JPH0624247U - ダンパ - Google Patents
ダンパInfo
- Publication number
- JPH0624247U JPH0624247U JP6534692U JP6534692U JPH0624247U JP H0624247 U JPH0624247 U JP H0624247U JP 6534692 U JP6534692 U JP 6534692U JP 6534692 U JP6534692 U JP 6534692U JP H0624247 U JPH0624247 U JP H0624247U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hub
- closing member
- housing recess
- viscous fluid
- damper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Fluid-Damping Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 収容凹部2を軸方向の一方に向けて開口した
ハブ1と、収容凹部2に収容された質量体3と、ハブ1
と質量体3を接続した弾性体4と、ハブ1に固定され、
収容凹部2を閉塞した板状の閉塞部材5と、収容凹部2
に封入された粘性流体6と、を有するダンパについて、
高温時に粘性流体6が熱膨張して閉塞部材5がハブ1か
ら外れるのを簡単な構造をもって防止する。 【構成】 閉塞部材5を常温時において収容凹部2の内
側に向けて弾性変形せしめられたものとし、高温時にお
ける粘性流体6の熱膨張による圧力を閉塞部材5が自由
状態に戻る方向に変形することによって吸収する。
ハブ1と、収容凹部2に収容された質量体3と、ハブ1
と質量体3を接続した弾性体4と、ハブ1に固定され、
収容凹部2を閉塞した板状の閉塞部材5と、収容凹部2
に封入された粘性流体6と、を有するダンパについて、
高温時に粘性流体6が熱膨張して閉塞部材5がハブ1か
ら外れるのを簡単な構造をもって防止する。 【構成】 閉塞部材5を常温時において収容凹部2の内
側に向けて弾性変形せしめられたものとし、高温時にお
ける粘性流体6の熱膨張による圧力を閉塞部材5が自由
状態に戻る方向に変形することによって吸収する。
Description
【0001】
本考案は、ダンパの改良に関する。本考案のダンパは自動車エンジン等の回転 駆動系に装着され、クランクシャフト等の回転シャフトに生起される振動を吸収 減衰するトーショナルダンパとして用いられる。
【0002】
従来から図2に示すようなダンパが知られている。このダンパは所謂ビスカス ラバーダンパの範疇に属するものであって、収容凹部2を軸方向の一方に向けて 開口したハブ1と、収容凹部2に収容された質量体3と、ハブ1と質量体3を接 続した弾性体4と、ハブ1に固定され、収容凹部2を閉塞した板状の閉塞部材5 と、収容凹部2に封入された粘性流体6と、を有している。各部材は収容凹部2 を含めてそれぞれ環状である。
【0003】 上記従来技術には次の問題がある。すなわち、当該ダンパに熱負荷が作用して 粘性流体6が高温になるとこれに伴って粘性流体6が熱膨張する。そしてこの熱 膨張によって閉塞部材5に大きな圧力が作用するために、閉塞部材5がハブ1か ら外れ、少なくとも閉塞部材5の周縁の一部がハブ1から外れて粘性流体6が漏 洩する虞がある。
【0004】 この問題に対処するため、従来、図3に示すように、収容凹部2に粘性流体6 とともにチューブ7を収容してなり、粘性流体6が熱膨張したときに圧力によっ てこのチューブ7を凹ませるようにしたものが考案されている(実開昭58−1 37146号公報参照)。しかしながらこの従来技術には、チューブ7を必要と する分だけ構造が複雑であってコストが高い問題がある。
【0005】
本考案は以上の点に鑑み、上記従来技術にみられる問題を解消すべく案出され たものであって、この目的を達成するため、収容凹部を軸方向の一方に向けて開 口したハブと、前記収容凹部に収容された質量体と、前記ハブと前記質量体を接 続した弾性体と、前記収容凹部を閉塞した板状の閉塞部材と、前記収容凹部に封 入された粘性流体と、を有するダンパにおいて、前記閉塞部材が常温時において 前記収容凹部の内側に向けて弾性変形せしめられたものであることを特徴とする ダンパを提供する。
【0006】
閉塞部材を常温時において収容凹部の内側に向けて弾性変形させておくと、高 温時における粘性流体の熱膨張による圧力を閉塞部材が自由状態に戻る方向に変 形することによって吸収することが可能である。すなわち高温時、閉塞部材に力 が加わらない状態となり、よって閉塞部材がハブから外れるのを防止することが できる。
【0007】
つぎに本考案の実施例を図面にしたがって説明する。
【0008】 図1に示すように、当該ダンパは、収容凹部2を軸方向の一方に向けて開口し たハブ1と、収容凹部2に収容された質量体3と、ハブ1と質量体3を接続した 弾性体4と、ハブ1に固定され、収容凹部2を閉塞した板状の閉塞部材5と、収 容凹部2に封入された粘性流体6と、を有している。 閉塞部材5は金属製であって、その内周縁および外周縁に設けた固定用突起5 a,5bを収容凹部2の開口部の内周縁および外周縁に設けた固定用凹部1a, 1bに圧入することによってハブ1に固定されるようになっている。そしてこの 閉塞部材5は自由状態における固定用突起5a,5bの間隔m(mは図示してい ない)を固定用凹部1a,1bの間隔nより径方向に多少幅広に成形されており (m>n)、固定用突起5a,5bの間隔mが固定用凹部1a,1bの間隔nと 同じになるまで径方向に圧縮され(m=n)、この分、収容凹部2の内側(図上 左側)に向けて弾性的に膨らんだ状態でハブ1に固定されている。
【0009】 上記構成のダンパによれば、閉塞部材5が常温時において収容凹部2の内側に 向けて弾性変形せしめられているために、高温時における粘性流体6の熱膨張に よる圧力を閉塞部材5が自由状態に戻る方向に変形することによって吸収するこ とが可能であって、これにより閉塞部材5がハブ1から外れるのを防止すること ができる。
【0010】 また常温時には閉塞部材5が弾性変形して力を受けることになるが、その弾性 によって固定用突起5a,5bが固定用凹部1a,1bに対して径方向に強く押 し付けられているために閉塞部材5がハブ1から外れるはない。
【0011】
本考案は次の効果を奏する。すなわち、閉塞部材を常温時において収容凹部の 内側に向けて弾性変形せしめられたものとしたために、高温時における粘性流体 の熱膨張による圧力を閉塞部材が自由状態に戻る方向に変形することによって吸 収することが可能であって、これにより閉塞部材がハブから外れるのを防止する ことができる。また従来のようにチューブを必要としないために、構造が複雑と なることがなく、コストが高くなることがない。
【図1】本考案の実施例に係るダンパの常温時の状態を
示す半裁断面図
示す半裁断面図
【図2】従来例に係るダンパの半裁断面図
【図3】他の従来例に係るダンパの半裁断面図
1 ハブ 1a,1b 固定用凹部 2 収容凹部 3 質量体 4 弾性体 5 閉塞部材 5a,5b 固定用突起 6 粘性流体 7 チューブ
Claims (1)
- 【請求項1】 収容凹部(2)を軸方向の一方に向けて
開口したハブ(1)と、前記収容凹部(2)に収容され
た質量体(3)と、前記ハブ(1)と前記質量体(3)
を接続した弾性体(4)と、前記ハブ(1)に固定さ
れ、前記収容凹部(2)を閉塞した板状の閉塞部材
(5)と、前記収容凹部(2)に封入された粘性流体
(6)と、を有するダンパにおいて、前記閉塞部材
(5)が常温時において前記収容凹部(2)の内側に向
けて弾性変形せしめられたものであることを特徴とする
ダンパ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6534692U JPH0624247U (ja) | 1992-08-27 | 1992-08-27 | ダンパ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6534692U JPH0624247U (ja) | 1992-08-27 | 1992-08-27 | ダンパ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0624247U true JPH0624247U (ja) | 1994-03-29 |
Family
ID=13284302
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6534692U Withdrawn JPH0624247U (ja) | 1992-08-27 | 1992-08-27 | ダンパ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0624247U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021081023A (ja) * | 2019-11-21 | 2021-05-27 | Nok株式会社 | トーショナルダンパ |
-
1992
- 1992-08-27 JP JP6534692U patent/JPH0624247U/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021081023A (ja) * | 2019-11-21 | 2021-05-27 | Nok株式会社 | トーショナルダンパ |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19961107 |