JPH0624370A - 自転車用点滅表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 夜間走行時における安全性の高い自転車用表
示装置を提供すること。 【構成】 太陽電池１と、この太陽電池１によって充電
される二次電池２と、太陽電池１と接続した明暗検出回
路４と、自転車の車輪の回転検出手段８と、この回転検
出手段８と前記明暗検出回路４と接続したタイマー９
と、このタイマー９と発信回路10を介して接続した発光
ダイオード11と、リフレクター13とから成り、夜間走行
時に発光ダイオード11を点滅させると共に、停止後も一
定時間発光ダイオード11を点滅させ続けるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、自転車の夜間走行にお
ける安全性を向上させるための自転車用点滅表示装置に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、自転車の夜間走行中の安全性を向
上させるための装置としては、太陽電池と二次電池を備
えると共に、夜間に発光する発光ダイオード表示装置を
有するもの（例えば、特開昭６１−６０４２号）等があ
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の装置には、次のような問題点がある。 (1) 乗車者が自転車から離れた場合も、発光あるいは点
滅しているので、電池が消耗しやすく、又いたずらされ
やすい。 (2) その対策として、スイッチを設けて発光あるいは点
滅を停止するようにした場合は、太陽電池を利用した自
動点灯・自動消灯の機能が無意味になる。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上述の問題点を解決する
ため本発明においては、太陽電池と、この太陽電池によ
って充電される二次電池と、太陽電池と接続した明暗検
出回路と、自転車の車輪の回転検出手段と、この回転検
出手段と前記明暗検出回路と接続したタイマーと、この
タイマーと発信回路を介して接続した発光ダイオード
と、リフレクターとから成り、夜間走行時に発光ダイオ
ードを点滅させると共に、停止後も一定時間発光ダイオ
ードを点滅させ続けるようにして自転車用点滅表示装置
を構成する。

【０００５】また前記自転車用点滅表示装置において、
自転車の車輪の回転検出センサーが車輪の回転に伴って
運動する導体ボールを介して回路を開閉する導体ボール
型としてもよい。

【０００６】また前記自転車用点滅表示装置において、
自転車の車輪の回転検出センサーが、車輪の回転に伴っ
て振動する片持梁の先端に設けた導体を介して回路を開
閉する片持ち梁型としてもよい。

【０００７】また前記自転車用点滅表示装置において、
自転車の車輪の回転検出センサーが車輪の回転に伴って
摺動する導体を介して回路を開閉するスライド型として
もよい。

【０００８】また前記自転車用点滅表示装置において、
自転車の車輪の回転検出センサーが、車輪の回転に伴う
磁力の変化によって回路を開閉する磁気型としてもよ
い。

【０００９】また前記自転車用点滅表示装置において、
自転車の車輪の回転検出センサーが、車輪の回転に伴っ
て運動するボールによって圧電素子を開閉する圧電素子
型としてもよい。

【００１０】また前記自転車用点滅表示装置において、
自転車の車輪の回転検出センサーが、車輪の回転に伴っ
て伸縮するコイルスプリングに設けた導体を介して回路
を開閉するコイルスプリング型としてもよい。

【００１１】また前記自転車用点滅表示装置において、
自転車の車輪の回転検出センサーが、車輪の回転に伴っ
て移動する水銀を介して回路を開閉する水銀型としても
よい。

【００１２】

【作用】本発明装置は上述のように構成したから次のよ
うな作用効果が得られる。 (1) 自動点滅・停止機能を有しているので、点滅／停止
スイッチが不要である。 (2) 夜間走行時、自動的に発光ダイオードが点滅するの
で、スイッチ操作の必要がなく、安全性が高い。 (3) 走行停止直後のある一定時間点滅を継続するので、
信号等で一時停止中も高い視認性が確保されるから安全
である。 (4) コンパクトで軽量の上に、配線の煩わしさがないの
で、車輪の他に泥よけ、ハンドル等場所を選ばず取り付
けることができる。 (5) リフレクターを具備しているので、自動車などのラ
イトが反射して発光ダイオードの光が自動車のライトの
光に打ち消されても、リフレクターの反射光によって高
い視認性を維持することができるから安全である。

【００１３】

【実施例】以下、図面について本発明の実施例を説明す
る。図１(a)(b)は、本発明装置の形状の一例を示すもの
で、図２〜図11は各種回転検出センサーを示すものであ
り、図12は回路ブロック図である。

【００１４】図中１は太陽電池であり、図１に示すもの
は中心孔１ａを有する円板状に形成されており、略円筒
形状に形成された装置の両側面にそれぞれ配置されてい
る。２は逆流防止ダイオード３（図12参照）を介して太
陽電池１と接続されている二次電池で、昼間は太陽電池
１によって充電されるようになっている。

【００１５】４（図12参照）は太陽電池１と接続した明
暗検出回路で、抵抗とトランジスターによって構成され
ており、太陽電池１の出力が所定値より大きい場合は、
トランジスターが導通して「昼間」と判定して、後述す
るタイマーに起動信号を送らず、太陽電池１の出力が所
定値より小さい場合は、トランジスターが導通せず、
「夜間」と判定してタイマーに起動信号を送るようにす
る。なおこの明暗検出回路４は、図１の装置において
は、回路ボックス５内に他の各種回路と共に設けられて
いる。

【００１６】また６は自転車の車輪の回転（又は自転車
の走行状態）を検出する回転検出センサーであり、７は
その回転検出回路であり、この回転検出センサー６と回
転検出回路７によって回転検出手段８（図12参照）が構
成されている。

【００１７】回転センサー６の実施例としては、図２〜
図11に示すように多くのタイプが考えられる。図２およ
び図３のセンサーは、車輪の回転に伴って運動する導体
ボール６ａによって、二つの導体６ｂ，６ｃ間を開閉す
る導体ボール型である。

【００１８】また図４のセンサーは、車輪の回転に伴っ
て振動する片持梁６ｄの先端に設けた導体６ｅを介して
二つの導体６ｆ，６ｇよりなる回路を開閉する片持ち梁
型である。

【００１９】図５および図６のセンサーは、車輪の回転
に伴って摺動する導体６ｈを介して二つの導体６ｉ，６
ｊよりなる回路を開閉するスライド型である。

【００２０】図７および図８のセンサーは、それぞれ車
輪の回転に伴う磁力の変化によって回路を開閉する磁気
型であり、図中６ｋはマグネット、６ｌ（図７参照）は
リードスイッチ、６ｍ（図８参照）はホール素子で、６
ｎはそのホール素子変換器である。

【００２１】図９のセンサーは、車輪の回転に伴って運
動するプラスチック製のボール６ｏによって圧電素子６
ｐを開閉する圧電素子型である。

【００２２】図10のセンサーは、車輪の回転に伴って伸
縮するコイルスプリング６ｑの下端に設けた導体６ｒを
介して二つの導体６ｓ，６ｔよりなる回路を開閉するコ
イルスプリング型である。

【００２３】また図11のセンサーは、車輪の回転に伴っ
て移動する水銀６ｕを介して二つの導体６ｖ，６ｗより
なる回路を開閉する水銀型である。

【００２４】また９（図12参照）は、前記回転検出手段
８と前記明暗検出回路４と接続したタイマーであり、こ
のタイマーは夜間走行検出時の点滅時間を設定するもの
で、ＮＯＲゲートＩＣと、抵抗およびコンデンサー等に
より、ワンショットマルチバイブレーターを構成する。
また10はタイマー９に接続した発振回路であり、ＮＯＲ
ゲートＩＣと、抵抗およびコンデンサー等により無安定
マルチバイブレーターを構成する。

【００２５】また11は、発振回路10を介してタイマー９
と接続した発光ダイオードで、夜間走行中点滅すると共
に、停止時にも所定の時間点滅し続けるものである。図
１の実施例では、前記した太陽電池１の中心孔１ａ内に
それぞれ配置してある。

【００２６】図１に示す実施例では、前記した円板状の
太陽電池１の外側に、それぞれ同じく円板形状の透明プ
ロテクター12を設けると共に、その外周部を中空円筒形
状のリフレクター13によってカバーして、本発明の自転
車用点滅表示装置Ｂを形成する。

【００２７】図13および図14は、上述のように構成した
本発明装置の自転車に対する取付け例を示すもので、図
中14は自転車のフレーム、15は前輪、15ａはそのスポー
ク、16は後輪、17は後輪用の泥よけである。図13は、本
発明の自転車用点滅表示装置Ｂを前輪15のスポーク15ａ
に取り付けた例を示すものであり、この場合点滅表示装
置Ｂ内の回転検出センサー６は、前輪15の回転に伴っ
て、その回路の開閉を行う。

【００２８】また図14は、本発明の自転車用点滅表示装
置Ｂを後輪16の泥よけ17上に取り付けた例を示すもので
あり、この場合点滅表示装置Ｂ内の回転検出センサー６
は、自転車の車輪の回転、すなわち自転車の走行に伴う
振動によって、その回路の開閉を行う。

【００２９】つぎに上述のように構成した本発明の自転
車用点滅表示装置Ｂの作用を説明する。すなわち本発明
装置Ｂを装着した自転車は、走行時および駐輪時にかか
わらず昼間においては、太陽の光エネルギーを太陽電池
１を介して電力として二次電池２に充電する。そして夜
間走行時には、昼間に充電された二次電池２の出力が各
回路部と発光ダイオード11の駆動電源となる。

【００３０】そして図13に示すように、前輪15のスポー
ク15ａに本発明の点滅表示装置Ｂを取り付けた場合は、
自転車の使用時、つまり走行時に車輪が回転すると回転
センサー６の電気接点部が開閉されることによって、回
転検出信号Ｃ（図15参照）が次々と発生する。一方、前
記回転検出回路７では回転センサー６から受けた信号Ｃ
に応じて出力Ｄ（図15参照）をタイマー９に伝える。前
記タイマー９は、前記回転検出回路７から回転の検出信
号Ｄを受けて起動し、回転検出信号受信直後から所定の
時間、すなわち図15の出力Ｅの範囲内において点滅を継
続する。このように次々と発生する回転検出信号Ｃによ
り、走行中発光ダイオード11が、図15のＦに示すように
点滅する。自転車停止直後は、最後の検出信号Ｃより、
タイマー９に設定されたある一定の時間、例えば10秒間
発光ダイオード11が継続して点滅する。

【００３１】また、発振回路10は、タイマー９から受け
た信号によって、発光ダイオード11を発振駆動する。他
方、明暗検出回路４は、太陽電池１の出力を検出して、
太陽電池１の出力が所定値より大きい場合は、トランジ
スターが導通して、「昼間」と判定し、この時は図15に
示すようにタイマー９に起動信号を送らず、また太陽電
池１の出力が所定値より小さい場合は、トランジスター
が導通せず、図15のＧで示すように「夜間」と判定して
タイマー９に起動信号を送ることになるので、走行中発
振回路10を通じて発光ダイオード11を点滅させることに
なる。タイマー９は、回転検出回路７の出力信号からの
時間を初期設定しておくことにより、発光ダイオード11
の点滅時間を決めることができるので、このようにすれ
ば発光ダイオード11は、自転車停止後もある一定の時間
（例えば10秒間）点滅を続けることになる。

【００３２】

【発明の効果】本発明装置は上述のように構成したから
次のような作用効果が得られる。 (1) 自動点滅・停止機能を有しているので、点滅／停止
スイッチが不要である。 (2) 夜間走行時、自動的に発光ダイオードが点滅するの
で、スイッチ操作の必要がなく、安全性が高い。 (3) 走行停止直後のある一定時間点滅を継続するので、
信号等で一時停止中も高い視認性が確保されるから安全
である。 (4) コンパクトで軽量の上に、配線の煩わしさがないの
で、車輪の他に泥よけ、ハンドル等場所を選ばず取り付
けることができる。 (5) リフレクターを具備しているので、自動車などのラ
イトが反射して発光ダイオードの光が自動車のライトの
光に打ち消されても、リフレクターの反射光によって高
い視認性を維持することができるから安全である。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）は、本発明装置の一実施例を一部断面で
示す正面図であり、（ｂ）は、（ａ）のＡ−Ａ断面図で
ある。

【図２】導体ボール型回転検出センサーの斜視図であ
る。

【図３】導体ボール型回転検出センサーの斜視図であ
る。

【図４】片持ち梁型回転検出センサーの斜視図である。

【図５】スライド型回転検出センサーの斜視図である。

【図６】スライド型回転検出センサーの斜視図である。

【図７】磁気型回転検出センサーの斜視図である。

【図８】磁気型回転検出センサーの斜視図である。

【図９】圧電素子型回転検出センサーの立面図である。

【図１０】コイルスプリング型回転検出センサーの斜視
図である。

【図１１】水銀型回転検出センサーの斜視図である。

【図１２】本発明装置の回路ブロック図である。

【図１３】本発明装置を前輪に取り付けた自転車の側面
図である。

【図１４】本発明装置を後輪の泥よけに取り付けた自転
車の側面図である。

【図１５】本発明装置の電気的作動説明図である。

【符号の説明】

１ 太陽電池 ２ 二次電池 ３ 逆流防止ダイオード ４ 明暗検出回路 ５ 回路ボックス ６ 回転検出センサー ７ 回転検出回路 ８ 回転検出手段 ９ タイマー 10 発信回路 11 発光ダイオード 12 透明プロテクター 13 リフレクター Ｂ 本発明の自転車用点滅表示装置 14 自転車のフレーム 15 前輪 16 後輪 17 泥よけ

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成４年７月２１日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項５

【補正方法】変更

【補正内容】

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項６

【補正方法】変更

【補正内容】

【手続補正３】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００８

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００８】また前記自転車用点滅表示装置において、
自転車の車輪の回転検出センサーが、車輪の回転に伴う
磁力の変化によって回転信号を検出する磁気型としても
よい。

【手続補正４】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００９

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００９】また前記自転車用点滅表示装置において、
自転車の車輪の回転検出センサーが、車輪の回転に伴っ
て運動するボールによって圧電素子に圧電気を発生させ
る圧電素子型としてもよい。

【手続補正５】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００２０

【補正方法】変更

【補正内容】

【００２０】図７および図８のセンサーは、それぞれ車
輪の回転に伴う磁力の変化によって回転信号を検出する
磁気型であり、図中６ｋはマグネット、６ｌ（図７参
照）はリードスイッチ、６ｍ（図８参照）はホール素子
で、６ｎはそのホール素子変換器である。

【手続補正６】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００２１

【補正方法】変更

【補正内容】

【００２１】図９のセンサーは、車輪の回転に伴って運
動するプラスチック製のボール６ｏによって圧電素子６
ｐに圧電気を発生させる圧電素子型である。

【手続補正７】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００２８

【補正方法】変更

【補正内容】

【００２８】また図14は、本発明の自転車用点滅表示装
置Ｂを後輪16の泥よけ17上に取り付けた例を示すもので
あり、この場合点滅表示装置Ｂ内の回転検出センサー６
は、自転車の車輪の回転、すなわち自転車の走行に伴う
振動によって、その回路の開閉や圧電気発生等で走行を
検出する。

【手続補正８】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】図９

【補正方法】変更

【補正内容】

【図９】

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 太陽電池と、この太陽電池によって充電
   される二次電池と、太陽電池と接続した明暗検出回路
   と、自転車の車輪の回転検出手段と、この回転検出手段
   と前記明暗検出回路と接続したタイマーと、このタイマ
   ーと発信回路を介して接続した発光ダイオードと、リフ
   レクターとから成り、夜間走行時に発光ダイオードを点
   滅させると共に、停止後も一定時間発光ダイオードを点
   滅させ続けることを特徴とする自転車用点滅表示装置。
2. 【請求項２】 自転車の車輪の回転検出センサーが車輪
   の回転に伴って運動する導体ボールを介して回路を開閉
   する導体ボール型であることを特徴とする請求項１記載
   の自転車用点滅表示装置。
3. 【請求項３】 自転車の車輪の回転検出センサーが、車
   輪の回転に伴って振動する片持梁の先端に設けた導体を
   介して回路を開閉する片持ち梁型であることを特徴とす
   る請求項１記載の自転車用点滅表示装置。
4. 【請求項４】 自転車の車輪の回転検出センサーが車輪
   の回転に伴って摺動する導体を介して回路を開閉するス
   ライド型であることを特徴とする請求項１記載の自転車
   用点滅表示装置。
5. 【請求項５】 自転車の車輪の回転検出センサーが、車
   輪の回転に伴う磁力の変化によって回路を開閉する磁気
   型であることを特徴とする請求項１記載の自転車用点滅
   表示装置。
6. 【請求項６】 自転車の車輪の回転検出センサーが、車
   輪の回転に伴って運動するボールによって圧電素子を開
   閉する圧電素子型であることを特徴とする請求項１記載
   の自転車用点滅表示装置。
7. 【請求項７】 自転車の車輪の回転検出センサーが、車
   輪の回転に伴って伸縮するコイルスプリングに設けた導
   体を介して回路を開閉するコイルスプリング型であるこ
   とを特徴とする請求項１記載の自転車用点滅表示装置。
8. 【請求項８】 自転車の車輪の回転検出センサーが、車
   輪の回転に伴って移動する水銀を介して回路を開閉する
   水銀型であることを特徴とする請求項１記載の自転車用
   点滅表示装置。