JPH0624366A - 無限軌道帯 - Google Patents

無限軌道帯

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JPH0624366A
JPH0624366A JP6585292A JP6585292A JPH0624366A JP H0624366 A JPH0624366 A JP H0624366A JP 6585292 A JP6585292 A JP 6585292A JP 6585292 A JP6585292 A JP 6585292A JP H0624366 A JPH0624366 A JP H0624366A
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JP
Japan
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polyester
reinforcing
running
cord
elongation
Prior art date
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Pending
Application number
JP6585292A
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English (en)
Inventor
Shuji Takahashi
修二 高橋
Kazuto Yanatori
和人 梁取
Fumio Chiba
二三雄 千葉
Masaomi Kurihara
正臣 栗原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速走行時に生じる永久伸び等の走行成長を
低く抑えると共に、ラチェッティング現象の発生を有効
に防止して、耐久性の向上を図ることが出来、しかも安
価な無限軌道帯を提供することを目的とするものであ
る。 【構成】 ポリエステルコードcをすだれ織状に形成し
た補強芯体21aが、撚り合わされたポリエステル繊維
のデニールを合計した1本のポリエステルコードcの総
デニールを6000デニール以上13500以下のポリ
エステルコードcとして、そのリベット比が0.65以
上0.95以下となるように構成し、前記ポリエステル
コードcは、撚係数が1000以上2000以下である
ことを特徴とする。また、前記ポリエステルコードc
は、張力2.25g/d の時の伸び率と150℃の乾熱収
縮率の和が6.5%以下であることを特徴とする。また
更に、補強布22,23の内で、少なくとも外側補強布
22の縦糸がポリエステル繊維からなることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、スノーモービル等に
装着されるトラックベルト等の無限軌道帯に係わり、更
に詳しくは、高速走行時における耐久性を向上すると共
に、走行により生じる永久伸び等の走行成長を低くする
ことが出来る無限軌道帯に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、無限軌道帯は、スノーモービル等
に装着されるトラックベルト等として使用されている。
例えば図7に示すように、スノーモービルMは、その車
体1が前部をスキー部材2により支えられ、両側部に駆
動輪5と遊動輪6とを備え、この駆動輪5と遊動輪6と
に懸架軌道部材3を介してエンドレスのベルト状をなす
無限軌道帯4が掛け回されている。そしてこの無限軌道
帯4の内周面には、前記駆動輪5と噛み合って駆動力を
無限軌道帯4に伝達するための駆動突起7が所定の間隔
をおいて設けられ、無限軌道帯4の外周面には、雪面を
蹴ってスノーモービルMを走行させるための牽引突起8
が一定の間隔で配置されている。
【0003】前記無限軌道帯4の構成は、例えば図8に
示すように、3つに区分されたベルト部11が横剛性材
12により連結されている。ベルト部11は、中心層と
して補強芯体に接着剤処理を施してゴムまたは樹脂で被
覆した芯体層13を有し、その外側及び内側にそれぞれ
補強布14、16が配設され、更にその外側及び内側を
外側カバーゴム層15と内側カバーゴム層17とからな
るカバーゴム層で被覆した構成となってる。
【0004】また、前記駆動突起7及び牽引突起8は、
それぞれ内側カバーゴム層17の表面、及び外側カバー
ゴム層15の表面に、無限軌道帯4の長手方向に沿って
一体的に設けられている。なお、18は懸架軌道部材3
を摺動可能に乗せるために、緩衝用ゴムを介して横剛性
材12に装着された金具である。そして、上記構成より
なる無限軌道帯4は、その芯体層13の補強芯体が、従
来、1500d/2 或いは1500d/3 のポリエステルコ
ード(太さ1500デニールのポリエステル繊維を2本
或いは3本撚り合わせたコード)を所定のリベット比
(コードの直径/隣接するコードの中心間の距離)です
だれ織り状にして構成され、また外側及び内側補強布1
4、16が平織り状のナイロン繊維から構成されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、上述
した無限軌道帯4にあっては、最近のスノーモービルの
高速化、高馬力化に伴い、走行により生じる永久伸び等
の走行成長が大きくなり、耐久性に劣ると共に、ラチェ
ッティング現象(駆動輪と駆動突起とがカミ合わせ不良
となり駆動力低下や高騒音となる)が発生すると言う問
題があった。
【0006】一方、上記問題を解決するために、補強芯
体13のコードとして強度的に優れているアラミド繊維
を用いる方法も考案されているが、コストが高くなると
言う問題があった。この発明はかかる従来の課題に着目
して案出されたもので、高速走行時に生じる永久伸び等
の走行成長を低く抑えると共に、ラチェッティング現象
の発生を有効に防止して、耐久性の向上を図ることが出
来、しかも安価な無限軌道帯を提供することを目的とす
るものである。
【0007】
【発明を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、ポリエステルコードをすだれ織状に形成し
た補強芯体を有する芯体層と、この芯体層の外側及び内
側に配置され、かつ補強繊維を平織り状に構成してなる
補強布とを有する無限軌道帯の、前記芯体層の補強芯体
が、撚り合わされたポリエステル繊維のデニールを合計
した1本のポリエステルコードの総デニールを6000
デニール以上13500以下のポリエステルコードとし
て、そのリベット比が0.65以上0.95以下となる
ように構成し、前記ポリエステルコードは、撚係数が1
000以上2000以下であることを要旨とするもので
ある。
【0008】また、前記ポリエステルコードは、張力
2.25g/d の時の伸び率と150℃の乾熱収縮率の和
が6.5%以下であることを要旨とするものである。ま
た、前記補強布の内で、少なくとも外側補強布の縦糸が
ポリエステル繊維からなることを要旨とするものであ
る。
【0009】
【作用】この発明は上記のように構成され、芯体層の補
強芯体が、撚り合わされたポリエステル繊維のデニール
を合計した1本のポリエステルコードの総デニールを6
000デニール以上13500以下のポリエステルコー
ドとして、そのリベット比が0.65以上0.95以下
となるように構成し、前記ポリエステルコードは、撚係
数が1000以上2000以下であり、また、前記ポリ
エステルコードを張力2.25g/d の時の伸び率と15
0℃の乾熱収縮率の和が6.5%以下となるようにする
ことにより、無限軌道帯の剛性が高まり、高速走行時に
生じる永久伸び等の走行成長を低く抑えることが出来る
と共に、ラチェッティング現象の発生を有効に抑制する
ことが出来る。
【0010】また、少なくとも外側補強布の縦糸をポリ
エステル繊維から構成することにより、無限軌道帯の剛
性が更に高まり、走行成長を更に低く抑えると共に、ラ
チェッティング現象の発生を効果的に抑制することが出
来る。
【0011】
【実施例】以下、添付図面に基づいてこの発明の実施例
を説明する。図1は、この発明に係る無限軌道帯の主要
部を説明する部分横断面図であり、無限軌道帯20は、
エンドレスのベルト状をなし、中心層に、補強芯体21
aに接着剤処理を施してゴムまたは樹脂で被覆した芯体
層21と、その外側及び内側にそれぞれ配設された補強
布22、23とから構成された補強層24を有し、この
補強層24が無限軌道帯20の長手方向に沿って配設さ
れると共に、この補強層24の表面に、カバーゴム層2
5を被覆した構成となっている。
【0012】そして、このカバーゴム層25の内側カバ
ーゴム層25aには、駆動輪の駆動を無限軌道帯20に
伝達するための駆動用突起26が、無限軌道帯20の幅
方向に沿って所定の間隔で、かつ無限軌道帯20の長手
方向に沿って一定の距離をあけて一体的に設けられてい
る。また、図示しないが、前記カバーゴム層25の外側
カバーゴム層25bには、雪面を蹴ってスノーモービル
等を走行させるための牽引用突起が、無限軌道帯20の
幅方向に沿って、かつ無限軌道帯20の長手方向に一定
の間隔をおいて配置されている。
【0013】前記芯体層21の補強芯体21aは、ポリ
エステル繊維を撚り合わせたポリエステルコードcをす
だれ織り状に形成した構成よりなり、撚り合わされたポ
リエステル繊維のデニールを合計した1本のポリエステ
ルコードcの総デニールDが6000d(d:デニー
ル)以上13500d以下であることが好ましい。60
00d未満であると、無限軌道帯20の剛性が低くな
り、高速走行時に無限軌道帯20に発生する永久伸び等
の走行成長(走行伸び)、及びラチェッティング現象の
発生を十分に抑制することが出来ず、13500dを越
えると、無限軌道帯20の剛性が高くなり、走行成長及
びラチェッティング現象の発生は改善されるが、その反
面、ポリエステルコードcに対する接着力が著しく低下
し、接着強度上の問題がある。
【0014】また、前記すだれ織り状の補強芯体21a
のポリエステルコードcのリベット比R(ポリエステル
コードcの直径/隣接するポリエステルコードc相互の
中心間距離)が、0.65以上0.95以下であること
が好ましく、より好ましくは、0.75以上0.90以
下の範囲である。リベット比が0.65未満であると、
ポリエステルコードcに対する接着力が向上するが無限
軌道帯20の走行伸びが大きくなり、0.95を越える
と、無限軌道帯20の走行伸びが著しく減少する反面、
ポリエステルコードcに対する接着力が大幅に低下して
補強芯体21aの接着強度上の問題がある。0.75以
上0.90以下の範囲で、無限軌道帯20の走行伸び、
及び補強芯体21aの接着強度が極めて良好である。
【0015】また、前記補強芯体21aのポリエステル
コードcの撚係数Kが1000以上2000以下である
ことが好ましい。但し、撚係数K=T・D1/2 (T:ポ
リエステルコードcの撚数〔回/10cm〕・D:ポリエス
テルコードcの総デニール〔d〕)である。撚係数Kが
1000未満であると、無限軌道帯20の走行伸びが減
少する反面、耐久テスト後のポリエステルコードcの強
度保持率が大幅に低下し、2000を越えると、高速走
行時の無限軌道帯20の走行伸びが大きくなる。
【0016】また、前記補強芯体21aのポリエステル
コードcは、張力2.25g/d の時の伸び率Eと150
℃の乾熱収縮率Sの和が6.5%以下であることが好ま
しい。E+Sが6.5%を越えるとポリエステルコード
cの剛性が低下する。E+Sは後述するように、ポリエ
ステルコードcの熱処理条件で変えることが出来るが、
Sが大である加硫中の収縮によりポリエステルコードc
の剛性が低下する。また、Eが大であるとポリエステル
コードcの剛性は低い。その結果、高速走行時に無限軌
道帯20に発生する永久伸び等の走行成長、及びラチェ
ッティング現象の発生を十分に抑制する効果が減少す
る。
【0017】そして、前記芯体層21の外側及び内側に
それぞれ配設された外側補強布22、及び内側補強布2
3は、ナイロン繊維を縦糸及び横糸として平織り状に
し、織布状に構成したものである。織物の構造として
は、平織、バスケット織、綾織、ハーフマット織等が用
いられる。好ましくは、前記外側及び内側補強布22、
23の内で、少なくとも外側補強布22の縦糸、即ち無
限軌道帯20の長手方向に沿って配置されている補強繊
維がポリエステル繊維からなるのがよい。これにより、
無限軌道帯20の剛性が更に向上して、無限軌道帯20
に発生する永久伸び等の走行成長、及びラチェッティン
グ現象を更に改善することが出来る。
【0018】次に、作製条件を変えて実施した無限軌道
帯の測定試験について説明する。但し、無限軌道帯の構
造は、上述した通りである。 測定項目 1.走行伸び 無限軌道帯を室内走行試験機に装着し、所定荷重を加
え、無限軌道帯のタワミ量を求める。次に、無負荷の状
態で160km/hの速度で走行させ、1000km走行後に
同様にしてタワミ量を測定する。そして、走行前のタワ
ミ量に対する走行後のタワミ量の比から伸び率(%)を
算出した。 2.接着力 無限軌道帯を室内走行試験機に装着して100kgf の負
荷を加え、100km/hの速度で10000km走行させた
後、無限軌道帯の外側補強布と芯体層の補強芯体との剥
離接着力(kgf/25cm)を測定した。 3.耐久テスト後の残存強度 無限軌道帯を室内走行試験機に装着して100kgf の負
荷を加え、100km/hの速度で10000km走行させた
後、無限軌道帯を引張試験機で引張り、未走行の無限軌
道帯の引張強度に対する強度保持率(%)を算出した。 実施例1 太さ(総デニールD)の異なるポリエステルコードを用
いて作製した同一形状の無限軌道帯の走行伸びと接着力
について測定した。但し、リベット比R=0.85、撚
係数K=1250、E+S=5.5%である。また、外
側及び内側補強布には、66ナイロン織物(織物の縦方
向の引張強さは150kgf/cm)を使用した。その結果を
図2に示す(実線:走行伸び、破線:接着力)。図2か
ら明らかなように、ポリエステルコードの総デニールD
が6000d以上であると、無限軌道帯の走行伸びが略
0.7%以下で、従来の1500d/3のポリエステル
コードを使用する無限軌道帯の走行伸び略1.3%より
も大幅に減少することが判る。また、ポリエステルコー
ドの総デニールDが13500dを越えると、接着力が
16kgf/25mm以下となり大きく低下し、接着強度上の問
題が発生することが判る。 実施例2 ポリエステルコードからなるリベット比Rの異なる補強
芯体を用いて作製した同一形状の無限軌道帯の走行伸び
と接着力について測定した。但し、ポリエステルコード
の総デニールD=6000d(1500d/2/2)、
及び前記リベット比Rの他は、上記実施例1と同一条件
である。その結果を図3に示す(実線:走行伸び、破
線:接着力)。
【0019】図3から明らかなように、リベット比Rが
0.65以上では、無限軌道帯の走行伸びが略1.0%
以下であり、0.75以上では略0.8%以下となり、
走行伸びがリベット比Rの増加と共に減少するこが判
る。また、リベット比Rが0.95を越えると、接着力
が略16kgf/25mm以下となり、接着強度上の問題が発生
することが判る。従って、実用上リベット比Rは、0.
65以上0.95以下がよく、好ましくは0.75以上
0.90以下の範囲である。 実施例3 撚数T(回/10cm)の異なるポリエステルコードを用い
て作製した同一形状の無限軌道帯の走行伸びと強度保持
率について測定した。但し、ポリエステルコードの総デ
ニールD=6000d(1500d/2/2)、リベッ
ト比R=0.85、外側及び内側補強布には、66ナイ
ロン織物(織物の縦方向の引張強さは150kgf/cm)を
使用し、ポリエステルコードは同一の接着熱処理条件で
処理してある。その結果を図4に示す。但し、横軸はポ
リエステルコードの撚係数Kで、実線は走行伸び、破線
は強度保持率である。
【0020】図4から明らかなように、撚係数Kが20
00を越えると無限軌道帯の走行伸びが0.8%を越え
て悪化し、撚係数Kが1000未満では、走行伸びに関
しては改善されるが無限軌道帯の強度保持率が著しく低
下することが判る。 実施例4 2.25g/d 時の伸び率E(%)と、150℃の乾熱収
縮率S(%)の和E+Sの異なるポリエステルコードを
用いて作製した同一形状の無限軌道帯の走行伸びについ
て測定した。但し、ポリエステルコードの総デニールD
=6000d(1500d/2/2)、及び前記E+S
の他は、上記実施例1と同一条件である。
【0021】また、ポリエステルコードのEとSの測定
はJISL1017に準拠して行い、E+Sが4.5〜
6.5%のポリエステルコードは、超高速紡糸で得られ
たポリエステル繊維を使用し、E+Sが6.5%を越え
るポリエステルコードは、通常の紡糸で得られたポリエ
ステル繊維を使用し、ポリエステルコードの接着熱処理
条件(ディップ処理時の温度と張力)を変えることによ
り、E+Sが異なるポリエステルコードを得た。測定結
果を図5に示す。
【0022】図5から明らかなように、E+Sが増加す
ると共に走行伸びが増加し、6.5%を越えると、無限
軌道帯の走行伸びが略0.8%を越えて次第に悪化する
ことが判る。 実施例5 外側補強布として、縦糸に66ナイロン繊維(引張強さ
は150kgf/cm)を使用する代わりに、同じ引張強さの
ポリエステル繊維を使用した織物を用いて作製した同一
形状の無限軌道帯の走行伸びについて測定した。但し、
ポリエステルコードの総デニールD=6000d(15
00d/2/2)、及び前記外側補強布の縦糸の他は、
上記実施例1と同一条件である。その結果を図6に示
す。
【0023】図6から明らかなように、外側補強布が6
6ナイロン織物を有する無限軌道帯の走行伸びが略0.
7%であるのに対して、外側補強布の縦糸がポリエステ
ル繊維からなる無限軌道帯の走行伸びは略0.5%であ
り、無限軌道帯の走行伸びが改善されていることが判る 以上のように、芯体層21の補強芯体21aが、撚り合
わされたポリエステル繊維のデニールを合計した1本の
ポリエステルコードcの総デニールDを6000d以上
13500d以下のポリエステルコードとして、そのリ
ベット比Rが0.65以上0.95以下となるように構
成し、前記ポリエステルコードcは、張力2.25g/d
の時の伸び率と150℃の乾熱収縮率の和E+Sが6.
5%以下で、かつ撚係数Kが1000以上2000以下
であるため、無限軌道帯20の剛性が高まり、高速走行
時に生じる永久伸び等の走行成長を低く抑えることが出
来、その結果ラチェッティング現象の発生を有効に抑制
することが出来るなお、この発明は前述の実施例に限定
されるものではなく、前述の実施例以外の態様、例え
ば、従来例のような構造をなす無限軌道帯等であっても
実施しうるものである。
【0024】
【発明の効果】この発明は上記のように、芯体層の補強
芯体が、撚り合わされたポリエステル繊維のデニールを
合計した1本のポリエステルコードの総デニールを60
00d以上13500d以下のポリエステルコードとし
て、そのリベット比が0.65以上0.95以下となる
ように構成し、前記ポリエステルコードは、撚係数が1
000以上2000以下であるため、また、前記ポリエ
ステルコードは、張力2.25g/d の時の伸び率と15
0℃の乾熱収縮率の和が6.5%以下であるため、無限
軌道帯の剛性が高まり、高速走行時に生じる永久伸び等
の走行成長を低く抑えることが出来ると共に、ラチェッ
ティング現象の発生を有効に抑制することが出来、無限
軌道帯の耐久性の向上を図ることが出来る効果がある。
【0025】また、少なくとも外側補強布の縦糸をポリ
エステル繊維から構成することにより、無限軌道帯の走
行成長を更に低く抑えることが出来ると共に、ラチェッ
ティング現象の発生を効果的に抑制することが出来、無
限軌道帯の耐久性をより向上することが出来る効果があ
る。また、芯体層の補強芯体のコードとしてコストが高
いアラミド繊維を用いる必要がなく、従来と同様のポリ
エステル繊維を使用して無限軌道帯の走行伸びを低下す
ることが出来るため、無限軌道帯のコストを低く抑える
ことが出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る無限軌道帯の主要部を説明する
部分横断面図である。
【図2】ポリエステルコードの総デニールDを変化させ
た際の無限軌道帯の走行伸びと接着力とを示すグラフ図
である。
【図3】ポリエステルコードからなる補強芯体のリベッ
ト比Rを変化させた際の無限軌道帯の走行伸びと接着力
とを示すグラフ図である。
【図4】ポリエステルコードの撚係数Kを変化させた際
の無限軌道帯の走行伸びと強度保持率とを示すグラフ図
である。
【図5】ポリエステルコードの2.25g/d 時の伸び率
Eと150℃の乾熱収縮率Sの和E+Sを変化させた際
の無限軌道帯の走行伸びを示すグラフ図である。
【図6】外側補強布の縦糸をナイロン繊維からポリエス
テル繊維に代えた際の無限軌道帯の走行伸びを示すグラ
フ図である。
【図7】無限軌道帯を装着したスノーモービルの側面図
である。
【図8】スノーモービル用の無限軌道帯を一部破断して
示した部分断面斜視図である。
【符号の説明】
20 無限軌道帯 21 芯体層 21a 補強芯体 22 外側補強布 23 内側補強布 24 補強層 25 カバーゴム層 c ポリエステルコ
ード

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルコードをすだれ織状に形成
    した補強芯体を有する芯体層と、この芯体層の外側及び
    内側に配置され、かつ補強繊維を平織り状に構成してな
    る補強布とを有する無限軌道帯において、前記芯体層の
    補強芯体は、撚り合わされたポリエステル繊維のデニー
    ルを合計した1本のポリエステルコードの総デニールが
    6000d以上13500d以下のポリエステルコード
    をリベット比が0.65以上0.95以下となるように
    構成し、前記ポリエステルコードは、撚係数が1000
    以上2000以下であることを特徴とする無限軌道帯。
  2. 【請求項2】 前記ポリエステルコードは、張力2.2
    5g/d の時の伸び率と150℃の乾熱収縮率の和が6.
    5%以下である請求項1記載の無限軌道帯。
  3. 【請求項3】 前記補強布の内で、少なくとも外側補強
    布の縦糸がポリエステル繊維からなる請求項1記載の無
    限軌道帯。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6474756B2 (en) 2000-08-30 2002-11-05 Komatsu Ltd. Rubber crawler belt

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02286939A (ja) * 1989-04-28 1990-11-27 Yokohama Rubber Co Ltd:The 無限軌道帯

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