JPH0624378A

JPH0624378A - 組立式双胴船

Info

Publication number: JPH0624378A
Application number: JP17985592A
Authority: JP
Inventors: Hisato Aramaki; 久人荒巻
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1992-07-07
Filing date: 1992-07-07
Publication date: 1994-02-01

Abstract

(57)【要約】【目的】湖水及び近海のレジャー用として又，洪水時
に於ける緊急時の救助用ボートとしての役割を持つ。【構成】左艘１，右艘２の双胴の上面に前部連結板３
と，後部連結板４にて双胴部を固定し，その中間に渡し
板５，６，７を，そして，左固定筒８，右固定筒９にて
左右ずれを防止し，手摺１１は，前部連結板３と後部連
結板４に手摺１１を挿入固着し波よけ１０，防波帯１７
を手摺１１の外周に取付ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は湖水，近海のレジャ−用
として，又洪水等に於ける緊急時の救助用ボ−トとして
の組立式双胴船である。

【０００２】

【従来の技術】従来の組立式ボ−トは，船槽を２〜３分
割されたもの又は，折りたたみ方式が知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のボ−トは船槽に
亀裂，破損が生じた場合は沈没すると云う危険性があっ
た。

【０００４】ボ−ト上で立ち上がると，重心位置が上が
り平衡状態が不安定であり又，ボ−ト内にしぶき，雨水
等の流入時は，汲み出さなければならないと云う問題点
があった。

【０００５】洪水等の緊急時に組立に際し専用工具の使
用又，組立に時間がかかると云う課題があった。

【０００６】従来のボ−トは浸水面積に対し乗船面積が
少さく又，風圧抵抗が小さい為，流され易いと云う問題
があった。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に，左艘１，右艘２を双胴となし，内部には発泡スチロ
−ル２０等を充填して，万一亀裂，破損が生じても沈没
する事を防止したものである。

【０００８】前部連結板３，後部連結板４及び渡し板
５，６，７を双胴部上面に装着する為に乗船面積が大き
くとれる。

【０００９】又，双胴船とする事により，重心位置が下
がる為，手摺１１を介して立ち上がっても，ボ−トの平
衡状態は安定であり，安全である。

【００１０】前部連結板３，後部連結板４及び渡し板
５，６，７との各接面は，凹凸部を設けて各々独立して
いる為に，下水面からの波しぶきは入り難く，上面より
の波しぶき及び雨水等は，下部に流れる構造を成してい
る為，汲み出す必要がない。

【００１１】前部連結板３，後部連結板４をハンドノブ
１５で８個所，手で締付固着するのみで組立完了とな
り，短時間作業で済む。

【００１２】

【作用】上記の様に構成された組立式双胴船は双胴部間
隔を拡げる程，重心位置が下がり平衡状態が安定し横ゆ
れが少なくなる。

【００１３】さらに進行方向の水抵抗は少なく，横方向
からの風圧抵抗には，長手方向の船艘部で水圧を受ける
為，影響が少なく流されずらい。

【００１４】連結板３，４及び渡し板５，６，７を各個
に独立させ，各接面の凹凸部を結合して成るために，下
水面からの，波しぶきを防ぎ，上からの雨水，波しぶき
は凹凸部を介して下へ流れる。

【００１５】

【実地例】実地例について図面を参照して説明すると，
図１に於いて，左艘１，右艘２の外面は，ＦＲＰ又は，
ポリプロピレン等のプラスチックで１．５〜２．５ミリ
の板厚を有し，内部には発泡スチロ−ル２０等にて充填
させ，前部連結板３，後部連結板４，渡し板５，６，７
と接する上面は，水平なフランジ面を形成し，５〜６
ミリの板厚を有している。前部連結板３，後部連結板４
の取付部は図５，図７に示すようにハンドノブ通孔１９
を該フランジ面に有し，さらに該フランジ面の中央には
コ字状のフランジ切欠部１８を成している。

【００１６】図６，図７で示される実施例では，前部渡
し板３の下部にＺ金具１４をボルトにて固着しＺ金具１
４の取付間隔は前記フランジ面に挿入通過できる１〜
１．５ミリの余裕をもって取付けられている。

【００１７】又，波よけ１０を前部連結板３の下部に挿
入し，波よけ１０を固定するＬ形状の切欠が前部連結板
３に，渡し板５との接面には凹部を，さらに両端には固
定筒８，９をさし込み固定する為のＣ形のミゾを形成し
ている。

【００１８】渡し板５，６，７の各接面は凹凸部を形成
し，交互にはめ込みできる構造をなし，両端には固定筒
８，９をさし込み固定する為のＣ形のミゾを成してい
る。又，渡し板６の略中央に水中の観察及び，魚つりの
活槽として，直径１５〜２０センチの孔があけられ，落
し込みの蓋がついている。

【００１９】後部連結板４は前項の［００１６］に加
え，さらに両端には固定筒８，９を差込み固定するため
のＣ形のミゾが，端面１０〜２０ミリを残して形成され
ている。ミゾのない端部は前記固定筒８，９のずれ防止
としての機能を有している。

【００２０】図４で示される手摺１１は左右同型で，手
摺１１の前部に該手摺を連結する連結パイプ１２を配
し，該手摺は外径より小径の凹を外周に成し，連結パイ
プ１２は該手摺の凹部にピンにてはめ込まれ首振りでき
る構造をなしている。

【００２１】さらに連結パイプ１２の中央はリンク機構
を成し，折りたたみできる。ロック筒１３は，連結パイ
プ１２の外径に挿入され，内部に圧縮スプリング２１を
内蔵している。なお，ロック筒１３がリンク機構部に圧
縮スプリング２１で戻され簡単に，連結パイプ１２をロ
ックする。

【００２２】図６で示される手摺１１と連結板３，４と
は，クイックジョイント方式（別名カプラ方式）を採用
しているので，ワンタッチの装着，固定が可能であり，
手摺取付挿入間のピッチのずれが発生しても，連結板
３，４渡し板５，６，７の接面が凹凸で構成されている
為ずれを吸収する事ができる。

【００２３】図１，図３で示されるクラッチ１６は手摺
１１のパイプ外径に二ツ割で取付けられＣ字の断面形状
を成し，他方は取付ボルトにてＣ字の断面形状部に締付
固定する。尚取付ボルトを弛めて任意の位置に移動させ
る事ができる。

【００２４】図１，図３で示される防波帯１７は，キャ
ンバスに防水加工したもの又は，ビニ−ル系の広帯で両
端面にバンド部を装備している。

【図面の簡単な説明】

【図１】組立式双胴船の全体投影図である。

【図２】組立式双胴船の平面図である。

【図３】組立式双胴船の側面図である。

【図４】組立式双胴船の正面図である。

【図５】双胴部の投影図である。

【図６】Ａ矢視の要部拡大図である。

【図７】断面Ｂ矢視の要部断面図である。

【図８】ロック筒の要部断面図である。

【符号の説明】

１左艘２右艘３前部連結板４後部連結板５，６，７渡し板８左固定筒９右固定筒１０波よけ１１手摺１２連結パイプ１３ロック筒１４Ｚ金具１５ハンドノブ１６クラッチ１７防波帯１８フランジ切欠部１９ハンドノブ通孔２０発泡スチロール２１圧縮スプリング

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】左艘（１），右艘（２）の双胴に，前部連
結板（３）と，後部連絡板（４）にて双胴部を固定し，
複数個の渡し板（５，６，７）を左固定筒（８），右固
定筒（９）にて，前部連結板（３）より後部連結板
（４）まで挿入して，左右ずれを防止し，手摺（１１）
を前部連結板（３）と，後部連結板（４）に挿入固着
し，波よけ（１０）を取付けた組立式双胴船。
【請求項２】左艘（１），右艘（２）の略中央にフラン
ジ切欠部（１８）を設け，双胴部内部には，破損沈没防
止に発泡スチロ−ル（２０）等を充填させた請求項１記
載の双胴船。
【請求項３】前記連結板（３，４）にはＺ金具（１４）
を取付け，双胴部間隔を保持するＺ金具１４を有した請
求項１記載の双胴船。
【請求項４】前記連結板（３，４）と，渡し板（５，
６，７）の両端にＣ溝を設け左固定筒（８），右固定筒
（９）をＣ溝に挿入して固定する請求項１記載の組立式
双胴船。
【請求項５】手摺（１１）に移動可能なクラッチを（１
６）を取付けてなる請求項１記載の組立式双胴船。
【請求項６】手摺（１１）の左右を結ぶ連結パイプ（１
２）の中央に備設したロック筒（１３）を右に移動させ
ると屈曲できるリンク機構を有した請求項１記載の組立
式双胴船。
【請求項７】前記連結板（３，４）と，渡し板（５，
６，７）との接面は相対する凹凸部を設けた請求項４記
載の組立式双胴船。
【請求項８】前記連結板（３，４）と，渡し板（５，
６，７）を一部中空となし，発泡スチロ−ル等を充填さ
せた請求項４記載の組立式双胴船。