JP3089342B2 - 化粧板の製造方法 - Google Patents
化粧板の製造方法Info
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- JP3089342B2 JP3089342B2 JP02278309A JP27830990A JP3089342B2 JP 3089342 B2 JP3089342 B2 JP 3089342B2 JP 02278309 A JP02278309 A JP 02278309A JP 27830990 A JP27830990 A JP 27830990A JP 3089342 B2 JP3089342 B2 JP 3089342B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、基板の表面に水溶性接着剤を介して化粧
紙を貼着する化粧板の製造方法に関する。
紙を貼着する化粧板の製造方法に関する。
[従来の技術] 従来から基板の表面に水溶性接着剤を介して化粧紙を
高温高圧のプレスで圧締して貼着する化粧板の製造方法
が提供されていた。
高温高圧のプレスで圧締して貼着する化粧板の製造方法
が提供されていた。
しかし、水溶性接着剤を塗布した基板上面に化粧紙を
載置すると、化粧紙が接着剤中の水分を吸水してしまう
ためて化粧紙がカールしたりシワとなるなどの問題を生
じていた。
載置すると、化粧紙が接着剤中の水分を吸水してしまう
ためて化粧紙がカールしたりシワとなるなどの問題を生
じていた。
そこで、このような化粧板に用いる化粧紙は、化粧紙
の隠蔽性を向上させたり、吸水性を抑えるために填料を
多く含み、多いものでは30%以上を、少ないものでも10
%以上は含んでいるものが提供され使用されてきた。
の隠蔽性を向上させたり、吸水性を抑えるために填料を
多く含み、多いものでは30%以上を、少ないものでも10
%以上は含んでいるものが提供され使用されてきた。
[発明が解決しようとする課題] 所が、化粧紙の隠蔽性を向上させたり、吸水性をある
程度抑えることはできるが、填料は化粧紙を形成する繊
維間に存在して繊維間を押し広げたり、また、比重が高
く紙料の抄造時に紙料と均一に混ぜ合わせることが困難
なため、化粧紙の強度を弱めるという問題を生じてい
た。
程度抑えることはできるが、填料は化粧紙を形成する繊
維間に存在して繊維間を押し広げたり、また、比重が高
く紙料の抄造時に紙料と均一に混ぜ合わせることが困難
なため、化粧紙の強度を弱めるという問題を生じてい
た。
また、填料自体に吸湿性があるため、多量に混和する
と填料自体が吸湿した水分によって化粧紙にシワやカー
ルが生じるこもあった。
と填料自体が吸湿した水分によって化粧紙にシワやカー
ルが生じるこもあった。
一方、合成樹脂系エマルジョンのみを、混和すると、
耐水性を向上させることができるが、接着剤分子の滲み
込みが悪く、接着剤を介して基板等へ接着する場合に接
着不良となることもあった。
耐水性を向上させることができるが、接着剤分子の滲み
込みが悪く、接着剤を介して基板等へ接着する場合に接
着不良となることもあった。
[課題を解決するための手段] この発明の化粧板の製造方法は、上記の課題を解決す
る為になされたもので、基板の表面に水溶性接着剤を介
して化粧紙を貼着する化粧板の製造方法であって、基板
表面に貼着される化粧紙が、その抄造時に填料が10%以
下で、且つ、合成樹脂系エマルジョンが0.3〜10%混和
されていることを特徴とした化粧板の製造方法に係る。
る為になされたもので、基板の表面に水溶性接着剤を介
して化粧紙を貼着する化粧板の製造方法であって、基板
表面に貼着される化粧紙が、その抄造時に填料が10%以
下で、且つ、合成樹脂系エマルジョンが0.3〜10%混和
されていることを特徴とした化粧板の製造方法に係る。
以下、この発明を詳述する。
この発明に用いる基板は、合板やパーティクルボード
やMDF等の木質基板、或はALC、スラグ石膏板、硅酸カル
シュウム板等の常用の基板である。
やMDF等の木質基板、或はALC、スラグ石膏板、硅酸カル
シュウム板等の常用の基板である。
そして、この基板の表面を必要により下地処理や研磨
を行ったのち、水溶性接着剤を介して化粧紙を上面に貼
着する。
を行ったのち、水溶性接着剤を介して化粧紙を上面に貼
着する。
研磨は、ドラムサンダー、ベルトサンダー等を用い、
粒度が#100〜#240の範囲にある研磨紙を使用する。例
えば、2〜3本シリンダーのベルトサンダーでは入口か
ら出口に向かって粒度を細かくしたり、同じ粒度の研磨
紙で行う。
粒度が#100〜#240の範囲にある研磨紙を使用する。例
えば、2〜3本シリンダーのベルトサンダーでは入口か
ら出口に向かって粒度を細かくしたり、同じ粒度の研磨
紙で行う。
接着剤は、水溶性の尿素樹脂、メラミン樹脂、ベンゾ
クアナミン樹脂等の熱硬化性樹脂接着剤、又は酢酸ビニ
ル樹脂接着剤、ホットメルト接着剤のような熱可塑性樹
脂接着剤を単独か又は適宜混合して、ロールコーターの
様な接着剤塗布機で、一般的には30〜50g/m2程度を塗布
する。
クアナミン樹脂等の熱硬化性樹脂接着剤、又は酢酸ビニ
ル樹脂接着剤、ホットメルト接着剤のような熱可塑性樹
脂接着剤を単独か又は適宜混合して、ロールコーターの
様な接着剤塗布機で、一般的には30〜50g/m2程度を塗布
する。
接着剤を塗布した基板には化粧紙が載置されて後加熱
圧締される。
圧締される。
化粧紙は、抄造時に填料が10%以下程度で、且つ、ア
クリルエマルジョン等の合成樹脂系エマルジョンを0.3
〜10%紙料に混和して製造されたものである。填料とし
ては、カオリン、タルク、炭酸カルシウム、酸化チタ
ン。合成樹脂系エマルジョンとしては、アクリルエマル
ジョン等があるが、アクリルエマルジョンが耐候性が良
く、特に基板へ貼着時する際の高熱に耐えることができ
るので都合が良い。
クリルエマルジョン等の合成樹脂系エマルジョンを0.3
〜10%紙料に混和して製造されたものである。填料とし
ては、カオリン、タルク、炭酸カルシウム、酸化チタ
ン。合成樹脂系エマルジョンとしては、アクリルエマル
ジョン等があるが、アクリルエマルジョンが耐候性が良
く、特に基板へ貼着時する際の高熱に耐えることができ
るので都合が良い。
化粧紙を基板に載置した後は圧力10〜30kg/cm2、温度
150〜210℃程度の範囲で圧締貼着される。詳細な条件は
使用する接着剤や化粧シートの種類に合わせて設定す
る。
150〜210℃程度の範囲で圧締貼着される。詳細な条件は
使用する接着剤や化粧シートの種類に合わせて設定す
る。
なお、基板の表裏面に化粧シートを貼着する場合に
は、上記の工程を同時に行う。同時に行う場合の方が作
業工程が短く省力的で、この場合には接着剤を塗布した
基板はフィンローラーの様に先端部が極めて狭い表面積
を有するローラーで運搬することによって、ローラー痕
が貼着後の化粧シート表面に現出するのを防ぐことがで
きる。
は、上記の工程を同時に行う。同時に行う場合の方が作
業工程が短く省力的で、この場合には接着剤を塗布した
基板はフィンローラーの様に先端部が極めて狭い表面積
を有するローラーで運搬することによって、ローラー痕
が貼着後の化粧シート表面に現出するのを防ぐことがで
きる。
[作用] この発明の特許請求の範囲において、基板の表面に水
溶性接着剤を介して化粧紙を貼着するのは、高温高圧の
ホットプレスで効率良く貼着するためである。
溶性接着剤を介して化粧紙を貼着するのは、高温高圧の
ホットプレスで効率良く貼着するためである。
また、基板表面に貼着される化粧紙として、その抄造
時に紙料を混和する填料が10%以下で、且つ、合成樹脂
系エマルジョンを0.3〜10%混和されている化粧紙を用
いるのは、化粧紙を水溶性の接着剤を介して貼着する場
合に生じるシワやカールの発生を防止し、接着不良を防
止するためである。すなわち、填料を10%以下とするこ
とで生じる化粧紙の吸湿による膨潤は合成樹脂系エマル
ジョンを0.3〜10%混和することで抑制し、且つ紙強度
を向上させ、化粧紙の繊維間に接着剤分子を滲み込ませ
るものであります。
時に紙料を混和する填料が10%以下で、且つ、合成樹脂
系エマルジョンを0.3〜10%混和されている化粧紙を用
いるのは、化粧紙を水溶性の接着剤を介して貼着する場
合に生じるシワやカールの発生を防止し、接着不良を防
止するためである。すなわち、填料を10%以下とするこ
とで生じる化粧紙の吸湿による膨潤は合成樹脂系エマル
ジョンを0.3〜10%混和することで抑制し、且つ紙強度
を向上させ、化粧紙の繊維間に接着剤分子を滲み込ませ
るものであります。
[効果] 上記の様に、本発明は基板表面に貼着される化粧紙
が、その抄造時に填料が10%以下で、且つ、合成樹脂系
エマルジョンが0.3〜10%混和されているので、水溶性
の接着剤を用いて基板表面に貼着する場合にもシワやカ
ールの発生を防止し、化粧紙の強度を向上し、且つ接着
剤分子が化粧紙に滲み込むので良好な接着力を発揮させ
ることができる。
が、その抄造時に填料が10%以下で、且つ、合成樹脂系
エマルジョンが0.3〜10%混和されているので、水溶性
の接着剤を用いて基板表面に貼着する場合にもシワやカ
ールの発生を防止し、化粧紙の強度を向上し、且つ接着
剤分子が化粧紙に滲み込むので良好な接着力を発揮させ
ることができる。
水溶性の接着剤を用いて、基板に化粧紙を貼着できる
ので効率的に化粧板を提供できる。
ので効率的に化粧板を提供できる。
以上の様な効果を有している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 D21H 17/00 - 17/74 D21H 21/00 - 21/56
Claims (1)
- 【請求項1】基板の表面に水溶性接着剤を介して化粧紙
を貼着する化粧板の製造方法であって、基板表面に貼着
される化粧紙が、その抄造時に填料が10%以下で、且
つ、合成樹脂系エマルジョンが0.3〜10%混和されてい
ることを特徴とした化粧板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02278309A JP3089342B2 (ja) | 1990-10-16 | 1990-10-16 | 化粧板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02278309A JP3089342B2 (ja) | 1990-10-16 | 1990-10-16 | 化粧板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04152138A JPH04152138A (ja) | 1992-05-26 |
JP3089342B2 true JP3089342B2 (ja) | 2000-09-18 |
Family
ID=17595545
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02278309A Expired - Fee Related JP3089342B2 (ja) | 1990-10-16 | 1990-10-16 | 化粧板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3089342B2 (ja) |
-
1990
- 1990-10-16 JP JP02278309A patent/JP3089342B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04152138A (ja) | 1992-05-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |