JP2007278507A - トーショナルダンパを備えるベルトプーリ及びベルトプーリの製造方法 - Google Patents

トーショナルダンパを備えるベルトプーリ及びベルトプーリの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単かつ安価な構成を有するトーショナルダンパを備えるベルトプーリ、及びベルトプーリの製造方法を提供する。
【解決手段】回転軸に取り付けられるハブリング3と、ハブリング3の外周側に設けられた第1の弾性体6と、第1の弾性体6の外周側に設けられたフライホイールリング4と、フライホイールリング4の外周側に設けられた第2の弾性体9と、第2の弾性体9の外周側に設けられたブシュ7と、をトーショナルダンパ2としてユニット化してベルトプーリ1の内側に嵌め込むとともに、トーショナルダンパ2と、ハブリング3の内向きフランジ12の間に形成される空隙20に、粘性媒体が充填されたベルトプーリ1であって、第1の弾性体6には、内向きフランジ12に密着する第1のシールリップ61が形成され、第2の弾性体9には、内向きフランジ12に密着する第2のシールリップ91が形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転軸のねじり振動を吸収し、減衰させるトーショナルダンパを備えるベルトプーリ、及びベルトプーリの製造方法に関する。
例えば自動車のクランクシャフトにおいて、クランクシャフトの回転運動に伴って生じるねじり振動を吸収し、減衰させる振動吸収器としてトーショナルダンパが知られている。また、このようなトーショナルダンパを備えるベルトプーリも知られている。
トーショナルダンパはフライホイールリングと弾性体を備え、フライホイールリングと弾性体から構成される副振動系が、回転軸のねじり振動と位相をずらして振動することで回転軸のねじり振動を吸収、減衰させる構成である。
特許文献1に、このようなトーショナルダンパを備えるベルトプーリの構成が開示されている。特許文献1に開示されるトーショナルダンパは、粘性媒体が充填されたダンパハウジングと、ダンパハウジング内に設けられるフライホイールリングとを備え、粘性媒体が充填されたダンパハウジングとフライホイールリングとから構成される副振動系によって、シャフトのねじり振動を吸収、減衰させる構成である。
また、粘性媒体が充填されたダンパハウジングには、粘性媒体がハウジング外へ漏れることを防ぐためのカバープレートが用いられる。
一般的にトーショナルダンパの副振動系にゴム等の弾性体を用いる場合は、ゴム等の弾性体が、回転軸のねじり振動による運動エネルギーを熱エネルギーに変換することによって回転軸のねじり振動を吸収、減衰させる構成であるので、ゴム等の弾性体が発熱する。
一方で、ゴム等の弾性体に加え、粘性媒体を副振動系に用いる場合は、弾性体に加えて粘性媒体によってもねじり振動を吸収、減衰させることが可能になるので、ゴム等の弾性体の熱的負荷を低減させることが可能になる。
独国特許第10013699号明細書
しかしながら、トーショナルダンパのねじり振動吸収、減衰性能を一定に保つためには粘性媒体が漏れることを防ぐ必要がある。
例えば上記従来例に係るトーショナルダンパにおいては、粘性媒体の漏れを防ぐためにカバープレートを設け、該カバープレートによって粘性媒体をダンパハウジング内に密閉する構成であった。この構成によれば、粘性媒体がダンパハウジング外に漏れることを防ぐことが出来るので、回転軸のねじり振動を効果的に吸収、減衰させることが可能になる。
しかし、従来は粘性媒体をハウジング内に密閉するための部材(従来例におけるカバープレートなど)を新たに設ける必要があるので、トーショナルダンパを構成する部品数が増加し、製造コストの増大につながっていた。
本発明は上記現状を鑑みてなされたものであり、簡単かつ安価な構成を有するトーショ
ナルダンパを備えるベルトプーリ、及びベルトプーリの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明にあっては、回転軸に取り付けられるハブリングと、前記ハブリングと同心的に設けられる円筒部及び、前記円筒部の一端部に設けられる内向きフランジを有するベルトプーリと、前記ハブリングの外周側に設けられる第1の弾性体と、第1の弾性体の外周側に設けられるフライホイールリングと、前記フライホイールリングの外周側に設けられる第2の弾性体と、第2の弾性体の外周側に設けられ、前記円筒部の内周側に嵌合されるブシュと、を備え、これら前記ハブリングと第1の弾性体と前記フライホイールリングと第2の弾性体と前記ブシュはユニット化されて、前記回転軸のねじり振動を吸収し、減衰させるトーショナルダンパとして、前記ベルトプーリの内側に嵌め込まれるとともに、前記トーショナルダンパと前記内向きフランジの間に形成される空隙に、粘性媒体が充填されたベルトプーリであって、第1の弾性体には、前記内向きフランジに密着する第1のシールリップが形成され、第2の弾性体には、前記内向きフランジに密着する第2のシールリップが形成されることを特徴とする。
この構成によれば、トーショナルダンパの副振動系に粘性媒体を用いるので、弾性体の熱的負荷を軽減させることができる。また、弾性体が副振動系として用いられると共に、弾性体にシールリップを形成することによって、弾性体が粘性媒体をシールする機能を備えるので、粘性媒体をシールする部材を新たに設ける必要がない。
また、第1の弾性体と第2の弾性体が、前記粘性媒体に耐性のある材料から構成されるとよい。
また、前記粘性媒体にはシリコーンオイルが用いられ、第1の弾性体と第2の弾性体が、合成ゴムから構成されるとよい。
また、前記フライホイールリングにおける前記内向きフランジに臨む面がカバーに覆われ、該カバーが、第1の弾性体及び第2の弾性体それぞれと一体的に形成されることも好適である。
この構成によれば、第1の弾性体と、第2の弾性体と、カバーを一体的に形成することで装置本体を構成する部品の数を減らすことが可能になる。また、第1の弾性体と第2の弾性体において生じる熱をカバーの表面から排熱することが可能になる。
また、前記ベルトプーリが前記ハブリングに固定され、前記ハブリングと前記ベルトプーリは一体で回転する構成であることも好適である。
また、上記に記載のトーショナルダンパを備えるベルトプーリの製造方法は、第1の工程において、前記ベルトプーリを、前記内向きフランジを下側にした状態で、前記粘性媒体を前記内向きフランジ側にためておき、第2の工程において、第1のシールリップと第2のシールリップが前記内向きフランジに押し当たるまで前記トーショナルダンパをベルトプーリ内に圧入し、前記粘性媒体が漏れないようにシールすることを特徴とする。
本発明によれば、簡単かつ安価な構成を有するトーショナルダンパを備えるベルトプーリ、及びベルトプーリの製造方法を提供することが可能となる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を、例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(第1の実施の形態)
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係るトーショナルダンパを備えるベルトプーリ、及びベルトプーリの製造方法について説明する。なお、図1は第1の実施の形態に係るベルトプーリの断面における概略構成を示すものである。
[トーショナルダンパを備えるベルトプーリの全体構成]
図1に示すように、第1の実施の形態に係るトーショナルダンパを備えるベルトプーリには、ハブリング3と、第1の弾性体6と、フライホイールリング4と、第2の弾性体9と、ブシュ7と、が備えられ、これらの部材がユニット化されてトーショナルダンパ2が構成される。
さらにトーショナルダンパ2をベルトプーリ1の内側に嵌め込むことで、第1の実施の形態に係るトーショナルダンパ2を備えるベルトプーリ1が構成される。また、トーショナルダンパ2とベルトプーリ1の間には空隙20が形成され、空隙20には粘性媒体が充填される。なお、第1の弾性体6には第1シールリップ61が形成され、第2の弾性体9には第2のシールリップ91が形成される。そして、それぞれのシールリップが、ベルトプーリ1を構成する内向きフランジ12に密着して粘性媒体が漏れないようにシールする。
[ハブリング]
ハブリング3は不図示の回転軸に取り付けられ、回転軸と共に回転可能に構成される。さらに、ハブリング3の一部がベルトプーリ1に固定されるので、ベルトプーリ1はハブリング3と共に回転するように構成される。
[フライホイールリング]
ハブリング3の外周側には、第1の弾性体6を挟んでハブリング3と同心的に設けられるフライホイールリング4が備えられる。フライホイールリング4は、回転軸の回転によって生じる回転変動を少なくするために設けられるものであって、かつ第1の弾性体6と、後述する第2の弾性体9と共に、トーショナルダンパ2の副振動系を構成する。
[ベルトプーリ]
ベルトプーリ1は、ハブリング3と同心的に設けられる円筒部11と、円筒部11の一端部に取り付けられる内向きフランジ12と、を備える。
また、円筒部11の外周側にはベルトトラック13が形成される。さらに、円筒部11の内周側にはブシュ7が嵌合される。そして、トーショナルダンパ2をベルトプーリ1に嵌め込んだ状態では、内向きフランジ12とトーショナルダンパ2との間には空隙20が形成される。
[弾性体]
フライホイールリング4の内周側であって、ハブリング3の外周側には第1の弾性体6が設けられる。また、フライホイールリング4の外周側であって、ブシュ7の内周側には第2の弾性体9が設けられる。そして、第1の弾性体6と、第2の弾性体9と、フライホイールリング4とによって、回転軸のねじり振動を吸収、減衰させる副振動系が構成される。
また、第1の実施の形態においては、第1の弾性体6と、第2の弾性体9は一体的に形成される。すなわち、フライホイールリング4における内向きフランジ12に臨む面を覆うカバー24が、第1の弾性体6と第2の弾性体9と一体的に形成されることで、第1の弾性体6と、第2の弾性体9とが一体につながる構成とした。なお、この構成は加硫プロセスによって得ることが可能である。
また、内向きフランジ12とトーショナルダンパ2との間に形成される空隙20には粘性媒体が充填されるため、第1の弾性体6と、第2の弾性体9と、カバー24は粘性媒体と接触することになる。よって、第1の弾性体6と、第2の弾性体9と、カバー24は粘性媒体に耐性のある材料からなるものとした。
例えば、粘性媒体として用いられるものとして、シリコーンオイルが挙げられるが、この場合にはシリコーンオイルに耐性のある合成ゴムなどが、第1の弾性体6、第2の弾性体9、及びカバー24の材料に用いられる。
[粘性媒体]
第1の実施の形態においては、粘性媒体として、例えばシリコーンオイルが用いられる。シリコーンオイルの減衰性能は高く、例えば自動車用のレシプロエンジンのシャフトに設けられるトーショナルダンパにも適用可能である。
[粘性媒体が充填される空隙]
粘性媒体が充填される空隙20は、ベルトプーリ1の内側にトーショナルダンパ2を嵌め込んだ状態で、トーショナルダンパ2とベルトプーリ1との間に形成される。そして、第1の弾性体6に形成され、内向きフランジ12に密着する第1のシールリップ61と、第2の弾性体9に形成され、内向きフランジ12に密着する第2のシールリップ91と、によって、空隙20がシールされる。
すなわちこの構成によれば、第1の弾性体6と第2の弾性体9には、空隙20を密閉するシール機能が備わっているので、従来のように空隙20を密閉するためのシール部材等を別途設ける必要がない。
[トーショナルダンパを備えるベルトプーリの製造方法]
上記のように構成されるトーショナルダンパ2を備えるベルトプーリ1の製造方法について説明する。
まず、第1の工程として、ベルトプーリ1を、内向きフランジ12を下側にした状態で、粘性媒体を内向きフランジ側にためておく。そして、第2の工程として、第1のシールリップ61と第2のシールリップ91が内向きフランジ12に押し当たるまでトーショナルダンパ2をベルトプーリ1内に圧入する。なお、ハブリング3、第1の弾性体6、フライホイールリング4、第2の弾性体9、ブシュ7は、加硫プロセスによって予めユニット化される。
トーショナルダンパ2を第1のシールリップ61と第2のシールリップ91が内向きフランジ12に押し当たるまで圧入することで、トーショナルダンパ2と内向きフランジ12との間には、第1のシールリップ61と第2のシールリップ91とでシールされる空隙20が形成される。そして粘性媒体は、漏れることなく空隙20内に充填された状態になる。
また、トーショナルダンパ2をベルトプーリ1の所定の位置まで圧入する際は、トーシ
ョナルダンパ2を構成する第1の弾性体6と、第2の弾性体9とが、半径方向に圧縮された状態でベルトプーリ1に圧入される。これにより、トーショナルダンパ2がベルトプーリ1の内側に確実に嵌め込まれた状態になる。
このように、第1の実施の形態に係るトーショナルダンパを有するベルトプーリの製造方法によれば、第1の弾性体6、第2の弾性体9、カバー24、第1のシールリップ61、及び第2のシールリップ91を一体形成することで、装置本体を構成する部品の数を少なくすることが可能になる。すなわち、従来のように粘性媒体をシールするシール部品等を別途設ける必要がない。
また、ハブリング3、第1の弾性体6、フライホイールリング4、第2の弾性体9、及びブシュ7を、トーショナルダンパ2としてユニット化した後にトーショナルダンパ2をベルトプーリ1の内側に嵌め込むので、簡易な動作で装置本体を製造することが可能である。
また上記でも説明したように、一般的に回転軸のねじり振動を、弾性体を有する副振動系で吸収、減衰させる場合は、ねじり振動による運動エネルギーを熱エネルギーに変換することによって回転軸のねじり振動を吸収、減衰させる構成であるので、弾性体が発熱する。そして、繰り返し振動を吸収、減衰させていく過程で弾性体が熱劣化していく。
しかし第1の実施の形態においては、第1の弾性体6と第2の弾性体9とで生じた熱はカバー24に伝達し、カバー24から周囲に放熱することが可能になる。よって第1の弾性体6、第2の弾性体9の熱劣化のスピードを緩和させることが出来る。
また、図1に示すように、トーショナルダンパ2の回転軸方向の幅寸法は、ベルトプーリ1のベルトトラック13の幅寸法に収まるように構成した。したがってトーショナルダンパ2を備えるベルトプーリ1の回転軸方向の幅寸法をコンパクトにすることが可能になる。
また、第1の実施の形態においては、ハブリング3と内向きフランジ12との間を第1のシールリップ61によってシールし、ブシュ7とベルトプーリ1との間を第2のシールリップ91によってシールする構成とした。この構成によれば、ベルトプーリ1の回転軸方向の幅寸法をコンパクトにしつつ、空隙20の容積を大きく確保することが可能になる。
空隙20の容積が小さい場合は、空隙20に充填可能な粘性媒体の体積も少なくなるので、回転軸のねじり振動を吸収する過程で粘性媒体が高温になりやすい。しかしながら、第1の実施の形態のように空隙20の容積を大きくすると、充填可能な粘性媒体の体積が大きくなるので、ねじり振動を吸収する過程で粘性媒体が高温になりにくい。
また、第1の実施の形態においては、フライホイールリング4の内向きフランジ12を臨む面にカバー24を設ける構成としたが、カバー24の表面上にさらに複数の突起を設ける構成であってもよい。
複数の突起を設ける場合、それぞれの突起の先端が内向きフランジ12に当接することで、トーショナルダンパ2と内向きフランジ12との間に空隙20を確保することが可能になる。
そして、トーショナルダンパ2と内向きフランジ12との間に空隙20を確保することで、空隙20内に粘性媒体を確実に充填することができ、空隙20に充填される粘性媒体
の圧力(油圧など)が安定する。
例えば、回転軸の回転数が増加し、粘性媒体が高温状態になって粘性媒体の圧力(油圧など)に変動が生じた場合は、圧力の変動に伴ってトーショナルダンパ2が軸方向へ移動する恐れがある。そしてトーショナルダンパ2をベルトプーリ1の内側の所定位置に保持できない場合は、トーショナルダンパ2の減衰性能も低下する。
しかしながら、カバー24の表面上に複数の突起を設ける構成であれば、確実に空隙20を確保することができるので、粘性媒体の圧力(油圧など)が安定し、トーショナルダンパ2がベルトプーリ1の内側の所定位置に安定して保持される。よってトーショナルダンパ2のねじり振動減衰性能も安定する。
以上より、第1の実施の形態によれば、簡単かつ安価な構成を有するトーショナルダンパを備えるベルトプーリ、及びベルトプーリの製造方法を提供することが可能になる。
(第2の実施の形態)
図2を参照して、本発明の第1の実施の形態に係るトーショナルダンパを備えるベルトプーリ、及びベルトプーリの製造方法について説明する。なお、図2は第2の実施の形態に係るベルトプーリの断面における概略構成を示すものである。
第2の実施の形態では、軸方向に沿って内向きフランジ12側から内向きフランジ12とは反対側に向かって、フライホイールリング4の径方向の厚さが小さくなる形状とした。さらに、フライホイールリング4の形状に合わせて、第1の弾性体6が傾斜面を有する形状とした。
すなわち、粘性媒体が回転軸のねじり振動を吸収、減衰させる過程で、例えば回転軸の回転数を上げる場合は、粘性媒体が高温状態になる。粘性媒体の温度が上がると粘性媒体の圧力(油圧など)が増大し、その結果、フライホイールリング4にはフライホイールリング4をベルトプーリ1内からベルトプーリ1外へ押し出す向きに力が働く。
一方で回転軸の回転数が増加するに伴い、ねじり振動を吸収、減衰させる弾性体の温度も上昇し、第1の弾性体6は熱膨張する。
そして第1の弾性体6が熱膨張することで、第1の弾性体6の傾斜面がフライホイールリング4の傾斜面に対して、フライホイールリング4を内向きフランジ12側に押し当てる方向の力を及ぼす。
つまりこの構成によれば、回転軸のねじり振動を吸収、減衰させる過程で粘性媒体が高温状態になり、粘性媒体の油圧等が増大してフライホイールリング4に対してフライホイールリング4をベルトプーリ1の外側へ押し出す向きに力が働いても、第1の弾性体6の熱膨張によってフライホイールリング4を所定の位置に押し留めることが可能になる。よってトーショナルダンパ2のねじり振動吸収、減衰性能を安定して保つことが可能になる。なお、本実施の形態においては、第1の弾性体6に傾斜面を設ける構成としたが、第1の弾性体6の代わりに第2の弾性体9に傾斜を設ける構成であってもよい。さらに、第1の弾性体6と第2の弾性体9の両方に傾斜面を設ける構成であっても良い。
また、その他の部品の構成、さらにはトーショナルダンパを備えるベルトプーリ1の製造方法は第1の実施の形態と何ら異なるものではないので、その説明は省略する。
以上より、第2の実施の形態によれば、簡単かつ安価な構成を有するトーショナルダン
パを備えるベルトプーリ、及びベルトプーリの製造方法を提供することが可能になる。
第1の実施の形態に係るトーショナルダンパを備えるベルトプーリの概略構成図 第2の実施の形態に係るトーショナルダンパを備えるベルトプーリの概略構成図
符号の説明
1 ベルトプーリ
3 ハブリング
4 フライホイールリング
6 第1の弾性体
7 ブシュ
9 第2の弾性体
11 (ベルトプーリの)円筒部
12 (ベルトプーリの)内向きフランジ
13 ベルトトラック
20 空隙
22 第1のシールリップ61
23 第2のシールリップ91

Claims (6)

  1. 回転軸に取り付けられるハブリングと、
    前記ハブリングと同心的に設けられる円筒部及び、前記円筒部の一端部に設けられる内向きフランジを有するベルトプーリと、
    前記ハブリングの外周側に設けられる第1の弾性体と、
    第1の弾性体の外周側に設けられるフライホイールリングと、
    前記フライホイールリングの外周側に設けられる第2の弾性体と、
    第2の弾性体の外周側に設けられ、前記円筒部の内周側に嵌合されるブシュと、
    を備え、
    これら前記ハブリングと第1の弾性体と前記フライホイールリングと第2の弾性体と前記ブシュはユニット化されて、前記回転軸のねじり振動を吸収し、減衰させるトーショナルダンパとして、前記ベルトプーリの内側に嵌め込まれるとともに、
    前記トーショナルダンパと前記内向きフランジの間に形成される空隙に、粘性媒体が充填されたベルトプーリであって、
    第1の弾性体には、前記内向きフランジに密着する第1のシールリップが形成され、
    第2の弾性体には、前記内向きフランジに密着する第2のシールリップが形成されることを特徴とするトーショナルダンパを備えるベルトプーリ。
  2. 第1の弾性体と第2の弾性体が、
    前記粘性媒体に耐性のある材料から構成されることを特徴とする請求項1に記載のトーショナルダンパを備えるベルトプーリ。
  3. 前記粘性媒体にはシリコーンオイルが用いられ、
    第1の弾性体と第2の弾性体が、
    合成ゴムから構成されることを特徴とする請求項1または2に記載のトーショナルダンパを備えるベルトプーリ。
  4. 前記フライホイールリングにおける前記内向きフランジに臨む面がカバーに覆われ、
    該カバーが、第1の弾性体及び第2の弾性体それぞれと一体的に形成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のトーショナルダンパを備えるベルトプーリ。
  5. 前記ベルトプーリが前記ハブリングに固定され、
    前記ハブリングと前記ベルトプーリは一体で回転することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のトーショナルダンパを備えるベルトプーリ。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のトーショナルダンパを備えるベルトプーリの製造方法であって、
    第1の工程において、前記ベルトプーリを、前記内向きフランジを下側にした状態で、前記粘性媒体を前記内向きフランジ側にためておき、
    第2の工程において、第1のシールリップと第2のシールリップが前記内向きフランジに押し当たるまで前記トーショナルダンパをベルトプーリ内に圧入し、前記粘性媒体が漏れないようにシールすることを特徴とするトーショナルダンパを備えるベルトプーリの製造方法。
JP2007097799A 2006-04-06 2007-04-03 トーショナルダンパを備えるベルトプーリ及びベルトプーリの製造方法 Withdrawn JP2007278507A (ja)

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