JPH0624201Y2 - 連続ツキ板シート - Google Patents

連続ツキ板シート

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JPH0624201Y2
JPH0624201Y2 JP4417490U JP4417490U JPH0624201Y2 JP H0624201 Y2 JPH0624201 Y2 JP H0624201Y2 JP 4417490 U JP4417490 U JP 4417490U JP 4417490 U JP4417490 U JP 4417490U JP H0624201 Y2 JPH0624201 Y2 JP H0624201Y2
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wood board
sheet
adhesive
board
finger
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JPH042628U (ja
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富泰 本多
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富泰 本多
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は連続ツキ板シートに関し、更に詳しくは可撓
性のシート状物が裏打ちされたツキ板シートが複数枚連
接されて成る連続ツキ板シートに関する。
〈従来技術〉 特開昭57−151367号公報には、可撓性の不織布
によって裏張りされた複数のベニアリーフから成り、各
ベニアリーフの端同志がフィンガージョイントを介して
結合されている可撓性ベニアが示されている。この可撓
性ベニアは、不織布で裏張りされた個々のベニアリーフ
の対向する2つの端部にフィンガーパターンを形成し、
フィンガー同志を継ぎ目内に接着剤を点施しつつ接着す
ることによって得られる。
また実開昭61−74433号公報には、ツキ板化粧シ
ートの表側の面に印刷模様が形成され、ツキ板シートの
裏側の面には繊維質裏打シートが接着剤層を介して積層
されているツキ板化粧シートが示されている。このツキ
板シートにおけるツキ板シートは、同公報第3図に示さ
れるように2枚のツキ板シートが対応するフィンガージ
ョイント部を介して接合されて長尺化されたものであっ
ても良い。フィンガージョイント部の裏面側には、ホッ
トメルト接着剤等が塗工された接着テープが接着されて
おり、このようにしてツキ板シートを長尺化して巻き取
ることにより、種々の加工が連続的に行える利点がある
と記載されている(明細書4頁4〜12行)。
〈考案が解決しようとする課題〉 前者の可撓性ベニアにおける各ベニアリーフ端のフィン
ガー部同志の接着に際して、その継ぎ目内に接着剤を点
施しつつ行うものであるから、該フィンガー部において
は強固な接合が得られる。しかしながら、接合部分にお
ける強度がベニアリーフ自体の強度よりも大きく、また
硬化した接着剤より成る接合部分は可撓性を持たない。
このため、曲折部材に貼着すると接合部分の近くでベニ
アが折れてしまい、「可撓性ベニア」としての特徴を十
分に発揮できない欠点があった。また、このようにベニ
アにおける接合部分をベニアリーフ本体部分とに強度差
・硬度差があるため、ベニア表面をサンディング処理す
ると、接合部分における研磨量が小さくベニアリーフ本
体部分における研磨量が大きくなって、全体としての平
滑面が得られにくくなる欠点もあった。
また後者において、同公報第3図記載のようにして長尺
化されたツキ板シートを用いてツキ板化粧シートを得る
と、フィンガージョイント部の裏面側に接着された接着
テープの存在によって、該テープに対応する表面部分が
若干盛り上げられた状態となり、サンディングの際に該
部分のツキ板が大きく研磨されてしまうため、0.4mm
以下の薄いツキ板の場合には用いることができなかっ
た。
〈課題を解決するための手段〉 この考案は上記した従来技術において遭遇される課題を
解決するために創案されたものであって、可撓性のシー
ト状物が裏打ちされて成るツキ板シートにおいて、アセ
チル化処理されたツキ板を用いて得られた複数枚のツキ
板シートがその表面ツキ板の繊維方向木口部にてフィン
ガージョイントされると共に、夫々のフィンガージョイ
ント部におけるツキ板面上に接着テープが貼着されて成
ることを特徴とする連続ツキ板シートである。この考案
の連続ツキ板シートに用いられるツキ板は、杉、松、
栂、桧、アガチス、栗等の樹材の原木或はフリッチをロ
ータリーレース、ハーフロータリーレース、スライサー
等の切削装置により切削して得られる。
ツキ板は天然木材であるから細胞や導管孔、仮導管孔等
から成る細胞孔を多数有しており、これら細胞孔がその
表面に開孔している。従って水分の吸湿及び乾燥に伴っ
て板が膨張又は収縮するために寸法安定性に欠け、その
影響により反りや割れが生じ、またこの水分の浸透に伴
って汚染物質が入り込む結果板内部から腐食が生じる等
の問題を有する。この問題を解決するため、この考案に
おけるツキ板は予めアセチル化処理されて寸法安定性の
向上されたものが用いられる。
即ち、ツキ板を乾燥処理してその含水率を7〜15%程
度に調整した後、無触媒下で或は触媒として例えば酢酸
ナトリウム、酢酸カリウム等の酢酸金属塩水溶液に浸漬
含浸させ乾燥した後、無水酢酸、無水クロル酢酸等の酢
酸無水物反応液中に浸漬し、100〜150℃で数分な
いし数時間加熱反応させることにより、ツキ板中の水酸
基をアセチル基と置換し、次いで過剰の反応液を輩出し
た後、洗浄し、乾燥することによってアセチル化処理が
行われる。酢酸無水物反応液への含浸時間はツキ板の樹
種、厚さ、含浸方法等の諸条件によって調整されるが、
一般に30分〜6時間程度である。
かくしてアセチル化処理され寸法安定性に優れたものと
されたツキ板の裏面に接着剤を介して可撓性のシート状
物が裏打ち材として貼着される。可撓性のシート状物と
しては和紙、不織布、合成繊維紙、化学繊維紙等が好適
に用いられる。接着剤としてはユリア樹脂、ウレタン樹
脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、イソシアネート、酢
酸ビニル樹脂或はそれらの変性樹脂等の合成樹脂接着剤
が好適に用いられる。貼着に当たっては、幅広の可撓性
シート状物に接着剤を塗布した後にツキ板を敷き並べる
か、或は連続シート状物に接着剤を塗布した後にツキ板
を連続して並べて長尺状とし、ゴールドプレス、ホット
プレス、ロールプレス等の圧締装置によって圧締接着す
る。シート状物に接着剤を塗布する代わりに、ツキ板の
裏面に接着剤を塗布しても良く、またシート状物及びツ
キ板裏面の両方に接着剤を塗布しても良い。また接着剤
にも不燃性無機化合物を添加混合するとツキ板シートに
おける不燃性を更に向上させることができる。接着剤に
混入される不燃性無機化合物は上記第1液及び第2液の
反応によって生成されるものと同種であっても異なる種
類のものであっても良いが、例えば第2液(第2液によ
る処理が先行する場合は第1液)の処理槽内に過剰に生
成された不燃性無機化合物が沈殿されるので、それを回
収して接着性物質に混入すると効率的且つ経済的であ
る。或は不燃化処理後の乾燥の際に脱落堆積される余分
な不燃性無機化合物を回収し、これを必要に応じて乾燥
し篩い分けした後に接着性物質に混入しても良い。
シート状物とツキ板とを貼着した後、ツキ板のサイズに
合わせて裁断し、可撓性のシート状物が裏打ちされて成
るツキ板シートが得られる。
得られたツキ板シートを切断装置に投じ、ツキ板の繊維
方向木口に夫々フィンガーパターンを形成する。
次いで、このツキ板シートの夫々の木口に形成されたフ
ィンガーパターン同志を嵌合することによってフィンガ
ージョイントすると共に、該フィンガージョイント部に
おける板面上に接着テープを貼着して、複数枚のツキ板
シートを連続して、この考案による連続ツキ板シートが
得られる。
接着テープは、和紙、クラフト紙、クレープ紙、ロープ
紙、不織布、綿布、人綿、テトロン布、アセテート布、
ガラス布、天然ゴムシート、合成ゴムシート、ポリエス
テルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレン
フィルム、アセテートフィルム、セロハン等に代表され
る各種の紙、布、ゴムシート、プラスチックフィルム等
の可撓性支持体の少なくとも片面に、感圧接着剤、ホッ
トメルト接着剤、水溶性接着剤、再湿糊等の接着性物質
が塗布されて成るものである。
連続ツキ板シートが長尺状として得られる場合には、必
要に応じてロールに巻き取ってツキ板シートロールとす
ることができる。
得られた連続ツキ板シートは、建築部材や家具部材等の
表面或は曲折部材の表面に接着剤を介して連続して貼着
され、その後基材形状に合わせて切断される。また貼着
後のツキ板シート面をサンディングすることによって、
フィンガージョイント部におけるツキ板面上に貼着され
た接着テープが研削除去され、更にツキ板面が必要に応
じて研削される。研削処理後のツキ板面は必要に応じて
塗装処理がなされる。
〈実施例〉 図面に示されるこの考案の一実施例による連続ツキ板シ
ート1は、可撓性シート状物である裏打ちシート2上
に、接着剤層3を介して、アセチル化処理されたツキ板
を用いて得られたツキ板シート4,4′がその繊維方向
Xにおける木口端に形成されたフィンガー部5,5′同
志の嵌合によってフィンガージョイントされつつ接着さ
れ、更にこのフィンガージョイント部におけるツキ板シ
ート4,4′にまたがって可撓性接着テープ6が貼着さ
れている。
〈考案の効果〉 この考案による連続ツキ板シートにおいては、ツキ板の
繊維方向木口のフィンガージョイントが形成されている
ため、細くて長いフィンガーパターンとしてもフィンガ
ー部分の欠落や折れを回避することができ、堅固なフィ
ンガー嵌合がなされると共に、ジョイント部における継
ぎ目が繊維方向の流れにほぼ平行となるために目立たな
くなり、意匠性の向上にも寄与する。フィンガージョイ
ント部におけるツキ板面上に接着テープが貼着され且つ
この接着テープは該フィンガージョイント部において十
分な可撓性を与えるので、長尺状に得られた連続ツキ板
シートをロールに巻き取ってツキ板シートロールとする
場合にもフィンガージョイント同志の嵌合が外れたり口
が開いたりすることがない。フィンガージョイント部に
おける十分な可撓性は、ツキ板シートを曲折部材に貼着
施工することを可能にし、ハンドリングを容易にする。
またツキ板シートの木口部でのささくれや欠け等の発生
を防止する。ツキ板は予めアセチル化処理されているた
め、寸法安定性に優れた連続ツキ板シートが得られる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例による連続ツキ板シートの構
成を示す斜視図である。 符号の説明 1……連続ツキ板シート、2……裏打ちシート 3……接着剤層、4,4′……ツキ板シート 5,5′……ジョイント部、6……可撓性接着テープ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】可撓性のシート状物が裏打ちされて成るツ
    キ板シートにおいて、アセチル化処理されたツキ板を用
    いて得られた複数枚のツキ板シートがその表面ツキ板の
    繊維方向木口部にてフィンガージョイントされると共
    に、夫々のフィンガージョイント部におけるツキ板面上
    に接着テープが貼着されて成ることを特徴とする連続ツ
    キ板シート。
  2. 【請求項2】上記接着テープが可撓性を有するものであ
    る、請求項1記載の連続ツキ板シート。
JP4417490U 1990-04-24 1990-04-24 連続ツキ板シート Expired - Lifetime JPH0624201Y2 (ja)

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JPH042628U JPH042628U (ja) 1992-01-10
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