連絡するループと反対側
のループに接続されるポストの数を付加するようにす
る。例えば、第15図においてSS10とSS9間の回
線に異常が発生してSS10が端末モードとなつた時
は、まずSS10がモード状変報告(反対側ポスト数
0)をループ上に出し、それを受けた各ポストはモード
非状変報告(反対側ポスト数はSS4が4,SS7が
3,SS15は5,SS20は5)をループ上に出す。
この情報は第9図のポスト状態テーブルに格納される。
さらに次に第1図中のステツプFの「あらかじめ定めら
れた手順)を第14図のフローチヤートに示すように反
対側の回線に接続される局数が最小の局を選びもし2つ
以上の局に同一の局数を接続している場合はそのうちの
最小の局NO.を選ぶようにしたものである。ここで同一
の局数を接続している場合はそのうちの最大の局NO.を
選ぶようにしても良い。これにより第15図の場合はS
S7が中継モードとなり、他は端末モードのままとな
る。
また、回線異常が回復したときは、のルールにて1つ
のループに2つの親局が存在するので中継モードに移行
している端末指定ポストは端末モードに復帰し本来の構
成に戻る。
〔発明の効果〕
本発明によれば、親局から複数の中継局を経由したのち
分岐するような回線を含む遠方監視制御装置の事故時の
回線制御において、事故点の切離し処理によって親局か
ら分断された回線を接続することが可能な回線が複数存
在する場合に、これを一義に決定することができるの
で、親局を2つ含むような誤った構成制御を最初から防
止できる効果がある。さらに、融合した回線の子局数は
他の回線に融合する場合に比べ最小のものが選択できる
ので、最適な回線構成を提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図,第11図〜第14図は本発明によるフローチヤ
ート、第2図〜第7図,第15図は本発明の対象となる
回線構成図、第8図はモード報告の符号構成図、第9図
はデータ流れ図、第10図はポスト状態テーブルの構成
図を示す。 1……制御所、CC1〜CC5……親局、SS1〜SS
20……子局。
フロントページの続き (72)発明者 内田 隆志 茨城県日立市大みか町5丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内 (72)発明者 寺田 保広 茨城県日立市大みか町5丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内 (56)参考文献 特開 昭62−135039(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】親局と複数の子局と伝送路によってループ
    状に構成する信号伝送回線(以下、回線と呼ぶ)を複数
    備え、各子局は中継モードと端末モードの機能を有して
    いて、各回線内にあって他の回線と接する位置にある子
    局を端末モード(以下、端末局と呼ぶ)に、その他の子
    局を中継モード(以下、中継局と呼ぶ)に予め指定さ
    れ、これら各回線の構成状態は各回線間で連絡されて前
    記端末局の各々に記憶している遠方監視制御装置であっ
    て、回線の障害発生時に所定の子局のモードを変更して
    回線を再構成するようにした回線制御方法において、 回線障害発生点を挟む両側の子局はその障害を検出して
    自局が中継局の場合は臨時の端末局に切り替わると共に
    そのモード変更を各回線に連絡し、 障害発生を検出した以外の子局で、前記モード変更の連
    絡を受信した前記予め指定されている端末局(以下、端
    末指定局と呼ぶ)は、自局に隣接する親局の無い回線の
    存在を検出した場合に、他にも自局と同じステータスの
    端末指定局があるか自局の記憶内容に基づいてチエック
    し、他にもある場合に予め定められた一の局を選択する
    ための所定の選択基準に自局が合致するか判定し、合致
    する場合は自局を中継モードに切替ることを特徴とする
    遠方監視制御装置の回線制御方法。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項において前記選択基
    準は、前記遠方監視制御装置内の各子局にユニークに設
    定されている局番の最大/最小など所定順位によること
    を特徴とする遠方監視制御装置の回線制御方法。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項において前記選択基
    準は、自局の所属する回線に接続される子局数が最小と
    なることを特徴とする遠方監視制御装置の回線制御方
    法。
JP61135980A 1986-06-13 1986-06-13 遠方監視制御装置の回線制御方法 Expired - Lifetime JPH0624388B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6091744A (ja) * 1983-10-26 1985-05-23 Japanese National Railways<Jnr> ル−プ式遠方監視制御装置群の回線制御方式
JPS60223249A (ja) * 1984-04-19 1985-11-07 Japanese National Railways<Jnr> 信号伝送回線制御方式
JP2704001B2 (ja) * 1989-07-18 1998-01-26 キヤノン株式会社 位置検出装置

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